JP3239719B2 - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents
電圧非直線抵抗体の製造方法Info
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Description
高電圧負荷に対し、半導体などの回路素子の保護を目的
とする電圧非直線抵抗体の製造方法に関するものであ
る。
体の製造方法において、従来は成形体密度が均一になる
よう混合原料を成形し、焼成を行っていた。
法では、焼結体における上下両端部の外径寸法の同一な
ものを得ることは困難であった。すなわち、成形体を有
底状焼成用容器に入れて焼成を行う場合、焼成容器の底
面部と接する成形体の下端面側は接触による摩擦抵抗に
より、焼成容器の底面部と接してない上端面側と同じよ
うに収縮せず、この結果として焼結体の上端面側の寸法
が大きくなり、焼結体上下端面で外径寸法に差を生じ
る。しかしそのような電圧非直線抵抗体を複数個積み重
ねて使用する場合、積み重ねた接続面で寸法差による段
差を生じ、安定した電気的諸特性を得ることができなか
った。本発明は、このような問題点を解決し、電気的諸
特性の優れた電圧非直線抵抗体の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
体の製造方法は、前記成形体の焼成時、焼成容器の底面
部と接する成形体の下端面側の成形密度を、上端面側よ
り小さくし、これにより初期の目的を達成するものであ
る。
おいては成形体の下端面側の成形密度が小さいので、焼
成収縮時焼成容器の底面との摩擦抵抗を受けても上下両
端部の外径寸法の差が小さい均質な焼結体が得られる。
る。まず、主成分酸化亜鉛(ZnO)の粉末に対し、副
成分として酸化ビスマス(Bi2O3)を0.5モル%、
酸化コバルト(Co2O3)を0.5モル%、酸化マンガ
ン(MnO2)を0.5モル%、酸化アンチモン(Sb2
O3)を0.1モル%、酸化クロム(Cr2O3)を0.
5モル%、酸化ニッケル(NiO)を0.5モル%、酸
化珪素(SiO2)を0.5モル%を加え、十分に混合
・粉砕・乾燥した後、バインダーを加え造粒して造粒粉
を得た。この造粒粉を直径40mm、厚さ40mmの円筒状
に成形した。この時、成形体全体の平均密度を3.2g
/cm3になるように成形し、同時に成形体上端側の成形
密度より、成形体下端側の成形密度が0.1、0.2、
0.3g/cm3とそれぞれ小さくなるよう成形条件を調
整し、三種類の成形体を得た。また比較のため、平均密
度3.2g/cm3しかも上下端部とも同じ密度を有する
従来の成形体も得た。得られたそれぞれの成形体を有底
状焼成容器内で900℃で2時間焼成、室温まで冷却
し、仮焼体を得た。前記仮焼体にBi2O3が10モル
%、Sb2O3が20モル%、SiO2が70モル%から
なるペースト状の側面高抵抗材を上下端面をのぞく前記
円筒状の仮焼成体側面に塗布、乾燥した後、空気中にお
いて1200℃で5時間焼成した。この焼成時、焼成容
器内の仮焼成体の設置方法は、成形体密度の低い下端面
側を焼成容器の底面と接するようにして焼成した。また
比較のため成形体密度の高い上端面側を焼成容器の底面
と接する、逆方向に設置した焼成体も得た。得られた焼
結体の上下両端面部の外径寸法を測定し、それぞれの寸
法差の平均値を求めた。その結果を(表1)に示す。
る粉末をペースト状にした絶縁材を、上下両端面を除く
側面に塗布し、乾燥した後、空気中において500℃で
1時間熱処理した。その後、上下両端面を平滑に研磨
後、アルミニウムを溶射して電極を形成し、電圧非直線
抵抗体を得た。次に前記電圧非直線抵抗体の外径寸法差
の同じもの2個を、直列に積み重ね、積み重ねたその両
端に高電圧を印加しサージ耐量破壊率を求めた。このサ
ージ試験は4/10μs、50KA及び65KAの電流
波形を2回繰り返し印加した後の破壊した素子の割合を
求めた。その結果を(表2)に示す。
方法のように成形体下端面側の成形体密度差を上端面側
よりも小さくするように成形条件を制御し、この下端面
側を焼成容器の底面上に接するように配置することによ
り、得られた焼結体の上下端面の外径寸法差が小さくな
ることがわかる。また(表2)から明らかなように、外
径寸法差の小さい電圧非直線抵抗体を積み重ねた場合の
サージ耐量特性も良好であることがわかる。
の製造方法によれば、焼成容器と接する下端面側の成形
密度を、上端面側より小さく成形するとともに、焼成容
器の底面上に接するように設置して焼成することによ
り、焼結体両端部の外径寸法差が小さい電圧非直線抵抗
体が得られる。その結果電圧非直線抵抗体を複数個積み
重ねて使用する場合、サージ耐量特性の優れた電圧非直
線抵抗体を提供することが可能になった。
Claims (2)
- 【請求項1】 主成分に、副成分として各種金属酸化物
を添加、混合、造粒し、次にこの混合原料を成形し、こ
の成形体を有底状焼成容器の底面上に設けて焼成し、焼
結体を得る電圧非直線抵抗体の製造方法において、焼成
容器の底面部と接する前記成形体の下端面側の成形体密
度を、上端面側より小さくした電圧非直線抵抗体の製造
方法。 - 【請求項2】 主成分を酸化亜鉛とし、副成分を酸化ビ
スマス、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化アンチモ
ン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化珪素とし、成形体
の下端面側の成形体密度を、その上端側より0.1〜
0.2g/cm3小さくすることを特徴とする請求項1に
記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27880895A JP3239719B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27880895A JP3239719B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129412A JPH09129412A (ja) | 1997-05-16 |
JP3239719B2 true JP3239719B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=17602461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27880895A Expired - Fee Related JP3239719B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239719B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100496284B1 (ko) * | 2000-04-28 | 2005-06-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 표시장치 |
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1995
- 1995-10-26 JP JP27880895A patent/JP3239719B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09129412A (ja) | 1997-05-16 |
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