JP3237932B2 - ずり積込方法及びずり積込機 - Google Patents
ずり積込方法及びずり積込機Info
- Publication number
- JP3237932B2 JP3237932B2 JP33808092A JP33808092A JP3237932B2 JP 3237932 B2 JP3237932 B2 JP 3237932B2 JP 33808092 A JP33808092 A JP 33808092A JP 33808092 A JP33808092 A JP 33808092A JP 3237932 B2 JP3237932 B2 JP 3237932B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- frame
- horizontal
- shear
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル掘削時に利用さ
れるずり積込方法及びずり積込機に係り、特に先端に掘
削バケットを備えた2連のブームを枢着したブーム支持
フレームと、先端にブレーカなどが着脱可能に装着でき
る3連のブームを回転可能に配設した平行リンクとが自
走式クローラ上の基台の両側に装備されていて、前記掘
削バケットによるずりの掘削掻き寄せ作業と同時並行し
て、ブレーカなどによってアーチ形トンネル壁面の周方
向の掘削作業、壁面ルーフボルト用の穿孔作業、壁面の
コンクリート吹付作業などを選択して行うことができる
ずり積込方法及びずり積込機に関する。
れるずり積込方法及びずり積込機に係り、特に先端に掘
削バケットを備えた2連のブームを枢着したブーム支持
フレームと、先端にブレーカなどが着脱可能に装着でき
る3連のブームを回転可能に配設した平行リンクとが自
走式クローラ上の基台の両側に装備されていて、前記掘
削バケットによるずりの掘削掻き寄せ作業と同時並行し
て、ブレーカなどによってアーチ形トンネル壁面の周方
向の掘削作業、壁面ルーフボルト用の穿孔作業、壁面の
コンクリート吹付作業などを選択して行うことができる
ずり積込方法及びずり積込機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーカ付きずり積込機は図4お
よび図5に示すように、自走式クローラ1の上に基台2
を設け、この基台2の中央部にコンベア3を傾動可能に
枢着し、このコンベア3の前半部をまたぐようにして基
台2前部に門型のブーム支持枠4が固設されている。そ
してこのブーム支持枠4には後ブーム5の支持ブラケッ
ト6が水平方向に旋回可能に垂直ピン7によって取付け
られており、この後ブーム5は支持ブラケット6に対し
てシリンダ8によって上下方向に揺動可能であり、さら
にこの後ブーム5の先端には前ブーム9がシリンダ10
によって上下方向に揺動可能に枢着されている。また、
この前ブーム9の先端にはバケット11が枢着され、さ
らにこのバケット11はリンク12を介してシリンダ1
3によって上下方向に首振り運動できるものである。さ
らに、前ブーム9にブレーカAが取付けられている。ま
た、前記基台2に傾動可能に枢着されたコンベア3の側
方には運転室14、エンジン駆動油圧ユニット15、モ
ータ駆動油圧ユニット16などが配置されている。な
お、符号17はずり運搬用トラック、符号25はケーブ
ルリールを示している。
よび図5に示すように、自走式クローラ1の上に基台2
を設け、この基台2の中央部にコンベア3を傾動可能に
枢着し、このコンベア3の前半部をまたぐようにして基
台2前部に門型のブーム支持枠4が固設されている。そ
してこのブーム支持枠4には後ブーム5の支持ブラケッ
ト6が水平方向に旋回可能に垂直ピン7によって取付け
られており、この後ブーム5は支持ブラケット6に対し
てシリンダ8によって上下方向に揺動可能であり、さら
にこの後ブーム5の先端には前ブーム9がシリンダ10
によって上下方向に揺動可能に枢着されている。また、
この前ブーム9の先端にはバケット11が枢着され、さ
らにこのバケット11はリンク12を介してシリンダ1
3によって上下方向に首振り運動できるものである。さ
らに、前ブーム9にブレーカAが取付けられている。ま
た、前記基台2に傾動可能に枢着されたコンベア3の側
方には運転室14、エンジン駆動油圧ユニット15、モ
ータ駆動油圧ユニット16などが配置されている。な
お、符号17はずり運搬用トラック、符号25はケーブ
ルリールを示している。
【0003】また、特開平2−125030号公報に記
載された掘削積込機は、先端にカッタを具えた前ブーム
の後端を後ブームの前端に枢支すると共に、このブーム
部10は本体1に設けた支持体の支点30を中心として
水平方向と垂直方向の角度変位自在とし、前ブームと後
ブームとの間に可動トラフを設け、前ブームに配した従
動車と後ブームに配した駆動車とに亘り無端回動チェン
スクレーパを設け、互いに直状とした前ブームと後アー
ムのそれぞれの搬送案内面と可動トラフの案内面と連続
延長状面とするとともに、この連続延長状面に沿って走
行する無端回動チェンスクレーパの上走部により掘削物
を後方移送自在とし、前ブームを後ブームに対し上向き
折曲し無端回動チェンスクレーパの上走部と、前ブー
ム、後ブームのそれぞれの搬送案内面と関係位置を側方
から視て三角形の各辺に沿うようにするとともに可動ト
ラフを下向き傾動させて掘削物を後方移送不能とする掘
削搬送機構を車体に設けたことを特徴としており、この
公報に記載された掘削積込機では、前ブームを折曲して
チェンスクレーパの上走部と、前ブーム、後ブームの搬
送案内面との関係位置を側方からみて三角形の各辺に沿
うように形成させて、可動トラフを傾動させれば前ブー
ムの搬送案内面への掘削物移乗は不能となり、掘削積込
機の後方に一時的に鉱車等がない場合でも掘削を継続し
て行うことができるようにしたものである。
載された掘削積込機は、先端にカッタを具えた前ブーム
の後端を後ブームの前端に枢支すると共に、このブーム
部10は本体1に設けた支持体の支点30を中心として
水平方向と垂直方向の角度変位自在とし、前ブームと後
ブームとの間に可動トラフを設け、前ブームに配した従
動車と後ブームに配した駆動車とに亘り無端回動チェン
スクレーパを設け、互いに直状とした前ブームと後アー
