JP3239983U - 搬送装置及び検出システム - Google Patents

Abstract

搬送装置と検出システムであって、前記搬送装置は治具を搬送するために用いられ、前記治具にワークを載置することができ、該搬送装置は、前記治具の搬送方向に沿って作業待ちステーションとバッファステーションが設けられ、前記作業待ちステーションの直上に作業ステーションが設けられたフレーム体と、前記治具を搬送するための搬送機構であって、往復搬送することができる搬送機構と、前記作業待ちステーションに設けられ、前記搬送機構での前記作業待ちステーションに位置する前記ワークが載せられた前記治具を前記作業ステーションに上昇させ、かつ前記作業ステーションにおける前記治具を前記搬送機構に下降させるように配置された第１の昇降機構と、前記搬送機構での前記作業待ちステーションに位置する前記治具を前記バッファステーションに移送することを協働するように配置された第２の昇降機構とを含む。【選択図】図２

Description

本願は、２０１９年１０月１４日に出願された出願番号が２０１９２１７１６９６３．６である中国特許出願に対して、優先権の利益を主張するものであり、該出願におけるすべての内容は引用により本願に援用する。

本願は電子素子の生産技術分野に関し、例えば、搬送装置及び検出システムに関する。

レンズ、バッテリー等の小型の電子素子の生産過程において、通常は、複数の小型のワークを１つの治具に置くことによって、ワークを各工程の間で搬送することがより便利になる。搬送機構はワークを治具を単位として上流工程から作業ステーションに搬送し、作業ステーションでの対応する装置は治具上のワークを１つずつ外して作業を行い、すべてのワークが作業を完了した後、搬送機構は空の治具を元の経路に従って上流工程に戻され、かつ作業対象とするワークが満たされた新たな治具を作業ステーションに搬送する。搬送機構は空の治具を持って上流工程に戻して、かつワークが満たされた新たな治具を作業ステーションに搬送する過程において、作業ステーションでの対応する装置は待機している状態にあり、それにより生産効率が低下するという問題を招く。

本願は、治具の搬送効率を向上させることができる搬送装置を提出する。

本願は、生産効率が高い検出システムを提出する。

一実施例は、上にワークを載置することができる治具を搬送するための搬送装置であって、
前記治具の搬送方向に沿って作業待ちステーションとバッファステーションが設けられ、前記作業待ちステーションの直上に作業ステーションが設けられたフレーム体と、
前記治具を搬送するための搬送機構であって、往復搬送することができる搬送機構と、
前記作業待ちステーションに設けられ、前記搬送機構での前記作業待ちステーションに位置する前記治具を前記作業ステーションに上昇させ、かつ前記作業ステーションにおける前記治具を前記搬送機構に下降させるように配置された第１の昇降機構と、
前記搬送機構での前記作業待ちステーションに位置する前記治具を前記バッファステーションに移送することを協働するように配置された第２の昇降機構とを含む、搬送装置を提供する。

好ましくは、前記搬送機構は、
上面に前記治具の搬送方向に沿って第１の治具置き位と第２の治具置き位とが設けられ、前記第１の治具置き位が前記作業待ちステーションに正対する時に、前記第２の治具置き位が前記バッファステーションに正対する載置台と、
前記載置台を前記治具の搬送方向に沿って運動させるように駆動するように配置された搬送駆動手段とを含む。

好ましくは、前記第１の治具置き位と前記第２の治具置き位には載置台位置決め突起が設けられ、前記治具には治具位置決め孔が設けられ、前記載置台位置決め突起は前記治具位置決め孔に挿入することができる。

好ましくは、前記第２の昇降機構は前記作業待ちステーションに設けられ、前記第２の昇降機構は前記第１の昇降機構の内側に設けられている。

好ましくは、前記第１の昇降機構は、
前記搬送機構の運動方向の両側に設けられ、前記治具を前記作業ステーションに上昇させ、かつ前記作業ステーションにおける前記治具を前記搬送機構に置くように配置された第１の昇降台と、
前記第１の昇降台が昇降するように駆動するように配置された第１の昇降駆動手段とを含む。

