JP3236268B2 - 音声補正装置及び音声補正機能付き移動機 - Google Patents

音声補正装置及び音声補正機能付き移動機

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JP3236268B2
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健治 深澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHSや携帯電話
機等の移動無線通信機器、またはテレビやステレオ等の
オーディオ機器を使用する使用者の年齢による聴覚の変
化に合わせて、レシーバ等から出力される音声の周波数
特性及びレベルを補正できる音声補正装置及び音声補正
機能付き移動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、PHSや携帯電話機及び自動車電
話機など無線移動機の普及に伴い、これらの無線移動機
を利用する所有者は、聴感の良い若年者や成年者に限ら
ず、聴力の低下した年輩者にも多く利用され、所有され
るようになってきている。
【0003】一般に人間の持つ聴覚は、年齢が増加する
につれて鼓膜や耳小骨の関節、筋などの伝音系の硬化や
蝸牛基部の細胞の損失などにより音が聞こえくなくなる
レベル(以下、最小可聴限という)が上昇する。図7
は、年齢による最小可聴限の平均的な上昇を20歳前後
の最小可聴限を基準にして表した受話特性を示してい
る。この図7から明らかなように、年齢が増加するにつ
れて、2kHz以上の高域の受話音声に対する最小可聴
限が上昇し、移動機のレシーバから出力される音声の品
質、即ち明瞭度が悪化して音が聞き取り難くなる。特
に、40歳から50歳での最小可聴限の上昇が著しくな
ることが認められる。そこで、年齢による受話音声の最
小可聴限がゼロレベルまで下がるように受話音声の周波
数特性を補正してやれば、40世代以上の使用者におい
てもレシーバからの音声を明瞭に聞き取ることが可能に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PHSや携帯電話機などの移動機では、使用者の年齢に
よる聴覚変化を考慮して設計されていないのがほとんど
であり、このため、携帯電話機などの移動機のレシーバ
から出力される音声が聞き取り難かったり、音が小さく
感じたりする等の問題があった。また、近年では、上記
のような問題を解決するために、レシーバから出力され
る音声の周波数特性を補正するイコライザ機能を持たせ
た移動機が市販されている。しかし、このような移動機
に使用されるイコライザの設定パラメータは十分ではな
く、その結果、使用者の年齢による聴覚変化に合わせて
明瞭な音声が得られるように、音声の周波数特性等を調
整することが極めて面倒であるとともに、実用性にも乏
しいという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、使用者の簡単な操作で、レシーバ等
から出力される音声の周波数特性及びレベルを年齢によ
る聴覚変化に合わせて容易に補正することができる音声
補正装置及び及び音声補正機能付き移機を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、レシーバから出力される音声の周波数特性
及びレベルを使用者の年齢層による聴力の劣化に合わせ
て補正する音声補正装置であって、前記レシーバへの受
信用音声信号の可聴周波数範囲を心理音響学における聴
覚の臨界帯域幅に基づいて作られたバルク尺度を用いて
複数の帯域に分割する周波数帯域分割手段と、前記周波
数帯域分割手段で分割された各帯域に対して、該帯域毎
に使用者の年齢の増加につれて音が聞こえなくなる最小
可聴限の変化を音が聞こえる可聴域に補正するための重
み付け関数を受信パラメータとして使用者の世代別に記
憶する記憶手段と、使用者の年齢情報を入力する入力手
段と、前記入力手段から入力された年齢情報に基づいて
前記記憶手段から年齢の世代に対応する各帯域の受信パ
ラメータを選択し決定するパラメータ決定手段と、前記
レシーバへの受信用音声信号の受信特性を前記パラメー
タ決定手段で決定された受信パラメータに基づき各帯域
毎に重み付け処理して前記年齢の増加に伴う最小可聴限
の変化を補正する補正手段とを備えることを特徴とす
る。
【0007】本発明によれば、入力手段からのコマンド
によりパラメータ決定手段を動作させ、入力手段からの
年齢情報に基づいて記憶手段から年齢層に対応する各帯
域の受信パラメータを選択し決定する。そして、補正手
段はパラメータ決定手段で決定された受信パラメータを
基づき各帯域毎に重み付け処理して年齢の増加に伴う最
小可聴限の変化を補正する。従って、使用者の簡単な操
作で、レシーバ等から出力される音声の周波数特性及び
レベルを年齢による聴覚変化に合わせて容易に補正する
ことができる。
【0008】本発明は、基地局等との無線通信を行う無
線部と、受信用レシーバ及び送話用マイクロホンと、基
地局等との無線回線接続・通話チャネルの切替え・無線
部とレシーバ及びマイクロホン間での音声信号処理など
を行う制御部を有し、前記制御部によりレシーバから出
力される音声の周波数特性及びレベルを使用者の年齢層
による聴力の劣化に合わせて補正する音声補正機能付き
の移動機であって、前記制御部は、前記レシーバへの受
信用音声信号の可聴周波数範囲を心理音響学における聴
覚の臨界帯域幅に基づいて作られたバルク尺度を用いて
複数の帯域に分割する周波数帯域分割手段と、前記周波
数帯域分割手段で分割された各帯域に対して、該帯域毎
に使用者の年齢の増加につれて音が聞こえなくなる最小
可聴限の変化を音が聞こえる可聴域に補正するための重
み付け関数を受信パラメータとして使用者の世代別に記
憶する記憶手段と、使用者の年齢情報を入力する入力手
段と、前記入力手段から入力された年齢情報に基づいて
前記記憶手段から年齢の世代に対応する各帯域の受信パ
ラメータを選択し決定するパラメータ決定手段と、前記
レシーバへの受信用音声信号の受信特性を前記パラメー
タ決定手段で決定された受信パラメータに基づき各帯域
毎に重み付け処理して前記年齢の増加に伴う最小可聴限
の変化を補正する補正手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明によれば、入力手段からのコマンド
により制御部を年齢補正モードに設定してパラメータ決
定手段を動作させ、入力手段からの年齢情報に基づいて
記憶手段から年齢層に対応する各帯域の受信パラメータ
を選択し決定する。そして、補正手段はパラメータ決定
手段で決定された受信パラメータに基づき各帯域毎に重
み付け処理して年齢の増加に伴う最小可聴限の変化を補
正する。従って、使用者の簡単な操作で、レシーバから
出力される音声の周波数特性及びレベルを年齢による聴
覚変化に合わせて容易に補正することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の音声補正機能を備
える携帯電話機の構成を示すブロック図であり、図2は
本発明にかかる音声補正装置の構成を示す機能ブロック
図である。図1において、携帯電話機は、携帯電話機全
体を制御するとともに通話に関係する種々の演算処理及
び音声補正に関係する処理を行うCPU(中央制御部)
1と、図示省略した基地局との通信を行う無線部2と、
CPU1に接続され、キーボード等からなる操作部(入
力手段)3と、CPU1に接続され、LCD等からなる
表示部4と、CPU1及び無線部2に接続され、受信信
号の周波数特性及びレベルを年齢による聴覚変化に合わ
せて補正する処理機能及び受信信号の補正分に応じて送
話キャンセル処理するとともに基地局等との無線回線接
続・通話チャネルの切替え・無線部とレシーバ及びマイ
クロホン間での音声信号処理などを行うDSP(デジタ
ル信号処理部)5と、CPU1及びDSP5に接続さ
れ、受信信号特性を変化させるための受信パラメータ及
びノイズキャンセラ・エコーキャンセラに用いられる送
話パラメータやCPU1での演算結果等のデータを格納
するメモリ(記憶手段)6と、DSP5に接続され、D
SP5からの音声データをアナログ信号に変換してレシ
ーバ(スピーカ)11に出力するとともに、マイクロホ
ン9からの音声信号をデジタル信号に変換してDSP5
に出力するA/D・D/Aコンバータ7と、A/D・D
/Aコンバータ7に接続され、マイクロホン9からの音
声信号を増幅するマイクアンプ8と、A/D・D/Aコ
ンバータ7に接続され、アナログ変換された音声信号を
増幅してレシーバ11に出力するレシーバアンプ10を
備えている。なお、CPU1とDSP5は、請求項に示
す制御部を構成する。
【0011】次に、図2によりDSP5の構成について
説明する。この図2において、DSP5は、CPU1の
制御下で動作するBPF(帯域通過フィルタ:周波数帯
域分割手段)51、パラメータ決定手段52、補正手段
53、キャンセル手段54を備える。BPF51は、レ
シーバ11への受信用音声信号の可聴周波数範囲を心理
音響学における聴覚の臨界帯域幅に基づいて作られたバ
ルク尺度を用いて複数の帯域に分割する。例えば、図6
に示すように、音声信号の可聴周波数範囲である300
Hzから3700Hzの使用周波数範囲を心理音響学で
用いられる聴覚の臨界帯域幅に基づいて作られたバルク
尺度を用いて15個の帯域に分割し、そして、聴覚の持
つ0から24バルクまでの臨界帯域のうち、3から17
バルクまでを疑似的に構成している。このようにBPF
51で分割された各帯域に対して、該帯域毎に使用者の
年齢の増加につれて音が聞こえなくなる最小可聴限の変
化を音が聞こえる可聴域に補正するための重み付け関数
が受信パラメータとして使用者の世代別に、例えば図7
に示すように、30代、40代、50代、60代に分け
て設定され、この受信パラメータはメモリ6に記憶され
る。ここでいう受信パラメータとしての重み付け関数
は、例えば、40代のバルク15と16に対応する各境
界周波数2700Hzと3150Hzの臨界帯域幅に対
して、その最小可聴限がほぼゼロとなるようにするもの
である。
【0012】また、メモリ6には送信パラメータが記憶
されている。この送信パラメータは、ノイズ及び受信信
号の送信への廻り込みを防止するノイズ及びエコーキャ
ンセル用のパラメータであって、上記受信パラメータに
よる受信用音声信号への補正分に対じて変化し、上記分
割された各帯域に対応して使用者の世代別に設定され
る。上記パラメータ決定手段52は、操作部3から入力
されるコマンドによりCPU1を年齢補正モードに設定
することで動作され、そして、操作部3から入力された
年齢情報に基づいてメモリ6から年齢に対応する世代の
各帯域の受信パラメータを選択し決定する。さらに、パ
ラメータ決定手段52は、操作部3から入力された年齢
情報に基づいてメモリ6から年齢に対応する世代の各帯
域の送信パラメータを選択し決定する。
【0013】上記補正手段53は、レシーバ11への受
信用音声信号の受信特性をパラメータ決定手段52で決
定された受信パラメータを基づき各帯域毎に重み付け処
理して年齢の増加に伴う最小可聴限の変化を音が聞こえ
る可聴域に補正する。また、キャンセル手段54は、パ
ラメータ決定手段52で決定された送信パラメータを基
づいてノイズ及びエコーが送信(送話)へ廻り込むのを
低減する処理を行う。
【0014】次に、本実施の形態における年齢による音
声補正の動作について、図3ないし図5を参照して説明
する。図3は、待ち受け状態にある携帯電話機を年齢補
正モード及び年齢補正後の待ち受け状態に移行させる場
合の動作手順を示すフローチャートである。この図3に
示すステップS1において、待ち受け状態にある携帯電
話機の操作部3上の特定キーが押下されることにより、
年齢補正のためのコマンドが入力されたかを判定する
(ステップS2)。ここで、コマンド入力がない場合
は、既に決定されている受信パラメータ、送信パラメー
タを保持する(ステップS3)。また、コマンド入力が
ある場合は、携帯電話機を使用する使用者の年齢に対す
る受信パラメータ及び送信パラメータの選択、決定ため
の処理ルーチンを実行する(ステップS4)。このステ
ップS4の処理が終了した後は、携帯電話機は再び待ち
受け状態に移行し(ステップS5)、終了となる。
【0015】次に、受信パラメータ及び送信パラメータ
の選択、決定のための処理ルーチンの動作を図4を用い
て説明する。図4において、携帯電話機のコマンド入力
待ち状態(ステップS11)から、使用者が操作部3上
の特定キーが押下されると(ステップS12)、受信音
声の補正命令が入力され、年齢補正モードに移行する
(ステップS13)。次いで、携帯電話機の使用者は自
身の年齢を操作部3から入力する(ステップS14)。
この年齢情報を取り込んだCPU1は、入力された年齢
について世代判定を行い世代別に分類する(ステップS
15)。続いて、パラメータ決定手段52では、分類さ
れた世代別の情報を基にメモリ6に予め記憶されている
受信パラメータデータを検索し(ステップS16)、入
力された年齢に最も近い年代の受話パラメータを選択・
決定し(ステップS17)、この選択・決定した受信パ
ラメータをメモリ6に記憶する(ステップS18)。
【0016】次に、パラメータ決定手段52では、メモ
リ6から年齢に対応する世代の各帯域の送信パラメータ
を選択・決定し(ステップS19)、この選択・決定し
た送信パラメータをメモリ6に記憶する(ステップS2
0)。この送信パラメータは、周囲騒音及び受話音声が
送話音声に廻り込むことを防ぐ、ノイズキャンセラ及び
エコーキャンセラのためのもので、受信パラメータによ
る受話音声の補正分が送話特性へ影響するのを低減する
ように決定される。次いで、パラメータ決定手段52に
より受信パラメータ及び送信パラメータが決定された
後、操作部3上の特定キーが押下されると(ステップS
21)、携帯電話機の年齢補正モードが解除され(ステ
ップS22)、終了する。そして、図3に示す待ち受け
状態のステップS5に移行する。
【0017】次に、音声補正のための受信パラメータ及
びノイズとエコーキャンセラのための送信パラメータが
使用者の年齢に応じて決定された後の待ち受け状態にあ
る携帯電話機が発呼または着呼動作する場合について、
図5を用いて説明する。携帯電話機が待ち受け状態にあ
る時(ステップS31)、この携帯電話機が発呼動作又
は着呼動作すると(ステップS32)、携帯電話機は通
話状態に移行する(ステップS33)。携帯電話機が通
話状態に移行し使用者が通話を行っている場合は、年齢
補正モード処理で決定された受話パラメータを用いて、
DSP5内の補正手段53で受話信号の重み付け処理を
行い(ステップS34)、使用者の年齢にあった補正が
行われる。すなわち、受話パラメータを基に、ある周波
数帯を強調または低減させる等の重み付け処理がなされ
ることにより受話特性を変化させ、年齢の増加に伴う最
小可聴限の変化を音が聞こえる可聴域に補正する。重み
付け処理された受話用の音声信号は、A/D・D/Aコ
ンバータ7でデジタル信号からアナログ信号に変換さ
れ、レシーバアンプ10で増幅された後、レシーバ11
から音声として出力される。この時、レシーバ11から
出力される受話音声は、使用者の年齢による最小可聴限
が音が聞こえる可聴域に補正されることで、明瞭性のあ
る聞き取り易いものとなる。
【0018】また、キャンセル手段54では、年齢補正
モード処理で決定された送信パラメータを用いて、ノイ
ズキャンセル及びエコーキャンセルの送話キャンセル処
理を行い(ステップS35)、これにより、周囲騒音及
び受話音声が送話音声に廻り込むことを防止する。そし
て、携帯電話機が通話終了し(ステップS36)、これ
により、携帯電話機は待ち受け状態に移行する(ステッ
プS37)。
【0019】なお、上記の実施の形態においては、本発
明の本性補正機能をPHSや携帯電話機等の移動無線機
器に適用した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されず、テレビ、ステレオなどのオーディオ機器に
利用することができ、これにより、オーディオ機器のス
ピーカから出力される音声に対して、年齢による聴覚の
変化を簡単な操作で補正でき、会話、音楽等の明瞭性を
高めることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の音声補正装置及び
音声補正機能付き移動機によれば、入力手段から使用者
の年齢を入力するだけの簡単な操作で、レシーバから出
力される音声の周波数特性及びレベルを年齢による聴覚
変化に合わせて容易に補正することができる。これによ
り、受話音声を明瞭にすることができるとともに、聴力
の衰えが大きくなる中高年齢者の受話に好適となる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声補正機能を備える携帯電話機の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる音声補正装置の構成を示す機能
ブロック図である。
【図3】本発明の待ち受け状態にある携帯電話機を年齢
補正モード及び年齢補正後の待ち受け状態に移行させる
場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における受信パラメータ及
び送信パラメータの選択、決定処理ルーチンの処理手順
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における発呼または着呼時
の受信パラメータによる音声補正と送信パラメータによ
るノイズ及びエコーキャンセラの動作手順を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるBPFの帯域と臨
界帯域の関係を示す図である。
【図7】可聴周波数に対する年齢による最小可聴限の変
化を示す特性図である。
【符号の説明】
1……CPU、2……無線部、3……操作部(入力手
段)、4……表示部、5……DSP(デジタル信号処理
部)、6……メモリ(記憶手段)、7……A/D・D/
Aコンバータ、9……マイクロホン、11……レシー
バ、51……BPF(周波数帯域分割手段)、52……
パラメータ決定手段、53……補正手段、54……キャ
ンセル手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 25/00 H04M 1/00 H04R 3/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レシーバから出力される音声の周波数特
    性及びレベルを使用者の年齢層による聴力の劣化に合わ
    せて補正する音声補正装置であって、 前記レシーバへの受信用音声信号の可聴周波数範囲を心
    理音響学における聴覚の臨界帯域幅に基づいて作られた
    バルク尺度を用いて複数の帯域に分割する周波数帯域分
    割手段と、 前記周波数帯域分割手段で分割された各帯域に対して、
    該帯域毎に使用者の年齢の増加につれて音が聞こえなく
