JP3242886U - 調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品 - Google Patents

調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な味付けがされたアルファ化米食品を備蓄しなくても、喫食者が複数の味の中から好みの味を選んで食することができるアルファ化米食品を提供する。【解決手段】未味付のアルファ化米2が封入された容器1内に湯若しくは水を注入することで喫食可能となるアルファ化米食品であって、複数種の調味具材3が備えられ、各調味具材3は、夫々、塩分を含み、種類毎に包装袋4に収納され、アルファ化米2と共に容器1内に封入されている調味具材の組み合わせが自在である。【選択図】図1

Description

本考案は、湯若しくは水を注入することにより喫食可能となるアルファ化米食品に関するものである。
アルファ化米を用いたアルファ化米食品は、常温で長期間保存でき、湯若しくは水を注入するだけで喫食可能となることから、自然災害時の備蓄食料として重宝されており、近年は、単なる白飯だけでなく、様々な味付けがされたアルファ化米食品も多数提供されている。
上記のように様々な味付けがされたアルファ化米食品があっても、備蓄食料として備蓄する場合、味の好みは人それぞれであるため、どの味をどれだけ備蓄するかを決めることは難しく、有事において使用が必要となった場合、過不足が生じ得ることが容易に予想される。
したがって、従来は、様々な味付けがされたアルファ化米食品があるにもかかわらず、味付けされていない白米のアルファ化米食品やオーソドックスなわかめご飯様のアルファ化米食品が備蓄されることが多かった。
しかしながら、上記のように、味の種類が選べない場合、単調な味が続くことや、好みが合わない味のものを食することで、食欲の低下を招き、有事において重要な食事の摂取量が低下し、体力低下を招くおそれがあった。
本考案は、このような現状に鑑みなされたものであり、様々な味付けがされたアルファ化米食品を備蓄しなくても、喫食者が複数の味の中から好みの味を選んで食することができるアルファ化米食品を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
未味付のアルファ化米2が封入された容器1内に湯若しくは水を注入することで喫食可能となるアルファ化米食品であって、複数種の調味具材3が備えられ、前記各調味具材3は、夫々、塩分を含み、種類毎に包装袋4に収納され、前記アルファ化米2と共に前記容器1内に封入されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
また、請求項1記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記包装袋4は、複数の小分け袋4aで構成され、前記各調味具材3は、夫々、前記複数の小分け袋4aに等量ずつ分納されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
また、請求項2記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記夫々の包装袋4の小分け袋4aの数は、前記調味具材3の種類数と同数であることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
また、請求項1~3いずれか1項に記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器1内に少なくとも三種の調味具材3が封入されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
また、請求項1~3いずれか1項に記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器1の内面には、前記アルファ化米2をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線5と、前記アルファ化米2をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線6が設けられていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
また、請求項4記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器1の内面には、前記アルファ化米2をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線5と、前記アルファ化米2をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線6が設けられていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、様々な味付けがされたアルファ化米食品を備蓄しなくても、喫食者が複数の味の中から好みの味を選んで食することができる画期的なアルファ化米食品となる。
本実施例の未開封状態を示す説明である。 本実施例の開封状態(アルファ化米以外の収容物を取り出した状態)を示す説明である。 本実施例の使用例(小分け袋一つ分の袋調味具材で味付け調理する例)を示す説明図である。 本実施例の使用例(二種類の調味具材を混ぜ合わせて調理する例)を示す説明図である。 本実施例の別例(包装袋を三つの小分け袋で構成した場合)の開封状態(アルファ化米以外の収容物を取り出した状態)を示す説明正面図である。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
