JP5248186B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

本発明は、集音した音声を増幅して出力できる補聴機能を有する携帯電話機に関するものである。
補聴器の小型化が年々進み、耳の内部に隠れる程度の大きさの補聴器が開発されている(たとえば特許文献1、2を参照)。その結果、ユーザは他人に覚られずに補聴器を使用できるようになった。
特公平3−68600号公報 特開平5−344595号公報
しかし、特許文献1が開示する方法では、高域通過フィルタによって高域成分をカットする等の処理を施すため、音声の明瞭度が劣化する欠点がある。
特許文献1に加え、特許文献2が開示する方法では共に、外界の音を集音するマイクロフォンと集音され補正された音を出力するイヤホンとの距離が短くなるため、ハウリングが生じやすい問題が発生する。
ハウリングを起こさないようには、マイクロフォンとイヤホンとの距離を従来に比して大きくしなければならない。しかしながら、マイクロフォンとイヤホンの距離を大きくすると、補聴器自体のサイズが大きくなってしまい、他人に補聴器を使っていることが悟られてしまう。
本発明の目的は、他人に知られることなく音声品質のよい補聴機能を使用できる携帯電話機を提供することにある。
本発明は、長尺状を有する筐体と、通信部と、当該通信部を介した通話時に通話音声を出力するスピーカ部と、前記通話時に集音するマイク部と、筐体外部の音を集める集音部と、前記通信部を介した通話を行う通話モードと、当該集音部によって集音された音を前記スピーカ部から出力する補聴モードとを切り替えるモード制御部と、を備えた携帯電話機であって、前記スピーカ部は、前記筺体の一方側ので且つ前記筺体の長手方向の一端側に配置され、前記マイク部は、前記筺体の長手方向の他端側に配置され、前記集音部は、前記筺体の一方側の主面とは逆側の他方側のにおける前記スピーカ部及び前記マイク部の双方から離間した位置に配置されることを特徴とする。
好適には、ユーザの性別、年齢及び生年月日の少なくとも一つを含む個人情報を記憶可能な記憶部を備え、前記モード制御部は、前記補聴モードが設定されているときに、前記スピーカ部から出力される音を前記記憶部に記憶された個人情報に基づいて補正することを特徴とする。
好適には、前記記憶部は、前記モード制御部が補聴モードの際に参照する、全周波数領域にわたる音量の基準レベルを有し、前記モード制御部は、補正する音声の音量のレベルを前記基準レベルと比較し、当該基準レベルを満たさない音声の周波数領域のレベルが前記基準レベルを満たすように補正することを特徴とする。
好適には、前記モード制御部は、前記補聴モードの時に前記スピーカ部から出力される音声に含まれるエコーを低減させるエコー低減部を有することを特徴とする。
好適には、前記モード制御部は、前記補聴モードの時に前記スピーカ部から出力される音声に含まれるノイズを低減させるノイズ低減部を有することを特徴とする。
好適には、前記モード制御部は、前記スピーカ部から出力する音量レベルを周波数領域毎に補正することが可能で、前記基準レベルを満たさない周波数領域における音声の音量を増幅するイコライジング部を有することを特徴とする。
好適には、前記モード制御部は、前記補聴モードのとき、前記スピーカ部から出力する音声を前記通話モードのときに前記スピーカ部から出力される音声の出力速度より遅くして出力することを特徴とする。
本発明によれば、他人に知られることなく音声品質のよい補聴機能を使用できる携帯電話機を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図1は、本実施形態に係る携帯電話機の主要部の構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る携帯電話機の筐体の一例を示す外観図である。なお、図2(A)は本実施形態に係る携帯電話機の筐体の前面を、図2(B)は上部筐体と下部筐体とが閉じた場合(筐体の閉時)を示す図である。図3は、本実施形態に係る補正データの例を説明するための図である。図4は、本実施形態に係る補正データの例を示す図である。
図1に示すように、携帯電話機10は、アンテナ11、通信部12、モード制御部としての制御部(CPU)13、記憶部(MEM)14、としての音声処理部15、集音部としてのマイクロフォン(MIC)16,マイクロフォン(MIC)17、スピーカ部としてのスピーカ(SP)18、表示部19、操作部110、スピーカ18から出力された音声を外側へ放出する孔部181(図2参照)、を有する。
音声処理部15は、増幅器(AMP)151,151a、エコー低減部としてのエコーキャンセラ152、イコライジング部としてのイコライザ153および153a、音声速度調整部としてのDSP154および154a、ノイズ低減部としてのノイズキャンセラ155、およびスイッチSW1〜4を有する。
