JP3238383B2 - 復水器一体型低圧タービン - Google Patents

復水器一体型低圧タービン

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JP3238383B2
JP3238383B2 JP25554999A JP25554999A JP3238383B2 JP 3238383 B2 JP3238383 B2 JP 3238383B2 JP 25554999 A JP25554999 A JP 25554999A JP 25554999 A JP25554999 A JP 25554999A JP 3238383 B2 JP3238383 B2 JP 3238383B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低圧タービン排気を
供給される復水器の胴部と、低圧タービンの外車室を一
部分一体的に構成した復水器一体型低圧タービンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気タービンプラントにおいて、
低圧タービンから復水器に至る部位における関連構成の
概要について、図7乃至図10に基づいて説明する。図
7は従来一般に採用されている蒸気タービンプラントの
全貌を示す外形図、図8は軸流排気型蒸気タービンを採
用した蒸気タービンプラントの全貌を示す外形図、図9
は軸流排気型蒸気タービンの概略断面図、また、図10
は復水器胴部と低圧タービン外車室の一部分を一体共用
にした復水器一体型低圧タービンの概略図である。
【0003】従来一般に採用されている蒸気タービンプ
ラントでは、図7に示す様に、低圧蒸気タービン2の排
気を冷却し凝縮させる復水器4は、低圧タービン2の下
方に排気ダクト5を介在させて配置されている。
【0004】すなわち、タービン台座6上で高中圧ター
ビン1と低圧タービン2を同軸上に配列し、更に発電機
台座上の発電機3を軸結合した一定の軸線面から下方
に、排気ダクト5、そして復水器4と配列しているの
で、復水器4はタービン台座6の下方に配置されること
になる。
【0005】また、従来の他の形式のものとして、図8
に示す様に、復水器4を低圧タービン2の下方ではな
く、同低圧タービン2の軸方向で後流側に設置した軸流
排気型蒸気タービンがある。
【0006】この形式のものでは、発電機台座及びター
ビン台座6上に発電機3、高中圧タービン1、低圧ター
ビン2と順次同軸上に配列され、更に低圧タービン2の
軸方向後流に排気ダクト5を介して復水器4を配置して
いる。
【0007】ここで高中圧タービン1及び低圧タービン
2の概要は図9に示す様に、ロータ12の上流側は前部
軸受台13を介して台座上に支持され、後流側は後部軸
受台14を介して他の台座上に支持されており、かつ、
車室11は詳細を省略しているが内車室と外車室に区画
されて排気室14に連なり、低圧タービン部においては
内車室を低圧タービンの外車室で支持する構造になって
いる。
【0008】なお、軸流排気を採用したこの配列は、長
大な低圧最終段翼の開発がなされたこともあって、25
0MW級の中容量までの蒸気タービンでは適用が可能と
なっているが、それ以上の大容量には軸流排気の適用で
きなく、排気を横方向に流すことになる。
【0009】この様に排気を横方向に流す形式のにあっ
ては、図10に示す様に、復水器とタービンそれぞれの
一部を一体型とした復水器胴兼低圧タービン外車室21
を採用し、管板24を通して冷却管25を集約し、低圧
タービン外車室端板23の位置に軸受支持部22を形成
して、軸受を低圧タービンの外車室で支持する構成とし
たものも提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
7で示した様にタービン台座6の下方に復水器4を配置
した一般の形式のものにあっては、蒸気タービンが大容
量となる程に、復水器4は高さが大きくなるため、ター
ビン台座6の高さも大きくなり、これはクレーン高さの
増加、ひいてはタービン建屋の高さの増加をもたらし、
これらに対する建設費が高くなるという問題点を伴うも
のである。
【0011】また、前記図8で示した様に復水器4を低
