JP3243373B2 - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- JP3243373B2 JP3243373B2 JP16123694A JP16123694A JP3243373B2 JP 3243373 B2 JP3243373 B2 JP 3243373B2 JP 16123694 A JP16123694 A JP 16123694A JP 16123694 A JP16123694 A JP 16123694A JP 3243373 B2 JP3243373 B2 JP 3243373B2
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- retainer
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- gear
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪側の動力を従動
輪側に該両輪の回転差に応じて伝達する車両用動力伝達
装置に関する。
輪側に該両輪の回転差に応じて伝達する車両用動力伝達
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前輪及び後輪をエンジンで駆動する4W
D車では、エンジンの駆動力を前後輪間の回転差に応じ
て前後輪に分配する動力伝達装置が採用されている。こ
の種の装置として、例えば特開平4−201725号公
報に示すようなギヤポンプを用いた油圧式の動力伝達装
置がある。
D車では、エンジンの駆動力を前後輪間の回転差に応じ
て前後輪に分配する動力伝達装置が採用されている。こ
の種の装置として、例えば特開平4−201725号公
報に示すようなギヤポンプを用いた油圧式の動力伝達装
置がある。
【0003】この油圧式動力伝達装置は、入力側に配設
したリテーナにドリブンギヤを収容するための凹部を形
成し、該凹部内に設けたピンによりドリブンギヤを回転
自在に支持し、出力側のケーシングの内面に形成された
リングギヤを上記ドリブンギヤに噛合させた構造を有し
ている。そして、上記リングギヤ,ドリブンギヤ,及び
リテーナで油圧発生室を形成し、前後輪間に生じた回転
数差に応じて該油圧発生室内の作動油を昇圧させてトル
ク伝達を行っている。
したリテーナにドリブンギヤを収容するための凹部を形
成し、該凹部内に設けたピンによりドリブンギヤを回転
自在に支持し、出力側のケーシングの内面に形成された
リングギヤを上記ドリブンギヤに噛合させた構造を有し
ている。そして、上記リングギヤ,ドリブンギヤ,及び
リテーナで油圧発生室を形成し、前後輪間に生じた回転
数差に応じて該油圧発生室内の作動油を昇圧させてトル
ク伝達を行っている。
【0004】上記油圧式動力伝達装置では、油圧発生室
内の作動油が油圧の上昇に伴って油圧発生室外に漏れる
のを抑制する必要があり、従って上記リテーナに形成さ
れた凹部の内周面とドリブンギヤの歯先との隙間をでき
るだけ小さくする必要がある。このため該ドリブンギヤ
を軸支するピンの加工精度を上げるのみならず、ドリブ
ンギヤ及びリテーナの加工精度をも上げる必要が生じ
る。
内の作動油が油圧の上昇に伴って油圧発生室外に漏れる
のを抑制する必要があり、従って上記リテーナに形成さ
れた凹部の内周面とドリブンギヤの歯先との隙間をでき
るだけ小さくする必要がある。このため該ドリブンギヤ
を軸支するピンの加工精度を上げるのみならず、ドリブ
ンギヤ及びリテーナの加工精度をも上げる必要が生じ
る。
【0005】しかしながら、上記従来のドリブンギヤを
ピンで軸支する構造では、各部品の寸法精度を上げるに
も限界があり、またそのために特に高圧タイプの装置で
は高価になるという問題がある。また部品点数の低減
化,構造の簡略化を図る上でも不利である。
ピンで軸支する構造では、各部品の寸法精度を上げるに
も限界があり、またそのために特に高圧タイプの装置で
は高価になるという問題がある。また部品点数の低減
化,構造の簡略化を図る上でも不利である。
【0006】このような問題を解消するために、本件出
願人は、図9に示すように、リテーナ1の外周部に凹部
2を凹設し、該凹部2の内壁面2aによりドリブンギヤ
3を回転自在に支持する構造のものを提案した(特願平
5−161734号参照)。これによれば昇圧した作動
油がドリブンギヤ3を凹部2の内壁面2aに押圧し、こ
の状態でドリブンギヤ3が回転することから、ドリブン
ギヤ3の歯先3aと内壁面2aとの隙間からの油漏れを
抑制できる。その結果、各部品の寸法精度をそれほど上
げることなく油漏れを防止でき、しかもドリブンギヤを
軸支するピンを不要にできることから部品点数の削減,
構造の簡略化が図れる。
願人は、図9に示すように、リテーナ1の外周部に凹部
2を凹設し、該凹部2の内壁面2aによりドリブンギヤ