携帯電話機10は、マイクロフォン16が集音した音声をユーザの聴力に適合するように増幅してスピーカ18に出力する補聴モード(補聴機能)と、マイクロフォン17を使用して音声通話を行う音声通話モードとを有する。この補聴モードおよび通話モードは、後述する制御部13(モード制御部)によっていずれかのモードに切り替えられるが、通常時(音声通話を行わない時)には補聴モードが選択され、通話時には自動的に通話モードが選択される。
携帯電話機10は、図示しない基地局を介してネットワークに接続され、基地局を介してネットワークに接続されているサーバ装置の制御にしたがって、音声通話、電子メールの作成とその送受信、WEBサイトやコンテンツデータ(たとえば動画像、静止画像)の閲覧等を行う機能を有する。
携帯電話機10の筐体の構成や外観等は限定されないが、本実施形態では図2に示すような折りたたみ式(フォルダタイプ)の筐体を採用している。
孔部181は、図2に図示するように、スピーカ18から出力された音を効率よくユーザの耳に伝えるための耳あてを備えている。耳あては、弾性を有し、ユーザの耳が当てられることによって、孔部とユーザの耳の間とで閉じた空間を形成する。また、耳あては、軟質性強磁性体等の透磁性の高い物質が含まれている。
スピーカ18は、ボイスコイル等の誘電コイルを駆動部として、コーン紙等からなる振動板を震わせることによって音を出力する。
アンテナ11は、所定の周波数帯域における電磁波を図示しない基地局に向けて送信、あるいは基地局から受信する。
通信部12は、通話等の音声データ、電子メール等の文字情報、動画像データ等のデータ通信を接続されている基地局との間で無線通信を行う。通信部12は、制御部13が出力した送信信号を所定の変調方式に変調した後にアンテナ11を介して電波信号として送信し、アンテナ11を介して受信した電波信号を変調方式に対応した復調を行って制御部13に受信信号として出力する。
制御部13は、補聴モードまたは通話モードのいずれかに切り替える。具体的には、通話中か否かを判断し、通話中でない場合(すなわち通常時)、補聴モードに切り替える制御信号SAを音声処理部15のスイッチSW1〜4に、通話中である場合、通話モードに切り替える制御信号SBを音声処理部15のスイッチSW1〜4に出力する。制御部13は、筐体の閉時には補聴モードを選択するが、待機中などに補聴モードを選択するようにしてもよい。
これにより、補聴モードの場合には、スイッチSW1は端子C1側に切り替わり、スイッチSW2はオンに切り替わり、スイッチSW3,4はオフに切り替わり、マイクロフォン16が集音した音声がユーザの聴力に適合するように増幅されてスピーカ18から出力される。
他方、通話モードの場合には、スイッチSW1は端子C2側に切り替わり、スイッチSW2はオフに切り替わり、スイッチSW3,4はオンに切り替わり、送話時にマイクロフォン17に入力された通話音は、音声処理部15の処理によってエコー等が除去されてから送信され、受話時の通話相手の音声は、ユーザの聴力に適合するように増幅されてスピーカ18から出力される。
本実施形態では、ユーザの便宜を考慮し、通話中以外は補聴モードが選択され、音声通話が開始されると自動的に通話モードが選択される。
制御部13は、たとえばマイクロコンピュータ等で構成され、携帯電話機10の全般的な動作を統括的に制御する。すなわち、制御部13は、音声の入出力、携帯電話機10の各種処理(ネットワークを介して行われる音声通話、電子メールの作成とその送受信、WEBサイトの閲覧等の制御)がユーザによる操作部110の操作に応じて適切な手順で実行されるように、各構成部の動作(通信部12における電波信号の送受信、記憶部14とのアクセス、音声処理部15の制御、表示部19における画像の表示等)を制御する。
記憶部14は、たとえば不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等で構成され、各種のデータを記憶する。
上記データには、ユーザのプロフィール情報、通話相手の名前や電話番号、電子メール等の個人データ等を管理するアドレス帳、着信音(着信メロディ)や音声メッセージ等の音声情報、(動)画像データ、制御部13の出力結果、制御部13が実行するアプリケーションプログラム、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータが含まれる。
ユーザのプロフィール情報には、ユーザの氏名、電話番号などの他に、マイクロフォン16が集音した音声をユーザの年齢に対応して補正するための補正データが含まれている。
一般に、人間の聴力は、加齢と共に高周波帯域(ここでは2kHz〜20kHz程度とする)の聴力が低下する傾向があり、図3(A)に図示する実線はその傾向を示している。図3(B)に図示する低周波領域(ここでは10Hz〜100Hz程度とする)についても同様に、加齢と共に音が聞き取りづらくなる傾向がある。
上述した補正データは、補聴モード時に参照され、図4に図示するように、年齢ごとの音声の周波数および相対的な音声の音量レベルに関するデータで構成されている。図4(A)に示す実線は、たとえば50代の聴力に関するデータを示し、高周波領域および低周波領域の音声レベルは、中間周波数領域のものよりも僅かに低下している。同様に、図4(B)に示す実線は、たとえば60代の聴力に関するデータを示し、図4(A)に示す実線よりも高低周波領域において低下している。また、図4(C)に示す実線は、たとえば80代の聴力に関するデータを示し、図4(A)、(B)が示す実線よりもさらに低下している。
一方、図4(A)〜(C)に示す破線は、ユーザが最も可聴しやすい音声の音量の基準レベルを示している。補聴モード時に、マイクロフォン16によって集音された音声レベルがこの基準レベルに達しない場合には、音声処理部15によって基準レベルとなるように補正される。逆に、集音された音声レベルが基準値以上であったとしても、基準レベルとなるように補正される。
補正データには、上述のデータ以外に、マイクロフォン16によって集音された音声速度(受話速度)がユーザに適した音声速度となるように補正するためのデータも含まれ、通話モードおよび補聴モードで参照される。
次に、音声処理部15の各構成要素について説明する。
増幅器151は、マイクロフォン16または17から入力された音声信号を増幅して音声処理部15のエコーキャンセラ152に出力する。
増幅器151aは、音声処理部15のイコライザ153aから入力された音声信号を増幅してスピーカ18に出力する。
エコーキャンセラ152は、マイクロフォン16,17およびスピーカ18間の音響結合により発生するエコーを低減させるために設けられ、マイクロフォン16が集音し、増幅器151を介して入力された音声信号からエコーを除去し、イコライザ153に出力する。
イコライザ153は、エコーキャンセラ152から音声信号が入力され、記憶部14に格納されているユーザのプロフィール情報に基づいて、周波数調整を行い、DSP154に出力する。
イコライザ153aは、ユーザの聴力に合わせた音量レベルに調整するため、プロフィール情報の年齢や聴力に関する補正データを参照し、図4(A)〜(C)に図示するように、低周波領域や高周波領域での音量レベルを、同図中の破線部で示す基準レベルとなるように周波数を調整、すなわち増幅する。この基準レベルは、ユーザの聴力に合わせたレベルであって、あらかじめユーザが好適に初期設定できるようにしておくとよい。イコライザ153aは、ノイズキャンセラ155から音声信号が入力され、上述のイコライザ153と同様の処理を行った後、増幅器151a出力する。このとき、イコライザ153aは、図4(C)に図示するように、高低周波数以外の領域であっても、補正すべき音量レベルが基準レベルに満たない周波数領域がある場合、上述と同様に音声レベルを補正する。
無論、イコライザ153がイコライザ153aと同様の処理を行ってもよい。
DSP154は、イコライザ153から入力された音声信号をアナログからデジタルに変換し、補聴モードの場合にはDSP154aに出力し、通話モードの場合には制御部13に出力する。
DSP154aは、補聴モードの場合にはDSP154から音声信号が、通話モードの場合には制御部13から音声信号がそれぞれ入力され、ユーザの聴力に合わせた受話速度に調整するため、話速変換(たとえば受話速度を下げる)し、ノイズキャンセラ155に出力する。この受話速度は、あらかじめユーザが好適に設定したプロフィール情報の補正データに基づいて変換される。
また、音声速度調整部の速度調整の方法として、例えば通話モードのときの通話速度と、補聴モードのときにマイクロフォン16から集音される音声とを比較する方法も考えられる。通話速度よりもマイクロフォン16から集音される音声の速度のほうが大きいとき、補聴モードの制御部13は、マイクロフォン16から集音される音声の速度を通話速度と同じスピードにする。
また、制御部13は、通話速度に関しては通信部12にて受信した音声の速度を変更することなく同じスピードでスピーカ18に音声を出力させ、対してマイクロフォン16から集音した音声に関してはスピーカ18から音声を出力する際に集音したときの音声に比して遅くして出力してもよい。
ノイズキャンセラ155は、DSP154aから音声信号が入力され、マイクロフォン16が集音した背景音や通話相手の音声に含まれるノイズ音等の低周波成分をカットし、イコライザ153aに出力する。
なお、図1に示す音声処理部15を構成する各構成要素は、それぞれハードウェアによって構成されるが、図1の音声処理部15は処理手順を明確にするに過ぎないため、たとえばDSP154,154aの処理を単体のハードウェアで処理するなど、好適に変更可能である。
本実施形態では、音声処理部15の全てあるいは一部の処理をソフトウェア的に処理するようにしてもよいし、DSP154、154aの処理を制御部13のマイクロコンピュータ等に実行させるようにしてもよい。
スイッチSW1は、マイクロフォン16または17の内いずれか一方からの音声信号を増幅器151に入力させるように、増幅器151とマイクロフォン16,17との間に設けられている。スイッチSW2は、ノードND1、2間に設けられ、スイッチSW3は、DSP154と制御部13との間に設けられ、スイッチSW4は、DSP154aと制御部13との間に設けられている。
スイッチSW1〜4は、制御部13から補聴モードに切り替えるための制御信号SAを受けると補聴モードに、通話モードに切り替えるための制御信号SB(何れの信号も不図示)を受けると、通話モードに切り替える。
詳細には、制御部13から補聴モードに切り替える制御信号SA(不図示)を受けた場合、スイッチSW1は端子C1側に切り替わり、スイッチSW2はオンに切り替わり、スイッチSW3,4はオフに切り替わる。
一方、制御部13から通話モードに切り替える制御信号SB(不図示)を受けた場合、スイッチSW1は端子C2側に接続され、スイッチSW2はオフに切り替わり、スイッチSW3,4はオンに切り替わる。
マイクロフォン16は、たとえば指向性のマイクロフォンであって、補聴モード時に携帯電話機10の周囲の音(単に「外界音」のように表現することがある)を集音するために使用される。具体的には、マイクロフォン16は、外界音を集音し、音声信号として増幅器151に出力する。
マイクロフォン16の取り付け位置は、外界音を集音可能な位置であれば限定されないが、マイクロフォン16とスピーカ18との距離が短いとハウリングが生じやすいため、出来るだけ互いの距離を離すのが望ましい。
そこで、本実施形態では、外界音を集音しやすく、できるだけスピーカ18およびマイクロフォン17と距離が取れるように、マイクロフォン16は上部筐体111のヒンジ部114付近に取り付けられている。
マイクロフォン17は、通話モード時に使用され、入力された通話音を増幅器151に出力する。
スピーカ18は、図2(A)に示す上部筐体112に取り付けられ、増幅器18bが増幅した音声信号を音波信号として出力(放音)する。
表示部19は、図2(A)に図示するように、たとえば液晶表示パネルや有機EL(Electro−Luminescence)パネル等の表示デバイスが上部筐体112に設けられ、制御部13から供給された映像信号に応じた種々の情報を表示する。
表示部19が表示する情報には、たとえば発信時(着信時)における通話先の電話番号、電子メール等の文字情報、WEBサイト、動画像、日付等の時間情報、電池残量、発信成否、待ち受け画面等が含まれる。
操作部110は、図2(A)に図示するように、たとえば電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど各種機能が割り当てられた複数のキーを有し、下部筐体113に設けられている。操作部110は、これらのキーがユーザによって操作された場合、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部13に出力する。
次に、携帯電話機10の動作について、音声処理部15を中心に図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係る携帯電話機の動作を説明するためのフローチャートである。
はじめに補聴モード(ステップST2〜ST8)について説明した後、通話モード(ST9〜ST19)について説明する。なお、通話モードの説明では、ユーザの音声を送信する送信処理(ステップST11〜ST14)を説明した後、通話相手の音声を受信する受信処理(ステップST15〜ST19)について説明する。
以下の説明では、ユーザの年齢等を含むプロフィール情報があらかじめ設定されているものとし、筐体は開示(図2(A)を参照)されているものとする。
(ステップST1)
制御部13は通話中か否かを判断する。制御部13は、通話中でない場合(NO)、補聴モードに切り替える制御信号SAを音声処理部15のスイッチSW1〜4に出力し、通話中である場合(YES)、通話モードに切り替える制御信号SBを音声処理部15のスイッチSW1〜4に出力する。
(ステップST2)
スイッチSW1〜4は、制御部13から補聴モードに切り替える制御信号SAを受けて、スイッチSW1は端子C1側に切り替わり、スイッチSW2はオンに切り替わり、スイッチSW3,4はオフに切り替わる。
これにより、マイクロフォン16が集音した音声をユーザの聴力に適合するように増幅してスピーカ18に出力する補聴モードが選択される。
(ステップST3)
マイクロフォン16が集音された音は音声信号として増幅器151にて増幅された後、エコーキャンセラ152に入力される。
エコーキャンセラ152は、増幅器151から入力された音声信号からエコーを低減させ、イコライザ153に出力する。
(ステップST4)
イコライザ153は、エコーキャンセラ152からエコー低減済の音声信号が入力され、記憶部14に格納されているユーザのプロフィール情報に基づいて、周波数特性を調整する。
(ステップST5)
DSP154は、アナログからデジタルの音声信号に変換し、スイッチSW2を介してDSP154aに出力する。
DSP154aは、ユーザのプロフィール情報に基づいて話速変換を行った後、デジタルからアナログの音声信号に変換し、ノイズキャンセラ155に出力する。
(ステップST6)
ノイズキャンセラ155は、音声信号に含まれる低周波成分等をカットし、イコライザ153aに出力する。
(ステップST7)
イコライザ153aは、ノイズキャンセラ155からノイズ低減済の音声信号が入力され、ユーザのプロフィール情報に基づいて周波数特性を調整し、増幅器151aに出力する。
(ステップST8)
スピーカ18は増幅器151aが増幅した音声信号を出力する。その後、ステップST1の処理が再開される。
上述したように、ステップST2の処理によって補聴モードが設定されると、マイクロフォン16が集音した外界音は、音声処理部15の処理によってノイズやエコー等が除去され、音声レベルがユーザの聴力に適合するように増幅されてスピーカ18から出力される。
(ステップST9)
スイッチSW1〜4は、制御部13から通話モードに切り替える制御信号SBを受けて、スイッチSW1は端子C2側に切り替わり、スイッチSW2はオフに切り替わり、スイッチSW3,4はオンに切り替わる。
これにより、マイクロフォン17を使用して音声通話を行う音声通話モードが選択される。
(ステップST10)
制御部13は、音声通話の送信処理を行うか否かを判断し、送信処理を行う場合(YES)、送信処理を開始し(ステップST11)、受信処理を行う場合(NO)、受信処理を開始する(ステップST15)。
(ステップST11)
送信処理が開始されると、マイクロフォン17に入力された通話音は音声信号として増幅器151にて増幅された後、エコーキャンセラ152に入力される。
(ステップST12,13)
ステップST12,13の処理は、ステップST3,4と同様の処理を行えばよいため、詳細な説明は割愛する。
(ステップST14)
DSP154は、アナログからデジタルの音声信号に変換し、スイッチSW3を介して制御部13に出力する。その後、通信部12は、制御部13が所定の処理を施した音声信号を変調し、送信信号としてアンテナ11を介して基地局に送信する。その後、ステップST1の処理が再開される。
(ステップST15)
一方、受信処理が開始されると、通信部12は、アンテナ11を介して基地局から受信した受信信号を音声信号として復調し、制御部13に出力する。その後、制御部13は、音声信号に所定の処理を施し、スイッチSW4を介してDSP154aに出力する。
(ステップST16〜19)
ステップST16〜19の処理は、ステップST5〜8と同様の処理を行えばよいため、詳細な説明は割愛する。
上述したように、ステップST9の処理によって通話モードが設定されると、送信処理時には、マイクロフォン17に入力された通話音は、音声処理部15の処理によってエコー等が除去されてから送信され、受信処理時には、通話相手の音声は、ノイズ等が除去され、音声レベルがユーザの聴力に適合するように増幅されてスピーカ18から出力される。
本実施形態によれば、筐体と、通信部と、当該通信部を介して外界と通話可能なスピーカ部及びマイク部とを備えた携帯電話機10であって、外部の音を集めるマイクロフォン16と、当該マイクロフォン16によって集音された音を補正して前記スピーカ18へ出力させる補聴モードを有する音声処理部15と、を備えることから、次のような効果が得られる。
携帯電話10が元々有する音声処理部を用いることにより、人間の聴音を手助けする機器を提供することが可能となる。
また、前述した効果を携帯電話において成し遂げることによって、当該装置が用いられて補聴が行われたときに、ユーザは他人の目を気にする必要がなくなる。
同時に、携帯電話の記憶部に記憶された個人情報(性別・生年月日等)に基づいた補正を携帯電話側で自動的に行うために、ユーザは補聴の設定を別個に行わなくてすみ、ユーザビリティが向上する。
また、スピーカ18が誘導コイルによって駆動することにより、大きな音量による補正された音声の出力が可能となる。
また、透磁性を有する耳あてがスピーカの放音口(孔部)の近くに設けられることによって、補正された音声の音漏れを防ぐことが出来る。同時に、誘導コイルによって発生した電磁波が耳あて部に吸い寄せられるため、誘導コイルが発生させた電磁波が筐体内部の他の電子部品等に悪影響を与える虞を低減させることが可能となる。