圧タービン2の軸方向で後流側に設置した軸流排気型蒸
気タービンでは、前記図7のものにおけるタービンの高
さ方向の問題点は発生しないものの、軸受、内車室を低
圧タービンの外車室で支持するので復水器真空度の変化
などによって低圧タービンの外車室の温度が変化する
と、軸受、内車室のアライメントが変化し、軸受面圧の
変化による軸受焼損や、オイルホイップ、静止部と回転
部の間隙の減少による接触などのトラブルを招く、とい
う問題点がある。
【0012】更に、図10に示した復水器一体型低圧タ
ービンにおいては、軸受を低圧タービンの外車室で支持
(図3の軸受支持部22の位置)するので軸受支持剛性
が低くなり、軸振動特性が悪くなるという問題点を伴う
ものである。
【0013】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を解消し、復水器設置に関連して特に高さ方向に
必要以上余分のスペースを確保する必然性もなく、低圧
タービン外車室の温度変化に伴う内車室のアライメント
変化、軸受焼損、不要な接触トラブル等の発生、更には
軸受支持剛性の低下による軸振動特性の悪化等の不具合
もなく、安定し、信頼性を高めた軸受、内車室等の支持
構造とした復水器一体型低圧タービンを提供することを
課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、復水器の胴とタービンの外
車室を一体とした復水器一体型低圧タービンにおいて、
軸受及び内車室上下方向を、外車室のロータ貫通部に配
置したエクスパンションジョイント、及び内車室の下
面、これに対向する上面、そして側方にそれぞれ配置し
たエクスパンションジョイントよりなる弾性部材を介し
て直接基礎で支持した復水器一体型低圧タービンを提供
するものである。
【0015】すなわち本発明によれば、復水器胴とター
ビン外車室とは一体型として復水器の高さ方向のスペー
ス節減を図ることに加えて、低圧タービンの軸受及び内
車室上下方向は、外車室のロータ貫通部に配置したエク
スパンションジョイント、及び内車室の下面、これに対
向する上面、そして側方にそれぞれ配置したエクスパン
ションジョイントよりなる弾性部材を間に介装して、例
えば台座等の基礎部位に対して直接的に支持されている
ので、運転の進行に伴い外車室の温度が高くなって外車
室が変形しても、内車室はその影響はなく、また、軸振
動特性の悪化等もなく、軸受及び内車室等の安定的な支
持を行う様にしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について
図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施の形態
における復水器一体型低圧タービンのタービン台座と軸
受台の見取図、図2は復水器胴と低圧タービン外車室の
見取図、そして図3は内車室支持方法の見取図で、
(a)は分解状態、(b)は要部の組立状態を示したも
のである。
【0017】本実施の形態においては、詳細な図示は省
略しているが、高中圧タービンの排気を中央に供給され
て左右両側に流れる複流型の低圧タービンを2台採用
し、これを支持する構造になっている。
【0018】すなわち、図1において、図示省略してい
るが低圧第1タービンと低圧第2タービンを有し、低圧
第1タービンの一端側の軸受は軸受台36の中に設置
し、この軸受台36は高中圧タービン台座31の上に据
付ける。
【0019】また、低圧第1タービンの他端側の軸受
と、低圧第2タービンの一端側の軸受は軸受台37の中
に設置し、低圧第1タービンと低圧第2タービンの間に
配置された低圧タービン間台座33の上に据付ける。
【0020】そして低圧第2タービンの他端側の軸受は
軸受台38の中に設置し、この軸受台38は発電機台座
35の上に据付ける。
【0021】なお、後述するように、低圧第1タービン
の内車室は低圧第1タービン内車室台座32の上に据付
け、低圧第2タービンの内車室は低圧第2タービン内車
室台座34の上に据付ける。
【0022】また、図2に示すように、低圧タービン外
車室は、復水器とその一部を共用するように同共用部を
一体型とした復水器胴兼低圧タービン外車室21を採用
し、低圧タービン外車室の左右の外側に復水器が配列さ