3を回転自在に支持する構造のものを提案した(特願平
5−161734号参照)。これによれば昇圧した作動
油がドリブンギヤ3を凹部2の内壁面2aに押圧し、こ
の状態でドリブンギヤ3が回転することから、ドリブン
ギヤ3の歯先3aと内壁面2aとの隙間からの油漏れを
抑制できる。その結果、各部品の寸法精度をそれほど上
げることなく油漏れを防止でき、しかもドリブンギヤを
軸支するピンを不要にできることから部品点数の削減,
構造の簡略化が図れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記リテーナ
1の凹部2で平歯車のドリブンギヤ3を軸支する場合、
該ドリブンギヤ3の歯先3aが凹部2aの開口縁2bに
間欠的に当たることから、ギヤ衝撃音が発生したり,摩
耗したりする懸念がある。
1の凹部2で平歯車のドリブンギヤ3を軸支する場合、
該ドリブンギヤ3の歯先3aが凹部2aの開口縁2bに
間欠的に当たることから、ギヤ衝撃音が発生したり,摩
耗したりする懸念がある。
【0008】ここで、上記ドリブンギヤの各歯を軸芯に
対して大きく傾斜させることによって、歯先を凹部の内
壁面に連続して当てるようにすることが考えられ、本出
願人は、これによりギヤ音を軽減できることを確認して
いる。しかしながら、歯先の斜歯角をあまり大きくする
と作動油のシール性が悪化し、ギヤポンプとしての機能
が低下する場合があり、ドリブンギヤによる対応だけで
は困難である。
対して大きく傾斜させることによって、歯先を凹部の内
壁面に連続して当てるようにすることが考えられ、本出
願人は、これによりギヤ音を軽減できることを確認して
いる。しかしながら、歯先の斜歯角をあまり大きくする
と作動油のシール性が悪化し、ギヤポンプとしての機能
が低下する場合があり、ドリブンギヤによる対応だけで
は困難である。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、リテーナの凹部によりドリブンギヤを軸支する場合
のギヤ衝撃音,及び摩耗の問題を解消できる動力伝達装
置を提供することを目的としている。
で、リテーナの凹部によりドリブンギヤを軸支する場合
のギヤ衝撃音,及び摩耗の問題を解消できる動力伝達装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の回転軸が接続されるケーシング内に第2の回転軸が接
続されるリテーナを同軸配置し、該リテーナの周囲にド
リブンギヤを相対回転自在に配設し、該ドリブンギヤを
上記ケーシングの内周面に結合されたリングギヤに噛合
させ、上記ケーシング,リングギヤ,ドリブンギヤ及び
リテーナで形成される油圧発生室内の作動油を第1,第
2の回転軸の回転差に応じて昇圧させることにより動力
の伝達を行う動力伝達装置において、上記リテーナの外
周部にドリブンギヤを回転自在に支持する凹部を凹設
し、該凹部の開口縁に上記ドリブンギヤの隣接する少な
くとも2つの歯の先端面を同時に摺接させるガイド部を
形成したことを特徴としている。
の回転軸が接続されるケーシング内に第2の回転軸が接
続されるリテーナを同軸配置し、該リテーナの周囲にド
リブンギヤを相対回転自在に配設し、該ドリブンギヤを
上記ケーシングの内周面に結合されたリングギヤに噛合
させ、上記ケーシング,リングギヤ,ドリブンギヤ及び
リテーナで形成される油圧発生室内の作動油を第1,第
2の回転軸の回転差に応じて昇圧させることにより動力
の伝達を行う動力伝達装置において、上記リテーナの外
周部にドリブンギヤを回転自在に支持する凹部を凹設
し、該凹部の開口縁に上記ドリブンギヤの隣接する少な
くとも2つの歯の先端面を同時に摺接させるガイド部を
形成したことを特徴としている。
【0011】ここで、図8に示すように、上記ガイド部
2fは、例えばリテーナ1の凹部2の開口縁2cに該凹
部2の軸芯cに対して斜めに捻じられた平面2eを形成
することにより形成される。このガイド部2fは、該開
口縁の内壁面が上記凹部2の内壁面2aに沿って軸方向
一端部2d側ほど大きく延長された形状となっている。
2fは、例えばリテーナ1の凹部2の開口縁2cに該凹
部2の軸芯cに対して斜めに捻じられた平面2eを形成
することにより形成される。このガイド部2fは、該開
口縁の内壁面が上記凹部2の内壁面2aに沿って軸方向
一端部2d側ほど大きく延長された形状となっている。
【0012】
【作用】請求項1の発明に係る動力伝達装置によれば、
リテーナにドリブンギヤを軸支する凹部を形成し、該凹
部の開口縁にドリブンギヤの隣接する少なくとも2つの
歯の先端面が同時に摺接するガイド部を形成したので、
該ガイド部にドリブンギヤのある歯の先端面が当たり終
わる前に隣接する歯の先端面が当たり始めることから、
上記従来装置のような間欠的な歯当たりの問題はなくな
る。その結果、ギヤ衝撃音の発生や摩耗の問題を解消で
