JP3237255B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP3237255B2
JP3237255B2 JP35852092A JP35852092A JP3237255B2 JP 3237255 B2 JP3237255 B2 JP 3237255B2 JP 35852092 A JP35852092 A JP 35852092A JP 35852092 A JP35852092 A JP 35852092A JP 3237255 B2 JP3237255 B2 JP 3237255B2
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shielding
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修三 木村
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富士写真光機株式会社
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  • Variable Magnification In Projection-Type Copying Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡大,縮小といった変
倍複写が可能で、コーナーレジストレーション機能を備
えた複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変倍機構を有する複写機あっては、結像
レンズを装着したレンズユニットを移動させることによ
り原稿を拡大したり、縮小したりして複写するようにな
っているが、複写倍率の如何に拘らず、原稿を原稿台に
おける一定の位置にセットして複写できるようにするた
めに、所謂コーナーレジストレーション機構を備えたも
のがある。即ち、変倍時にレンズユニットを光軸方向で
はなく、光軸に対して斜め方向に移動させることによっ
て、原稿の所定のコーナー部分を常に一定の位置にセッ
トできるようにしている。このために、台板上にレンズ
のズーミング動作を行わせるカム機能と、レンズユニッ
トの移動をガイドする機能とを有するガイド部材を設
け、このガイド部材にレンズユニットを係合させると共
に、台板の周囲に複数のプーリを設けて、これら各プー
リに駆動ワイヤを巻回させて設けて、この駆動ワイヤに
レンズユニットを連結して、駆動ワイヤをモータで送る
ことによって、レンズユニットを移動させるように構成
している。
【0003】ここで、原稿を露光するために照明ランプ
が設けられており、この照明ランプからの照明光がレン
ズユニットにおける光路内に入り込まないように遮光す
る必要がある。このために、台板上に隔壁を設けて、こ
の隔壁によって光路に照明ランプからの有害光が入らな
いようにしている。
【0004】ところで、前述したように、コーナーレジ
ストレーションを行うために、レンズユニットは、単に
光軸方向だけでなく、光軸と直交する方向にも変位する
ことからかなり広い移動範囲を有し、またこのレンズユ
ニットには駆動ワイヤへの連結部が延在され、かつこの
連結部にはレンズユニットが等倍位置にあることを検出
するセンサが設けられる等から、隔壁で完全に遮光する
と、この隔壁により区画形成されるスペースを著しく広
くしなければならない。これに対して、複写機全体の小
型化,コンパクト化の要請が極めて強く、従ってレンズ
ユニットの配設部を完全に遮光できるように隔壁を設け
るのは得策ではない。
【0005】以上の点から、レンズユニットの可動範囲
において、それが最縮小倍率側に変位した時に、その連
結部の一部が隔壁から外方に突出できるように最小限の
開口を形成して、隔壁で区画形成されるスペースを小さ
くしている。これにより隔壁による遮光機能はある程度
犠牲となるが、装置全体のコンパクト化が図られる。従
って、遮光機能を補完するために、ある程度の腰を持っ
た所定の幅を有する遮光帯片を用い、この遮光帯片の一
端をレンズユニットの側面部に固着して、開口部分を覆
うように構成したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように遮光帯片を
設けると、有害光のかなりの部分を除去できるが、なお
完全な遮光機能を発揮させることはできない。即ち、遮
光帯片は、その一端がレンズユニットに連結・固定され
ているが、他端は自由端となっており、レンズユニット
の移動を行う都度この遮光帯片も動くことになるから、
遮光帯片の位置及びその姿勢が制御できず、遮光の完全
性を期することができない。特に、長期間使用している
間には、遮光帯片に皺や曲げ癖,折れ線等が生じるおそ
れがあり、このために遮光機能が著しく低下するという
問題点もある。また、遮光帯片の他端を適宜の部位に固
定することも考えられるが、レンズユニットは変倍時に
移動するものであることから、このレンズユニットの動
きを許容するために、長尺の遮光帯片を用いなければな
らず、この遮光帯片の先端固定部からレンズユニットが
離れた位置ではある程度張りを持った状態となるから、
有効に遮光機能を発揮するものの、レンズユニットがこ
の先端固定部に近い位置に変位すると、遮光帯片に大き
な弛みが生じて、曲げや皺等が発生すると共に、浮き上
がり等による隙間が発生する等、遮光帯片の安定性が失
われ、やはり完全な遮光機能を発揮させることができな
いという問題点がある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、遮光帯片による遮光機能を長期間にわたって安
定した状態で発揮できるようにすることをその目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、台板上に設けたガイド部材に沿って
レンズユニットをその光軸に対して斜め方向に移動可能
に設け、この台板の周囲に設けた複数のプーリを介して
駆動ワイヤを引き回し、この駆動ワイヤにレンズユニッ
トを連結し、モータ等の駆動手段で送ることによって、
レンズユニットをガイド部材に沿って移動させて、原稿
の変倍複写を可能ならしめるものであって、縮小倍率側
にレンズユニットが変位した時に近接する反射ミラーの
近傍位置に配置したプーリに巻き付け軸を連設し、前記
レンズユニットに遮光帯片の一端を固着して、この遮光
帯片の他端をこの巻き付け軸に巻き付ける構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0009】
【作用】このように構成することによって、レンズユニ
ットが拡大倍率側に移動した時には、このレンズユニッ
トの移動と共に回転し、このプーリの回転に追従して巻
き付け軸が回転することにより遮光帯片が繰り出され
る。これに対して、レンズユニットが縮小倍率側に移動
する時には、プーリ及びそれに取り付けた巻き付け軸が
反対方向に回転することになるから、遮光帯片がこの巻
き付け軸に巻き取られることになる。従って、レンズユ
ニットがどの位置に配置されていても、遮光帯片は常に
一定の張りを持った状態に安定的に保持されて、確実に
遮光機能を発揮する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に複写機における光学システム
の概略構成を示す。図中において、1は原稿台、2は感
光ドラム、3は光源ランプである。また、M1 〜M6
光路0引き回すための反射ミラーであり、これら各反射
ミラーM1 〜M6 のうちの第1乃至第3の反射ミラーM
1 〜M3 は複写時に移動する可動ミラーであり、反射ミ
ラーM4 及びM5 は変倍時における共軛長を補正するた
めに移動可能となっている。結像レンズを装着したレン
ズユニット4は反射ミラーM3 とM4 との間の位置に配
置されており、図中においては、等倍の位置を実線で、
最大倍率時の位置を一点鎖線で、また最小倍率時の位置
を二点鎖線でそれぞれ示している。
【0011】次に、図2にレンズユニット4の装着部分
の外観を示す。図中において、10は台板を示し、この
台板10には、一対のカム溝11,12が設けられてお
り、これらカム溝11,12は変倍時にレンズユニット
4をガイドする機能と、レンズユニット4に設けたカム
フォロワ(図示せず)と係合して、レンズユニット4の
位置に応じてズーミング動作を行わせ機能とを併せ有す
るものである。変倍時にレンズユニット4を移動させる
ために、台板10のほぼ4隅の位置にプーリ13a〜1
3dを装着し、これら各プーリ13a〜13d間に駆動
ワイヤ14を引き回すように設けている。そして、レン
ズユニット4にはその側部側に連結部4aを延在させて
設け、この連結部4aに駆動ワイヤ14が固着されてい
る。また、駆動ワイヤ14は、駆動ギヤ15と接離する
従動ギヤ16に係合されており、駆動ギヤ15をモータ
等の駆動手段で回転駆動することによって、この駆動ワ
イヤ14を送るようになし、もってレンズユニット4を
移動させるようにしている。また、レンズユニット4の
移動による変倍時には、反射ミラーM4 及びM5 も移動
するが、この反射ミラーM4 ,M5 の駆動はミラー駆動
用カム17により行われる。ミラー駆動用カム17はミ
ラー駆動ギヤ18により回転駆動されるものであって、
このミラー駆動用カム17を回転させることにより、そ
のカム面をミラー保持部材19に立設したカムフォロワ
20と当接させて、ミラー保持部材19をガイドロッド
21に沿って摺動変位させるようになっている。
【0012】カム溝11,12のうち、カム溝11はレ
ンズユニット4の光軸に対して所定の角度を持った直線
状に形成されており、他方のカム溝12は曲線形状とな
っている。等倍複写を行う際においては、レンズユニッ
ト4を等倍複写位置に配置して原稿台1に原稿を所定の
位置にセットすることにより複写できるようになる。ま
た、拡大複写を行うには、駆動手段により駆動ギヤ14
を回転させて、駆動ワイヤ14を走らせて、この駆動ワ
イヤ14に連結したレンズユニット4を反射ミラーM3
に近接する方向に変位させることにより原稿を拡大させ
て複写できる。さらに、縮小倍率で複写する際には、駆
動ギヤ14を前述とは反対方向に回転させて、レンズユ
ニット4を反射ミラーM4 に近接する方向に移動させ
る。これによって、縮小複写が可能となる。
【0013】ところで、レンズユニット4は、常時にお
いては、等倍複写位置に配置しておき、拡大複写及び縮
小複写を行う際に、駆動ギヤ14を作動させて、このレ
ンズユニット4を移動させるようにしている。レンズユ
ニット4をこの等倍複写位置に位置決めするために、連
結部4aには等倍位置検出センサ22が設けられ、また
台板10には、所定の位置にこの等倍位置検出センサ2
2により検出される被検出部23が設けられている。
【0014】レンズユニット4から反射ミラーM4 に至
る光路に外部の有害光が入り込まないようにするため
に、台板10には周壁が立設されており、また天板が設
けられている。天板は、図示は省略するが、可動の反射
ミラーM3 ,M4 の動作と干渉しない位置に設けられて
おり、レンズユニット4がそれより反射ミラーM3 に近
い位置まで移動した時に、上方から有害光が入らないよ
うにするために、このレンズユニット4には天蓋カバー
24が取り付けられている。一方、周壁のうち、レンズ
ユニット4が反射ミラーM4 に近接する方向に移動した
時に、このレンズユニット4が近接する側の側壁25に
は、開口26が形成されている。このように、開口26
が形成されている関係等から、レンズユニット4の側部
側からレンズユニット4と反射ミラーM4 との間に入り
込まないようにする必要がある。
【0015】このために、レンズユニット4の左右両側
には遮光帯片27,28が取り付けられている。この遮
光帯片27,28はある程度腰があり、しかも光を遮断
する部材からなり、開口26が形成されている側壁25
とは反対側の側壁29側に延在させた遮光帯片27は比
較的短寸のものであって、その先端部は自由端となって
いる。これに対して、もう一方の遮光帯片28はかなり
長尺のものであって、その先端部は4箇所設けられてい
るプーリのうちの側壁25側で、反射ミラーM4 に近い
位置にあるプーリ13bに連設した巻き付け軸30に固
定して設けられている。ここで、レンズユニット4が移
動する際には、このプーリ13bが回転することにな
り、巻き付け軸30はこのプーリ13bに追従回転す
る。従って、プーリ13bの回転に伴って、遮光帯片2
7が巻き付け軸30に巻き取られたり、繰り出されたり
するようになっている。
【0016】而して、駆動ワイヤ14を走行させて、レ
ンズユニット4を等倍複写位置から拡大倍率側に移動さ
せると、このレンズユニット4が遮光帯片28を巻き付
けた巻き付け軸30から離間する方向に変位する。然る
に、駆動ワイヤ14が走行することによって、プーリ1
3bが回転して、このプーリ13bと一体に設けた巻き
付け軸30が追従回転し、遮光帯片28が繰り出され
る。また、縮小倍率側に移動させると、レンズユニット
4は巻き付け軸30に近接する方向に変位するが、駆動
ワイヤ14が拡大時とは反対方向に走行せしめられ、こ
れに基づいて巻き付け軸30も反対方向に回転するか
ら、レンズユニット4がこの巻き付け軸30に近接する
ことにより生じる遮光帯片28の余長分が巻き取られ
る。この結果、レンズユニット4が移動しても、遮光帯
片28は常に一定の張りを持った状態に保持され、極め
て安定した状態で、確実に遮光機能を発揮する。また、
遮光帯片28が蛇行する等の事態が発生することがない
ので、繰り返しレンズユニット4を移動させても、皺や
曲がり等が生じるおそれはない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、縮小倍
率側にレンズユニットが変位した時に近接する反射ミラ
ーの近傍位置に配置したプーリに巻き付け軸を連設し
て、レンズユニットに取り付けられた遮光帯片の他端を
この巻き付け軸に巻き付ける構成としたので、変倍時に
レンズユニットを移動させても、遮光帯片は常にほぼ一
定の張りを持った状態に保持され、極めて安定した状態
で、確実に遮光機能を発揮し、かつ遮光帯片が蛇行する
等の事態が発生することがないので、繰り返しレンズユ
ニットを移動させても、皺や曲がり等を生じるおそれが
なく、この遮光帯片の長寿命化を図ることができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の光学システムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す複写機におけるレンズ
ユニット配設部の外観構成図である。
【符号の説明】
4 レンズユニット 10 台板 11,12 カム溝 13a〜13d プーリ 14 駆動ワイヤ 25,29 側壁 26 開口 27,28 遮光帯片 30 巻き付け軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/32 - 32/56 G03G 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板上に設けたガイド部材に沿ってレン
    ズユニットをその光軸に対して斜め方向に移動可能に設
    け、この台板の周囲に設けた複数のプーリを介して駆動
    ワイヤを引き回し、この駆動ワイヤにレンズユニットを
    連結し、モータ等の駆動手段で送ることによって、レン
    ズユニットをガイド部材に沿って移動させて、原稿の変
    倍複写を可能ならしめるものにおいて、縮小倍率側にレ
    ンズユニットが変位した時に近接する反射ミラーの近傍
    位置に配置したプーリに巻き付け軸を連設し、前記レン
    ズユニットに遮光帯片の一端を固着して、この遮光帯片
    の他端をこの巻き付け軸に巻き付ける構成としたことを
    特徴とする複写機。
JP35852092A 1992-12-28 1992-12-28 複写機 Expired - Fee Related JP3237255B2 (ja)

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