好ましくは、前記第１の昇降台にスライダーが接続され、前記フレーム体は、鉛直方向に沿ってレールが設けられ、前記レールと前記スライダーとはスライド係合する。

好ましくは、前記搬送装置は、中継ステーションを更に含み、前記中継ステーションは前記作業待ちステーションの直上に位置しかつ前記作業ステーションの直下に位置し、前記第２の昇降機構は、
前記搬送機構の運動方向の両側に設けられ、かつ前記第１の昇降機構の内側に位置する第２の昇降台であって、前記搬送機構での前記作業待ちステーションに位置する前記治具を前記中継ステーションに上昇させ、さらに前記中継ステーションから前記搬送機構に移動させるように配置された第２の昇降台と、
前記第２の昇降台が昇降するように駆動するように配置された第２の昇降駆動手段とを含む。

好ましくは、前記第２の昇降機構は、
前記フレーム体に設けられたリニア軸受と、
両端が前記第２の昇降台と前記第２の昇降駆動手段の出力端にそれぞれ接続されるガイド柱であって、前記リニア軸受とスライド係合するガイド柱と、を更に含む。

好ましくは、前記搬送装置は、
前記バッファステーションに設けられ、前記バッファステーションに前記治具があるか否かを検出するように配置された第１の検出手段、及び／又は、
前記作業待ちステーションに設けられ、前記作業待ちステーションに前記治具があるか否かを検出するように配置された第２の検出手段、及び／又は、
前記作業ステーションに設けられ、前記作業ステーションに前記治具があるか否かを検出するように配置された第３の検出手段、を更に含む。

一実施例は、昇降可能なマガジンと前記搬送装置とを含み、前記治具を取り出しかつ前記治具を前記マガジンに置き戻すために、前記搬送機構は前記マガジンに入ることができる検出システムを提供する。

本願に係る搬送装置は、治具を搬送するために用いられ、その搬送機構は上流ステーションから一番目のワークが載せられた治具を作業待ちステーションに搬送し、第１の昇降機構は一番目のワークが載せられた治具を作業ステーションに上昇させて作業を行った後、搬送機構は上流ステーションから二番目のワークが載せられた治具を第２の昇降機構に搬送し、第２の昇降機構は搬送機構での二番目のワークが載せられた治具を、作業待ちステーションに位置する箇所から、バッファステーションに位置する箇所に移送する。この時、搬送機構での作業待ちステーションに対応する位置は空であり、一番目のワークが載せられた治具内のワークの作業が完了した後、一番目の治具は第１の昇降機構により搬送機構に落ちしており、搬送機構は一番目の治具を作業待ちステーションから搬出すると同時に、搬送機構でのバッファステーションに位置する二番目のワークが載せられた治具はバッファステーションから作業待ちステーションに搬送される。この時、作業を行うために、二番目のワークが載せられた治具は第１の昇降機構により作業ステーションに持ち上げられて、一番目の治具は上流ステーションに送り戻される。即ち、一番目のワークが載せられた治具の作業が完了した後、搬送機構が一番目の治具を上流に送り戻したことを待って上流から二番目のワークが載せられた治具を取り戻す必要がなく、二番目のワークが載せられた治具をバッファステーションから作業待ちステーションに直接搬送するので、二番目のワークが載せられた治具は速やかに作業ステーションに到着して作業を行うことができ、作業ステーションの待ち時間が大幅に低減され、生産効率を向上させる。

本願の検出システムは上記の搬送装置により生産効率を向上させることができる。

本願の具体的な実施形態に係る搬送装置の一視角の構造模式図である。 本願の具体的な実施形態に係る搬送装置の別の視角的構造模式図である。 図２における載置台の構造模式図である。 図２における治具の分解図である。 図２におけるＡ箇所の拡大図である。 図２における搬送装置の一部の構造模式図である。

