JP3242692B2 - 高比重衣料用粉末石鹸組成物 - Google Patents

高比重衣料用粉末石鹸組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高比重衣料用粉末石鹸
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキルベンゼンスルホン酸塩を主成分
とする従来の合成洗剤は洗浄力が高く、溶解性も良いた
め広く使用されてきたが、反面生分解性が劣っており、
洗濯排水が下水道や河川へ放流されることにより水質汚
濁を増加させるという欠点があった。一方、石鹸は生分
解性が最も良好で、水質汚染が一番少なく、人体にも無
害であり、古くから使用されている。しかし、石鹸は溶
解性、特に冷水での溶解性が劣るばかりではなく、硬水
中でマグネシウムイオン、カルシウムイオン等と反応し
て水不溶性のスカム(石鹸滓)を発生し、種々の弊害をも
たらす。
【0003】また、近年、洗剤は嵩比重が0.5g/c
3以上の高密度の粒状粉末洗剤が一般的になっている
が、一般に高密度洗剤は個々の粒子の内部が詰まった状
態になるので、噴霧乾燥によって製造された中空粒状洗
剤に比べて洗濯時の低温溶解性が劣る。特に石鹸を多量
に配合したものほどそれが顕著であり、従来の高密度粉
末石鹸は洗濯時の低温溶解性が悪いという問題点があっ
た。
【0004】更に、石鹸は硬水中で石鹸滓を生成し、界
面活性を消失するため、硬水中で洗浄力が低下する。発
生した石鹸滓は洗濯槽内へ付着し、黒カビの発生原因と
なるほか、排水管を詰まらせるといった問題を引き起こ
す。また、被洗物への石鹸滓の付着による石鹸臭や黄変
現象を引き起こすといった欠点がある。
【0005】更に、洗濯液が河川に放出された場合、界
面活性剤の水質汚染、魚類への影響といった環境汚染は
重要な問題となっている。我が国における合成洗剤の洗
濯1回当たりの標準使用量は水30リットルに対して2
5gが一般的であるが、それに含まれる界面活性剤量は
通常5〜10gであるのに対して、従来の粉末石鹸は洗
濯1回当たりの標準使用量が水30リットルに対して3
0〜40gであり、それに含まれる界面活性剤量は20
g以上で、洗濯1回当たりの排水の有機物汚濁負荷量が
多いことも問題点であった。
【0006】以上のように石鹸は、低温溶解性、石鹸滓
の発生、石鹸滓の被洗物への付着に伴う石鹸臭、黄変現
象等の欠点があり、消費者にとって使いにくいという問
題があった。また、石鹸は生分解性が良好であるが洗濯
1 回当たりの排水の有機物汚濁負荷量が多いことも、水
質汚濁防止の面から重要な問題となっている。そこで石
鹸の長所を生かしつつ且つその欠点を克服した洗剤が要
望されている。その方策の一つとして石鹸と石鹸以外の
界面活性剤、即ち、石鹸滓分散剤を配合することによ
り、石鹸の使いにくさを改善する試みが成されてきた。
これにより石鹸滓によって生じる一部の問題は解消され
るが未だ十分ではない。
【0007】従来の石鹸組成物に関する特許としては次
のようなものが挙げられる。特開昭61−268800号公報に
は、石鹸含有洗浄剤組成物として石鹸と非イオン界面活
性剤および特定の水溶性高分子を組み合わせ、洗浄力を
下げることなく製品貯蔵時に固結を生じない方法が記載
されている。特開昭59−86700号公報には、石鹸組成物
として石鹸とα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩と脂肪
酸ポリエチレンオキシド縮合物を組み合わせ、冷水にお
ける溶解性及びスカム分散性に優れた組成物が記載され
ている。特開昭59−4699号公報には、石鹸組成物として
石鹸とα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩と脂肪酸エタ
ノールアミドを組み合わせ、濯ぎ時の石鹸スカムの発生
防止と洗浄力の改善に関して記載されている。特開昭56
−38399号公報には、衣料用粉末洗剤として石鹸と脂肪
酸モノエタノ−ルアミドポリエチレンオキシド縮合物を
