JP3211187B2 - 光干渉角速度計 - Google Patents

光干渉角速度計

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JP3211187B2
JP3211187B2 JP10108798A JP10108798A JP3211187B2 JP 3211187 B2 JP3211187 B2 JP 3211187B2 JP 10108798 A JP10108798 A JP 10108798A JP 10108798 A JP10108798 A JP 10108798A JP 3211187 B2 JP3211187 B2 JP 3211187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィードバック
信号としてランプ状波形を利用するクローズドループ方
式の光干渉角速度計に関し、出力パルスの角度分解能を
落さず入力角速度の最大計測範囲の拡大を図った信号処
理技術に関する。又ランプ状波形のフライバック時、デ
ータをブランキングすることによりフライバック時の誤
差によるスケールファクタの変動を抑える技術も関連す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、クローズドループ方式光干渉角
速度計(以下FOGと称す)の一実施例を示す。このク
ローズドループのFOGは、フィードバック信号Vf
して階段状の位相偏移を付与するディジタルフェーズラ
ンプ方式と呼ばれているもので、一般の階段状の幅は、
光学路としての光ファイバコイル17を通過する光の伝
搬時間τに設定されている。
【0003】また位相変調も半周期をτとする±(nπ
+π/2)(rad)の矩形波がCW光とCCW光間の
位相差として付与される。位相変調駆動回路30よりパ
ルス幅をτとする矩形波Vp を光ファイバコイル17の
片端に配置した位相変調器16に印加し、光ファイバコ
イル17を伝搬する両光間に±π/2(rad)の位相
差を交互に付与する矩形波位相変調が行われる。
【0004】その結果、受光器18に到達した干渉光
は、図4のようになる。位相変調のの期間は、両光間
の位相差が“0”の状態を示し、の期間は、角速度が
印加されサニャック位相差Δφs が生じた状態を示す。
位相変調のの期間φ1 〜φ4に相当する干渉光の出力
1 〜I4 は、図4に示すように同レベルとなり干渉光
の強度の差異は生じない。の期間は、φ5 ,φ7 に対
応するI5 ,I7 とφ6,φ8 に対応するI6 ,I8
干渉光強度に差異ΔIが生じる。その差異ΔIは、次式
で表わされる。
【0005】 ΔI=P0 ・sinΔφs ・・・(1) 上記(1)式に示すようにφ5 ,φ7 に対応するI5
7 とφ6 ,φ8 に対応するI6 ,I8 の干渉光強度の
差異ΔIを検出すれば、サニャック位相差Δφ s を知る
ことができる。ここでサニャック位相差Δφs は、 Δφs =(4πRL/cλ)Ω=Ks Ω ・・・(2) Ω:入力角速度 R:光ファイバコイルの半径 L:光ファイバコイルの光ファイバ長 c:光速 λ:光源波長 Ks :サニャック係数 で表わされ、サニャック係数Ks を比例定数として入力
角速度Ωに比例する。続いて干渉光出力I1 〜In は、
受光器18で光電変換された後、A/D変換器19にお
いて周期τでA/D変換され、その後同期検波回路20
により(1)式に対応するディジタル量が演算される。
即ち入力角速度Ωの正弦関数に比例したディジタル量を
求めることができる。 <クローズドループの方法についての説明>クローズド
ループ方式の場合には、(1)式における位相差Δφs
は、光ファイバコイル17の両光間の位相差Δφに置き
換えられる。このΔφは Δφ=Δφs +Δφf ・・・(3) ここでΔφs は、光ファイバコイル17に角速度を印加
したときに生じるサニャック位相差を示し、Δφf はフ
ィードバック信号Vf により生じる位相差を示す。同期
検波回路20により生成された(1)式に対応したディ
ジタル量をフィードバック回路22に負帰還となるよう
与えると、積分器21の入力即ち同期検波回路20の出
力は零となり(ΔI=0)、Δφ=0となる。 従っ
