JP3236505B2 - 多条植え田植機 - Google Patents

多条植え田植機

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JP3236505B2 JP12529496A JP12529496A JP3236505B2 JP 3236505 B2 JP3236505 B2 JP 3236505B2 JP 12529496 A JP12529496 A JP 12529496A JP 12529496 A JP12529496 A JP 12529496A JP 3236505 B2 JP3236505 B2 JP 3236505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
昇降リンク機構を介して連結した多条植え用の苗植付装
置を、左苗植付装置部と右苗植付装置部とに分離可能な
二分割構造に構成するとともに、それら左右の苗植付装
置部の各縦軸芯周りの揺動操作により、それら左右の苗
植付装置部がそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ状態で連
結される作業姿勢と、それら左右の苗植付装置部がそれ
ぞれ前記作業姿勢における外側端を機体前方側に位置さ
せた横向きで向かい合わせになる格納姿勢とに姿勢変更
可能となるように構成した多条植え田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような多条植え田植機において、
苗植付装置には、前向きで横一列状に並ぶ状態となった
左右の苗植付装置部同士を連結して固定する第一連結具
と、作業姿勢における外側端が機体前方側に位置する横
向きで向かい合わせになった左右の苗植付装置部をそれ
ぞれ固定部に連結して固定する第二連結具とが装備され
ており、苗植付装置は、第一連結具の連結によって植え
付け作業を行う作業姿勢に、また、第二連結具の連結に
よって機体横方向への張り出し量が減少された格納姿勢
に保持されるようになっている。つまり、従来、上記の
ような多条植え田植機においては、左右の苗植付装置部
がそれぞれ作業姿勢における外側端を機体前方側に位置
させた横向きで向かい合わせになった状態のみを格納姿
勢としており、この格納姿勢への姿勢変更によって、多
条植え田植機をトラックなどで運搬する際や路上走行さ
せる際における苗植付装置の他物との接触を抑制できる
とともに、横幅の狭い縦長の格納空間を有する納屋など
に多条植え田植機を格納できるといった利点を有するよ
うになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術における格納姿勢は、左右の苗植付装置部がそれ
ぞれ作業姿勢における外側端を機体前方側に位置させた
横向きで向かい合わせになる状態であり、苗植付装置を
下降させた状態では機体前方側に位置させた左右の苗植
付装置部の外側端が走行機体の後輪と接触するようにな
ることから、苗植付装置を上昇させた状態でのみ現出で
きるようになっている。また、格納姿勢では、作業姿勢
に比較して苗植付装置の機体横方向への張り出し量を減
少できるものの前後方向長さが長くなる。従って、上記
の従来技術においては、多条植え田植機を格納する納屋
などが、苗植付装置を作業姿勢に姿勢変更した多条植え
田植機を格納するだけの充分な横幅がない代わりに、苗
植付装置を格納姿勢に姿勢変更した多条植え田植機を格
納するだけの充分な奥行きおよび高さがある縦長の格納
空間を有するものである場合には、苗植付装置を格納姿
勢に姿勢変更することによって多条植え田植機を格納す
ることができるものの、苗植付装置を作業姿勢に姿勢変
更した多条植え田植機を格納するだけの充分な横幅がな
い上に、苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更した多条植え
田植機を格納するだけの充分な奥行きもない、あるい
は、苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置ま
で上昇させるだけの高さもないといった格納空間を有す
るものである場合には、苗植付装置を作業姿勢および格
納姿勢のいずれの姿勢に姿勢変更したとしても多条植え
田植機を格納することができない不都合が生じるように
なっていた。ちなみに、苗植付装置を作業姿勢と格納姿
勢の間となる途中姿勢まで姿勢を変更した状態で格納さ
せることも考えられるが、上記の従来技術においては、
苗植付装置を途中姿勢で固定する手段が装備されていな
いことから、格納させる際の走行時の振動で、左右の苗
