JP3242011B2 - ディスクロータ - Google Patents

ディスクロータ

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JP3242011B2
JP3242011B2 JP31873896A JP31873896A JP3242011B2 JP 3242011 B2 JP3242011 B2 JP 3242011B2 JP 31873896 A JP31873896 A JP 31873896A JP 31873896 A JP31873896 A JP 31873896A JP 3242011 B2 JP3242011 B2 JP 3242011B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレーキ制動時に
発生する「鳴き」を防止するディスクロータに関するも
のであり、特に、パッド等のディスクプレーキ構成部品
(以下、パッド等の構成部品という)の自励振動による
ディスクロータの共振を防止するために、ディスクロー
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらして「鳴き」を防止することができ、かつ減衰能及
び熱拡散性に優れたものに関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキ制動時に、ディスクロータとパ
ッドとが摩擦係合すると、ディスクブレーキを構成する
パッド等の構成部品が自励振動を起こしてディスクロー
タを振動させ、パッド等の構成部品の自励振動数がディ
スクロータの固有振動数と一致した場合は、ディスクロ
ータが共振して「鳴き」を発生させる。
【0003】「鳴き」を防止するために、ディスクロー
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらすことが行われている。これらの方法として、ディ
スクロータの制動面に孔や溝を設けること(例えば、実
開昭54−108880号公報)、ディスクロータの外
周に金属製の環状部材を嵌入すること(例えば、特開昭
56−164236号公報)、又はディスクロータのフ
ィンの円周方向の幅を幅広に形成すること(特開昭59
−126124号公報)などが実施されている。また、
特開昭58−57529号公報には、ディスクロータの
周縁圧接部の振動減衰能を高くする一方、中央取付部の
強度を周縁圧接部に比べて高くすることを目的として、
周縁圧接部と中央取付部とで鋳鉄溶湯の冷却速度を変え
ることにより、ディスクロータの周縁圧接部の黒鉛を片
状黒鉛とし、中央取付部の黒鉛を微細黒鉛にしたディス
クロータが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実開昭54−10
8880号公報、特開昭56−164236号公報及び
特開昭59−126124号公報に開示された各方法
は、ディスクロータの形状変更により「鳴き」防止を行
うため、ディスクロータの生産性、強度上等に問題点を
有している。また、上記特開昭58−57529号公報
に開示された事項からは、ディスクロータの固有振動数
を所定値に設定するための具体的手段及び指針を得るこ
とができない。従って、この公報に開示された発明によ
って、固有振動数を所定値に設定するためには、多くの
ディスクロータを試作し、固有振動数の測定試験を多数
回繰り返すことが必要とされるという問題点がある。
【0005】本発明は、ディスクロータの形状変化とは
異なった方法により、鳴きの防止を行うことを第1の課
題とする。特に本発明は、ディスクロータの固有振動数
の変更、制御を、ディスクロータの材料(材質、組織)
の制御によって行うことを課題とする。本発明の更なる
課題は、全体の開示から明らかとなろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ディスクロ
ータの形状変更を行うことなく、ディスクロータの固有
振動数をずらすために種々実験、考察を行い、本発明に
至ったものであり、本発明は、鋳鉄は一般に炭素当量
(CE値=C重量%+1/3Si重量%)が増加する
と、減衰能の高い片状黒鉛が晶出し、かつ黒鉛結晶の長
さが大きくなるに従って減衰能及び熱拡散が高くなるこ
とに着目してなされたものである。なお、本発明におい
て、“黒鉛の長さ”とは、枝分かれがある場合も含めて
最大の長さを指し、“黒鉛長さの平均値”とは1mm
内で黒鉛長さが30μm以上の結晶を測定し平均をとっ
た値である。
【0007】黒鉛長さが長くなるに従ってディスクロー
タの固有振動数は低くなる方向に移動し、黒鉛長さが短
かくなるに従ってディスクロータの固有振動数は高くな
る方向に移動する。好ましくは、製造時に炭素当量を調
整して黒鉛長さを伸縮させ、ディスクロータの固有振動
数をパッド等の構成部品の自励振動数からずれるように
移動させ、ディスクロータがパッド等構成部品の自励振
動と共振しないようにする。そのため以下の種々の視点
に従い、黒鉛長さを調整する。
【0008】第の視点によれば、ディスクロータは、
片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであって、片状黒鉛鋳
鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロータの固定振動
数を測定し、該測定した固定振動数と所望の固定振動数
の差に応じて原料組成中の炭素当量を調製し前記黒鉛長
さを設定することにより、前記ディスクロータの固定振
動数を変化させて所定の固有振動数が設定されたことを
特徴とする。
【0009】第の視点によれば、ディスクロータは、
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ1000Hz
付近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳
鉄製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量
が下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=A(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μm
【0010】第の視点によれば、ディスクロータは、
の視点記載のディスクロータにおいて、A(定数)
=−0.34〜−0.39Hz/μmに代えて、A(定
数)=−0.35Hz/μmとしたことを特徴とする。
【0011】第の視点によれば、ディスクロータは、
製造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ2000Hz
付近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳
鉄製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量
が下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=B(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μm
【0012】第視点によればディスクロータは、第
の視点において、B(定数)=−1.9〜−2.2Hz
/μmに代えて、B(定数)=−1.98Hz/μmと
したことを特徴とする。
【0013】第の視点によればディスクロータは、製
造時に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ4000Hz付
近に固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳鉄
製のディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量が
下記式によって制御されることを特徴とする。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=C(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) C(定数)=−3.2〜−3.3Hz/μm
【0014】第の視点によればディスクロータは、第
の視点のディスクロータにおいて、C(定数)=−
3.2〜−3.3Hz/μmに代えて、C(定数)=−
3.25Hz/μmとしたことを特徴とする。
【0015】なお、本願において、数値範囲の記載は、
上下限の値のみでなくその間の任意の数値を包含するも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の実施形態として、通例ねずみ鋳鉄の片状黒
鉛の長さを制御する。製造時の黒鉛長さの制御は、溶解
や注湯時における炭素当量及び溶湯処理の調整等によっ
て行われる。なお、オーステンパ処理によってさらに付
加的な減衰能の増大が達成される。オーステンパ処理
は、黒鉛相(粒子)を囲む基地を(特にフェライト)格
子歪の高いものにすることにより減衰能を増大させる。
基地組織はオーステンパ処理により、ベイナイトとされ
ることにより、高減衰能を発揮する。なお、約400℃
以上ではベイナイト組織が変化する可能性があるので、
好ましくは約400℃未満で使用するブレーキにオース
テンパ処理したディスクロータを適用する。
【0017】本発明の一実施形態に係るディスクロータ
は、好ましくはFC150相当の片状黒鉛鋳鉄から形成
され、下記の様なものが使用される。化学成分は、重量
%で、C:3.55〜3.70%、Si:1.8〜2.
2%、Mn:0.5〜1.2%、P:0.4%以下、
S:0.15%以下、Fe:実質残部、炭素当量:4.
4%以下であり、不純物として、Cr:0.1%以下、
Cu:0.2%以下、Mo:0.1%以下、好ましくは
0.02%以下、Sn:0.03%以下、Sb:0.0
5%以下を適宜含有することができる。
【0018】基地組織はパーライト面積率で95%以上
あると共に、平均黒鉛長さは220〜290μmとさ
れ、引張強さは150MPa以上、好ましくは175M
Pa以上、さらに好ましくは約210MPaに達する。
減衰能10.0×10−3(Q−1)以上、熱拡散率は
0.14cm/秒以上を得るためには、特にFC15
0相当の片状黒鉛鋳鉄であって、平均黒鉛長さ220μ
m以上のものが好ましい。
【0019】減衰能は10.0×10−3(Q−1)以
上、好ましくは、12×10−3(Q−1)、さらに1
4×10−3(Q−1)以上に達する。熱拡散率は0.
