JP5024607B2 - 流体ポンプアッセンブリ、ターボポンプアッセンブリおよびターボポンプアッセンブリ改良方法 - Google Patents

流体ポンプアッセンブリ、ターボポンプアッセンブリおよびターボポンプアッセンブリ改良方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体ポンプの使用に適したベーンアッセンブリに関し、特に、ターボポンプ部品に対する半径方向の負荷を生じさせる固定ベーンアッセンブリに関する。本発明は、部分的に、NASA契約書第NAS8−36801号に基づく政府資金によってなされた。アメリカ合衆国政府は本発明に一定の権利を有する。
ロケットエンジンは、燃焼室内の噴射器アッセンブリに推進剤を送るためにターボポンプを用いている。このようなターボポンプは、ターボポンプが作動すると回転するロータと、推進剤または推進剤混合物の圧力を高めるようにロータの一部として回転するインペラと、を有する。ターボポンプの作動中に、低く、安定した同期振動応答が得られることが望ましい。
しかし、様々な理由で、特定のターボポンプは、望ましくない亜同期(sub−synchronous)応答を発生することがある。亜同期振動応答は、少なくとも部分的に、ターボポンプの所与のベアリングセットにおける不十分な半径方向の負荷により生じる。
望ましくない亜同期振動応答の問題は、いくつかの方法で対処することができる。しかし、対処可能な多くの解決法は、複雑すぎるか、強度が不十分であるか、さもなければ、例えば、不満足なターボポンプの性能損失をもたらすため望ましくない。一例として、ロータベアリングを再設計することができるが、ロータベアリングの再設計は困難かつ複雑である。さらに、流れの入口および出口は、望ましくない振動に対して最適となり得る負荷ベクトルを生じさせることができるが、最適な入口および出口の流路により、エンジンの大きさや質量が増加してしまうため望ましくなく、かつ小さすぎて実用的でない最適設計「窓」(すなわち、所望の振動特性に対する許容度)がもたらされてしまう。
本発明によるターボポンプアッセンブリは、軸を中心として回転可能な回転部品と、回転部品に隣接して位置する固定ベーンアッセンブリと、を含む。固定ベーンアッセンブリは、回転部品から軸方向に離間した周方向の面と、円周方向の表面から回転部品に向かって延在する1つまたは複数のベーンと、を含む。1つまたは複数のベーンは、回転部品が軸を中心として回転し、固定ベーンアッセンブリと回転部品との間に流体が存在するときに、回転部品にかかる半径方向の負荷を発生させるように構成される。
本発明は、流体ポンプの部品の望ましくない振動を低減する機器および方法を提供する。特に、本発明により、従来では無負荷状態で望ましくない振動が生じてしまっていたポンプロータのベアリング支持体に対して半径方向の負荷を発生させる利点が提供される。本発明は、ポンプ内で流体に作用する、回転部材に隣接して配置された側方負荷(sideload)ベーンを用いる。側方負荷ベーンは、流体がベーンに隣接する流路内を移動するときに、ポンプ内の流体に不均一な円周方向の圧力場を生じさせる。不均一な円周方向の圧力場により、ロータベアリングに半径方向の負荷が付与されるが、ロータベアリングは、これ以外の場合には、実質的に無負荷であり、かつ望ましくない振動の問題を起こしやすい。
図1は、ターボポンプ20の概略断面図であり、該ターボポンプ20は、中心線CLに位置するロータシャフト22と、第1のベアリングセット24と、第2のベアリングセット26と、3つのインペラ28,30,32(それぞれ第1段〜第3段のインペラと呼ばれる)と、を含む。ロータシャフト22には、タービンアッセンブリ34が機械的に結合される。第1のベアリングセット24は、外側レース24Aおよび内側レース24Bを含むボールベアリングセットである。内側レース24Bは、ロータシャフト22とともに回転し、外側レース24Aは、固定されている。