きる。また上記凹部によりドリブンギヤを軸支するの
で、両者の隙間からの油漏れを防止できるとともに、部
品点数の削減,構造の簡略化が図れる。
リテーナにドリブンギヤを軸支する凹部を形成し、該凹
部の開口縁にドリブンギヤの隣接する少なくとも2つの
歯の先端面が同時に摺接するガイド部を形成したので、
該ガイド部にドリブンギヤのある歯の先端面が当たり終
わる前に隣接する歯の先端面が当たり始めることから、
上記従来装置のような間欠的な歯当たりの問題はなくな
る。その結果、ギヤ衝撃音の発生や摩耗の問題を解消で
きる。また上記凹部によりドリブンギヤを軸支するの
で、両者の隙間からの油漏れを防止できるとともに、部
品点数の削減,構造の簡略化が図れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図7は、請求項1の発明の一実施
例による油圧式動力伝達装置を説明するための図であ
り、図1は本実施例のリテーナのドリブンギヤ軸支部分
を示す斜視図、図2は図1の要部拡大図、図3はリテー
ナのリングギヤ係合部分を示す模式図、図4は動力伝達
装置の断面側面図、図5は上記実施例装置の断面正面
図、図6は上記実施例装置の作動油流路を模式的に示す
構成図、図7は上記実施例装置が搭載された四輪駆動車
の概略構成図である。なお、本実施例では、フロントエ
ンジン・リヤドライブ方式をベースとした四輪駆動者に
適用した場合を例にとって説明する。
説明する。図1ないし図7は、請求項1の発明の一実施
例による油圧式動力伝達装置を説明するための図であ
り、図1は本実施例のリテーナのドリブンギヤ軸支部分
を示す斜視図、図2は図1の要部拡大図、図3はリテー
ナのリングギヤ係合部分を示す模式図、図4は動力伝達
装置の断面側面図、図5は上記実施例装置の断面正面
図、図6は上記実施例装置の作動油流路を模式的に示す
構成図、図7は上記実施例装置が搭載された四輪駆動車
の概略構成図である。なお、本実施例では、フロントエ
ンジン・リヤドライブ方式をベースとした四輪駆動者に
適用した場合を例にとって説明する。
【0014】図7において、17は本実施例装置を搭載
した四輪駆動車であり、該四輪駆動車17のエンジン1
8にはクラッチを介在させてトランスミッション19が
接続されており、該ミッション19にはトランスファ2
0が接続されている。このトランスファ20は、上記エ
ンジン18からの駆動力をプロペラシャフト21を介し
て後輪22に伝達するとともに、伝達軸23を介して前
輪24に伝達するもので、該前輪24と伝達軸23との
間にはフロントディファレンシャル25a(以下フロン
トデフと略す)が配設されており、上記後輪22とプロ
ペラシャフト21との間にはリヤディファレンシャル2
5b(以下リヤデフと略す)が配設されている。
した四輪駆動車であり、該四輪駆動車17のエンジン1
8にはクラッチを介在させてトランスミッション19が
接続されており、該ミッション19にはトランスファ2
0が接続されている。このトランスファ20は、上記エ
ンジン18からの駆動力をプロペラシャフト21を介し
て後輪22に伝達するとともに、伝達軸23を介して前
輪24に伝達するもので、該前輪24と伝達軸23との
間にはフロントディファレンシャル25a(以下フロン
トデフと略す)が配設されており、上記後輪22とプロ
ペラシャフト21との間にはリヤディファレンシャル2
5b(以下リヤデフと略す)が配設されている。
【0015】上記フロントデフ25aと伝達軸23との
間には、走行条件に応じて上記前輪24への駆動力を増
減し、結果的に前,後輪24,22への駆動力配分比を
制御する油圧式動力伝達装置26が配設されている。
間には、走行条件に応じて上記前輪24への駆動力を増
減し、結果的に前,後輪24,22への駆動力配分比を
制御する油圧式動力伝達装置26が配設されている。
【0016】上記動力伝達装置26は、図6にその全体
構成を模式的に示すように、正,逆主油路27a,27
bからなる主油路27,及びオイルタンク38等を内蔵
するギヤポンプ式のものである。この動力伝達装置26
は、ケーシング29内にリテーナ30を回転自在にかつ
同軸をなすように配設し、該リテーナ30に回転可能に
支持された4個のドリブンギヤ31をケーシング29の
内周面にスプライン嵌合されたリングギヤ32に噛合さ
せ、該リングギヤ32,上記ドリブンギヤ31,ケーシ
ング29,及びリテーナ30で油圧発生室(A〜H)を
形成した構造のものである。そして、上記リテーナ30
は上記フロントデフ25aに連結されており、またケー
シング29は上記伝達軸23に連結されている。これに
より上記油圧発生室(A〜H)内の作動油を上記前,後
輪24,22の回転差に応じて上記ドリブンギヤ31と
リングギヤ32とで昇圧させることにより、伝達軸23
とフロントデフ25aとの間で動力を伝達するようにな