れる構造としている。
【0023】すなわち低圧タービン外車室の左右外側
で、軸方向の端面に復水器の管板24が設けられ、これ
に冷却管25が挿入され端部を拡管あるいは拡管および
シール溶接で固定ならびにシールする。なお、復水器胴
兼低圧タービン外車室21の軸方向端面のロータ貫通部
には排気コーン41を設ける。
【0024】また、ロータ貫通部にはこの部位のシール
をするグランドパッキン43が配設され、同グランドパ
ッキン43は軸受台(図1の36〜38)に固定し、排
気コーン41との間にエクスパンションジョイント44
を介装して接続している。
【0025】なお、低圧第1タービンと低圧第2タービ
ンの間には空間42が設けられ、同空間42は前記低圧
第1タービン及び低圧第2タービンそれぞれにおける一
方の軸を支持するタービン間台座33が入るようになっ
ている。
【0026】図3において、52は低圧タービン内車室
台座で、前記図1における低圧第1タービン内車室台座
32、及び低圧第2タービン内車室台座34に相当する
が、説明の都合上ここでは新たに低圧タービン内車室台
座52として説明する。
【0027】すなわち、低圧タービン内車室台座52は
内車室を支持する基本構造物であるが、同内車室が直に
載置されるのではなく、まず低圧タービン外車室底面5
3にカバー54を設け、同カバー54を低圧タービン内
車室台座52にかぶせるように構成する。
【0028】カバー54の頂部には、エクスパンション
ジョイント57を介在させて、内車室支持台板55を配
設し、同内車室支持台板55、エクスパンションジョイ
ント57、及びカバー54を一体として低圧タービン内
車室台座52の頂部に固定する。
【0029】他方、前記低圧タービン内車室台座52に
載置されることになる内車室60は、同内車室60の左
右に内車室支持腕61を設け、内車室支持腕61を内車
室支持台板55の上に載せることによって内車室60の
上下方向を支える。
【0030】また、この内車室支持腕61および前記し
た内車室支持台板55には、それぞれそのキー溝を設
け、このキー溝に挿入したキー56によって内車室60
の軸方向の位置決めをする。
【0031】また、前記内車室60はその下面とカバー
54の間にエクスパンションジョイント59を介装して
おり、同エクスパンションジョイント59及びカバー5
4を通して内車室60の下部中央をラジアルピン58に
よって低圧タービン内車室台座52に固定する。
【0032】なお、内車室60の上面には内車室入口フ
ランジ65が設けられ、低圧タービン外車室62の接続
部に配置したエクスパンションジョイント64を介して
低圧タービンへの蒸気入口であるクロスオーバ管63へ
接続する。
【0033】要するに前記した様に、本実施の形態にお
ける内車室60は、低圧タービン内車室台座52に載置
されるが、この場合低圧タービン外車室底面53に設け
られ低圧タービン内車室台座52を覆うカバー54と同
内車室60の軸方向の位置決めをするキー56の設置位
置にはエクスパンションジョイント57を介装し、内車
室60のラジアル方向を規制するラジアルピン58の設
置位置にはエクスパンションジョイント59を介装し、
また、内車室入口フランジ65と低圧タービン外車室6
2との接続部にはエクスパンションジョイント64を介
装しているので、低圧タービン外車室62と内車室60
との間は、弾性部材である前記各エクスパンションジョ
イント57、59、64を介して連結されている。
【0034】また、軸受部位について見ると、図2によ
り説明した様に、ロータ貫通部において、グランドパッ
キン43は軸受台に固定され、排気コーン41との間に
エクスパンションジョイント44を介在させた構造とな
っている。
【0035】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、低圧タービンを出た蒸気は外車室と一体の復水器の
胴へ流入し、外車室は加熱されることになるが、軸受は
タービン台座上に支持された軸受台の中に設置され、内
車室はタービン台座によって直接支持され、グランドパ
ッキンは軸受台から支持され、かつ、これらは間にそれ
ぞれエクスパンションジョイントを介在させたものとな
っているので、復水器の真空度変化などによって低圧タ