植付装置部が各軸芯周りに不測に揺動し他物と接触して
破損するといった不都合が生じる虞がある。
【0004】本発明の目的は、苗植付装置を作業姿勢と
格納姿勢の間となる途中姿勢で姿勢変更不能に固定でき
るようにして、苗植付装置を作業姿勢に姿勢変更した多
条植え田植機を格納するだけの充分な横幅がない上に、
苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更した多条植え田植機を
格納するだけの充分な奥行きもない、あるいは、苗植付
装置を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置まで上昇させ
るだけの高さもないといった格納空間を有する納屋など
にも多条植え田植機を容易に格納できるようにすること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体
の後部に昇降リンク機構を介して連結した多条植え用の
苗植付装置を、左苗植付装置部と右苗植付装置部とに分
離可能な二分割構造に構成するとともに、それら左右の
苗植付装置部の各縦軸芯周りの揺動操作により、それら
左右の苗植付装置部がそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ
状態で連結される作業姿勢と、それら左右の苗植付装置
部がそれぞれ前記作業姿勢における外側端を機体前方側
に位置させた横向きで向かい合わせになる格納姿勢とに
姿勢変更可能となるように構成した多条植え田植機にお
いて、前記苗植付装置の姿勢変更途中において前記左右
の苗植付装置部を上下方向の複数箇所で連結する連結部
材を設け、前記苗植付装置を前記作業姿勢と前記格納姿
勢との間となる途中姿勢で姿勢変更不能に固定できるよ
う構成した。
【0006】上記請求項1記載の発明によると、左右の
苗植付装置部を、それらの作業姿勢におけるそれぞれの
外側端側が走行機体の後輪の外側に近接する状態となる
ように各縦軸芯周りに揺動操作した後、それらの上下方
向の複数箇所を連結部材によって連結するようにすれ
ば、苗植付装置を作業姿勢と格納姿勢との間となる途中
姿勢、言い換えると、作業姿勢に姿勢変更したときより
も機体横方向への張り出し量が減少するとともに、格納
姿勢に姿勢変更したときよりも前後方向長さが短くなる
姿勢に固定できるようになる。また、このときの姿勢変
更では、左右の苗植付装置部の作業姿勢における外側端
を走行機体の後輪の直上方に位置させる格納姿勢への姿
勢変更と違って、左右の苗植付装置部の作業姿勢におけ
る外側端側を走行機体の後輪の直上方には位置させない
ことから、苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ
位置まで上昇させる必要がないので、苗植付装置を格納
姿勢に姿勢変更したときよりも高さ位置を低く抑えるこ
とができるようになる。つまり、多条植え田植機を格納
する納屋などが、苗植付装置を作業姿勢に姿勢変更した
多条植え田植機を格納するだけの充分な横幅がない上
に、苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更した多条植え田植
機を格納するだけの充分な奥行きもない、あるいは、苗
植付装置を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置まで上昇
させるだけの高さもないといった格納空間を有するもの
であったしても、途中姿勢への姿勢変更固定によって多
条植え田植機を格納できるようになる。
【0007】また、連結部材によって苗植付装置を途中
姿勢で固定できることから、格納させる際の走行時の振
動で、左右の苗植付装置部が各軸芯周りに不測に揺動し
て他物と接触し破損するといった不都合が生じることを
回避できるようになる。しかも、連結部材による左右の
苗植付装置部の途中姿勢での連結は、それらの上下方向
の複数箇所で行われることから、苗植付装置を途中姿勢
でふらつきのない安定した状態に固定できるので、格納
させる際の走行時の振動で、左右の苗植付装置部が不測
にふらついて他物と接触し破損するといった不都合が生
じることも回避できるようになる。
【0008】従って、苗植付装置を作業姿勢に姿勢変更
した多条植え田植機を格納するだけの充分な横幅がない
上に、苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更した多条植え田
植機を格納するだけの充分な奥行きもない、あるいは、