っている。
構成を模式的に示すように、正,逆主油路27a,27
bからなる主油路27,及びオイルタンク38等を内蔵
するギヤポンプ式のものである。この動力伝達装置26
は、ケーシング29内にリテーナ30を回転自在にかつ
同軸をなすように配設し、該リテーナ30に回転可能に
支持された4個のドリブンギヤ31をケーシング29の
内周面にスプライン嵌合されたリングギヤ32に噛合さ
せ、該リングギヤ32,上記ドリブンギヤ31,ケーシ
ング29,及びリテーナ30で油圧発生室(A〜H)を
形成した構造のものである。そして、上記リテーナ30
は上記フロントデフ25aに連結されており、またケー
シング29は上記伝達軸23に連結されている。これに
より上記油圧発生室(A〜H)内の作動油を上記前,後
輪24,22の回転差に応じて上記ドリブンギヤ31と
リングギヤ32とで昇圧させることにより、伝達軸23
とフロントデフ25aとの間で動力を伝達するようにな
っている。
【0017】上記動力伝達装置26の具体的構造を示す
図4,5において、上記ケーシング29は円筒状の胴部
29aと、これの図示右方端面に固着された蓋部29b
及び左端面に固着された底部29cとからなり、該胴部
29aの内周面に上記リングギヤ32がスプライン嵌合
されている。このリングギヤ32の歯先は上記リテーナ
30の本体部30aの外周面に摺接している。
図4,5において、上記ケーシング29は円筒状の胴部
29aと、これの図示右方端面に固着された蓋部29b
及び左端面に固着された底部29cとからなり、該胴部
29aの内周面に上記リングギヤ32がスプライン嵌合
されている。このリングギヤ32の歯先は上記リテーナ
30の本体部30aの外周面に摺接している。
【0018】また、上記リテーナ30は四葉状の本体部
30aと、これにスプライン嵌合した軸部33とから構
成されており、上記本体部30aには後述するように上
記各ドリブンギヤ31を収容し、かつ相対回転可能に支
持し得る4つの凹部30cが形成されている。この凹部
30cの内周面と各ドリブンギヤ31の歯先31aとの
間にはそれぞれ微小隙間が形成されている。上記軸部3
3の中径部33aはころがり軸受34を介してケーシン
グ29の底部29cに回転自在に支持されており、また
該底部29cと軸部33の大径部33bとの間は、耐圧
オイルシール35でシールされている。
30aと、これにスプライン嵌合した軸部33とから構
成されており、上記本体部30aには後述するように上
記各ドリブンギヤ31を収容し、かつ相対回転可能に支
持し得る4つの凹部30cが形成されている。この凹部
30cの内周面と各ドリブンギヤ31の歯先31aとの
間にはそれぞれ微小隙間が形成されている。上記軸部3
3の中径部33aはころがり軸受34を介してケーシン
グ29の底部29cに回転自在に支持されており、また
該底部29cと軸部33の大径部33bとの間は、耐圧
オイルシール35でシールされている。
【0019】上記軸部33の大径部33bの軸心部に
は、作動油を貯蔵し、かつ油温上昇による作動油の体積
増加を吸収し得るオイルタンク38が形成されている。
このオイルタンク38はシリンダ穴38a内にピストン
39を摺動可能に挿入配置し、両者間をピストンリング
39aでシールした構造のものである。
は、作動油を貯蔵し、かつ油温上昇による作動油の体積
増加を吸収し得るオイルタンク38が形成されている。
このオイルタンク38はシリンダ穴38a内にピストン
39を摺動可能に挿入配置し、両者間をピストンリング
39aでシールした構造のものである。
【0020】上記軸部33のリテーナ30の図示左方に
は、該リテーナ30左端面に当接する円板状の側板40
が挿入されている。また該リテーナ30の図示右方に
は、該リテーナ30の右端面に当接する円板状の側板4
1が挿入されており、該側板41は上記軸部33に嵌合
している。この両側板40,41とリテーナ30とは上
記軸部33の先端部33cに螺装されたロックナット4
3により締め付け固定されている。さらに上記各側板4
0,41はピン42a,42bでリテーナ30に係止さ
れ、該リテーナ30とともに回転するようになってい
る。
は、該リテーナ30左端面に当接する円板状の側板40
が挿入されている。また該リテーナ30の図示右方に
は、該リテーナ30の右端面に当接する円板状の側板4
1が挿入されており、該側板41は上記軸部33に嵌合
している。この両側板40,41とリテーナ30とは上
記軸部33の先端部33cに螺装されたロックナット4
3により締め付け固定されている。さらに上記各側板4
0,41はピン42a,42bでリテーナ30に係止さ
れ、該リテーナ30とともに回転するようになってい
る。
【0021】また、上記リテーナ30の軸方向幅寸法は
各ドリブンギヤ31,リングギヤ32の軸方向幅寸法と
同一に設定されており、これはリテーナ30,ドリブン
