JPH1018U - 光ファイバジャイロスコープの位相制御フィードバック装置 - Google Patents

光ファイバジャイロスコープの位相制御フィードバック装置

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JPH1018U
JPH1018U JP002315U JP231597U JPH1018U JP H1018 U JPH1018 U JP H1018U JP 002315 U JP002315 U JP 002315U JP 231597 U JP231597 U JP 231597U JP H1018 U JPH1018 U JP H1018U
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signal
phase
modulator
optical fiber
frequency
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JP002315U
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チャン,チン・ラング
ダンクウオート,ルドルフ・カール
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ハネウエル・インコーポレーテッド
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/72Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams with counter-rotating light beams in a passive ring, e.g. fibre laser gyrometers
    • G01C19/726Phase nulling gyrometers, i.e. compensating the Sagnac phase shift in a closed loop system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相検出復調器の出力信号の直線範囲内で動
作できるが、低い回転速度に対して正確に応答でき、か
つその速度の急激な変化を示すことができる光ファイバ
ジャイロスコープを得る。 【解決手段】 光ファイバジャイロスコープに用いる位
相差制御フィードバック装置であり、ファイバコイルに
通常の余弦から正弦へ変換するための変調器とは別に2
つの変調器を接続詞、一方に正セロダイン変調信号を加
え、他方に負セロダイン変調信号を加える。それらのセ
ロダイン信号は光検出器からの出力信号から生成させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転検出のために用いられる光ファイバジャイロスコープに関するも のであり、更に詳しくいえば、帰還ループ中で作動させられる光ファイバジャイ ロスコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバジャイロスコープは回転検出のための魅力的な手段である。それら は非常に小型に製造でき、しかもかなりの機械的な衝撃、温度、変化およびその 他の厳しい環境に耐えるように製作できる。動く部分がないから、それらはほと んど保守不要であり、ますます安価になる可能性を秘めている。また、それらは 、他の種類の光学的ジャイロスコープにおいては問題になり得る低回転速度を検 出できる。
【0003】 光ファイバジャイロスコープは、回転の中心となる軸線を中心としてコアに巻 かれた光ファイバのコイルを有する。光ファイバは典型的には100〜2000 メートル等の長さであって、電磁波、または光波が入射させられ、一対の波に分 割されて、コイルを通って両方向に伝わり、最終的には光検出器に入射する。コ アの軸線、またはコイル状に巻かれた光ファイバの軸線を中心とする回転により 、それらの波の1つに対する実効光路長が1つの回転の向きには長くなり、他の 回転の向きでは光路長が短くなる。波の間のそのような光路長の違いのために、 いずれの回転の向きに対してもそれらの波の間に位相差が生ずる。これが周知の サグナック効果である。回転による位相差の推移の量、したがって出力信号が逆 向きの2つの電磁波が伝わるコイルの全光路長の長さに依存し、したがって長い 光ファイバにおいて大きな位相差推移を、コイル状に巻かれて比較的小さい容量 で得ることができるから、コイル状に巻かれた光ファイバを使用することは望ま しい。
【0004】 コイル状の光ファイバを通った後に光検出器のシステム光ダイオードに入射し た、逆向きに伝わる電磁波に応答して、光ダイオードから発生される出力電流は 余弦関数に追従する。すなわち、出力電流はそれら2つの波の間の位相差の余弦 に依存する。余弦関数は偶関数であるから、そのような出力関数は位相差推移の 相対的な向きについての指示を与えず、したがって軸線を中心とする回転の向き についての指示を与えない。また、零付近の余弦関数の変化率が非常に小さいか ら、その出力関数は低い回転速度に対する感度が非常に低い。
【0005】 そのような満足できない特性のために、コイル状の光ファイバの一方の側に光 位相変調器を置くことにより、2つの電磁波の間の位相差が変調される。その結 果として、互いに逆向きに伝わる波の一方が変調器を通ってコイルに入り、他方 の波はコイルを逆向きに伝わって、コイルを出た時に変調器を通る。また、光検 出器の出力電流を受けるために位相検出復調器が設けられている。光位相変調器 と位相検出復調器とは、いわゆる「適正な」周波数を有する正弦波信号発生器に よって動作させられるのが普通であるが、基本周波数が同じで、波形の種類が異 なるものを使用できる。他の周波数も使用できる。