本願の説明において、特に明確な規定と限定がない限り、用語「連なる」、「接続」、「固定」は広義の理解とすべきであり、例えば固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体に接続されてもよく、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよく、直接的な接続であってもよいし、中間媒体により間接的に接続してもよいし、２つの素子の内部の連通または２つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。

本願では、特に明確な規定と限定がない限り、第１の特徴が第２の特徴の「上」又は「下」にあることは、第１と第２の特徴が直接に接触することを含んでもよいし、第１と第２の特徴が直接接触することではなく、それらの間の別の特徴によって接触することを含んでもよい。さらに、第１の特徴が第２の特徴の「上」、「上方」、「上面」にあることは、第１の特徴が第２の特徴の真上と斜め上にあることを含む、又は単に第１の特徴の水平高さが第２の特徴よりも高いことを示す。第１の特徴が第２の特徴の「下」、「下方」、「下面」にあることは、第１の特徴が第２の特徴の真下と斜め下にあることを含む、又は単に第１の特徴の水平高さが第２の特徴よりも低いことを示す。

本実施例の説明において、用語「上」、「下」、「右」、などの方位や位置関係は、図面に示した方位や位置関係に基づくものであり、単に説明をし操作を簡略化するためであり、示される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作することを指示又は示唆するものではないので、本願を限定するものと理解すべきない。また、用語「第１」、「第２」は、単に説明を区別するために用いられ、特別な意味を有しない。

本実施例は、検出システムを提供し、検出システムはレンズ、バッテリー等の小型電子素子の生産過程における検出ステップに利用できる。図１に示すように、検出システムは搬送装置と昇降可能なマガジン６とを含み、搬送装置は搬送機構２を含み、搬送機構２は、マガジン６に入ることができることにより、ワークが載せられた治具７を取り出し、かつワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に搬送して作業を行い、或いは、作業ステーション１３での治具７をマガジン６に搬送して置き戻す。マガジン６の内部の両側には鉛直方向に沿って複数層の仕切層が設けられ、マガジン６の中に固定されるために、治具７の両端は同じ高さに位置する両側の仕切層に架設される。例示的には、本実施例において、マガジン６は１つであり、マガジン６の各層の仕切層ごとに１つの治具７またはワークが載せられた治具７を置くことができ、マガジン６は搬送機構２の片側に設けられ、搬送機構２は直線に沿ってマガジン６に運動することができ、かつマガジン６の任意の二層の仕切層の間の位置に入ることができる。搬送機構は、マガジン６から検出待ちワークが載せられた治具７を取り出した後、作業ステーション１３に搬送して検出を行い、治具７内のすべてのワークがいずれも取り出されて検出された後、搬送機構は空の治具７をマガジン６に送り戻す。

マガジン６の昇降運動を実現するために、検出システムはマガジン駆動機構８を更に含み、マガジン６を駆動して昇降運動を実現させるために、マガジン駆動機構８の出力端はマガジン６に接続される。

一実施例において、搬送機構２がマガジン６に差し入れられてワークが載せられた治具７を取る際に、対応する仕切層に治具７が置かれていること、及び搬送機構２がマガジン６に差し入れられて治具７をマガジン６に置き戻す際に、対応する仕切層に他の治具７がないことを保証するために、検出システムは、搬送機構２と正対する位置の上側の仕切層に治具７があるか否かを検出するために用いられる第４の検出手段９を更に含む。

検出システムの動作原理は以下の通りである。
マガジン６は鉛直方向（図１に示されるＺ方向）に沿って運動して、マガジン６の仕切層の間の位置を搬送機構２に合わせ、搬送機構２は仕切層の間の位置からマガジン６に差し入れ、この時、搬送機構２は１つのワークが載せられた治具７の下方に位置し、仕切層でのワークが載せられた治具７を搬送機構２に落下させるようにマガジン６は予め設定された距離だけ下向きに移動し、搬送機構２はワークが載せられた治具７を持ってマガジンから出し、作業ステーション１３に搬送することにより、マガジン６でのワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に搬送することを実現する。逆に、搬送機構２は作業ステーション１３から治具７を受け取った後マガジン６に搬送され、マガジン６は鉛直方向に沿って運動して、マガジン６の仕切層の間の位置を搬送機構２に合わせ、搬送機構２は仕切層の間の位置からマガジン６に差し入れられ、マガジン６が予め設定された高さだけ上向きに上昇して、マガジン６内の仕切層は搬送機構２での治具７を取り外し、搬送機構２はマガジン６から出すことにより、治具７をマガジンに置き戻す過程を実現する。

