JP3239923B2 - 情報伝送装置 - Google Patents

情報伝送装置

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JP3239923B2
JP3239923B2 JP20607495A JP20607495A JP3239923B2 JP 3239923 B2 JP3239923 B2 JP 3239923B2 JP 20607495 A JP20607495 A JP 20607495A JP 20607495 A JP20607495 A JP 20607495A JP 3239923 B2 JP3239923 B2 JP 3239923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非同期転送モード
(ATM)の情報伝送に利用する。特に、通信網におけ
るパスの経路と容量の決定に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM網におけるパスの経路と容量を決
定する技術として、すでに種々の方法が提案され、例え
ば、 文献1:川村龍太郎、佐藤健一、「切替VP事前設定型
ATM網セルフヒーリング方式」、電子情報通信学会技
術報告CS91−90 文献2:中村元、小田稔周、「ATM網における不確実
な需要予測値を用いたバーチャルパス配置法」、199
5年春期電子情報通信学会総合大会B−735文献3:
渡邉裕、葉玉寿弥、「ATMマルチメディア通信網にお
ける適応型バーチャルパス容量可変制御法」、電子情報
通信学会論文雑誌B−I,Vol.J76−B−I,N
o.7,pp465−473などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の文献1には、通
常使用するパス(常用パス)と伝送路故障時に切り替え
るべき予備のパス(切替パス)とを別々に設計する方
法、および同時に設計する方法が提案されている。しか
し、いずれの場合においても、パス要求量が変動するこ
とが考慮されていないため、設計後にパス要求量が変動
してパス容量が増加した場合には、設計時に想定した予
備のパスの容量では不十分になってしまう。さらに、パ
スの経路と容量を決定する際の目的関数は伝送路設備コ
ストの最小化であるため、ある交換機間パス要求量に対
して一度設計された通信網は、パス要求量の変動、特に
増加に対しては、すぐにパス要求を満足させられなくな
る可能性が非常に高い。そのため、従来の技術で伝送路
故障時のパス要求量の救済を保証するためには、パス要
求量の変動のたびにパス網の再構成を行わざるを得ない
ので、迅速な制御が不可能である。その上、設計された
通信網でのパス要求量の変動に対してパス増設が可能か
否かを決定する基準がないので、適切な伝送路増設の時
機を知ることができなかった。
【0004】これに対して上述の文献2には、パス要求
量の変動を考慮したパス経路および容量の決定方法が示
されている。しかし、この方法では、伝送路故障を考慮
していないため、故障したアクティブパスの救済を保証
することはできない。
【0005】パス容量制御方法が上述の文献3にも示さ
れているが、故障時の信頼性を考慮したものとはなって
いない。
【0006】本発明は、以上の課題を解決し、パス要求
量の変動に対応でき、しかも伝送路故障時においてもア
クティブパス容量を確保できる情報伝送装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パス要求量が
変動する伝送路網において、パス容量の上限の値(臨界
容量)を定め、通常のパス増設時には、臨界容量を超過
しないようにアクティブパス容量を変更することによ
り、伝送路故障後においても臨界容量に等しいアクティ
ブパス容量を確保できることを保証する。すなわち、通
信路の束として定義されるパスを交換機間に設定するパ
ス設定手段と、設定されたパスの容量を変更するパス容
量制御手段と、通信サービス提供中のパスであるアクテ
ィブパスに故障が発生したときにはそのパス経路をその
アクティブパスを救済するために待機しているスタンバ
イパスに切り替えるパス切替手段とを備えた情報伝送装
