JP3238772U - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な部材を追加することなく開封時の収容物の安全性を確保できるシンプルな構造の包装箱を提供する。【解決手段】第一及び第三の側面板22,26の開封側蓋面14の側の端辺である第一及び第三の開封側端辺34,42は、開封側蓋面14が第一の側面板22に対して鋭角に交差し、第三の側面板26に対して鈍角に交差するように、互いにずれた位置に配される。第一の側面板22は、開封時に押し込まれる開封用押圧部62と、開封用押圧部62を第一の側面板22から分離させる開封用破断線64を備える。筒体12の内側に、収容物SB1が収まる大きさの収容空間70と、開封側蓋面14と収容空間70との間に位置する補助空間72とを有する。開封用押圧部62の大きさは、開封用押圧部62が開封用破断線64で押し破られた時、補助空間72の中だけを移動する大きさに設定される。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、筒体の開口端が蓋面で閉鎖され、開封時、筒体の開封用押圧部を指で押し破って蓋面を開閉可能にする構造の包装箱に関する。
従来、本願出願人による特許文献1に開示されているように、破損したり変形したりしやすい収容物の包装に適した包装箱であって、筒体を構成する第二の側面板の蓋側の端部に開封用破断線で囲まれた開封部を設け、第二の側面板の内面側に仕切り板を設け、開封部の内面側に仕切り板の蓋側端部を配置させた中仕切り付き包装箱があった。この中仕切り付き包装箱によれば、開封部を指で押し破る操作が行われた時、仕切り板の蓋側端部が、第二の側面板から分離した開封部が収容物に接触するのを阻止するので、収容物を安全に保護することができる。
実用新案登録第3224238号公報
特許文献1の中仕切り付き包装箱は、高機能な包装箱ではあるが、仕切り板や緩衝片等の特別な部材が追加されており、構造が複雑である。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、特別な部材を追加することなく開封時の収容物の安全性を確保できるシンプルな構造の包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、順に連続する第一、第二、第三及び第四の側面板で成る四角形の筒体と、前記筒体の2つの開口端を各々閉鎖する開封側蓋面と反対側蓋面とを備えた包装箱であって、
前記第一、第二、第三及び第四の側面板の前記開封側蓋面の側の端辺を、各々第一、第二、第三及び第四の開封側端辺としたとき、前記第一及び第三の開封側端辺は、前記開封側蓋面が前記第一の側面板に対して鋭角に交差し前記第三の側面板に対して鈍角に交差するように、互いにずれた位置に配され、前記第二及び第四の開封側端辺は、前記第一及び第三の開封側端辺の端部同士を連結する位置に斜めに配されており、
前記第一の側面板には、前記開封側蓋面に連続し、前記開封側蓋面を開封する時に内向きに押し込まれる開封用押圧部と、前記開封用押圧部を押し込んで前記開封側蓋面を開く操作が行われた時、前記開封側蓋面及び前記開封用押圧部を前記第一の側面板から分離させる開封用破断線とが設けられ、
前記筒体の内側に、収容物が収まる大きさの収容空間と、前記開封側蓋面と前記収容空間との間に位置する補助空間とが設定され、前記開封用押圧部の大きさは、前記開封用押圧部が前記開封用破断線で押し破られた時に前記補助空間の中だけを移動する大きさに設定されている包装箱である。
前記補助空間及び前記収容空間の境界は、前記筒体の長さ方向の、前記第三の開封側端辺の位置に設定することができる。また、前記第三の開封側端辺に蓋板と差し込み片とが順に延設され、前記蓋板は、前記開封側蓋面の一部となり、前記開封用押圧部は、前記差し込み片が内面に糊付けされて、前記開封側蓋面に連続し、前記差し込み片の大きさは、前記開封用押圧部が前記開封用破断線で押し破られた時に前記補助空間の中だけを移動する大きさに設定されている構成にしてもよい。あるいは、前記第一の開封側端辺に第一蓋片が、第三の開封側端辺に第三蓋片が各々延設され、前記第一及び第三蓋片は、互いに糊付けされて前記開封側蓋面の一部となり、前記開封用押圧部は、前記一蓋片を介して前記開封側蓋面に連続する構成にしてもよい。
