JP6235502B2 - 蒸気タービン設備 - Google Patents

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Description

本開示は、蒸気タービン設備に関する。
特許文献1には、低圧蒸気タービンで仕事をした蒸気を復水器に送り、水に戻す低圧蒸気タービン設備が開示されている。かかる低圧蒸気タービン設備は、低圧蒸気タービンと、低圧蒸気タービンの側方に設置される復水器と、低圧蒸気タービンと復水器とを接続する中間胴と、を備えている。低圧蒸気タービンと復水器は、それぞれ、基礎に個別に固定され、低圧蒸気タービンと中間胴とは伸縮継手を介して接続されている。
特許文献1が開示する低圧蒸気タービン設備では、低圧蒸気タービンが稼働すると、低圧蒸気タービンと復水器との間が真空状態となり、低圧蒸気タービンと復水器との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用する。かかる場合に伸縮継手が伸縮し、スラスト力による変位を吸収することで、低圧蒸気タービンと復水器の接続状態が維持されるようになっている。
特開2006−312885号公報
しかしながら、特許文献1が開示する低圧蒸気タービン設備では、タービンロータを収容する内部車室が外部車室によって固定されている。このため、スラスト力によって外部車室が水平方向に変形すると、その変形の影響が内部車室にも及び、タービンロータと内部車室との間に変形差が生じる。かかる変形差によって、タービンロータと内部車室との間のクリアランスを維持することができなくなり、タービン効率の低下や、タービンロータが内部車室に接触するなどの不具合が生じる恐れがあった。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、低圧蒸気タービンと復水器との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、タービンロータと内部車室との間のクリアランスを維持することができる蒸気タービン設備を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る低圧蒸気タービン設備は、
タービンロータと、
前記タービンロータが収容されるとともに、低圧蒸気を導入するための蒸気導入部が設けられた内部車室と、
基礎面に支持され、前記内部車室を収容する外部車室であって、前記内部車室を鉛直方向に支持するとともに、前記内部車室に導入された前記低圧蒸気を排出するための排出口部が設けられた外部車室と
を含む低圧蒸気タービンと、
前記低圧蒸気タービンの側方に設置された復水器と、
前記排出口部と前記復水器との間を接続する中間胴と、
前記基礎面から立ち上げられ、前記外部車室の外部から前記蒸気導入部を水平方向に支持する内部車室支持体と
を備える。
上記(1)の構成によれば、内部車室は、鉛直方向が外部車室に支持され、水平方向が外部車室とは別に基礎面から立ち上げられる内部車室支持体に支持される。したがって、低圧蒸気タービンと復水器との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、外部車室の水平方向における変形の影響が内部車室には及ばないため、タービンロータと内部車室との間のクリアランスを維持することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記内部車室支持体は、
前記基礎面から立ち上げられた第1柱と、
前記基礎面から立ち上げられた第2柱と、
前記第1柱および前記第2柱と締結手段によって締結されることで、前記第1柱と前記第2柱との間に架設された梁構造体と
を備える。
上記(2)の構成によれば、梁構造体を、第1柱および第2柱から容易に取り外すことが出来る。このため、低圧蒸気タービンを分解する際に、第1柱および第2柱から梁構造体を取り外すことで、梁構造体が分解作業の妨げとなるのを防止することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記第2柱は、前記外部車室と前記中間胴との間に形成された鉛直方向に延伸する空間に立ち上げられる。
外部車室と中間胴との間には、内部車室を鉛直方向に支持するための起上基礎を立ち上げるための鉛直方向に延伸する空間が形成されている。よって、上記(3)の構成によれば、この外部車室と中間胴との間に形成された鉛直方向に延伸する空間を利用して第2柱を設置することで、内部車室支持体を低圧蒸気タービンの周囲にコンパクトに配置することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)または(3)の構成において、
前記梁構造体は、
前記第1柱に接続される第1梁と、
前記第2柱に接続される第2梁と、
前記第1梁と前記第2梁とを接続する環状部材と