組み合わせ、洗浄力、低起泡性、石鹸滓分散能及び再汚
染防止能の向上に関して記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭61
−268800号公報に記載の発明では、嵩比重が0.5g/
cm3以上の高密度洗剤とした時に充分な低温溶解性が
得られない。また、特開昭59−86700号公報に記載の発
明は、エステルの加水分解により、洗剤の溶解性、スカ
ム分散性が経時的に劣化するという問題点がある。特開
昭59−4699号公報に記載の発明は、界面活性剤量が多く
水質汚濁の面から問題があり、特開昭56−38399号公報
に記載の発明は高硬度において洗浄力が低下する問題が
ある。
【0009】従って、本発明の目的は、洗濯1回当たり
の排水の有機物汚濁負荷量を低減し、低活性分で洗浄力
に優れ、冷水での溶解性、硬水中での洗浄力、及び石鹸
滓分散性に優れ、かつ生分解性に優れた高比重衣料用粉
末石鹸組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成させ
るに至った。即ち、本発明に係る高比重衣料用粉末石鹸
組成物は、必須の構成成分として、 1)石鹸を100重量部に対して 2)アルキル硫酸エステル塩20〜50重量部 3)ポリオキシエチレンアルキルエ−テル及び/または脂
肪酸エタノ−ルアマイドエチレンオキサイド付加物5〜
17重量部 4)洗剤ビルダ−125〜668重量部を含有し、1)+2)
+3)の合計量が組成物全体の20〜50重量%であり、
嵩比重が0.5〜0.9g/cm3であることを特徴とす
る。
【0011】本発明に使用する石鹸は主に炭素数10〜
20個の高級脂肪酸塩である。脂肪酸の原料としては特
に限定されないが、例えばヤシ油、パ−ム油、米ヌカ
油、牛脂、豚脂、大豆油、菜種油、パ−ム核油などの天
然油脂を挙げることができる。脂肪酸を、中和して得ら
れる石鹸はナトリウム石鹸、カリウム石鹸が好ましく、
冬場の低温洗濯での溶解性を考慮すると石鹸はナトリウ
ム石鹸とカリウム石鹸の混合物であることが望ましい。
【0012】本発明に使用するアルキル硫酸エステル塩
は炭素数10〜18個、好ましくは炭素数12〜16個
の高級アルコ−ルを硫酸エステル化した後、水酸化アル
カリ(好ましくはNaOH、KOH)、アンモニア水、有
機アミン(例えばトリエタノールアミン)等で中和したも
のである。高級アルコ−ル原料としてはヤシ油、パ−ム
核油、パ−ム油、牛脂などの油脂から誘導される天然ア
ルコール及びチーグラーアルコール、オキソアルコー
ル、セカンダリーアルコール等の合成アルコールが挙げ
られるが、合成アルコールは生分解性の点から直鎖アル
コールが好ましい。アルキル硫酸エステル塩は、市販洗
剤中に主に配合されている界面活性剤である直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩に比べて微生物による分解性に
優れているという特徴がある。本発明で配合されるアル
キル硫酸エステル塩は石鹸100重量部に対して20〜
50重量部であり、好ましくは25〜40重量部の範囲
である。上記量未満では硬水中で充分な洗浄性能を発揮
できない。また、上記量を超えると、濯ぎ時の泡切れ性
の点で問題がある。
【0013】本発明で使用されるポリオキシエチレンア
ルキルエ−テルは炭素数10〜22個、好ましくは12
〜18個の高級アルコ−ルにエチレンオキサイドを付加
したものである。高級アルコ−ル原料としてはヤシ油、
パ−ム核油、パ−ム油、牛脂、魚油などの油脂から得ら
れた天然アルコ−ル及びチ−グラ−アルコ−ル、オキソ
アルコ−ル、セカンダリ−アルコ−ルなどの合成アルコ
−ルが挙げられる。また、エチレンオキサイド付加モル
数は洗浄性能、石鹸カス分散能の点で好ましくは5〜2
0モル、更に好ましくは5〜15モルの範囲が良い。
【0014】また、本発明で使用される脂肪酸エタノー
ルアマイドエチレンオキサイド付加物は脂肪酸エタノー
ルアマイドにエチレンオキサイドを付加して製造され
る。ここで用いる脂肪酸は炭素数10〜18個の範囲の