【0006】 この「適正な」周波数は、波の一方の変調が他方の波の変調と位相が180度 異なる結果となるような周波数であるように選択される。2つの波の間で位相差 を180度にするこの変調により、結果として得られる光検出器信号が変調器に より振幅変調されることが無くされる効果が得られる。この「適正な」周波数の 値は光ファイバの長さと、それのための等価屈折率とから決定できる。
【0007】 位相検出復調器の結果としての信号出力は正弦関数に従う、すなわち、出力信 号は光ダイオードに入射する2つの電磁波の間の位相差、主としてコイルの軸線 を中心とする回転による位相推移、の正弦に依存する。正弦関数は奇関数であっ て、零において変化率が最大で、零の両側で代数符号が変化する。したがって、 位相変数復調器信号は、コイルの軸線を中心としてどの向きに回転が起きている かの指示を与えることができ、かつ零回転速度付近における回転速度の関数とし ての信号値の最大変化率を与えることができる。すなわち、それの最高感度は零 位相推移近くである。したがって、その出力信号は低い回転速度に対する感度が 非常に高い。もちろん、他の移相源、すなわち誤差による位相が十分に小さい時 だけに限られる。また、それらの環境におけるこの出力信号は、比較的低い回転 速度においては直線に非常に近い。位相検出復調器の出力信号に対するそのよう な特性は、光検出器の出力電流の特性に対する大きな改善である。
【0008】 しかし、正弦関数に従う移相検出復調器の出力は、零から遠い回転速度におい ては非直線的な出力となる。正弦関数の極大の1つを通るほど十分な振幅の回転 速度に対しては、出力応答値は、周期的になり、回転速度が生じていても不明確 である。したがって、位相検出復調器の出力信号が、零回転速度値の近くの領域 に留まるようにジャイロスコープを動作させたいという強い希望がある。
【0009】 コイル状の光ファイバを通って光検出器に達する、互いに逆向きに伝わる電磁 波に用いられる光路部分においてコイルの近くに、別の位相変調器、または別の 周波数偏移器を付加することにより零回転速度値の近くに留まるようになる。こ の位相変調器、または周波数偏移器は光検出器装置からの帰還ループ内で動作さ せられ、位相変調器がひき起こす位相変化が、コイル状に巻かれた光ファイバの 軸線を中心とする回転の結果としての逆向きに進む電磁波の間の位相推移の差を 打ち消すためにちょうど十分であるように十分な負帰還を行う。その結果として 、過渡的な回転速度の変化によるものを除いて光検出器には位相推移の差はほと んど起こらず、したがって推移位相を位相検出復調器で検出する必要はほとんど ない。したがって、この位相検出復調器の出力信号は零に近いか、零である。こ の付加光位相変調器を動作させるために位相検出復調器へ接続されている発生器 からの信号は、回転による位相を打ち消すために十分な特定の移相を行うことを 変調器に指示する信号を供給することにより、それの中に、または関連する信号 中に、回転速度の大きさと向きについての情報を含む。
【0010】 帰還ループ内の位相検出復調器へ接続されている発生器からの出力信号のため のいくつかの形式が、この付加光位相変調器を動作させるために提案されている 。1つの共通な良い選択は、鋸歯状信号を光位相変調器へ加えるセロダイン発生 器を用いることである。鋸歯信号は変調された電磁波を純粋に周波数変換された ものとすることができるので、鋸歯信号又は鋸歯状信号が選択される。その結果 、そのような鋸歯状信号で動作させられている位相変調器を通る光は、その周波 数が鋸歯状信号の周波数に等しい量だけ変換されて変調器を出る。鋸歯状信号は 純粋な周波数変換とならなないと、その代わりに付加高調波が発生される。それ らの付加高調波は、鋸波状波形に非常に近くし、変調器を良く設計することによ りそれらの付加高調波を小さく保つことができる。
【0011】 そのように動作させられる光位相変調器はコイル状の光ファイバの一方の側に 設けられるから、一方の電磁波の周波数はコイルに入った時に変換され、他方は コイルを出るまでその周波数を変換されない。したがって、一方の波は他方より 高い周波数を持って(もっとも、光検出器に達した時は両方とも同じ周波数を有 する)ループを伝わり、その結果として、周波数が固定されている変調器(また はセロダイン発生器)の場合には、光検出器においては一方の位相が他方に対し て、鋸歯の周波数と2πτΔfの光ファイバの性質によりセットされる量だけ移 相される。ここに、Δfは変調器または発生器の周波数、τは光波がコイルを通 る進行時間である。この移相は回転によりひき起こされる光波の間の移相に対抗 するように作用する。その理由は、変調器が設けられている負帰還ループのため である。したがって、鋸歯発生器、または鋸歯状発生器の出力信号の周波数は回 転速度を示し、鋸歯の極性は回転の向きを示す。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、回転速度が低いと問題が起こる。回転速度が低くなると鋸歯波形の周 波数を低くせねばならない。その結果、波形の「傾斜部分」、すなわち、波形の 一定に増大または減少する振幅部分の比較的長い(波形の対応する比較的短い減 少する部分または増大部分すなわち「フライバック部分」に対して)持続時間が 非常に長くなる。この状況の結果として、電子回路で発生することが困難となる 波形となる。