を備え、
前記蒸気導入部は、前記環状部材の内周に支持される。
上記(4)の構成によれば、内部車室が鉛直方向に拘束されないので、内部車室が鉛直方向に熱伸びしても、環状部材の内周が蒸気導入部を確実に支持することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記環状部材の内周には嵌合部が設けられ、
前記蒸気導入部の外周には、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部が設けられる。
上記(5)の構成によれば、嵌合部に被嵌合部が嵌合され、蒸気導入部の外周を環状部材の内周が確実に支持することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記嵌合部および前記被嵌合部は、前記タービンロータの軸線方向に沿って配置される。
上記(6)の構成によれば、蒸気導入部のタービンロータの軸直角方向への移動を規制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)または(6)の構成において、
前記内部車室は、
蒸気導入口部が設けられた内部車室本体と、
前記蒸気導入口部に接続され、前記蒸気導入部を構成する筒状の接続部材と
を含み、
前記被嵌合部は、前記接続部材に設けられる。
上記(7)の構成によれば、内部車室本体を外部車室に収容した後に、蒸気導入口部に接続部材を接続することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(7)の何れか一つの構成において、
前記蒸気導入部と前記外部車室との間に環状のトップシールをさらに備える。
上記(8)の構成によれば、蒸気導入部と外部車室との間がシールされ、外部車室の真空状態を維持することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)から(8)の何れか一つの構成において、
前記排出口部と前記中間胴との間に伸縮継手を備える。
上記(9)の構成によれば、低圧蒸気タービンと復水器との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、伸縮継手が伸縮するので、低圧蒸気タービンと復水器の接続状態を維持することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、低圧蒸気タービンと復水器との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、タービンロータと内部車室との間のクリアランスを維持することができる低圧蒸気タービン設備が提供される。
本発明の一実施形態に係る低圧蒸気タービン設備の構成を概略的に示した側面模式図である。 図1に示した低圧蒸気タービン設備の構成を概略的に示した平面模式図である。 図2に示した低圧蒸気タービン設備をIII−III線で縦断した断面模式図である。 一実施形態に係る蒸気導入部の支持構造の概略を示す断面模式図である。 図4に示した蒸気導入部の支持構造をV−V線方向から見た矢視図である。 一実施形態に係る蒸気導入部の支持構造の概略を示す断面模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また、例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る低圧蒸気タービン設備1の構成を概略的に示した側面模式図であり、図2は、図1に示した低圧蒸気タービン設備1の構成を概略的に示した平面模式図である。また、図3は、図2に示した低圧蒸気タービン設備1をIII−III線で縦断した断面模式図である。図4は、一実施形態に係る蒸気導入部の支持構造の概略を示す断面模式図であり、図5は、図4に示した蒸気導入部の支持構造をV−V線方向から見た矢視図である。また、図6は、一実施形態に係る蒸気導入部の支持構造の概略を示す断面模式図である。
図1から図3に示すように、本発明の一実施形態に係る低圧蒸気タービン設備1は、低圧蒸気タービン2と、復水器5と、中間胴6と、内部車室支持体7と、を備えている。
図示した実施形態では、低圧蒸気タービン設備1は、低圧蒸気タービン2と復水器5とが段差を隔てて設置される。具体的には、低圧蒸気タービン2が高地Hに設置され、復水器5が低地Lに設置される。
低圧蒸気タービン2は、蒸気のもつエネルギーを回転運動へと変換する外燃機関であり、本実施形態に係る低圧蒸気タービン2は、低圧な水蒸気が用いられる。
図示した実施形態では、低圧蒸気タービン2は、下半部が地表面から掘り下げられたピットPに収容される。
低圧蒸気タービン2は、タービンロータ21と、内部車室3と、外部車室4とを含んでいる。
