JP3241275B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3241275B2
JP3241275B2 JP25538296A JP25538296A JP3241275B2 JP 3241275 B2 JP3241275 B2 JP 3241275B2 JP 25538296 A JP25538296 A JP 25538296A JP 25538296 A JP25538296 A JP 25538296A JP 3241275 B2 JP3241275 B2 JP 3241275B2
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evaporator
casing
air
suction port
outlet
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友樹 井澤
勝成 城山
辰英 川原
信二 坂野
貞彦 田中
優人 小野
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用車に好適な車両
用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は図3ないし図5に示す車両
用空気調和装置について特願平7−310726号によ
り特許出願した。図3は図4のA−A線に沿う断面図、
図4は図3のB−B線に沿う断面図、図5は吹出モード
切換ダンパの斜視図である。
【0003】センターコンソール内に埋設されるケーシ
ング1の上部にはフェース吹出口2、デフロスト吹出口
3及びフト吹出口19が形成され、下部には吸込口25が
形成されている。このケーシング1の内部に形成され、
吸込口25から水平に吸い込まれた空気を上方へ指向させ
る空気流路中にはエバポレータ4、エアミックスダンパ
6、ヒータ5、吹出モード切換ダンパ10が配設されてい
る。
【0004】エバポレータ4はケーシング1の下部に水
平に取り付けられている。エアミックスダンパ6はガイ
ド26に案内されてスライド自在にエバポレータ4の上方
に設置されている。ヒータ5はケーシング1内の片側に
偏寄して若干傾斜した姿勢でエアミックスダンパ6の上
方に配設されている。吹出モード切換ダンパ10はヒータ
5の上方のエアミックス領域に水平軸まわりに回転可能
に配設されている。
【0005】このダンパ10は、図5に示すように、全体
として中空樽状をなし、その円筒部10a には周方向に所
定の間隔を隔ててデフロスト出口12とフェース出口13と
常時エアミックスダンパ領域に連通する取入口11が形成
され、その両端板10b 、10cにはそれぞれ扇形状のフ
ト出口14が形成されるとともにその中央部に回転軸15が
突設されている。この回転軸15はケーシング1の左右両
側壁1b、1cに軸承されている。
【0006】ケーシング1に形成された突出部16a 、16
b 、16c は円筒部10a の外周面に周方向に所定の間隔を
隔てて近接することによってシール部を構成している。
ケーシング1の上面1aには突出部16a と16b との間に位
置するようにフェース吹出口2が形成され、突出部16b
と16c との間に位置するようにデフロスト吹出口3が形
成され、ケーシング1の左右両側壁1b、1cにはそれぞれ
ト出口14と整合しうるフト吹出口19が形成されて
いる。
【0007】フェース吹出口2に連通するようにフェー
スダクト21が、デフロスト吹出口3に連通するようにデ
フロストダクト22が、フト吹出口19に連通するように
トダクト23がそれぞれ連結されている。
【0008】しかして、空気調和装置の運転時、図示し
ないブロアケースに内蔵されたブロアによって付勢され
た車室内空気又は及び外気が吸込口25からケーシング1
内下部に水平に吸い込まれて上方に方向を変換した後、
エバポレータ4に流入しこれを流過する過程で冷媒と熱
交換することによって冷却される。
【0009】この空気はエアミックスダンパ6によって
分流せしめられ、エアミックスダンパ6の片側に形成さ
れたヒータ通路28を流過した空気はヒータ5に入りここ
でエンジン冷却水と熱交換することによって加熱された
後、エアミックスダンパ6の他側に形成されたバイパス
通路27を流過した空気とエアミックス領域で合流混合す
ることにより所定温度の調和空気となる。
【0010】この調和空気はダンパ10の取入口11を通っ
てその内部に入り、ダンパ10を回転軸15まわりに回転す
ることによって選択された吹出口2、3、19のいずれか
1又は2から吹き出される。
【0011】即ち、ダンパ10が図3に示す回転角度位置
を占めている場合には、調和空気はフェース出口13、フ
ェース吹出口2、フェースダクト21を通って車室内乗員
の上半身に向かって吹き出される。
【0012】ダンパ10を図3において反時計方向に若干
回動すると、フェース出口13が部分的に閉塞され、か
つ、フト出口14が部分的にフト吹出口19に整合する
ので、調和空気の一部がフェース吹出口2から吹き出さ
れると同時に残部がフト出口14、フト吹出口19、フ
トダクト23を通って車室内乗員の足元に向かって吹き
出される。
【0013】ダンパ10を更に反時計方向に回動すると、
フェース出口13とフェース吹出口2との連通が遮断さ
れ、フト出口14のみがフト吹出口19と整合するの
で、調和空気はフト吹出口19のみから吹き出される。
【0014】ダンパ10を更に回動すると、フト出口14
とフト吹出口19とが部分的に整合すると同時にデフロ
スト出口12がデフロスト吹出口3と部分的に連通するの
で、調和空気の一部がフト吹出口19から吹き出される
と同時に残部がデフロスト出口12、デフロスト吹出口
3、デフロストダクト22を通ってフロントガラス等の内
面に向かって吹き出される。
【0015】ダンパ10を更に回動すると、フト出口14
とフト吹出口19との整合が遮断され、デフロスト出口
12のみがデフロスト吹出口3に整合するので、調和空気
はデフロスト吹出口3のみから吹き出される。
【0016】エバポレータ4の表面に結露したドレンは
ケーシング1の底面に滴下し、その片隅に設けられたド
レンポート29から排出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、エバポレータ4を交換する場合には、ケーシング