て、 Δφs =−Δφf ・・・(4) の関係が成り立つ。フィードバック位相差Δφf を発生
させる方法は、光の伝搬時間τを一段の幅とする階段状
鋸歯状波(ディジタルフェーズランプ)を位相変調器1
5に印加し達成することができる。
【0006】ここで光学素子13は、例えばニオブ酸リ
チューム(LiNbO3 )の光学結晶に導波路を形成
し、Y分岐結合部14、位相変調器15,16を集積化
した光集積回路(光IC)が通常用いられる。今光ファ
イバコイル17の片端に配置した位相変調器15にディ
ジタルフェーズランプVf を印加するとCW光は、図5
Bの破線で示した位相シフトを受け、一方CCW光は、
実線で示したようにCW光に対して光の伝搬時間τだけ
進んだ位相シフトを受ける。通常ディジタルフェーズラ
ンプは、干渉光の周期性からフィードバック位相φf
2mπを越えたところで絶対値として2mπ減じられ
る。このディジタルフェーズランプの繰返し周波数fと
入力角速度Ωとの間には、次の関係が成立する。
【0007】 f=(4A/nmLλ)Ω=(2R/nmλ)Ω ・・・(5) R:光ファイバコイルの半径 A:光ファイバコイルにおいて光ファイバが囲む総面積 n:光ファイバの屈折率 すなわちディジタルフェーズランプの繰返し周波数fを
計測すれば与えられた入力角速度Ωを知ることができ
る。 <ディジタルフェーズランプの最大位相偏移ΦR の2m
π制御について>ランプ波形の最大位相偏移ΦR の2m
πからのずれは、FOGのスケールファクタリニアリテ
ィ劣化につながる。図6は、フィードバック位相差Δφ
f と干渉光強度Iとの関係を示した図である。で示し
た期間は、最大位相偏移ΦR が丁度2π(rad)(m
=1とした場合)の場合で、ランプ波形のフライバック
の前後で干渉光強度のレベル差は見られずフィードバッ
ク位相差Δφf が継続的に保証される。
【0008】ところがランプ波形の最大位相偏移ΦR
2πより小さく与えられた場合、の期間に示されるよ
うにフライバック前後の干渉光強度に差異が現われる。
このように干渉光強度に差異が現われると誤差信号とし
て復調され厳密には(5)式が成り立なくなり、すなわ
ちFOG入出力のスケールファクタが劣化する。このこ
とは、ランプ波形の最大位相偏移ΦR が2πより大きく
与えられたの期間でも同様である。そこで及びに
示した干渉光強度の差異を検知し、ランプ波形の最大位
相偏移ΦR が常時2πとなるように制御してやれば
(5)式が保証されスケールファクタ誤差を最小に保つ
ことができる。
【0009】図3に示した2mπ制御回路31は、以上
の機能を有するもので及びに示した干渉光強度の差
異は、電気信号に変換された後同期検波回路25で復調
され、ここでの誤差信号は、積分器26に入力される。
前記最大位相偏移ΦR は、初期値として2mπ基準値発
生器28より2mπにより近い値になるよう対応するデ
ィジタル量が設定されるが、位相変調器15の電気光学
係数が温度特性を有していることなどの理由により周囲
温度によってランプ波形の最大位相偏移が両光の位相偏
移として理想的な2mπの値からずれてしまう。
【0010】そこで積分器26からの制御信号を2mπ
基準値発生器28からの基準値に加算し、D/A変換器
29でD/A変換後、このD/A変換出力でフィードバ
ック信号のディジタル量をアナログ量に変換するD/A
変換器23の利得を2πの値が大きくなった時に下げ2
πの値が小さくなった時に利得を上げるように制御する
ことによりランプ波形の最大位相偏移を常時2mπにな
るよう制御することができる。図3では、D/A変換器
23の利得を制御したがフィードバック信号発生回路2
2で生成するランプ波形の最大位相偏移点を決めるしき
い値の値を積分器29の出力で補償するようにしてもよ
い。 <FOGの最大入力角速度について>階段状フィードバ
ック信号の一段の幅をτとするディジタルフェーズラン
プの最大繰返し周波数fmax は、パルス幅τで制限され
る。よって fmax =1/τ=c/nL ・・・(6) ここでτ=nL/c 入力角速度Ωとフィードバック信号の繰返し周波数fと
の関係は、(5)式に示されるので、(6)式で決まる
最大周波数fmax と最大入力角速度との関係は、 fmax =c/nL=(2R/mnλ)Ωmax ・・・(7) となる。又(7)式により次のことが云える。
【0011】 Ωmax =cmλ/L2R ・・・(8) =m・2π/Ks ・・・(8′) 以上より最大入力角速度Ωmax は、ランプ波形の最大位
相偏移2πの倍率m(m=1,2,3…)に比例して拡
大することができる。 <ジャイロ出力パルスについて>(5)式で示したよう
にフィードバック信号としてのランプ波形の繰返し周波
数fを計測すれば入力角速度Ωを知ることができる。
【0012】従来は、図7に示すように正のランプ波形
のフライバックにより、正パルス出力端子OUT1に少
なくとも1つのパルスを送出し、負のランプ波形のフラ
イバックで負パルス出力端子OUT2に少なくとも1つ
のパルスを送出する。ここでパルス1個分の角度増分す
なわちパルスウェイトPWは、(5)式より PW=Ω/f=nmλ/2R[ arc−sec /Pulse ] ・・・(9) で表わされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のランプ波形をフィードバック信号とするクローズドル
ープ方式光干渉角速度計は、(8)、(9)式より最大
位相偏移2mπの倍率mを増加させて最大入力角速度Ω
max の拡大をはかろうとするとパルスウェイトPWが大
きくなり角度分解能が悪くなる。
【0014】又フィードバック信号(ランプ波形)のフ
ライバック時のデータも含めて復調しているため2mπ
からのずれがジャイロ出力に取り込まれスケールファク
タリニアリティが劣化する欠点があった。この発明は、
従来の欠点を除去し、角度分解能を劣化させないで最大
入力角速度Ωmax の拡大をはかることのできる信号処理
技術を提供する。さらに2mπからのずれによる誤差信
号の影響を受けない信号処理技術も併せて提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明
は、少なくとも一周する光学路と、その光学路に対して
右廻り光及び左廻り光を通す分岐手段と、その光学路を
伝搬してきた左右両廻り光を干渉させる干渉手段と、そ
の干渉手段と上記光学路の一端との間に設けられ、左右
両廻り光間に位相差を与える位相変調器と、上記干渉手
段により得られる干渉光の強度を電気信号として検出す
る受光器と、位相変調器により位相変調された受光器か
らの光電変換信号を復調し角速度情報を検出する同期検
波手段と、その同期検波手段からの出力を積分する積分
器と、その積分器の出力を入力して、ランプ波形状のフ
ィードバック信号を生成するフィードバック信号発生回
路とを具備し、その出力のフィードバック信号を位相変
調器の位相変調信号に加算するか又は位相変調器とは別
に干渉手段と光学路の一端との間に設けた第2位相変調
器に印加し、光学路の左右両廻り光間の位相差が常時零
となるよう制御するクローズドループ方式の光干渉角速
度計に関する。
【0016】請求項1の発明では、積分器からの信号を
積分し、任意に設定されたしきい値DTHを用いて、フィ
ードバック信号とは別のランプ波形を形成し、その繰返
し周波数をジャイロ出力とするジャイロ出力パルス発生
回路を設ける。 (2)請求項2の発明では、前記(1)において、フィ
ードバック信号のフライバック振幅を2mπ(m=1,
2,3…)に設定する。
【0017】(3)請求項3の発明では、前記(1)ま
たは(2)において、フィードバック信号のフライバッ
ク時のデータを、同期検波手段に取り込まないようにす
るブランキング手段を設ける。 (4)請求項4の発明では、フィードバック信号は、階
段状ランプ波形で、1段のパルス幅が光学路の光伝搬時
間τとされる。
【0018】(5)請求項5の発明では、フィードバッ
ク信号は、階段状ランプ波形で、1段のパルス幅TW
W ≦τ/2とされる。 (6)請求項6の発明では、フィードバック信号は、リ
ニアフェーズランプ波形とされる。 (7)請求項7の発明では、ジャイロ出力パルス発生回
路のランプ波形のしきい値DTHは、フィードバック信号
のフライバックの値をDFBとすると、DTH≦D FBとされ
る。
【0019】(8)請求項8の発明では、ジャイロ出力
パルス発生回路は、積分器からの値を累積加算する累積
加算器を有し、その累積加算器のデータ更新用クロック
周波数fc 1 がfc 1 >1/τとされる。 (9)請求項9の発明では、ジャイロ出力パルス発生回
路は、積分器の出力を更に積分する第2の積分器を有
し、その第2の積分器の積分定数が光学路の光伝搬時間
τより小さく設定される。
【0020】(10)請求項10の発明では、同期検波
手段の出力を積分する積分器が、電気フィルタで構成さ
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1に、図3と
対応する部分に同じ符号を付けて示す。図3に示した従
来例との違いは、しきい値発生回路33を追加し、ジャ
イロ出力パルス発生回路32を改良したことにある。こ
こで分り易いように次の具体例を引き合いに出して説明
する。
【0022】 FOG設計値 光ファイバ長L 1km 光ファイバコイル半径R 0.04m 光源波長λ 0.83μm 光ファイバ屈折率n 1.47 計算結果 サニャック係数Ks 2.01 光の伝搬時間τ 4.9μsec 以上より(8)式の最大入力角速度Ωmax 及び(9)式
のパルスウェイトPWの各m値での値は、表1の通りと
なる。
【0023】
【表1】 表1に示す通りフィードバック信号の繰返し周波数fを
計測する従来の方法は、mの倍率を増やし最大入力角速
度の拡大をはかろうとすると、パルスウェイトPWが増
加し角度分解能が下がっていたが、本発明の場合、ジャ
イロ出力パルスの発生は、図1の通り別ラインで生成す
る。積分器21の出力は、ジャイロ出力パルス発生回路
32内のランプジェネレータによって累積加算される。
このランプジェネレータの出力がしきい値発生回路33
からのしきい値と等しくなるか又は越えたらしきい値の
分だけ絶対値として減じられランプジェネレータからの
出力がフライバックさせられる。
【0024】図2は、階段状ランプ波形の一段の幅をτ
とするフィードバック信号(図2C)と一段の幅をτ/
8とするジャイロ出力パルス発生回路用ランプ波形(図
2D)を示す。フィードバック信号は、8τ目で最大位
相偏移DFBへ達し0までフライバックされている。一方
ジャイロ出力パルス発生回路用ランプ波形は、τ毎にし
きい値DTHへ達し0までフライバックされている。
【0025】従来の方式だとフィードバック信号がフラ
イバックする毎に1個の正方向パルスが出るところであ
るが、図2に示したケースでは、フィードバック信号が
1回フライバックする間に8個の正方向パルスが発生し
ており角度の分解能が上がったことを示している。な
お、ランプ波形が一つ前のτ時間の時フライバックレベ
ルDFB以内にあり次のτ時間においてDFBを越えたとす
るとランプ波形は、図8の通りとなる。これについて
は、ジャイロ出力パルス発生回路用ランプ波形も同じで
ある。
【0026】図2に示したジャイロ出力パルス発生回路
用ランプ波形生成のためのクロックCLK8は、角度分
解能向上のためfCLK8=8/τに設定されている。今フ
ィードバック信号の最大位相偏移値DFBを、mの倍率と
して4倍の8π(rad)とすると現在入力されている
角速度は、(5)式より展開して約89°/sとなる。
【0027】以下に入力角速度Ω=89°/sの時のフ
ィードバック信号の繰返し周波数、ジャイロ出力パルス
発生回路からの出力パルス周波数を示す。
【0028】
【表2】 上表から解かる通りフィードバック信号は、同じ入力角
速度印加でもmが増えれば繰返し周波数がmに反比例し
パルスウェイトは比例する。一方ジャイロ出力パルス
は、mの値に関係なく一定周波数で一定のパルスウェイ
トを示す。又図2及び上表からも解かる通りジャイロ出
力パルス発生器31のクロック周波数fCL K8を増やして
やれば角度分解能が上がり又図2では、しきい値DTH
フィードバック信号の最大位相偏移値DFBと同じ値に設
定したが、DTHを下げれば、ジャイロ出力パルスの角度
分解能は、さらに上がる。DTHを現在値の1/2にすれ
ばパルス周波数は2倍の408160Hzとなりパルス
ウェイトは、1/2の0.785arc−sec/pu
lseになり角度分解能として2倍向上する。この場合
最大入力角速度は、m=4の最大入力角速度717°/
sの半分になるが、m=1のケースから最大入力角速度
の拡大をはかりかつ角度分解能を上げる上では、有効と
なる。以上に述べた以外にも最大入力角速度とパルスウ
ェイトの組合せは、用途によってさまざまなケースが選
択できる。
【0029】図1に示した2mπ制御は、図3に示した
従来方式と同様にフィードバック信号Vf のフライバッ
ク時の情報によってフィードバック信号の最大位相偏移
を両光の位相偏移として2mπに制御することで達成で
きる。又別の方法としては、フィードバック信号のフラ
イバック情報を使用せず、定期的にフィードバック信号
にmπ(rad)に相当する信号を加算し、両光間の位
相差として2mπを発生させ、この位相差の2mπから
の誤差を干渉光強度出力として検出し、その信号を2m
π制御の誤差信号として使用することも可能である。こ
の方法は、入力角速度に関係なく2mπの制御が出来る
ので、前者のように入力角速度が微小時に2mπの更新
レートが少なくなり不確実になることがなくなる。
【0030】従来、フィードバック信号のフライバック
時も含め信号を復調していたのでフライバック時の2m
πからのずれによる誤差がジャイロデータに含まれてス
ケールファクタリニアリティ劣化の原因となっていた。
そこでフライバック時のデータを少なくともブランキン
グしてその誤差を取り込まないようにする。しかしこの
場合、最大入力角速度を低減させる原因になる。通常同
期検波回路は、τのパルス幅を持つ矩形波位相変調の一
周期分(2τ)で角速度情報検出の最小単位となる。し
たがって前述のフライバック1回のブランキングは、2
τ分のデータを失なうことになる。又FOGクローズド
ループ動作のために角速度情報として2τ分のデータが
必要となる。よって最大入力角速度は、ブランキングす
る前の最大入力角速度の1/4となる。
【0031】以上のようにブランキングによって最大入
力角速度が減少するか、本発明との併用で例えばmの倍
率を4にした場合、スケールファクタリニアリティの性
能向上をはかりつつm=1における最大入力角速度を保
つことができる。又併せて角度分解能の向上がはかれ
る。(従来のFOGの場合、m=1における最大入力角
速度は、ブランキングがない時と比べ1/4となる) 以上までは、フィードバック信号として1段の階段の幅
をτとした場合について述べた来たが1段の階段の幅T
W がTW ≦τ/2の階段状ランプ波形及びリニアランプ
波形についても同様のことが言える。
【0032】ジャイロ出力パルス発生回路用信号は、階
段状ランプ波形について述べたがリニアランプ波形につ
いても同様に達成できる。
【0033】
【発明の効果】この発明ではフィードバック信号用のラ
ンプ波形とジャイロ出力パルス生成用のランプ波形を別
々に構成し、フィードバック信号用のランプ波形は、フ
ィードバック信号のみに使用し、最大位相偏移のm倍率
を増加させ最大入力角速度の拡大をはかっている。一方
ジャイロ出力パルス生成用のランプ波形は、累積加算器
のクロック周波数fc 1をfc 1>1/τとしたり又最
大位相偏移もフィードバック信号の最大位相偏移と無関
係に設定できるのでフィードバック信号のm倍率を増加
させ最大入力角速度の拡大をはかってもジャイロ出力パ
ルスの角度分解能を劣化させることがない。
【0034】又フィードバック信号のフライバック時、
その時点でのデータをブランキングしたのでフィードバ
ック信号の最大位相偏移の2mπからのずれによる誤差
信号をジャイロデータとして取り込むことがないのでジ
ャイロスケールファクタリニアリティの劣化を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1の要部の波形図。
【図3】従来のFOGのブロック図。
【図4】図3の両廻り光の位相差Δφと干渉光強度の関
係を説明するための図。
【図5】AはFOGの位相変調信号による位相偏移、B
はフィードバック信号による両廻り光の位相偏移、Cは
両廻り光間の位相差。
【図6】FOGの最大位相偏移の2πからのずれと干渉
光強度との関係を示す図。
【図7】図3のフィードバック信号とジャイロ出力パル
スの波形図。
【図8】図3のフィードバック信号発生回路22におけ
るランプ信号波形の一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−339212(JP,A) 特開 平4−270913(JP,A) 特開 平3−130612(JP,A) 特開 平6−221859(JP,A) 特開 平6−34378(JP,A) 特開 平5−60564(JP,A) 特開 平6−3154(JP,A) 実開 平4−118618(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/64 - 19/72

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一周する光学路と、その光学
    路に対して右廻り光及び左廻り光を通す分岐手段と、そ
    の光学路を伝搬してきた左右両廻り光を干渉させる干渉
    手段と、その干渉手段と上記光学路の一端との間に設け
    られ左右両廻り光間に位相差を与える位相変調器と、上
    記干渉手段により得られる干渉光の強度を電気信号とし
    て検出する受光器と、前記位相変調器により位相変調さ
    れた前記受光器からの光電変換信号を復調し角速度情報
    を検出する同期検波手段と、その同期検波手段からの出
    力を積分する積分器と、その積分器の出力を入力して、
    ランプ波形状のフィードバック信号を生成するフィード
    バック信号発生回路とを具備し、その出力のフィードバ
    ック信号を前記位相変調器の位相変調信号に加算するか
    又は前記位相変調器とは別に前記干渉手段と前記光学路
    の一端との間に設けた第2位相変調器に印加し、前記光
    学路の左右両廻り光間の位相差が常時零となるよう制御
    するクローズドループ方式の光干渉角速度計において、 前記積分器からの信号を積分し、任意に設定されたしき
    い値DTHを用いて、 前記フィードバック信号とは別のランプ波形を形成し、
    その繰返し周波数をジャイロ出力とするジャイロ出力パ
    ルス発生回路を設けたことを特徴とする光干渉角速度
    計。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック信号のフライバック
    振幅を2mπ(m=1,2,3…)に設定することを特
    徴とする請求項1記載の光干渉角速度計。
  3. 【請求項3】 前記フィードバック信号のフライバック
    時のデータを、前記同期検波手段に取り込まないように
    するブランキング手段を設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の光干渉角速度計。
  4. 【請求項4】 前記フィードバック信号は、階段状ラン
    プ波形で、1段のパルス幅が前記光学路を伝搬する光の
    伝搬に要する時間τである請求項1乃至3のいずれかに
    記載の光干渉角速度計。
  5. 【請求項5】 前記フィードバック信号は、階段状ラン
    プ波形で、1段のパルス幅TW がTW ≦τ/2である請
    求項1乃至3のいずれかに記載の光干渉角速度計。
  6. 【請求項6】 前記フィードバック信号は、リニアフェ
    ーズランプ波形である請求項1乃至3のいずれかに記載
    の光干渉角速度計。
  7. 【請求項7】 前記ジャイロ出力パルス発生回路のラン
    プ波形の前記しきい値DTHは、前記フィードバック信号
    のフライバックの値をDFBとすると、DTH≦DFBである
    請求項1乃至3のいずれかに記載の光干渉角速度計。
  8. 【請求項8】 前記ジャイロ出力パルス発生回路は、前
    記積分器からの値を累積加算する累積加算器を有し、そ
    の累積加算器のデータ更新用クロック周波数fc 1がf
    c 1>1/τである請求項1乃至3のいずれかに記載の
    光干渉角速度計。
  9. 【請求項9】 前記ジャイロ出力パルス発生回路は、前
    記積分器の出力を更に積分する第2の積分器を有し、そ
    の第2の積分器の積分定数が前記光学路の光伝搬時間τ
    より小さい請求項1乃至3のいずれかに記載の光干渉角
    速度計。
  10. 【請求項10】 前記同期検波手段の出力を積分する積
    分器が、電気フィルタである請求項1乃至3のいずれか
    に記載の光干渉角速度計。
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