搬送機構２が治具７を持ってマガジン６に戻して、新たなワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に搬送する過程において、作業ステーション１３の待ち時間を減らすために、本実施例は、図１～２に示すように、フレーム体、搬送機構２、第１の昇降機構３、第２の昇降機構４を含む搬送装置を提供する。フレーム体に治具７の搬送方向に沿って作業待ちステーション１１とバッファステーション１２が設けられ、作業待ちステーション１１の直上に作業ステーション１３が設けられ、搬送機構２は治具７を搬送するために用いられ、搬送機構２は往復搬送が可能であり、第１の昇降機構３は作業待ちステーション１１に設けられ、搬送機構２での作業待ちステーション１１に位置する治具７を作業ステーション１３に上昇させ、かつ作業ステーション１３における治具７を搬送機構２に下降させるために用いられ、第２の昇降機構４は搬送機構２での作業待ちステーション１１に位置する治具７をバッファステーション１２に移送することを協働するために用いられる。

搬送機構２はマガジン６から一番目のワークが載せられた治具７を作業待ちステーション１１に搬送し、第１の昇降機構３は一番目のワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に上昇させて作業を行った後、搬送機構２はマガジン６から二番目のワークが載せられた治具７を第２の昇降機構４に搬送し、第２の昇降機構４は搬送機構２での二番目のワークが載せられた治具７を作業待ちステーション１１に位置する箇所から、バッファステーション１２に位置する箇所に移送する。この時、搬送機構２での作業待ちステーション１１に対応する位置は空であり、一番目のワークが載せられた治具７内のワークの作業が完了した後、一番目の治具７は第１の昇降機構３により搬送機構２に落ちしており、搬送機構２は一番目の治具７を作業待ちステーション１１から搬出すると同時に、搬送機構２でのバッファステーション１２に位置する二番目のワークが載せられた治具７はバッファステーション１２から作業待ちステーション１１に搬送される。この時、作業を行うために、二番目のワークが載せられた治具７は第１の昇降機構３によって作業ステーション１３に上昇させられ、ところで、一番目の治具７はマガジン６に送り戻される。即ち、一番目のワークが載せられた治具７の作業が完了した後、搬送機構２が一番目の治具７をマガジン６に送り戻すのを待ってマガジン６から二番目のワークが載せられた治具７を取り戻す必要がなく、二番目のワークが載せられた治具７をバッファステーション１２から作業待ちステーション１１に直接に搬送するので、二番目のワークが載せられた治具７は速やかに作業ステーション１３に到着して作業を行うことができ、作業ステーション１３の待ち時間が大幅に低減され、生産効率を向上させる。本実施例において、第２の昇降機構４は作業待ちステーション１１に設けられ、バッファステーション１２は作業待ちステーション１１のマガジン６から離れる一側に設けられている。

図２～３に示すように、搬送機構２は、載置台２１と、搬送駆動手段２２とを含み、載置台２１の上面には治具７の搬送方向に沿って第１の治具置き位２１１と第２の治具置き位２１２が設けられ、第１の治具置き位２１１が作業待ちステーション１１に正対する時に、第２の治具置き位２１２はバッファステーション１２に正対し、搬送駆動手段２２は駆動載置台２１を治具７の搬送方向に沿って運動させるために用いられる。ワークが載せられた治具７を取り出す、または治具７をマガジン６に入れるために、第１の治具置き位２１１はマガジン６に深く入ることができる。