1を車両から取り外した後、このケーシング1を分解し
てエバポレータ4を取り出していたため、多大の手間及
び時間が掛かるという問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、上部に複数の吹出口、下部に吸込口を具備する
ケーシング内に上記吸込口から水平に吸い込まれた空気
を上方に指向させる空気流路を形成し、この空気流路中
にエバポレータ、エアミックスダンパ、ヒータ及び上記
複数の吹出口を選択的に切り換える吹出モード切換ダン
パを配設してなる車両用空気調和装置において、上記空
気流路中の水平から上方への方向変換部に上記エバポレ
ータをその吸込口側端部がこの吸込口より高く、かつ、
その反対側端部がが低くなるように傾斜させて配設する
とともに上記ケーシングを複数に分割可能構造とし、そ
の1つを上記吸込口の上半部を形成すると同時に上記エ
バポレータの吸込口側端部を掩蓋するエバポレータ脱着
用カバーとして構成し、このカバーを取り外すことによ
上記吸込口を含んで形成される開口から上記エバポレ
ータを上記ケーシング外にその傾斜方向に沿って上記吸
込口側に引き出し可能に構成したことを特徴とする車両
用空気調和装置にある。
【0019】他の特徴とするところは、上記エバポレー
タ脱着用カバーに上記エバポレータの吸込口側端部を支
えるガイドを設けたことにある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図1及び図2
に示され、図1は正面図、図2は部分的分解斜視図であ
る。図1に示すように、エバポレータ4はケーシング30
内に形成された空気流路中の水平から上方への方向変換
部にその吸込口側部が吸込口25より高く、かつ、その反
対側端部が吸込口25より低くなるように傾斜させて配設
されている。
【0021】ケーシング30は複数( 図には4つ)に分割
可能とされ、各分割ケーシング30A、30B 、30C 、30D
は多数のクリップ31を用いて互いに結合することによっ
て一体化される。
【0022】分割ケーシング30D は吸込口25の上半部を
形成すると同時にエバポレータ4の左側を掩蓋するエバ
ポレータ脱着用カバーを構成し、分割ケーシング30A 及
び30C にクリップ31や螺子35を用いて結合されている。
そして、このカバー30D の内部にはエバポレータ4の吸
込口25側端部を支えるガイド32が固定されている。
【0023】エバポレータ4はその右側端部を分割ケー
シング30B に形成された段部34及び分割ケーシング30C
に形成された段部33に当接させ、かつ、左側端部をガイ
ド32上に載置することによって所定の姿勢に保持され
る。
【0024】しかして、エバポレータ4を交換する場合
には、先ずエバポレータ4に連結されている冷媒配管や
センサを取り外した後、脱着用カバー30D と分割ケーシ
ング30A 及び30C とを結合しているクリップ31や螺子35
を取り外すことによって脱着用カバー30D を分割ケーシ
ング30A 及び30B から分離して取り外す。すると、エバ
ポレータ4の吸込口側端部がガイド32から落ちて自由に
なるので、この端部を持ってエバポレータ4を左上方に
スライドさせ、脱着用カバー30Dを取り外すことによっ
て形成された開口36からケーシング30の外部に引き出
す。
【0025】補修済み又は新しいエバポレータ4は上記
と逆の手順によってケーシング30の内部に収納設置され
る。
【0026】
【発明の効果】本発明においては,空気流路中の水平か
ら上方への方向変換部にエバポレータをその吸込口側端
部がこの吸込口より高く、かつ、その反対側端部がが低
くなるように傾斜させて配設するとともにケーシングを
複数に分割可能構造とし、その1つを吸込口の上半部を
形成すると同時にエバポレータの吸込口側端部を掩蓋す
るエバポレータ脱着用カバーとして構成し、このカバー
を取り外すことにより吸込口を含んで形成される開口か
ら、エバポレータをケーシング外にその傾斜方向に沿っ
て吸込口側に引き出し可能に構成したため,従来のよう
に,ケーシングを車両から取り外すことなく,脱着用カバ
のみをケーシングから取り外すことによってエバポレ
ータを容易,かつ,迅速にケーシング外に引き出すことが
できる。
【0027】エバポレータ脱着用カバーにエバポレータ
の吸込口側端部を支えるガイドを設ければ、脱着用カバ
ーを取り外すと、エバポレータの吸込口側端部が自由に
なるので、エバポレータを更に容易に引き出すことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】上記実施形態の部分的分解斜視図である。
【図3】従来の空気調和装置を示す図4のA−A線に沿
う断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】従来の空気調和装置の吹出モード切換ダンパの
斜視図である。
【符号の説明】
30 ケーシング 2、3 吹出口 25 吸込口 4 エバポレータ 6 エアミックスダンパ 5 ヒータ 10 吹出モード切換ダンパ 30A 、30B 、30C 分割ケーシング 30D 脱着用カバー 31 クリップ 32 ガイド 33、34 段部 35 螺子 36 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城山 勝成 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 川原 辰英 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 坂野 信二 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町三丁 目1番地 三菱重工業株式会社 エアコ ン製作所内 (72)発明者 田中 貞彦 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 小野 優人 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−104129(JP,A) トヨタカリーナ新型車解説書品番 61217 ホンダレジェンドサービスマニュアル シャシ整備編 E−KA7型 (1000001〜) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102 B60H 1/32 613