苗植付装置を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置まで上
昇させるだけの高さもないといった格納空間を有する納
屋などにも、多条植え田植機を、左右の苗植付装置部の
不測の揺動やふらつきで他物と接触させて破損させると
いった不都合なく容易に格納できるようになった。
【0009】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明に加えて、前記苗植付装置の前
記途中姿勢における前記左右の苗植付装置部の上下方向
の複数箇所での連結を一つの連結部材で行うように構成
した。
【0010】上記請求項2記載の発明によると、左右の
苗植付装置部の上下方向の複数箇所を、それぞれ各別の
連結部材で連結する場合に比較して、左右の苗植付装置
部をより強固に連結できるようになることから、苗植付
装置を途中姿勢で、よりふらつきのない安定した状態に
固定できるようになる。また、連結部材を使用しないと
きの管理が簡単になる。
【0011】従って、苗植付装置の途中姿勢での安定性
の向上、および、連結部材の管理の面での簡便性の向上
を図れるようになった。
【0012】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1または2記載の発明に加えて、前記苗植付
装置の前記途中姿勢における前記左右の苗植付装置部の
上下方向の複数箇所での連結を、前記苗植付装置の前記
作業姿勢の際に前記左右の苗植付装置部をそれぞれ前向
きで横一列状に並ぶ状態に連結する連結具を利用して行
うよう構成した。
【0013】上記請求項3記載の発明によると、左右の
苗植付装置部に、それらを途中姿勢で連結する連結部材
との連結用の連結具を新たに設ける必要がなくなる。
【0014】従って、苗植付装置を途中姿勢で固定でき
る構造としながらも、構造の複雑化および製造コストの
高騰を回避できるようになった。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1には、多条植え田植機の一例である八
条植え田植機の全体側面が示されている。この田植機
は、乗用型の走行機体1と、油圧式のリフトシリンダ2
の作動により昇降自在となるように走行機体1の後部に
昇降リンク機構3を介して連結された八条植え用の苗植
付装置4によって構成されている。図2および図3に示
すように、苗植付装置4は、四条ずつの左苗植付装置部
4Aと右苗植付装置部4Bとに分離可能な二分割構造に
構成されるとともに、それら左右の苗植付装置部4A,
4Bの各縦軸芯P1,P2周りの揺動操作によって、そ
れら左右の苗植付装置部4A,4Bがそれぞれ前向きで
横一列状に並ぶ状態で連結される作業姿勢(図2参照)
と、それら左右の苗植付装置部4A,4Bがそれぞれ作
業姿勢における外側端を機体前方側に位置させた横向き
で向かい合わせになる格納姿勢(図3参照)とに姿勢変
更可能となるように構成されている。つまり、苗植付装
置4を作業姿勢から格納姿勢に姿勢変更することによっ
て、苗植付装置4の機体横方向への張り出し量を減少さ
せることができるようになっている。
【0017】苗植付装置4の構成について詳述すると、
図1〜図3に示すように、苗植付装置4は、昇降リンク
機構3の後端に連結された固定フレーム5、この固定フ
レーム5の左右両端部にそれぞれ縦向き姿勢で回転不能
に装備された固定軸6、各固定軸6にその軸芯P1周り
で揺動自在となる状態に一端側が連結された揺動フレー
ム7、各揺動フレーム7の他端側(遊端側)に縦向き姿
勢で軸芯P2周りに回動自在に装備された回動軸8、各
回動軸8の軸芯P2周りの回動に伴って軸芯P2周りで
揺動する状態に各回動軸8に連結された支持ブラケット
9、各支持ブラケット9と軸芯P2周りで一体揺動する
状態に連結されたフィードケース10、各フィードケー
ス10から左右に向けて延設された支持フレーム11、
各支持フレーム11から後方に向けて延設されたフレー
ム兼用の植付伝動ケース12、各植付伝動ケース12の
後部に軸支された左右一対のロータリ式の植付機構1
3、作業姿勢においては各植付機構13に対して一定の
ストロークで一体横往復移動可能となるように連結され
る左右四条ずつの苗載せ台14、および、作業姿勢にお
いては各植付機構13による苗植え付け箇所に対して整
地作用を施す三つの整地フロート15などによって構成
されている。
【0018】図4〜6に示すように、各固定軸6の上部
には、第一スプロケット16が固定軸6の軸芯P1と中
心が一致する状態に固着されるとともに、回動プレート
17が固定軸6の軸芯P1周りに回動自在となるように