第１の治具置き位２１１はマガジン６から一番目のワークが載せられた治具７を取り出して作業待ちステーション１１に搬送し、第１の昇降機構３は一番目のワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に上昇させて作業を行い、第１の治具置き位２１１はマガジン６から二番目のワークが載せられた治具７を取り出して第２の昇降機構４に搬送し、第２の昇降機構４は第１の治具置き位２１１での二番目のワークが載せられた治具７を予め設定された高さまで上昇させ、第２の治具置き位２１２は第２の昇降機構４に運動し、第２の昇降機構４は二番目のワークが載せられた治具７を第２の治具置き位２１２に下降させ、第２の治具置き位２１２でのワークが載せられた治具７はバッファステーションに搬送され、この時、第１の治具置き位２１１は作業待ちステーション１１に位置してかつ空荷状態となる。一番目のワークが載せられた治具７の作業が完了した後、第１の昇降機構３は一番目の治具７を第１の治具置き位２１１に下降させ、載置台２１はマガジンの方向に運動し、第１の治具置き位２１１での一番目の治具７を作業待ちステーション１１から搬出すると、第２の治具置き位２１２は二番目のワークが載せられた治具７を作業待ちステーション１１に搬送し、これにより、第１の昇降機構３は二番目のワークが載せられた治具７を作業ステーション１３に上昇させることができる。即ち、一番目の治具７が作業待ちステーション１１から搬送されると同時に、二番目のワークが載せられた治具７が作業待ちステーション１１に到達することができ、作業ステーション１３の待ち時間を大幅に低減させて、作業ステーション１３にワークが載せられた治具７を搬送する効率を向上させることができ、さらに生産効率を向上させる。

本実施例において、載置台２１は板状の構造であり、載置台２１に第１の治具置き位２１１と第２の治具置き位２１２とが設けられている。搬送駆動手段２２は、モータとナット・ネジからなる構造であり、モータの出力端はネジに接続され、ナットはネジと回転して係合され、且つ載置台２１に接続される。他の実施例において、搬送駆動手段２２は、載置台２１を直線運動させるように駆動することを実現することができる他の機構であってもよい。

治具７またはワークが載せられた治具７が載置台２１の第１の治具置き位２１１と第２の治具置き位２１２に正確に落下して固定できることを保証するために、図３と図４に示すように、第１の治具置き位２１１と第２の治具置き位２１２に載置台位置決め突起２１３が設けられ、治具７には治具位置決め孔７１１が設けられ、載置台位置決め突起２１３は治具位置決め孔７１１に挿入することができる。治具７が下降すると、治具位置決め孔７１１は載置台位置決め突起２１３に嵌着され、それにより第１の治具置き位２１１または第２の治具置き位２１２に正確に落下することができる。具体的には、本実施例において、第１の治具置き位２１１には、２つの載置台位置決め突起２１３が設けられ、第２の治具置き位２１２にも２つの載置台位置決め突起２１３が設けられ、２つの載置台位置決め突起２１３は治具７に対する位置決めを実現することができるだけでなく、治具７を載置台２１に固定することを実現することができる。

治具７が異なるワークを搬送できるようにするために、図４に示すように、治具７は、治具ベース７１とトレイ７２を含み、トレイ７２の上面に複数の置き溝が設けられ、置き溝はワークを置くために用いられ、トレイ７２の下面に凹溝が設けられ、治具ベース７１の上端に突起が設けられ、トレイ７２の凹溝が治具ベース７１の突起に係止されることにより、トレイ７２と治具ベース７１との相対位置の固定が実現される。異なるワークを搬送する必要がある時、異なる置き溝が設けられたトレイ７２を交換すればよい。

