JP2003322098A - 一軸多段ポンプ - Google Patents

一軸多段ポンプ

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JP2003322098A
JP2003322098A JP2002093560A JP2002093560A JP2003322098A JP 2003322098 A JP2003322098 A JP 2003322098A JP 2002093560 A JP2002093560 A JP 2002093560A JP 2002093560 A JP2002093560 A JP 2002093560A JP 2003322098 A JP2003322098 A JP 2003322098A
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bearing
impellers
rotor
shaft
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JP2002093560A
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English (en)
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Yoichi Murai
洋一 村井
Tomoaki Inoue
知昭 井上
Waichi Sakamoto
倭一 坂本
Toshiharu Ueyama
淑治 植山
Yuji Nagai
優治 永井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化が図れ、かつ潤滑油供給用の油ポンプや
油配管、潤滑油の冷却装置などの補機を省略する。ま
た、取扱流体(水)で潤滑しても軸と軸受の接触を発生
しにくい信頼性の高いポンプを得る。 【解決手段】多段に配置された複数の羽根車4を有する
一軸多段ポンプの羽根車の心板側円筒部42とデフュー
ザ部材5との間、或いは側板の軸方向部分43とステー
ジ6との間に、シール機能を兼ね備えたジャーナル軸受
51,61を少なくとも2箇所以上設ける。また、羽根
車の心板側円板部とデフューザ部材との間にはスラスト
軸受17a,17bを少なくとも1箇所以上設ける。こ
れらジャーナル軸受或いはスラスト軸受にはその周方向
の全体にわたって正圧を発生するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転軸方向に羽根車
を多段に配置した一軸多段ポンプに関し、特に火力発電
プラントなどに用いられる多段のボイラー給水ポンプ
(BFP)に適用して最適なものである。
【0002】
【従来の技術】一軸多段ポンプの例としてBFPを例に
とり、図15により説明する。図に示すように、ステー
ジ6などで構成されたポンプケーシング100内には複
数枚の遠心羽根車4を嵌合した軸3が配置されている。
吸込みフランジ2aから吸込まれた水は1段目の羽根車
4により昇圧され、その外周側に設けられたディフュー
ザ5に吐出され、次いで次段の羽根車4に導かれるる。
このようにして、昇圧行程が繰返えされ加圧されてい
く。これらの遠心ポンプ1では羽根車間のシール、すな
わち羽根車3とステータとの間のシールが不十分である
と性能が著しく低下すると共に、軸の支持剛性が低下す
るため軸振動が発生する。通常、羽根車4とステータと
の間は微小なすき間を介して対向する構造とすることに
より、各羽根車間のシールを行うようにしている。この
シール隙間を形成するように軸3はポンプ両端側に設け
られた油潤滑ラジアル軸受7a,7bにより保持されて
いる。この軸3は軸端に設けたスラストランナー9とス
ラスト軸受8a,8bによるスラスト軸受機構により軸
方向にも保持されている。
【0003】前記ラジアル軸受及びスラスト軸受を設置
するために、従来は軸3をポンプケーシング100の外
部まで導く必要があった。ポンプ1内部の高圧熱水(高
い圧力をかけることによって液体の状態を保っている高
温の水)を軸から漏らさないために、ラビリンスシール
10a,10bやメカニカルシール12a,12b,1
3a,13bを設けている。メカニカルシールは接触シ
ールのため、メカニカルシールの回転側13a,13b
が高回転しながらメカニカルシールの固定側12a,1
2bに接触するためシール部は高温になる。そこで冷却
水をメカニカルシールに供給して冷却する必要があり、
冷却水給排管14a,14bをメカニカルシール部に配
置していた。また、軸受7a,7b,8a,8bは潤滑
油を利用するため、潤滑油を軸受に供給する油ポンプと
油配管が必要であった。
【0004】従来、軸受にはWJ2などのバビットメタ
ルを軸受面に設けたラジアル軸受やスラスト軸受が用い