図示した実施形態では、タービンロータ21はその外周に複数の動翼(図示せず)が等間隔に設けられた羽根車であって、一端と他端とがそれぞれ内部車室3および外部車室4を貫通し、低圧蒸気タービン2の外部に設けられた軸受装置等(図示せず)に回転自在に支持されている。
図示した実施形態において、内部車室3は、図3に示すように、上述したタービンロータ21が収容される円筒状のケーシングであって、その一端と他端とにはタービンロータ21の一端と他端とが貫通する軸穴31が設けられている。また、内部車室3の内周には、複数の静翼(図示せず)が等間隔に設けられている。
内部車室3は、上下二分割構造であり、半円筒状の下半部32(以下、「内部車室下半部32」という)と半円筒状の上半部33(以下、「内部車室上半部33」という)とが接合され、一つの内部車室3を構成している。これにより、上述した軸穴31は内部車室下半部32と内部車室上半部33とに亘り設けられる。また、内部車室下半部32の開口縁部と内部車室上半部33の開口縁部とにはそれぞれ水平方向に延びるフランジ321,331が設けられ、内部車室下半部32のフランジ321と内部車室上半部33のフランジ331とが接合されている。そして、これら二つのフランジ321,331を貫通するボルト(図示せず)と貫通した該ボルトに螺合するナット(図示せず)とにより、内部車室下半部32と内部車室上半部33とが締結される。
また、内部車室3には、内部に低圧蒸気を導入するための蒸気導入部34が設けられている。
図示した実施形態では、蒸気導入部34は、図2に示すように、内部車室上半部33の上面中央部に設けられている。蒸気導入部34は、図4及び図6に示すように、平面視円形の開口341と、該開口341の周りに設けられた第1フランジ部342と、鉛直方向に延在する筒状部347と、該筒状部347の外周に設けられ、後述する外部車室4の開口部45に対向する第2フランジ部348とを備えている。
図1に示すように、外部車室4は、高地Hに設けられた基礎面HFに支持され、ピットPに設けられたキーP1により固定される。外部車室4は、上述した内部車室3が収容される筒状のケーシングであって、その一端と他端とにはタービンロータ21の一端と他端とが貫通する軸穴41が設けられている。
また、外部車室4は、図3に示すように、上述した内部車室3を鉛直方向に支持するとともに、内部車室3に導入された低圧蒸気を排出するための排出口部42が設けられている。これにより、内部車室3の鉛直方向は外部車室4に支持され、内部車室3の水平方向は外部車室4に対して移動自在となる。そして、内部車室3に導入された低圧蒸気は排出口部42から排出可能となる。
図1に示すように、外部車室4は、上下二分割構造であり、半筒状の下半部43(以下、「外部車室下半部43」という)と半筒状の上半部44(以下、「外部車室上半部44」という)とが接合され、一つの外部車室4を構成している。これにより、上述した軸穴41は外部車室下半部43と外部車室上半部44とに亘り設けられる。
また、外部車室4は、図3に示すように、外部車室下半部43の開口内側に一対を成す支持台431,432を有している。一対を成す支持台431,432は、内部車室3を鉛直方向に支持するためのものであり、一方の支持台431は、外部車室下半部43の開口縁部内側に設けられ、他方の支持台432は、ピットPから立ち上げられた起上基礎Qの基礎面QF上に設けられている。
また、外部車室4は、図1に示すように、外部車室下半部43の開口縁部と外部車室上半部44の開口縁部とにはそれぞれ水平方向に延びるフランジ(図示せず)が設けられている。また、外部車室下半部43には、フランジに沿ってフート433が設けられている。フート433は、外部車室4(外部車室下半部43)がピットPに収容された状態で外部車室4を高地Hに設けられた基礎面HFに固定するためのもので、側面視台形状に形成され、その設置面が水平な基礎面HFに平行な水平面を成している。これにより、フート433は、外部車室4(外部車室下半部43)がピットPに収容された状態で水平な基礎面HFに水平に設置される。
また、外部車室4は、外部車室下半部43のフランジと内部車室上半部44のフランジとが接合され、これら二つのフランジを貫通するボルト(図示せず)と貫通した該ボルトに螺合するナット(図示せず)とにより、外部車室下半部43と外部車室上半部44とが締結される。
図2及び図3に示すように、外部車室4には開口部45が設けられている。開口部45は、図2に示すように、蒸気導入部34よりも一回り大きく形成されている。図示した実施形態では、内部車室3の蒸気導入部34が、この開口部45から外部車室4の外側に突出している。
図1及び図2に示すように、排出口部42は、外部車室4の側面に設けられており、タービンロータ21の軸直角方向に向かってその開口が配向されている。
復水器5は、低圧蒸気タービン2から送られた蒸気(水蒸気)を水に戻すためのものである。復水器5は、外部車室4の側方、図示した実施形態では、排出口部42に対してタービンロータ21の軸直角方向の位置に設置され、低地Lに設けられたキーL1,L2により固定されている。