ービン外車室が熱伸びや熱変形を生じることがあって
も、エクスパンションジョイントの弾性機能に吸収され
て軸受や内車室に反映されることはなく、同軸受や内車
室のアライメントが変化、変形することがない。
【0036】このため、軸受面圧の変化による、軸受の
焼損やオイルホイップなどの不安定振動を生じることが
なく、かつ、軸受はタービン台座上に設置した軸受台内
に配置するので軸受支持剛性が高く、軸振動特性が良好
になる。
【0037】また、内車室とロータ、グランドパッキン
とロータの遊隙が変化することがないので静止部と回転
部の接触を生じることもまく、これらを総合して、作動
が安定し、高い信頼性を得る復水器一体型低圧タービン
を得ることが出来たものである。
【0038】次に本発明の実施の第2形態について、図
4乃至図6に基づいて説明する。図4は本実施の形態に
おける片側排気式とした復水器一体型低圧タービンの台
座と軸受台の見取図、図5は復水器胴と低圧タービン外
車室の見取図、そして図6は内車室支持方法の見取図
で、(a)は分解状態、(b)は要部の組立状態を示し
たものである。
【0039】すなわち、前記した実施の第1形態におい
ては、低圧タービンの両側へ排気する形式のものであ
り、タービンの両側に復水器が配置されるので、各軸受
台への潤滑油の供給油管、ドレン油管、グランドパッキ
ンへの供給蒸気管、排気管などの配置のスペースに余裕
が十分ではなく、若干の不自由を強いられることは否め
ず、また低圧給水加熱器の配置もやや難しくなるところ
もあるので、本実施の形態においてはこの点を配慮し
て、更に好適なものとして、低圧タービンの排気を片方
とした、いわゆる片側排気式を提示するものである。
【0040】図4においては説明を簡便にするために前
記した複流型の低圧タービンを1台としたものを示し、
低圧タービンの一端側の軸受は軸受台77の中に設置
し、この軸受台77は高中圧タービン台座31の上に据
付け、他端側の軸受は軸受台78の中に設置し、この軸
受台78は発電機台座76の上に据付ける。
【0041】復水器のない側の低圧タービン台座75は
通常のものと同じとし、復水器のある側、すなわち排気
側は低圧タービン外車室を水平継手面の少し下で支持す
るための台座はなく、低圧内車室を支持するための低圧
タービン内車室台座52を設置する。
【0042】また、図5に示すように、低圧タービン外
車室は、復水器とその一部を共用するように同共用部を
一体型とした復水器胴兼低圧タービン外車室21を採用
するが、本実施の形態においては片側排気式のため、低
圧タービン外車室の外側一方のみに復水器が配列される
構造となっており、図示のものでは低圧タービン外車室
の右側に復水器を配置したものとしているが、この配置
は場合によっては反対側でもよいことは勿論である。
【0043】従って図示のものでは低圧タービン外車室
の右外側で、軸方向の端面に復水器の管板24が設けら
れ、これに図示省略の冷却管が挿入され端部を拡管ある
いは拡管およびシール溶接で固定ならびにシールする。
なお、復水器胴兼低圧タービン外車室21の軸方向端面
のロータ貫通部には排気コーン41を設ける。
【0044】そして図示省略しているが、前記実施の第
1形態と同様に、ロータ貫通部にはこの部位のシールを
するグランドパッキンが配設され、同グランドパッキン
は軸受台に固定され、排気コーン41との間に図示省略
のエクスパンションジョイントを介装して接続してい
る。
【0045】同様に図示省略しているが、前記実施の第
1形態と同様に、低圧タービンへの蒸気入口にはクロス
オーバ管が連絡されており、その連絡部には低圧タービ
ン外車室の接続部に設けた別のエクスパンションジョイ
ントが配設され、クロスオーバ管、同低圧タービン外車
室接続部のエクスパンションジョイントを介して内車室
の内車室入口フランジと接続する。
【0046】なお、本実施形態の片側排気式のものにお
ける排気側に対して、その反対側となる低圧タービン外
車室71の内側には内車室支持台72を設けて内車室を
支持し、キー73によって内車室の軸方向の位置決めを
しており、この位置に設置した内車室支持台72は、前
記図4に示した低圧タービン台座75による低圧タービ
ン外車室の支持部に近いので上下方向に変位変形するこ
とはない。
【0047】次いで前記低圧タービン内車室台座52に
よる低圧タービン内車室の支持構造について更に詳細に
説明すると、図6において、低圧タービン外車室底面5
3には低圧タービン内車室台座52にかぶさるようなカ
バー54を設けると共に、同カバー54の頂部にはエク
スパンションジョイント57を介在させて内車室支持台
板55を設け、同内車室支持台板55、エクスパンショ
ンジョイント57、及びカバー54を一体として低圧タ
ービン内車室台座52の頂部に固定する。
【0048】また、内車室60の左右には内車室支持腕
61を設け、同内車室支持腕61の一方(図で左側)を
を内車室支持台72に、他方(図で右側)を内車室支持
台板55の上に載せることによって内車室60の上下方
向を支える。
【0049】内車室支持腕61および内車室60が載置
される内車室支持台72と内車室支持台板55には、そ
れぞれ中央部にキー溝を設け、内車室支持台72側では
キー73によって、また内車室支持台板55側ではキー
56によって内車室60の軸方向の位置決めをする。
【0050】また、内車室60の下部中央は、その下面
とカバー54の間にエクスパンションジョイント59を
介装しており、同エクスパンションジョイント59及び
カバー54を貫通して内車室60の下部中央をラジアル
ピン58によって低圧タービン内車室台座52に固定す
る。
【0051】なお、内車室60の上面に設けられた内車
室入口フランジ65は、図示省略しているが、前記実施
の第1形態と同様に低圧タービン外車室の接続部に配置
したエクスパンションジョイントを介して低圧タービン
への蒸気入口であるクロスオーバ管へ接続する。
【0052】また、低圧タービン外車室底面53は、低
圧タービン内車室台座52に直接に当接せず、間にばね
80を介在させて弾性的に低圧タービン内車室台座52
に支持されているので、上下・水平方向の変位が許容で
き、更にこのばね80と平行に適宜のダンパーを設ける
ことによって地震時などの耐震対策を講じることもでき
る。
【0053】要するに本実施の形態も前記実施の第1形
態と同様に、内車室60はエクスパンションジョイント
57、59、ほかを介在させて低圧タービン内車室台座
52や外車室に連絡され、また、軸受部位は別個にエク
スパンションジョイントを介在して軸受台等に固定され
る構成となっており、前記実施の第1形態と同様の作用
効果を奏するものであるが、その説明は重複するので、
同実施の第1形態における説明を援用して繰り返しての
説明は省略する。
【0054】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0055】例えば、前記実施の第1形態においては低
圧タービンとして4流の低圧タービンについて説明した
が、複流または6流以上のものであってもよく、また、
実施の第2形態においては片側排気式の複流の低圧ター
ビンの場合を示したが、4流あるいはそれ以上の場合で
も適用できる。
【0056】また、前記実施の第1、第2形態において
は、復水器一体型低圧タービンとして、符号21で復水
器胴兼低圧タービン外車室を説明したが、この復水器胴
兼低圧タービン外車室21は、復水器側と低圧タービン
外車室側との取合部位を直接接続したものを想定してい
る。
【0057】しかし復水器側及び低圧タービン側との真
空力をバランスさせるための対策あるいは真空力によっ
て低圧タービン外車室や、復水器が変位・転倒しないた
めの対策を講じて、前記取合部位にエクスパンションジ
ョイントを設けてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明によれば、復水器の胴とタ
ービンの外車室を一体とした復水器一体型低圧タービン
において、軸受及び内車室上下方向を、外車室のロータ
貫通部に配置したエクスパンションジョイント、及び内
車室の下面、これに対向する上面、そして側方にそれぞ
れ配置したエクスパンションジョイントよりなる弾性部
材を介して直接基礎で支持して復水器一体型低圧タービ
ンを構成しているので、復水器胴とタービン外車室とは
一体型として復水器の高さ方向のスペース節減を図る様
にしたことに加え、低圧タービンの軸受及び内車室は、
例えばエクスパンションジョイント等の弾性部材を間に
介装して、台座等の基礎部位に対して直接的に支持され
ているので、運転の進行に伴い復水器の真空度変化など
によって低圧タービン外車室が熱伸びや熱変形を生じる
ことがあっても、内車室はその影響はなく、また、軸振
動特性の悪化等もなく、軸受及び内車室等の安定的な支
持を行い、以て高い信頼性をかち得た好適な復水器一体
型低圧タービンを得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る復水器一体型低
圧タービンのタービン台座と軸受台の見取図である。
【図2】前記実施の第1形態に係る復水器一体型低圧タ
ービンの復水器胴と低圧タービン外車室の見取図であ
る。
【図3】前記実施の第1形態に係る復水器一体型低圧タ
ービンの内車室支持方法の見取図で、(a)は分解状
態、(b)は要部の組立状態を説明するものである。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る片側排気式とし
た復水器一体型低圧タービンのタービン台座と軸受台の
見取図である。
【図5】前記実施の第2形態に係る片側排気式とした復
水器一体型低圧タービンの復水器胴と低圧タービン外車
室の見取図である。
【図6】前記実施の第2形態に係る片側排気式とした復
水器一体型低圧タービンの内車室支持方法の見取図で、
(a)は分解状態、(b)は要部の組立状態を説明する
ものである。
【図7】従来一般に採用されている蒸気タービンプラン
トの全貌を示す外形図である。
【図8】従来の軸流排気型蒸気タービンを採用した蒸気
タービンプラントの全貌を示す外形図である。
【図9】従来の軸流排気型蒸気タービンの概略断面図で
ある。
【図10】従来の復水器胴部と低圧タービン外車室の一
部分を一体共用にした復水器一体型低圧タービンの概略
図である。
【符号の説明】
1 高中圧タービン 2 低圧タービン 3 発電機 4 復水器 5 排気ダクト 6 タービン台座 11 車室 12 ロータ 13 前部軸受台 14 後部軸受台 15 排気室 21 復水器胴兼低圧タービン外車室 22 軸受支持部 23 低圧タービン外車室端板 24 管板 25 冷却管 31 高中圧タービン台座 32 低圧第1タービン内車室台座 33 低圧タービン間台座 34 低圧第2タービン内車室台座 35 発電機台座 36 軸受台 37 軸受台 38 軸受台 41 排気コーン 42 空間 43 グランドパッキン 44 エクスパンションジョイント 52 低圧タービン内車室台座 53 低圧タービン外車室底面 54 カバー 55 内車室支持台板 56 キー 57 エクスパンションジョイント 58 ラジアルピン 59 エクスパンションジョイント 60 内車室 61 内車室支持腕 62 低圧タービン外車室 63 クロスオーバ管 64 エクスパンションジョイント 65 内車室入口フランジ 71 低圧タービン外車室 72 内車室支持台 73 キー 75 低圧タービン台座 76 発電機台座 77 軸受台 78 軸受台 80 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−13913(JP,A) 特開 昭55−134706(JP,A) 特開 平11−93616(JP,A) 特開 昭63−97805(JP,A) 特開 昭52−57412(JP,A) 特開 昭55−66605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 25/16 - 25/26 F01K 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器の胴とタービンの外車室を一体と
    した復水器一体型低圧タービンにおいて、軸受及び内車
    室上下方向を、外車室のロータ貫通部に配置したエクス
    パンションジョイント、及び内車室の下面、これに対向
    する上面、そして側方にそれぞれ配置したエクスパンシ
    ョンジョイントよりなる弾性部材を介して直接基礎で支
    持したことを特徴とする復水器一体型低圧タービン。
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