本考案は、複数種の調味具材3が備えられ、各調味具材3は、夫々、塩分を含み、種類毎に包装袋4に収納され、アルファ化米2と共に容器1内に封入されている。
したがって、本考案のアルファ化米食品を食する場合、喫食者は、複数種の調味具材3の中から好みの調味具材3を選択し、この調味具材3により味付けされたアルファ化米2を食することができる。
もちろん、調味具材3を入れず白米として食することもでき、例えば、調味具材3を三種類備える構成とした場合、少なくとも四つの選択肢の中から喫食者が好みの味のアルファ化米2を食することができ、これにより、様々な味付けがされたアルファ化米食品を備蓄しなくても、単調な味付けの食事が続くことや、好みが合わない味のものを食することが可及的に低減されることとなる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、未味付のアルファ化米2が封入された容器1内に湯若しくは水を注入することで喫食可能となるアルファ化米食品であって、複数種の調味具材3が備えられ、前記各調味具材3は、夫々、塩分を含み、種類毎に包装袋4に収納され、前記アルファ化米2と共に前記容器1内に封入されているものである。なお、未味付けのアルファ化米2とは、味付けされていない白米タイプのアルファ化米2を意味する。
具体的には、本実施例は、図1に示すように、容器1内に、アルファ化米2、複数の包装袋4に収納された複数種類の調味具材3、脱酸素剤7及び食事用具8(スプーン)が封入されてなるものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
容器1は、一般的なアルファ化米食品に用いられているものと同等のものであり、気体遮断性、耐久性、耐水性、耐熱性などを有するフィルム材からなり、封入物を長期間保存できるように構成されている。
また、容器1は、底部側に向かうにつれて拡径し、底面の周囲に適宜な強度を有する垂片(図示省略)が設けられ、この垂片が自立可能な脚部となり、他の容器に移し替えること無く、そのまま調理し食することができるように構成されている。
さらに、本実施例の容器1は、図2に示すように、内面に、アルファ化米2をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線5と、アルファ化米2をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線6が設けられている。
すなわち、本実施例は、アルファ化米2をご飯とおかゆのいずれにも調理することができ、また、その調理に必要な注湯量(湯水量)を、一々計量することなく、この容器1の内面に設けられたご飯用指示線5若しくはおかゆ用指示線6に従って湯若しくは水を注入するだけで所望の米飯を得ることができるように構成されている。
また、アルファ化米2は、常法の製法により得られる一般的なアルファ化米が用いられている。
また、本実施例は、図2に示すように、三種類の調味具材3を備えており、各調味具材3は、夫々、全量で適正な味付け(適正な塩分量)となる量に設定され、包装袋4に収納され、アルファ化米2と区分されて容器1内に封入されている。
具体的には、包装袋4は、複数の小分け袋4aで構成され、各調味具材3は、夫々、各小分け袋4aに等量ずつ分納されている。本実施例においては、図2に示すように、包装袋4は、二つの小分け袋4aで構成され、各調味具材3は、夫々の小分け袋4aに等量ずつ収納されている。
すなわち、本実施例は、たとえば、三種類の調味具材3を、わかめご飯用調味具材3、鮭ご飯用調味具材3、梅ごはん用調味具材3とした場合、わかめご飯を普通の味付けで食したい場合、全てのわかめご飯用調味具材3、すなわち、二つの小分け袋4aの両方のわかめご飯用調味具材3をアルファ化米2に混ぜ入れて注湯若しくは注水調理すれば良く、また、薄味で食したい場合は、図3に示すように、小分け袋4aの一つ分だけを使用すれば良く、また、調味具材3を混ぜ合わせて、鮭わかめご飯や梅わかめご飯にして食したい場合、図4に示すように、わかめご飯用調味具材3の小分け袋4a一つと、鮭ご飯用調味具材3若しくは梅ご飯用調味具材3の小分け袋4a一つを使用することで、適正な味の鮭わかめご飯や梅わかめご飯を食することが容易にできるように構成されている。
なお、包装袋4の構成は前記構成に限らず、たとえば、図5に示すように、調味具材3の種類数と同数の小分け袋4aからなる構成としても良い。すなわち、三種類の調味具材3を、夫々、三つの小分け袋4aからなる包装袋4に収納する構成としても良い。これにより、たとえば、全ての調味具材3を混ぜたい場合、各調味具材3の夫々の小分け袋4aを一つずつ使用することで、容易に適正な味(適正な塩分量)に味付けされたごはんを食することができる。
また、調味具材3に関しては、上記した調味具材例に限らず、長期保存可能な形態にすることができ、アルファ化米2と混ぜ合わせて味付けし得るものであれば、適宜採用可能であり(ふりかけでも良い)、また、調味具材3の種類数も適宜変更可能なものとする。
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
本実施例は、三種類の調味具材3が、二つの小分け袋4aで構成される包装袋4に等分収納され、アルファ化米2と共に容器1内に封入されているから、喫食者は、三種類の調味具材3の中から好みの調味具材3を選択して食することができる。