ここに用いられる「固定」という用語は、ポンプの取付位置に対して静止していることを意味し、ポンプまたはターボポンプ全体が移動車両内に(または他の移動物体上に)取付位置を有する場合にも適用される。第2のベアリングセット26はローラーベアリングセットである。第1および第2のベアリングセット24,26は、ターボポンプ20の回転部品(図5参照)をターボポンプ20の固定部品に対して支持する。ターボポンプ20の作動時には、インペラ28,30,32およびロータシャフト22は回転部品である。インペラ28,30,32は、タービンアッセンブリ34の回転により駆動されるロータシャフト22とともに回転する。作動中、流体は、インペラ28,30,32によって順次に圧送されて、移動しながら加圧される。インペラ28,30,32は、流体を一次流路に沿ってターボポンプ20を通して移動させる。図1に一次流路の一部を概略的に示す。当業者であれば、一次流路が回転インペラ28,30,32および接続通路によって画定される複雑な形状を有することを認識されるであろう。
第1のディフューザ36の側方負荷部分35は、第1のインペラ28に隣接して位置し、第2のディフューザ38(1−2ディフューザとも呼ばれる)の側方負荷部分37は、第2のインペラ30に隣接して位置し、第3のディフューザ40(2−3ディフューザとも呼ばれる)の側方負荷部分39は、第3のインペラ32に隣接して位置する。ディフューザ36、38、40は、それぞれ隣接するインペラ28,30,32の前方または上流側(図1ではインペラ28,30,32の左側)に位置する固定部品である。二次流路の一部分は、ディフューザの側方負荷部分と隣接するインペラとの間、例えば、第2のディフューザ38の側方負荷部分37と第2のインペラ30との間のギャップに画定される。二次流路は、ターボポンプ20を通って流体の大部分を運ぶ一次流路の、実質的に外側の流体流に対応する。従来の先行技術のターボポンプでは、各ディフューザ36,38,40の側方負荷部分35,37,39とインペラ28,30,32との間の二次流路は、円周方向で均一であり、ロータシャフト22または第1のベアリングセット24に正味半径方向負荷を生じさせない条件にあった。
ターボポンプ20は、本明細書では具体的に明示していない多数の他の部品を含む。当業者であれば、ターボポンプの基本的な作動を理解されるであろう。したがって、ここでさらに説明する必要はないであろう。
図2および図3は、第2のディフューザ38(図1参照)に配置された側方負荷ベーンアッセンブリ50の一実施例を示している。別の実施例では、側方負荷ベーンアッセンブリ50を、ターボポンプ20の任意のインペラ28,30,32に隣接して配置してもよいことを理解されたい。図2は、(第2のインペラ30から第1のインペラ28に向かって見た)側方負荷ベーンアッセンブリ50の(軸方向の)正面図であり、図3は、図2に示された側方負荷ベーンアッセンブリ50の一部分の斜視図である。図2には、中心線CLを中心とした様々な機構の角度位置をより明確にするように参照符号、角度θ0〜θ3を示す。
側方負荷ベーンアッセンブリ50は固定部品であり、ロータシャフト22の中心開口部52と、アッセンブリ50をターボポンプ20に取り付ける複数のボルト孔を備えて、アッセンブリの周縁部に設けられたフランジ54と、を含む。アッセンブリ50は、アルミニウムなどの金属材料で製造され得る。側方負荷壁37は、中心開口部52とフランジ54との間に(半径方向に)位置する。側方負荷壁37は、アッセンブリ50の全周にわたって延在しており、すなわち、側方負荷壁37は、中心線CLを中心として360゜の角度範囲を有する。側方負荷壁37は、対応するインペラ28,30,32の1つに隣接するディフューザ36,38,40の1つの側面と整列するように、半径方向に位置する。
