JP3239237B2 - クローズドループ光干渉角速度計 - Google Patents

クローズドループ光干渉角速度計

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JP3239237B2 JP16241998A JP16241998A JP3239237B2 JP 3239237 B2 JP3239237 B2 JP 3239237B2 JP 16241998 A JP16241998 A JP 16241998A JP 16241998 A JP16241998 A JP 16241998A JP 3239237 B2 JP3239237 B2 JP 3239237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クローズドルー
プ光干渉角速度計に関し、特に、クローズドループ光干
渉角速度計の内のディジタルフェーズランプ光干渉角速
度計に関する。
【0002】
【従来の技術】クローズドループ方式の光干渉角速度計
の全体をを図2を参照して説明する。図2はフィードバ
ック信号としてディジタルフェーズランプを採用するク
ローズドループ方式の光干渉角速度計を示す図である。
図2において、1は光源、2は方向性結合器、3は分岐
器、4は光ファイバコイル、5は受光器、6はADコン
バータ、7はロジック回路、8は位相変調駆動回路、9
はDAコンバータである。光源1から出射された光は方
向性結合器2を介して分岐器3に送り込まれ、2分岐さ
れてその一方はCW光として光ファイバコイル4の一方
のファイバ端に入射する一方、2分岐された他方はCC
W光として光ファイバコイル4の他方のファイバ端に入
射する。CW光は光ファイバコイル4を時計方向に巡回
伝播してその他方のファイバ端を介して出射し、分岐器
3に再び送り込まれる。CCW光も、光ファイバコイル
4を反時計方向に巡回伝播してその一方のファイバ端を
介して出射し、分岐器3に再び送り込まれる。ここで、
光ファイバコイル4の中心軸に関して角速度が入力され
ると、サニャック効果に基づいてCW光とCCW光の間
に位相差が発生するので、分岐器3に送り込まれた光フ
ァイバコイル4を伝播後のCW光およびCCW光は相互
に干渉して干渉縞を発生する。この干渉光は方向性結合
器2を介して受光器5に受光され、その干渉縞の干渉光
強度を電気信号に変換する。この電気信号に基づいて光
ファイバコイル4の中心軸回りに入力される角速度を検
知することができる。
【0003】ところで、以上のクローズドループ光干渉
角速度計においては、CW光およびCCW光に対して入
力角速度に基づいて発生したサニャック位相差を打ち消
す向きにフィードバック位相を与え、光ファイバコイル
4の両光間の位相差を常にゼロに制御する零位法制御が
実施され、与えたフィードバック量を測定して入力角速
度を検知している。これにより、クローズドループ光干
渉角速度計は光源出射光量の変動、光学部伝送損失の変
動その他の変動の影響を殆ど受けない。31および32
は分岐器3に組み込まれた位相変調器を示し、位相変調
器31に位相変調信号を印加して光ファイバコイル4の
一方の端部においてCW光およびCCW光を位相変調す
る。これに対して、位相変調器32にフィードバック位
相信号を印加して光ファイバコイル4の他方の端部にお
いて両光間の位相差を常にゼロに打ち消している。
【0004】以上の説明においては、分岐器3の一方の
分岐端に第1の位相変調器31を構成してこれを位相変
調駆動回路8により駆動する一方、他方の分岐端には第
2の位相変調器32を構成してこれをフィードバック信
号源により各別に駆動する構成を採用しているが、位相
変調駆動回路8とフィードバック信号源を直列接続して
これにより位相変調器を共通に駆動する構成とすること
ができる。そして、分岐器3の片方の分岐端に第1の位
相変調器31および第2の位相変調器32の双方を構成
して両者を各別に駆動する構成とすることができる。ま
た、第1の位相変調器31を形成する電極の内の一方と
第2の位相変調器32を形成する電極の内の一方に共通
に位相変調駆動回路8を接続すると共に第1の位相変調
器31を形成する電極の内の他方と第2の位相変調器3
2を形成する電極の内の他方に共通にフィードバック信
号源を接続して駆動する構成とすることができる。更
に、位相変調駆動回路8とフィードバック信号源を直列
接続し、これにより分岐器3の片方の分岐端のみに構成
された1個の位相変調器31を駆動する構成とすること