られるため、潤滑油の温度を100℃程度に抑える必要
があり、軸受に供給される潤滑油も冷却する必要があっ
た。このため、潤滑油を冷却するための装置などの補機
も必要であった。また、潤滑油が軸受部から外部に漏れ
ないようにするために、シール11a,11b,11c
も必要であった。このように軸受の潤滑流体として油を
用いていたため、種々のシールと補機が必要であった。
【0005】なお、軸受をポンプ内部に設け、ポンプ内
の高圧熱水をその潤滑に利用することが、WORLD
PUMPS 2月号(1994)に記載されている。即
ち、ポンプケーシング内部に軸受を設けることにより、
軸の一端側をポンプ外部に出す必要がなくなるから、一
端側のシール機構は不要となり、構造が簡素化される。
軸受に油を供給する油ポンプや油配管および潤滑油を冷
却する冷却装置などの補機も不要となり、低コスト化、
オイルレス化も図ることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】軸受をポンプケーシン
グ内に設置するためには、軸受の潤滑流体として、従来
の油に代わり、ポンプ内の高圧熱水を用いることにな
る。高圧熱水の粘度は油の粘度よりもかなり小さいた
め、軸受の負荷容量(軸受が支えることのできる荷重)
が低下する。また、その水膜厚さも極端に小さくなり、
軸が軸受面に接触する危険性が大きくなる。更に、静的
な接触のみだけでなく、軸振動などの動的な接触も発生
しやすくなる。それにより、軸受の摩耗が発生し、羽根
車とステータとの間の微小な隙間を保持することができ
なくなり、接触による摩耗が進行しシール性能が下が
り、ポンプの性能も低下する。また、スラスト軸受は、
面圧を下げるため該スラスト軸受の直径を大きくするこ
とが好ましいが、ランナ9の十分なバランスが取れてい
ないと、ランナ9が高速回転したとき軸振動を発生する
原因になり、軸受やシールの摩耗が更に促進されてしま
う。
【0007】また、作動液体である取り扱い水の流入量
や吐出量の変動、或いは軸の回転数によって過大なスラ
スト力が発生したり軸が振動した場合、負荷容量が小さ
い軸受は強く固体接触し、摺動,摩耗が生じ、ポンプ性
能を低下させる。
【0008】これらのことから、ポンプ内に軸受を設け
るためには、静的および動的に負荷容量の大きい軸受に
する必要があった。更に、潤滑流体としてポンプの高圧
熱水を用いた場合、ポンプケーシング内圧力が低下する
と熱水が蒸気になってしまう。従来、ポンプに使用する
軸受の構造は真円軸受や楕円軸受が使用されているが、
これらの軸受では負圧になる部分が存在し、軸受内に負
圧が発生すると軸受内で熱水が蒸気化してしまうため、
従来構造の軸受では接触が発生し易く、摩耗や焼付きが
発生する可能性が高くなる。
【0009】また、上記スラスト軸受としては一般にテ
ィルティングパッド形軸受が使用されるが、パッド裏面
にパッドを揺動させるピボットを有する構造になるた
め、軸方向に長くなり、羽根車4間にスラスト軸受を設
置した場合には、羽根車間の間隔が大きくなり、熱水が
流れる通路が長くなるから、損失が増大し、軸が長くな
ることにより振動的にも信頼性が低下する。
【0010】このように上記文献のものでは、軸受をポ
ンプ内に設けた場合の検討が十分には為されていなかっ
た。
【0011】本発明の目的は、一軸多段ポンプの小型化
が図れ、更に潤滑油供給用の油ポンプや油配管、潤滑油
の冷却装置などの補機を省略して低コスト化およびオイ
ルレス化を図ることにある。
【0012】本発明の他の目的は、取扱流体の流入量や
吐出量の変動や回転数による軸振動の発生を抑え、一軸
多段ポンプの信頼性を向上し、長寿命化を図ることにあ
る。
【0013】本発明の更に他の目的は、ポンプケーシン
グ内に設置される軸受が水などの取扱い流体で潤滑して
も軸と軸受の接触を発生しにくい信頼性の高いポンプを
得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一軸多段ポンプは、回転軸と該回転軸に多
段に設けられた複数の羽根車を有するロータ、及び前記
羽根車の外周側に配置されたディフューザを有するステ
ータを備え、前記複数個の羽根車により作動液体を昇圧
するようにした一軸多段ポンプにおいて、前記複数個の
羽根車のうち最も上流側に位置する羽根車入口から最も
下流側に位置する羽根車出口までの間の作動液体が存在
するポンプ内部に設けられた前記羽根車の一個又は複数
個に、前記ロータが回転したときにロータとステータと
の間に、前記作動液体による動圧を発生する動圧発生部
を設け、該動圧発生部で前記ロータを支持する支持力を
発生するようにしたものである。
【0015】本発明の他の特徴は、一軸多段ポンプにお
いて、複数個の遠心羽根車のうち最も上流側に位置する
羽根車の入口から最も下流側に位置する羽根車の出口ま
での間の作動液体が供給されるポンプ内部に設けられる
