JP3235978U - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235978000001
【課題】表示部分を見栄えよくかつ安定した状態で表示でき、視認性及び商品性を向上させることができる包装箱を提供する。
【解決手段】包装箱1の前側板3では、折目線と破断可能線c2が上外フラップ7との境目に形成され、折目線の下方に折目線f5、f6が形成され、破断可能線c3の一対の第1~第3線部c31~c33が破断可能線c2の先端から下方に延び、第4線部c34が一対の第3線部c33の下端の間に延びている。前側板3の折目線と下方の折目線f5と破断可能線c3との間の部分に対応する外表面が広告表示部3aになっている。
【選択図】図1

Description

本考案は、箱の開封後において広告などの表示部分が視認性の高い状態で表示される包装箱に関する。
従来、包装箱として特許文献1に記載されたものが知られている。この包装箱は、いわゆるB式タイプのものであり、前後左右の側板及び天板などを備えている。この包装箱では、商品広告が天板の表面に印刷されている。この包装箱の開封時には、左右の側板及び後側板の上半部が破断可能線に沿って切り離され、前側板の上半部が平面視台形状の破断可能線に沿って破断される。
さらに、天板が前側板との境目に沿って折り曲げられ、天板と差込片との境目における左右の切れ目が前側板の開口の縁部に差し込まれることにより、天板が表示板として斜め前下がりの姿勢で包装箱の前方に突出した状態で設置される。それにより、表示板の表面の商品広告が視認性の高い状態で表示される。
特開2005-53560号公報
包装箱は、一般的に上下方向に積み重ねられることが多いところ、上記特許文献1の包装箱の場合、そのように上下方向に積み重ねた際、天板すなわち表示板の表面の商品広告が汚れてしまい、見栄えが悪化するおそれがある。
本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、表示部分が汚れにくく、見栄えを向上させることができる包装箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、角筒状で有底の包装箱であって、包装箱の側壁を構成する3つ以上の側板と、包装箱の天壁を構成するように、3つ以上の側板のうちの少なくとも1つである特定側板に連設された天板と、を備え、特定側板には、特定側板を折り曲げるための折目線及び特定側板を破断するための破断可能線が形成されており、折目線は、特定側板と天板との境目に形成された境目折目線と、境目折目線の下方において横方向に延びるように形成された上側折目線と、上側折目線の下方において横方向に延びるように形成された下側折目線と、下側折目線の下方において横方向に延びるとともに、特定側板の横方向の長さよりも短くなるように形成された最下位折目線と、を含んでおり、破断可能線は、最下位折目線の両端と特定側板の上側の両端との間にそれぞれ延びるように形成された2つの側板破断可能線と、最下位折目線の左端と特定側板の左端との間の横方向の距離以上の長さを有し、境目折目線に沿いながら境目折目線の左端と特定側板の左端との間に延びるように形成された左側境目破断可能線と、最下位折目線の右端と特定側板の右端との間の横方向の距離以上の長さを有し、境目折目線に沿いながら境目折目線の右端と特定側板の右端との間に延びるように形成された右側境目破断可能線と、を含んでおり、特定側板の外表面における境目折目線と上側折目線と2つの側板破断可能線との間に対応する部分は、表示部分になっていることを特徴とする。
この包装箱によれば、特定側板には、境目折目線、上側折目線、下側折目線及び最下位折目線が形成され、さらに、2つの側板破断可能線が最下位折目線の両端と特定側板の上側の両端との間にそれぞれ延びるように形成されている。そのため、包装箱の開封時、作業者によって、特定側板が2つの側板破断可能線に沿って破断されることにより、特定側板の天板との境目から最下位折目線までの部分(以下「側板破断部」という)が切り離される。それにより、特定側板の上側に開口が形成される。
そして、作業者によって、天板と側板破断部との間を左側境目破断可能線及び右側境目破断可能線に沿って破断して左右2つの切れ目を作成する作業と、天板を境目折目線に沿って内側に折り曲げる作業と、側板破断部を下側折目線に沿って下方に折り曲げる作業とが実行される。さらに、作業者によって、側板破断部を下側折目線に沿って上方に折り曲げる作業と、側板破断部を上側折目線に沿って箱内部側に折り曲げる作業と、天板を包装箱側に残った特定側板の内面に沿って下方に移動させる作業と、左右2つの切れ目を介して、側板破断部を特定側板の開口の左右の縁部に係止する作業が実施される。以上の開封作業を実施することにより、側板破断部の上側折目線と下側折目線との間の外表面の部分すなわち表示部分が、包装箱の外表面よりも外側に突出する姿勢に保持されることになる。