飽和及び不飽和脂肪酸を挙げることができ、エチレンオ
キサイドの付加量はアマイド1モル当たり3〜20モル
が好ましく、更に好ましくは5〜15モルを付加したも
のが良い。エチレンオキサイドの付加量が上記量未満で
あるか、または上記量を超えると洗浄性能、石鹸滓分散
能が充分に発揮されず、好ましくない。
【0015】本発明で配合されるポリオキシエチレンア
ルキルエーテル及び/または脂肪酸エタノールアマイド
エチレンオキサイド付加物はこれらの合計量として石鹸
100重量部に対して5〜17重量部であり、好ましく
は10〜15重量部の範囲である。上記量未満では石鹸
滓の分散能が充分に発揮できず、上記量を超えると、濯
ぎ時に泡切れが悪くなり、粉末洗剤の粉末物性が悪くな
る。また、生分解性が低下する。
【0016】また、本発明で使用される洗剤ビルダーは
特に限定されず公知のものを全て使用することができ、
例えば珪酸ナトリウム、層状珪酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、ゼオライト、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸
カリウム、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム、グ
ルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、ニトリロ三
酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸カリウム、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸カリ
ウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ジエチ
レントリアミン五酢酸カリウム、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸カリウム等を挙げることができ、
これらは単独で、もしくは2種以上混合して使用するこ
とができる。
【0017】本発明で配合される洗剤ビルダーはこれら
の合計量として石鹸100重量部に対して125〜66
8重量部であるが、それぞれの洗剤ビルダー成分比に限
定はない。
【0018】また、本発明の組成物における界面活性剤
の配合量、即ち、上記成分1)、2)及び3)の合計量は
組成物全体の20〜50重量%、好ましくは25〜45
重量%である。上記量未満だと洗浄性能が充分に発揮さ
れず、上記量を超えると冷水での溶解性で低下を引き起
こしてしまうばかりか、洗濯1回当たりの排水の有機物
汚濁負荷量を低減させることができず、環境問題を重視
した洗剤を提供する本発明の目的から逸脱するため好ま
しくない。
【0019】本発明においては上記必須の成分の他に、
本発明の効果を阻害しない範囲で、目的に応じてその他
公知の洗剤成分を配合することができる。例えば、界面
活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、アシル化ポ
リペプタイド塩等のアニオン系界面活性剤、アルキル酢
酸ベタイン、アルキルスルホベタイン、イミダゾリウム
ベタイン、アミノ酸系両性界面活性剤等の両性界面活性
剤、アルキルアミンオキサイド等の非イオン界面活性
剤、等を挙げることができる。また、再汚染防止剤とし
て、カルボキシメチルセルロ−ス(CMC)、ポリエチレ
ングリコ−ル(PEG)、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコ−ル等を挙げることができる。その他の添加
剤として例えば、酵素(例えばプロテア−ゼ、アミラ−
ゼ、リパ−ゼ、セルラ−ゼ等)、漂白剤(例えば過炭酸ナ
トリウム、過硼酸ナトリウム等)、香料、蛍光増白剤等
を配合することができる。
【0020】次に、本発明の高比重衣料用粉末石鹸組成
物の製造方法について述べる。製造方法としては例えば
以下の2通りが挙げられるが、これに限定されるもので
はない。第1に、界面活性剤及びビルダーをニーダーで