装備されている。各回動軸8の上部には、第二スプロケ
ット18が回動軸8とその軸芯P2周りに一体回動可能
となるように固着されている。各回動プレート17は、
揺動フレーム7の軸芯P1周りの揺動に伴って軸芯P1
周りに回動するように、連係ロッド19を介して揺動フ
レーム7に連動連結されている。左右の回動プレート1
7は、互いが逆方向に回動するように交差姿勢に張設さ
れた一対の連係ワイヤ20によって連動連結されてい
る。第一スプロケット16は、その歯数が第二スプロケ
ット18の歯数の二倍となる大径のものであり、この第
一スプロケット16と第二スプロケット18とに渡って
伝動チェーン21が巻き掛けられている。左側の固定軸
6に連結された左側の揺動フレーム7の一端側には、軸
芯P1を中心とするセクタギヤ22が固着されている。
固定フレーム5には、セクタギヤ22と噛合するピニオ
ンギヤ23を備えたモータ24が装備されている。つま
り、左右の苗植付装置部4A,4Bは、第一スプロケッ
ト16、回動プレート17、第二スプロケット18、連
係ロッド19、連係ワイヤ20、および、伝動チェーン
21によって構成された連動機構25によって連動連結
されており、モータ24を駆動させると、左苗植付装置
部4Aの揺動操作が行われるとともに、それに連動して
右苗植付装置部4Bが左苗植付装置部4Aの揺動操作方
向とは逆方向に揺動操作されるようになっている。以上
の構成によって、苗植付装置4を作業姿勢と格納姿勢と
に姿勢変更できるようになっている。
【0019】苗植付装置4には、図7および図8に示す
ように前向きで横一列状に並ぶ状態となった左右の苗植
付装置部4A,4B同士を連結して固定する第一連結具
26と、図2および図3に示すように作業姿勢における
外側端が機体前方側に位置する横向きで向かい合わせに
なった左右の苗植付装置部4A,4Bをそれぞれ固定フ
レーム5に連結して固定する第二連結具27とが装備さ
れており、苗植付装置4は、第一連結具26の連結によ
って植え付け作業を行う作業姿勢に、また、第二連結具
27の連結によって機体横方向への張り出し量が減少さ
れた格納姿勢に保持されるようになっている。図8に示
すように、第一連結具26は、コイルバネ26aにより
離間付勢されたフック金具26bと位置決めピン26c
などからなる非操作部26A、および、フック金具26
bに係合する係合金具26dを備えた操作アーム26e
と、位置決めピン26cが挿通される挿通孔26fなど
からなる操作部26Bによってバックル式に構成されて
いる。図7に示すように、非操作部26Aは、右側の苗
載せ台14における非載置面側上部、左側の苗載せ台1
4における非載置面側下部、および、右側の摺動レール
14Aにおける非案内面にそれぞれ装備され、一方、操
作部26Bは、左側の苗載せ台14における非載置面側
上部、右側の苗載せ台14における非載置面側下部、お
よび、左側の摺動レール14Aにおける非案内面にそれ
ぞれ装備され、苗植付装置4の作業姿勢においては対向
するもの同士が連結されるようになっている。図2およ
び図3に示すように、第二連結具27は、左右の支持フ
レーム11にそれぞれ装備されたフック金具からなる非
操作部27A、および、非操作部27A(フック金具)
に係合する係合金具27aを備える状態で固定フレーム
5に装着された左右の操作アーム27bからなる操作部
27Bによってバックル式に構成されており、苗植付装
置4の格納姿勢においては対向するもの同士が連結され
るようになっている。
【0020】図9〜12に示すように、苗植付装置4に
は、作業姿勢と格納姿勢との姿勢変更途中において、左
右の苗植付装置部4A,4Bを上下方向の三箇所で連結
する連結部材28が装備されている。連結部材28は、
縦向きの主フレーム28A、第一連結具26の非操作部
26Aに連結可能に構成された第一連結部28B、およ
び、第一連結具26の操作部26Bに連結可能に構成さ
れた第二連結部28Cによって構成されている。第一連
結部28Bは、第一連結具26の非操作部26Aを構成
するフック金具26bに係合する係合金具28aを備え
た操作アーム28b、および、位置決めピン26cが挿
通される挿通孔28cなどによって構成され、主フレー
ム28Aの下部から左右両側方に向けて延設された第一
補助フレーム28Dの右側の延出端に装備されるように
なっている。第二連結部28Cは、第一連結具26の操
作部26Bを構成する係合金具26dに係合されるフッ
ク金具28d、挿通孔26fを挿通する位置決めピン2
8e、および、フック金具28dと位置決めピン28e
を離間側に付勢するコイルバネ28fなどによって構成
され、第一補助フレーム28Dの左側の延出端、主フレ
ーム28Aの中間部から右側方に向けて延設された第二
補助フレーム28Eの延出端、および、主フレーム28
Aの上部から左側方に向けて延設された第三補助フレー
ム28Fの延出端にそれぞれ装備されるようになってい
る。
【0021】モータ24は、左右の苗植付装置部4A,
4Bが作業姿勢または格納姿勢に到達すると駆動停止さ
れるとともに、作業姿勢と格納姿勢の間となる途中姿勢
(左右の苗植付装置部4A,4Bが、作業姿勢における
それぞれの外側端側を走行機体1の後輪1Aの外側に近
接させた平面視で略ハの字状になる姿勢)においても駆
動停止できるように構成されており、この駆動停止によ
って苗植付装置4を途中姿勢に保持できるようになって
いる。また、この途中姿勢においては、連結部材28の
第一連結部28Bおよび第二連結部28Cを、それぞれ
対応する苗植付装置4の第一連結具26の非操作部26
Aまたは操作部26Bに連結できるようになっており、
この連結によって苗植付装置4を途中姿勢で姿勢変更不
能に固定できるようになっている。つまり、左右の苗植
付装置部4A,4Bを、それらの作業姿勢におけるそれ
ぞれの外側端側が走行機体1の後輪1Aの外側に近接す
る状態となるように、モータ24の駆動により各縦軸芯
P1,P2周りに揺動操作した後、それらの上下三箇所
を連結部材28により連結することによって、図12お
よび図13に示すように、苗植付装置4の姿勢を作業姿
勢に姿勢変更したときよりも機体横方向への張り出し量
が減少するとともに、格納姿勢に姿勢変更したときより
も前後方向長さが短くなる途中姿勢に固定できるように
なっている。また、この途中姿勢は、図14に示すよう
に左右の苗植付装置部4A,4Bの作業姿勢における外
側端を走行機体1の後輪1Aの直上方に位置させる格納
姿勢と違って、図12に示すように左右の苗植付装置部
4A,4Bの作業姿勢における外側端側を走行機体1の
後輪1Aの直上方には位置させないことから、苗植付装
置4を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置まで上昇させ
る必要がないので、図13に示すように苗植付装置4を
格納姿勢に姿勢変更したときよりも高さ位置を低く抑え
ることができるようになっている。
【0022】従って、この多条植え田植機の格納用に容
易された納屋が、苗植付装置4を作業姿勢に姿勢変更し
た多条植え田植機を格納するだけの充分な横幅がない上
に、苗植付装置4を格納姿勢に姿勢変更した多条植え田
植機を格納するだけの充分な奥行きもない、あるいは、
苗植付装置4を格納姿勢に姿勢変更可能な高さ位置まで
上昇させるだけの高さもないといった格納空間を有する
ものであったとしても、苗植付装置4の途中姿勢への姿
勢変更固定によって、その納屋へ多条植え田植機を格納
することができるのである。また、連結部材28によっ
て苗植付装置4を途中姿勢で固定できることから、格納
させる際の走行時の振動で、左右の苗植付装置部4A,
4Bが各軸芯P1,P2周りに不測に揺動して他物と接
触し破損するといった不都合が生じることを回避できる
ようになる。しかも、連結部材28による左右の苗植付
装置部4A,4Bの途中姿勢での連結は、それらの上下
方向の複数箇所(三箇所)で行われることから、苗植付
装置4を途中姿勢でふらつきのない安定した状態に固定
できるので、格納させる際の走行時の振動で、左右の苗
植付装置部4A,4Bが不測にふらついて他物と接触し
破損するといった不都合が生じることも回避できるよう
になる。さらに、苗植付装置4の途中姿勢における左右
の苗植付装置部4A,4Bの上下方向の複数箇所での連
結を一つの連結部材28で行うようにしていることによ
り、左右の苗植付装置部4A,4Bの上下方向の複数箇
所を、それぞれ各別の連結部材で連結するようにした場
合に比較して、左右の苗植付装置部4A,4Bをより強
固に連結できることから、苗植付装置4を途中姿勢で、
よりふらつきのない安定した状態に固定できるととも
に、連結部材28を使用しないときの管理が簡単になる
利点を有するようになる。その上、苗植付装置4の途中
姿勢における左右の苗植付装置部4A,4Bの上下方向
の複数箇所での連結を、苗植付装置4の作業姿勢の際に
左右の苗植付装置部4A,4Bをそれぞれ前向きで横一
列状に並ぶ状態に連結する第一連結具26を利用して行
うようにしていることにより、左右の苗植付装置部4
A,4Bに、それらを途中姿勢で連結する連結部材28
との連結用の連結具を新たに設ける必要がないことか
ら、苗植付装置4を途中姿勢で固定できる構造としなが
らも、構造の複雑化および製造コストの高騰を回避でき