置において、パス容量制御手段は、スタンバイパスの容
量を臨界容量とし、この臨界容量を超過しない範囲で対
応するアクティブパスの容量の変更を許容する手段を含
むことを特徴とする。スタンバイパスが複数の場合には
その最小容量を臨界容量とする。
【0008】通常のパス増設時にこのようなパス容量制
御を行うことにより、アクティブパスの故障時に、それ
を救済するために待機しているスタンバイパスの経路に
切り替えて、同じパス容量を確保することができる。さ
らに、このパス容量制御を行うことにより、アクティブ
パス容量変化のたびに、伝送路故障時にも変化後のアク
ティブパス容量を救済できるか否かを調べるという手間
が必要なく、臨界容量まで無条件に増加させることがで
きるので、迅速なパス容量制御が可能となる。
【0009】パス設定手段は、あらかじめ定められた周
期ごとに、各アクティブパスの最新の要求容量にしたが
って各アクティブパスおよびそのスタンバイパスの経路
および容量を再設定する手段を含むことがよい。これに
より、アクティブパス容量拡大余力を適性に保ち、信頼
性を確保しつつ常に網を有効に利用することができる。
【0010】パス設定手段はまた、あらかじめ定められ
た周期ごとに、各アクティブパスの最新の要求容量に対
して設定可能な臨界容量を算出し、アクティブパスの要
求容量以上の臨界容量が得られないときを伝送路設備増
設の時機と判定する手段を含むことがよい。これによ
り、パス要求量に対して伝送路資源が不足する時機を知
ることができ、適切な時機に伝送路増設判定を下すこと
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の実施形
態を示すブロック構成図であり、図1は全体構成、図2
はパス網構成装置の詳細、図3はパス切替装置の詳細を
示す。
【0012】この情報伝送装置は、通信路の束として定
義されるパスを交換機303間に設定するパス設定手段
および設定されたパスの容量を変更するパス容量制御手
段としてパス網構成装置101、パス要求量算出装置3
01およびパス網構成装置オペレータ端末302を備
え、通信サービス提供中のパスであるアクティブパスに
故障が発生したときにはそのパス経路をそのアクティブ
パスを救済するために待機しているスタンバイパスに切
り替えるパス切替手段としてパス切替装置201を備え
る。
【0013】パス網構成装置101は、制御管理部10
2、パス経路・容量決定部103、パス網再構成判定部
104、伝送路増設判定部105、データ記憶部106
および信号送受信部107を備える。制御管理部102
は、パス網構成装置101全体の実行を制御するととも
に、時刻と経過時間とを計測し、適切な再構成時刻を決
定する。パス経路・容量決定部103は、アクティブパ
スとスタンバイパスとの経路および容量ならびにスタン
バイパスの容量により定義される臨界容量を算出し、パ
ス容量を決定する。パス網再構成判定部104はパス網
の再構成の時機を判定する。伝送路増設判定部105は
伝送路増設判定を行う。データ記憶部106は、伝送路
網情報と、アクティブパス容量と、アクティブパスとス
タンバイパスの経路および容量ならびに臨界容量に関す
る情報とを記憶する。信号送受信部107は、信号線を
介してパス切替装置201、パス要求量算出装置30
1、パス網構成装置オペレータ端末302および交換機
303に接続され、それぞれとの間で信号の送受信を行
う。
【0014】パス要求量算出装置301は、あらかじ定
められた周期またはパス切替装置201から実行命令を
受信した時点において、アクティブパス要求量を算出
し、信号送受信部107を介してデータ記憶部106に
書き込むと同時に、制御管理部102にパス要求量変更
を通知する。アクティブパス要求量を算出する方法とし
ては、例えば、上述の文献3に記載された方法を用い
る。
【0015】パス切替装置201は、制御管理部20
2、パス監視部203、パス容量管理部204、伝送路
容量管理部205、スタンバイパス経路情報保持部20
6、再構成時パス経路情報保持部207、パス経路テー
ブル208、スイッチ部209、および信号送受信部2
10を備える。制御管理部202は、パス切替装置20
1全体を制御するとともに、時刻を計測する。パス監視