ができる。
【0005】ここで、クローズドループ光干渉角速度計
は、光ファイバコイル4を巡回伝播するCW光およびC
CW光の両光間にフィードバック位相差を与える信号の
種類に基づいてセロダイン方式とディジタルフェーズラ
ンプ方式に分類される。ディジタルフェーズランプ方式
は、階段状の鋸歯状波信号をフィードバック信号として
使用するものであり、一段の階段の幅が光ファイバコイ
ル中における光の伝播時間τに一致させた方式である。
セロダイン方式は、直線鋸歯状波のリニアセロダイン方
式と、ディジタルフェーズランフ方式の階段の幅をτよ
りさらに小さくして直線鋸歯状波信号をディジタル的に
発生させたディジタルセログイン方式とがある。
【0006】図4(a)を参照するに、パルス幅をτ時
間とする矩形波位相変調信号を光ファイバコイル4の一
方の端部に配置した位相変調器31に印加し、光ファイ
バコイル4を伝播するCW光およびCCW光の両光に±
π/2(rad)の位相差を交互に付与する。図3をも
参照するに、“Iの領域”は入力角速度Ωが印加されて
いない静止状態を示し、“IIの領域”は入力角速度Ωが
印加されてサニャック位相差△Φs が生じた状態を示
す。
【0007】正の位相変調Φ1 、Φ3 、Φ5 、Φ7 ・・・・
・・に対応する干渉出力I1 、I3 、I5 、I7 ・・・・・・を
p 、負の位相変調Φ2 、Φ4 、Φ6 、Φ8 ・・・・・・に対
応する干渉光出力I2 、I4 ,I6 ,I8 ・・・・・・をIn
とすると、以下の式が得られる。 Ip=Po (1+sin△Φs )/2・・・・・・(1) In=Po (1−sin△Φs )/2・・・・・・(2) 受光器5から得られる信号を、干渉光信号のI1
2 、I3 ・・・・・・に対応してA/D変換し、次いで、I
p に対応するデータDp と、In に対応するデータDn
を逐次減算すると、Dp 、Dn およびその減算値△Dは
式(1)、式(2)より Dp =B+Kd sin△Φs ・・・・・・(3) Dn =B−Kd sin△Φs ・・・・・・(4) △D=Dp −Dn =2Kd sin△Φs ・・・・・・・・(5) B:オフセットバイアス、Kd :比例定数 となり、オフセットバイアスに影響されない高精度な同
期検波をすることができる。
【0008】光ファイバコイル4を巡回伝播するCW光
およびCCW光の両光間の位相差△Φは、サニャック位
相差を△Φs 、フィードバック位相差を△Φf とすると
次式で表わされる。 △Φ=△Φs 一△Φf ・・・・・・・・・・・・(6) ここで、式(5)により示される信号を位相変調器32
に負帰還すると、同期検波回路72の出力、即ち積分器
73の入力は零とすることができ、この場合、 △Φs =△Φf ・・・・・・・・・・・・・・・・(7) の関係が成り立つ。
【0009】フィードバック位相差△Φf を発生させる
には、τ時間を一段の幅とする階段状波のフィードバッ
ク位相信号を光集積回路により構成される位相変調器3
2に印加することにより達成される。光ファイバコイル
4の他方の端部に配置した位相変調器32にディジタル
フェーズランフを印加するとCW光は、図4(b)の実
線で示される位相シフトを受け、一方CCW光は、破線
で示したように光の伝播時間τ以前の位相シフトを受げ
る。両光間の位相差△Φ(=ΦCW−ΦCCW )は図4
(c)に示すように丁度階段の一段の高さと同じ量の位
相差が生じる。
【0010】また、ディジタルフェーズランプは、ディ
ジタルフェーズランプが2π(rad)を超えたころで
2π(rad)だけフライバックされる。この時の位相
差は△Φf −2πになるが、干渉光の出力は、三角関数
の周期性からフライバック期間外の干渉光出力と同等と
なり、継続的なクローズドループ制御が可能となる。角
速度情報の読み取り方について説明する。フィードバッ
ク位相差△Φf すなわち一段の階段の高さは、図4
(b)より △Φf =τΦR /T・・・・・・・・・・・・・・・(8) 但し、τ:光ファイバ中の光の伝播時間(τ=nL/
C) n:光ファイバの屈折率 L:光ファイバ長 C:光速度 T:ディジタルフェーズランプの周期 ΦR :ディジタルフェーズランプの最大位相偏移(フラ
イバック量、ΦR =2π) で表される。一方、サニャック位相差△Φs は、 △Φs =8πAΩ/Cλ・・・・・・・・・・(9) 但し、A:光ファイバが囲む総面積 λ:光源波長 Ω:入力角速度 で表される。