と共に、前記複数個の遠心羽根車に分散して設けられ、
ロータが回転するときに該ロータとステータとの間に作
動液体による動圧を発生する動圧発生部を備え、この動
圧発生部により前記ロータに発生するスラスト力を支持
するようにしたものである。
【0016】前記動圧発生部は、例えば前記羽根車の軸
方向を向く面、又はこの面と対向するステータ側の面に
放射状に複数の板材を設け、この板材と羽根車の回転に
よりスラスト方向の支持力を発生するように構成したも
のである。
【0017】また、前記動圧発生部の他の例は、作動液
体を昇圧していく過程でロータに発生するスラスト力と
逆方向の支持力を発生するものである。前記放射状に設
けられた複数の板材は、前記羽根車背面に設けられた羽
根部材にすると良い。
【0018】また前記動圧発生部の更に他の例は、前記
ステータ側に設けられて前記ロータをラジアル方向に支
持する軸受面を備え、この軸受面と対向するロータ側の
面との間にラジアル方向の支持力を発生するものであ
る。ここで、羽根車の回転軸への嵌合部に軸方向の円筒
部を形成し、この円筒部の外周面をステ−タに設けられ
た前記軸受面で支持するようにすると良い。更に、前記
軸受面はその周方向の全体にわたって正圧を発生するよ
うに、軸受面と被支持面との間隔が周方向に縮小或いは
拡大するように変化させた形状にすると良い。
【0019】本発明の更に他の特徴は、回転軸と該回転
軸に多段に設けられた複数の羽根車を有するロータ、及
び前記羽根車の外周側に配置されたディフューザを有す
るステータを備え、前記複数個の羽根車により作動液体
を昇圧するようにした一軸多段ポンプにおいて、前記複
数個の羽根車の少なくとも2個以上の心板側円筒部とデ
フューザ部材との間に、シール機能を兼ね備えたジャー
ナル軸受を設けたことにある。
【0020】前記シール機能を兼ね備えたジャーナル軸
受は、前記複数個の羽根車の少なくとも2個以上の側板
側軸方向部分とステージとの間に設けるようにしても良
い。更に、前記羽根車の心板円板部とデフューザ部材と
の間に、スラスト軸受を備えるようにすると良い。
【0021】前記ジャーナル軸受或いはスラスト軸受に
はその周方向の全体にわたって正圧を発生するように、
軸受面と被支持面との間隔が周方向に縮小或いは拡大す
るように変化させた形状にするとなお良い。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の具体的実施例を図1〜図
14に基づき以下説明する。これらの図において、図1
5と同一符号を付した部分は同一又は相当する部分を示
す。図1は本実施例における一軸多段ポンプの例で、火
力発電プラント等に用いられる横軸式のボイラー給水ポ
ンプ(BFP)に適用した例を示す。
【0023】BFPとして用いられる一軸多段遠心ポン
プ1は、回転軸3及びこれに嵌合固定された複数の遠心
羽根車4を有するロータと、羽根車4の外周側に設けら
れたステータ(ディフューザ部材5及びステージ部材
6)を有している。作動液体である水は、吸込フランジ
2aから吸い込まれ、多段に配置した複数個の遠心羽根
車により昇圧される。羽根車4によって昇圧された水は
羽根車4の外周側に設けられたディフューザ部材5とス
テージ部材6によって形成されたディフューザ流路に吐
出される。
【0024】ディフューザ部材5はディフューザ流路の
内側の流路壁を構成する部材であり、ステージ部材6は
ディフューザ流路の外側の流路壁を構成する部材であ
る。また、ステージ部材6は軸方向に多段に配置されて
ポンプ1のケーシング100も構成している。(以下の
説明では、ディフューザ部材5を単にディフューザと、
またステージ部材6を単にステージ6と称する場合もあ
る。)ディフューザ流路に吐出された水は、ディフュー
ザ部材5の外周に設けたステージ6によって外向きの流
れを内向きに変え、次段の羽根車4に導く昇圧行程を繰
返して加圧され、吐出フランジ2bから吐出される。回
転軸3はラジアル軸受16a,16bによって軸の両端
で支持されている。
【0025】図2は遠心羽根車4、ディフューザ部材5
及びステージ部材6の部分要部拡大断面図、図3は羽根
車4をディフューザ部材5側(図2の矢印III側)から
見た図である。ディフューザ部材5及びステージ6は羽
根車4の外周側に配置されている。更に詳しく説明す
る。羽根車4の心板41側の軸嵌合部には、該羽根車4
と一体に円筒部42(以下、羽根車心板側円筒部という)
が形成されており、この円筒部42の外周面に対向する
ディフューザ部材5の内周側には、ステージブッシュ5
1が嵌めこまれている。ここで、羽根車心板側円筒部4
2を羽根車4と別部材で構成し羽根車ボス部に固定する
ようにしてもよい。また、羽根車4の側板側の外周面に
対向するステージ6の内周側にはケーシングリング61
が嵌めこまれている。羽根車心板側円筒部42の外周面
とステージブッシュ51の内周面、及び羽根車側板44
の軸方向部分43の外周面とケーシングリング61の内
周面との間には微小なシールすき間が形成されている。
【0026】羽根車4のディフューザ部材5に対向する
円板面(羽根車背面、即ち軸方向下流側)には放射状に
矩形の板材(裏羽根)17が固定手段で固定されてい
る。この裏羽根17はどのような部材でもよく、側板4
1と一体に成形するようにしても良い。この裏羽根17
は、ロータが回転するときにロータとステータとの間に
作動液体による動圧を発生する動圧発生部としての機能
があり、この動圧発生部によりロータに発生するスラス
ト力を支持することができる。即ち、羽根車が回転する
と、強制的に裏羽根17のある空間(室)を満たしてい
る液体を回転させて圧力を上昇させ、前記空間(隙間)
を広げるように羽根車背面にスラスト力が作用する。こ
のスラスト力の大きさは前記隙間(空間)の大きさによ
って決まり、隙間が小さくほど大きなスラスト力が発生
する。BFPなどの一軸多段ポンプでは熱水を昇圧して
いく過程で軸方向のスラスト力が働く。このスラスト力
の働く方向は羽根車4内の熱水の流路や熱水出入口の形
状によって変化するが、この例では常にスラスト力がポ
ンプの下流方向に働くように構成されている。なお、軸
3に作用するスラスト力が逆方向(上流側方向)の場合
には、羽根車の背面側ではなく、羽根車の側板側、即ち
ステータを構成するステージ6側(軸方向上流側)の側
板円板面44に放射状に羽根部材を配置すれば良い。ま
た、裏羽根17や羽根部材は羽根車4に設けるのではな
く、ステータ側の羽根車4に対抗する面、即ちディフュ
ーザ部材5側の羽根車4に対抗する面やステージ6側の
羽根車4に対抗する面に設けるようにしても同様の効果
を達成することができる。
【0027】回転軸3の回転駆動機側の軸端側から高圧
の熱水が大気中に漏れないようにメカニカルシール12
aが設けられている。14aはこのメカニカルシールを
冷却する冷却水給排水管で、BFP1外部から冷却水を
メカニカルシール12aへ導入するように構成されてい
る。メカニカルシール12aの更に軸端側にはラビリン
スシールなどで構成されたシール11aが設けられてい
る。
【0028】図4は回転軸3の両端側を支持する軸受1
6a,16bの詳細構造を説明する断面図である。前述
したように、軸受内では負圧を発生しないようにする必
要がある。本実施例では、図4に示すように、軸受16
a,16bは3個の円弧161、162、163を組み
合わせて構成され、軸3との隙間が、回転方向に対し小
さくなっていくような三円弧軸受としている。また、こ
の図には、軸3が回転している時に、軸受隙間に存在す
る流体により、軸受の一つの円弧部分に発生する圧力の
分布も示している。この圧力分布からもわかるように、
隙間が小さくなるほど発生する圧力は大きくなってい
く。また、前記三円弧のそれぞれの部分で同様の圧力分
布が発生する。この圧力により回転軸は三方向から支持
されることになり、回転軸3の回転振動を抑えて、接触
しにくい軸受とすることができる。
【0029】この軸受の材料としては、熱水温度と軸受
の損失による温度上昇を加えた温度以上の耐熱性を有す
る熱可塑性樹脂材料を用いると良い。熱可塑性樹脂材料
を用いるのは万が一、軸3が軸受面に接触しても、軸受
面が損傷を受けるのみで、軸3にダメージを与えさせな
いためである。この材料の一例としては、例えばPEE
K(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェ
ノールサルファイド)、或いはPTFE(ポリテトラフロ
ロエチレン)などの熱可塑性樹脂材料が適している。
【0030】また、軸受材として強度を上げるためにこ
れらの樹脂材料にカーボンやガラス繊維を入れて使用す
ることもできる。この軸受として三円弧以上の多円弧軸
受において、円弧161〜163と軸3とが形成する隙
間が回転方向に減少するように、各円弧が配置された軸
受であれば同様な効果を発生することができる。
【0031】図5は多円弧以外の軸受で負圧を発生させ
ない軸受構造とした例を示す軸受の拡大断面図と圧力分
布を示す図である。この例では、軸受の周方向に、部分
的なステップ状盛上り部164,165,166(3箇
所)を形成したものである。この軸受の例では、圧力分
布は図5に示す様に発生し、負圧になる部分がなく、図
4に示す多円弧軸受と同様の効果を達成できる。なお、
ステップ状盛上り部は3箇所より多くしても良い。
【0032】軸受16a,16bの上記2つ例では、軸
受面の全周にわたって正圧を発生するように、軸受面と
軸3との隙間(間隔)が縮小拡大するように形状変化さ
せて構成している。
【0033】ポンプ内の軸受16a,16bは高圧の熱
水をシールする機能も持っている。熱水を昇圧する過程
で軸方向にスラスト力が発生するが、このスラスト力が
過大なため、裏羽根17で発生する力だけでは支えられ
ない場合にはスラスト方向で接触が発生し、焼き付きが
生じる危険性がある。このスラスト力を緩和する方法と
して、軸受16bの軸方向下流側にロータバランス用水
出口15を設け、ポンプ1の上流吸込管(吸込みフラン
ジ2a)側に戻すこととが行われる。これにより、スラ
スト力を緩和できると共に、軸受内を熱水が循環するこ
とにより軸受の損傷を防止できる。軸受内の流体が流れ
て循環するようにしないと、軸受内で発生した熱を持ち
去ることができないので、軸受の温度が上昇する。この
ため、軸受材料に必要な強度を保てなくなり、また軸受
部分の熱水が蒸発して、焼き付きの危険性が高くなる。
【0034】軸受16a内の流体を循環させるために、
高圧熱水の一部を軸受16aの軸方向上流側で前記メカ
ニカルシール12a,13aの軸方向下流側にも熱水出
口18を設けている。これにより熱水をポンプ1の上流
吸込管(吸込みフランジ2a)側に戻し、軸受16a内
を熱水が循環するようにし、上記軸受16b側と同様の
性能を持たせることができる。
【0035】本発明の一軸多段ポンプの他の例を図6に
示す。この例も火力発電プラント等に用いられる横軸式
ボイラー給水ポンプ(BFP)を示す縦断面図である。
この例では、上記図1に示す例の軸両端に配したラジア
ル軸受16a,16bの部分に、シール10a,19を
設けている。また、羽根車側板44の軸方向円筒部分4
3(図2参照)と対向するステージ6の内面にはラジア
ル軸受20が設けられ、更に羽根車4の心板側円筒部4
2(図2参照)と対向するディフューザ部材5の内周面
にもラジアル軸受21が設けられている。これらラジア
ル軸受20,21は、それらのうちいずれか一方をのみ
とすることも可能であるし、更に羽根車の各段全てに前
記ラジアル軸受20或いは21を設けるのではなく、ラ
ジアル軸受は少なくとも複数あれば良いから、十分な軸
受性能が得られる場合には、ラジアル軸受を前記複数個
の遠心羽根車に対して分散して設けるようにしても良
い。これらラジアル軸受20,21では、ロータが回転
すると、ロータとステータとの間に作動液体による動圧
を発生する動圧発生部となり、この発生した動圧により
前記ロータのラジアル荷重を支持する。なお、ラジアル
軸受20と21はそれぞれ1個づつ設けるようにしても
良い。ラジアル軸受20,21の構造は、上記図4或い
は図5に示した多円弧軸受やステップ軸受と同様のもの
を用いる。このように、各段羽根車4にラジアル軸受2
0,21を設けるようにしても、各段でのシール効果は
保たれるので、ポンプ性能を低下されることはない。軸
受材料としても前記実施例と同様に熱可塑性樹脂材料を
使用すると良い。
【0036】この実施例とした場合には、図1に示す軸
受16aが不要となるため、その軸受に流体を循環させ
るための熱水出口18が不要となる。なお、この例では
回転軸3の駆動軸端とは逆側の軸端部にスラストランナ
9を嵌合して設け、このランナ9を挟むようにスラスト
軸受8a,8bを設けている。これにより、スラスト力
をどちらか一方向のみに働く様に羽根車の設計ができな
い場合でも、回転軸のスラスト方向の移動を確実に防止
して、接触事故のない信頼性の高いBFPを得ることが
できる。
【0037】また、図6に示す実施例に、図3に示した
ような裏羽根17を組み合わせてもよい。過大なスラス
ト力がポンプの運転状況により左右両方向に働いてしま
うような場合には、羽根車4の背面と前面(側板側)の
両側に裏羽根或いは羽根作用をする板材を設けると良
い。
【0038】次に、上記図1或いは図6に示した実施例
における遠心羽根車4の背面又は前面(側板側)にスラ
スト軸受を設けた場合の例を図7〜図14により説明す
る。図7は図1に示す羽根車4付近の拡大断面図、図8
は羽根車背面の円盤面から対向するディフューザ部材5
の円板面を見た図である。ディフューザ部材5及びステ
ージ6は羽根車4の外周側に配置され、羽根車4の心板
側に形成した心板側円筒部42の外周面に対向するディ
フューザ部材5の内周面にはステージブッシュ51が嵌
め込まれ、また羽根車側板側の軸方向部分43の外周面
に対向するステージ6の内周面にはケーシングリング6
1が嵌め込まれている。羽根車心板円筒部42は羽根車
4とは別部材で形成し固定手段で両者を固定するように
してもよい。羽根車心板側円筒部42の外周面とステー
ジブッシュ51の内周面、及び羽根車側板側の軸方向部
分43の外周面とケーシングリング61の内周面との間
にはそれぞれ微小な隙間が形成され、シールが形成され
ている。これらステージブッシュ51やケーシングリン
グ61で構成されたシール部は軸方向に多段に配置され
た羽根車のそれぞれに設置されている。
【0039】本実施例では、これら複数個のシール部の
うち、2個以上をシール機能があるジャーナル軸受に置
き換え、回転軸3を支持するようにしている。回転軸3
を支持する軸受は、軸受内で負圧を発生しない構造とす
る必要があり、図4に示したように、3個以上の円弧を
組み合わせ、常に軸3との隙間が回転方向に対し小さく
なっていくような多円弧軸受を用いている。
【0040】羽根車背面の心板円板部41に対向するデ
ィフューザ5の面、及び羽根車側板円板部に対向するス
テージ6の軸方向面には、それぞれロータに作用するス
ラスト力を受けるためのスラスト軸受17aが図7,図
8に示すように設けられている。これらの軸受17aも
羽根車4が回転した時に負圧が発生しない構造とする必
要があり、以下、その構造を説明する。
【0041】図9はスラスト軸受17aを有するディフ
ューザ部材5の部分の断面図、図10は羽根車4が回転
した時に発生する圧力分布を示している。図9のよう
に、スラスト軸受17aには、なだらかに傾斜した突出
部29が円周方向に3個以上配置されており、これによ
って、図10に示すようにスラスト軸受17aと羽根車
4とによって形成される隙間が回転方向に徐々に小さく
なるように構成されている。スラスト軸受17aの部分
に浸入した水により水膜が形成され、水は粘度のある非
圧縮性流体であるから、流体圧が発生し、これによりス
ラスト力が生じる。このスラスト力は隙間が小さくなれ
ばなるほど大きくなり、軸受隙間を広げるように働くか
ら、ボイラー給水ポンブで熱水を昇圧していく過程で発
生する軸方向のスラスト力を支持することができる。ポ
ンプの昇圧過程で発生するスラスト力は、羽根車内の熱
水流路や熱水出入口の形状によって変化する。
【0042】前記スラスト軸受17aを、ディフューザ
部材5に対向する羽根車心板円板部やステージ6に対向
する羽根車側板円板部に設置するようにしても同様の効
果を得ることができる。スラスト軸受を羽根車の前面側
及び背面側の両方に設けることにより、ロータに作用す
るスラスト力の方向が変化しても安定して支持すること
が可能である。
【0043】上記ジャーナル軸受やスラスト軸受の材料
も前述した実施例と同様に、熱水温度と軸受の損失によ
る温度上昇を加えた温度以上の耐熱性を有する熱可塑性
樹脂材料を用いる。また、スラスト力を緩和するため、
図1や図6の例と同様に、軸受16bやシール19の軸
方向下流側にロータバランス用水出口15を設け、ポン
プの上流側吸込管に戻すようにすると良い。
【0044】なお、本実施例によれば、多段に設けられ
た羽根車に複数のジャーナル(ラジアル)軸受を備えて
いるから、図1に示す軸受16a,16bを不要にする
こともでき、その場合には軸受16a,16bの部分を
図6に示すようなシールとしても良い。
【0045】本発明の更に他の例を図11〜図14によ
り説明する。これらの図は上述した図7〜図10に相当
する図である。この例では、図13に示すように、スラ
スト軸受17bの表面に、ステップ状に突出する部分3
0を円周方向に3個以上を形成したものである。この例
でも図14に示すように、スラスト軸受17bと羽根車
4によって形成される隙間がステップ状突出部30で小
さくなり、この隙間に浸入した水により図に示すように
部分で昇圧し、ロータに作用するスラスト力とバラ
ンスさせることができる。他は図7〜図10の例と同様
である。
【0046】なお、上記実施例では、一軸多段遠心ポン
プの例で説明したが、斜流羽根車を有する一軸多段斜流
ポンプでも同様に実施することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、軸受等をポンプケーシ
ング外に設置する必要がないから、一軸多段ポンプの大
幅な小型化が図れ、更に潤滑油供給用の油ポンプや油配
管、潤滑油の冷却装置などの補機を省略できることによ
る低コスト化およびオイルレス化を図ることができる効
果がある。
【0048】また、軸受間の距離を短くできることによ
り、取扱流体の流入量や吐出量の変動や回転数による軸
振動の発生を抑えることができ、一軸多段ポンプの信頼
性を向上し、長寿命化を図ることができる。
【0049】更に、ポンプケーシング内に設置される軸
受が負圧を発生しない構造とすることにより、水などの
取扱い流体で潤滑しても軸と軸受の接触を発生しにくい
信頼性の高いポンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すBFPの縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す羽根車部分を詳細に示す拡大断面図
である。
【図3】図2に示す羽根車の背面図で、図2のIII方向
から見た図である。
【図4】図1に示す軸受16a,16bの構造を詳細に
示す拡大断面図で、軸受に発生する圧力分布も併せて説
明する図である。
【図5】図1に示す軸受16a,16bの他の例を示す
図で、図4に相当する図である。
【図6】本発明の他の例を示すボイラー給水ポンプの縦
断面図である。
【図7】図2とは別の例を示す羽根車部分の拡大断面図
である。
【図8】図7の羽根車背面を示す正面図である。
【図9】図7に示すスラスト軸受部分の詳細断面図であ
る。
【図10】図7の例のスラスト軸受における圧力分布図
を説明する図である。
【図11】図2及び図7とは更に別の例を示す羽根車部
分の拡大断面図である。
【図12】図11の羽根車背面を示す正面図である。
【図13】図11に示すスラスト軸受部分の詳細断面図
である。
【図14】図11の例のスラスト軸受における圧力分布
図を説明する図である。
【図15】一般的なボイラー給水ポンプの構造を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1…ボイラー給水ポンプ(BFP)、2a…吸込フラン
ジ、2b…吐出フランジ、3…回転軸、4…羽根車、5
…ディフューザ部材、51…ステージブッシュ、6…ス
テージ、61…ケーシングリング、7a,7b,16
a,16b,20,21…ラジアル軸受、8a,8b,
17a,17b…スラスト軸受、9…ランナ、10a,
10b,11a,11b,11c…ラビリンスシール、
12a,12b…メカニカルシール(固定側)、13a,
13b…メカニカルシール(回転側)、14a,14b…
冷却水給排管、15…ローターバランス用水出口、17
…裏羽根、18…熱水出口、19…シール、29,30
…突出部、42…羽根車の心板側円筒部、43…羽根車
側板軸方向部分、51…ステージブッシュ(ジャーナル
軸受)、61…ケーシングリング(ジャーナル軸受)、
100…ポンプケーシング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 17/10 F16C 17/10 A 33/20 33/20 A (72)発明者 坂本 倭一 東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会 社日立インダストリイズ内 (72)発明者 植山 淑治 東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会 社日立インダストリイズ内 (72)発明者 永井 優治 東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会 社日立インダストリイズ内 Fターム(参考) 3H022 AA01 BA01 BA06 CA13 CA15 CA46 CA54 DA11 DA13 DA15 DA20 3H034 AA01 AA19 BB01 BB06 BB17 CC03 CC06 DD06 DD13 DD24 EE06 EE10 EE11 EE12 3J011 AA04 AA11 AA12 BA02 BA08 CA01 DA02 SC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と該回転軸に多段に設けられた複数
    の羽根車を有するロータ、及び前記羽根車の外周側に配
    置されたディフューザを有するステータを備え、前記複
    数個の羽根車により作動液体を昇圧するようにした一軸
    多段ポンプにおいて、 前記複数個の羽根車のうち最も上流側に位置する羽根車
    入口から最も下流側に位置する羽根車出口までの間の作
    動液体が存在するポンプ内部に設けられた前記羽根車の
    一個又は複数個に、前記ロータが回転したときにロータ
    とステータとの間に、前記作動液体による動圧を発生す
    る動圧発生部を設け、該動圧発生部で前記ロータを支持
    する支持力を発生することを特徴とする一軸多段ポン
    プ。
  2. 【請求項2】回転軸と該回転軸に多段に設けられた複数
    の遠心羽根車を有するロータ、及び前記遠心羽根車の外
    周側に配置されたディフューザを有するステータを備
    え、前記複数個の遠心羽根車により作動液体を昇圧する
    ようにした一軸多段ポンプにおいて、 前記複数個の遠心羽根車のうち最も上流側に位置する羽
    根車の入口から最も下流側に位置する羽根車の出口まで
    の間の作動液体が供給されるポンプ内部に設けられると
    共に、前記複数個の遠心羽根車に分散して設けられ、前
    記ロータが回転するときに前記ロータと前記ステータと
    の間に作動液体による動圧を発生する動圧発生部を備
    え、この動圧発生部により前記ロータに発生するスラス
    ト力を支持するようにしたことを特徴とする一軸多段ポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記動圧発生部
    は、前記羽根車の前記軸方向を向く面、又はこの面と対
    向する前記ステータ側の面に放射状に複数の板材を設
    け、この板材と羽根車の回転によりスラスト方向の支持
    力を発生することを特徴とする一軸多段ポンプ。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記動圧発生部は、作
    動液体を昇圧していく過程でロータに発生するスラスト
    力と逆方向の支持力を発生するものであることを特徴と
    する一軸多段ポンプ。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記放射状に設けられ
    た複数の板材は、前記羽根車背面に設けられた羽根部材
    であることを特徴とする一軸多段ポンプ。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記動圧発生部は、前
    記ステータ側に設けられて前記ロータをラジアル方向に
    支持する軸受面を備え、この軸受面と対向するロータ側
    の面との間にラジアル方向の支持力を発生するものであ
    ることを特徴とする一軸多段ポンプ。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記回転軸に嵌合して
    設けられた前記羽根車の嵌合部に軸方向に延設された円
    筒部を形成し、この円筒部の外周面をステ−タに設けら
    れた前記軸受面で支持することを特徴とする一軸多段ポ
    ンプ。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記軸受面はその周方
    向の全体にわたって正圧を発生するように、軸受面と被
    支持面との間隔が周方向に縮小或いは拡大するように変
    化させた形状としたことを特徴とする一軸多段ポンプ。
  9. 【請求項9】回転軸と該回転軸に多段に設けられた複数
    の羽根車を有するロータ、及び前記羽根車の外周側に配
    置されたディフューザを有するステータを備え、前記複
    数個の羽根車により作動液体を昇圧するようにした一軸
    多段ポンプにおいて、前記複数個の羽根車の少なくとも
    2個以上の心板側円筒部とデフューザ部材との間に、シ
    ール機能を兼ね備えたジャーナル軸受を設けたことを特
    徴とする一軸多段ポンプ。
  10. 【請求項10】回転軸と該回転軸に多段に設けられた複
    数の羽根車を有するロータ、及び前記羽根車の外周側に
    配置されたディフューザを有するステータを備え、前記
    複数個の羽根車により作動液体を昇圧するようにした一
    軸多段ポンプにおいて、前記複数個の羽根車の少なくと
    も2個以上の側板側軸方向部分とステージとの間に、シ
    ール機能を兼ね備えたジャーナル軸受を設けたことを特
    徴とする一軸多段ポンプ。
  11. 【請求項11】回転軸と該回転軸に多段に設けられた複
    数の羽根車を有するロータ、及び前記羽根車の外周側に
    配置されたディフューザを有するステータを備え、前記
    複数個の羽根車により作動液体を昇圧するようにした一
    軸多段ポンプにおいて、前記羽根車の心板円板部とデフ
    ューザ部材との間に、スラスト軸受を備えたことを特徴
    とする一軸多段ポンプ。
  12. 【請求項12】請求項9〜11の何れかにおいて、前記
    ジャーナル軸受或いはスラスト軸受にはその周方向の全
    体にわたって正圧を発生するように、軸受面と被支持面
    との間隔が周方向に縮小或いは拡大するように変化させ
    た形状としたことを特徴とする一軸多段ポンプ。
  13. 【請求項13】多段に配置された複数の羽根車を有する
    一軸多段ポンプにおいて、前記羽根車の心板側円筒部と
    デフューザ部材との間、或いは側板の軸方向部分とステ
    ージとの間に、シール機能を兼ね備えたジャーナル軸受
    を少なくとも2箇所以上設け、前記羽根車の心板側円板
    部とデフューザ部材との間にはスラスト軸受を少なくと
    も1箇所以上設け、これらジャーナル軸受或いはスラス
    ト軸受にはその周方向の全体にわたって正圧を発生する
    ように構成したことを特徴とする一軸多段ポンプ。
  14. 【請求項14】請求項9〜13の何れかにおいて、前記
    軸受の材料は、熱水温度と軸受の損失による温度上昇を
    加えた温度以上の耐熱性を有する熱可塑性樹脂材料であ
    ることを特徴とする一軸多段ポンプ。
  15. 【請求項15】請求項14において、前期熱可塑性樹脂
    材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポ
    リフェノールサルファイド(PPS)、或いはポリテト
    ラフロロエチレン(PTFE)の何れかであることを特
    徴とする一軸多段ポンプ。
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