混練する方法である。即ち、界面活性剤の水溶液または
粉末、各種ビルダーをニーダー内で均一に混練する。最
終製品の水分を調製する必要がある場合には、加熱しな
がら混合して水分を揮発する。その後、所望の目開きの
ふるいを用いて粗粒を除くことにより本発明の高比重衣
料用粉末石鹸組成物が得られる。
【0021】第2に、界面活性剤、各種ビルダーを混合
しスラリーとした後、これを噴霧乾燥し、得られた噴霧
洗剤を原料として、これに適当なバインダー存在下で造
粒する方法である。造粒機は垂直方向または水平方向に
回転軸のある高速回転が可能な羽根を有する竪型または
横型の転動造粒を基本とするものが使用できる。竪型造
粒機の具体名としてはハイスピードミキサー(深江工業
製)、ヘンシェルミキサー(三井三池工業製)、フレキソ
ミックス(富士産業製)を挙げることができる。また、横
型造粒機としてレーディゲミキサー(レーディゲ製)、ス
パルタン・リューザー(不二パウダル製)を挙げることが
できる。バインダーとしては水、非イオン界面活性剤が
有効である。上記の造粒機に噴霧洗剤を仕込み、更にバ
インダ−を加えて回転すると、洗剤は粉砕されつつバイ
ンダ−の力によって造粒して高嵩比重の洗剤が得られ
る。造粒は回転速度、造粒時間、温度、バインダーの種
類と量によってコントロールできる。造粒物中の粗粒を
所望の目開きのふるいを用いて除くことにより本発明の
高比重衣料用粉末石鹸組成物が得られる。この後、適当
な粉体混合機の中で香料、酵素、漂白剤を加えることも
可能である。
【0022】本発明の高比重衣料用粉末石鹸組成物の嵩
比重は、0.5〜0.9g/cm3、好ましくは0.6〜
0.8g/cm3の範囲である。上記未満では、従来の噴
霧乾燥により製造された粉末洗剤と比べて製品包装箱の
大きさはそれほど小さくならず、嵩張ってしまうため使
いにくく、高比重衣料用粉末石鹸組成物となりえない。
また、上記を超えると粒子が密になって固くなりすぎる
ために洗濯時の低温溶解性が劣る。
【0023】本発明の高比重衣料用粉末石鹸組成物の洗
濯1回当たりの標準的な使用量は水30リットルに対し
て20〜30gである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例 各例の説明に先立ち以下に、採用した評価方法について
説明する。 (1)〔洗浄力評価〕 試験布:衿垢布 木綿金巾布(11cm×24cm)を衣服の衿部分に取りつけ、7日間(8 時間/日)着用後取り外し試験布に供した。 温度:20℃ 硬度:80ppm、150ppm 洗剤量:6.67g(JIS指標洗剤)、5g(表1の組成の洗剤) 洗濯機:容量5リットル 洗浄操作:洗濯10分、濯ぎ3分×2回 (評価法) JIS K-3371に記載されている如く、表1の組成の洗剤に
対して試験布10枚を用意し、汚れが完全に落ちている
場合・・5点、汚れが殆ど落ちていない場合・・1点と
して、1、2、3、4、5の5段階で評価し、試験布1
0枚の合計評価点を求め、JIS指標洗剤による評価点を
100とした場合の指数で表した。
【0025】(2)〔溶解性評価〕 試験法:粒径28〜48メッシュに揃えた表1の組成の
洗剤5gを容量5リットル槽の洗濯機で5℃×2分間攪
拌し洗剤液を篩(100メッシュ)を通して排出し、篩上
の不溶物量を測定して次式により溶解率(重量%)を求め
た:
【数1】 溶解率={[使用洗剤量(g)−不溶物量(g)]/不溶物量(g)}×100
【0026】(3)〔石鹸滓分散剤評価〕 ターゴットメーターに硬度333ppm(炭酸カルシウ
ム換算、Ca/Mg=3/1)を含む水1リットルに表
1の組成の洗剤2gを入れ、35℃で10分間攪拌す
る。その後静置して液面に浮遊している石鹸滓と試料カ
ップ内壁に付着した石鹸滓の有無を肉眼にて観察し良好
なものから5、4、3、2、1と5段階評価した。
【0027】(4)〔生分解性評価〕 表1の組成の洗剤に対しOECD化学品テストガイドラ
イン301C修正MITI試験(I)に準拠して生分解性試験
を実施した。試験は微生物源として標準活性汚泥を用