部203は、伝送路故障を検出し、その情報を制御管理
部202に送信する。パス容量管理部204は、それが
収容されるパス切替装置201を経由するすべてのアク
ティブパスのアクティブ容量を管理し、さらに、そのパ
ス切替装置201に接続された各伝送路においてアクテ
ィブパス容量の総和が伝送路容量を超過していないか、
伝送路容量管理部205の情報を用いて判定する。伝送
路容量管理部205は、それが収容されるパス切替装置
201に接続されるすべての伝送路の容量を記憶する。
スタンバイパス経路情報保持部206は、それが収容さ
れるパス切替装置201を経由するすべてのアクティブ
パスに対して、その各々が故障時に切り替えられるスタ
ンバイパスの経路を記憶する。再構成時パス経路情報保
持部207は、パス網再構成時のアクティブパスおよび
タンバイパスの切替経路を記憶する。パス経路テーブ
ル208には、現在使用中のアクティブパス経路が書き
込まれる。スイッチ部209は、パス経路テーブル20
8にしたがってパスの経路を切り替える。また、すべて
のパス切替装置201は信号線を介して互いに接続さ
れ、パス網構成装置101およびパス要求量算出装置3
01に信号線を介して接続される。
【0016】パス切替装置201の動作を説明する。
【0017】伝送路故障が発生し、パス監視部203に
おいてアクティブパス故障が検出された場合、パス監視
部203は、伝送路故障情報を制御管理部202に送信
する。制御管理部202は、パス監視部203から伝送
路故障情報を受信すると、信号送受信部210からパス
網構成装置101を経由して、故障アクティブパスおよ
びスタンバイパスを収容するパス切替装置に、伝送路故
障情報とスタンバイパスのアクティブパスへの変更命令
とを送信する。続いて制御管理部202は、信号送受信
部210からパス網構成装置101に伝送路故障情報を
送信し、その後、伝送路故障情報を用いて伝送路容量管
理部205の情報を更新する。次に制御管理部202
は、スタンバイパス経路情報保持部206から故障アク
ティブパスを救済するために待機しているスタンバイパ
スの経路情報を読み出し、その情報をパス経路テーブル
208に書き込む。
【0018】一方、制御管理部202は、伝送路故障情
報とスタンバイパスのアクティブパスへの変更命令と
を、他のパス切替装置またはパス網構成装置101から
信号送受信部210を経由して受信すると、スタンバイ
パス経路情報保持部206から故障アクティブパスを救
済するために待機しているスタンバイパスの経路情報を
読み出し、その情報をパス経路テーブル208に書き込
む。
【0019】制御管理部202はまた、アクティブパス
およびスタンバイパスの経路と、アクティブパス容量お
よび臨界容量と再構成時刻とを、パス網構成装置101
より信号送受信部210を介して受信すると、その情報
を再構成時パス経路情報保持部207に書き込む。そし
て、再構成時刻になると、制御管理部202は再構成時
パス経路情報保持部207からアクティブパス経路とス
タンバイパス経路とを読み出して、パス経路テーブル2
08に書き込む。
【0020】スイッチ部209は、パス経路テーブル2
08のパス経路が書き換えられることにより、故障アク
ティブパスの経路をスタンバイの経路に切り替える。
【0021】パス容量管理部204は、パスが切り替え
られた後、切替後の新たなアクティブパスのアクティブ
パス容量を故障アクティブパス容量に等しく設定する。
【0022】次にパス網構成装置101の動作を説明す
る。
【0023】制御管理部102は、パス要求量算出装置
301からのパス要求変更の通知を受け取ると、パス経
路・容量決定部103にアクティブパス容量決定の実行
命令を通知する。パス経路・容量決定部103がアクテ
ィブパス容量決定の実行命令を受け取ると、スタンバイ
パスの容量により定義される臨界容量を超過しない範囲
でアクティブパス容量を決定し、その情報をデータ記憶
部106に書き込み、制御管理部102にアクティブパ
ス容量決定の実行終了を通知する。制御管理部102
は、アクティブパス容量決定の実行終了を受け取ると、
データ記憶部106からアクティブパス容量を読み出
し、信号送受信部107および信号線111を介して、