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に複数の吹出口、下部に吸込口を具備
    するケーシング内に上記吸込口から水平に吸い込まれた
    空気を上方に指向させる空気流路を形成し、この空気流
    路中にエバポレータ、エアミックスダンパ、ヒータ及び
    上記複数の吹出口を選択的に切り換える吹出モード切換
    ダンパを配設してなる車両用空気調和装置において、 上記空気流路中の水平から上方への方向変換部に上記エ
    バポレータをその吸込口側端部がこの吸込口より高く、
    かつ、その反対側端部が低くなるように傾斜させて配設
    するとともに上記ケーシングを複数に分割可能構造と
    し、その1つを上記吸込口の上半部を形成すると同時に
    上記エバポレータの吸込口側端部を掩蓋するエバポレー
    タ脱着用カバーとして構成し、このカバーを取り外すこ
    とにより上記吸込口を含んで形成される開口から上記エ
    バポレータを上記ケーシング外にその傾斜方向に沿って
    上記吸込口側に引き出し可能に構成したことを特徴とす
    る車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】上記エバポレータ脱着用カバーに上記エバ
    ポレータの吸込口側端部を支えるガイドを設けたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
JP25538296A 1996-08-21 1996-09-06 車両用空気調和装置 Expired - Lifetime JP3241275B2 (ja)

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US08/912,673 US6029739A (en) 1996-08-21 1997-08-18 Vehicular air conditioner

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JP25538296A JP3241275B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 車両用空気調和装置

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JPH1081123A JPH1081123A (ja) 1998-03-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2346437B (en) * 1999-02-04 2003-02-12 Denso Corp Vehicle air conditioner with attachment and detachment of evaporator
JP4512871B2 (ja) * 1999-11-01 2010-07-28 株式会社ヴァレオサーマルシステムズ 車両用空調装置のエアコンユニット
CN1311995C (zh) 2001-10-23 2007-04-25 日本空调系统股份有限公司 车辆用空调装置
JP5479004B2 (ja) * 2009-09-11 2014-04-23 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置
FR3097906B1 (fr) * 2019-06-26 2021-06-04 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de régulation d’un flux d’air pour une entrée d’air d’un véhicule automobile

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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トヨタカリーナ新型車解説書品番61217
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