るのである。
【0023】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 上記実施形態においては、多条植え田植機として八
条植え田植機を例示したが、多条植え田植機としては、
十条植えや十二条植えの田植機などであってもよい。 上記実施形態においては、苗植付装置4の途中姿勢
における左右の苗植付装置部4A,4Bの上下方向の複
数箇所での連結を一つの連結部材28で行うように構成
したが、それに代えて、左右の苗植付装置部4A,4B
の上下方向の複数箇所での連結をそれぞれ各別の連結部
材28で行うように構成してもよい。 上記実施形態においては、苗植付装置4の途中姿勢
における左右の苗植付装置部4A,4Bの上下方向の複
数箇所での連結を、苗植付装置4の作業姿勢の際に左右
の苗植付装置部4A,4Bをそれぞれ前向きで横一列状
に並ぶ状態に連結する第一連結具26を利用して行うよ
うにしたが、それに代えて、左右の苗植付装置部4A,
4Bに、それらを途中姿勢で連結する連結部材28との
連結用の連結具を新たに設けるようにしてもよい。 連結部材28を左右方向に長さ調節固定可能に構成
して、苗植付装置4の途中姿勢における左右の苗植付装
置部4A,4Bの離間具合を変更できるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】作業姿勢に切り換えた苗植付装置の平面図
【図3】格納姿勢に切り換えた苗植付装置の平面図
【図4】苗植付装置を作業姿勢に切り換えた状態での連
動機構の構成を示す縦断背面図
【図5】苗植付装置を作業姿勢に切り換えた状態での連
動機構の構成を示す平面図
【図6】苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状態での連
動機構の構成を示す平面図
【図7】苗植付装置を作業姿勢に切り換えた状態を示す
田植機の概略全体平面図
【図8】苗植付装置に装備した第一連結具の構成を示す
横断平面図
【図9】連結部材の構成および苗植付装置への連結状態
を示す連結部材の正面図
【図10】連結部材の構成および苗植付装置への連結状
態を示す連結部材の平面図
【図11】連結部材の第一連結部および第二連結部の構
成を示す横断平面図
【図12】苗植付装置を途中姿勢に切り換えた状態を示
す田植機の概略全体平面図
【図13】苗植付装置を格納姿勢と途中姿勢に切り換え
た状態を示す田植機後部の側面図
【図14】苗植付装置を格納姿勢に切り換えた状態を示
す田植機の概略全体平面図
【符号の説明】
1 走行機体 3 昇降リンク機構 4 苗植付装置 4A 左苗植付装置部 4B 右苗植付装置部 26 連結具 28 連結部材 P1 縦軸芯 P2 縦軸芯

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に昇降リンク機構を介し
    て連結した多条植え用の苗植付装置を、左苗植付装置部
    と右苗植付装置部とに分離可能な二分割構造に構成する
    とともに、それら左右の苗植付装置部の各縦軸芯周りの
    揺動操作により、それら左右の苗植付装置部がそれぞれ
    前向きで横一列状に並ぶ状態で連結される作業姿勢と、
    それら左右の苗植付装置部がそれぞれ前記作業姿勢にお
    ける外側端を機体前方側に位置させた横向きで向かい合
    わせになる格納姿勢とに姿勢変更可能となるように構成
    した多条植え田植機であって、 前記苗植付装置の姿勢変更途中において前記左右の苗植
    付装置部を上下方向の複数箇所で連結する連結部材を設
    け、前記苗植付装置を前記作業姿勢と前記格納姿勢との
    間となる途中姿勢で姿勢変更不能に固定できるよう構成
    してある多条植え田植機。
  2. 【請求項2】 前記苗植付装置の前記途中姿勢における
    前記左右の苗植付装置部の上下方向の複数箇所での連結
    を一つの連結部材で行うように構成してある請求項1記
    載の多条植え田植機。
  3. 【請求項3】 前記苗植付装置の前記途中姿勢における
    前記左右の苗植付装置部の上下方向の複数箇所での連結
    を、前記苗植付装置の前記作業姿勢の際に前記左右の苗
    植付装置部をそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ状態に連
    結する連結具を利用して行うよう構成してある請求項1
    または2記載の多条植え田植機。
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