側方負荷壁37は、実質的に平坦な壁部分58と、6つのポケット60A〜60Fと、を含む。ポケット60A〜60Fは、円周方向に離間した縁部に、5つのベーン62A〜62Eを形成する。図2に示されるように、ベーン62A〜62Eは、中心線CLを中心として角度θ1とθ3との間において154゜の角度範囲を有する第1の角度領域内に位置する。ベーン62A〜62Eは、第1の角度領域において実質的に均等な角度を有して離間している。実質的に平坦な壁部分58は、中心線CLを中心として角度θ3とθ1との間で205゜の角度範囲を有する第2の角度領域内に位置する。第1および第2の角度領域は、合わせて360゜の角度範囲を有しており、すなわち、2つの領域は合わせてアッセンブリ50の全周にわたって延在する。別の実施例では、ベーンの数および配置を変更してもよいことに留意されたい。例えば、6つのポケットより多くまたは少なくポケットを設けてもよい。また、第1の角度領域が、より大きな、またはより小さな角度範囲を有していてもよく、第1の角度領域の位置(すなわち、ポンプ取付位置に関する各参照符号の「回転」位置)を変更してもよい。さらに、ベーンは必ずしも等間隔の角度で離間していなくてもよい。
図3には、ポケット60B〜60Dおよびベーン62C,62Dを含む側方負荷壁37の一部が示されている。また、図3には、ベーンの高さH、ベーンの幅Wおよびポケットの深さDなどの複数の参照寸法が示されている。寸法H、WおよびDは、望ましい半径方向負荷などの望ましい性能特性をもたらすように特定の用途によって調整される。
各ベーン62A〜62Eは、実質的に矩形形状を有し、ポケット60A〜60Fおよびベーン62A〜62Eは、側方負荷壁37をフライス加工することによって形成される。矩形状のベーンを用いることによって、十分な構造的強度をもたらすとともに、製造が容易になる。他の実施例では、ベーンの形状を所望に応じて変更してもよい。
作動中、流体がターボポンプ20を通って圧送される際に、側方負荷ベーンアッセンブリ50は、二次流路(すなわち、側方負荷ベーンアッセンブリ50と、隣接する第2のインペラ30との間のギャップ内)における流体と相互作用する。アッセンブリ50のベーン62A〜62Eは、非対称の旋回(スワラ)ブレーキのように作用し、二次流路内の流体に不均一な円周方向の圧力場を生じさせる。不均一な円周方向の圧力場は、隣接する第2のインペラ30にモーメントを及ぼし、このモーメントにより、第2のインペラ30における半径方向の力の成分が生じて、ロータシャフト22および第1のベアリングセット24に半径方向の負荷がもたらされる。
図4は、ターボポンプ20の一部分の概略的な断面図であり、隣接する側方負荷ベーンアッセンブリ50(図示せず)との関連により生じた不均一な円周方向の圧力場に起因する、第2のインペラ30にかかる正味モーメントMを示している。図4において、モーメントMは、ロータシャフト22(および中心線CL)から半径方向に距離を隔てた位置において、実質的に軸方向のモーメントとして示されている。特定用途の特性によって、モーメントMの大きさおよび位置を変更することができる。以下に説明するように、インペラ30およびロータシャフト22を通じて力が伝達されると、モーメントMは、第1の方向に(図示しない角度θ4において)ロータシャフト22および第1のベアリングセット24(および/または第2のベアリングセット26)に対する半径方向の負荷を生じさせる。図4に示すように、第2のベアリングセット26は、支点のように作用するのに対して、第1のベアリングセット24は、ポンプハウジングつまりグラウンド20Aに対する半径方向の動きに若干の自由度を有する。これは、ターボポンプ20の構成が、係合を保つように、第2のベアリングセット26に対して十分な剛性を与えているからである。ターボポンプ20およびハウジング20Aの特定の構成に応じて、ベアリングセット24,26の個々の特性を変更してもよいことを理解されたい。
ベクトルILは、第3のインペラ32の自然な半径方向の負荷を表し、ベクトルTLは、タービンアッセンブリ34の自然な半径方向の負荷を表す。ベクトルILは、所与の角度参照点θ5(図示せず)に対して約0〜50°の方向に位置し、ベクトルTLは、参照点θ5に対して約0°の方向に位置する。ベクトルILおよびTLは、第3のインペラ32およびタービンアッセンブリ34の回転および流体との相互作用に起因するとともに、ターボポンプ20の流体入口および出口の構成に起因して生じる。ベクトルILおよびTLは、ターボポンプ20の自然な特性に基づいて、すなわち、側方負荷ベーンアッセンブリ50によって与えられる半径方向負荷から実質的に独立した要因に基づいて、ターボポンプ20の半径方向負荷の好ましい方向を定める。ベクトルILおよびTLは、通常その大きさが小さく、単独では第1のベアリング24に十分な剛性を付与しない。