ギヤ31,リングギヤ32を組み合わせた状態で共加工
により面一に形成されたものである。また上記リテーナ
30の右端面と側板41との間には厚さ0.1mm以下
のシム44が介設されている。これにより上記両側板4
0,41とドリブンギヤ31,リングギヤ32との間に
は上記シム44の厚さ分の隙間が設けられており、ドリ
ブンギヤ31,リングギヤ32,及びリテーナ30の間
の相対回転が支障なく行えるようになっている。
各ドリブンギヤ31,リングギヤ32の軸方向幅寸法と
同一に設定されており、これはリテーナ30,ドリブン
ギヤ31,リングギヤ32を組み合わせた状態で共加工
により面一に形成されたものである。また上記リテーナ
30の右端面と側板41との間には厚さ0.1mm以下
のシム44が介設されている。これにより上記両側板4
0,41とドリブンギヤ31,リングギヤ32との間に
は上記シム44の厚さ分の隙間が設けられており、ドリ
ブンギヤ31,リングギヤ32,及びリテーナ30の間
の相対回転が支障なく行えるようになっている。
【0022】上記左側の側板40は一対の第1,第2側
板40a,40bを張り合わせて構成されている。この
第1側板40aの内面の半径方向外側には第2側板40
bの端面とで第1油圧作動室aを構成する凹部45aが
形成されており、該作動室aの内側には第2油圧作動室
bを構成する凹部45bが形成されている。この両油圧
作動室a,bは軸方向に見て同心円上に位置し、かつ軸
直角方向に見て重なる位置に位置している。
板40a,40bを張り合わせて構成されている。この
第1側板40aの内面の半径方向外側には第2側板40
bの端面とで第1油圧作動室aを構成する凹部45aが
形成されており、該作動室aの内側には第2油圧作動室
bを構成する凹部45bが形成されている。この両油圧
作動室a,bは軸方向に見て同心円上に位置し、かつ軸
直角方向に見て重なる位置に位置している。
【0023】上記第1油圧作動室aは第2側板40bに
形成された油圧通路46を介して逆転側の油圧発生室
B,D,F,Hに連通されており、第2油圧作動室bは
第2側板40b,リテーナ30に連通形成された油圧通
路47a,47bを介して正転側の油圧発生室A,C,
E,Gに連通されている。
形成された油圧通路46を介して逆転側の油圧発生室
B,D,F,Hに連通されており、第2油圧作動室bは
第2側板40b,リテーナ30に連通形成された油圧通
路47a,47bを介して正転側の油圧発生室A,C,
E,Gに連通されている。
【0024】また上記第1側板40aには第1,第2油
圧作動室a,bに連通するオリフィス48a,48bが
形成されており、該各オリフィス48a,48bは上記
オイルタンク38に連通している。さらに上記第1側板
40aには、第1,第2油圧作動室a,bからオイルタ
ンク38方向への作動油の流れを阻止するワンウェイバ
ルブ49a,49bが設けられている。
圧作動室a,bに連通するオリフィス48a,48bが
形成されており、該各オリフィス48a,48bは上記
オイルタンク38に連通している。さらに上記第1側板
40aには、第1,第2油圧作動室a,bからオイルタ
ンク38方向への作動油の流れを阻止するワンウェイバ
ルブ49a,49bが設けられている。
【0025】ここで、図6に示すように、上記正主油路
27aは、正転側油圧発生室A,C,E,Gを上記本体
部30aの油圧通路47a,47b,第2油圧作動室
b,オリフィス48bを介してオイルタンク38に連通
させている。また、逆主油路27bは、逆転側油圧発生
室B,D,F,Hを油圧通路46,第1油圧作動室a,
オリフィス48aを介して上記オイルタンク38に連通
させている。
27aは、正転側油圧発生室A,C,E,Gを上記本体
部30aの油圧通路47a,47b,第2油圧作動室
b,オリフィス48bを介してオイルタンク38に連通
させている。また、逆主油路27bは、逆転側油圧発生
室B,D,F,Hを油圧通路46,第1油圧作動室a,
オリフィス48aを介して上記オイルタンク38に連通
させている。
【0026】そして、正副油路50aは、上記ワンウェ
イバルブ49bを介してオイルタンク38と上記正主油
路27aとを連通させている。また逆副油路50bは上
記ワンウェイバルブ49aを介してオイルタンク38と
逆主油路27bとを連通させている。
イバルブ49bを介してオイルタンク38と上記正主油
路27aとを連通させている。また逆副油路50bは上
記ワンウェイバルブ49aを介してオイルタンク38と
逆主油路27bとを連通させている。
【0027】即ち、正転側の油圧発生室A,C,E,G
の圧力が、該油圧発生室とオイルタンク38との間に配
設したオリフィス48b,ワンウェイバルブ49bによ
り、第2油圧作動室bに作用し、また、逆転側の油圧発
生室B,D,F,Hの圧力が、該油圧発生室とオイルタ
ンク38との間に配設したオリフィス48a,ワンウェ