この包装箱の場合、表示部分が特定側板の表面に設けられているので、包装箱を上下方向に積み重ねた場合でも、この表示部分が汚れるのを回避でき、表示部分の広告などを見栄えよく表示することができる。同じ理由により、本考案の包装箱を、B式タイプのものに限らず、A式タイプのものにも適用でき、汎用性を向上させることができる。
さらに、側板破断部の最下位折目線と下側折目線との間の部分が特定側板の表面に当接した姿勢にされるとともに、側板破断部が左右2つの切れ目を介して特定側板の上側開口の縁部に係止されるので、表示部分がぐらついたりすることなく、表示部分を安定した姿勢に保持することができるとともに、表示部分を任意の角度の斜め前下がりの姿勢に設定することができる。さらに、この表示部分に絵柄及び広告などを表示した場合、絵柄及び広告などの視認性を向上させることができる。以上により、包装箱の商品性を向上させることができる。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の包装箱において、2つの側板破断可能線は、左側境目破断可能線の左端及び右側境目破断可能線の右端から下方にそれぞれ延びる一対の第1線部と、下方に向かうほど互いの間隔が狭くなるように、一対の第1線部の下端から斜め下がりにそれぞれ延びる一対の第2線部と、一対の第2線部の下端と最下位折目線の両端との間で上下方向にそれぞれ延びる一対の第3線部と、を含んでいることを特徴とする。
この包装箱によれば、2つの側板破断可能線の一対の第2線部は、下方に向かうほど互いの間隔が狭くなるように、一対の第1線部の下端から斜め下がりにそれぞれ延びており、一対の第3線部は、一対の第2線部の下端と最下位折目線の両端との間で上下方向にそれぞれ延びている。したがって、側板破断部を、左右2つの切れ目を介して、一対の第2線部及び一対の第3線部によって形成された上側開口の縁部の上下方向の任意の位置に係止させることができる。それにより、側板破断部の表示部分の表示位置を変更することができ、商品性を向上させることができる。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に記載の包装箱において、境目折目線と下側折目線の上下方向の間隔は、下側折目線と最下位折目線の上下方向の間隔よりも長く構成されていることを特徴とする。
この包装箱によれば、境目折目線と下側折目線の上下方向の間隔は、下側折目線と最下位折目線の上下方向の間隔よりも長く構成されている。したがって、側板破断部の最下位折目線と下側折目線との間の部分を、最下位折目線を介して包装箱に残っている特定側板の表面に当接した姿勢にすることにより、側板破断部を上側折目線が手前に突き出た姿勢にすることができる。それにより、境目折目線と上側折目線と2つの側板破断可能線との間に対応する部分である表示部分を、より安定した状態で斜め前下がりの姿勢に保持することができる。
請求項4に係る考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱において、最下位折目線は、特定側板を破断するための破断可能線で構成されていることを特徴とする。
この包装箱によれば、最下位折目線は、特定側板を破断するための破断可能線で構成されているので、天板及び側板破断部を、最下位折目線を介して包装箱から切り離すことができる。
本考案の一実施形態に係る包装箱の外観を示す斜視図である。 包装箱の組立前の構成を示す平面図である。 図3Aは開封前の包装箱を示す斜視図であり、図3Bは上側フラップが手前に開封された状態を示す斜視図である。 図4Aは前側板の上側部分が破断されて手前に折り曲げられた状態を示す斜視図であり、図4Bは上側フラップが内側に折りたたまれて箱内部に差し込まれた状態を示す斜視図である。 図5Aは広告表示部が斜め前下がりに保持された状態を示す斜視図であり、図5Bは広告表示部などが削除された状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の一実施形態に係る包装箱について説明する。図1に示すように、本実施形態の包装箱1は、外観が直方体状に形成された、いわゆるA式段ボール箱タイプのものである。