【0011】式(7)〜式(9)より f=1/T=4AΩ/nLλ・・・・・・(l0) =2RΩ/nL(半径Rの円形コイルの場合)・・・・・・(11) となり、ディジタルフェーズランプの出力周波数を測定
することにより入力角速度Ωを知ることができる。
【0012】図5はディジタルフェーズランプ発生回路
(以下、DPR74、と記載す)の従来例を説明する図
である。図6ないし図10はDPR74の信号パターン
を示す図である。DPR74の第1の加算器741の出
力Sが第1の基準源743の基準値+D R と等しいか或
いは大きい場合、第1のスイッチ745が閉成して第2
の加算器742により第2の基準源744の基準値−D
R を第1の加算器741の出力に加算する。その結果、
第2の加算器742の出力Sは、第1の加算器741の
入力D3に第2の基準源744の基準値−DR を加算し
た(D3 −DR )となり、図6の前半に示されるプラス
方向の階段状ランプ波形が生成される。
【0013】一方、第1の加算器741の出力Sが第2
の基準源744の基準値−DR と等しいか或いは小さい
場合、第2のスイッチ746が閉成して第2の加算器7
42により第1の基準源の基準値+DR を第1の加算器
741の出力に加算する。その結果、第2の加算器74
2の出力Sは、第1の加算器741の入力D3に第1の
基準源743の基準値+DR を加算した(D3 +DR
となり、図6の後半に示されるマイナス方向の階段状ラ
ンプ波形が生成される。
【0014】ここで、図6に示される如く、DPR74
の出力は、DPR74の入力がτ時間毎に累積加算さ
れ、第1の基準源743の基準値或いは第2の基準源7
44の基準値の絶対値と比較して等しいか或いは大きく
なった時にフライバックし、継続するディジタルフェー
ズランプが形成される。そして、光干渉角速度計の出力
はディジタルフェーズランプのフライバック時、即ち、
第1の加算器741の出力が第1の基準源の基準値或い
は第2の基準源の基準値と等しいか、或いは絶対値とし
て大きくなった時の第1の比較器747の正パルス列出
力を光干渉角速度計の出力として発生すると共に、第2
の比較器748の負パルス列出力を光干渉角速度計の出
力として発生する。これらのパルス列は、入力角速度の
大きさと極性に対応しPパルス端子および負パルス端子
に現われる。
【0015】図6は図5のDPR74の入力D3 として
+DR /4および−DR /4を印加した時のDPR74
の出力波形と光干渉角速度計出力パルス列を示す。この
場合に、DPR波形の極性に対応して図2のP−パルス
端子或いはN−パルス端子が現われ、これらのパルス間
隔は4τ時間毎に現われる。以上の基準値DR の値は、
光の最大位相偏移として2mπ(m=1、2、3、・・・
・)の値に対応するデータが設定される。通常は、光の
位相偏移として2π(rad)或いは4π(rad)に
対応するデータが設定される。
【0016】図7は、図5におけるDPR74の入力D
3 を、D3 =+DR /2および+D R とした時のDPR
74の出力波形D4と角速度計のP−パルス端子の出力
を示す。なお、N−パルス端子の出力は示されていな
い。D3 =+DR /2の時は、2τ時間毎にフライバッ
クが発生し、D3 =+DR の時は毎τ時間毎にフライバ
ックが発生している。
【0017】図5に示されるDPR74のデータの更新
はτ時間毎に行なわれるので、入力D3 =+DR の入力
条件がDPR74の出力波形D4のフライバックの最大
値を示す。当然、光干渉角速度計の出力パルス列も最大
値を示す。図8は、図5のDPR74の入力D3 が+D
R よりDR /4だけ超過した+5DR /4の場合と、そ
の後この入力D3 を+5DR /4から+DR /4に低下
させた場合のDPR74の出力波形を説明する。フライ
バックは毎τ時間毎に発生し、DPR74の出力波形D
4は、ロジック回路7が飽和して反転しない限り、+D
R /4のステップの高さで増加する。途中、Pにより示
される点において入力D3 を+5DR /4から+DR
4に低下させると、DPR74の出力波形は切替の直後
のDPR74の出力がDR 以上に戻るまでの暫くの間は
図中Qにより示される不必要なパルス列を発生してこれ
はジャイロ出力誤差となるが、やがて図6の前半部分に
示される様なパルス列を発生する。
【0018】図9は図8のP点までの範囲と同じDPR
入力条件D3、およびロジック回路7のMSB値が無限
大と仮定した場合の入力条件D3に対するDPR出力波
形D4を示している。即ち、DPR74の出力波形D4
は限りなく増加して、出力パルス列は最大値を示す。図