また、それらの状況においてはジャイロスコープは、零速度付近で の回転速度の急な変化のような、鋸歯波形の長い増大部分または減少部分の間に 起こることがある回転速度の変化を追従する能力が非常に制約される。それらの 問題の結果として回転速度の変化に対する応答が遅くなり、かつ回転速度を出力 信号に関連させる非直線的すなわち不正確な換算係数と、直線的であることが望 ましい換算係数が得られることになる。したがって、位相検出復調器の出力信号 の直線範囲内で動作できるが、低い回転速度に対して正確に応答でき、かつその 速度の急激な変化を示すことができる光ファイバジャイロスコープを得ることに 対する強い希望がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本校案は、光ファイバを通って互いに反対方向に進行し、一定の周波数信号に よって位相変調され、かつ鋸歯状電圧信号でセロダイン変調される、双方がある 位相差関係を互いに持って光検出器へ入射する一対の電磁波でコイル状光ファイ バの軸の回りの回転を検出する光ファイバジャイロスコープに用いる位相差制御 フィードバック装置である。本考案は、光検出器に接続され、電磁波間の位相差 を表わす誤差信号を検出する位相検出手段と、その位相検出手段に接続され、一 定時間前記誤差信号を格納し、その誤差信号の時間積分に基づいて計数信号を生 成する積分手段と、その積分手段に接続され、前記鋸歯状電圧信号を生成する鋸 歯状電圧信号生成手段と、その鋸歯状電圧信号生成手段に接続され、その鋸歯状 電圧信号によってセロダイン変調を実施する変調手段とを有する。さらに、本考 案は、鋸歯状電圧信号生成手段が、カウンタ手段を含みかつ積分回路に接続され て計数信号を処理してデジタル信号を生成するデジタル処理手段と、前記カウン タ手段に接続され、デジタル信号を前記鋸歯状電圧の長期間にわたる傾斜部分の 中の増加または減少するいくつかの小電圧を有するアナログ信号に変換するデジ タル・アナログ変換手段とを有することを特徴とする。
【0014】
【考案の実施の形態】
図1は、2つのセロダイン信号を組合わせることを基にしたコイル状光ファイ バ内を互いに逆向きに進行する電磁波のセロダイン位相変調を制御するために帰 還ループを用いる光ファイバジャイロスコープ装置のシステム線図を示す。装置 はその光ファイバコイルの軸線を中心として低い回転速度で良く動作でき、かつ そのように低い回転速度において回転速度の変化に速やかに応答できる。
【0015】 装置が可逆的である、すなわち、以下に説明するように非可逆的位相差推移の 導入を除き、逆向きに伝わる各電磁波に対してほぼ同一の光路が生ずるようにす るために、装置の光学部分は光路に沿っていくつかの構成を含む。コイル状光フ ァイバは、検出すべき回転の中心を成す軸線の周囲に巻かれる単一モード光ファ イバを用いてコアすなわち巻枠の周囲にコイル10を形成する。単一モード光フ ァイバを使用することにより電磁波または光波の光路を独特に定めることができ 、更にそのような導かれる波の位相前面も独特に定めることができる。これによ り可逆性と、下記に示すように非可逆的位相推移の導入を維持することが大きく 助けられる。
【0016】 更に、光ファイバというのはいわゆる偏光を維持するファイバであって、非常 に大きい複屈折がファイバ中に形成されている。それにより、機械的な応力、ま たは避けることができない偏光器内の欠点により、または磁界中のファラデー効 果により、あるいはその他の原因でひき起こされて、位相差推移をランダムに変 化させることがある複屈折が相対的に大きくならないようにしている。したがっ て、装置内の他の光学部品に応じて電磁波を伝わらせるために、高い屈折率の軸 線、遅い伝播軸線、または低い屈折率の軸線が選択される。この装置においては 、そこに用いられている光学部品にかんがみて遅い軸線が選択されている。
【0017】 コイル中の類似して配置されている点が互いに接近するように、コイルは「四 極」技術を用いて巻枠に巻かれる。これにより、温度勾配のような時間的に変化 する現象の効果が逆向きに伝わる電磁波に互いに異なる影響を及ぼすことが減少 させられる。コイル内の巻枠を中心とする光ファイバの典型的な長さは100m 〜2000mのオーダーである。
【0018】 コイル10内を逆向きに伝わる電磁波は図1の電磁波源、すなわち光源11か ら供給される。この光源は、830nmの典型的な波長の典型的にはスペクトラ ムの近赤外線部分にある電磁波を供給するレーザダイオードを用いるのが一般的 である。コイル10における散乱場所におけるレイレーおよびフレネル散乱に起 因する、それらの波の間の移相差誤差を減少させるために、光源11は放出され た光に対して短いコヒーレンス長を持たねばならない。コイル10中の非直線的 なカー効果のために、逆向きに伝わる2つの電磁波の強さが異なることにより、 それらの電磁波の間の位相が異なるようになることがある。この状況は光源11 のために短いコヒーレンス長の源を使用することによっても克服できる。これに よりモード移相が打ち消されることになる。
【0019】 レーザダイオード11と光ファイバコイル10の間に、全体の光路をいくつか の光路部分に分離させるいくつかの光結合部分まで、コイル10を構成する光フ ァイバの端部を延長させて形成させた光路装置が図1に示されている。コイル1 0におけるのと同じ種類の偏光維持光ファイバの一部が、それからの最適光放出 の点においてレーザダイオード11に向き合って位置させられる。その点は、そ れがその点から第1の光方向性結合器12まで延びるような点である。