この包装箱1では、例えば、陳列用の商品が内部に収納されるとともに、開封時には箱の一部が破断される。なお、本実施形態の場合、商品として、ペットボトルタイプの商品S(図5A,5B参照)が収納される。
この包装箱1は、図2に示すほぼ矩形状の段ボール板紙1xを原紙から打抜いて形成した後、これを折り曲げて組み立てられる。以下、図2を参照しながら、段ボール板紙1xの構成について説明する。なお、以下の段ボール板紙1xの説明においては、便宜上、図2の上下方向を「上下」、左右方向を「左右」という。
図2に示すように、段ボール板紙1xは、右側板2、前側板3、左側板4及び後側板5を備えている。これらの要素2~5はいずれも平面視矩形でかつ一体に形成されているとともに、上下方向の長さが同一に構成されている。
なお、図2に示されている要素2~5の表面は、包装箱1を組み立てた際、包装箱1の内表面となる部位である。また、本実施形態では、右側板2、前側板3、左側板4及び後側板5が3つ以上の側板に相当し、前側板3及び後側板5が特定側板に相当する。
右側板2は、前側板3の右端部に連設されており、右側板2と前側板3との境目には、後述する破断可能線c3の第1線部c31及び折目線f1が形成されている。この折目線f1は、段ボール板紙1xの折り曲げを容易にするための線(例えば、ミシン目状の線)であり、この点は後述する他の折目線においても同様である。
この右側板2の上下端部には、折目線f2,f2を介して、上下一対の内フラップ6,6が連設されている。これらの内フラップ6,6の各々は、平面視矩形に形成され、左右方向の長さが右側板2よりも若干短く設定されている。
また、各内フラップ6の上下方向の長さは、後述する内フラップ8及び外フラップ7,9と同一であるとともに、右側板2の左右方向の長さのほぼ半分のサイズに設定されている。
さらに、右側板2には、破断可能線c1が形成されている。この破断可能線c1は、右側板2の上側の所定位置に設けられ、折目線f2と平行な状態で右側板2の左右両端間に延びているとともに、その左端は、後述する破断可能線c3の第1線部c31の下端と交わっている。
破断可能線c1は、段ボール板紙1xの破断及び折り曲げを容易にするためのミシン目線で構成されており、この点は後述する他の破断可能線においても同様である。
前側板3の上下端部には、上下一対の外フラップ7,7が連設されている。これらの外フラップ7,7の各々は、平面視矩形に形成され、左右方向の長さが前側板3よりも若干短く設定されている。なお、本実施形態では、上外フラップ7が天板に相当する。
また、前側板3と上外フラップ7との境目には、左右一対の破断可能線c2,c2及び折目線f3が形成され、前側板3と下外フラップ7との境目は、折目線f4が形成されている。折目線f3は、前側板3と上外フラップ7との境目の左右方向の中央部に配置され、左右一対の破断可能線c2,c2は、折目線f3の両端と前側板3の両端との間に延びている。なお、本実施形態では、左右の破断可能線c2,c2が左側境目破断可能線及び右側境目破断可能線に相当し、折目線f3が境目折目線に相当する。
さらに、前側板3には、破断可能線c3及び折目線f5,f6が形成されている。破断可能線c3は、前側板3の上端の左右両端部から下方に凸に延びるように設けられており、一対の第1線部c31,c31、一対の第2線部c32,c32、一対の第3線部c33,c33及び第4線部c34を備えている。
なお、本実施形態では、破断可能線c3における一対の第1~第3線部c31~c33が2つの側板破断可能線に相当し、第4線部c34が最下位折目線及び破断可能線に相当する。さらに、折目線f5が上側折目線に相当し、折目線f6が下側折目線に相当する。
一対の第1線部c31,c31はそれぞれ、前側板3と右側板2との境目及び前側板3と左側板4の境目において、前側板3の上端から下方に所定長さで延びている。一対の第2線部c32,c32は、一対の第1線部c31,c31の下端から延び、下側に向かうほど、互いの間隔が狭くなるように斜め下がりの状態で線対称に配置されている。
また、一対の第3線部c33,c33は、一対の第2線部c32,c32の下端から下方に所定長さで延びている。さらに、第4線部c34は、一対の第3線部c33,c33の下端の間に延びている。この第4線部c34の右端と前側板3の右端との間隔、及び第4線部c34の左端と前側板3の左端との間隔は、破断可能線c2の長さとほぼ同一に設定されている。