例示的には、図４に示すように、第１の昇降台３１が治具７を正確に持ち上げることを保証するために、第１の昇降台３１に第１の位置決めピンが設けられ、治具ベース７１に第１の昇降台位置決め孔７１２が設けられ、第１の昇降台３１での第１の位置決めピンが第１の昇降台位置決め孔７１２に挿入することにより、治具７と第１の昇降台３１との相対位置を固定させることができ、治具７が第１の昇降台３１に伴って昇降する過程で位置が安定し、ずれが発生しないことを保証する。同様に、第２の昇降台４１に第２の位置決めピンが設けられ、治具ベース７１に第２の昇降台位置決め孔７１３が設けられ、第２の昇降台４１での第２の位置決めピンが第２の昇降台位置決め孔７１３に挿入することにより、治具７と第２の昇降台４１との相対位置を固定させることができ、治具７が第２の昇降台４１に伴って昇降する過程で位置が安定し、ずれが発生しないことを保証する。

搬送機構２、第１の昇降機構３、第２の昇降機構４の動作が正確であることを保証するために、図１と図５に示すように、搬送装置は、第１の検出手段５１及び／又は第２の検出手段５２及び／又は第３の検出手段５３を更に含む。第１の検出手段５１はバッファステーション１２に設けられ、バッファステーション１２に治具７があるか否かを検出するために用いられ、第２の検出手段５２は作業待ちステーション１１に設けられ、作業待ちステーション１１に治具７があるか否かを検出するために用いられ、第３の検出手段５３は作業ステーション１３に設けられ、作業ステーション１３に治具７があるか否かを検出するために用いられる。複数の検出手段の配置により、搬送機構２、第１の昇降機構３、第２の昇降機構４が適切なタイミングで動作することを保証することができる。本実施例において、第１の検出手段５１、第２の検出手段５２、第３の検出手段５３はいずれも位置センサであってもよく、他の実施例において、第１の検出手段５１、第２の検出手段５２、第３の検出手段５３は、治具７の位置を検出することを実現できる他の素子であってもよい。

第１の昇降機構３と第２の昇降機構４が昇降過程において、搬送機構２の幅方向（図５に示されたＹ方向）に沿って位置干渉を発生することを回避するために、第２の昇降機構４は第１の昇降機構３の内側に設けられる。

第１の昇降機構３の昇降運動を実現するために、図５に示すように、第１の昇降機構３は、第１の昇降台３１と、第１の昇降駆動手段３２とを含む。第１の昇降台３１は、搬送機構２の運動方向の両側に設けられ、治具７を作業ステーション１３に上昇させ、かつ作業ステーション３における治具７を搬送機構２に置くために用いられ、第１の昇降駆動手段３２は、第１の昇降台３１が鉛直方向に沿って昇降するように駆動するために用いられる。第１の昇降駆動手段３２は、第１の昇降台３１が鉛直方向に沿って昇降運動するように駆動することにより、治具７が鉛直方向に沿って昇降運動するように駆動することを実現する。本実施例において、第１の昇降台３１は板状の構造であり、搬送機構２の両側に設けられ、第１の昇降駆動手段３２は２つのリニアシリンダであり、各リニアシリンダの出力端は１つの第１の昇降台３１に接続される。

一実施形態において、第１の昇降機構３の運動方向がより正確でかつ安定することを保証するために、図５に示すように、第１の昇降台３１にスライダー３３が接続され、フレーム体に鉛直方向に沿ってレール３４が設けられ、レール３４とスライダー３３とがスライド係合する。レール３４とスライダー３３とがスライド係合することにより、第１の昇降台３１の昇降運動がより安定し、運動方向がより正確になることを保証することができる。