い、閉鎖系酸素消費量自動測定装置で生物化学的酸素消
費量を連続測定して生分解率を求めた。 試験条件 ・供試品濃度 :100mg/リットル(全界面活性剤
分として) ・基準物質濃度:100mg/リットル(アニリン) ・活性汚泥濃度:30mg/リットル ・試験温度 :25±1℃ ・試験期間 :14日間、28日間 生分解の算出方法 次式により生分解を算出した。
【数2】 生分解(%)=(BOD−B)/CODcr×100 BOD:供試品の生物化学的酸素消費量(mgO) B:汚泥ブランク(mgO) CODcr:供試品の化学的酸素要求量(mgO)
【0028】実施例1 下記の脂肪酸組成を有する石鹸(ナトリウム石鹸:カリ
ウム石鹸=9:1モル比)300g(100重量部)と、
C14〜C16の高級アルコール硫酸エステルナトリウ
ム(アニオン界面活性剤)120g(40重量部)、やし
油高級アルコー ルエチレンオキサイド8モル付加物(ノ
ニオン界面活性剤)30g(10重量部)、2号珪酸ナ
トリウム201g(67重量部)、炭酸ナトリウム639
g(213重量部)、ゼオライト510g(170重量部)
を混合し、水分含量40重量%の洗剤スラリーを調製し
た。 石鹸の脂肪酸組成 ラウリン酸 3重量% ミリスチン酸 6重量% パルミチン酸 23重量% ステアリン酸 8重量% オレイン酸 60重量% この調製物を実験室用のスプレードライヤーを用いて噴
霧乾燥し、嵩密度0.2g/cm 3 、含水分4.0重量%
の洗剤噴霧乾燥物を得た。この噴霧乾燥物をハイスピー
ドミキサー(竪型造粒機、深江工業製)に投入し、噴霧乾
燥物に対して水1重量%を添加して造粒を行った。この
造粒物を10メッシュの篩を通過させることにより、造
粒物から粗粒子を除いて本発明の高比重衣料用粉末石鹸
組成物を得た。得られた組成物は嵩密度は0.70g/
cm 3 (JIS K 3362の方法に従って測定)、含水分は5.0
重量%であった。 上記評価方法で本発明の実施例の性能
を評価した結果を表1に示す。 実施例2〜6、比較例1〜13 洗剤の配合組成を表1に記載の通りにした他は実施例1
と同様の方法で各種の粉末石鹸組成物を製造した。それ
らの評価結果も表1に示す。 表1から本発明の高比重衣
料用粉末石鹸組成物が優れていることは明らかである。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。即ち、
従来の石鹸を主成分とする洗剤に比べて、洗濯1回当た
りの廃水の有機物汚濁負荷量を低減し、低活性分で洗浄
力に優れ、冷水での溶解性、硬水中での洗浄力、及び石
鹸滓分散性に優れ、かつ合成洗剤より生分解性に優れた
高比重衣料用粉末石鹸組成物を提供したことである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1:72 C11D 1:72 1:52 1:52 3:14) 3:14) (72)発明者 西山 悦正 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (72)発明者 長峯 幸雄 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−49099(JP,A) 特開 昭57−92097(JP,A) 特開 昭59−4699(JP,A) 特開 昭54−15911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須の構成成分として、 1)石鹸100重量部に対して 2)アルキル硫酸エステル塩20〜50重量部 3)ポリオキシエチレンアルキルエ−テル及び/又は脂肪
    酸エタノールアマイドエチレンオキサイド付加物5〜1
    7重量部 4)洗剤ビルダ−125〜668重量部 を含有し、1)+2)+3)の合計量が組成物全体の20〜5
    0重量%であり、嵩比重が0.5〜0.9g/cm3である
    ことを特徴とする高比重衣料用粉末石鹸組成物。
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