側方負荷ベーンアッセンブリ50は、アッセンブリ50によって与えられる半径方向負荷の第1の方向が、ターボポンプ20の半径方向負荷の好ましい方向と実質的に整列するように(すなわち、θ4≒θ5であるように)構成される。このような整列は厳密に必要なものではないが、半径方向負荷の効果を改善し、性能損失を低減させる。
図5は、ターボポンプ20の回転部品のフリーボディダイヤグラムであり、インペラ28,30,32,シャフト22、およびタービンアッセンブリ34の一部分を概略的な断面図の形式で示している。図5には、ベクトル、距離など複数の参照符号が示されており、作動中にターボポンプ20の部品にかかる負荷に影響するいくつかのパラメータを説明している。これらの参照符号の定義を以下の表1に示す。
Figure 0005024607
図5において参照符号は、基本的に第2のインペラ30に関して示されているが、側方負荷ベーンアッセンブリが他のインペラ28,32に隣接して位置する他のインペラ28,32についても同様のパラメータが存在することに留意されたい。
ベクトルFBNL(すなわち、第1のベアリングセット24にかかる正味半径方向負荷)の大きさは、下記の式により得られる。
Figure 0005024607
図2の側方負荷ベーンアッセンブリ50のベクトルFBNLは、θ4で示された角度に方向づけられているが、この角度は、実験的に決定される。角度θ4は、実質的にベーンアッセンブリ50の第1の角度領域の内にあるとともに、実質的に第1の角度領域の対称線(すなわち、θ2)から、インペラ28,30,32およびロータシャフト22の回転方向と反対方向にオフセットしている。角度θ4の角度θ2からのオフセットは、ポンプ内の流体力学に起因する。
ベクトルSBNL(すなわち、第2のベアリングセット26にかかる正味半径方向負荷)の大きさは下記の式により得られる。
Figure 0005024607
ベクトルFBNLは、第1のベアリングセット24にかかる予測された半径方向負荷を与える。予想された半径方向負荷が、第1のベアリングセット24の係合を保持するために(すなわち、第1のベアリングセット24とハウジング24Aとの係合を保持するために)所望の剛性を付与するように、側方負荷ベーンアッセンブリ50は構成され得る。式(1),(2)、および図5のフリーボディダイヤグラムは、側方負荷ベーンアッセンブリ50により生じる不均一な円周方向の圧力場によって、第1のベアリングセット24に半径方向負荷を生じさせる力の関係の説明に役立つものである。
上述のようなベーンアッセンブリ50の実施形態について、ベンチテスト実験を行った。ターボポンプ20を通常の作動条件で回転させ、水を圧送した。側方負荷ベーンアッセンブリ50は、5つのベーン62A〜62Eおよび6つのポケット60A〜60Fを有しており、ここで、ベーンの長さLは、3.429cm(1.35インチ)、ベーンの幅Wは、0.635cm(0.250インチ)、ポケットの深さDは、0.1524cm(0.060インチ)であった。ベーン62A〜62Eは、約154°の角度範囲を有する第1の角度領域内で円周方向に等しく間隔を隔てている。
図6は、ターボポンプ20の二次流路内の複数の半径方向位置について計算した、流体圧力に対する角度位置のグラフである。X軸上で、θは度数で表したターボポンプ中心線CLを中心とした角度位置(任意の選択された参照点から0〜360°の測定値)を表す。Y軸上で、平方インチ当たりポンド(psi)で表した圧力は、流体の静圧の測定値を表す。図6のグラフには多数のプロットが示されており、各プロットは、中心線CLからの異なる半径方向位置における圧力に基づいている(半径がより大きな場合にはより大きな平均流体圧力に相当する)。