第２の昇降機構４の昇降運動を実現するために、図６に示すように、搬送装置は、中継ステーション１４を更に含み、中継ステーション１４は作業待ちステーション１１の直上に位置しかつ作業ステーション１３の直下に位置し、第２の昇降機構４は、第２の昇降台４１と第２の昇降駆動手段４２とを含む。第２の昇降台４１は搬送機構２の運動方向の両側に設けられ、かつ第１の昇降機構３の内側に位置し、第２の昇降台４１は搬送機構２での作業待ちステーション１１に位置する治具７を中継ステーション１４に上昇させ、さらに中継ステーション１４から搬送機構２に移動させるために用いられ、第２の昇降駆動手段４２は第２の昇降台４１が鉛直方向に沿って昇降するように駆動するように配置されている。第２の昇降駆動手段４２は第２の昇降台４１を鉛直方向に運動させるように駆動することにより、治具７を鉛直方向に昇降運動させるように駆動することを実現し、かつ第２の昇降駆動手段４２は治具７を作業ステーション１３と作業待ちステーション１１との間に上昇させ、鉛直方向において、載置台２１の運動を回避するように治具７を上昇させることができ、かつ作業ステーション１３での作業中の治具７に当たることがない。本実施例において、第２の昇降台４１は板状の構造であり、搬送機構２の両側に設けられ、第２の昇降駆動手段４２は２つのシリンダであり、各シリンダの出力端は１つの昇降台４１に接続され、それにより、昇降台４１を鉛直方向に沿って昇降運動させるように駆動する。

例示的には、第２の昇降機構４の運動方向がより正確になることを保証するために、図６に示すように、第２の昇降機構４は、リニア軸受４４とガイド柱４５を更に含み、リニア軸受４４はフレーム体に設けられ、ガイド柱４５の両端は、第２の昇降台４１と第２の昇降駆動手段４２の出力端にそれぞれ接続され、ガイド柱４５とリニア軸受４４とはスライド係合する。一実施例において、第２の昇降駆動手段４２の出力端は下向きに設けられ、第２の昇降駆動手段４２の出力端は接続板４３に接続され、ガイド柱４５の両端は接続板４３と第２の昇降台４１にそれぞれ接続され、第２の昇降駆動手段４２は接続板４３を鉛直方向に沿って昇降搬送させるように駆動し、それにより、ガイド柱４５と第２の昇降台４１が昇降運動するように連行する。昇降過程において、ガイド柱４５とリニア軸受とはスライド係合し、それにより、第２の昇降台４１の運動方向がより正確になり、運動過程がより安定することを保証する。

１１ 作業待ちステーション
１２ バッファステーション
１３ 作業ステーション
１４ 中継ステーション
２ 搬送機構
２１ 載置台
２２ 搬送駆動手段
２１１ 第１の治具置き位
２１２ 第２の治具置き位
２１３ 載置台位置決め突起
３ 第１の昇降機構
３１ 第１の昇降台
３２ 第１の昇降駆動手段
３３ スライダー
３４ レール
４ 第２の昇降機構
４１ 第２の昇降台
４２ 第２の昇降駆動手段
４３ 接続板
４４ リニア軸受
４５ ガイド柱
５１ 第１の検出手段
５２ 第２の検出手段
５３ 第３の検出手段
６ マガジン
７ 治具
７１ 治具ベース
７２ トレイ
７１１ 治具位置決め孔
７１２ 第１の昇降台位置決め孔
７１３ 第２の昇降台位置決め孔
８ マガジン駆動機構
９ 第４の検出手段

Claims (10)