【0020】 光方向性結合器12は内部に光透過媒体を有する。その光透過媒体は4つのポ ートの間に延びている。それらの4つのポートのうち2つがその媒体の各端部に あり、図1における結合器12の各端部に設けられる。それらのポートのうちの 1つは、それに対して位置させられているレーザダイオード11から延長する光 ファイバを有する。光方向性結合器12の同じ端部にある他のポートには、光検 出装置14へ電気的に接続される光ダイオード13に対して位置させられるよう に延びる別の光ファイバも示されている。
【0021】 光ダイオード13はそれに対向する光ファイバから入射する電磁波または光波 を検出し、応答して光電流を出力する。上記のように、この光電流は、それに入 射するほぼコヒーレントな光波の場合には、余弦関数に従って一対の電磁波の間 の位相差の余弦に依存する光電流出力を供給する。この光電圧装置は非常に低い インピーダンスで動作して、入射する放射の直線関数である光電流を供給するも のであって、典型的にはp−i−n光ダイオードとすることができる。
【0022】 光方向性結合器12はそれの他端部におけるポートに偏光器15まで延びる別 の光ファイバを有する。結合器12の同じ側の他のポートには、光ファイバの別 の部分を含む非反射性端末器16が設けられている。
【0023】 任意のポートに電磁波、または光を受けている方向性光結合器12は、その光 の約半分が、結合器12の端部における2つのポートのおのおのに現れるように する。
【0024】 単一モード光ファイバにおいても、光ファイバを通る光において2つの偏光モ ードが可能であるから偏光器が用いられる。したがって、それらの偏光の1つを 、上記のようにその光ファイバの遅い軸線に沿って送り、他方を阻止する目的で 偏光器15が設けられる。しかし、偏光器15は阻止することを意図する偏光の 1つの状態において光を完全に阻止することはない。また、このために、逆向き に伝わる2つの波の間に小さい非可逆性がもたらされるから、それらの電磁波の 間に、偏光器が設けられている環境の条件に応じて変化することがある小さい非 可逆的位相差が生じさせられる。しかし、用いられる光ファイバ中の高い複屈折 率が、上記のように結果としての位相差誤差を減少させることを助ける。
【0025】 偏光器15の両端にポートが設けられる。光を伝える媒体が偏光器15の内部 で端部の間に含まれる。偏光器の光方向性結合器12へ接続されている端部とは 反対側の端部ポートに向き合って別の光ファイバ部分が位置させられる。その別 の光ファイバ部分は別の光方向性結合器17まで延長する。この光方向性結合器 17は結合器12と同じ光透過特性を有する。
【0026】 そこからポートが偏光器15へ結合される結合器17の同じ端部におけるポー トが、別の光ファイバ部分を用いて非反射性端末器へ再び接続される。結合器1 7の他端部におけるポートについて考えると、コイル10の光ファイバの一端か ら結合器までの間に設けられた別の光部品へ一方が接続される。結合器17の他 のポートは光ファイバコイル10の残りの端部へ直結される。
【0027】 コイル10と結合器17の間では、コイル10に直結されている側とは反対側 に2種類の光位相変調器19,20と21が設けられる。それらの各光位相変調 器は、それに含まれている伝送媒体の両端に2つのポートを有する。それらは図 1では各変調器の両端にある。コイル10からの光ファイバは変調器19のポー トに向き合って位置させられる。変調器19から延長している光ファイバは変調 器20のポートに向き合って位置させられる。各変調器の1つのポートに向き合 って位置させられている変調器19と20の間に光ファイバ部分が示され、それ によりコイル10からその側の結合器17までの光路を完成する。ある種の光集 積回路においては、この変調器対を代わりに共通の光集積回路内に設けて、光路 を完結する目的のためにそれの対の間に光ファイバ部分を使用することを避ける ことができる。
【0028】 変調器19,20と21内の伝送媒体の屈折率を変えることにより光路長を変 えることによって、それらの変調器を通される光に位相差を生じさせる電気信号 を各光位相変調器は受ける。光集積回路の態様で製造された光位相変調器は広い 帯域幅を有する、すなわち、光位相変調器は十分に高い周波数を有する波形に位 相変化を生じさせることができる。
【0029】 これで、光源11により放出された電磁波、または光波が伝わる光路に沿って 形成された図1の装置の光学的部分についての説明を終わる。その光はその光源 から光ファイバ部分を通って光方向性結合器12へ結合される。光源11から結 合器12へ入るその光のいくらかは、それの反対側にある非反射端末器16にお いて失われるが、その光の残りは偏光器15を通って光方向性結合器17へ送ら れる。
【0030】 結合器17はビーム分割器として機能する。すなわち、偏光器15から受けて 、結合器のポートに入る光は約半分に分割され、分割されたそれぞれが両端部に おける2つの各ポートそれぞれから出る。結合器17のその反対側の端部の1つ のポートから光波は光ファイバコイル10と、変調器19,20,21を通って 結合器17へ戻る。その戻る光の一部が結合器17の偏光器15へのポートと反 対側のポートへ接続されている非反射性装置18において失われるが、その光の 残りは結合器17の他のポートを通って偏光器15と結合器12へ達し、そこで その光の一部が光ダイオード13へ送られる。偏光器15からコイル10へ送ら れて、コイル10と結合器17との他のポートを出る光の他の部分は変調器19 ,20,21と光ファイバコイル10を通って結合器17に再び入り、また、他 の部分が通るのと同じ光路を通るその光の一部が光ダイオード13に最終的に入 射する。