側方負荷ベーンアッセンブリ50の第1の角度領域は、図6のグラフに示されるように、概ねθ1とθ3との間(θ2を含む)のθ値に相当する。側方負荷ベーンアッセンブリ50の第2の角度領域は、概ねグラフ上のθ1とθ3との間(θ2を含まない)のθ値に相当する。グラフは、第1の角度領域において流体が各々のベーン62A〜62Eを通過した時点に一般的に相当する急激な圧力上昇を示しており、圧力上昇は位置が中心線CLから遠いほど大きくなる。中心線CLに最も近い最小半径においてはベーン62A〜62Eの効果はそれほど顕著ではない。しかし、ターボポンプ20の作動中の、流体をベーン62A〜62Eから遠ざけるような半径方向の流体の動きに起因する、流体圧力の急上昇の数はベーンの数(5つ)と正確には一致しなかった。本実施例における半径方向負荷の角度θ4は、図6に示される任意に選択された参照点に関して約60°であった。θ4は下記の式によって計算することができ、ここで、Pは圧力、rは半径方向位置の変数、θは図6の水平軸の変数である。
Figure 0005024607
FBNL(すなわち、第1のベアリングセット24にかかる正味半径方向負荷)の大きさは185.519kg(409lbs.)であった。この値は図6のグラフのプロットの下の面積を積分することによって得られた。
本発明を好ましい実施例を参照しつつ説明したが、当業者は本発明の主旨および範囲から逸脱することなく形状および詳細の変更がなされ得ることを理解するであろう。例えば、本発明による側方負荷ベーンアッセンブリは、様々のベーンおよびポケットの構成を備えていてもよい。さらに、流体ポンプは、1つまたは複数の本発明による側方負荷ベーンアッセンブリを様々な位置に用いてもよい。加えて、本発明による側方負荷ベーンアッセンブリは、所望のように、既存の半径方向負荷に対抗する半径方向負荷を生じさせるように、側方負荷ベーンアッセンブリを構成することによって、流体ポンプの部品(例えば、ベアリング)にかかる正味半径方向負荷を低減させるように用いられ得る。
ターボポンプの概略断面図。 本発明による側方負荷ベーンアッセンブリの正面図。 図2の側方負荷ベーンアッセンブリの一部分の斜視図。 半径方向に負荷を受けた図1のターボポンプの一部分の簡略化された概略断面図。 図1のターボポンプの一部分の概略断面図。 ターボポンプの二次流路内の複数の半径方向位置について計算した流体圧力と角度位置とのグラフ。

Claims (15)

  1. 軸を中心に回転し得る回転部品と、
    前記回転部品に隣接して配設された固定ベーンアッセンブリと、
    を有する流体ポンプアッセンブリであって、
    前記固定ベーンアッセンブリは、
    前記回転部品から軸方向に間隔を隔てた円周方向の表面と、
    前記円周方向表面から前記回転部品に向かって延びる1つまたは複数のベーンであって、前記回転部品が軸を中心として回転し、かつ前記固定ベーンアッセンブリと前記回転部品との間に流体が存在するときに、前記回転部品に半径方向の負荷を生じさせるように構成された1つまたは複数のベーンと、
    を有することを特徴とする流体ポンプアッセンブリ。
  2. 前記回転部品がロータ上に取り付けられたインペラセンブリであることを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  3. 前記1つまたは複数のベーンが、前記ロータの好ましい半径方向の動きの方向に、前記ロータにかかる半径方向の負荷を発生させるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  4. 前記固定ベーンアッセンブリが、円周方向に間隔を隔てた複数のベーンを有することを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  5. 前記円周方向表面が、第1の角度領域および第2の角度領域からなり、該第1および第2の角度領域が、前記回転部品の前記軸に対して垂直に画定され、かつ合計で360°の角度範囲を有し、