しかも、本実施例は、前記のとおり、調味具材3が二つの小分け袋4aに等分ずつ小分けにされて収納されているから、二種類の調味具材3を混ぜ合わせる場合も、夫々の調味具材3が収納された小分け袋4aを一つずつ使用することで、容易に適正な味(適正な塩分量)の味付けアルファ化米食品として食することができ、このように、調味具材3同士を混ぜ合わせることで、多種の味付けができ、より好みの味付けご飯を食することができるようになる。
また、調味具材3を小分け袋4aで小分けすることで、塩分の摂取を控えたい喫食者や薄味が好みの喫食者は、小分け袋4a一つ分の調味具材3だけをアルファ化米2に混ぜ入れることで、低塩分、薄味のアルファ化米食品として食することができ、これにより、たとえば、自然災害等でトイレ事情の悪い避難所で生活しているひとでも、塩分の取り過ぎにより喉が渇き水を飲みたくなることを懸念することなく、安心して喫食することができる。
なお、残った調味具材3は、保管しておき、たとえば、別の白ご飯のアルファ化米食品を食する際に使用することもできる。
また、本実施例は、容器1の内面に、アルファ化米2をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線5と、アルファ化米2をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線6とが設けられ、アルファ化米2をご飯とおかゆのいずれにも調理することができるように構成されているから、喫食者は、湯量(水量)を計量することなく、食したいご飯若しくはおかゆのいずれかの指示線(ご飯用指示線5若しくはおかゆ用指示線6)に合わせて湯若しくは水を注入するだけで、水分が不足して硬くなったり、逆に水分が多すぎて柔らか過ぎたりしない適正なごはん若しくはおかゆを食することができる。
このように、本実施例は、様々な味付けがされたアルファ化米食品を備蓄しなくても、喫食者が複数の調味具材3の中から好みの味を選んで食することができ、たとえば、避難所生活における食事において、単調な味付けのご飯を続くことなく、バラエティに富んだ味付けされたアルファ化米食品を食することができ、さらに、夫々の調味具材3において、喫食者が塩分を容易に調整することができ、塩分の摂取を控えたい喫食者や薄味が好みの喫食者でも安心して食することができる実用性に優れた画期的な調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品となる。
なお、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 容器
2 アルファ化米
3 調味具材
4 包装袋
4a 小分け袋
5 ご飯用指示線
6 おかゆ用指示線

Claims (6)

  1. 未味付のアルファ化米が封入された容器内に湯若しくは水を注入することで喫食可能となるアルファ化米食品であって、複数種の調味具材が備えられ、前記各調味具材は、夫々、塩分を含み、種類毎に包装袋に収納され、前記アルファ化米と共に前記容器内に封入されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
  2. 請求項1記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記包装袋は、複数の小分け袋で構成され、前記各調味具材は、夫々、前記複数の小分け袋に等量ずつ分納されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在な調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
  3. 請求項2記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記夫々の包装袋の小分け袋の数は、前記調味具材の種類数と同数であることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
  4. 請求項1~3いずれか1項に記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器内に少なくとも三種の調味具材が封入されていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
  5. 請求項1~3いずれか1項に記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器の内面には、前記アルファ化米をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線と、前記アルファ化米をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線が設けられていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
  6. 請求項4記載の調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品において、前記容器の内面には、前記アルファ化米をご飯にする注湯量若しくは注水量を示すご飯用指示線と、前記アルファ化米をおかゆにする注湯量若しくは注水量を示すおかゆ用指示線が設けられていることを特徴とする調味具材の組み合わせが自在なアルファ化米食品。
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