前記開封用押圧部又はその近傍の外面側に、開封しようとする使用者に対して前記開封用押圧部を押し込むことを促す表示が設けられている構成にすることができる。また、前記筒体は、両方の前記開口端が前記開封側蓋面により閉鎖されている構成にすることができる。
本考案の包装箱は、構造が非常にシンプルで組み立てやすい。しかも、開封側蓋面を開封するため開封用押圧部が押し破られた時、第一の側面板から分離した開封用押圧部は、補助空間の中だけを移動し、収容空間の中の収容物に接触する心配がないので、収容物を安全に保護することができる。
本考案の包装箱の第一の実施形態の組み立て状態を示す左側面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)、平面図(d)、底面図(e)である。 第一の実施形態の包装箱の組み立て状態を示すA-A断面図(a)、開封側蓋面が開封される時の動作を示すA-A断面図(b)である。 第一の実施形態の包装箱を展開した箱体形成片を示す平面図である。 本考案の包装箱の第二の実施形態の組み立て状態を示す背面図(a)、平面図(b)、正面図(c)、左側面図(d)、右側面図(e)である。 第二の実施形態の包装箱の組み立て状態を示すB-B断面図(a)、開封側蓋面が開封される時の動作を示すB-B断面図(b)である。 第二の実施形態の包装箱を展開した箱体形成片を示す平面図である。 図3の箱体形成片の一変形例を示す平面図である。
以下、本考案の包装箱の第一の実施形態について、図1~図3に基づいて説明する。この実施形態の包装箱10は、図1(a)~(e)に示すように、正面視、平面視、及び底面視で略四角形、左側面視及び右側面視で略台形の箱体であり、四角形の筒体12の一方の開口端が開封側蓋面14で閉鎖され、他方の開口端が反対側蓋面16で閉鎖されている。そして、図2(a)に示すように、箱体の内側に、破損したり変形したりしやすいPTPシート等の収容物SB1が入れられている。
包装箱10は、図3に示す1枚の箱体形成片18を組み立てることによって形成される。箱体形成片18の構成を簡単に説明すると、筒体12を形成する4つの側面板20,22,24,26が順に一列に連接され、さらに、側面板26の連接方向の端辺に糊付け片28が連接されている。糊付け片28は、側面板20,22,24,26を筒状に連続させるため、側面板20の内面に糊付けされる部分である。
側面板20,22,24,26の、図3における上側の端辺は、開封側蓋面14を形成する部材が連接される端辺となり、下側の端辺は、反対側蓋面16を形成する部材が連接される端辺となる。以下、側面板20を第四の側面板20と称し、第四の側面板20の上側の端辺を第四の開封側端辺30、下側の端辺を第四の反対側端辺32と各々称する。また、側面板22を第一の側面板22と称し、第一の側面板22の上側の端辺を第一の開封側端辺34、下側の端辺を第一の反対側端辺36と各々称する。また、側面板24を第二の側面板24と称し、第二の側面板24の上側の端辺を第二の開封側端辺38、下側の端辺を第二の反対側端辺40と各々称する。また、側面板26を第三の側面板26と称し、第三の側面板26の上側の端辺を第三の開封側端辺42、下側の端辺を第三の反対側端辺44と各々称する。
第一から第四の反対側端辺36,40,44,32はほぼ同一線上に配置されているが、第一から第四の開封側端辺34,38,42,30は同一線上ではなく、独特な配置になっている。この開封側端辺の配置については、後で説明する。
第三の開封側端辺42には、開封側蓋面14の一部となる略四角形の蓋板46が延設され、さらに蓋板46の延出方向の端辺に、差し込み片48が短く延設されている。また、第二及び第四の開封側端辺38,30には、開封側蓋面14の一部となる台形状のサイドフラップ50,52が各々延設されている。第一の開封側端辺34には何も延設されていない。
第三の反対側端辺44には、反対側蓋面16の一部となる略四角形の蓋板54が延設され、さらに蓋板54の延出方向の端辺に、差し込み片56が短く延設されている。また、第二及び第四の反対側端辺40,60には、反対側蓋面16の一部となる台形状のサイドフラップ58,60が各々延設されている。第一の反対側端辺36には何も延設されていない。
その他、第一の側面板22の内側の、第一の開封側端辺34の近傍に、開封側蓋面14を開封する時に内向きに押し込まれる開封用押圧部62と、開封用押圧部62を押し込んで開封側蓋面14を開く操作が行われた時、開封用押圧部62(及び開封側蓋面14)を第一の側面板22から分離させるためのU字形の開封用破断線64とが設けられている。開封用破断線64の頂部(最深部)の位置は、第三の開封側端辺42を延長した位置に設定されている。
また、第一の側面板22の内側の、第一の反対側端辺36の近傍に、反対側蓋面16を解体して廃棄する時に内向きに押し込まれる解体用押圧部66と、解体用押圧部66を押し込んで反対側蓋面16を開く操作が行われた時、解体用押圧部66(及び反対側蓋面16)を第一の側面板22から分離させるためのU字形の解体用破断線68とが設けられている。
包装箱10は、箱体形成片18の特定箇所を糊付けして折り畳み、これを立体的な箱体に組み立てることによって形成される。図1(a)~(e)及び図2(a)に示す組み立て状態を詳しく説明すると、糊付け片28が第四の側面板20の内面に糊付けされ、第一から第四の側面板22,24,26,20が筒状に連続することによって、立体的な筒体12を形成している。
開封側蓋面14は、内側から順に、サイドフラップ50,52及び蓋板46が重なり、差し込み片48が第一の側面板22の内面側に差し込まれ、開封用押圧部62の内面に糊付けされて形成している。開封用押圧部62は、差し込み片48に糊付けされているので、差し込み片48を介して開封側蓋面14に連続している。
反対側蓋面16は、内側から順に、サイドフラップ40,60及び蓋板54が重なり、差し込み片56が第一の側面板22の内面側に差し込まれ、解体用押圧部66の内面に糊付けされて形成している。解体用押圧部66は、差し込み片56に糊付けされているので、差し込み片56を介して反対側蓋面16に連続している。
第一の開封側端辺34の位置は、第三の開封側端辺42の位置よりも、反対側蓋面16から離れる方向にずれており、第二及び第四の開封側端辺38,30は、第一及び第三の開封側端辺34,42の端部同士を連結する位置に斜めに配されている。したがって、開封側蓋面14は、第一の側面板22に対して鋭角に交差し、第三の側面板26に対して鈍角に交差している。
筒体12の内側には、収容物SB1が収まる大きさの収容空間70と、開封側蓋面14と収容空間70との間に位置する補助空間72とが設定されている。収容空間70及び補助空間72の境界は、ここでは第三の開封側端辺42の位置としている。したがって、補助空間72は、開封側蓋面14と第三の側面板26を除く3つの側面板22,24,20とで囲まれた略三角柱形状の小さい空間となり、残りの略直方体形状の広い空間が収容空間70となる。
開封用破断線64の頂部(最深部)は、箱体形成片18の状態で第三の開封側端辺42を延長した位置にあるので、組み立て状態で、ちょうど収容空間70及び補助空間72の境界の位置に配される。また、開封用押圧部62に糊付けされている差し込み片48は、先端部が開封用破断線64の頂部(最深部)を超えておらず、全体が補助空間72の中に収まっている。
包装箱10を開封する時は、図2(b)に示すように、収容物SB1が収容空間72の中に収まっている状態で、開封用押圧部62を指で内向きに押し込んで開封用破断線64を破断させる。この操作が行われた時、押し破られた開封用押圧部62及びこれに糊付けされた差し込み片48は、補助空間72の中だけを移動し、収容空間70の中には入らないので、開封用押圧部62及び差し込み片48が収容物SB1に接触する心配はなく、収容物SB1が安全に保護される。
開封用破断線64が全て破断すると、蓋板46が開閉可能になるので、蓋板46を大きく開き、さらにサイドフラップ50,52を起こすと、筒体12の一開口端が広く開放し、中の収容物SB1を取り出すことができる。その後、逆の手順で再封することも可能である。
包装箱10を開封した後、廃棄する時は、解体用押圧部66を指で内向きに押し込んで解体用破断線68を破断させる。解体用破断線68が全て破断すると、蓋板54が開閉可能になるので、蓋板54を大きく開き、さらにサイドフラップ40,60を起こすと、箱体を薄く折り畳むことが可能になり、包装箱10をコンパクトに廃棄することができる。
以上説明したように、包装箱10は、構造が非常にシンプルで組み立てやすい。しかも、開封側蓋面14を開封するため開封用押圧部62が押し破られた時、第一の側面板22から分離した開封用押圧部62及び差し込み片48は、補助空間72の中だけを移動し、収容空間70の中の収容物SB1に接触する心配がないので、収容物SB1を安全に保護することができる。
次に、本考案の包装箱の第二の実施形態について、図4~図6に基づいて説明する。ここで、上記の包装箱10(及び箱体形成片18)と同様の構成は、同一の符号を付して説明する。
この実施形態の包装箱74は、図4(a)~(e)に示すように、平面視、左側面視及び右底面視で略四角形、正面視及び背面視で略台形の箱体であり、四角形の筒体12の一方の開口端が開封側蓋面14で閉鎖され、他方の開口端が反対側蓋面16で閉鎖されている。そして、図5(a)、(b)に示すように、箱体の内側に、破損したり変形したりしやすい収容物SB2が入れられている。収容物SB2は、例えば薬用の軟膏チューブSB2(1)等をトレイSB2(2)の中に並べたものである。
包装箱74は、図6示す1枚の箱体形成片76を組み立てることによって形成される。箱体形成片76構成は上記の箱体形成片18と共通点が多いので、ここでは、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
上記の箱体形成片18(包装箱10)は、反対側蓋面16が、第三の反対側端辺44の端辺に延設された蓋板54で形成されるが、箱体形成片76(包装箱74)の場合、反対側蓋面14が、第一の反対側端辺36に延設された第一蓋片78と第三の反対側端辺44に延設された第三蓋片80とで形成される。
また、上記の箱体形成片18(包装箱10)は、解体用押圧部66及び解体用破断線68を、第一の側面板22の内側の、第一の解体用端辺36の近傍に設けているが、箱体形成片76(包装箱74)の場合、解体用押圧部66及び解体用破断線68を、第三の側面板26の内側の、第三の反対側端辺44の近傍に設けている。
また、箱体形成片76(包装箱74)は、新規な構成として、第三の側面板26の、第二の側面板24及び糊付け片28の各境界部に、第三の開封側端辺42の両端部から短く延びる切り込み線82,84が設けられ、切り込み線82,84の間に開閉部86が設けられている。この開閉部86は、開封側蓋面14の開いた時、収容物SB2を取り出し易くするため部分である。
また、上記の箱体形成片18(包装箱10)は、開封用破断線64の頂部(最深部)の位置が、第三の開封側端辺42の延長した位置に設定しているが、箱体形成片76(包装箱74)の場合、開封用破断線64の頂部(最深部)の位置が、第三の開封側端辺42を延長した線を少し越えた位置に設定している。
包装箱74は、箱体形成片76の特定箇所を糊付けして折り畳み、これを立体的な箱体に組み立てることによって形成される。包装箱74の組み立て状態は図4(a)~(e)及び図5(a)に示す通りであり、図5(a)を基に包装箱10との相違点を説明すると、反対側蓋面16は、内側から順に、サイドフラップ40,60、第三蓋片80及び第一蓋片78が順に重なり、第三蓋片80の外面に第一蓋片78が糊付けされて形成されている。解体用押圧部66は、第三の側面板26の端部に位置し、第三蓋片80を介して反対側蓋面16に連続している。
第一の開封側端辺34の位置は、第三の開封側端辺42の位置よりも、反対側蓋面16から離れる方向にずれており、第二及び第四の開封側端辺38,30は、第一及び第三の開封側端辺34,42の端部同士を連結する位置に斜めに配されている。したがって、開封側蓋面14は、第一の側面板22に対して鋭角に交差し、第三の側面板26に対して鈍角に交差している。これは、上記の包装箱10と同様である。
筒体12の内側には、収容物SB2が収まる大きさの収容空間70と、開封側蓋面14と収容空間70との間に位置する補助空間72とが設定されている。収容空間70及び補助空間72の境界は、ここでは第三の開封側端辺42の位置よりも、反対側蓋面16の側に少しずれた位置としている。したがって、補助空間72は、開封側蓋面14と4つの側面板22,24,26,20とで囲まれた、台形断面の略四角柱形状の小さい空間となり、残りの略直方体形状の広い空間が収容空間72となる。
開封用破断線64の頂部(最深部)は、箱体形成片18の状態で第三の開封側端辺42を延長した線を少し超えた位置に設定され、組み立て状態で、ちょうど補助空間70及び収容空間72の境界の位置に配される。また、開封用押圧部62に糊付けされている差し込み片48は、先端部が開封用破断線64の頂部(最深部)を超えておらず、全体が補助空間70の中に収まっている。
包装箱74を開封する時の動作は、包装箱10の場合と同様である。すなわち、図5(b)に示すように、収容物SB2が収容空間72の中に収まっている状態で、開封用押圧部62を指で内向きに押し込んで開封用破断線64を破断させる。この操作が行われた時、押し破られた開封用押圧部62及びこれに糊付けされた差し込み片48は、補助空間70の中だけを移動し、収容空間72の中には入らないので、開封用押圧部62及び差し込み片48が収容物SB2に接触する心配はなく、収容物SB2が安全に保護される。
開封用破断線64が全て破断すると、蓋板46が開閉可能になるので、蓋板46、を大きく開き、サイドフラップ50,52を起こすと、筒体12の一開口端が広く開放し、中の収容物SB2を取り出すことができる。また、蓋板46を開くと、第三の側面板26の開閉部86も少し開くので、筒体12の開口端がより広く開放し、収容物SB2の角部に指を添えることが可能になり、収容物SB2を容易に取り出すことができる。その後、逆の手順で再封することも可能である。
包装箱74を開封した後、廃棄する時は、解体用押圧部66を指で内向きに押し込んで解体用破断線68を破断させる。包装箱74の解体用押圧部66は、第一の側面板22ではなく第三の側面板26に設けられているが、解体の動作は上記の包装箱10とほぼ同じであり、包装箱74を薄く折り畳んでコンパクトに廃棄することができる。
以上のように、包装箱74は、収容空間70及び補助空間72の境界の位置が包装箱10と少し違っているが、ほぼ同様の作用効果が得られる。
なお、本考案の包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、包装箱10,74の差し込み片48は、組み立て状態で、先端部が開封用破断線64の頂部(最深部)を超えないように短く設けられている。これは、包装箱10,74では、開封用破断線64の頂部(最深部)が、収容空間70及び補助空間72の境界の位置に設定されており、差し込み片48がこの境界を越えて収容空間70の中に入らないようにするためである。しかし、開封用破断線64の頂部(最深部)が、収容空間70及び補助空間72の境界がよりも開封側蓋面14に近い位置に設定されている場合、差し込み片48の長さは、収容空間70及び補助空間72の境界を超えない範囲で、もっと長くすることができる。
包装箱10,74の開封側蓋面14の構成(筒体12の開口端を1枚の蓋板46で閉鎖する構成)は、包装箱74の反対側蓋面16と類似した構成(筒体12の開口端を第一及び第三蓋片78,80を重ねて閉鎖する構成)に変更してもよい。例えば、図7に示す箱体形成片18xは、上記の箱体形成片18の一変形例であり、第一の開封側端辺34に第一蓋片88が延設され、第三の開封側端辺42に第三蓋片90が延設されており、筒体12の開封側の開口端を第一及び第三蓋片78,80を重ねて糊付けして閉鎖する構造になっている。
この場合、開封用破断線64は、開封用押圧部62を押し込んで開封側蓋面14を開く操作が行われた時、開封用押圧部62及び第一蓋片88を第一の側面板22から分離させるため、U字形部分64aとその両端部を第一の開封側端辺34に沿って外向きに延長した直線部分64bとで構成するとよい。箱体形成片18xで成る包装箱10においても、上記と同様の作用効果が得られる。
包装箱10,74は、開封時に使用する開封用押圧部62と、解体時に使用する解体用押圧部66とを備えている。そこで、開封用押圧部62又はその近傍の外面側に、開封しようとする使用者に対して開封用押圧部62を押し込むことを促す表示を設けることが好ましい。これにより、押圧部が2つある場合でも、使用者に、開封時に押圧すべき箇所を正しく認識させることができる。
包装箱10,74の場合、筒体12の片方の開口端だけを開封側蓋面14で閉鎖する構造にしているが、両方の開口端を開封側蓋面14で閉鎖する構造にしてもよい。この場合、筒体12の内側には、収容空間72の両側に補助空間70が各々配置されることになり、使用者は、どちらの蓋面が開封側蓋面なのかを特に意識することなく、安全に開封することができる。
10,74 包装箱
12 筒体
14 開封側蓋面
16 反対側蓋面
18,18x,76 箱体形成片
20 第四の側面板
22 第一の側面板
24 第二の側面板
26 第三の側面板
30 第四の開封側端辺
34 第一の開封側端辺
38 第二の開封側端辺
42 第三の開封側端辺
46 蓋板
48 差し込み片
62 開封用押圧部
64 開封用破断線
70 収容空間
72 補助空間
88 第一蓋片
90 第三蓋片
SB1,SB2 収容物

Claims (6)

  1. 順に連続する第一、第二、第三及び第四の側面板で成る四角形の筒体と、前記筒体の2つの開口端を各々閉鎖する開封側蓋面と反対側蓋面とを備えた包装箱であって、
    前記第一、第二、第三及び第四の側面板の前記開封側蓋面の側の端辺を、各々第一、第二、第三及び第四の開封側端辺としたとき、前記第一及び第三の開封側端辺は、前記開封側蓋面が前記第一の側面板に対して鋭角に交差し前記第三の側面板に対して鈍角に交差するように、互いにずれた位置に配され、前記第二及び第四の開封側端辺は、前記第一及び第三の開封側端辺の端部同士を連結する位置に斜めに配されており、
    前記第一の側面板には、前記開封側蓋面に連続し、前記開封側蓋面を開封する時に内向きに押し込まれる開封用押圧部と、前記開封用押圧部を押し込んで前記開封側蓋面を開く操作が行われた時、前記開封側蓋面及び前記開封用押圧部を前記第一の側面板から分離させる開封用破断線とが設けられ、
    前記筒体の内側に、収容物が収まる大きさの収容空間と、前記開封側蓋面と前記収容空間との間に位置する補助空間とが設定され、前記開封用押圧部の大きさは、前記開封用押圧部が前記開封用破断線で押し破られた時に前記補助空間の中だけを移動する大きさに設定されていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記補助空間及び前記収容空間の境界は、前記筒体の長さ方向の、前記第三の開封側端辺の位置に設定されている請求項1記載の包装箱。
  3. 前記第三の開封側端辺に蓋板と差し込み片とが順に延設され、前記蓋板は、前記開封側蓋面の一部となり、前記開封用押圧部は、前記差し込み片が内面に糊付けされて、前記開封側蓋面に連続し、前記差し込み片の大きさは、前記開封用押圧部が前記開封用破断線で押し破られた時に前記補助空間の中だけを移動する大きさに設定されている請求項1又は2記載の包装箱。
  4. 前記第一の開封側端辺に第一蓋片が、第三の開封側端辺に第三蓋片が各々延設され、前記第一及び第三蓋片は、互いに糊付けされて前記開封側蓋面の一部となり、前記開封用押圧部は、前記一蓋片を介して前記開封側蓋面に連続する請求項1又は2記載の包装箱。
  5. 前記開封用押圧部又はその近傍の外面側に、開封しようとする使用者に対して前記開封用押圧部を押し込むことを促す表示が設けられている請求項1又は2記載の包装箱。
  6. 前記筒体は、両方の前記開口端が前記開封側蓋面により閉鎖されている請求項1又は2記載の包装箱。
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