1. 上にワークを載置することができる治具（７）を搬送するための搬送装置であって、
   前記治具（７）の搬送方向に沿って作業待ちステーション（１１）とバッファステーション（１２）が設けられ、前記作業待ちステーション（１１）の直上に作業ステーション（１３）が設けられたフレーム体と、
   前記治具（７）を搬送するための搬送機構（２）であって、往復搬送することができる搬送機構（２）と、
   前記作業待ちステーション（１１）に設けられ、前記搬送機構（２）での前記作業待ちステーション（１１）に位置する前記ワークが載せられた前記治具（７）を前記作業ステーション（１３）に上昇させ、かつ前記作業ステーション（１３）における前記治具（７）を前記搬送機構（２）に下降させるように配置された第１の昇降機構（３）と、
   前記搬送機構（２）での前記作業待ちステーション（１１）に位置する前記治具（７）を前記バッファステーション（１２）に移送することを協働するように配置された第２の昇降機構（４）とを含む、搬送装置。
2. 前記搬送機構（２）は、
   上面には前記治具（７）の搬送方向に沿って第１の治具置き位（２１１）と第２の治具置き位（２１２）とが設けられ、前記第１の治具置き位（２１１）が前記作業待ちステーション（１１）に正対する時に、前記第２の治具置き位（２１２）が前記バッファステーション（１２）に正対する載置台（２１）と、
   前記載置台（２１）を前記治具（７）の搬送方向に沿って運動させるように駆動するように配置された搬送駆動手段（２２）とを含む、請求項１に記載の搬送装置。
3. 前記第１の治具置き位（２１１）と前記第２の治具置き位（２１２）には載置台位置決め突起（２１３）が設けられ、前記治具（７）には治具位置決め孔（７１１）が設けられ、前記載置台位置決め突起（２１３）は前記治具位置決め孔（７１１）に挿入することができる、請求項２に記載の搬送装置。
4. 前記第２の昇降機構（４）は前記作業待ちステーション（１１）に設けられ、前記第２の昇降機構（４）は前記第１の昇降機構（３）の内側に設けられている、請求項１～３のいずれか一項に記載の搬送装置。
5. 前記第１の昇降機構（３）は、
   前記搬送機構（２）の運動方向の両側に設けられ、前記治具（７）を前記作業ステーション（１３）に上昇させ、かつ前記作業ステーション（１３）における前記治具（７）を前記搬送機構（２）に置くように配置された第１の昇降台と、
   前記第１の昇降台（３１）が昇降するように駆動するように配置された第１の昇降駆動手段（３２）を含む、請求項４に記載の搬送装置。
6. 前記第１の昇降台（３１）にスライダー（３３）が接続され、前記フレーム体は、鉛直方向に沿ってレール（３４）が設けられ、前記レール（３４）と前記スライダー（３３）とはスライド係合する、請求項５に記載の搬送装置。
7. 中継ステーション（１４）を更に含み、前記中継ステーション（１４）は前記作業待ちステーション（１１）の直上に位置し、かつ前記作業ステーション（１３）の直下に位置し、前記第２の昇降機構（４）は、
   前記搬送機構（２）の運動方向の両側に設けられ、かつ前記第１の昇降機構（３）の内側に位置する第２の昇降台（４１）であって、前記搬送機構（２）での前記作業待ちステーション（１１）に位置する前記治具（７）を前記中継ステーション（１４）に上昇させ、さらに前記中継ステーション（１４）から前記搬送機構（２）に移動させるように配置された第２の昇降台（４１）と、
   前記第２の昇降台（４１）が昇降するように駆動するように配置された第２の昇降駆動手段（４２）とを含む、請求項４に記載の搬送装置。
8. 前記第２の昇降機構（４）は、
   前記フレーム体に設けられたリニア軸受（４４）と、
   両端が前記第２の昇降台（４１）と前記第２の昇降駆動手段（４２）の出力端にそれぞれ接続されるガイド柱（４５）であって、前記リニア軸受（４４）とスライド係合するガイド柱（４５）とを更に含む、請求項７に記載の搬送装置。
9. 前記バッファステーション（１２）に設けられ、前記バッファステーション（１２）に前記治具（７）があるか否かを検出するように配置された第１の検出手段（５１）、及び／又は、
   前記作業待ちステーション（１１）に設けられ、前記作業待ちステーション（１１）に前記治具（７）があるか否かを検出するように配置された第２の検出手段、及び／又は、
   前記作業ステーション（１３）に設けられ、前記作業ステーション（１３）に前記治具（７）があるか否かを検出するように配置された第３の検出手段（５３）、を更に含む、請求項１に記載の搬送装置。
10. 昇降可能なマガジン（６）と請求項１～９のいずれか一項に記載の搬送装置とを含み、前記治具（７）を取り出しかつ前記治具（７）を前記マガジン（６）に置き戻すために、前記搬送機構（２）は前記マガジン（６）に差し入れることができる、検出システム。

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