そのアクティブパスを収容している交換機にアクティブ
パス容量変更命令とアクティブパス容量とを送信する。
【0024】制御管理部102は、信号送受信部107
を介して伝送路故障情報を受信すると、データ記憶部1
06の伝送路網情報を更新する。
【0025】また、制御管理部102は、あらかじめ定
められた周期または伝送路故障情報の受信時に、パス網
再構成判定部104にパス網再構成判定の実行命令を通
知する。パス網再構成判定の実行命令を受けたパス網再
構成判定部104は、データ記憶部106から伝送路故
障情報および臨界容量とアクティブパス要求量の履歴を
読み出す。パス網再構成判定部104は、データ記憶部
106から伝送路故障が発生した情報を読み出すか、ま
たは臨界容量とアクティブパス要求量の履歴があらかじ
め設定した基準を満足しない場合、制御管理部102に
実行終了とパス網再構成開始とを通知する。パス網再構
成の判断基準としては、例えば、「あるアクティブパス
要求量が臨界容量を連続して超過した回数があらかじめ
定められた回数以上になったならば、パス網再構成が必
要」などが考えられる。伝送路故障が発生した情報も読
み込まず、臨界容量とアクティブパス要求量の履歴から
パス網再構成が不要と判定したならば、制御管理部10
2に実行終了のみを通知する。
【0026】パス網再構成判定部104から実行終了と
パス網再構成開始の通知を受け取ると、制御管理部10
2は、パス経路・容量決定部103にパス網再構成実行
命令を通知する。パス網再構成実行命令を受けたパス経
路・容量決定部103は、データ記憶部106からアク
ティブパス要求量および伝送路網情報を読み出し、それ
らの情報を用いて、新たなアクティブパスとスタンバイ
パスの経路および臨界容量を算出し、その情報をデータ
記憶部106に書き込み、パス網再構成実行終了を制御
管理部102に通知する。あるアクティブパスに対し
て、そのアクティブパス要求量以上の臨界容量が存在し
ない場合は、臨界容量不足の情報をデータ記憶部106
に書き込む。制御管理部102が、パス経路・容量決定
部103からパス網再構成実行終了の通知を受け取る
と、伝送路増設判定部105に実行命令を通知し、続い
てアクティブパスとスタンバイパスの経路とアクティブ
パス容量と臨界容量と再構成時刻を信号送受信部107
から関連するパス切替装置201に送信する。伝送路増
設判定部105は、制御管理部102から実行命令を受
け取ると、データ記憶部106から臨界容量を読み出
す。臨界容量が存在する場合は、制御管理部102に実
行終了のみを通知する。臨界容量不足の場合は、制御管
理部102に伝送路増設必要のメッセージと実行終了を
通知する。制御管理部102が、伝送路増設必要のメッ
セージを受け取ると、信号送受信部107と信号線11
0を介してパス網構成装置オペレータ端末302に通知
する。
【0027】
【実施例】図4ないし図8を参照して、伝送路故障が発
生したときのパスの救済量とパス要求量の変動量との関
係について説明する。図4および図5は上述の文献1に
示された方法によるものであり、図6および図7は本発
明によるものである。ここでは、パス切替装置N1、N
2間、N1、N3間、N3、N4間、N4、N5間、N
5、N6間、N6、N2間、N5、N2間、N3、N7
間、N6、N8間、N7、N8間がそれぞれ伝送路L1
〜L10により接続され、交換機P1とパス切替装置N
1、交換機P2とパス切替装置N2、交換機P3とパス
切替装置N7、交換機P4とパス切替装置N8がそれぞ
れ伝送路L11〜L14により接続された伝送路網を例
に説明する。
【0028】簡単のため、初期のパス要求量は、交換機
P1、P2間のパス要求量「2」と交換機P3、P4間
のパス要求量「2」のみであるとする。伝送路容量は、
伝送路L1、L2、L3、L6、L10、L11、L1
2、L13、L14が「10」、伝送路L8、L10が
「4」、伝送路L7が「2」であるとする。伝送路L1
〜L14の長さは、伝送路L7以外すべて「2」、伝送
路L7の長さは「1」とする。簡単のため、伝送路故障
は単一伝送路故障のみとし、伝送路故障時にはその直前
のパス要求量を100%満たすことが要求されているも
のとする。さらに、パス網再構成の判定としては、ある