イバルブ49aにより、第1油圧作動室aに作用するよ
う構成されている。
の圧力が、該油圧発生室とオイルタンク38との間に配
設したオリフィス48b,ワンウェイバルブ49bによ
り、第2油圧作動室bに作用し、また、逆転側の油圧発
生室B,D,F,Hの圧力が、該油圧発生室とオイルタ
ンク38との間に配設したオリフィス48a,ワンウェ
イバルブ49aにより、第1油圧作動室aに作用するよ
う構成されている。
【0028】上記右側の側板41の外面には、円筒状の
軸受け部41aが一体に突出形成されており、該軸受け
部41aは上記ロックナット43の外周部を囲ってい
る。また上記ケーシング29の蓋部29bの内壁には上
記軸受け部41aの外周面に間を開けて対向する凹部2
9dが凹設されており、この凹部29dの内周面と上記
軸受け部41aの外周面との間にはニードル軸受52が
配設されている。これにより上記軸部33の先端部33
cは側板41を介してケーシング29に回転自在に支持
されている。
軸受け部41aが一体に突出形成されており、該軸受け
部41aは上記ロックナット43の外周部を囲ってい
る。また上記ケーシング29の蓋部29bの内壁には上
記軸受け部41aの外周面に間を開けて対向する凹部2
9dが凹設されており、この凹部29dの内周面と上記
軸受け部41aの外周面との間にはニードル軸受52が
配設されている。これにより上記軸部33の先端部33
cは側板41を介してケーシング29に回転自在に支持
されている。
【0029】そして、図1〜3に示すように、上記リテ
ーナ30の各凹部30cには本実施例の特徴をなすガイ
ド部55が形成されている。このガイド部55は上記ド
リブンギヤ31に対するガイド面55aと上記リングギ
ヤ32に対するガイド面55bとを有し、このガイド面
55a,55bは上記凹部30cの左右開口縁30dに
該凹部30cの軸芯に対して斜めに捻じられた平面55
c(影線で示す面)を形成することによって形成された
ものであり、一方の端部P側ほど内壁面30c,外面3
0eを延長した形状となっている。これにより上記ガイ
ド面55aにはドリブンギヤ31の隣接する歯先31
a,31´が同時に摺接し、また上記ガイド面55bに
は上記リングギヤ32の隣接する歯先32a,32a´
が同時に摺接するようになっている。
ーナ30の各凹部30cには本実施例の特徴をなすガイ
ド部55が形成されている。このガイド部55は上記ド
リブンギヤ31に対するガイド面55aと上記リングギ
ヤ32に対するガイド面55bとを有し、このガイド面
55a,55bは上記凹部30cの左右開口縁30dに
該凹部30cの軸芯に対して斜めに捻じられた平面55
c(影線で示す面)を形成することによって形成された
ものであり、一方の端部P側ほど内壁面30c,外面3
0eを延長した形状となっている。これにより上記ガイ
ド面55aにはドリブンギヤ31の隣接する歯先31
a,31´が同時に摺接し、また上記ガイド面55bに
は上記リングギヤ32の隣接する歯先32a,32a´
が同時に摺接するようになっている。
【0030】また上記ドリブンギヤ31の各歯先31a
は上記ガイド部55と逆方向に斜に形成されており、こ
の傾斜角は1ピッチ相当角度以下に設定されている。こ
れにともなって上記リングギヤ32の各歯先も斜に形成
されている。
は上記ガイド部55と逆方向に斜に形成されており、こ
の傾斜角は1ピッチ相当角度以下に設定されている。こ
れにともなって上記リングギヤ32の各歯先も斜に形成
されている。
【0031】上記ドリブンギヤ31の歯を斜めに形成す
るに当たっては、ギヤポンプとしての機能に支障をきた
さない程度に傾斜させる必要があり、具体的には「噛み
合い率−1」ピッチ程度にするのが望ましい。通常噛み
合率は2以下であるので、傾斜角は1ピッチ相当角以下
となる。
るに当たっては、ギヤポンプとしての機能に支障をきた
さない程度に傾斜させる必要があり、具体的には「噛み
合い率−1」ピッチ程度にするのが望ましい。通常噛み
合率は2以下であるので、傾斜角は1ピッチ相当角以下
となる。
【0032】次に本実施例の作用効果について説明す
る。例えば車両前進時において、前輪回転数と後輪回転
数とが同じ場合には、ケーシング29とリテーナ30と
は同じ回転数となる。そのため、ドリブンギヤ31とリ
ングギヤ32との間に相対的な回転がなく、従って前輪
24へのトルク伝達の増加はない。
る。例えば車両前進時において、前輪回転数と後輪回転
数とが同じ場合には、ケーシング29とリテーナ30と
は同じ回転数となる。そのため、ドリブンギヤ31とリ
ングギヤ32との間に相対的な回転がなく、従って前輪
24へのトルク伝達の増加はない。
【0033】一方、後輪22のスリップ等により後輪回
転数が前輪回転数より高くなり、ケーシング29の回転
数がリテーナ30より高くなると、リングギヤ32及び