中間胴6は、低圧蒸気タービン2から排出された蒸気(水蒸気)を復水器5に送るためのもので、外部車室4の排出口部42と復水器5との間を接続している。
図示した実施形態では、中間胴6は、タービンロータ21の軸直角方向に沿って延在し、外部車室4の排出口部42と復水器5との間に架設されている。
中間胴6と外部車室4の排出口部42との間には、伸縮継手61が設けられている。
伸縮継手61は、低圧蒸気タービン2と復水器5との間が真空状態となり、低圧蒸気タービン2と復水器5との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、低圧蒸気タービン2と復水器5の接続状態が維持されるように伸縮するものである。伸縮継手61は、例えば、中間胴6の内周、外部車室4の排出口部42に対向する面に設けられる。
図3に示すように、内部車室支持体7は、基礎面HF,QFから立ち上げられ、外部車室4の外部から蒸気導入部34を水平方向に支持するように構成されている。
上述した低圧蒸気タービン設備1によれば、内部車室3は、鉛直方向が外部車室4に支持され、水平方向が内部車室支持体7に支持される。したがって、低圧蒸気タービン2と復水器5との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、外部車室4の水平方向における変形の影響が内部車室3には及ばないため、タービンロータ21と内部車室3との間のクリアランスを維持することができる。
図1から図3に示すように、幾つかの実施形態では、内部車室支持体7は、高地Hに設けられた基礎面HFから立ち上げられた第1柱71と、ピットPから立ち上げられた起上基礎Qの基礎面QFから立ち上げられた第2柱72と、第1柱71および第2柱72と締結手段によって締結されることで、第1柱71と第2柱72との間に架設された梁構造体73とを有する。
第1柱71および第2柱72は、梁構造体73を支持するための支柱であり、第1柱71と梁構造体73、および、第2柱72と梁構造体73は、任意の締結手段(例えば、ボルトとナット)により締結され、必要に応じて分解される。
この構成によれば、梁構造体73を、第1柱71および第2柱72から容易に取り外すことができる。このため、低圧蒸気タービンを分解する際に、第1柱71および第2柱72から梁構造体73を取り外すことで、梁構造体73が分解作業の妨げとなるのを防止することができる。
図示した実施形態では、第1柱71および第2柱72が断面矩形の角型鋼管で形成され、第1柱71と梁構造体73、および第2柱72と梁構造体73がボルト(図示せず)とナット(図示せず)とで締結されている。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第2柱72は、外部車室4と中間胴6との間に形成された鉛直方向に延伸する空間Sに立ち上げられる。
空間Sは、内部車室3を支持するための起上基礎Qを立ち上げるための空間であり、外部車室4と中間胴6とに跨がって形成される。空間Sは、外部車室4(排出口部42)の内部、および中間胴6の内部から遮蔽され、低圧蒸気タービン2(外部車室4)から排出された蒸気は、空間Sの両側、すなわち、排出口部42と中間胴6を通り、復水器5に送られる。これにより、低圧蒸気タービン2から排出された蒸気が空間Sを通り、外部に漏出することはない。尚、図示した実施形態において、空間Sは、平面視台形状に形成されるが、これに限られるものではない。
この構成によれば、外部車室4と中間胴6との間に形成された鉛直方向に延伸する空間Sを利用して第2柱72を設置することで、内部車室支持体7を低圧蒸気タービン2の囲にコンパクトに配置することができる。
図4から図6に示すように、幾つかの実施形態では、梁構造体73は、第1柱71に接続される第1梁74と、第2柱72に接続される第2梁75と、第1梁74と第2梁75とを接続する環状部材76とを有し、蒸気導入部34は、環状部材76の内周に支持される。
環状部材76は、内部車室3を鉛直方向に移動可能に支持するためのものであり、蒸気導入部は環状部材76の内周に支持され、水平方向に位置決めされる一方、鉛直方向に移動可能に支持される。
この構成によれば、内部車室3が鉛直方向に拘束されないので、内部車室3が鉛直方向に熱伸びしても、環状部材76の内周が蒸気導入部34を確実に支持することができる。
図示した実施形態では、図4から図6に示すように、第1梁74および第2梁75が断面H形のH形鋼で形成され、環状部材76は円環状に形成され、これらは溶接等により一体となっている。このように構成された梁構造体73は、上述したように、第1柱71および第2柱72にボルトとナットで締結され、環状部材76が位置決めされる。
図4から図6に示すように、幾つかの実施形態では、環状部材76の内周には嵌合部761〜764が設けられ、蒸気導入部34の外周には、嵌合部761〜764と嵌合する被嵌合部343〜346が設けられる。
この構成によれば、嵌合部761〜764に被嵌合部343〜346が嵌合され、蒸気導入部34の外周を環状部材76の内周が確実に支持することができる。
図示した実施形態では、図5に示すように、嵌合部761〜764が環状部材76の内周を四等分する位置に設けられ、被嵌合部343〜346が蒸気導入部34の外周を四等分する位置に設けられる。
図示した実施形態では、嵌合部761〜764と被嵌合部343〜346とがキー構造で嵌合される。図示した実施形態では、嵌合部761〜764が凹部で構成され、被嵌合部761〜764が該凹部に嵌合する凸部で構成される。尚、嵌合部761〜764が凸部で構成され、被嵌合343〜346が該凸部が嵌る凹部で構成されてもよい。また、嵌合部761〜764および被嵌合部343〜346がともに凹部で構成され、嵌合部761〜764に設けられた凹部と被嵌合部343〜346に設けられた凹部とに嵌るキーで接続されてもよい。
図5に示すように、幾つかの実施形態では、嵌合部761,762および被嵌合部343,344は、タービンロータ21の軸線方向に沿って配置される。
この構成によれば、低圧蒸気タービン2と復水器5との間に働くスラスト力方向、すなわち、蒸気導入部34のタービンロータ21の軸直角方向への移動を規制することができる。
図示した実施形態では、一対の嵌合部761,762および被嵌合部343,344がタービンロータ21の軸線方向に沿って配置され、一対の嵌合部763,764および被嵌合部345,346がタービンロータ21の軸直角方向に沿って配置される。
この構成によれば、蒸気導入部34のタービンロータ21の軸直角方向および軸線方向への移動を規制できる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、内部車室3は、蒸気導入口部35が設けられた内部車室本体3Aと、蒸気導入口部35に接続され、蒸気導入部34を構成する筒状の接続部材36とを含み、被嵌合部343〜346は、接続部材36に設けられる。
この構成によれば、内部車室本体3Aを外部車室4に収容した後に、蒸気導入口部35に接続部材36を接続することができる。
図6に示すように、幾つかの実施形態では、接続部材36は、蒸気導入口部35の上面に接合される下部フランジ361と、蒸気導入部34の第1フランジ部342を構成する上部フランジ362とを有する。上部フランジ362は、下部フランジよりも大きく設定されている。
図4及び図6に示すように、幾つかの実施形態では、蒸気導入部34と外部車室4との間に環状のトップシール8をさらに備える。
この構成によれば、蒸気導入部34と外部車室4との間がシールされ、外部車室4の真空状態を維持することができる。
図示する形態において、トップシール8は、外部車室4の開口部45と、内部車室3の蒸気導入部34に設けられた第2フランジ部348との間に配置され、外部車室4の開口部45と内部車室3の蒸気導入部34に設けられた第2フランジ部348との間がシールされる。
トップシール8は、外部車室4の真空状態を維持するためのもので、外部車室4から内部車室3に力を伝達するものではない。
図示する形態において、トップシール8は、断面U字状に形成され、外部車室4の開口部45と内部車室3の蒸気導入部34に設けられた第2フランジ部348とに跨がって配置される。トップシール8は、ボルト等により、内部車室3の蒸気導入部34に設けられた第2フランジ部348に固定されてもよいが、外部車室4の真空圧により固定されてもよい。
図1に示すように、幾つかの実施形態では、上述したように、排出口部42と中間胴6との間に伸縮継手61を有する。
この構成によれば、上述したように、低圧蒸気タービン2と復水器5との間に互いに引き寄せるようにスラスト力が作用しても、伸縮継手61が伸縮するので、低圧蒸気タービン2と復水器5の接続状態を維持することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 低圧蒸気タービン設備
2 低圧蒸気タービン
21 タービンロータ
3 内部車室
3A 内部車室本体
31 軸穴
32 内部車室下半部
321 フランジ
33 内部車室上半部
331 フランジ
34 蒸気導入部
341 開口
342 第1フランジ部
343〜346 被嵌合部
347 第2フランジ部
35 蒸気導入口部
36 接続部材
361 下部フランジ
362 上部フランジ
4 外部車室
41 軸穴
42 排出口部
43 内部車室下半部
431,432 支持台
433 フート
44 内部車室上半部
45 開口部
5 復水器
6 中間胴
61 伸縮継手
7 内部車室支持体
71 第1柱
72 第2柱
73 梁構造体
74 第1梁
75 第2梁
76 環状部材
761〜764 嵌合部
8 トップシール
H 高地