一方、折目線f5は、折目線f3から所定値分、下側の位置に設けられ、折目線f3と平行な状態で、前側板3の左右両端間に延びている。これらの折目線f3と折目線f5と一対の第1線部c31,c31との間の部分の裏面(すなわち包装箱1の外表面)は、広告表示部3a(図1参照)になっており、この広告表示部3aには、商品広告用の広告メッセージM(図1参照)が印刷されている。なお、この広告表示部3aにおいて、商品広告用の広告メッセージMに代えて、商品の写真又はイラストなどを印刷するように構成してもよい。
また、折目線f6は、折目線f5から所定値分、下側の位置に設けられ、折目線f5と平行な状態で、第2線部c32,c32の間に延びている。ここで、折目線f6と折目線f3との間隔は、上外フラップ7の上下方向の長さよりも若干、大きく設定されている。これは、包装箱1の開封時、後述する図4Aに示すように、上外フラップ7及び前側板3の上側部を、折目線f6を介して下方に折り曲げることができるようにするためである。
また、折目線f6と折目線f3との間隔は、折目線f6と第4線部c34との間隔よりも所定値分、大きく設定されている。これは、包装箱1の開封時、後述する図5Aに示すように、広告表示部3aが包装箱1の前側において斜め前下がりの姿勢になるようにするためである。
また、前側板3の左端部には、破断可能線c3の第1線部c31及び折目線f7を介して、左側板4が連設されている。この折目線f7は、折目線f1と同一の長さで上下方向の同じ位置に配置されている。
左側板4は、前述した右側板2と同一サイズを有し、その上下端部には、折目線f8,f8を介して、上下一対の内フラップ8,8が連設されている。これらの内フラップ8,8の各々は、前述した内フラップ6と同一のサイズ及び形状を有している。
さらに、左側板4には、破断可能線c4が形成されている。この破断可能線c4は、前述した右側板2の破断可能線c1と同一線上に位置するように、左側板4の左右両端間に延びているとともに、その左端は、破断可能線c3の第1線部c31の下端と交わっている。
左側板4の左端部には、後述する破断可能線c6の第1線部c61及び折目線f9を介して、後側板5が連設されている。この折目線f9は、折目線f7と同一の長さで上下方向の同じ位置に配置されている。
後側板5は、前述した前側板3と同一サイズを有しており、その上下端部には、上下一対の外フラップ9,9が連設されている。これらの外フラップ9,9の各々は、前述した外フラップ7と同一のサイズ及び形状に構成されている。なお、本実施形態では、上外フラップ9が天板に相当する。
また、後側板5と上外フラップ9との境目には、左右一対の破断可能線c5,c5及び折目線f10が形成され、後側板5と下外フラップ7との境目は、折目線f11が形成されている。これらの破断可能線c5,c5及び折目線f10,f11は、前述した破断可能線c2,c2及び折目線f3,f4と同一に構成されている。なお、本実施形態では、左右の破断可能線c5,c5が左側境目破断可能線及び右側境目破断可能線に相当し、折目線f10が境目折目線に相当する。
さらに、後側板5には、破断可能線c6が形成されており、この破断可能線c6は、一対の第1線部c61,c61、一対の第2線部c62,c62、一対の第3線部c63,c63及び第4線部c64を備えている。これらの第1~第4線部c61~c64は、前述した破断可能線c3の第1~第4線部c31~c34と同一に構成されている。すなわち、破断可能線c6は、破断可能線c3と同一に構成されている。
なお、本実施形態では、破断可能線c6における一対の第1~第3線部c61~c63が2つの側板破断可能線に相当し、第4線部c64が最下位折目線及び破断可能線に相当する。
また、後側板5には、折目線f12,f13が形成されており、これらの折目線f12,f13はそれぞれ、前側板3の折目線f5,f6と同一に構成されている。なお、本実施形態では、折目線f12が上側折目線に相当し、折目線f13が下側折目線に相当する。
さらに、折目線f10と折目線f12と一対の第1線部c61,c61との間の部分の裏面(すなわち包装箱1の外表面)は、広告表示部3aと同様の広告表示部(図示せず)になっており、この広告表示部には、商品広告用の広告メッセージ(図示せず)が印刷されている。
一方、後側板5の左端部には、破断可能線c6の第1線部c61及び折目線f14を介して、大接着片10が連設されている。この折目線f14は、折目線f9と同一の長さで上下方向の同じ位置に配置されている。大接着片10は、平面視台形に形成され、その上端が後側板5の上端と一致するように配置されているとともに、左右方向のサイズが左側板4よりもかなり小さく設定されている。
この大接着片10には、破断可能線c7が形成されている。この破断可能線c7は、前述した後側板5の破断可能線c4と同一線上に位置するように、大接着片10の左右両端間に延びるとともに、その右端は、破断可能線c6の第1線部c61の下端と交わっている。