ドリブンギヤ31はそれぞれ図6矢印n方向に回転す
る。この場合、例えばドリブンギヤ31´に注目する
と、油圧発生室Aが吐出側となり、油圧発生室Hが吸入
側となる。油圧発生室Aから吐出された作動油は、油圧
通路47b,47aから第2油圧作動室bに流入する。
そして、該作動油はワンウェイバルブ49bでオイルタ
ンク38への流れが阻止されるとともに、オリフィス4
8bで絞られて昇圧し、その油圧によってトルクが前輪
24へも伝達される。
転数が前輪回転数より高くなり、ケーシング29の回転
数がリテーナ30より高くなると、リングギヤ32及び
ドリブンギヤ31はそれぞれ図6矢印n方向に回転す
る。この場合、例えばドリブンギヤ31´に注目する
と、油圧発生室Aが吐出側となり、油圧発生室Hが吸入
側となる。油圧発生室Aから吐出された作動油は、油圧
通路47b,47aから第2油圧作動室bに流入する。
そして、該作動油はワンウェイバルブ49bでオイルタ
ンク38への流れが阻止されるとともに、オリフィス4
8bで絞られて昇圧し、その油圧によってトルクが前輪
24へも伝達される。
【0034】またこの場合、相対的に油圧発生室Aが高
圧側,油圧発生室Hが低圧側となるが、このときドリブ
ンギヤ31´は軸支されず単に凹部30c内に支持され
ているだけなので、油圧発生室Aからの油圧の作用によ
りドリブンギヤ31´は、リングギヤ本体部30a側に
移動し、該ドリブンギヤ31´の歯先31aが凹部30
cの内壁面に当接する。これにより微小隙間をシールで
き、該隙間からの油漏れを防止できる。
圧側,油圧発生室Hが低圧側となるが、このときドリブ
ンギヤ31´は軸支されず単に凹部30c内に支持され
ているだけなので、油圧発生室Aからの油圧の作用によ
りドリブンギヤ31´は、リングギヤ本体部30a側に
移動し、該ドリブンギヤ31´の歯先31aが凹部30
cの内壁面に当接する。これにより微小隙間をシールで
き、該隙間からの油漏れを防止できる。
【0035】さらに、図2に示すように、上記ドリブン
ギヤ31´が矢印a方向に回転する場合は、ドリブンギ
ヤ31´の歯先31aの図示右側のガイド面55aへの
摺接点は摺接開始線mに沿って移動するが、その摺接点
が図示右端m´に達する前に次の歯先31a´が摺接開
始する。さらにまた、図3に示すように、リングギヤ3
2の歯先32aの右側ガイド面55bへの摺接点は摺接
開始線nに沿って移動するが、その摺接点が図示右端n
´に達する前に次の歯先32a´が摺接開始する。これ
により上記各歯先31a,32aが従来の間欠的摺接と
は異なり、連続して摺接することとなる。なお、ドリブ
ンギヤ31´が図示矢印b方向に回転する場合は、図示
左側のガイド面55aにおいて上記矢印a方向に回転す
る場合と同様の動作が行われる。
ギヤ31´が矢印a方向に回転する場合は、ドリブンギ
ヤ31´の歯先31aの図示右側のガイド面55aへの
摺接点は摺接開始線mに沿って移動するが、その摺接点
が図示右端m´に達する前に次の歯先31a´が摺接開
始する。さらにまた、図3に示すように、リングギヤ3
2の歯先32aの右側ガイド面55bへの摺接点は摺接
開始線nに沿って移動するが、その摺接点が図示右端n
´に達する前に次の歯先32a´が摺接開始する。これ
により上記各歯先31a,32aが従来の間欠的摺接と
は異なり、連続して摺接することとなる。なお、ドリブ
ンギヤ31´が図示矢印b方向に回転する場合は、図示
左側のガイド面55aにおいて上記矢印a方向に回転す
る場合と同様の動作が行われる。
【0036】このように本実施例によれば、リテーナ3
0に凹部30cを形成し、該凹部30cの開口縁30d
に、ドリブンギヤ31,リングギヤ32の隣接する歯先
31a,31a´,32a,32a´が同時に摺接する
ガイド面55a,55bを形成したので、各歯先31
a,32aが凹部30cの内壁面,外壁面に連続して摺
接することとなり、よってギヤ衝撃音の発生を抑制でき
るとともに、摩耗を回避できる。
0に凹部30cを形成し、該凹部30cの開口縁30d
に、ドリブンギヤ31,リングギヤ32の隣接する歯先
31a,31a´,32a,32a´が同時に摺接する
ガイド面55a,55bを形成したので、各歯先31
a,32aが凹部30cの内壁面,外壁面に連続して摺
接することとなり、よってギヤ衝撃音の発生を抑制でき
るとともに、摩耗を回避できる。
【0037】また上記ドリブンギヤ31,リングギヤ3
2の各歯先31a,32aを斜歯状に形成したので、上
記各歯先の連続摺接をより確実に行うことができ、上記
ギヤ衝撃音等をより一層確実に防止できる。
2の各歯先31a,32aを斜歯状に形成したので、上
記各歯先の連続摺接をより確実に行うことができ、上記
ギヤ衝撃音等をより一層確実に防止できる。
【0038】さらに上記リテーナ30に形成した各凹部
30cによりドリブンギヤ31を回転自在に支持したの
で、従来のピンで軸支する構造に比べて各部品の寸法精
