JP2545255B2 - マイクロフィルムリーダ - Google Patents

マイクロフィルムリーダ

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JP2545255B2 JP63004666A JP466688A JP2545255B2 JP 2545255 B2 JP2545255 B2 JP 2545255B2 JP 63004666 A JP63004666 A JP 63004666A JP 466688 A JP466688 A JP 466688A JP 2545255 B2 JP2545255 B2 JP 2545255B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マイクロフィルムの拡大投影画像を透過型
スクリーンに結像させ、このスクリーンのマイクロフィ
ルム側の背面でラインセンサを副走査方向に移動させて
この投影画像を読取るようにしたマイクロフィルムリー
ダに関するものである。
(発明の技術的背景) マイクロフィルムの透過光を複数のミラーによって反
射して透過型スクリーンに導き、このスクリーンにマイ
クロフィルムの拡大像を結像させるマイクロフィルムリ
ーダが広く知られている。この場合スクリーンが透過型
であるために、このスクリーンの外側から電灯や日光な
どの外光がスクリーンを透過して装置内部に入ることに
なる。
一方このマイクロフィルムの投影画像をラインセンサ
などで読取って、この画像を光ディスク装置にメモリし
たり、プリンタに出力してハードコピーを得る場合に、
スクリーンを透過した外光がミラーで反射したり迷光と
なってラインセンサに入射すると、読取った画像の画質
が著しく悪くなるという問題が生じる。
またこのようにスクリーンの背面においてラインセン
サを移動させて画像を読取る場合には、スクリーンに至
るまでの光路長がラインセンサに至るまでの光路長と異
なるため、やはり画質が悪くなる問題も生じる。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、
スクリーンの投影画像をラインセンサで読取る場合に、
スクリーンを透過して装置内に入った外光が反射光とな
ったり迷光となってラインセンサに入射するのを防止
し、ラインセンサにより読取る画像の画質を向上させる
ことが可能なマイクロフィルムリーダを提供することを
第1の目的とする。
またスクリーンに投影する時とラインセンサで画像を
読取る時との光路長をほぼ同一にしてラインセンサで読
取る画像の画質を向上させることができるマイクロフィ
ルムリーダを提供することを第2の目的とする。
(発明の構成) 本発明によれば第1の目的はマイクロフィルムの透過
光を複数のミラーにより透過型スクリーンに導き、この
スクリーンにマイクロフィルムの拡大投影画像を結像さ
せるマイクロフィルムリーダにおいて、前記スクリーン
の背面に投影画像を読取るラインセンサを副走査方向に
移動可能に配設すると共に、このラインセンサの主走査
方向にスリットを設け、このスリットが常にラインセン
サと投影レンズとを結ぶ光軸線上に位置するようにライ
ンセンサの移動に対応してこのスリットを移動させるこ
とを特徴とするマイクロフィルムリーダにより達成され
る。
また第2の目的は、マイクロフィルムの透過光を複数
のミラーにより透過型スクリーンに導き、このクリーン
にマイクロフィルムの拡大投影画像を結像させるマイク
ロフィルムリーダにおいて、前記スクリーンのマイクロ
フィルム側の背面に沿って移動し前記投影画像を読取る
ラインセンサと、前記ラインセンサに一体的に保持され
前記ラインセンサに至る光路長を前記スクリーンに至る
光路長にほぼ等しくする光路長補正用ミラーと、前記ラ
インセンサおよび光路長補正用ミラーを収容し前記投影
画像を前記光路長補正用ミラーに導くスリット以外が全
て閉じているケースとを備えることを特徴とするマイク
ロフィルムリーダにより達成される。
ここに光路長補正用ミラーとラインセンサとを収容す
るケースに設けたスリットを、ラインセンサの移動に対
応して移動させるようにし、このスリットを常にライン
センサと投影レンズとを結ぶ光軸上に位置させれば、ス
リット幅を小さくでき、ケース内のラインセンサに入射
する迷光も一層確実に防止でき、画質を一層向上させる
ことができる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例の全体図、第2図はその要
部の分解斜視図、第3図はその一部を破断した拡大図、
第4図は本発明の原理を示す展開図である。
第1、4図において符号10は光源であり、この光源10
の光はコンデンサレンズ12、防熱ガラス14、コールドミ
ラー16、マイクロフィルム18、投影レンズ20、投影用ミ
ラー22、24、26を介して透過型スクリーン28に導かれ、
このスクリーン28にマイクロフィルム18の拡大投影画像
を結像する。
スクリーン28の背面には読取装置組立体30が左右方向
に移動可能に配設されている。この組立体30は第2、3
図に示すように上下方向に長い箱型のケース32と、この
ケース32内において左右に移動可能なCCDラインセンサ3
4とを備える。このケース32にはスクリーン28と反対の
面に上下に長いスリット33が切られ、他の面は全て閉じ
て内部へ不要な光が入射しないように作られている。ス
クリーン28の背面の上方および下方には水平なガイドレ
ール36(36a,36b)、38(38a,38b)が配設され、各ガイ
ドレール36、38には移動体40(40a,40b)、42(42a,42
b)が装着されている。またスクリーン28の左右側方に
はプーリ軸44、46が縦に配設され、各プーリ軸44、46に
は4個の同径のプーリ48(48a〜48d)と、これによりや
や大径の4個のプーリ50(50a〜50d)が固定されてい
る。小径のプーリ48にはワイヤ52(52a、52b)が巻掛け
られ、大径のプーリ50にはワイヤ54(54a,54b)が巻掛
けられている。一方のプーリ軸44は減速歯車56、58を介
し、ステップモータ60により回転駆動される。
前記ケース32の上下端にはそれぞれ端板62(62a,62
b)が突出し、これら端板62と小径プーリ48側のワイヤ5
2とがビス64により移動体40に共締めされて固定され
る。また前記ラインセンサ34の上下端には端板66(66a,
66b)が固定され、これら端板66はケース32の上下端面
に形成した横長の開口部68(一方のみ図示)から上下に
突出している。これらの端板66は大径プーリ50側のワイ
ヤ54にビス70によって移動体42に共締めされて固定され
ている。
この結果ラインセンサ34はケース32内においてスリッ
ト33に対向する一方、モータ60の回転によりワイヤ52、
54が走行すると、移動体40、42と共にケース32、ライン
センサ34が左右に移動する。この時ケース32を移動させ
るプーリ48は、ラインセンサ34を移動させるプーリ50よ
りも小径なので、ケース32の移動量がラインセンサ34の
移動量よりも小さくなる。
ここにケース32とラインセンサ34の相対位置は、第4
図に示すように変化するように各プーリ48、50の径が決
定されている。すなわち投影レンズ20からラインセンサ
34に至る光軸線x上に、ケース32のスリット33が常に位
置するように両者は連動する。この結果ラインセンサ34
は投影レンズ20を見込む角度θ内の入射光のみを読取る
ことになる。ここに見込み角θは一般には非常に小さ
い。例えば通常のマイクロフィルムリーダでは、投影レ
ンズ20の瞳径dは10mm程度であり、また投影レンズ20か
らスクリーン28までの距離lは1200mm程度であるから、 θ≒tanθ≒d/a=1/120 となり、θは十分に小さくなるのである。
ラインセンサ34はその長さ方向に画像を読出して画像
信号αを順次時系列信号として出力することにより主走
査を行い、またこのラインセンサ34をケース32と共に左
右方向に移動させることにより副走査を行う。このライ
ンセンサ34の画像信号αは入力インターフェース72を介
してCPU74に入力され、ここで種々の処理が行われ、画
像信号が二値化される。この二値化された画像信号βは
出力インターフェース76を介してプリンタ78に出力さ
れ、ここで画像がプリントアウトされ、ハードコピーが
得られる。またCPU74が出力する二値化された信号βは
光ディスク装置80等の外部記憶装置に記録できる。従っ
て必要に応じて光ディスク装置80から必要な原稿の画像
を読出してプリンタ78によりプリントアウトしてもよ
い。なお82はCPU74のメモリである。
第5図は他の実施例の展開図である。この実施例の読
取装置組立体90は、スリット92を有するケース94内に、
スリット92を通過した光をほぼスクリーン28と平行に反
射してラインセンサ96に導くミラー98を設けたものであ
る。この場合ミラー98とラインセンサ96を一体に保持
し、ケース94をこれらに対して前記第4図で説明した関
係を保ちつつ相対移動させればよい。
この実施例によればミラー98からラインセンサ96に至
る距離を、ミラー98からスクリーン28に至る距離に等し
くて、ラインセンサ96に常に鮮明な像を結像させること
が可能となる。
(発明の効果) 特許請求の範囲第1項の発明は以上のように、投影レ
ンズからラインセンサに至る光軸上にスリットを配置
し、このスリットをラインセンサの移動と共に常にこの
光軸線上に位置するように移動させるものであるから、
投影レンズを見込む角度θ以外の方向から入射する反射
光や迷光を確実に遮光でき、ラインセンサが読取る画質
を向上させることが可能となる。
また特許請求の範囲第2項の発明によれば、ラインセ
ンサに至る投影画像の光路長をスクリーンに至る投影画
像の光路長にほぼ等しくするようにしたから、ラインセ
ンサで読取る画像の画質が向上する。ここにラインセン
サと光路長補正用ミラーとは、閉じたケース内に収容
し、このケースには投影画像を導入するスリットだけを
開口させているので、透過型スクリーンを透過して外か
らスクリーンの内側すなわちマイクロフィルム側に入る
光もこのケース内に入ることがない。またスリットはス
クリーンと反対側に開口しているから、ケース内には一
層迷光は入りにくくなり、ラインセンサが読取る画質は
一層向上する。
ここにスリットをラインセンサの移動と共に移動させ
るようにすれば、スリット幅は十分に狭くできる。この
ためラインセンサに入る迷光は一層減り、画質はさらに
向上する(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体図、第2図はその要部
の分解斜視図、第3図はその一部を破断した拡大図、第
4図は本発明の原理を示す展開図、第5図は他の実施例
の展開図である。 18……マイクロフィルム、24……ミラー、26……最終ミ
ラー、28……透過型スクリーン、33、92……スリット、
34、96……ラインセンサ、94……ケース、98……光路長
補正用ミラー、a,b……入射光、b,c……出射光、x,y…
…平面。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロフィルムの透過光を複数のミラー
    により透過型スクリーンに導き、このスクリーンにマイ
    クロフィルムの拡大投影画像を結像させるマイクロフィ
    ルムリーダにおいて、 前記スクリーンの背面に投影画像を読取るラインセンサ
    を副走査方向に移動可能に配設すると共に、このライン
    センサの主走査方向にスリットを設け、このスリットが
    常にラインセンサと投影レンズとを結ぶ光軸線上に位置
    するようにラインセンサの移動に対応してこのスリット
    を移動させることを特徴とするマイクロフィルムリー
    ダ。
  2. 【請求項2】マイクロフィルムの透過光を複数のミラー
    により透過型スクリーンに導き、このスクリーンにマイ
    クロフィルムの拡大投影画像を結像させるマイクロフィ
    ルムリーダにおいて、 前記スクリーンのマイクロフィルム側の背面に沿って移
    動し前記投影画像を読取るラインセンサと、前記ライン
    センサに一体的に保持され前記ラインセンサに至る光路
    長を前記スクリーンに至る光路長にほぼ等しくする光路
    長補正用ミラーと、前記ラインセンサおよび光路長補正
    用ミラーを収容し前記投影画像を前記光路長補正用ミラ
    ーに導くスリット以外が全て閉じているケースとを備え
    ることを特徴とするマイクロフィルムリーダ。
  3. 【請求項3】前記ケースに設けたスリットを前記ライン
    センサと投影レンズとを結ぶ光軸上に位置させるように
    ラインセンサの移動に対応して移動させる特許請求の範
    囲第2項記載のマイクロフィルムリーダ。
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