【0031】 上記のように、光ダイオード13はそれに入射した2つの電磁波または光波の 強さに比例する出力光電流を供給する。その出力光電流は、そのダイオードに入 射するそれら2つの波の間の位相差の余弦を基にした余弦関数に追従する。その 理由は、電流が光ダイオード13に入射する2つの波の結果としての光学的な強 さに依存するからである。その強さは2つの波の間にどれだけの建設的妨害また は破壊的妨害が起こるかに応じて変化する。波のこの妨害はコイル10の軸線を 中心としてコイル10を形成するコイル状光ファイバの回転により変化する。と いうのは、その回転が2つの波の間に位相差推移を導入するからである。更に、 図1の残りの部分に示されている電気装置に関連して説明するように、位相変調 器19,20,21により付加位相差推移を導入できる。
【0032】 図1の電気装置部分は、光ダイオード13を含めた光検出器14から、光が光 位相変調器20と21を通る光路までの帰還ループを形成する。光位相変調器1 9は、上記のような種類のものであって、光検出器14の余弦関数に従う出力信 号を正弦関数に従う信号へ変換するために位相検出復調器、または位相検出器と ともに使用される。正弦関数に従うと、その出力信号中に、コイル10の軸線を 中心とする回転の速度と、その回転の向きとについての情報が供給される。その ための変調器19はバイアス変調信号発生器22により駆動される。そのバイア ス変調信号発生器は、上記のように位相検出復調器である位相検出器を駆動する 信号も供給する。
【0033】 したがって、光ダイオード13を含む光検出器14からの出力信号は増幅器2 3へ供給され、そこで増幅されてからフィルタ24を通って位相検出器25へ供 給される。位相検出器25として機能する位相検出復調器は周知の装置である。 その位相検出復調器は発生器22の第1の高調波、すなわち基本周波数の変化を 検出して、光検出器14に入射する光波の相対的な位相の指示を供給する。この 情報は正弦関数に従う出力信号で位相検出器25により与えられる。その出力信 号は光ダイオード13に入射する2つの光波の間の位相差の正弦に従う。
【0034】 バイアス変調信号発生器22は、上記「適切な」周波数で光路内の光を変調す る際に、光検出器14において強い第2の高調波成分も発生する。フィルタ24 は第2の高調波成分を除去するためのノッチフィルタである。
【0035】 動作時に、光路中のコイル10を逆向きに伝わる2つの波の変調器20と21 による位相差の変化は、その波の間の正味の位相差の変化となる。それは非常に 小さいく、かつ、変調器19による位相差変化と比較して比較的ゆっくり変化す る。変調器20と21による又はサグナック効果によるいずれの位相差の偏移又 は推移(シフト)も、復調時に、変調器19による波の変調によって設定される 位相差の正弦に対する振幅検算係数で単に光波間の位相差を偏移させるだけであ る。したがって、同期復調により、発生器22と変調器19による正弦変調の影 響を除去する。
【0036】 もちろん、図1の電気装置部分に示されている種類の帰還システムでの負帰還 を使用すると、変調器19と発生器22とによる光波間の位相差は別にして、一 定の回転速度に対する光波間の正味位相差をゼロとすることができる。バイアス 変調器の位相差の外側の正味の位相差は、この帰還系における誤差信号を表わす から、これは、定常状態誤差が零に駆動されると述べることと同じである。それ は帰還ループが積分制御則に従うことを求める。したがって、光ダイオード13 に入射する光波に起こる、バイアス変調器が起こした位相差の外側の、正味だけ の位相差は、回転速度の変化により表される過渡状態中に起こる位相差である。
【0037】 したがって、光ダイオード13に入射する光波の間に回転によりひき起こされ る定常状態誤差、または位相差は、コイル10の軸線を中心とする一定の回転速 度の定常状態中に、この帰還ループ内に積分器26が存在することにより、零に させられる。積分器26は位相検出器25の出力端子の誤差信号を格納し、それ らの誤差の時間積分に基づく計数した出力信号を供給する。その積分器26の出 力信号は変調器20と21を通る光路中に充分な移相を起こさせ、一定回転速度 の結果として誤差を零にし、または移相差を零にする。ただし、その際バイアス 変調移相差は考慮しない。
【0038】 積分器25の出力信号は正のセロダイン発生器27の入力端子と、負のセロダ イン発生器28の入力端子へ加えられる。発生器27と28は、典型的には75 .0KHzの同一の初期周波数で動作させられる。それらの周波数は初期周波数 制御発生器29からの出力信号によりセットされる。この周波数においては、正 発生器27はそれの出力端部に正のピークを有する鋸歯電圧、または少なくとも 鋸歯状電圧を有する。その鋸歯状電圧の基本波形部分は、電圧を十分に増大させ る比較的長い持続時間と、それに続く電圧を十分に低くする非常に短い持続時間 とを有する。同様に、負発生器28はそれの出力端子に鋸歯電圧、または鋸歯状 電圧を有する。しかし、一方は負電圧ピークを有する。
【0039】 正発生器27と負発生器28からのそれらの各波形の電圧は光位相変調器21 と20へそれぞれ加えられる。変調器21と20の構成と、それへ接続されてい るそれぞれのセロダイン発生器により供給される出力信号波形におけるピーク電 圧の値は、ピークにおいて各変調器が2πラジアンの位相推移を行わせるように 選択される。このピーク位相推移の選択により、変調器およびそれのセロダイン 発生器を含めたほぼ純粋の周波数変換装置になるように選択できる。すなわち、 上記のように、いずれかの発生器を変調することにより実効単側帯波変調される 結果となり、変調器を通る光波の周波数が、変調器を動作させる信号波形の周波 数に等しい量だけ偏移させる。