また、大接着片10の上端部には、折目線f15を介して、小接着片11が連設されている。この小接着片11は、平面視台形に形成され、上下方向の長さが大接着片10よりもかなり小さく設定されている。
次に、以上の図2に示す段ボール板紙1xから図1に示す包装箱1を組み立てる手順について説明する。なお、以下の説明においては、図1の矢印X1-X2で示す方向を「前後方向」、矢印Y1-Y2で示す方向を「左右方向」、上下方向を「上下方向」とそれぞれ呼ぶ。
まず、作業者によって、段ボール板紙1xの右側板2が、破断可能線c3の第1線部c31及び折目線f1を介して、前側板3に対して直角になるように組立方向に折り曲げられる。この場合の「組立方向」とは、図2の各種破断可能線及び折目線が包装箱1の内側になるような方向である。
さらに、前側板3が、破断可能線c3の第1線部c31及び折目線f7を介して、左側板4に対して直角になるように組立方向に折り曲げられ、左側板4が、破断可能線c6の第1線部c61及び折目線f9を介して、左側板4に対して直角になるように組立方向に折り曲げられる。
次いで、大接着片10が、破断可能線c6の第1線部c61及び折目線f14を介して、後側板5に対して組立方向に折り曲げられた後、接着剤を介して、右側板2に固定される。
その後、下内フラップ6が、折目線f2を介して、右側板2に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられ、下内フラップ8が、折目線f8を介して、左側板4に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられる。
そして、下外フラップ7が、折目線f4を介して、前側板3に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられた後、接着剤を介して、下内フラップ6,8の表面に固定される。さらに、下外フラップ9が、折目線f11を介して、後側板5に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられた後、接着剤を介して、下内フラップ6,8の表面に固定される。
以上により、下内フラップ6,8及び下外フラップ7,9を底壁とする包装箱1が形成されるので、その内部に複数の商品Sが収納される。
次いで、小接着片11が、折目線f15を介して、大接着片10に対して直角になるように包装箱1の内側に折り曲げられる。その後、上内フラップ6が、折目線f2を介して、右側板2に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられた後、接着剤を介して、小接着片11の表面に固定される。
さらに、上内フラップ8が、折目線f8を介して、左側板4に対して直角になるように包装箱1の内側に折り曲げられる。次いで、上外フラップ7が、折目線f3及び破断可能線c2,c2を介して、前側板3に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられた後、接着剤を介して、上内フラップ6,8の表面に固定される。
さらに、上外フラップ9が、折目線f10及び破断可能線c5,c5を介して、後側板5に対して直角になるように包装箱1の内側に向かって折り曲げられた後、接着剤を介して、上内フラップ6,8の表面に固定される。以上により、上内フラップ6,8及び上外フラップ7,9を天壁とし、商品Sを内蔵した状態で、包装箱1が組み立てられる。それにより、図1に示す状態の包装箱1が完成する。
同図に示すように、包装箱1が完成した状態では、広告メッセージMが前側板3の上側の広告表示部3aに表示された状態となる。また、図示しないが、広告メッセージが後側板5の上側の広告表示部にも表示された状態となる。なお、図1では、破断可能線c3などとの差別化を図るために、前側板3の内表面に形成された折目線f5,f6が2点鎖線で表示されている。
次に、図3A~図5Bを参照しながら、本実施形態の包装箱1の開封作業について説明する。なお、以下の説明では、上外フラップ7及び前側板3を開封する場合を例にとって説明する。
まず、図3Aに示すように、包装箱1が未開封にある場合において、作業者は、手Hで、上外フラップ7を上内フラップ6,8から引き剥がした後、上外フラップ7を折目線f3及び破断可能線c2,c2を介して手前に回動させることにより、上外フラップ7を前側板3の前面に当接した状態にする(図3B参照)。