ムのそれぞれの搬送案内面と可動トラフの案内面と連続
延長状面とするとともに、この連続延長状面に沿って走
行する無端回動チェンスクレーパの上走部により掘削物
を後方移送自在とし、前ブームを後ブームに対し上向き
折曲し無端回動チェンスクレーパの上走部と、前ブー
ム、後ブームのそれぞれの搬送案内面と関係位置を側方
から視て三角形の各辺に沿うようにするとともに可動ト
ラフを下向き傾動させて掘削物を後方移送不能とする掘
削搬送機構を車体に設けたことを特徴としており、この
公報に記載された掘削積込機では、前ブームを折曲して
チェンスクレーパの上走部と、前ブーム、後ブームの搬
送案内面との関係位置を側方からみて三角形の各辺に沿
うように形成させて、可動トラフを傾動させれば前ブー
ムの搬送案内面への掘削物移乗は不能となり、掘削積込
機の後方に一時的に鉱車等がない場合でも掘削を継続し
て行うことができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
4および図5に示した従来のブレーカ付きずり積込機
は、基台2の中央部に傾動可能に枢着したコンベア3の
前半部をまたぐようにして基台2前部に後ブーム5の支
持ブラケット6が垂直ピン7によって取付けられた門型
のブーム支持枠4が、固設されているためバケット11
によって掘削、掻き寄せられた土砂がコンベア3に載せ
られて後方に運ばれる際に、その土砂中に大きい礫や未
破砕の大塊などが混在していると、これらの大塊が上記
門型のブーム支持枠4の中を通過できずにブーム支持枠
4にひっかかり、そのためコンベア3による土砂の後方
移送が円滑にできなくなるという問題があったり、さら
に前記後ブーム5の支持ブラケット6やその垂直ピン
7、場合によっては門型のブーム支持枠4までも破損し
てしまい積込作業が不可能となる危険があった。
4および図5に示した従来のブレーカ付きずり積込機
は、基台2の中央部に傾動可能に枢着したコンベア3の
前半部をまたぐようにして基台2前部に後ブーム5の支
持ブラケット6が垂直ピン7によって取付けられた門型
のブーム支持枠4が、固設されているためバケット11
によって掘削、掻き寄せられた土砂がコンベア3に載せ
られて後方に運ばれる際に、その土砂中に大きい礫や未
破砕の大塊などが混在していると、これらの大塊が上記
門型のブーム支持枠4の中を通過できずにブーム支持枠
4にひっかかり、そのためコンベア3による土砂の後方
移送が円滑にできなくなるという問題があったり、さら
に前記後ブーム5の支持ブラケット6やその垂直ピン
7、場合によっては門型のブーム支持枠4までも破損し
てしまい積込作業が不可能となる危険があった。
【0005】また、このような状態になるとその大塊な
どが、コンベアに例えばベルトコンベアを使用している
場合には、ベルトを擦ってベルトを損傷させて使用不能
にしたり、また掻き板つきチェーンコンベアの場合に
は、チェーン破断の原因にもなって土砂の後方への円滑
な移送ができなくなるという欠点があった。さらに、前
ブーム9にブレーカAが取付けられているためブレーカ
Aをトンネル壁面に直角に位置させることは困難であ
り、しかもアーチ形トンネル壁面の周方向に沿って連続
的に壁面掘削作業を行うことはできないという欠点があ
った。また、例えばアーチ形トンネル壁面の周方向にル
ーフボルト用の穿孔作業を行う場合には、たとえブレー
カAの代わりにルーフボルト穿孔機をセットできたとし
ても、穿孔1つ1つにおいてルーフボルト穿孔機の姿勢
を各ブームのシリンダによって修正しなければならず、
そのため作業時間が大幅にかかるという欠点があり、そ
の上に、トンネル側壁面の下半分では穿孔作業が不可能
であった。
どが、コンベアに例えばベルトコンベアを使用している
場合には、ベルトを擦ってベルトを損傷させて使用不能
にしたり、また掻き板つきチェーンコンベアの場合に
は、チェーン破断の原因にもなって土砂の後方への円滑
な移送ができなくなるという欠点があった。さらに、前
ブーム9にブレーカAが取付けられているためブレーカ
Aをトンネル壁面に直角に位置させることは困難であ
り、しかもアーチ形トンネル壁面の周方向に沿って連続
的に壁面掘削作業を行うことはできないという欠点があ
った。また、例えばアーチ形トンネル壁面の周方向にル
ーフボルト用の穿孔作業を行う場合には、たとえブレー
カAの代わりにルーフボルト穿孔機をセットできたとし
ても、穿孔1つ1つにおいてルーフボルト穿孔機の姿勢
を各ブームのシリンダによって修正しなければならず、
そのため作業時間が大幅にかかるという欠点があり、そ
の上に、トンネル側壁面の下半分では穿孔作業が不可能
であった。
【0006】また、前記特開平2−125030号公報
に記載された掘削積込機においても、ブーム部10が本
体1に設けた支持体の支点30を中心として水平方向と
垂直方向の角度変位自在としているため、この掘削積込
機においてもカッタドラム7によって掘削され、その土
砂がチェーンスクレーパ16によってコンベア5に載せ
られて後方に運ばれる際に、その土砂中に含まれている
大きい礫や未破砕の大塊などが本体1に設けた支持体に
ひっかかり、前記従来の積込機と同様にコンベア5によ
る土砂の後方への移送が円滑にできなくなるという問題
があったり、本体1に設けたブーム部10の支点30を
破損してしまい積込作業が不可能となる危険があった。
に記載された掘削積込機においても、ブーム部10が本
体1に設けた支持体の支点30を中心として水平方向と
垂直方向の角度変位自在としているため、この掘削積込
機においてもカッタドラム7によって掘削され、その土
砂がチェーンスクレーパ16によってコンベア5に載せ
られて後方に運ばれる際に、その土砂中に含まれている
大きい礫や未破砕の大塊などが本体1に設けた支持体に
ひっかかり、前記従来の積込機と同様にコンベア5によ
る土砂の後方への移送が円滑にできなくなるという問題
があったり、本体1に設けたブーム部10の支点30を
破損してしまい積込作業が不可能となる危険があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構造で、自走式クローラ上の一側にブーム
支持フレームを装備し、掘削バケットなどをコンベア装
置の外側上に旋回退避させて大きい礫や未破砕の大塊な
どが含まれた土砂でも円滑に後方への移送させるととも