【0040】 理想的な鋸歯波からのずれは高調波として示される。それらの高調波はずれの 増大とともに多少増大する。しかし、変調器20、21を通る光波の位相をほぼ 理想的な鋸歯状に非常に近く変化させるために、高調波が少なくなるように変調 器20、21がそれぞれ発生器により駆動される。したがって、対応するセロダ イン発生器により供給される鋸歯波形の周波数がどのようなものであっても、変 調器20、21と対応するセロダイン発生器によりこの2πラジアンのピーク位 相差は維持される。したがって、積分器26の出力信号の効果は、変調器を通る 光波の周波数を、発生器27と28がそれの周波数に関して動作する周波数だけ 偏移させることである。
【0041】 零回転速度が維持されているためにセンサの積分器26からの出力信号が無い と、コイル10に達する前に変調器21に入る最初の光波は初期周波数、すなわ ち75.0KHzにより上方へ偏移させられるが、その光波に対しては正味の周 波数偏移が起こらないように、変調器20へ入る光波は初期周波数により下方へ 偏移させられる。他方、コイル10を出て変調器20に入る第2の光波も初期周 波数の値、再び75.0KHzにより下方へ偏移させられるが、それから、この 第2の逆向きに伝わる光波に対しては周波数変換が再び起こらないように、変調 器21において周波数の値により上方へ偏移させられる。周波数が低くて、傾斜 部分が長い鋸歯状波形を零近くの回転速度で発生する必要がないように、初期周 波数は十分な周波数であることに注目されたい。それらの回転速度によって発生 器27と28の出力信号の間の周波数の差が小さくなるが、それらの差は発生器 29によりセットされた初期周波数を中心として生ずる。したがって、各発生器 27、28は低い回転速度に対しては、電子回路が発生に困難でないそれの初期 周波数の近くで動作する。
【0042】 他方、コイル10の軸線を中心とする回転速度が変化すると、逆向きに回転す るそれら2つの光波の間にサグナック効果位相推移が生ずる。(この位相推移差 の値は値2πLDΩ/λcを有する。ここに、Lはファイバの長さ、Dはコイル の直径、Ωは角回転速度、λは源11の波長、cは自由空間内の光速度である。 )そのような位相推移により位相検出器25から初期出力を生じさせる。その初 期出力は積分器26により積分される。積分器26の出力は変化し、それに従っ て正のセロダイン発生器27と負のセロダイン発生器28との周波数を変化させ る。
【0043】 回転速度が正の角度の向きであるとすると、積分器26の出力は正であって、 正のセロダイン発生器27の周波数を高くさせ、負のセロダイン発生器28の周 波数を低くする。逆向きの回転の場合には、積分器26の出力が負になってセロ ダイン発生器27と28の周波数を逆の結果にする。いずれにしても、第1の場 合には正味の上向きの周波数偏移が存在し、第2の場合には正味の下向きの周波 数偏移が存在する。発生器の周波数のそれらの変化は、低い回転速度における変 化に対しても、非常に速く起こり得るから、ジャイロスコープの出力信号は、発 生器の信号の間の正味の周波数差を基にして、任意の回転速度レベルにおける回 転速度の変化に対して急速に変化する。
【0044】 その結果、変調器21と20を通った後でコイル10に入る第1の光波は、コ イル10へそれの他端部から入る第2の光波よりコイル10内のより高い周波数 と、より低い周波数である。2つの異なる周波数でコイル10を通る2つの光波 の結果は、2つの光波の間で正味の位相差推移が残る。第1の場合においては光 波の間の正の相対的な位相差推移で、第2の場合においては負の正味の位相差推 移である。発生された位相差推移は、回転速度が逆向きの位相差推移のまま定常 であるとすると、サグナック効果位相差推移を打ち消すのにちょうど十分になる であろう。
【0045】 任意の位相変調器21または22のいずれかにより光ビームに加えられる実効 位相推移(変調器19による位相差推移を示すことなしに)が、1/Tに等しい ように任意に示されている選択された周波数で第2A図に示されている。それか らわかるように、位相推移のピークは、上記のように各光波に対して2πラジア ンである。また、変調器に達する前にコイル10を通る第2の光波を表わす破線 は、コイル10を通る光波の進行時間だけ遅らされることがわかる。その進行時 間は上記のようにτである。
【0046】 その結果、第2B図からわかるように、2つの光波が光ダイオード13に入射 した時に、いずれかの変調器により2つの光波の間で維持される正味の位相差推 移がある。その位相推移差は、ここで選択した例ではほとんどの時間は正である が、正の値より2πラジアン小さい値も周期的にとる。いずれかの変調器に対す る正味の位相差推移は、2πτΔfに等しい一定の位相推移とみなすことができ る。ここに、Δfは前と同様にその発生器に対するセロダイン波形の基本周波数 である。光ダイオード13の出力応答の周期的な性質により、2πラジアン離れ ている第2B図の正の値と負の値を持ち、同じ光電流出力を生じて、各変調器に おける位相推移を表わし、したがって一定の差を表わす瞬時出力信号を与える。 各変調器20と21の正味の位相差推移は代数的に実効的に組合わされ、帰還ル ープにより、コイル10の軸線を中心とする回転に起因するサグナック効果位相 推移に等しくさせられる。
【0047】 図1における2つのセロダイン発生器は、上記のように積分器26の出力信号 により駆動されて、変調器20と21の対応する1つを動作させる。しかし、セ ロダイン発生器27と28の一方を積分器26により動作させることができ、他 方をそれの初期周波数に維持できる。積分器26により動作させられるものはそ れの初期周波数から両方向へ再び推移するが、その推移量はより大きい。
【0048】 光位相変調器20と21およびバイアス変調器19がコイル状光ファイバ10 の一方の側にあるのが示されている。これは便利である。その理由は、変調器2 0と21、または全ての変調器20,21,19を1つのLiNbO3 基板また は上記のように集積回路に設けることができるからである。変調器20と21を 1枚の基板に置くことにより、温度が変化しても、光路に沿って互いに正確かつ ほぼ一定の間隔を維持して、装置のドリフトを減少させ、光ファイバの光学部品 のインターフェイスの数を減少し、それにより電磁波の減衰を減少させるからで ある。1枚の基板は寸法も小さくする。
【0049】 図4は変調器20と21が上に形成されているそのようなLiNbO3 基板の 表現を示す。チタンを基板40の上に付着し、それを基板内に拡散させて、基板 表面に5μmの結果としての幅を形成することにより導波器41が基板内に形成 される。基板40へ付着させるためにクロムの薄い層と、3000μmの厚さの 電極を完成するためにより厚い金の層とを用いて、変調器20のための電極対4 2が形成される。各電極は典型的には40μmであって、導波器41から1.5 μm隔てられる。おのおのの長さは典型的には1.6cmであって、変調器21に 用いられる別の電極対43から50μmだけ隔てられる。電極43は電極42と 全く同様に形成される。
【0050】 しかし、変調器をコイル10の単一の側に置くことは必要でなく、たとえば、 変調器20と21をコイル10の両側に置くことができる。2つの変調器の間の 位相差が十分である限りは、帰還ループのためにコイル10の軸線を中心とする 回転に起因するサグナック効果位相推移を打ち消すように駆動されている2つの 光波には正味の位相差推移がいぜんとして存在する。
【0051】 LiNbO3 基板50を用いてコイル10の両側に変調器20と21を置く1 つの可能性が図5に示されている。図1の結合器17は、導波器41のやり方で チタンで再び形成された分割導波器51で置き換えることができる。導波器51 の「Y」結合は結合器17の機能を果たすから図5には17′で示されている。 17′から延長する導波器の1本の脚は2つの電極52と53の間を通って変調 器20を形成する。他の脚は電極53と別の電極54の間を通って変調器20を 形成する。電極52,53,54は、電極を対42と43で形成するために用い た材料と方法で形成される。
【0052】 また、バイアス変調器19をなくすことができ、それの変調機能を変調20ま たは21のいずれかに組合わせることができる。そのために、バイアス変調器2 2からの信号を、発生器27または28からの信号のいずれかに組合わせてから 、残りの対応する変調器へ加えることができる。
【0053】 正のセロダイン発生器27の周波数と負のセロダイン発生器28の周波数との 差は、コイル10の中を逆向きに伝わる光波の光位相変調器20と21による位 相差推移を決定し、かつ電気的帰還ループが、回転によるサグナック効果位相差 推移をちょうど打ち消すのに十分な値までその位相差推移を駆動するから、それ ら2つの発生器の間の周波数差は回転速度を表わす。それら2つの周波数の相対 的な値はどの向きに回転が行われているかを示す。したがって、正のセロダイン 発生器27の出力と負のセロダイン発生器28の出力は周波数差検出器3へ加え られる。そうすると、検出された差はジャイロスコープの出力信号を表わし、回 転速度と回転の向きに関する情報を含む。
【0054】 図3は、正のセロダイン発生器27と負のセロダイン発生器28をいくらか詳 しくした図1の電気的帰還ループの実施形態を示す。図1と図3における類似の 各部品には同じ数字で示す。
【0055】 各セロダイン発生器27と28は破線内に示されている。積分器26の出力信 号が増大すると発生器27の周波数が高くなるように、発生器27の入力端子へ 電圧制御発振器31が接続されている。積分器26の出力信号が増大すると発生 器28の周波数が低くなるように、発生器28の入力端子へは別の電圧制御発振 器32が極性反転器32′を介して接続されている。発生器27の電圧制御発振 器31の出力端子が、アップデジタルカウンタ33のクロック入力端子へ接続さ れる。同様に、電圧制御発振器32の出力端子はダウンデジタルカウンタ34の クロック入力端子へ接続される。発生器27のアップカウンタ33の出力端子は 、6ビット長デジタル信号を変換できるデジタル−アナログ変換器35へ接続さ れる。また、発生器28のダウンカウンタ34の出力端子は、変換器35に類似 するデジタル−アナログ変換器36へ接続される。変換器35と36は6デジタ ルビットの出力を供給し、変換器35と36は同数のデジタルビットの入力を受 ける。
【0056】 変換器35の出力端子へ供給されたアナログ信号は増幅器37へ加えられてか ら、光位相変調器21へ加えられる。その光位相変調器は、それの等価回路の主 な部品を示すために、コンデンサに似た接続で図3に示されている。発生器28 に対しても同じ構成が用いられ、変換器36の出力が増幅器38へ加えられてか ら光位相変調器20へ加えられる。
【0057】 上記のように、初期周波数制御発生器29は、光位相変調器21と20へ加え られる信号が、光検出器装置14からのどの回転信号もなく、したがって積分器 26からの信号がない定常において典型的c=75.0KHzの周波数を有する ように、制御信号を電圧制御発振器31と32へ供給する。ほぼその周波数の波 形が、発生器27に対しては増幅器37の下側に示され、別のそのような波形が 発生器28のために増幅器28の下側に示されている。