アクティブパス要求量が臨界容量を連続して超過した回
数があらかじめ規定された回数以上になったならば、パ
ス網再構成が必要であるとする。また、アクティブパス
とそれが故障時に切り替えられるスタンバイパスとは、
それらが設定される交換機と、その交換機に接続するす
べての伝送路と、その伝送路に接続するパス切替装置以
外では、共用する伝送路もパス切替装置もないものとす
る。
【0029】図4において、交換機P1、P2間には、
上述の文献1に提案された方法にしたがって、伝送路L
11、パス切替装置N1、伝送路L1、パス切替装置N
2および伝送路L12を経由する常用パスA1と、パス
切替装置N1から伝送路L2、パス切替装置N3、伝送
路L3、パス切替装置N4、伝送路L4、パス切替装置
N5、伝送路L7およびパス切替装置N2を経由する切
替パスS1とが設定される。また、交換機P3、P4間
には、同様にして、伝送路L13、パス切替装置N7、
伝送路L10、パス切替装置N8および伝送路L14を
経由する常用パスA2と、パス切替装置N7から伝送路
L8、パス切替装置N3、伝送路L3、パス切替装置N
4、伝送路L4、パス切替装置N5、伝送路L5、パス
切替装置N6、伝送路L9およびパス切替装置N8を経
由する切替パスS2とが設定される。
【0030】図5は、伝送路L11、L1またはL12
が故障し、それによって故障した常用パスA1から切替
パスS1に切り替わったようすを表す。例えば、伝送路
L1が故障して常用パスA1が故障したときは、切替パ
スS1に切り替えることによってパス要求量「2」を確
保する。
【0031】文献1では、伝送路設備コストを最小化す
るため、切替パスの各伝送路における設備使用量を交換
機間でパスが経由する各伝送路に対するその伝送路の長
さとパス容量の積で定義する。各伝送路を経由するすべ
ての切替パスに対して、異なる伝送路故障に対して用意
されている切替パスは、その伝送路における伝送路容量
を共有化する。したがって、各伝送路において切替パス
が使用するために割いておくべき伝送路容量は、異なる
伝送路故障に対して用意されている切替パスの設備使用
量の和の最大値である。各伝送路において算出される設
備使用量和の最大値を切替用設備総使用量ということに
すると、切替パスは、すべての伝送路に対する切替用設
備総使用量の総和を最小化するように設定される。
【0032】図4の場合の切替用設備総使用量を算出す
ると、伝送路L1、L2、L5、L8、L9、L10、
L11、L12、L13、L14における切替用設備総
使用量は「4」である。伝送路L7においては「2」で
ある。伝送路L3、L4においては、異なる伝送路故障
に対して切替パスS1、S2が伝送路容量を共有化でき
るので、切替用設備総使用量は「4」である。したがっ
て、切替用設備総使用量の総和は「50」となる。これ
は切替用設備総使用量の総和の最小値となっている。
【0033】この状態において、常用パスA1のパス要
求量が「2」より大きくなり、常用パスA1のパス容量
が「2」より大きくなると、増加したパス要求量を10
0%救済することは不可能である。なぜなら、伝送路L
11、L1またはL12が故障すると、それによって故
障した常用パスA1から切替パスS1に切り替わるが、
伝送路L7の容量が「2」であるため、「2」より大き
なパス容量は救済することが不可能だからである。つま
り、パス要求量が少しでも増加すると、伝送路故障時に
は増加したパス容量を100%救済することはできな
い。
【0034】また、伝送路故障時のパス要求量の救済を
保証するためには、パス要求量の変動のたびに、変化後
のパス要求量の救済が伝送路故障時に可能かどうか調べ
る必要があるので、パス容量の迅速な制御が不可能であ
る。
【0035】これに対して、図6に示す本発明において
構成されたパス網では、図4の常用パスA1、A2と同
様にアクティブパスA3、A4が設定され、それぞれに
対応してスタンバイパスS3、S4が設定されるが、ス
タンバイパスS3の経路は、パス切替装置N1から伝送
路L2、パス切替装置N3、伝送路L3、パス切替装置
N4、伝送路L4、パス切替装置N5、伝送路L5、パ
ス切替装置N6、伝送路L6およびパス切替装置N2を
経由するように設定されている。図7は、伝送路L1