度をそれほど上げることなく油漏れを防止でき、かつ部
品点数を削減できるとともに構造を簡略化できる。
30cによりドリブンギヤ31を回転自在に支持したの
で、従来のピンで軸支する構造に比べて各部品の寸法精
度をそれほど上げることなく油漏れを防止でき、かつ部
品点数を削減できるとともに構造を簡略化できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る動力
伝達装置によれば、リテーナにドリブンギヤを軸支する
凹部を形成し、該凹部の開口縁にドリブンギヤの隣接す
る複数の歯先が同時に摺接するガイド部を形成したの
で、ギヤ衝撃音の発生を抑制できるとともに摩耗を回避
できる効果がある。
伝達装置によれば、リテーナにドリブンギヤを軸支する
凹部を形成し、該凹部の開口縁にドリブンギヤの隣接す
る複数の歯先が同時に摺接するガイド部を形成したの
で、ギヤ衝撃音の発生を抑制できるとともに摩耗を回避
できる効果がある。
【0040】
【図1】請求項1,2の発明の一実施例による動力伝達
装置を説明するためのリテーナ,ドリブンギヤ軸支部分
の斜視図である。
装置を説明するためのリテーナ,ドリブンギヤ軸支部分
の斜視図である。
【図2】上記実施例装置のドリブンギヤ摺接部分を示す
要部拡大図である。
要部拡大図である。
【図3】上記実施例装置のリングギヤ摺接部分を示す模
式図である。
式図である。
【図4】上記実施例装置の断面側面図である。
【図5】上記実施例装置の断面正面図である。
【図6】上記実施例装置の全体構成を示す模式図であ
る。
る。
【図7】上記実施例装置を備えた四輪駆動車の概略構成
図である。
図である。
【図8】本発明のガイド部を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図9】本発明の成立過程を説明するためのリテーナ,
ドリブンギヤ軸支部分の斜視図である。
ドリブンギヤ軸支部分の斜視図である。
26 動力伝達装置 29 ケーシング 30 リテーナ 30c 凹部 30d 開口縁 31 ドリブンギヤ 31a 歯先 32 リングギヤ 55 ガイド部 A〜H 油圧発生室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 31/04 B60K 17/348
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の回転軸が接続されるケーシング内
に第2の回転軸が接続されるリテーナを同軸配置し、該
リテーナの周囲にドリブンギヤを相対回転自在に配設
し、該ドリブンギヤを上記ケーシングの内周面に結合さ
れたリングギヤに噛合させ、上記ケーシング,リングギ
ヤ,ドリブンギヤ及びリテーナで形成される油圧発生室
内の作動油を第1,第2の回転軸の回転差に応じて昇圧
させることにより動力の伝達を行う動力伝達装置におい
て、上記リテーナの外周部にドリブンギヤを回転自在に
支持する凹部を凹設し、該凹部の開口縁に上記ドリブン
ギヤの隣接する少なくとも2つの歯の先端面を同時に摺
接させるガイド部を形成したことを特徴とする動力伝達
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16123694A JP3243373B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16123694A JP3243373B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828595A JPH0828595A (ja) | 1996-02-02 |
JP3243373B2 true JP3243373B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=15731231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16123694A Expired - Fee Related JP3243373B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243373B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP16123694A patent/JP3243373B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0828595A (ja) | 1996-02-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011009 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |