JPH06129862A - 光ファイバジャイロ - Google Patents

光ファイバジャイロ

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JPH06129862A
JPH06129862A JP28322492A JP28322492A JPH06129862A JP H06129862 A JPH06129862 A JP H06129862A JP 28322492 A JP28322492 A JP 28322492A JP 28322492 A JP28322492 A JP 28322492A JP H06129862 A JPH06129862 A JP H06129862A
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JP
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phase difference
optical fiber
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phase
light
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Application number
JP28322492A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kawada
伸一 河田
Yoshiaki Imamura
良明 今村
Sadaomi Sakuma
貞臣 佐久間
Takeshi Hojo
武 北條
Isao Masuzawa
功 益沢
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い精度にて位相差Δθを求め、正確な角速
度Ωを求めることができる光ファイバジャイロを提供す
ることを目的とする。 【構成】 光のサグナック効果によって発生する位相差
Δθより角速度Ωを求めるように構成された光ファイバ
ジャイロにおいて、光ファイバループを互いに反対方向
に伝播する第1の伝播光は第1の位相差φ(t) にて位相
変調され第2の伝播光は第2の位相差φ(t−τ) にて位
相変調され、位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の信号波形
は1周期に少なくとも3つの異なる値φ1 、φ2 、φ3
を有し、それに対応して少なくとも3つの異なる光の強
さのディジタル信号値IP1、IP2、IP3が得られ、それ
によってcosΔθ及びsinΔθの値を求め、更に位
相差Δθ及び角速度Ωを求めるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば航空機、船舶、
自動車等の角速度計として使用して好適な光ファイバジ
ャイロに関し、特に、ディジタルデモジュレーション方
式の光ファイバジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバジャイロは光のサグナック効
果(サニャック効果ともいう。)を利用して角速度を計
測するように構成されており、高い信頼性を有し装置を
小型化することができる利点がある。光ファイバジャイ
ロのうち、干渉型光ファイバジャイロと称する形式のも
のがあり、これは複数回巻回された光ファイバループよ
りなる1本の長い光路を互いに反対方向に光を伝播させ
斯かる2つの伝播光の位相差より角速度を求めるように
構成されている。
【0003】図6は光ファイバジャイロの従来例を示
す。尚、図6で参照符号100が付された点線部分は後
に説明するディジタルデモジュレーション方式の構成例
である。光ファイバジャイロは、半導体レーザ、発光ダ
イオード等の光源1と入射光を電流に変換する受光器2
と1本の光ファイバを複数回巻回して形成された光ファ
イバループ3と偏光子4と光ファイバを伝播する光を合
成し又は分岐するカプラ5、6とを有する。
【0004】光源1より出力された光線は第1のカプラ
5及び偏光子4を経由して第2のカプラ6に導かれる。
第2のカプラ6で光線は分岐され、斯くして分岐された
2つの光線は光ファイバループ3を互いに反対方向に伝
播する。即ち、一方は光ファイバループ3を右周りに伝
播し、他方は左周りに伝播する。
【0005】光ファイバループ3に外力として角速度Ω
が加わると、サグナック効果(サニャック効果)によっ
て、光ファイバループ3内を互いに反対方向に伝播する
光の間に位相差Δθが生じる。斯かる位相差Δθは角速
度Ωに比例し、次の式で表される。
【0006】
【数1】
【0007】ここに、Dは光ファイバループ3のループ
径、Lは光ファイバループ3の長さ、λは光源1から出
力される光の波長、Cは光速を表す。
【0008】位相差Δθを求める方法として、従来、位
相変調方式及び斯かる位相変調方式を改良したセロダイ
ン方式が知られており、斯かる方法の詳細については例
えば本願出願人と同一の出願人による特願平4-26756 を
参照されたい。
【0009】位相変調方式によると、光ファイバループ
3の一端に位相変調器8が設けられ、斯かる位相変調器
8によって光ファイバループ3を右周りに伝播する光と
左周りに伝播する光はそれぞれ位相変調される。
【0010】位相変調器8によって位相変調された2つ
の光は合成されて受光器2によって受光され、電流信号
に変換されて出力される。受光器2より出力された電流
信号は電流電圧変換器7によって電圧信号に変換され、
それより位相差Δθが求められる。
【0011】位相変調器8によって位相変調された右周
りに伝播する光と左周りに伝播する光は、電磁波として
それぞれ次の数2の式のEcw、Eccw として表される。
【0012】
【数2】
【0013】ここに、ωは光の角周波数、φ(t) は右周
りに伝播する光Ecwが位相変調器8によって変調された
位相変化分、φ(t−τ) は左周りに伝播する光Eccw が
位相変調器8によって変調された位相変化分、τは光が
光ファイバループ3を伝播する時間、またEは光源1の
光の強さに関係する定数である。
【0014】右周りの光Ecwと左周りの光Eccw の位相
をそれぞれψcw、ψccw とすると、数2の式は、
【0015】
【数3】
【0016】ここに、ψcw、ψccw は、
【0017】
【数4】
【0018】受光器2は位相変調された右周りの光Ecw
と左周りの光Eccw の両者が合成された光を受光するか
ら、受光器2が受光する光の強さIP は、
【0019】
【数5】
【0020】この数5の式に数4の式のψcw、ψccw を
代入すると、次の数6の式が得られる。
【0021】
【数6】
【0022】この式の右辺のcosの中のφ(t) −φ(t
−τ) は位相変調器8によって生成された位相差であ
り、これをφとおくと数6の式は、
【0023】
【数7】
【0024】となる。但し、
【0025】
【数8】
【0026】である。数7の式で更に、Δθ−φ=xと
置くと、光の強さIP は変数xの関数となり、次の数9
の式が得られる。
【0027】
【数9】
【0028】上述の如く、記号Δθ、φ(t) 、φ(t−
τ) 、φ、xはいずれも位相差を表すが、記号Δθは角
速度によって発生する位相差、記号φ(t) 及びφ(t−
τ) は位相変調器8によって生成された位相変化分、記
号φは位相変調器8によって生成される位相差、記号x
は角速度による位相差と位相変調器8による位相差の両
者が合成されて生成された位相差である。
【0029】数7の式において、光の強さIP は受光器
2の出力として得られ、位相差φは位相変調器8によっ
て適当な値に定められるから、位相差Δθを求めること
ができ、更に数1の式によって角速度Ωが求められる。
【0030】フランスのH.C.ルフェーブル等によっ
て提案されたディジタルデモジュレーション方式は、
(1) バイアス特性が良い、(2) ディジタル式の処理系や
制御系との相性が良い等、の特徴を有するためディジタ
ル式の光ファイバジャイロに好適である。
【0031】図6の点線100はディジタルデモジュレ
ーション方式の構成例を示し、図7にその詳細を示す。
位相変調器8には接続端子10Aを経由して位相変調信
号発生部10が接続されており、斯かる位相変調信号発
生部10はタイミング信号発生器9からの基準信号によ
って生成された矩形波信号を供給する。位相変調器8に
おいて、光ファイバループ3を右周りに伝播する光と左
周りに伝播する光は矩形波信号によってそれぞれ位相変
調される。即ち、数2の式の位相変化分φ(t)、φ(t−
τ) は矩形波信号となる。
【0032】ディジタルデモジュレーション方式では、
位相変調器8によって右周りの光Ecwと左周りの光Ecc
w はその位相差φがφ=+π/2とφ=−π/2に交互
に変化するように位相変調される。
【0033】このときの光の強さIP は、数7の式にΔ
θ−(±π/2)を代入して、
【0034】
【数10】
【0035】これより、位相差がφ=+π/2のときと
φ=−π/2のときの光の強さIPの差を求めると、
【0036】
【数11】
【0037】この式の右辺は位相変調器8によって生成
された位相差φを含まないから、これより角速度による
位相差Δθを求めることができる。
【0038】こうして、ディジタルデモジュレーション
方式によると、位相変調器8によって右周りの光Ecwは
位相差変化分φ(t) だけ位相変調され、左周りの光Ecc
w は位相差変化分φ(t−τ) だけ位相変調され、2つの
位相差変化分の差φ(=φ(t) −φ(t−τ) )が+π/
2及び−π/2になるように構成されている。次に、位
相差がφ=+π/2のときの光の強さIP とφ=−π/
2のときの光の強さI P の差を求め、これよりΔθの値
を求めることができる。
【0039】図8〜図9を参照してディジタルデモジュ
レーション方式を具体的に説明する。ディジタルデモジ
ュレーション方式によると、位相変調器8によって右周
りの光Ecwはその位相差φcw=φ(t) が例えば図8Aに
示す矩形波となるように位相変調され、左周りの光Ecc
w はその位相差φccw =φ(t−τ) が例えば図8Bに示
す矩形波となるように位相変調される。斯かる矩形波の
周期は一般に2τである。
【0040】即ち、右周りの光Ecwの位相差φ(t) は周
期2τ且つ振幅π/4の周期的な矩形波であり、従って
時間τ毎に交互に+π/4と−π/4に変化する。左周
りの光Eccw の位相差φ(t−τ) は右周りの光Ecwの位
相差の波形と同一の矩形波を有するが、右周りの光Ecw
の位相差に対して時間τだけ遅れている。
【0041】従って、左周りの光Eccw の位相差φ(t−
τ) も周期2τ且つ振幅π/4の周期的な矩形波である
が、右周りの光Ecwの位相差φ(t) の変化に時間τだけ
遅れて時間τ毎に交互に+π/4と−π/4に変化す
る。
【0042】こうして、右周りの光Ecwの位相差φ(t)
と左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ) との差、即ち位
相差φ(t) −φ(t−τ) (=φ)を求めると、図8Cに
示すように時間τ毎に交互に+π/2と−π/2に変化
する矩形波となる。
【0043】図8Dは数7の式又は数9の式の変数x=
Δθ−φの波形を表す。光ファイバジャイロに角速度Ω
が働かないときは、Δθ=0だから図8Dの変数xの波
形は図8Cのφの波形に一致する(但し符号は反対)。
【0044】次に、図9を参照して、数7の式又は数9
の式を使用して、位相差φがφ=±π/2のときの光の
強さIP {Δθ−(±π/2)}を求める方法を示す。
【0045】図9Aは数7の式又は数9の式のグラフで
あり、位相差xと光の強さIP の関係を表すのによく用
いられる。斯かるグラフにて、横軸はx(=Δθ−
φ)、縦軸は光の強さIP (x)即ちIP (Δθ−φ)
である。図9Aの下側に示された図9B及び図9Cは横
軸(図9Aの縦軸方向)が時間、縦軸(図9Aの横軸方
向)がx(=Δθ−φ)である。図9Aの右側に示され
た図9D及び図9Eは横軸(図9Aの横軸方向)が時
間、縦軸(図9Aの縦軸方向)が光の強さIP である。
【0046】図9Bは図8DにおいてΔθ=0の場合の
x(=Δθ−φ)の波形を示し、図9Dは斯かる場合の
光の強さIP を表す。同様に、図9Cは図8Dにおいて
Δθ≠0の場合のx(=Δθ−φ)の波形を示し、図9
Eは斯かる場合の光の強さI P を表す。
【0047】図9Bのx(=Δθ−φ)は時間τ毎に交
互に+π/2と−π/2に変化する矩形波だから、光の
強さIP の値はIP (−π/2)とIP (+π/2)と
が交互に得られる。
【0048】図9Dにて光の強さIP の信号波形が時間
τ毎にスポーク状の突起部を有するのは、図9Bの波形
にて示すxの値が−π/2と+π/2との間を変化する
ときに、図9Aの正弦波の光の強さIP が増加するから
である。
【0049】Δθ=0の場合には、図9Bに示すように
xの値が+π/2と−π/2とに交互に変化しても、光
の強さIP は図9Dに示すように(スポーク状の突起部
を除いて)一定値となる。しかしながら、Δθ≠0の場
合には、図9Cに示すようにxの値は時間τ毎に交互に
Δθ−π/2とΔθ+π/2に変化し、このとき光の強
さIP は図9Eに示すように(スポーク状の突起部を除
いて)時間τ毎に交互に変化する。
【0050】図9Eの矩形波がハイレベルにあるのはx
=Δθ−π/2のときの光の強さI P (Δθ−π/2)
を表し、矩形波がロウレベルにあるのはx=Δθ+π/
2のときの光の強さIP (Δθ+π/2)を表す。従っ
て、図9Eの矩形波のハイレベルとロウレベルの差は、
P (Δθ−π/2)−IP (Δθ+π/2)に対応し
ている。
【0051】即ち、図9Eの矩形波のハイレベルとロウ
レベルの差の大きさは数11の式の右辺を表す。こうし
て、ディジタルデモジュレーション方式では、図9Aの
光の強さIP を示す正弦波より、図9Eの光の強さIP
の矩形波が生成され、斯かる矩形波のハイレベルとロウ
レベルの差を求めて数11の式によってΔθが求められ
る。
【0052】再び図7を参照して説明すると、A/D変
換器11によって光の強さIP を示す(図9D及び図9
Eに示す)ディジタル信号が生成され、その値IP (Δ
θ−π/2)及びIP (Δθ+π/2)はゲート回路2
0を経由して2つのレジスタ21A、21Bにそれぞれ
供給される。ゲート回路20はタイミング信号発生器9
からのタイミング信号に基づいて作動し、それによって
斯かる2つの値は2つのレジスタ21A、21Bに交互
に記憶される。次に、減算部23にて数11の式の引き
算がなされ、続く演算部25にて数1の式より角速度Ω
が計算される。こうして得られた角速度Ωは出力端子1
2Aより外部に供給される。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタルデモ
ジュレーション方式を利用した光ファイバジャイロで
は、数11の式を使用してΔθを求め、それによって数
1の式より角速度Ωを求めていた。
【0054】しかしながら、数11の式の右辺はsin
Δθを含んでおり、正弦曲線の山部と谷部の間の傾斜が
大きい範囲では高い精度でΔθを求めることができる
が、正弦曲線の山部と谷部では傾斜が小さいから高い精
度でΔθを求めることができない欠点があった。
【0055】また、数11の式の右辺は4E2 を含んで
おり、斯かる4E2 はスケールファクタとしてその大き
さが時間とともに変化することがあり、それによってΔ
θの正確な値を求めることができない欠点があった。
【0056】本発明は斯かる点に鑑み、より高い精度に
て位相差Δθを求め、正確な角速度Ωを求めることがで
きる光ファイバジャイロを提供することを目的とする。
【0057】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光源
と、光ファイバループと、上記光源からの光を第1の伝
播光と第2の伝播光とに分岐し両者を上記光ファイバル
ープにそれぞれ互いに反対方向に伝播させるカプラと、
上記第1の伝播光及び第2の伝播光を位相変調する位相
変調器と、上記第1の伝播光及び第2の伝播光を受光し
て電気信号に変換する受光器と、該受光器から供給され
た電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換器と、該
電流電圧変換器から供給されたアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器とを有し、上記ディジタ
ル信号は上記光ファイバループがループの中心軸線周り
に角速度Ωにて回転しているとき上記第1の伝播光と第
2の伝播光との間に発生する位相差Δθを含み、該位相
差Δθより角速度Ωを求めるように構成された光ファイ
バジャイロにおいて、上記位相変調器によって上記第1
の伝播光は第1の位相差φ(t) にて位相変調され上記第
2の伝播光は光が上記光ファイバループを伝播する時間
をτとして第2の位相差φ(t−τ) にて位相変調され、
位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の信号は1周期に少なく
とも3つの異なる値φ1 、φ2 、φ3 を有し、それに対
応して少なくとも3つの異なる上記ディジタル信号の値
P1、IP2、IP3が得られ、上記少なくとも3つの異な
る上記ディジタル信号の値IP1、IP2、IP3よりcos
Δθ及びsinΔθの値を求め、それによって上記位相
差Δθを求め、更に角速度Ωを求めるように構成されて
いる。
【0058】本発明の光ファイバジャイロは、上記少な
くとも3つの異なる上記ディジタル信号の値IP1
P2、IP3は次の3つの式によって表され、 IP1=2E2 +2E2 sinΔθ IP2=2E2 +2E2 cosΔθ IP3=2E2 −2E2 sinΔθ 上記cosΔθ及びsinΔθの値は上記3つの式より
求め、それによって角速度Ωを求めるように構成されて
いる。
【0059】本発明の光ファイバジャイロは、上記少な
くとも3つの異なる上記ディジタル信号の値IP1
P2、IP3は次の2つの式によって表され、 IP1−IP2=2E2 cos(Δθ−φ1 )−2E2 co
s(Δθ−φ2 ) IP2−IP3=2E2 cos(Δθ−φ2 )−2E2 co
s(Δθ−φ3 ) 上記cosΔθ及びsinΔθの値は上記2つの式より
求め、それによって角速度Ωを求めるように構成されて
いる。
【0060】本発明の光ファイバジャイロは、上記第1
の位相差φ(t) は矩形波であり、nτ(nは3以上の整
数)の周期を有することを特徴とする。
【0061】本発明の光ファイバジャイロは、上記矩形
波の振幅はπ/4であることを特徴とする。
【0062】本発明の光ファイバジャイロは、上記第1
の位相差φ(t) の信号波形は1周期内に3つの値+π/
4、0、−π/4を含むことを特徴とする。
【0063】本発明の光ファイバジャイロは、上記位相
差φ=φ(t) −φ(t−τ) の信号波形は1周期に少なく
とも3つの異なる定数値φ1 、φ2 、φ3 を有し、上記
3つの異なる定数値φ1 、φ2 、φ3 はそれぞれ+π/
2、0、−π/2である。
【0064】本発明の光ファイバジャイロは、上記A/
D変換器から供給されたディジタル信号より角速度Ωを
求めるための信号処理装置が備えられ、該信号処理装置
は上記少なくとも3つの異なる上記ディジタル信号の値
P1、IP2、IP3を記憶する3つの記憶部と、上記上記
ディジタル信号の値IP1、IP2、IP3よりcosΔθ及
びsinΔθの値を求める第1の演算部と、上記cos
Δθ及びsinΔθの値より位相差Δθを求めそれによ
って角速度Ωを求める第2の演算部とを有することを特
徴とする。
【0065】
【作用】本発明によると、光ファイバループがループの
中心軸線周りに角速度Ωにて回転しているとき、光ファ
イバループを右周りに伝播する第1の伝播光と左周りを
伝播する第2の伝播光との間に発生する光のサグナック
効果による位相差Δθを求め、斯かる位相差Δθより角
速度Ωを求めるように構成された光ファイバジャイロお
いて、位相変調器8によって光ファイバループを右周り
に伝播する光は位相差φ(t) にて位相変調され左周りを
伝播する光は位相差φ(t−τ) にて位相変調され、斯か
る2つの光は受光器2によって受光される。
【0066】受光器2より出力された光の強さを示すア
ナログ信号はA/D変換器111によってディジタル信
号IP に変換される。斯かるディジタル信号IP は、位
相差φ=φ(t) −φ(t−τ) とサグナック効果による位
相差Δθを含み、式 IP (Δθ−φ)=2E2 {1+cos(Δθ−φ)} によって表される。
【0067】位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) は少なくと
も3つの異なる値φ1 、φ2 、φ3を有するように位相
変調され、それに対応して少なくとも3つの異なるディ
ジタル信号の値IP1、IP2、IP3が得られ、これよりc
osΔθ及びsinΔθの値が求められ、それによって
位相差Δθが求められ、更に角速度Ωが求められる。
【0068】信号処理装置又はCPU112のレジスタ
121A、121B、121Cにて少なくとも3つの異
なる位相差φの値φ1 、φ2 、φ3 に対応して得られる
少なくとも3つの異なるディジタル信号値IP1、IP2
P3がそれぞれ記憶され、第1の演算部131にて少な
くとも3つの異なるディジタル信号値IP1、IP2、I P3
より数13の式〜数15の式又は数18の式〜数20の
式が計算されて位相差Δθが求められ、第2の演算部1
33にて数1の式に基づいて角速度Ωが計算される。
【0069】
【実施例】以下に図1〜図5を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図5において図6〜図9の
対応する部分には同一の参照符号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0070】ディジタルデモジュレーション方式は、位
相差φを適当に選択して数7の式より位相差Δθの値を
求め、数1の式によって角速度Ωを計算するように構成
されている。
【0071】数7の式より位相差Δθの値を求める過程
で数11の式を導いた。数11の式は、2つの異なる光
の強さのディジタル信号値IP (Δθ−π/2)、IP
(Δθ+π/2)を使用してsinΔθの値を求めるよ
うに構成されている。
【0072】従って、ここでは、斯かる方法をより一般
化し、複数の異なる光の強さのディジタル信号値IP
使用してsinΔθとcosΔθの値を求めることを考
える。sinΔθの値から位相差Δθを求めるより、s
inΔθとcosΔθの両者から位相差Δθを求めたほ
うがより正確な位相差Δθが得られるからである。
【0073】数7の式の右辺の第2項を三角関数の加法
定理を使用して展開すると、次の数12の式が得られ
る。
【0074】
【数12】
【0075】この式から、位相差φの値を適当に選択し
て数11の式に対応して右辺にsinΔθ又はcosΔ
θを含む式を得ることを考える。位相差φの値を+π/
2、0、−π/2として数12の式に代入すると次の3
つの式が得られる。
【0076】
【数13】
【0077】
【数14】
【0078】
【数15】
【0079】次に、これら3つの式よりsinΔθ及び
cosΔθを求める。例えば、
【0080】
【数16】
【0081】
【数17】
【0082】この2つの式より位相差Δθの値が求めら
れる。
【0083】
【数18】
【0084】
【数19】
【0085】数18の式の代わりに次の数20の式によ
って位相差Δθの値を求めてよい。
【0086】
【数20】
【0087】また、数18の式はIP1−IP3<2IP2
P1−IP3のときに使用し、IP1−IP3>2IP2−IP1
−IP3のときには次の数21の式を使用してもよい。
【0088】
【数21】
【0089】こうして、数18の式〜数21の式は光の
強さのディジタル信号値IP1、IP2、IP3のみによって
位相差Δθを求めるように構成されており、定数Eを含
まない。従って、定数Eの変動によって生ずる誤差が排
除される。
【0090】以上説明したように、本発明によると、位
相差φの値が3つの値+π/2、0、−π/2を有する
ように位相変調されればよい。斯かる位相変調の例は後
に説明する。
【0091】図1に本発明のディジタルデモジュレーシ
ョン方式の光ファイバジャイロの構成例を示す。光ファ
イバジャイロは光源1と入射光を電流に変換する受光器
2と1本の光ファイバを複数回巻回して形成された光フ
ァイバループ3と偏光子4と光ファイバを伝播する光を
合成し又は分岐するカプラ5、6と受光器2より出力さ
れた電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換器7と
光ファイバループ3の一端に配置された位相変調器8と
を有する。
【0092】更に、本発明の光ファイバジャイロはタイ
ミング信号発生器109と位相変調信号発生部110と
A/D変換器111と信号処理装置又はCPU112と
を有し、これらはディジタルデモジュレーション部10
0を構成している。
【0093】CPU112はゲート回路120と複数の
レジスタ、例えば3つのレジスタ121A、121B、
121Cと第1の演算部131と第2の演算部133と
を含むように構成してよい。
【0094】タイミング信号発生器109は位相変調信
号発生部110に位相変調の順序とタイミングを指示す
るタイミング信号を供給するように構成されており、位
相変調信号発生部110は斯かるタイミング信号は基づ
いて所定の電圧信号を位相変調器8に供給する。斯くし
て、光ファイバループ3を伝播する光は所定の順序及び
タイミングにしたがって位相変調される。
【0095】タイミング信号発生器109は更にゲート
回路120にもタイミング信号を供給するように構成さ
れており、ゲート回路120は斯かるタイミング信号に
基づいて所定の順序及びタイミングにてA/D変換器1
11からの出力電圧を3つのレジスタ121A、121
B、121Cのいずれかに供給するように構成されてい
る。
【0096】例えば、第1のレジスタ121AにはIP1
(Δθ−π/2)の値が記憶され、第2のレジスタ12
1BにはIP2(Δθ−0)の値が記憶され、第3のレジ
スタ121CにはIP3(Δθ+π/2)の値が記憶され
る。3つのレジスタ121A、121B、121Cに記
憶された光の強さIP の値は第1の演算部131に供給
される。
【0097】第1の演算部131では数18の式及び数
19の式によって位相差Δθ及びRが計算される。斯か
る位相差Δθの値は第2の演算器133に供給され、第
2の演算器133では数1の式によって角速度Ωが計算
される。
【0098】尚、数13の式〜数15の式の3つの式に
おいて、sinΔθはそのうち2つの式より求められる
がcosΔθは1つの式より求められる。従って、より
正確なcosΔθを求めるために、光の強さの値IP2
して第1の値IP2と第2の値IP2’の2個を求めてその
平均値を計算するように構成してもよい。斯かる場合に
は、CPU112に第2の値IP2’を記憶するための第
4のレジスタ121D(図示なし)が設けられる。
【0099】本発明による位相変調の第1の例を図2を
参照して説明する。この例では、図2Aに示すように右
周りの光Ecwの位相差φ(t) は周期4τ且つ振幅π/4
の周期的な矩形波であり、従って時間2τ毎に交互に+
π/4と−π/4に変化する。左周りの光Eccw の位相
差φ(t−τ) は、図2Bに示すように右周りの光Ecwの
位相差φ(t) の波形と同一の矩形波を有するが、右周り
の光Ecwの位相差に対して時間τだけ遅れている。
【0100】従って、左周りの光Eccw の位相差φ(t−
τ) も周期2τ且つ振幅π/4の周期的な矩形波である
が、右周りの光Ecwの位相差φ(t) の変化に時間τだけ
遅れて時間τ毎に交互に+π/4と−π/4に変化す
る。
【0101】こうして、右周りの光Ecwの位相差φ(t)
と左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ) との差、即ち位
相差φ(t) −φ(t−τ) (=φ)を求めると、図2Cに
示すように時間τ毎に交互に+π/2と0と−π/2に
変化する信号波となる。
【0102】従って、cosφは、図2Dに示すよう
に、時間τ毎に交互に0と1に変化し、sinφは図2
Eに示すように、時間τ毎に交互に1と0と−1とに変
化する。
【0103】図2Fは数12の式の右辺のcosφとs
inφがそれぞれ図2D及び図2Eの如く変化したとき
のIP (Δθ−φ)の信号波形を示す。斯かる信号波形
は図示のように時間τ毎に交互にIP1、IP2、IP3に変
化する。これらの3つの値I P1、IP2、IP3は数13の
式、数14の式及び数15の式の右辺に相当する。従っ
て、信号波形IP に含まれる3つの値IP1、IP2、IP3
は位相差Δθの関数であり、位相差Δθが変化するとそ
れに伴って変化する。
【0104】こうして、信号波形IP (Δθ−φ)を時
間τごとに読み取って、3つの値I P1、IP2、IP3を得
ることができ、数18の式、数19の式又は数20の式
によって位相差Δθが求められる。
【0105】尚、上述のように、光の強さのディジタル
信号値IP2として2つの値IP2、I P2’を求めてその平
均値を計算するように構成されている場合には、図2F
に破線にて示したように、隣接する2つのディジタル信
号値IP2、I P4値よりその平均値を計算してもよい。
【0106】以上説明した位相変調の第1の例では、位
相差φ(t) は周期は4τであったが、一般に位相差φ
(t) の周期がnτ(nは3以上の整数)であれば、第1
の例と同様に数13の式〜数15の式及び数18の式〜
数21の式を使用して位相差Δθを求めることができ
る。即ち、光の強さの値IP を示す数12の式の信号波
形は3つの異なるディジタル信号値IP1、IP2、IP3
有するものとして得られる。但し、異なる点としては、
光の強さの3つのディジタル信号値IP1、IP2、I P3
取り出す時間が等間隔ではないことである。また、位相
差φ(t) の周期が4τ、6τ等の場合には変調周波数を
下げることができる利点がある。
【0107】本発明による位相変調の第2の例を図3を
参照して説明する。この例では、図3Aに示すように右
周りの光Ecwの位相差φ(t) は周期2τ且つ振幅π/4
の周期的な矩形波であり、従って時間τ/2毎に交互に
+π/4、0、−π/4に変化する。左周りの光Eccw
の位相差φ(t−τ) は、図3Bに示すように右周りの光
Ecwの位相差の波形と同一の矩形波を有するが、右周り
の光Ecwの位相差に対して時間τだけ遅れている。
【0108】こうして、右周りの光Ecwの位相差φ(t)
と左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ) との差、即ち位
相差φ(t) −φ(t−τ) (=φ)を求めると、図3Cに
示すように時間τ毎に交互に+π/2と0と−π/2に
変化する信号波となる。
【0109】従って、cosφは、図3Dに示すよう
に、時間τ/2毎に交互に0と1に変化し、sinφは
図3Eに示すように、時間τ/2毎に交互に1と0と−
1とに変化する。図3Dに示すcosφの信号波形を図
2Dに示すcosφの信号波形と比較すると、両者の波
形は同一であるが、図3Dのcosφの信号波形の周期
は2τであり図2Dのcosφの信号波形の周期は4τ
である点が異なる。
【0110】同様に、図3Eに示すsinφの信号波形
と図2Eに示すsinφの信号波形とを比較すると、両
者の波形は同一であるが、図3Eのsinφの信号波形
の周期は2τであり図2Eのsinφの信号波形の周期
は4τである点が異なる。
【0111】図3Fは数12の式の右辺のcosφとs
inφがそれぞれ図3D及び図3Eの如く変化したとき
のIP (Δθ−φ)の信号波形を示す。斯かる信号波形
は図示のように時間τ毎に交互にIP1、IP2、IP3に変
化する。
【0112】図3Fに示すIP (Δθ−φ)の信号波形
と図2Fに示すIP (Δθ−φ)の信号波形とを比較す
ると、両者の波形は同一であるが、図3FのIP (Δθ
−φ)の信号波形の周期は2τであり図2FのIP (Δ
θ−φ)の信号波形の周期は4τである点が異なる。
【0113】本発明による位相変調の第3の例を図4を
参照して説明する。この例では、図4Aに示すように右
周りの光Ecwの位相差φ(t) は最大振幅π/2の周期的
な台形波であり、左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ)
は、図4Bに示すように右周りの光Ecwの位相差の波形
と同一の台形波を有するが、右周りの光Ecwの位相差に
対して時間τだけ遅れている。
【0114】こうして、右周りの光Ecwの位相差φ(t)
と左周りの光Eccw の位相差φ(t−τ) との差、即ち位
相差φ(t) −φ(t−τ) (=φ)を求めると、図4Cに
示すように正の台形波と0と負の台形波が交互に表れる
信号波形となる。
【0115】図4Dはcosφの信号波形を表し、図4
Eはsinφの信号波形を表し、図4FはIP (Δθ−
φ)の信号波形を表す。斯かる信号波形IP (Δθ−
φ)は図示のように1周期内に3つの異なる値IP1、I
P2、IP3を有する。
【0116】以上本発明の位相変調の3つの例を説明し
たが、次に図5を参照して更に一般的な場合を示す。図
5Aは位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の信号波形の他の
例を示しており、図2C、図3C及び図4Cの位相差φ
の信号波形をより一般化したものである。この信号波形
は、1周期内に3つの異なる値φ1 、φ2 、φ3 を有す
る。斯かる3つの位相差の値φ1 、φ2 、φ3 を数12
の式に代入すると次の3つの式、即ち数22の式、数2
3の式及び数24の式が得られる。
【0117】
【数22】
【0118】
【数23】