10は、ロジック回路7のMSB値およびLSB値が有
限である場合の出力波形D4を示す図である。即ち、ロ
ジック回路7の最大値は+2DR がであり、ロジック回
路7の最小値は−2DR である。
【0019】 ところで、表1は、ロジック回路7のコードフォーマッ
トの一例について記述したものであり、用途により使い
分けられる。何れの場合も、データの値がMSB値を上
回わり或いはLSB値を下回ると、ロジック回路7の出
力は反転する。従って、図5に示されるDPR74にお
いて、DPR74の出力であるラッチ回路749の出力
4 とDPR74の入力D3 の加算値である第1の加算
器741の出力Sが図10の期間f1 〜f7 でMSB値
である+2DR を超過する。その結果、ロジック回路7
の出力であるラッチ回路749の出力D4 は、図に示さ
れる如く他方の値に反転する。この時の光干渉角速度計
の出力P−パルス、N−パルスは図示される通りとな
り、P−パルスとN−パルスの差は、図6に示される光
干渉角速度計の出力と同じ4τ毎に1パルスのP−パル
スが得られる。
【0020】このことは、MSB値+DR 或いはLSB
値−DR と同じ入力条件の時に光干渉角速度計の出力は
絶対値として最大値を示し、これより増加すると光干渉
角速度計の出力は減少して行くことを示す。図11はこ
の場合の入力角速度と光干渉角速度計の出力との間の関
係を示す。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した通り、光干渉
角速度計の従来例の出力は、最大入力角速度を超えて入
力されるとこれ以降は減少して行き、最大入力角速度の
2倍の入力角速度で出力は零となるに到る。光干渉角速
度計の最大入力角速度Ωmaxは、通常、次式で表現さ
れる。
【0022】 Ωmax=2mπ/KS (m=1、2、3、・・・・・・・・) (1) KS :サニャック係数 ここで、サニャック係数KS は光干渉角速度計の検出感
度に相当するが、これを大きくして高精度化をは企かろ
うとするとΩmaxを大きく設計することはできず、そ
の測定範囲を狭めることとなる。そして、光干渉角速度
計の出力が最大入力角速度を超えて入力された場合、こ
れ以降は減少するということ、即ち入力が増加したにも
かかわらず出力が減少するということは、測定器として
本来的に好適なことではない。
【0023】この発明は、ロジック回路の積分器を累積
加算器により構成し、最大入力角速度を超えて入力角速
度が印加されても出力信号が減少することなしに最大出
力を保持する上述の問題を解消した光干渉角速度計を提
供するものである。
【0024】光源1を具備し、光源1から光を入射され
る方向性結合器2を具備し、方向性結合器2を介して入
射される光を2分岐する分岐器3を具備し、分岐器3の
一方或いは双方の分岐端に位相変調信号およびフィード
バック信号により駆動される位相変調器31、32を有
し、分岐器3において2分岐された光が入射される一方
の端部および他方の端部を有する光ファイバコイル4を
具備し、方向性結合器2に結合して分岐器3における光
ファイバコイル4の右廻り光と左廻り光の干渉光の光強
度を電気信号に変換する受光器5を具備し、受光器5の
出力する電気信号を信号処理する回路7は受光器5の検
出する電気信号を同期検波する同期検波器72と同期検
波器72の出力する角速度信号を濾波する積分器73と
フィードバック位相信号および光干渉角速度計出力を発
生するディジタルフェーズランプ発生回路74より成
り、更に、位相変調信号を発生する位相変調駆動回路8
を具備して光ファイバコイル4の両端部における光の位
相差を常時零に制御し、積分器73は正方向或いは負方
向の加算について設定された所定値以上に累積加算しな
い累積加算器より成るクローズドループ光干渉角速度計
において、
【0025】累積加算器76は、同期検波器72の出力
する角速度信号が入力される第1の入力端子Bを有する
加算器761を具備し、加算器761の出力端子Sに接
続する入力端子を有するラッチ回路762を具備し、ラ
ッチ回路762のアップデートクロック入力端子に接続
するラッチスイッチ763を具備し、ラッチ回路762
の出力端子Sは加算器761の第2の入力端子Aに接続
し、第1の積分器基準源764および第2の積分器基準
源765を具備し、第1の積分器基準源764に接続す
る第1の入力端子Bおよび加算器761の出力端子Sに
接続する第2の入力端子Aを有する第1の積分器比較器
766を具備し、第2の積分器基準源765に接続する