次いで、図4Aに示すように、作業者は、上外フラップ7及び前側板3の上側部を、折目線f6を介して下方に折り曲げる。その後、作業者は、前側板3の上側部を破断可能線c3に沿って包装箱1から切り離す。以下、この破断可能線c3に沿って包装箱1から切り離された前側板3の部分を「前側板3の破断部」という。
次いで、図4Bに示すように、上外フラップ7を折目線f3及び破断可能線c2,c2を介して奥側に回動させた後、上外フラップ7と前側板3の間を破断可能線c2,c2を介して破断することにより、2つの切れ目を両者の間に形成する。
そして、作業者は、これらの切れ目を前側板3に形成された開口の縁部に差し込みながら、上外フラップ7を前側板3の内面に沿うように包装箱1内に挿入する。そして、2つの切れ目が第3線部c33の下端の位置に達するまで、前側板3の破断部を下方に押し下げると同時に、前側板3の破断部を、折目線f5,f6及び破断可能線c3の第4線部c34に沿って折り曲げる。
その際、前側板3の破断部は、折目線f3と折目線f5の間の外表面の部分である広告表示部3aが斜め前下がりになり、折目線f5と折目線f6との間の斜め後ろ下がりになるとともに、折目線f6と第4線部c34との間が包装箱1に残っている前側板3の表面に沿う姿勢になるように、折り曲げられる。
以上の開封作業により、図5Aに示すように、包装箱1が開封され、商品Sが陳列された状態になるとともに、広告メッセージMが印刷された広告表示部3aが、包装箱1の前方に突出しながら斜め前下がりの姿勢になる。この場合、広告表示部3aが斜め前下がりの姿勢になるのは、折目線f3と折目線f6の間の距離が折目線f6と第4線部c34との距離よりも長いことによる。
なお、図示しないが、本実施形態の包装箱1の場合、以上と同様に開封作業を実施することにより、上外フラップ9及び後側板5を開封することができる。
以上のように、本実施形態の包装箱1によれば、広告表示部3aが前側板3に設けられていることにより、包装箱1を上下方向に積み重ねた場合でも、広告表示部3aが汚れるのを回避でき、包装箱1の開封後、広告表示部3aの広告メッセージMを見栄えよく表示することができる。同じ理由により、本考案の包装箱1を、B式段ボール箱タイプ及びA式段ボール箱タイプの双方に適用することができ、汎用性を向上することができる。
また、前側板3の破断部は、上外フラップ7との境目における2つの切れ目が前側板3の開口の縁部に差し込まれることにより、包装箱1に係止されることになる。それにより、広告表示部3aを、ぐらついたりすることなく、安定した姿勢に保持することができる。
また、包装箱1の開封時において広告表示部3aが不要な場合には、前側板3の破断部を破断可能線c3の第4線部c34に沿って包装箱1から切り離し、右側板2、左側板4及び大接着片10をそれぞれ破断可能線c1,c4,c7に沿って包装箱1から切り離すことにより、包装箱1を図5Bに示す状態に開封することができる。
さらに、包装箱1では、前側板3の破断部における2つの切れ目の部分が前側板3の開口部の縁部に係止される位置を、第2線部c32及び第3線部c33の間において任意に変更することができる。それにより、商品性を向上させることができる。
なお、実施形態は、包装箱1を直方体状のものとした例であるが、本考案の包装箱はこれに限らず、角筒状で有底のものであればよい。例えば、包装箱を三角筒状で有底のもの又は五角以上の多角筒状で有底のものとしてもよい。
また、実施形態は、前側板3及び後側板5を特定側板とした例であるが、これに代えて、右側板2、前側板3、左側板4及び後側板5の少なくとも1つを特定側板としてもよい。
さらに、実施形態は、最下位折目線として、破断可能線c3,c6の第4線部c34,c64を用いた例であるが、本考案の最下位折目線は、これに限らず、下側折目線の下方において横方向に延びるとともに、特定側板の横方向の長さよりも短くなるように形成されたものであればよい。例えば、最下位折目線として、破断可能線c3,c6の第4線部c34,c64を折目線に代えたものを用いてもよい。
一方、実施形態は、左側境目破断可能線及び右側境目破断可能線として、左右一対の破断可能線c2,c2,c5,c5を用いた例であるが、本考案の境目破断可能線は、これらに限らず、境目折目線の両端と特定側板の両端との間の少なくとも一方に延びるように形成されたものであればよい。例えば、左破断可能線c2と右破断可能線c2の長さを互いに異なるように構成したものを用いてもよい。