に、他側には先端にブレーカなどが着脱可能に装着でき
る3連のブームを装備させることにより、ずりの掘削掻
き寄せ作業と同時並行して、アーチ形トンネル壁面の周
方向に連続して、しかも掘削作業、穿孔作業、壁面ルー
フボルト用の穿孔作業、壁面のコンクリート吹付作業な
どを選択して行うことができるずり積込方法及びずり積
込機を提供することを目的とする。
あり、簡単な構造で、自走式クローラ上の一側にブーム
支持フレームを装備し、掘削バケットなどをコンベア装
置の外側上に旋回退避させて大きい礫や未破砕の大塊な
どが含まれた土砂でも円滑に後方への移送させるととも
に、他側には先端にブレーカなどが着脱可能に装着でき
る3連のブームを装備させることにより、ずりの掘削掻
き寄せ作業と同時並行して、アーチ形トンネル壁面の周
方向に連続して、しかも掘削作業、穿孔作業、壁面ルー
フボルト用の穿孔作業、壁面のコンクリート吹付作業な
どを選択して行うことができるずり積込方法及びずり積
込機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するための、自走式クローラ上の基台に傾動自在にコ
ンベア装置が装着されたずり積込機を利用して行うずり
積込方法において、前記基台の一側に水平方向に旋回自
在に装備されたブーム支持フレームの先端部に、先端に
掘削バケットを備えた2連のブームが水平方向に旋回自
在に配設されているとともに、前記基台の他側には、水
平フレームが前後方向に揺動自在に装備された平行リン
クに連結され、横旋回フレームが前記水平フレームのト
ンネル軸方向の水平軸の周りに回転自在に配設され、該
横旋回フレームには、先端にブレーカなどが着脱可能に
装着できる3連のブームが上下方向に回動自在に配設さ
れたずり積込機を利用して、該積込機を前記横旋回フレ
ームの前記水平軸をアーチ形トンネル壁面の周中心に合
致する位置に位置決めし、次いで前記横旋回フレームを
逐次旋回して、前記掘削バケットとブレーカなどとによ
ってずりの掘削掻き寄せ作業と、アーチ形トンネル壁面
の周方向に連続した掘削作業などと、を同時並行して行
うことを特徴としたずり積込方法であり、自走式クロー
ラ上の基台に傾動自在にコンベア装置が装着されたずり
積込機において、前記基台の一側に水平方向に旋回自在
に装備されたブーム支持フレームの先端部に、先端に掘
削バケットを備えた2連のブームが水平方向に旋回自在
に配設されているとともに、前記基台の他側には、水平
フレームが前後方向に揺動自在に装備された平行リンク
に連結され、横旋回フレームが前記水平フレームのトン
ネル軸方向の水平軸の周りに回転自在に配設され、該横
旋回フレームには、先端にブレーカなどが着脱可能に装
着できる3連のブームが上下方向に回動自在に配設され
ていることを特徴とするずり積込機である。
成するための、自走式クローラ上の基台に傾動自在にコ
ンベア装置が装着されたずり積込機を利用して行うずり
積込方法において、前記基台の一側に水平方向に旋回自
在に装備されたブーム支持フレームの先端部に、先端に
掘削バケットを備えた2連のブームが水平方向に旋回自
在に配設されているとともに、前記基台の他側には、水
平フレームが前後方向に揺動自在に装備された平行リン
クに連結され、横旋回フレームが前記水平フレームのト
ンネル軸方向の水平軸の周りに回転自在に配設され、該
横旋回フレームには、先端にブレーカなどが着脱可能に
装着できる3連のブームが上下方向に回動自在に配設さ
れたずり積込機を利用して、該積込機を前記横旋回フレ
ームの前記水平軸をアーチ形トンネル壁面の周中心に合
致する位置に位置決めし、次いで前記横旋回フレームを
逐次旋回して、前記掘削バケットとブレーカなどとによ
ってずりの掘削掻き寄せ作業と、アーチ形トンネル壁面
の周方向に連続した掘削作業などと、を同時並行して行
うことを特徴としたずり積込方法であり、自走式クロー
ラ上の基台に傾動自在にコンベア装置が装着されたずり
積込機において、前記基台の一側に水平方向に旋回自在
に装備されたブーム支持フレームの先端部に、先端に掘
削バケットを備えた2連のブームが水平方向に旋回自在
に配設されているとともに、前記基台の他側には、水平
フレームが前後方向に揺動自在に装備された平行リンク
に連結され、横旋回フレームが前記水平フレームのトン
ネル軸方向の水平軸の周りに回転自在に配設され、該横
旋回フレームには、先端にブレーカなどが着脱可能に装
着できる3連のブームが上下方向に回動自在に配設され
ていることを特徴とするずり積込機である。
【0009】
【作用】次に、本発明の作用を説明すると、掘削現場に
自走式クローラによってずり積込機を移動させ、基台上
のコンベア装置を所定角度に傾動配置させた後、その基
台の一側に水平方向に旋回可能に装備したブーム支持フ
レームをブームオープンシリンダによってブームオープ
ン旋回ピンを介して水平に旋回させて、基台上のコンベ
ア装置上方に位置させ、さらに前記ブーム支持フレーム
先端部のバケット旋回ピンを介してブーム左右揺動シリ
ンダによって先端に掘削バケットを備えた2連のブーム
を所定の掘削位置に移動配置させる。また同時に、他側
に前後方向に揺動可能に装備した平行リンクを駆動シリ
ンダにより揺動させて先端のブレーカなどがアーチ形ト
ンネル壁面に届く位置に高さを調整するとともに、横旋
回フレームの回転中心、すなわち水平フレームのトンネ
ル軸方向の水平軸をアーチ形トンネル壁面の周中心に位
置させ、次に3連のブームに取付けた複数の駆動シリン
ダによってブームを操作し、特に最先のシリンダによっ
てブレーカなどをアーチ形トンネル壁面に対し直角に位
置させて掘削、穿孔、コンクリート吹付作業などを行
う。その後旋回駆動ユニットによって横旋回フレームを
適宜角度回動させてブーム先端のブレーカなどをアーチ
形トンネル壁面の周方向の次の所定の掘削、穿孔位置に
移動配置させる。またコンクリート吹付作業の場合には
旋回駆動ユニットによって横旋回フレームを連続的に回
動させて行う。
自走式クローラによってずり積込機を移動させ、基台上
のコンベア装置を所定角度に傾動配置させた後、その基
台の一側に水平方向に旋回可能に装備したブーム支持フ
レームをブームオープンシリンダによってブームオープ
ン旋回ピンを介して水平に旋回させて、基台上のコンベ
ア装置上方に位置させ、さらに前記ブーム支持フレーム
先端部のバケット旋回ピンを介してブーム左右揺動シリ
ンダによって先端に掘削バケットを備えた2連のブーム
を所定の掘削位置に移動配置させる。また同時に、他側
に前後方向に揺動可能に装備した平行リンクを駆動シリ
ンダにより揺動させて先端のブレーカなどがアーチ形ト
ンネル壁面に届く位置に高さを調整するとともに、横旋
回フレームの回転中心、すなわち水平フレームのトンネ
ル軸方向の水平軸をアーチ形トンネル壁面の周中心に位
置させ、次に3連のブームに取付けた複数の駆動シリン
ダによってブームを操作し、特に最先のシリンダによっ
てブレーカなどをアーチ形トンネル壁面に対し直角に位
置させて掘削、穿孔、コンクリート吹付作業などを行
う。その後旋回駆動ユニットによって横旋回フレームを
適宜角度回動させてブーム先端のブレーカなどをアーチ
形トンネル壁面の周方向の次の所定の掘削、穿孔位置に
移動配置させる。またコンクリート吹付作業の場合には
旋回駆動ユニットによって横旋回フレームを連続的に回
動させて行う。
【0010】このようにして、一側に設けたずり積込機
の掘削バケットを掘削位置に移動させてから掘削掻き寄
せ作業を開始すると同時に、これと並行して他側に配設
されたブレーカなどの回動中心となる横旋回フレーム
を、アーチ形トンネル壁面の周中心に位置させ、水平フ
レームに対して旋回駆動ユニットの駆動にて横旋回フレ
ームを間欠的に回動させることにより、アーチ形トンネ
ル壁面の周方向に所定間隔の掘削作業、ルーフボルト用
の穿孔作業を、または横旋回フレームを連続的に回動さ
せることにより、アーチ形トンネル壁面の周方向におけ
るコンクリート吹付作業を選択して行うことができる。
の掘削バケットを掘削位置に移動させてから掘削掻き寄
せ作業を開始すると同時に、これと並行して他側に配設
されたブレーカなどの回動中心となる横旋回フレーム
を、アーチ形トンネル壁面の周中心に位置させ、水平フ
レームに対して旋回駆動ユニットの駆動にて横旋回フレ
ームを間欠的に回動させることにより、アーチ形トンネ
ル壁面の周方向に所定間隔の掘削作業、ルーフボルト用
の穿孔作業を、または横旋回フレームを連続的に回動さ
せることにより、アーチ形トンネル壁面の周方向におけ
るコンクリート吹付作業を選択して行うことができる。
【0011】上記掘削掻き寄せ作業は2連のブームに装
備した複数の駆動シリンダによって掘削バケットを上
下、左右に移動させて行う。このように掘削された土砂
は掘削バケットによって傾斜したコンベア装置の先端部
に掻き寄せられコンベア装置によってその後方に配置さ
れた土砂運搬用トラックに積み込まれる。また、上記の
トンネル壁面の掘削作業、ルーフボルト用の穿孔作業、
壁面のコンクリート吹付作業などを行う際にも、掘削さ
れた土砂は掘削バケットによってコンベア装置の先端部
に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み込み作業は
中断されることなく継続される。
備した複数の駆動シリンダによって掘削バケットを上
下、左右に移動させて行う。このように掘削された土砂
は掘削バケットによって傾斜したコンベア装置の先端部
に掻き寄せられコンベア装置によってその後方に配置さ
れた土砂運搬用トラックに積み込まれる。また、上記の
トンネル壁面の掘削作業、ルーフボルト用の穿孔作業、
壁面のコンクリート吹付作業などを行う際にも、掘削さ
れた土砂は掘削バケットによってコンベア装置の先端部
に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み込み作業は
中断されることなく継続される。
【0012】一方、上記した掘削積込作業中に掘削土砂
の中に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合
には、前記ブームオープンシリンダによってブーム支持
フレームをブームオープン旋回ピンを介して水平に旋回
させ、先端に掘削バケットを備えた2連のブームと共に
ブーム支持フレームをコンベア装置の外側上方に迅速に
旋回退避させることができるから、土砂中に大きい礫や
未破砕の大塊などが含まれていてもコンベア装置により
円滑に後方へ移送し、土砂運搬用トラックに積み込むこ
とができる。
の中に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合
には、前記ブームオープンシリンダによってブーム支持
フレームをブームオープン旋回ピンを介して水平に旋回
させ、先端に掘削バケットを備えた2連のブームと共に
ブーム支持フレームをコンベア装置の外側上方に迅速に
旋回退避させることができるから、土砂中に大きい礫や
未破砕の大塊などが含まれていてもコンベア装置により
円滑に後方へ移送し、土砂運搬用トラックに積み込むこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本実施例の平面図、図2はその側面
図、図3は作業状態を示す平面図である。なお、図にお
いて先に説明した従来のずり積込機の部分と同一もしく
は同等の部分については同一の符号を付して詳しい説明
は省略する。本実施例は図1ないし図3に示すように、
自走式クローラ1の上に基台2を設け、この基台2の中
央部にコンベア3を傾動可能に枢着し、このコンベア3
の前半部の側方において基台2に垂直方向に立設したブ
ームオープン旋回ピン18にブーム支持フレーム19を
水平方向に旋回可能に取り付け、このブーム支持フレー
ム19の基部突片20には、基台2に回転可能に取付け
たブームオープンシリンダ21を回動可能に取付ける。
一方ブーム支持フレーム19の先端部には後ブーム5を
支持する支持ブラケット22をバケット旋回ピン23に
よって水平方向に旋回可能に取り付け、前記ブーム支持
フレーム19の基部突片20とこの後ブーム5を支持す
る支持ブラケット22との間はブーム左右揺動シリンダ
24によって連結されている。
て説明する。図1は本実施例の平面図、図2はその側面
図、図3は作業状態を示す平面図である。なお、図にお
いて先に説明した従来のずり積込機の部分と同一もしく
は同等の部分については同一の符号を付して詳しい説明
は省略する。本実施例は図1ないし図3に示すように、
自走式クローラ1の上に基台2を設け、この基台2の中
央部にコンベア3を傾動可能に枢着し、このコンベア3
の前半部の側方において基台2に垂直方向に立設したブ
ームオープン旋回ピン18にブーム支持フレーム19を
水平方向に旋回可能に取り付け、このブーム支持フレー
ム19の基部突片20には、基台2に回転可能に取付け
たブームオープンシリンダ21を回動可能に取付ける。
一方ブーム支持フレーム19の先端部には後ブーム5を
支持する支持ブラケット22をバケット旋回ピン23に
よって水平方向に旋回可能に取り付け、前記ブーム支持
フレーム19の基部突片20とこの後ブーム5を支持す
る支持ブラケット22との間はブーム左右揺動シリンダ
24によって連結されている。
【0014】そして、この後ブーム5は支持ブラケット
22に対してシリンダ8によって上下方向に揺動可能で
あり、この後ブーム5の先端には前ブーム9がシリンダ
10によって上下方向に揺動可能に枢着されている。ま
たこの前ブーム9の先端にはバケット11が枢着され、
さらにこのバケット11はリンク12を介してシリンダ
13によって上下方向に首振り運動ができるものであ
る。また、前記基台2に傾動可能に枢着されたコンベア
3に対してブームオープン旋回ピン18を設けた側の基
台には運転室14、エンジン駆動油圧ユニット15、モ
ータ駆動油圧ユニット16などが配置されている。な
お、符号17はずり運搬用トラック、符号25はケーブ
ルリールを示している。
22に対してシリンダ8によって上下方向に揺動可能で
あり、この後ブーム5の先端には前ブーム9がシリンダ
10によって上下方向に揺動可能に枢着されている。ま
たこの前ブーム9の先端にはバケット11が枢着され、
さらにこのバケット11はリンク12を介してシリンダ
13によって上下方向に首振り運動ができるものであ
る。また、前記基台2に傾動可能に枢着されたコンベア
3に対してブームオープン旋回ピン18を設けた側の基
台には運転室14、エンジン駆動油圧ユニット15、モ
ータ駆動油圧ユニット16などが配置されている。な
お、符号17はずり運搬用トラック、符号25はケーブ
ルリールを示している。
【0015】一方、上記ブームオープン旋回ピン18を
設けた反対側の基台2には一対の平行リンク26を回動
可能に配設し、これらの上端はそれぞれ水平フレーム2
7に枢着されており、この平行リンク26は駆動シリン
ダ28により前後方向に揺動可能になっている。上記水
平フレーム27には旋回駆動ユニット29により旋回可
能な横旋回フレーム30が設けられ、この横旋回フレー
ム30には3連ブームの第3ブーム31を支持する支持
ブラケット32が固定されており、この第3ブーム31
の前方には第2ブーム33および第1ブーム34が枢着
されていて、それぞれシリンダ35,36,37,38
によって上下方向に揺動可能である。そして第1ブーム
34の先端部にはリンク39を介してブレーカ40など
の装着部41が取付けられている。この装着部41には
ブレーカ40、穿孔機、ルーフボルト穿孔機、コンクリ
ート吹付ノズルなどを着脱可能に装着することができ
る。
設けた反対側の基台2には一対の平行リンク26を回動
可能に配設し、これらの上端はそれぞれ水平フレーム2
7に枢着されており、この平行リンク26は駆動シリン
ダ28により前後方向に揺動可能になっている。上記水
平フレーム27には旋回駆動ユニット29により旋回可
能な横旋回フレーム30が設けられ、この横旋回フレー
ム30には3連ブームの第3ブーム31を支持する支持
ブラケット32が固定されており、この第3ブーム31
の前方には第2ブーム33および第1ブーム34が枢着
されていて、それぞれシリンダ35,36,37,38
によって上下方向に揺動可能である。そして第1ブーム
34の先端部にはリンク39を介してブレーカ40など
の装着部41が取付けられている。この装着部41には
ブレーカ40、穿孔機、ルーフボルト穿孔機、コンクリ
ート吹付ノズルなどを着脱可能に装着することができ
る。
【0016】本実施例の動作について説明すると、自走
式クローラ1によって掘削現場に本実施例のずり積込機
を移動させ、それから基台2上のコンベア装置3を図示
しないシリンダによって所定角度に傾動配置する。その
後、コンベア3の前半部の側方において基台2に垂直方
向に立設したブームオープン旋回ピン18に旋回可能に
取付けたブーム支持フレーム19をブームオープンシリ
ンダ21を駆動させてブーム支持フレーム19の先端部
をコンベア3の中央部上まで水平方向に旋回させて、さ
らにブーム左右揺動シリンダ24を駆動させてバケット
旋回ピン23を介して後ブーム5の支持ブラケット22
を回動させ、ブーム5,9先端の掘削バケット11を所
定の掘削位置に移動配置させる。
式クローラ1によって掘削現場に本実施例のずり積込機
を移動させ、それから基台2上のコンベア装置3を図示
しないシリンダによって所定角度に傾動配置する。その
後、コンベア3の前半部の側方において基台2に垂直方
向に立設したブームオープン旋回ピン18に旋回可能に
取付けたブーム支持フレーム19をブームオープンシリ
ンダ21を駆動させてブーム支持フレーム19の先端部
をコンベア3の中央部上まで水平方向に旋回させて、さ
らにブーム左右揺動シリンダ24を駆動させてバケット
旋回ピン23を介して後ブーム5の支持ブラケット22
を回動させ、ブーム5,9先端の掘削バケット11を所
定の掘削位置に移動配置させる。
【0017】一方、基台2の他側に前後方向に揺動可能
に装備した平行リンク26をシリンダ28によって揺動
させて横旋回フレーム30に固定された支持ブラケット
32に支持された3連ブームの先端装着部41に装着さ
れたブレーカ40を各ブーム31,33,34に取付け
た駆動シリンダ35,36,37,38によって先端の
ブレーカ40などがトンネルのアーチ形壁面Pに届く位
置に高さを調整するとともに、積込機を横旋回フレーム
30の回転中心がアーチ形トンネル壁面の周中心に合致
する位置に位置合わせさせたのち最初の掘削作業を行
う。この際、特に先端の第1ブーム34のシリンダ38
によってブレーカなどをトンネルのアーチ形周壁Pに対
し直角に位置させることが重要である。
に装備した平行リンク26をシリンダ28によって揺動
させて横旋回フレーム30に固定された支持ブラケット
32に支持された3連ブームの先端装着部41に装着さ
れたブレーカ40を各ブーム31,33,34に取付け
た駆動シリンダ35,36,37,38によって先端の
ブレーカ40などがトンネルのアーチ形壁面Pに届く位
置に高さを調整するとともに、積込機を横旋回フレーム
30の回転中心がアーチ形トンネル壁面の周中心に合致
する位置に位置合わせさせたのち最初の掘削作業を行
う。この際、特に先端の第1ブーム34のシリンダ38
によってブレーカなどをトンネルのアーチ形周壁Pに対
し直角に位置させることが重要である。
【0018】上記初めの掘削位置での作業が終了した
後、旋回駆動ユニット29によって横旋回フレーム30
を間欠的に回動させ、これに固定されている支持ブラケ
ット32を介してブーム31,33,34先端に装着さ
れたブレーカ40をトンネルのアーチ形壁面Pの周方向
の次の所定の掘削位置に移動配置させる。この場合必要
に応じて、ブレーカの代わりに穿孔機、ルーフボルト穿
孔機、コンクリート吹付ノズルなどを先端装着部41に
装着してルーフボルト用の穿孔作業やトンネル壁面のコ
ンクリート吹付け作業などができる。なお、コンクリー
ト吹付作業の場合には旋回駆動ユニットによって横旋回
フレームを連続的に回動させて行う。
後、旋回駆動ユニット29によって横旋回フレーム30
を間欠的に回動させ、これに固定されている支持ブラケ
ット32を介してブーム31,33,34先端に装着さ
れたブレーカ40をトンネルのアーチ形壁面Pの周方向
の次の所定の掘削位置に移動配置させる。この場合必要
に応じて、ブレーカの代わりに穿孔機、ルーフボルト穿
孔機、コンクリート吹付ノズルなどを先端装着部41に
装着してルーフボルト用の穿孔作業やトンネル壁面のコ
ンクリート吹付け作業などができる。なお、コンクリー
ト吹付作業の場合には旋回駆動ユニットによって横旋回
フレームを連続的に回動させて行う。
【0019】このようにして、本実施例の基台2の一側
に設けた掘削バケット11を掘削位置に移動させてから
掘削掻き寄せ作業を開始すると同時に、これと並行して
基台2の他側に配設された3連ブームを駆動シリンダ3
5,36,37,38によって操作して、その先端のブ
レーカ40などによるトンネルのアーチ形壁面Pの周方
向の掘削作業、同じくルーフボルト用の穿孔作業、アー
チ形トンネル壁面Pの周方向のコンクリート吹付作業な
どを選択して行うことができる。したがって、ブレーカ
40によるアーチ形トンネル壁面の周方向の連続した掘
削作業と同時に掘削ずりの掘削掻き寄せ作業はブーム
5,9に装備した複数の駆動シリンダ8,10,13,
24によって掘削バケット11を上下、左右に移動させ
て行ない、掘削バケット11によって掘削された土砂は
傾斜したコンベア3の先端部に掻き寄せられ、その後方
に配置させ土砂運搬用トラック17に積み込まれる。
に設けた掘削バケット11を掘削位置に移動させてから
掘削掻き寄せ作業を開始すると同時に、これと並行して
基台2の他側に配設された3連ブームを駆動シリンダ3
5,36,37,38によって操作して、その先端のブ
レーカ40などによるトンネルのアーチ形壁面Pの周方
向の掘削作業、同じくルーフボルト用の穿孔作業、アー
チ形トンネル壁面Pの周方向のコンクリート吹付作業な
どを選択して行うことができる。したがって、ブレーカ
40によるアーチ形トンネル壁面の周方向の連続した掘
削作業と同時に掘削ずりの掘削掻き寄せ作業はブーム
5,9に装備した複数の駆動シリンダ8,10,13,
24によって掘削バケット11を上下、左右に移動させ
て行ない、掘削バケット11によって掘削された土砂は
傾斜したコンベア3の先端部に掻き寄せられ、その後方
に配置させ土砂運搬用トラック17に積み込まれる。
【0020】そして、上記掘削積込作業中に掘削土砂の
中に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合に
は、前記ブームオープンシリンダ21によって迅速にブ
ーム支持フレーム19をブームオープン旋回ピン18を
介して水平に図1の矢印方向に旋回退避させたり、また
は先端に掘削バケット11を備えた2連のブーム5,9
も併せてコンベア3の外側上方に旋回退避させて、コン
ベア上の土砂に混入した大きい礫や未破砕の大塊などを
安全に後方へ移送し土砂運搬用トラックに積み込む。
中に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合に
は、前記ブームオープンシリンダ21によって迅速にブ
ーム支持フレーム19をブームオープン旋回ピン18を
介して水平に図1の矢印方向に旋回退避させたり、また
は先端に掘削バケット11を備えた2連のブーム5,9
も併せてコンベア3の外側上方に旋回退避させて、コン
ベア上の土砂に混入した大きい礫や未破砕の大塊などを
安全に後方へ移送し土砂運搬用トラックに積み込む。
【0021】したがって、本実施例によれば、ずり掘削
積込作業中に掘削土砂の中に大きい礫や未破砕の大塊な
どが混在している場合でも、先端に掘削バケット11を
備えた2連のブーム5,9と共にブーム支持フレーム1
9を旋回し、コンベア3の外側上方に迅速に旋回退避さ
せることができるので、アーチ形トンネル壁面の周方向
の連続した掘削作業、同様にルーフボルト用の穿孔作
業、アーチ形壁面のコンクリート吹付作業などを行う際
にも、掘削された土砂は掘削バケットによってコンベア
3の先端部に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み
込み作業は中断されることなく継続される。なお、本実
施例では2連のブームと3連のブームによって説明した
が、ブームはこれに限るものではなく、また本発明の趣
旨の範囲内ならばコンベア、掘削バケット、ブレーカ、
穿孔機、ルーフボルト穿孔機、コンクリート吹付ノズル
などに限定されるものではない。
積込作業中に掘削土砂の中に大きい礫や未破砕の大塊な
どが混在している場合でも、先端に掘削バケット11を
備えた2連のブーム5,9と共にブーム支持フレーム1
9を旋回し、コンベア3の外側上方に迅速に旋回退避さ
せることができるので、アーチ形トンネル壁面の周方向
の連続した掘削作業、同様にルーフボルト用の穿孔作
業、アーチ形壁面のコンクリート吹付作業などを行う際
にも、掘削された土砂は掘削バケットによってコンベア
3の先端部に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み
込み作業は中断されることなく継続される。なお、本実
施例では2連のブームと3連のブームによって説明した
が、ブームはこれに限るものではなく、また本発明の趣
旨の範囲内ならばコンベア、掘削バケット、ブレーカ、
穿孔機、ルーフボルト穿孔機、コンクリート吹付ノズル
などに限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
台の一側に装備したブーム支持フレームに先端に掘削バ
ケットを備えた2連のブームを水平方向に旋回可能に配
設し、他側には前後方向に揺動可能に装備した平行リン
クに先端にブレーカなどを着脱可能に取付けた3連のブ
ームを上下方向に回動可能に、かつトンネル軸と平行す
る水平軸の周りに回転可能に配設し、この水平軸をアー
チ形トンネル壁面の周中心に位置するよう積込機を位置
決めして作業するようにしたから、ずりの掘削掻き寄せ
作業を行うと同時に、これと並行してアーチ形トンネル
壁面の周方向に連続して、しかもアーチ形トンネル壁面
の周方向の掘削作業、同じくアーチ形トンネル壁面の周
方向におけるルーフボルト用の穿孔作業、同じくアーチ
形トンネル壁面の周方向におけるコンクリート吹付作業
などを選択して行うことができ、トンネル掘削施工作業
の効率が大幅に向上する。
台の一側に装備したブーム支持フレームに先端に掘削バ
ケットを備えた2連のブームを水平方向に旋回可能に配
設し、他側には前後方向に揺動可能に装備した平行リン
クに先端にブレーカなどを着脱可能に取付けた3連のブ
ームを上下方向に回動可能に、かつトンネル軸と平行す
る水平軸の周りに回転可能に配設し、この水平軸をアー
チ形トンネル壁面の周中心に位置するよう積込機を位置
決めして作業するようにしたから、ずりの掘削掻き寄せ
作業を行うと同時に、これと並行してアーチ形トンネル
壁面の周方向に連続して、しかもアーチ形トンネル壁面
の周方向の掘削作業、同じくアーチ形トンネル壁面の周
方向におけるルーフボルト用の穿孔作業、同じくアーチ
形トンネル壁面の周方向におけるコンクリート吹付作業
などを選択して行うことができ、トンネル掘削施工作業
の効率が大幅に向上する。
【0023】また、ずり掘削積込作業中に掘削土砂の中
に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合に
は、迅速に先端に掘削バケットを備えた2連のブームと
共にブーム支持フレームをコンベア装置の外側上方に旋
回退避させることができ、これによって土砂中に大きい
礫や未破砕の大塊などが含まれていても何の支障もな
く、掘削された土砂は掘削バケットによってコンベア装
置の先端部に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み
込み作業は、継続したトンネル壁面の周方向の掘削作
業、同じく壁面の周方向におけるルーフボルト用の穿孔
作業、同じく壁面の周方向におけるコンクリート吹付作
業などの作業中でも中断されることなく継続でき、トン
ネル掘削施工作業を安全に、しかも能率的に行うことが
できる。さらに、上記ブーム支持フレームと先端に掘削
バケットを備えた2連のブームとがコンベア装置の外方
に旋回退避する動作は1つのブームオープンシリンダに
よって行われるため緊急時にも安全に旋回退避でき、い
かなる土砂も安全に土砂運搬用トラックに積み込むこと
ができる。
に大きい礫や未破砕の大塊などが混在している場合に
は、迅速に先端に掘削バケットを備えた2連のブームと
共にブーム支持フレームをコンベア装置の外側上方に旋
回退避させることができ、これによって土砂中に大きい
礫や未破砕の大塊などが含まれていても何の支障もな
く、掘削された土砂は掘削バケットによってコンベア装
置の先端部に掻き寄せられ土砂運搬用トラックへの積み
込み作業は、継続したトンネル壁面の周方向の掘削作
業、同じく壁面の周方向におけるルーフボルト用の穿孔
作業、同じく壁面の周方向におけるコンクリート吹付作
業などの作業中でも中断されることなく継続でき、トン
ネル掘削施工作業を安全に、しかも能率的に行うことが
できる。さらに、上記ブーム支持フレームと先端に掘削
バケットを備えた2連のブームとがコンベア装置の外方
に旋回退避する動作は1つのブームオープンシリンダに
よって行われるため緊急時にも安全に旋回退避でき、い
かなる土砂も安全に土砂運搬用トラックに積み込むこと
ができる。
【図1】本実施例の平面図である。
【図2】本実施例の側面図である。
【図3】本実施例の作業状態を示す平面図である。
【図4】従来例の平面図である。
【図5】従来例の側面図である。
1 自走式クローラ 2 基台 3 コンベア 5 後ブーム 8,10,13 シリンダ 9 前ブーム 11 掘削バケット 12 リンク 17 砂利運搬トラック 18 ブームオープン旋回ピン 19 ブーム支持フレーム 20 基部突片 21 ブームオープンシリンダ 22 支持ブラケット 23 バケット旋回ピン 24 ブーム左右揺動シリンダ 26 平行リンク 27 水平フレーム 28 駆動シリンダ 29 旋回駆動ユニット 30 横旋回フレーム 31 第3ブーム 32 支持ブラケット 33 第2ブーム 34 第1ブーム 35,36,37,38 シリンダ 39 リンク 40 ブレーカ P アーチ形壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−97440(JP,U) 実開 昭60−169400(JP,U) 実開 昭62−94148(JP,U) 実開 昭56−125434(JP,U) 実開 昭58−120247(JP,U) 実開 昭60−162160(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 7/04
Claims (4)
- 【請求項1】 自走式クローラ上の基台に傾動自在にコ
ンベア装置が装着されたずり積込機を利用して行うずり
積込方法において、前記基台の一側に水平方向に旋回自
在に装備されたブーム支持フレームの先端部に、先端に
掘削バケットを備えた2連のブームが水平方向に旋回自
在に配設されているとともに、前記基台の他側には、水
平フレームが前後方向に揺動自在に装備された平行リン
クに連結され、横旋回フレームが前記水平フレームのト
ンネル軸方向の水平軸の周りに回転自在に配設され、該