14cm/秒以上あり、ブレーキ制動時の1000〜
4000Hzの鳴き及び高温時の偏摩耗によるプレ−キ
振動を低減できる。
【0020】好適な実施形態に従ってFC150相当の
片状黒鉛ねずみ鋳鉄の場合について、化学成分について
詳説する。 (1)C量の上限値3.70%、Siの上限値2.2
%、炭素当量の上限値4.4%を超えると、引張強さが
150MPa以上にならない。 (2)C量の下限値3.55%、Siの下限値1.8%
未満では、減衰能10.0×10−3(Q−1)以上及
び熱拡散率0.14cm/秒以上を満足できない。 (3)Mnは、0.5%未満では引張強さ150MPa
以上を満足できず、1.2%を超えると、被削性を悪化
する。 (4)Pは、0.4%を超えるとステダイトを多く析出
し、被削性を悪化すると共に、ディスクロータの動摩擦
係数を低下させる。 (5)Sは、0.15%を超えると、健全な片状黒鉛鋳
鉄が得られにくい。 (6)不純物Cr、Mo、Sn、Sbは、それぞれその
上限値を超えると、熱拡散率を低下させ、不純物Cuは
その上限値を超えると、ディスクロータの動摩擦係数を
低下させる。
【0021】また、本発明の実施形態に係るディスクロ
ータの固有振動数の調整は下記のように行うことができ
る。すなわち、ディスクロータの形状をFEM(Fini
teElement Method)により、ディスクロータの強度、冷
却性、制動能力、及び固有振動数等を考慮して設計す
る。なお、ロータ形状の設計において、考慮すべき要素
が多々あるため、最初から固有振動数を十分に考慮して
固有振動数が正確に所定値になるように設計を行うこと
は現実的に困難である。前記設計に基づきディスクロ
ータを試作する。試作したディスクロータの黒鉛長さ
及び固有振動数を測定する(サンプリングを行う)。
ディスクロータを搭載する実際のシステムにおいて、共
振が発生するかどうか検査する。共振が発生した場
合、共振が起こらないようなディスクロータの固有振動
数を目標値として定める。固有振動数の変化量と黒鉛
長さの変化量との関係式から、目標とする黒鉛長さを求
める。なお、この関係式が求められていない場合は、黒
鉛長さを変えたディスクロータを複数試作し、それらの
固有振動数をサンプリングして、この関係式の比例定数
を決定する。成分調整及び/又は溶湯処理の変更によ
り、前記目標とする黒鉛長さを有する組織をもったディ
スクロータを作製する。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を適宜参照して説
明する。ねずみ鋳鉄の戻し材及び鋼くずを主体とする溶
解原材料を目標化学成分によりその配合を調製し、溶湯
溶製には50kg高周波誘導炉を用い、Fe−75%S
i系を0.1〜0.2%取鍋内で接種して、FC150
相当の片状黒鉛鋳鉄からなる本実施例のディスクロータ
を作製した。その化学成分、引張強さ、黒鉛面積率、平
均黒鉛長さを表1に示し、固有振動数、減衰能、熱拡散
率を表2に示す。表1〜2において、ディスクロータN
o.1〜9は本実施例のディスクロータであり、ディス
クロータNo.10〜13はFC200相当の片状黒鉛
鋳鉄からなるディスクロータであって、FC150相当
の片状黒鉛鋳鉄からなるディスクロータNo.1〜9に
対しての比較例である。
【0023】なお、引張り強さの測定にはインストロン
万能試験機を用い、組織観察は切断面を鏡面研磨したサ
ンプルを光学顕微鏡及び画像処理装置を用いて観察して
黒鉛面積率及び平均黒鉛長さを測定した。平均黒鉛長さ
は1mm内で黒鉛長さが30μm以上のものを測定し
平均値をとった。減衰能測定は、横振動法により自由端
の振動を測定して行った。詳しくは、減衰試験片をバイ
スに挟み、その先端付近を電磁加振機で加振し、加振停
止後、減衰波形を採取した。振動のサンプリングは加速
度ピックアップを用いた。得られた減衰波形から、加振
停止直前の振幅A及び初期振幅の1/3になるn山目
の振幅Aを測定し、下記の式“Q−1=−1/π×1
/n×ln(A/A)”より減衰能Q−1を求め
た。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】本実施例のディスクロータNo.1〜3は
ソリッド型、No.4〜9はベンチレーテッド型であ
り、比較例のディスクロータNo.10〜11はソリッ
ド型、No.12〜13はベンチレーテッド型である。
本実施例のディスクロータNo.1〜3は同形状であ
り、同様にディスクロータNo.4〜6も同形状であ
り、さらにディスクロータNo.7〜9も同形状である
が、ディスクロータNo.1〜3とディスクロータN
o.4〜6とディスクロータNo.7〜9とはそれぞれ
形状が異なる。比較例のディスクロータNo.10〜1
1は本実施例のディスクロータNo.1〜3と同形状で
あり、比較例のディスクロータNo.12〜13は本発
明のディスクロータNo.4〜6と同形状であるが、デ
ィスクロータNo.10〜11(ソリッド型)とディス
クロータNo.12〜13(ベンチレーテッド型)とは
それぞれ形状が異なる。
【0027】図1にソリッド型、図2にベンチレーテッ
ド型の形状をそれぞれ示す。ディスクロータはソリッド
型(No.1〜3、比較例No.10〜11)の場合、
外径φ269×内径φ183×厚さ10mmである(図
1参照)。第1のベンチレーテッド型の場合(No.4
〜6、比較例No.12〜13)と、第2のベンチレー
テッド型の場合の寸法は、図2に記載した通りである。
なお、ソリッド型、第1及び第2のベンチレーテッド型
の中心穴径はいずれもφ63mmである。
【0028】ディスクロータNo.1〜3、No.4〜
6、No.7〜9、No.10〜1ll、No.12〜