第1の入力端子Bおよび加算器761の出力端子Sに接
続する第2の入力端子Aを有する第2の積分器比較器7
67を具備し、第1の積分器比較器766および第2の
積分器比較器767の出力の論理和をとる論理和回路7
68を具備し、論理和回路768の出力端をラッチスイ
ッチ763の切り換え端子Lに接続し、加算器761の
出力が第1の積分器基準源764の基準値+DR と等し
くなるか或いは絶対値として大である状態、或いは第2
の積分器基準源765の基準値−DR と等しくなるか或
いは絶対値として大である状態において論理和回路76
8からの論理値によりラッチスイッチを切り替えて累積
加算しないものである、クローズドループ光干渉角速度
計を構成した。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1およ
び図2を参照して説明する。図1はこの発明の主要部を
構成する累積加算器を説明する図である。図2は光干渉
角速度計全体を説明する図である。ロジック回路7の同
期検波回路72は、受光器5により得られた光電変換信
号をAD変換したディジタル光電変換信号D1を復調し
て角速度信号D2を検出する。同期検波回路72により
検出された角速度信号D2 は累積加算器76の加算器7
61のB入力端子に入力され、この加算器においてラッ
チ回路762にτ時間前にラッチされたデータD3 と加
算される。加算器761のこの加算出力は、次のτ時間
後のアップデートクロックでラッチ回路762にラッチ
される。
【0027】この発明の実施例のロジック回路7におい
ては、DPR74の入力とされる累積加算器76の出力
3 の値を第1の積分器基準源764の基準値+DR
いは第2の積分器基準源765の基準値−DR の値を絶
対値において超えることなく制御する。即ち、先ず、加
算器761の出力は、第1の積分器比較器766におい
て第1の積分器基準源764の出力する基準値+DR
比較されると共に、第2の積分器比較器767において
第2の積分器基準源765の出力する基準値−DR と比
較される。
【0028】ここで、加算器761の出力が第1の積分
器基準源764の基準値+DR と等しくなるか或いは絶
対値として大きくなるか、或いは第2の積分器基準源7
65の基準値−DR と等しくなるか或いは絶対値として
大きくなると、論理和回路768は出力端子Sに論理値
1を出力する。論理和回路768の出力端子Sの論理値
1の出力はラッチスイッチ763に供給され、このスイ
ッチは開放される。ラッチスイッチ763が解放される
ことにより、ラッチ回路762にはアップデートクロッ
クが印加されることはないので、加算器761の出力は
更新されずに直前の値をそのまま保持する。この状態
は、加算器761の出力が第1の積分器基準源764の
基準値+DR 第2の積分器基準源765の基準値−DR
双方の値を絶対値で下回わるまで持続される。
【0029】以上の説明においては、積分器73の他
に、同期検波回路72およびDPR74をも含めてロジ
ック回路7としているが、ロジック回路として構成され
るべき回路部はこれを積分器73およびDPR74とす
ることができる。この場合、同期検波回路72はアナロ
グ回路として構成し、ADコンバータ6前段の受光器5
とADコンバータ6との間に接続する。そして、ロジッ
ク回路として構成されるべき回路部はこれを積分器73
のみとすることができる。この場合、DPR74もアナ
ログ回路として構成し、DAコンバータ9の後段に接続
する。
【0030】以上を要約するに、累積加算器76の出力
3 、即ちDPR74の入力は、入力角速度が最大入力
角速度を超えると飽和し、最大入力角速度を下回ると入
力角速度に比例した出力になる。
【0031】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明は、累積
加算器76の加算器761の出力が第1の積分器基準源
764の基準値+DR と等しくなるか或いは絶対値とし
て大である状態、或いは第2の積分器基準源765の基
準値−DR と等しくなるか或いは絶対値として大である
状態において、累積加算器76の出力D3 、即ちDPR
74の入力が飽和する構成を具備することにより、最大
入力角速度を超えた場合においても光干渉角速度計の出
力パルス列が減少することなく飽和状態を保持する効果
を奏するものであり、力角速度入力が増加したにもかか
わらず出力パルス列が減少するという測定器として本来