1、L1またはL12が故障し、それによって故障した
アクティブパスA3からスタンバイパスS3に切り替わ
ったようすを表す。アクティブパスA3またはA4が切
断された場合でも、スタンバイパスS3またはS4に切
り替えられることにより、アクティブパス要求量「2」
を満足することができる。
【0036】本発明においても、異なる伝送路故障に対
するスタンバイパスは、伝送路における設備量を共用化
する。
【0037】図6の例において、各アクティブパスに対
する臨界容量は「4」である。実際、アクティブパスA
3の故障で切り替えられるスタンバイパスS3の通過す
る伝送路はL11、L2、L3、L4、L5、L6、L
12であり、これらの伝送路容量の最小値は伝送路L
4、L5の「4」なので、伝送路故障時にもアクティブ
パスA3をスタンバイパスS3に切り替えることによっ
て、臨界容量「4」のアクティブパス容量を確保するこ
とができる。また、伝送路故障以外でも、伝送路L1
1、L1、L12の伝送路容量はすべて「10」なの
で、アクティブパスA3の容量として「4」を確保する
ことができる。同様に、アクティブパスA4について
も、臨界容量「4」を伝送路故障時においても伝送路故
障時以外においても確保することができる。
【0038】したがって、アクティブパス容量を臨界容
量「4」まで増大させても、伝送路故障の際でも100
%救済することができる。故に、パス網構成装置は、ア
クティブパス要求量が臨界容量の「4」以下ならば、ア
クティブパス容量をアクティブパス要求量と等しく設定
し、アクティブパス要求量が臨界容量の「4」より大き
ければアクティブパス容量を「4」に設定するというパ
ス容量制御を行うことにより、伝送路故障の際でも交換
機間のアクティブパス容量を100%救済することが保
証できる。
【0039】さらに、アクティブパス要求量が変動し、
あるアクティブパス要求量が臨界容量を連続して超過し
た回数があらかじめ規定された回数を超過した時機に、
新たに臨界容量とアクティブパスの経路とスタンバイパ
スの経路を求める。例えば、交換機P1、P2間のアク
ティブパス要求量が「3」に変化し、交換機P3、P4
間のアクティブパス要求量が「5」に変化したにもかか
わらず、アクティブパス容量として臨界容量の「4」ま
でしか受理されない回数があらかじめ定められた回数を
超過した場合、スタンバイパスを再設定して臨界容量を
増やす。例えば、図8に示すように、アクティブパスA
3、A4にそれぞれ対応するスタンバイパスS5、S6
の経路を、スタンバイパスS5についてはS3と同じ経
路、スタンバイパスS6についてはパス切替装置N7か
ら伝送路L8、パス切替装置N3、伝送路L2、パス切
替装置N1、伝送路L1、パス切替装置N2、伝送路L
6、パス切替装置N6、伝送路L9およびパス切替装置
N8を経由する経路に設定しなおすことにより、臨界容
量を交換機P1、P2間では「4」に、交換機P3、P
4間では「6」にすることができる。このことによっ
て、伝送路故障の際でも交換機間のアクティブパス容量
を100%救済することが保証できるアクティブパス容
量が増加したので、再びアクティブパス容量の変動を許
容することができるようになる。
【0040】また、アクティブパス要求量が変動し、あ
るアクティブパスに対して、そのアクティブパス要求量
以上の臨界容量が存在しなくなった時機に伝送路増設を
行う必要がある、という判定条件で伝送路増設の時機を
判定できる。例えば、交換機P1、P2間のアクティブ
パス要求量が「15」に増加すると、「15」以上の臨
界容量をとることは不可能になるので、伝送路増設を行
う必要があると判定できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パス要
求量が変動する伝送路網において、パス要求量の変動の
上限の値すなわち臨界容量を定め、通常のパス増設時に
はアクティブパス容量が臨界容量を超過しないようにア
クティブパス容量を変更する。このようなパス容量制御
を行うことにより、伝送路故障後にも臨界容量に等しい
アクティブパス容量を確保することができる。さらに、
このパス容量制御によれば、アクティブパス要求量の変