13のそれぞれのディスクロータ群において、黒鉛長さ
(長さ方向)の平均値に対する固有振動数の変化率〔1
000Hz付近の変化率:A(定数)、2000Hz付
近の変化率:B(定数)、4000Hz付近の変化率:
C(定数)〕を求め、表3に示す。なお、黒鉛長さの平
均値の変化量に対する固有振動数の変化量の比を示すも
のである上記定数は回帰分析を行って求めた。
【0029】
【表3】
【0030】表1〜3から、黒鉛長さの平均値の変化
量に対し固有振動数の変化量は一次に比例することが分
かった。また、比例定数は固有振動数の領域(100
0、2000、4000Hz等)に応じて、それぞれ相
違することが分かった。さらに、ソリッド型又はベン
チレーテッド型といった形状の違いによる剛性の相違に
拘わらず、略同一の引張り強さを持つ材質からなるディ
スクロータ同士の場合、それらの比例定数は略同一であ
ることが分かった。すなわち、固有振動数は剛性の関数
であるため、剛性に関係する振動面肉厚の変化によって
固有振動が大きく変化する。ソリッド型とベンチレーテ
ッド型とは図1及び図2に示したように形状が異なるた
め、それらの固有振動数は相違するが、黒鉛長さの平均
値の変化量と固有振動数の変化量との関係において、略
同一の引張り強さを持つ材質からなる両型は同一の傾向
を示すことが分かった。
【0031】以上の結果より、黒鉛長さの制御によって
固有振動数を所定値に制御することができ、剛性の相違
に拘わらず同様の引張り強さを有するディスクロータ群
(同士)において、所定の固有振動数の近傍における黒
鉛長さの平均値の変化量と固有振動数の変化量との数値
的関係を示す比例定数は互いに略同一であることが分か
った。従って、成分調製及び/又は溶湯処理により黒鉛
長さを所定値分調整することによって、所定値の固有振
動数を得ることができるから、ある形状において共振が
発生した場合、共振を解消するためにディスクロータの
形状(設計)変更をすることなく、黒鉛長さの制御によ
ってディスクロータの固有振動数を所定目標値に微調整
することにより、共振が解消できる。また、黒鉛長さの
平均値の変化量に対する固有振動数の変化量の関係が具
体的な数式で与えられるから、成分調整及び/又は溶湯
処理(例えば、熱処理)によって形成すべき黒鉛長さが
明確にされ、固有振動数を所定値(所定範囲)に容易に
設定できる(納めることができる)こととなる。
【0032】本実施例のFC150相当の材質からなる
ディスクロータにおいて、黒鉛長さ(μm)の平均値の
変化量に対する固有振動数の変化量の比は、1000H
z付近の固有振動数では−0.34〜−0.39Hz/
μmであり、好ましくは−0.35Hz/μmであり、
2000Hz付近の固有振動数では−1.9〜−2.2
Hz/μmであり、好ましくは−1.98Hz/μmで
あり、4000Hz付近の固有振動数では−3.2〜−
3.3Hz/μmであり、好ましくは−3.25Hz/
μmである。
【0033】また、本実施例のFC150相当の材質か
らなるディスクロータNo.1〜9は、CE値4.2重
量%以上、黒鉛面積率13.5%以上、平均黒鉛長さ2
40μm以上、減衰能12×10−3(Q−1)以上、
熱拡散率0.14cm/秒を有し、比較例のFC20
0相当の材質からなるディスクロータNo.10〜13
と比べて、減衰能及び熱拡散率が良好である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、黒鉛長さの制御により
ディスクロータの固有振動数を変動させ、ディスクロー
タの固有振動数をパッド等の構成部品の自励振動数から
ずらすことができるので、ディスクロータの形状変更を
行わずに「鳴き」防止が可能である(第の視点)。ま
た、本発明のディスクロータ、特にFC150相当、平
均黒鉛長さ220μm以上の材質からなるディスクロー
タは、熱拡散が良好であり、制動面上にヒートスポット
が発生しないので、制動面の偏摩耗によるディスクロー
タの振動が起きず、良好な減衰能と相まって「鳴き」を
有効に阻止できると共に、走行安定性が高められる
【0035】また、所定の固有振動数近傍において、固
有振動数の変化量と黒鉛長さの変化量とは比例関係にあ
ることが分かり、さらに、この比例関係を現す式におけ
る比例定数の数値が得られたことにより(第の視
点)、黒鉛長さの平均値の変化量に応じた固有振動数の
変化量が数値でもって特定できるため、所望の固定振動
数を有するディスクロータを容易に作製することができ
る(第の視点)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例として作製した、ソ
リッド型のディスクロータの形状及び寸法を説明するた
めの斜視図である。
【図2】本発明の実施例及び比較例として作製した、ベ
ンチレーテッド型のディスクロータの形状及び寸法を説
明するための斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−222026(JP,A) 特開 平4−147940(JP,A) 特開 平5−214480(JP,A) 特開 昭62−98036(JP,A) 特開 平3−188239(JP,A) 特開 平2−138438(JP,A) 実開 平3−52437(JP,U) 国際公開96/7766(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 65/12 C22C 37/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
    て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロ
    ータの固有振動数を測定し、該測定した固有振動数と所
    望の固有振動数の差に応じて原料組成中の炭素当量を調
    製し前記黒鉛長さを設定することにより、前記ディスク
    ロータの固有振動数をパッド等のディスクプレーキ構成
    部品の自励振動数からずらして該ディスクプレーキ構成
    部品の自励振動によるディスクロータの共振又は「鳴
    き」が防止されるよう、前記ディスクロータの固有振動
    数を変化させて所定の固有振動数が設定されたことを特
    徴とするディスクロータ。
  2. 【請求項2】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
    て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロ
    ータの固有振動数を測定し、該測定した固有振動数と所
    望の固有振動数の差に応じて原料組成中の炭素当量を調
    製し前記黒鉛長さを設定することにより、前記ディスク
    ロータの固有振動数をパッド等のディスクプレーキ構成
    部品の自励振動数からずらして該ディスクプレーキ構成
    部品の自励振動によるディスクロータの共振又は「鳴
    き」が防止されるよう、前記ディスクロータの固有振動
    数を変化させて所定の固有振動数が設定された、製造時
    に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ1000Hz付近に
    固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳鉄製の
    ディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量が下記
    式によって制御されることを特徴とするディスクロー
    タ。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=A(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μm
  3. 【請求項3】請求項2記載のディスクロータにおいて、 A(定数)=−0.34〜−0.39Hz/μmに代え
    て、A(定数)=−0.35Hz/μmとしたディスク
    ロ−タ。
  4. 【請求項4】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
    て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロ
    ータの固有振動数を測定し、該測定した固有振動数と所
    望の固有振動数の差に応じて原料組成中の炭素当量を調
    製し前記黒鉛長さを設定することにより、前記ディスク
    ロータの固有振動数をパッド等のディスクプレーキ構成
    部品の自励振動数からずらして該ディスクプレーキ構成
    部品の自励振動によるディスクロータの共振又は「鳴
    き」が防止されるよう、前記ディスクロータの固有振動
    数を変化させて所定の固有振動数が設定された、製造時
    に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ2000Hz付近に
    固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳鉄製の
    ディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量が下記
    式によって制御されることを特徴とするディスクロー
    タ。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=B(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μm
  5. 【請求項5】請求項4記載のディスクロータにおいて、 B(定数)=−1.9〜−2.2Hz/μmに代えて、
    B(定数)=−1.98Hz/μmとしたディスクロー
    タ。
  6. 【請求項6】片状黒鉛鋳鉄製のディスクロータであっ
    て、片状黒鉛鋳鉄組織中の黒鉛長さ及び前記ディスクロ
    ータの固有振動数を測定し、該測定した固有振動数と所
    望の固有振動数の差に応じて原料組成中の炭素当量を調
    製し前記黒鉛長さを設定することにより、前記ディスク
    ロータの固有振動数をパッド等のディスクプレーキ構成
    部品の自励振動数からずらして該ディスクプレーキ構成
    部品の自励振動によるディスクロータの共振又は「鳴
    き」が防止されるよう、前記ディスクロータの固有振動
    数を変化させて所定の固有振動数が設定された、製造時
    に黒鉛長さの伸縮を制御でき、かつ4000Hz付近に
    固有振動数を有するFC150相当の片状黒鉛鋳鉄製の
    ディスクロータにおいて、該固有振動数の変化量が下記
    式によって制御されることを特徴とするディスクロー
    タ。 (記) 該固有振動数の変化量(ΔHz)=C(定数)×黒鉛長さの変化量(Δμm) C(定数)=−3.2〜−3.3Hz/μm
  7. 【請求項7】請求項6記載のディスクロータにおいて、 C(定数)=3.2〜−3.3Hz/μmに代えて、C
    (定数)=−3.25Hz/μmとしたディスクロー
    タ。
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