HF 基礎面
P ピット
P1 キー
Q 起上基礎
QF 基礎面
L 低地
L1,L2 キー
S 空間

Claims (9)

  1. タービンロータと、
    前記タービンロータが収容されるとともに、低圧蒸気を導入するための蒸気導入部が設けられた内部車室と、
    基礎面に支持され、前記内部車室を収容する外部車室であって、前記内部車室を鉛直方向に支持するとともに、前記内部車室に導入された前記低圧蒸気を排出するための排出口部が設けられた外部車室と
    を含む低圧蒸気タービンと、
    前記低圧蒸気タービンの側方に設置された復水器と、
    前記排出口部と前記復水器との間を接続する中間胴と、
    前記基礎面から立ち上げられ、前記外部車室の外部から前記蒸気導入部を水平方向に支持する内部車室支持体と
    を備え、
    前記蒸気導入部は、前記外部車室の開口部から前記外部車室の外側に向かって鉛直方向に突出し、
    前記内部車室支持体は、
    前記基礎面から前記外部車室の外側に立ち上げられた第1柱と、
    前記基礎面から前記外部車室の外側に立ち上げられた第2柱と、
    前記第1柱および前記第2柱と締結手段によって締結されることで、前記第1柱と前記第2柱との間に架設される梁構造体であって、前記外部車室の上方を横断し、前記蒸気導入部を支持する前記梁構造体と
    を備える
    ことを特徴とする低圧蒸気タービン設備。
  2. 前記第2柱は、前記外部車室と前記中間胴との間に形成された鉛直方向に延伸する空間に立ち上げられることを特徴とする請求項に記載の低圧蒸気タービン設備。
  3. 前記梁構造体は、
    前記第1柱に接続される第1梁と、
    前記第2柱に接続される第2梁と、
    前記第1梁と前記第2梁とを接続する環状部材と
    を備え、
    前記蒸気導入部は、前記環状部材の内周に支持される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の低圧蒸気タービン設備。
  4. タービンロータと、
    前記タービンロータが収容されるとともに、低圧蒸気を導入するための蒸気導入部が設けられた内部車室と、
    基礎面に支持され、前記内部車室を収容する外部車室であって、前記内部車室を鉛直方向に支持するとともに、前記内部車室に導入された前記低圧蒸気を排出するための排出口部が設けられた外部車室と
    を含む低圧蒸気タービンと、
    前記低圧蒸気タービンの側方に設置された復水器と、
    前記排出口部と前記復水器との間を接続する中間胴と、
    前記基礎面から立ち上げられ、前記外部車室の外部から前記蒸気導入部を水平方向に支持する内部車室支持体と
    を備え
    前記内部車室支持体は、
    前記基礎面から立ち上げられた第1柱と、
    前記基礎面から立ち上げられた第2柱と、
    前記第1柱および前記第2柱と締結手段によって締結されることで、前記第1柱と前記第2柱との間に架設される梁構造体と
    を備え、
    前記梁構造体は、
    前記第1柱に接続される第1梁と、
    前記第2柱に接続される第2梁と、
    前記第1梁と前記第2梁とを接続する環状部材と
    を備え、
    前記蒸気導入部は、前記環状部材の内周に支持される
    ことを特徴とする低圧蒸気タービン設備。
  5. 前記環状部材の内周には嵌合部が設けられ、
    前記蒸気導入部の外周には、前記嵌合部と嵌合する被嵌合部が設けられる
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の低圧蒸気タービン設備。
  6. 前記嵌合部および前記被嵌合部は、前記タービンロータの軸線方向に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項5に記載の低圧蒸気タービン設備。
  7. 前記内部車室は、
    蒸気導入口部が設けられた内部車室本体と、
    前記蒸気導入口部に接続され、前記蒸気導入部を構成する筒状の接続部材と
    を含み、
    前記被嵌合部は、前記接続部材に設けられる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の低圧蒸気タービン設備。
  8. 前記蒸気導入部と前記外部車室との間に環状のトップシールをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の低圧蒸気タービン設備。
  9. 前記排出口部と前記中間胴との間に伸縮継手を備える
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の低圧蒸気タービン設備。
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