的に好ましくない従来例の不都合を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】光干渉角速度計を説明する図。
【図3】矩形波位相変調と干渉光出力を説明する図。
【図4】矩形波位相変調信号、フィードバック信号、フ
ィードバック位相差の関係を説明する図。
【図5】ディジタルフェーズランプ発生回路を説明する
図。
【図6】ディジタルフェーズランプ発生回路の入出力波
形を説明する図。
【図7】ディジタルフェーズランプ発生回路の他の入出
力波形を説明する図。
【図8】ディジタルフェーズランプ発生回路の更に他の
入出力波形を説明する図。
【図9】MSBを無限大とした場合のディジタルフェー
ズランプ発生回路の入出力波形を説明する図。
【図10】MSBを有限とした場合のディジタルフェー
ズランプ発生回路の入出力波形を説明する図。
【図11】従来例の入力角速度とパルス出力の関係を示
す図。
【符号の説明】
1 光源 2 方向性結合器 3 分岐器 31 位相変調器 32 位相変調器 4 光ファイバコイル 5 受光器 6 ADコンバータ 7 ロジック回路 72 同期検波回路 73 積分器 74 ディジタルフェーズランプ発生回路 741 第1の加算器 742 第2の加算器 743 第1の基準源 744 第2の基準源 745 第1のスイッチ 746 第2のスイッチ 747 第1の比較器 748 第2の比較器 749 ラッチ回路 76 累積加算器 761 加算器 762 ラッチ回路 763 ラッチスイッチ 764 第1の積分器基準源 765 第2の積分器基準源 766 第1の積分器比較器 767 第2の積分器比較器 768 論理和回路 8 位相変調駆動回路 9 DAコンバータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を具備し、光源から光を入射される
    方向性結合器を具備し、方向性結合器を介して入射され
    る光を2分岐する分岐器を具備し、分岐器の一方或いは
    双方の分岐端に位相変調信号およびフィードバック信号
    により駆動される位相変調器を有し、分岐器において2
    分岐された光が入射される一方の端部および他方の端部
    を有する光ファイバコイルを具備し、方向性結合器に結
    合して分岐器における光ファイバコイルの右廻り光と左
    廻り光の干渉光の光強度を電気信号に変換する受光器を
    具備し、受光器の出力する電気信号を信号処理する回路
    は受光器の検出する電気信号を同期検波する同期検波器
    と同期検波器の出力する角速度信号を濾波する積分器と
    フィードバック位相信号および光干渉角速度計出力を発
    生するディジタルフェーズランプ発生回路より成り、更
    に、位相変調信号を発生する位相変調駆動回路を具備し
    て光ファイバコイルの両端部における光の位相差を常時
    零に制御し、積分器は正方向或いは負方向の加算につい
    て設定された所定値以上に累積加算しない累積加算器よ
    り成るクローズドループ光干渉角速度計において、 累積加算器は、 同期検波器の出力する角速度信号が入力される第1の入
    力端子を有する加算器を具備し、 加算器の出力端子に接続する入力端子を有するラッチ回
    路を具備し、 ラッチ回路のアップデートクロック入力端子に接続する
    ラッチスイッチを具備し、 ラッチ回路の出力端子は加算器の第2の入力端子に接続
    し、 第1の積分器基準源および第2の積分器基準源を具備
    し、 第1の積分器基準源に接続する第1の入力端子および加
    算器の出力端子に接続する第2の入力端子を有する第1
    の積分器比較器を具備し、 第2の積分器基準源に接続する第1の入力端子および加
    算器の出力端子に接続する第2の入力端子を有する第2
    の積分器比較器を具備し、 第1の積分器比較器および第2の積分器比較器の出力の
    論理和をとる論理和回路を具備し、 論理和回路の出力端をラッチスイッチの切り換え端子に
    接続し、 加算器の出力が第1の積分器基準源の基準値と等しくな
    るか或いは絶対値として大である状態、或いは第2の積
    分器基準源の基準値と等しくなるか或いは絶対値として
    大である状態において論理和回路からの論理値によりラ
    ッチスイッチを切り替えて累積加算しないものである、 ことを特徴とするクローズドループ光干渉角速度計。
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