【0119】
【数24】
【0120】斯かる3つの式のうちの2つの式を順に組
み合わせてその差を求めると、次の数25の式と数26
の式が得られる。
【0121】
【数25】
【0122】
【数26】
【0123】斯かる数25の式と数26の式は2E2
osΔθと2E2 cosΔθを変数とする2元1次連立
方程式とみなすことができるから、2E2 cosΔθと
2E 2 sinΔθを求めることができ、次の数27の式
と数28の式によって表される。
【0124】
【数27】
【0125】
【数28】
【0126】これらの2つの式において、分母の値がゼ
ロとならないように3つの位相差の値φ1 、φ2 、φ3
が選択される。これらの2式はその右辺に3つの位相差
の値φ1 、φ2 、φ3 と3つの光の強さのディジタル信
号値IP1、IP2、IP3とを含む。従って、図5Aに示す
如き3つの異なる位相差の値φ1 、φ2 、φ3 を有する
信号波形によって3つの異なる光の強さのディジタル信
号値IP1、IP2、IP3が得られればよい。
【0127】言い換えれば、位相差φの信号波形は1周
期に少なくとも3つの異なる値φ1、φ2 、φ3 を含
み、それによって少なくとも3つの異なる光の強さのデ
ィジタル信号値IP1、IP2、IP3が得られるなら、いか
なる形状の波形であってもよい。
【0128】例えば図5Bに示すように、位相差φの信
号波形は1周期に例えば4つの異なる値φ1 、φ2 、φ
3 、φ4 を含み、それより4つの異なる光の強さのディ
ジタル信号値IP1、IP2、IP3、IP4が得られるように
構成してもよい。斯かる場合、数25の式及び数26の
式の代わりに、例えば4つの差(IP1−IP2)、(I P2
−IP3)、(IP3−IP4)、(IP4−IP1)を求める。
斯かる4つの式より2つの式を組み合わせて解くことに
よって、多数の位相差Δθの値が求められるから、その
平均値を位相差Δθの値とすることができる。
【0129】この例では、位相差φの信号波形を1周期
に3つ以上の異なる値φ1 、φ2 、φ3 、φ4 を含むよ
うに構成し、3つ以上の異なる光の強さのディジタル信
号値IP1、IP2、IP3、IP4を得ることによってより正
確な位相差Δθの値及び角速度Ωの値が求められた。し
かしながら、既述のように光の強さの信号波形IP の1
周期内の各値IPkについて数周期にわたって平均値を求
め、それによって位相差Δθの値及び角速度Ωを計算す
ることによっても、より正確な位相差Δθの値及び角速
度Ωの値を求めることができる。
【0130】尚、CPU112に含まれるレジスタの数
は、得られる光の強さのディジタル信号値IP の数に応
じて適当に設定される。また、数27の式及び数28の
式の計算は例えば第1の演算部131によって実行され
る。
【0131】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタルデモジュレ
ーション方式の光ファイバジャイロにおいて、位相差φ
の信号波形は1周期に少なくとも3の異なる値φ1 、φ
2 、φ 3 を含みそれによって少なくとも3つの異なる光
の強さのディジタル信号値IP1、IP2、IP3が得られる
限り、位相差φ(t) 、φ(t−τ) 、φ=φ(t) −φ(t−
τ) の信号波形として任意の信号波形を選択することが
できる利点がある。
【0133】本発明によれば、ディジタルデモジュレー
ション方式の光ファイバジャイロにおいて、位相差Δθ
はsinΔθ及びcosΔθの両者によって求めること
ができるから、位相差ΔθをsinΔθだけから求める
場合に比べてより精度の高い位相差Δθを求めることが
でき、従ってより精度が高い角速度Ωを測定することが
できる利点がある。
【0134】本発明によれば、ディジタルデモジュレー
ション方式の光ファイバジャイロにおいて、数18の式
のように定数4E2 を含まない式によって位相差Δθの
値が求められるから、定数4E2 の変動に起因する誤差
を除去することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロの例を示す図であ
る。
【図2】本発明の光ファイバジャイロにて使用される位
相変調の第1の例を示す説明図である。
【図3】本発明の光ファイバジャイロにて使用される位
相変調の第2の例を示す説明図である。
【図4】本発明の光ファイバジャイロにて使用される位
相変調の第3の例を示す説明図である。
【図5】本発明の光ファイバジャイロにて使用される位
相変調の他の例を示す説明図である。
【図6】従来の光ファイバジャイロの構成例を示す図で
ある。
【図7】図6の光ファイバジャイロの主要部の構成例を
示す図である。
【図8】従来の位相変調の例を示す説明図である。
【図9】図8の位相差と光の強さの関係を説明する説明
図である。
【符号の説明】 1 光源 2 受光器 3 光ファイバループ 4 偏光子 5、6 カプラ 7 電流電圧変換器 7A 接続端子 8 位相変調器 9 タイミング信号発生器 10 位相変調信号発生部 10A 接続端子 11 A/D変換器 12 CPU 12A 接続端子 20 ゲート回路 21A、21B レジスタ 23 減算部 25 演算部 100 ディジタルデモジュレーション部 109 タイミング信号発生器 110 位相変調信号発生部 111 A/D変換器 112 CPU 120 ゲート回路 121A、121B、121C、121D レジスタ 131 第1の演算部 131A 接続端子 133 第2の演算部
フロントページの続き (72)発明者 北條 武 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 益沢 功 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光ファイバループと、上記光源
    からの光を第1の伝播光と第2の伝播光とに分岐し両者
    を上記光ファイバループにそれぞれ互いに反対方向に伝
    播させるカプラと、上記第1の伝播光及び第2の伝播光
    を位相変調する位相変調器と、上記第1の伝播光及び第
    2の伝播光を受光して電気信号に変換する受光器と、該
    受光器から供給された電流信号を電圧信号に変換する電
    流電圧変換器と、該電流電圧変換器から供給されたアナ
    ログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器とを
    有し、上記ディジタル信号は上記光ファイバループがル
    ープの中心軸線周りに角速度Ωにて回転しているとき上
    記第1の伝播光と第2の伝播光との間に発生する位相差
    Δθを含み、該位相差Δθより角速度Ωを求めるように
    構成された光ファイバジャイロおいて、上記位相変調器
    によって上記第1の伝播光は第1の位相差φ(t) にて位
    相変調され上記第2の伝播光は光が上記光ファイバルー
    プを伝播する時間をτとして第2の位相差φ(t−τ) に
    て位相変調され、位相差φ=φ(t) −φ(t−τ) の信号
    は1周期に少なくとも3つの異なる値φ1 、φ2 、φ3
    を有し、それに対応して少なくとも3つの異なる上記デ
    ィジタル信号の値IP1、IP2、IP3が得られ、上記少な
    くとも3つの異なる上記ディジタル信号の値IP1
    P2、IP3よりcosΔθ及びsinΔθの値を求め、
    それによって上記位相差Δθを求め、更に角速度Ωを求
    めるように構成されたことを特徴とする光ファイバジャ
    イロ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバジャイロにお
    いて、上記少なくとも3つの異なる上記ディジタル信号
    の値IP1、IP2、IP3は次の3つの式によって表され、 IP1=2E2 +2E2 sinΔθ IP2=2E2 +2E2 cosΔθ IP3=2E2 −2E2 sinΔθ 上記cosΔθ及びsinΔθの値は上記3つの式より
    求め、それによって角速度Ωを求めるように構成された
    ことを特徴とする光ファイバジャイロ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバジャイロにお
    いて、上記少なくとも3つの異なる上記ディジタル信号
    の値IP1、IP2、IP3は次の2つの式によって表され、 IP1−IP2=2E2 cos(Δθ−φ1 )−2E2 co
    s(Δθ−φ2 ) IP2−IP3=2E2 cos(Δθ−φ2 )−2E2 co
    s(Δθ−φ3 ) 上記cosΔθ及びsinΔθの値は上記2つの式より
    求め、それによって角速度Ωを求めるように構成された
    ことを特徴とする光ファイバジャイロ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の光ファイバジ
    ャイロにおいて、上記第1の位相差φ(t) の信号波形は
    矩形波であり、nτ(nは3以上の整数)の周期を有す
    ることを特徴とする光ファイバジャイロ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光ファイバジャイロにお
    いて、上記矩形波の振幅はπ/4であることを特徴とす
    る光ファイバジャイロ。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の光フ
    ァイバジャイロにおいて、上記第1の位相差φ(t) の信
    号波形は1周期内に3つの値+π/4、0、−π/4を
    含むことを特徴とする光ファイバジャイロ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    光ファイバジャイロにおいて、上記位相差φ=φ(t) −
    φ(t−τ) の信号波形は1周期に少なくとも3つの異な
    る定数値φ1 、φ2 、φ3 を有し、上記3つの異なる定
    数値φ1 、φ2 、φ3 はそれぞれ+π/2、0、−π/
    2であることを特徴とする光ファイバジャイロ。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の光ファイバジャイロにおいて、上記A/D変換器か
    ら供給されたディジタル信号より角速度Ωを求めるため
    の信号処理装置が備えられ、該信号処理装置は上記少な
    くとも3つの異なる上記ディジタル信号の値IP1
    P2、IP3を記憶する3つの記憶部と、上記上記ディジ
    タル信号の値IP1、IP2、IP3よりcosΔθ及びsi
    nΔθの値を求める第1の演算部と、上記cosΔθ及
    びsinΔθの値より位相差Δθを求めそれによって角
    速度Ωを求める第2の演算部とを有することを特徴とす
    る光ファイバジャイロ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014119143A1 (ja) * 2013-02-01 2014-08-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 慣性力検出装置

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