化のたびに伝送路故障時にも変化後のアクティブパス要
求量を救済できるか否かを調べる手間が必要なく、臨界
容量まで無条件に増加させることができるので、パス容
量制御のための負荷を大幅に減らすことができる。
【0042】また、あらかじめ定められた周期で、最新
のアクティブパス要求量を用いて、新たにアクティブパ
スとスタンバイパスの経路および容量ならびに臨界容量
を求めることにより、与えられた伝送路網における救済
を保証しつつ、アクティブパス要求量の変化を許容する
パス網が常に実現できる。
【0043】さらに、あらかじめ定められた周期で、最
新のアクティブパス要求量を用いて必要な臨界容量の算
出を行い、臨界容量が存在しないときを伝送路設備増設
の時機と判定することにより、パス要求量に対して伝送
路資源が不足する時機を知ることができ、適切な時機に
伝送路増設判定を下すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック構成図。
【図2】パス網構成装置の詳細を示すブロック構成図。
【図3】パス切替装置の詳細を示すブロック構成図。
【図4】従来技術によるパス設定を示す図。
【図5】従来技術によるパス切替を示す図。
【図6】本発明実施例のパス設定を示す図。
【図7】本発明実施例のパス切替を示す図。
【図8】本発明実施例のパス再設定を示す図。
【符号の説明】
101 パス網構成装置 102 制御管理部 103 パス経路・容量決定部 104 パス網再構成判定部 105 伝送路増設判定部 106 データ記憶部 107 信号送受信部 201 パス切替装置 202 制御管理部 203 パス監視部 204 パス容量管理部 205 伝送路容量管理部 206 スタンバイパス経路情報保持部 207 再構成時パス経路情報保持部 208 パス経路テーブル 209 スイッチ部 210 信号送受信部 301 パス要求量算出装置 302 パス網構成装置オペレータ端末 303 交換機 P1〜P4 交換機 N1〜N8 パス切替装置 L1〜L14 伝送路 A1、A2 常用パス S1、S2 切替パス A3〜A6 アクティブパス S3〜S6 スタンバイパス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−58750(JP,A) 特開 平4−65942(JP,A) 特開 平6−326704(JP,A) 特開 平8−340335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路の束として定義されるパスを交換
    機間に設定するパス設定手段と、 設定されたパスの容量を変更するパス容量制御手段と、 通信サービス提供中のパスであるアクティブパスに故障
    が発生したときにはそのパス経路をそのアクティブパス
    を救済するために待機しているスタンバイパスに切り替
    えるパス切替手段とを備えた情報伝送装置において、 前記パス容量制御手段は、スタンバイパスの容量を臨界
    容量とし、この臨界容量を超過しない範囲で対応するア
    クティブパスの容量の変更を許容する手段を含むことを
    特徴とする情報伝送装置。
  2. 【請求項2】 スタンバイパスが複数の場合にはその最
    小容量を臨界容量とする請求項1記載の情報伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記パス設定手段は、あらかじめ定めら
    れた周期ごとに、各アクティブパスの最新の要求容量に
    したがって各アクティブパスおよびそのスタンバイパス
    の経路および容量を再設定する手段を含む請求項1記載
    の情報伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記パス設定手段は、あらかじめ定めら
    れた周期ごとに、各アクティブパスの最新の要求容量に
    対して設定可能な臨界容量を算出し、アクティブパスの
    要求容量以上の臨界容量が得られないときを伝送路設備
    増設の時機と判定する手段を含む請求項1記載の情報伝
    送装置。
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