また、実施形態は、破断可能線c3における一対の第1~第3線部c31~c33を、2つの側板破断可能線として用いた例であるが、本考案の2つの側板破断可能線は、これらに限らず、最下位折目線の両端と特定側板の上側の両端との間に延びるように形成されたものであればよい。例えば、2つの側板破断可能線を、前側板3の上縁の両端から第4線部c34の両端に向かって直線的に延びる2つの破断可能線としてもよい。
さらに、実施形態は、上外フラップ7,9を天板とした例であるが、本考案の天板はこれらに限らず、包装箱の天壁を構成するように、3つ以上の側板のうちの少なくとも1つである特定側板に連設されたものであればよい。例えば、A式段ボール箱タイプの包装箱における上側のフラップを天板としてもよい。
一方、実施形態は、折目線f1~15を包装箱1の内表面に形成した例であるが、折目線f1~15を包装箱1の外表面に形成してもよい。
1 包装箱
2 右側板(側板)
3 前側板(特定側板)
4 左側板(側板)
5 後側板(特定側板)
7 上外フラップ(天板)
9 上外フラップ(天板)
f3 折目線(境目折目線)
f5 折目線(上側折目線)
f6 折目線(下側折目線)
f10 折目線(境目折目線)
f12 折目線(上側折目線)
f13 折目線(下側折目線)
c2 左右の破断可能線(左側境目破断可能線、右側境目破断可能線)
c3 破断可能線
c31 第1線部(側板破断可能線)
c32 第2線部(側板破断可能線)
c33 第3線部(側板破断可能線)
c34 第4線部(最下位折目線、破断可能線)
c10 破断可能線(境目破断可能線)
c5 左右の破断可能線(左側境目破断可能線、右側境目破断可能線)
c6 破断可能線
c61 第1線部(側板破断可能線)
c62 第2線部(側板破断可能線)
c63 第3線部(側板破断可能線)
c64 第4線部(最下位折目線、破断可能線)

Claims (4)

  1. 角筒状で有底の包装箱であって、
    当該包装箱の側壁を構成する3つ以上の側板と、
    当該包装箱の天壁を構成するように、前記3つ以上の側板のうちの少なくとも1つである特定側板に連設された天板と、
    を備え、
    前記特定側板には、当該特定側板を折り曲げるための折目線及び当該特定側板を破断するための破断可能線が形成されており、
    前記折目線は、
    前記特定側板と前記天板との境目に形成された境目折目線と、
    当該境目折目線の下方において横方向に延びるように形成された上側折目線と、
    当該上側折目線の下方において横方向に延びるように形成された下側折目線と、
    当該下側折目線の下方において横方向に延びるとともに、前記特定側板の横方向の長さよりも短くなるように形成された最下位折目線と、を含んでおり、
    前記破断可能線は、
    前記最下位折目線の両端と前記特定側板の上側の両端との間にそれぞれ延びるように形成された2つの側板破断可能線と、
    前記最下位折目線の左端と前記特定側板の左端との間の横方向の距離以上の長さを有し、前記境目折目線に沿いながら前記境目折目線の左端と前記特定側板の前記左端との間に延びるように形成された左側境目破断可能線と、
    前記最下位折目線の右端と前記特定側板の右端との間の横方向の距離以上の長さを有し、前記境目折目線に沿いながら前記境目折目線の右端と前記特定側板の前記右端との間に延びるように形成された右側境目破断可能線と、を含んでおり、
    前記特定側板の外表面における前記境目折目線と前記上側折目線と前記2つの側板破断可能線との間に対応する部分は、表示部分になっていることを特徴とする包装箱。
  2. 請求項1に記載の包装箱において、
    前記2つの側板破断可能線は、
    前記左側境目破断可能線の左端及び前記右側境目破断可能線の右端から下方にそれぞれ延びる一対の第1線部と、
    下方に向かうほど互いの間隔が狭くなるように、前記一対の第1線部の下端から斜め下がりにそれぞれ延びる一対の第2線部と、
    当該一対の第2線部の下端と前記最下位折目線の両端との間で上下方向にそれぞれ延びる一対の第3線部と、を含んでいることを特徴とする包装箱。
  3. 請求項1又は2に記載の包装箱において、
    前記境目折目線と前記下側折目線の上下方向の間隔は、前記下側折目線と前記最下位折目線の上下方向の間隔よりも長く構成されていることを特徴とする包装箱。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱において、
    前記最下位折目線は、前記特定側板を破断するための前記破断可能線で構成されていることを特徴とする包装箱。
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