また、携帯電話機10が補聴器の機能を有するため、マイクロフォン16(または17)とスピーカ18との距離を十分に確保でき、ハウリングを抑制できる。補聴機能を携帯電話機の使用時と変わらない動作で使用できるため、補聴機能の使用を他人に知られにくい利点がある。
補聴機能を実行するために、特殊な部品等を必要とせず、携帯電話機10に搭載されている部品(通話用のスピーカ18、マイクロフォン16,17等)を使用しているため、ユーザがたとえば補聴器のような外部機器を別途購入し、携帯電話機10に取り付ける手間を強いることがない。
携帯電話機10の筐体は耳に装着する補聴器と比べて大きいため、エコーキャンセラ152、イコライザ153,ノイズキャンセラ155等を搭載する空間を確保でき、高品質な音声を提供できる。
イコライザ153がユーザの年齢に合わせて音量レベルを自動的に調整するため、ユーザは手動で音量レベルを調整する必要がない。
制御部13が補聴モードまたは通話モードに適宜切り替えるため、ユーザは通話時にも聴力に適合した音量レベルで通話できる。
実施形態に係る携帯電話機の主要部の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る携帯電話機の筐体の一例を示す外観図である。 実施形態に係る補正データの例を説明するための図である。 実施形態に係る補正データの例を示す図である。 実施形態に係る携帯電話機の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10…携帯電話機、11…アンテナ、12…通信部、13…制御部(CPU)、14…記憶部(MEM)、15…音声処理部、151,151a…増幅器(AMP)、152…エコーキャンセラ、153、153a…イコライザ、154、154a……DSP、155…ノイズキャンセラ、SW1〜4スイッチ、16,17…マイクロフォン(MIC)、18…スピーカ(SP)、19…表示部、110…操作部、115…外部出力コネクタ

Claims (7)

  1. 長尺状を有する筐体と、
    通信部と、
    当該通信部を介した通話時に通話音声を出力するスピーカ部と、
    前記通話時に集音するマイク部と、
    筐体外部の音を集める集音部と、
    前記通信部を介した通話を行う通話モードと、当該集音部によって集音された音を前記スピーカ部から出力する補聴モードとを切り替えるモード制御部と、を備えた携帯電話機であって、
    前記スピーカ部は、前記筺体の一方側ので且つ前記筺体の長手方向の一端側に配置され、
    前記マイク部は、前記筺体の長手方向の他端側に配置され、
    前記集音部は、前記筺体の一方側の主面とは逆側の他方側のにおける前記スピーカ部及び前記マイク部の双方から離間した位置に配置される
    ことを特徴とする携帯電話機。
  2. ユーザの性別、年齢及び生年月日の少なくとも一つを含む個人情報を記憶可能な記憶部を備え、
    前記モード制御部は、前記補聴モードが設定されているときに、前記スピーカ部から出力される音を前記記憶部に記憶された個人情報に基づいて補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 前記記憶部は、前記モード制御部が補聴モードの際に参照する、全周波数領域にわたる音量の基準レベルを有し、
    前記モード制御部は、補正する音声の音量のレベルを前記基準レベルと比較し、当該基準レベルを満たさない音声の周波数領域のレベルが前記基準レベルを満たすように補正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。
  4. 前記モード制御部は、前記補聴モードの時に前記スピーカ部から出力される音声に含まれるエコーを低減させるエコー低減部を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の携帯電話機。
  5. 前記モード制御部は、前記補聴モードの時に前記スピーカ部から出力される音声に含まれるノイズを低減させるノイズ低減部を有する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の携帯電話機。
  6. 前記モード制御部は、前記スピーカ部から出力する音量レベルを周波数領域毎に補正することが可能で、前記基準レベルを満たさない周波数領域における音声の音量を増幅するイコライジング部を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機。
  7. 前記モード制御部は、前記補聴モードのとき、前記スピーカ部から出力する音声を前記通話モードのときに前記スピーカ部から出力される音声の出力速度より遅くして出力する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載の携帯電話機。
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