    なる最小可聴限の変化を音が聞こえる可聴域に補正する
    ための重み付け関数を受信パラメータとして使用者の世
    代別に記憶する記憶手段と、 使用者の年齢情報を入力する入力手段と、 前記入力手段から入力された年齢情報に基づいて前記記
    憶手段から年齢の世代に対応する各帯域の受信パラメー
    タを選択し決定するパラメータ決定手段と、 前記レシーバへの受信用音声信号の受信特性を前記パラ
    メータ決定手段で決定された受信パラメータを基づき各
    帯域毎に重み付け処理して前記年齢の増加に伴う最小可
    聴限の変化を補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする音声補正装置。
  2. 【請求項2】 待ち受け中に前記入力手段を操作してコ
    マンドを入力することにより、年齢補正モードに設定し
    て前記パラメータ設定手段を動作させるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の音声補正装置。
  3. 【請求項3】 前記年齢補正モードは、前記入力手段を
    操作してコマンドを入力することにより解除されること
    を特徴とする請求項2記載の音声補正装置。
  4. 【請求項4】 前記レシーバはオーディオ機器のスピー
    カであることを特徴とする請求項1記載の音声補正装
    置。
  5. 【請求項5】 基地局等との無線通信を行う無線部と、
    受信用レシーバ及び送話用マイクロホンと、基地局等と
    の無線回線接続・通話チャネルの切替え・無線部とレシ
    ーバ及びマイクロホン間での音声信号処理などを行う制
    御部を有し、前記制御部によりレシーバから出力される
    音声の周波数特性及びレベルを使用者の年齢層による聴
    力の劣化に合わせて補正する音声補正機能付きの移動機
    であって、 前記制御部は、 前記レシーバへの受信用音声信号の可聴周波数範囲を心
    理音響学における聴覚の臨界帯域幅に基づいて作られた
    バルク尺度を用いて複数の帯域に分割する周波数帯域分
    割手段と、 前記周波数帯域分割手段で分割された各帯域に対して、
    該帯域毎に使用者の年齢の増加につれて音が聞こえなく
    なる最小可聴限の変化を音が聞こえる可聴域に補正する
    ための重み付け関数を受信パラメータとして使用者の世
    代別に記憶する記憶手段と、 使用者の年齢情報を入力する入力手段と、 前記入力手段から入力された年齢情報に基づいて前記記
    憶手段から年齢の世代に対応する各帯域の受信パラメー
    タを選択し決定するパラメータ決定手段と、 前記レシーバへの受信用音声信号の受信特性を前記パラ
    メータ決定手段で決定された受信パラメータに基づき各
    帯域毎に重み付け処理して前記年齢の増加に伴う最小可
    聴限の変化を補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする音声補正機能付き移動機。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、ノイズ及び受信信号の送
    信への廻り込みを防止するノイズ及びエコーキャンセル
    用の送信パラメータを前記受信パラメータによる受信用
    音声信号への補正分にじて変化させ、該送信パラメー
    タを前記分割された各帯域に対応して使用者の世代別に
    記憶する記憶手段と、前記入力手段から入力された年齢
    情報に基づいて前記記憶手段から年齢の世代に対応する
    各帯域の送信パラメータを選択し決定するパラメータ決
    定手段と、前記パラメータ決定手段で決定された送信パ
    ラメータに基づいてノイズ及びエコーが送信へ廻り込む
    のを防止するキャンセル手段を更に備えることを特徴と
    する請求項5記載の音声補正機能付き移動機。
  7. 【請求項7】 待ち受け中に前記入力手段を操作してコ
    マンドを入力することにより、前記制御部を年齢補正モ
    ードに設定して前記パラメータ設定手段が動作されるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項5または6
    記載の音声補正機能付き移動機。
  8. 【請求項8】 前記制御部の年齢補正モードは、前記入
    力手段を操作してコマンドを入力することにより解除さ
    れ、待ち受け状態に移行されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項5または6記載の音声補正機能付
    き移動機。
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