    前記複数の円周方向に間隔を隔てたベーンが、すべて前記第1の角度領域内に配置されることを特徴とする請求項4に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  6. 前記複数の円周方向に間隔を隔てたベーンが、前記第1の角度領域内において実質的に等しい角度で間隔を隔てることを特徴とする請求項5に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  7. 前記固定ベーンアッセンブリが、前記第1の角度領域内において実質的に等しい角度で間隔を隔てた5つのベーンを有し、
    前記第1の角度領域が、約154°の角度範囲を有することを特徴とする請求項6に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  8. 前記ベーンの1つが実質的に矩形であることを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  9. 前記円周方向表面が、ケースの壁部を画定することを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプアッセンブリ。
  10. 回転軸を画定するロータと、
    前記ロータに支持され、該ロータとともに回転するインペラセンブリと、
    前記インペラセンブリに隣接するケース構造であって、該ケース構造から延びる1つまたは複数のベーンを有するケース構造と、
    流体媒体の二次流路であって、前記インペラセンブリと前記ケース構造との間に画定される二次流路と、
    を有するターボポンプアッセンブリであって、
    前記インペラセンブリの回転により、前記ロータに半径方向の負荷をかける不均一な円周方向の圧力場が二次流路に生じることを特徴とするターボポンプアッセンブリ。
  11. 前記1つまたは複数のベーンが、不均一な円周方向の圧力場を発生させるように構成され、これにより、前記ロータの好ましい半径方向の動き方向と整列する方向に、前記ロータにかかる半径方向の負荷が発生することを特徴とする請求項10に記載のターボポンプアッセンブリ。
  12. 前記ベーンの1つが実質的に矩形であることを特徴とする請求項10に記載のターボポンプアッセンブリ。
  13. 前記1つまたは複数のベーンが、前記ケース構造の第1の領域内に配置され、
    前記1つまたは複数のベーンが、前記第1の領域内で実質的に等しく円周方向に間隔を隔てることを特徴とする請求項10に記載のターボポンプアッセンブリ。
  14. 前記ロータを支持するロータベアリングをさらに有し、
    前記ロータにかかる前記半径方向の負荷により、前記ロータが前記ロータベアリングに対する半径方向の負荷が生じることを特徴とする請求項10に記載のターボポンプアッセンブリ。
  15. 振動を低減させるようにターボポンプアッセンブリを改良する方法であって、該ターボポンプアッセンブリが、回転軸を画定するロータと、インペラサブアッセンブリと、固定ケースと、を有し、前記方法は、
    前記ロータの好ましい動きの方向を確定することと、
    前記ロータの好ましい動きの方向に半径方向負荷を発生させるように、前記インペラサブアッセンブリと前記固定ケースとの間における二次流路内に形成される不均一な円周方向の圧力場を決定することと、
    前記不均一な円周方向の圧力場の発生を促進させる形態でケースから延びるベーン構造を形成することと、
    を含むことを特徴とするターボポンプアッセンブリ改良方法。
JP2007122936A 2006-07-13 2007-05-08 流体ポンプアッセンブリ、ターボポンプアッセンブリおよびターボポンプアッセンブリ改良方法 Active JP5024607B2 (ja)

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