【0058】 それらの波形からわかるように、各々の長い持続時間の傾斜部すなわちランプ 部分に、いくつかの小さい電圧の増分または減分がある。それらの段は、変換器 35と36の対応する1つの変換器の入力端子へ接続されている対応するカウン タからの増大するカウント、または減少するカウントの各々に対して、増幅後の デジタル−アナログ変換器35と36の電圧出力を表わす。鋸歯波形に良く近似 する鋸歯状波形が供給される。それらの鋸歯状波形は、発生器27に対しては、 それの対応する波形中に正のピークを有し、発生器28に対してはそれの対応す る波形中に負のピークを有し、位相変調器21と20へそれぞれ加えられる。
【0059】 セロダイン波形を近似するために64個のカウントステップが用いられ、各ス テップはカウンタ33と34の出力端子におけるカウントの増分または減分を表 わすから、電圧制御発振器31と32は、変調器20と21へ加えられる波形中 に起こる基本周波数の64倍である周波数で動作する。電圧制御発振器31と3 2の実際の動作周波数は、上記のように発生器29と積分器26によってセット される。
【0060】 図3からわかるように、周波数差検出器30は電圧制御発振器31と32の出 力端子へ接続される。したがって、検出器30により検出された周波数差は、光 位相変調器20と21へ加えられる波形の間の実際の周波数差の64倍である。 しかし、周波数差検出器30の出力は、コイル10の軸線を中心とするジャイロ スコープの回転速度と、その回転の向きとに関する情報を含む。
【0061】 好適な実施について本考案を説明したが、本考案の要旨と範囲を逸脱すること なしに当業者は態様と細部を変更できることがわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態を線図の態様で示した図。
【図2】 本考案に含まれる波形を示した図。
【図3】 図1に示されている本考案の一部の別の面を
示す図。
【図4】 本考案に用いるための部品を示す図。
【図5】 本考案に用いるための別の部品を示す図。
【符号の説明】
10 光ファイバループ、11 光源、13 光ダイオ
ード、14 光検出器、15 偏光器、19、20、2
1 光位相変調器、27 正セロダイン発生器、28
負セロダイン発生器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図1】
【図5】
【図3】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを通って互いに反対方向に進
    行し、一定の周波数信号によって位相変調され、かつ鋸
    歯状電圧信号でセロダイン変調される、双方がある位相
    差関係を互いに持って光検出器へ入射する一対の電磁波
    でコイル状光ファイバの軸の回りの回転を検出する光フ
    ァイバジャイロスコープに用いる位相差制御フィードバ
    ックシステムにおいて、前記光検出器に接続され、前記
    電磁波間の位相差を表す誤差信号を検出する位相検出手
    段と、前記位相検出手段に接続され、一定時間前記誤差
    信号を格納し、その誤差信号の時間積分に基づいて計数
    信号を生成する積分手段と、前記積分手段に接続され、
    前記鋸歯状電圧信号を生成する鋸歯状電圧信号生成手段
    と、前記鋸歯状電圧信号生成手段に接続され、その鋸歯
    状電圧信号によってセロダイン変調を実施する変調手段
    とを有し、前記鋸歯状電圧信号生成手段が、カウンタ手
    段を含みかつ前記積分回路に接続されて計数信号を処理
    してデジタル信号を生成するデジタル処理手段と、前記
    カウンタ手段に接続され、デジタル信号を前記鋸歯状電
    圧の長期間にわたる傾斜部分の中の増加または減少する
    いくつかの小電圧を有するアナログ信号に変換するデジ
    タル・アナログ変換手段とを有することを特徴とする位
    相制御フィードバック装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル処理手段が、初期周波数制
    御信号を発生する初期周波数制御発生器手段と、前記積
    分手段と初期周波数制御発生器手段とに接続されて前記
    計数信号によって制御された周波数を持つ入力信号とし
    て前記カウンタ手段へ加えられる制御された信号を生成
    する電圧制御発振手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の位相制御フィードバック装置。
  3. 【請求項3】 前記セロダイン変調器が、フィードバッ
    ク装置から供給される可変鋸歯状電圧信号によって電磁
    波を変調するものと、一定の鋸歯状電圧信号によって電
    磁波を変調するものの2つのものからなる請求項1また
    は2記載の位相制御フィードバック装置。
  4. 【請求項4】 前記セロダイン変調器が光結合器とコイ
    ル状光ファイバとの間に配置された導波管である請求項
    1記載の位相制御フィードバック装置。
  5. 【請求項5】 前記光結合器とセロダイン変調器とが導
    波路である請求項4記載の位相制御フィードバック装
    置。
JP002315U 1989-01-26 1997-03-17 光ファイバジャイロスコープの位相制御フィードバック装置 Pending JPH1018U (ja)

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