横旋回フレームには、先端にブレーカなどが着脱可能に
装着できる3連のブームが上下方向に回動自在に配設さ
れたずり積込機を利用して、該積込機を前記横旋回フレ
ームの前記水平軸をアーチ形トンネル壁面の周中心に合
致する位置に位置決めし、次いで前記横旋回フレームを
逐次旋回して、前記掘削バケットとブレーカなどとによ
ってずりの掘削掻き寄せ作業と、アーチ形トンネル壁面
の周方向に連続した掘削作業などと、を同時並行して行
うことを特徴としたずり積込方法。 - 【請求項2】 ずりの掘削掻き寄せ作業と、アーチ形ト
ンネル壁面の周方向の穿孔作業、ルーフボルト用の穿孔
作業、壁面のコンクリート吹付作業などとを同時並行し
て行うことを特徴とする請求項1記載のずり積込方法。 - 【請求項3】 自走式クローラ上の基台に傾動自在にコ
ンベア装置が装着されたずり積込機において、前記基台
の一側に水平方向に旋回自在に装備されたブーム支持フ
レームの先端部に、先端に掘削バケットを備えた2連の
ブームが水平方向に旋回自在に配設されているととも
に、前記基台の他側には、水平フレームが前後方向に揺
動自在に装備された平行リンクに連結され、横旋回フレ
ームが前記水平フレームのトンネル軸方向の水平軸の周
りに回転自在に配設され、該横旋回フレームには、先端
にブレーカなどが着脱可能に装着できる3連のブームが
上下方向に回動自在に配設されていることを特徴とする
ずり積込機。 - 【請求項4】 前記3連のブームの先端は、ブレーカ、
穿孔機、ルーフボルト穿孔機、コンクリート吹付ノズル
の中の1つが選択的に装着可能に構成されていることを
特徴とする請求項3記載のずり積込機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33808092A JP3237932B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ずり積込方法及びずり積込機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33808092A JP3237932B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ずり積込方法及びずり積込機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158683A JPH06158683A (ja) | 1994-06-07 |
JP3237932B2 true JP3237932B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=18314720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33808092A Expired - Fee Related JP3237932B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ずり積込方法及びずり積込機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237932B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110171723B (zh) * | 2018-11-06 | 2024-03-12 | 襄阳忠良工程机械有限责任公司 | 出窑用输送扒装机 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP33808092A patent/JP3237932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06158683A (ja) | 1994-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3709654B2 (ja) | 掘削手段を備えた土質改良機械 | |
JPS5812438B2 (ja) | クツシンキ | |
US5813151A (en) | Trenching or cutting apparatus | |
JPH07150892A (ja) | 油圧掘削機 | |
CN107386349A (zh) | 带有非线性挖掘组件的绳铲 | |
JP3237932B2 (ja) | ずり積込方法及びずり積込機 | |
JP3210747B2 (ja) | ずり積込方法及びずり積込機 | |
US5214866A (en) | Continual digging, transport and loading accessory for earth or material moving equipment | |
JP3210746B2 (ja) | ずり積込機 | |
JP3512338B2 (ja) | ミキシングバケット | |
JPH08128071A (ja) | 掘削・ずり積込方法およびその装置 | |
JP3644607B2 (ja) | ずり積込機のコンベヤ駆動装置 | |
JP3916067B2 (ja) | 自走式土質改良機と自走式土質改良システムと土質改良方法 | |
JPH033653Y2 (ja) | ||
JPH08128070A (ja) | ずり積込機のコンベア高さ調整装置 | |
JP2003328348A (ja) | 土壌攪拌機 | |
AU714061B2 (en) | A trenching or cutting apparatus | |
JPS60233295A (ja) | 特に管押進作業用の掘進装置 | |
JPH08338044A (ja) | 溝掘削機 | |
JPH07127093A (ja) | 自走式破砕積込み機 | |
JPH0355322A (ja) | 掘削装置 | |
RU2209885C1 (ru) | Одноковшовый гидравлический экскаватор | |
JP2590751Y2 (ja) | 溝埋戻し機械 | |
JP3516756B2 (ja) | 土木用作業機 | |
JPH0242761Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |