JP3235604U - 寝衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】表裏面の確認を省略することができる寝衣を提供する。【解決手段】寝衣1は、着用者の胴体を覆う胴体覆い部21、着用者の各腕を覆う袖部4L、4R、及び着用者の各脚部を覆う脚覆い部を構成する衣本体を備え、胴体覆い部21の首回りに設けられる襟部5と、袖部に設けられる袖口部6と、脚覆い部に設けられる裾部と、を有し、襟部、袖口部、及び裾部は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、テープ部材を挟んで対向して設けられる一対の帯部512F、512B、612Fと、を備え、折り山が一対の帯部から延出されるように、一対の帯部がテープ部材を挟んだ状態で縫着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、寝衣に関する。
従来、病院やホテルでパジャマやガウン等の寝衣が貸し出されている。これらの寝衣は、洗濯業者等により回収され、洗濯、乾燥等を経て、表側を表面とし、裏側を裏面として折り畳まれて、再び病院やホテルに納品される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−317313号公報
しかしながら、洗濯業者等により回収された寝衣は、上着の袖やズボンの片側について、表側を表面とし裏側を裏面とするように人手により揃えられる。この際、寝衣の表裏面を人手により確認しなければならず、作業効率を低下させていた。
本考案の目的は、表裏面の確認を省略することができる寝衣を提供することにある。
上記目的は、以下の本考案によって解決される。
即ち、本考案は、着用者の胴体を覆う胴体覆い部、着用者の各腕を覆う袖部、及び着用者の各脚部を覆う脚覆い部を構成する衣本体を備えた寝衣であって、前記胴体覆い部の首回りに設けられる襟部と、前記袖部に設けられる袖口部と、前記脚覆い部に設けられる裾部と、を有し、前記襟部、前記袖口部、及び前記裾部は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山を有するテープ部材と、前記テープ部材を挟んで対向して設けられる一対の帯部と、を備え、前記折り山が前記一対の帯部から延出されるように、前記一対の帯部が前記テープ部材を挟んだ状態で縫着されていることを特徴とする。
即ち、寝衣に設けられた襟部、袖口部、及び裾部は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山を有するテープ部材と、テープ部材を挟んで対向して設けられる一対の帯部と、を備え、折り山が一対の帯部から延出されるように、一対の帯部がテープ部材を挟んだ状態で縫着されている。これによれば、襟部、袖口部、及び裾部は、表側から見た際にも、裏側から見た際にも、テープ部材、一対の帯部の順で設けられている。これによれば、襟部、袖口部、及び裾部は表裏の区別のない構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとなる。これにより、例えばクリーニング後に折り畳んで使用可能状態とする際に、寝衣の表裏面を確認する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
また、襟部は、折り山が、一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、一対の帯部の幅方向の他端には、衣本体の端縁が挟んで縫着されていることが好ましい。これによれば、襟部は、表側及び裏側は表裏の区別のない同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
また、前記袖口部及び前記裾部において、前記一対の帯部のうち一方は、前記衣本体に連続して設けられ、前記折り山が、前記一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、前記一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されていることが好ましい。これによれば、袖口部及び裾部は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
また、前記胴体覆い部には前立て部が設けられ、前記前立て部において、前記一対の帯部のうち一方は、前記衣本体に連続して設けられ、前記折り山が、前記一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、前記一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されていることが好ましい。これによれば、前立て部は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
また、胴体覆い部は、前身頃、及び後身頃が肩線に沿って縫着された第1縫着部と、前身頃、及び後身頃が脇線に沿って縫着された第2縫着部と、を有し、袖部は、袖布が筒状となるように袖底で縫着された第3縫着部を有し、胴体覆い部、及び袖部は、アームホールに沿って縫着された第4縫着部によって縫着され、脚覆い部は、レッグ布が筒状となるように股下で縫着された第5縫着部と、左右の前記レッグ布が一体となるようにたて廻しに沿って縫着された第6縫着部と、を有し、第2縫着部、第1縫着部、第3縫着部、第4縫着部、第5縫着部、第6縫着部は、巻き伏せ本縫いで縫着されていることが好ましい。これによれば、寝衣は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
本考案によれば、寝衣は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。これにより、例えば寝衣を折り畳む際の作業効率の向上を図ることができる。
本考案の第1実施形態にかかる寝衣であり、(A)は、上衣を示す正面図であり、(B)は、上衣を示す背面図である。 (A)は、前記寝衣の要部拡大斜視図であり、(B)は(A)の断面図である。 図1中のI−I線に沿う断面図である。 図1中のII−II線に沿う断面図である。 前記寝衣における下衣を示す正面図である。 図5中のIII−III線に沿う断面図である。 前記下衣を折り畳んだ状態を示す平面図である。 本考案の第2実施形態にかかる寝衣であり、(A)は、上衣を示す正面図であり、(B)は、上衣を示す背面図である。 図8中のIV−IV線に沿う断面図である。
(第1実施形態)
以下、本考案の第1実施形態にかかる寝衣としての甚平1を図1〜7を参照して説明する。甚平1は、前中央開きで左前身頃2L及び右前身頃2Rを、紐100を用いて閉じる上衣20、及び下衣30(脚覆い部、図5参照)から構成されている。図1は、本考案の第1実施形態にかかる寝衣であり、(A)は、上衣を示す正面図であり、(B)は、上衣を示す背面図である。図2(A)は、前記寝衣の要部拡大斜視図であり、(B)は(A)の断面図である。図3は、図1中のI−I線に沿う断面図である。図4は、図1中のII−II線に沿う断面図である。図5は、前記寝衣における下衣を示す正面図である。図6は、図5中のIII−III線に沿う断面図である。図7は、前記下衣を折り畳んだ状態を示す平面図である。本実施形態において甚平1は、例えば綿織物にあって表裏に模様がプリントされた生地が所定形状に裁断され、縫着されて構成されている。即ち、後述する左前身頃2L、右前身頃2R、後身頃3、及び左右の袖部4L、4Rは、一枚の生地が裁断されて構成されている。以下では、生地が所定形状に裁断されて甚平1を構成するパーツを総称して「生地材(衣本体)」と記す場合がある。
上衣20は、図1(A)(B)に示すように、左前身頃2L、右前身頃2R、後身頃3、左右の袖部4L、4R、襟部5、及び左右の袖口部6、6を備える。図1(A)(B)に示すように、左前身頃2L、右前身頃2R、及び後身頃3は所定位置で縫着されて着用者の胴体を覆う胴体覆い部21を構成する。襟部5は胴体覆い部21の首回りに縫着されている。左右の袖部4L、4Rは、胴体覆い部21に縫着されているとともに、各袖部4L(4R)には、袖口部6が縫着されている。
胴体覆い部21は、図1(A)(B)に示すように、左前身頃2L及び後身頃3が、左肩線LA及び左側の脇線LBの位置でそれぞれ(後述の)巻き伏せ本縫いBで縫着され、右前身頃2R及び後身頃3が、右肩線RS及び右側の脇線RBの位置でそれぞれ巻き伏せ本縫いBで縫着されて構成されている。また、左前身頃2L、右前身頃2R及び後身頃3は、裾Cの位置で三つ折り縫いTで縫着されている。
ここで、巻き伏せ本縫いBとは、図2(A)(B)に示すように、互いに縫着される2枚の生地材S1、S2の各端縁eが折り返された折り返し部分R1、R2を形成し、一方の生地材S1(図2の例では後身頃3)と一方の折り返し部分R1との間に、他方の折り返し部分R2を挟み込む。また、他方の生地材S2(図2の例では左前身頃2L)と他方の折り返し部分R2との間に、一方の折り返し部分R1を挟み込む。この状態で、生地材S1、S2が4重に重なった部分を互いに平行な縫い目L、Lで縫着する縫い合わせ手法のことをいう。これによれば、巻き伏せ本縫いBで縫着された部位は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。
襟部5は、図3に示すように、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)と、を備える。テープ部材11は、生地を45度の角度で裁断した帯板状のバイヤステープである。襟部5を形成する場合には、予め各襟用帯部512F、512Bの幅方向の両端縁eを内側に折り曲げておき、一対の襟用帯部512F、512Bにおける幅方向の一端部からテープ部材11の折り山aが延出するようにテープ部材11を挟み、幅方向の他端部の間に左前身頃2L(または右前身頃2R、若しくは後身頃3)を挟み、この状態で各襟用帯部512F、512Bの幅方向の両端部を互いに平行な縫い目L1、L2で縫着することで襟部5が形成される。また、本実施形態では、テープ部材11は、無地の生地から構成され、一対の襟用帯部512F、512Bは、生地材と共布で構成されている。これによれば、襟部5は表裏の区別のない構成となる。
袖部4L(4R)は、図1(A)(B)に示すように、袖布が筒状となるように周方向の端縁同士が袖底RIの位置(以下、第3縫着部と記し、符号RIを付与する場合がある)で巻き伏せ本縫いBで縫着されている。また、各袖部4L(4R)と胴体覆い部21とは、アームホールLE(RE)の位置(以下、第4縫着部と記し、符号LE、REを付与する場合がある)で巻き伏せ本縫いBで縫着されることで接続されている。
袖口部6は、図4に示すように、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)と、を備える。一対の袖口用帯部612F、612Bのうち一方は袖布に連続して設けられている。袖口部6を形成する場合には、予め各袖口用帯部612F、612Bの幅方向の一端縁eを内側に折り曲げておき、一対の袖口用帯部612F、612Bにおける幅方向の一端部からテープ部材11の折り山aが延出するようにテープ部材11を挟み、幅方向の他端部同士を重ねる。この状態で各袖口用帯部612F、612Bの幅方向の両端部を互いに平行な縫い目L1、L2で縫着することで袖口部6が形成される。また、本実施形態では、テープ部材11は、無地の生地から構成され、一対の袖口用帯部612F、612Bは、生地材と共布で構成されている。これによれば、袖口部6は表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。
下衣30は、図5に示すように、着用者の左右の脚部を覆う脚覆い部30L(30R)を備える。各脚覆い部30L(30R)は、左右のレッグ布7L(7R)、及び裾部8を備え、これらが所定位置で縫着されて構成されている。
各レッグ布7L(7R)は、図5、7に示すように、レッグ前身頃70F、及びレッグ後身頃70Bを有して構成されている。各脚覆い部30L(30R)は、レッグ前身頃70F及びレッグ後身頃70Bが筒状となるように、下脇線LF(RF)及び股下LG(RG)の各位置で巻き伏せ本縫いBで縫着され、下衣30は、左右のレッグ布7L(7R)が一体となるようにたて廻しHに沿って巻き伏せ本縫いBで縫着されて構成されている。また、ウエスト部分には、不図示の平ゴムが設けられて、ウエスト部分の寸法が調整可能になっている。なお、本実施形態では、レッグ布7L(7R)は、レッグ前身頃70F、及びレッグ後身頃70Bの2部材から構成されて、筒状となるように下脇線LF(RF)及び股下LG(RG)で縫着されているがレッグ布7L(7R)は連続する1枚の生地から構成されて筒状となるように股下LG(RG)で縫着されていてもよい。
裾部8は、図5、6に示すように、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)と、を備える。図6に示すように、一対の裾用帯部812F、812Bのうち一方はレッグ布7L(7R)に連続して設けられている。裾部8を形成する場合には、予め各裾用帯部812F、812Bの幅方向の一端縁eを内側に折り曲げておき、一対の裾用帯部812F、812Bにおける幅方向の一端部からテープ部材11の折り山aが延出するようにテープ部材11を挟み、幅方向の他端部同士を重ねる。この状態で各裾用帯部812F、812Bの幅方向の両端部を互いに平行な縫い目L1、L2で縫着することで裾部8が形成される。また、本実施形態では、テープ部材11は、無地の生地から構成され、一対の裾用帯部812F、812Bは、生地材と共布で構成されている。これによれば、裾部8は表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。
上述した実施形態によれば、甚平1(寝衣)に設けられた襟部5、袖口部6、及び裾部8は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、テープ部材11を挟んで対向して設けられる一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)を備え、折り山aが一対の帯部から延出されるように、一対の帯部がテープ部材11を挟んだ状態で縫着されている。これによれば、襟部5、袖口部6、及び裾部8は、表側から見た際にも、裏側から見た際にも、テープ部材11、一対の帯部の順で設けられている。即ち、襟部5、袖口部6、及び裾部8は表裏の区別のない構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとなる。これにより、例えばクリーニング後に折り畳んで使用可能状態とする際に、甚平1の表裏面を確認する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
また、襟部5は、折り山aが、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)の幅方向の一端に設けられ、一対の襟用帯部512F、512Bの幅方向の他端には、生地材(衣本体)としての前身頃2L(2R)、後身頃3の端縁eが挟んで縫着されている。これによれば、襟部5Aは、表側及び裏側は表裏の区別のない同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
また、袖口部6において、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)のうち一方は、生地材に連続して設けられ、折り山aが、一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されている。同様に、裾部8において、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)のうち一方は、生地材に連続して設けられ、折り山aが、一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されている。これによれば、部品点数を低減しつつ、袖口部6及び裾部8は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。なお、上述した実施形態では、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)のうち一方は、生地材に連続して設けられているが、本考案はこれに限定されるものではない。前記一方は、生地材とは別部材であってもよい。また、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)のうち一方は、生地材に連続して設けられているが、本考案はこれに限定されるものではない。前記一方は、生地材とは別部材であってもよい。これによれば袖口部6及び裾部8は、表側及び裏側は表裏の区別のない同一構成となる。
また、胴体覆い部21は、前身頃2L、2R、及び後身頃3が肩線LA、RAに沿って縫着された第1縫着部LA、RAと、前身頃2L、2R、及び後身頃3が上脇線LB、RB(脇線)に沿って縫着された第2縫着部LB、RBと、を有し、袖部4L(4R)は、袖布が筒状となるように袖底RIで縫着された第3縫着部RIを有し、胴体覆い部21、及び袖部4L(4R)は、アームホールLE、REに沿って縫着された第4縫着部LE、REによって縫着され、下衣30(脚覆い部)は、レッグ布7L(7R)が筒状となるように股下LG、RGで縫着された第5縫着部LG、RGと、左右のレッグ布7L(7R)が一体となるようにたて廻しHに沿って縫着された第6縫着部Hと、を有し、第1縫着部LA、RA、第2縫着部LB、RB、第3縫着部RI、第4縫着部LE、RE、第5縫着部LG、RG、第6縫着部Hは、巻き伏せ本縫いで縫着されている。これによれば、甚平1は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
(第2実施形態)
続いて、本考案の第2実施形態にかかる寝衣としてのパジャマ1Aを、図8、9を参照して説明する。パジャマ1Aは、図8に示すように、開襟かつ前中央開きで左前身頃2L及び右前身頃2Rを、留め部材101Aを用いて閉じる上衣20A、及び下衣30(脚覆い部、図5参照)から構成されている。上衣20Aは、図8(A)(B)に示すように、左前身頃2L、右前身頃2R、後身頃3、左右の袖部4L、4R、襟部5A、前立て部9、及び左右の袖口部6、6を備え、これらが所定位置で縫着されて構成されている。第2実施形態と第1実施形態は、襟部5A及び前立て部9の構成が異なる。図8は、本考案の第2実施形態にかかる寝衣であり、(A)は、上衣を示す正面図であり、(B)は、上衣を示す背面図である。図9は、図8中のIV−IV線に沿う断面図である。
襟部5Aは、図8(A)(B)に示すように、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)と、を備える。襟部5Aを形成する場合には、予め各襟用帯部512F、512Bの幅方向の両端縁eを内側に折り曲げておき、一対の襟用帯部512F、512Bにおける幅方向の一端部からテープ部材11の折り山aが延出するようにテープ部材11を挟み、幅方向の他端部の間に左前身頃2L(または右前身頃2R、若しくは後身頃3)を挟み、この状態で各襟用帯部512F、512Bの幅方向の両端部を互いに平行な縫い目L1、L2で縫着することで襟部5Aが形成される。この襟部5Aは、着用者から見て外側に折り曲げられて開襟される。即ち、第1実施形態の襟部5と第2実施形態の襟部5Aは、使用状態において襟部が折れ曲がっているか否かが異なる。これによれば、襟部5Aは表裏の区別のない構成となる。
前立て部9は、図8(A)、9に示すように、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、一対の前立て帯部912F、912B(一対の帯部)と、を備える。図9に示すように、一対の前立て帯部912F、912Bのうち一方は前身頃2L(2R)に連続して設けられている。前立て部9を形成する場合には、予め各前立て帯部912F、912Bの幅方向の一端縁eを内側に折り曲げておき、一対の前立て帯部912F、912Bにおける幅方向の一端部からテープ部材11の折り山aが延出するようにテープ部材11を挟み、幅方向の他端部同士を重ねる。この状態で各前立て帯部912F、912Bの幅方向の両端部を互いに平行な縫い目L1、L2で縫着することで前立て部9が形成される。また、本実施形態では、テープ部材11は、無地の生地から構成され、一対の前立て帯部912F、912Bは、生地材と共布で構成されている。これによれば、前立て部9は表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。
また、前立て部9には、図8(A)に示すように、留め部材101Aを構成するテーピースナッパー(登録商標)(以下では、テーピースナッパー(登録商標)に符号101Aを付与する)が所定の間隔をあけて設けられている。テーピースナッパー(登録商標)101Aは、不図示のナイロンテープに不図示の雄スナップボタンが取り付けられた雄部材101と、ナイロンテープに不図示の雌スナップボタンが取り付けられた雌部材と、を備える。雄部材101は、例えば左前身頃2Lに縫着された前立て部9に縫着され、雌部材は、右前身頃2Rに縫着された前立て部9において、雄部材101に対向する位置に縫着されている。
上述した実施形態によれば、パジャマ1A(寝衣)に設けられた襟部5A、袖口部6、及び裾部8は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山aを有するテープ部材11と、テープ部材11を挟んで対向して設けられる一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)を備え、折り山aが一対の帯部から延出されるように、一対の帯部がテープ部材11を挟んだ状態で縫着されている。これによれば、襟部5A、袖口部6、及び裾部8は、表側から見た際にも、裏側から見た際にも、テープ部材11、一対の帯部の順で設けられている。即ち、襟部5A、袖口部6、及び裾部8は表裏の区別のない構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとなる。これにより、例えばクリーニング後に折り畳んで使用可能状態とする際に、寝衣の表裏面を確認する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
また、襟部5Aは、折り山aが、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)の幅方向の一端に設けられ、一対の襟用帯部512F、512Bの幅方向の他端には、生地材としての前身頃2L(2R)、後身頃3の端縁eが挟んで縫着されている。これによれば、襟部5Aは、表側及び裏側は表裏の区別のない同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
また、前立て部9において、一対の前立て帯部912F、912B(一対の帯部)のうち一方は、前身頃2L(2R)(生地材)に連続して設けられ、折り山aが、一対の前立て帯部912F、912Bの幅方向の一端に設けられ、一対の前立て帯部912F、912Bの幅方向の他端同士が縫着されている。これによれば、前立て部9は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となる。
また、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)、一対の前立て帯部912F、912B(一対の帯部)は、生地材(衣本体)と共布で構成されている。なお、本実施形態において甚平1は、例えば綿織物にあって表裏に模様がプリントされた生地が所定形状に裁断され、縫着されて構成されている。これによれば、一対の帯部は、衣本体と共布で構成されていることにより、襟部5、袖口部6、裾部8、及び前立て部9は、表側及び裏側は表裏の区別が困難な略同一構成となり、表側と裏側との両方を表面として使用可能なリバーシブルとすることができる。
なお、上述した実施形態では、寝衣は、綿織物に所定の模様が表裏にプリントされた生地が所定形状に裁断され、縫着されて構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。寝衣は、模様の有無を問わず、表裏の区別がつき難い生地や織物を用いて構成されていればよい。また、上述した実施形態では、一対の襟用帯部512F、512B(一対の帯部)、一対の袖口用帯部612F、612B(一対の帯部)、一対の裾用帯部812F、812B(一対の帯部)、一対の前立て帯部912F、912B(一対の帯部)は、生地材(衣本体)と共布で構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。一対の帯部は、生地材(衣本体)と別布で構成されていてもよい。これによれば、上述した実施形態と略同様の効果が奏される。
また、上述した実施形態では、寝衣は、上衣20(20A)、及び下衣30から構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、寝衣は、上衣の裾が足まで延びて着用者の各脚部を覆うガウンであってもよい。
前述した実施形態は本考案の好ましい形態を示したに過ぎず、本考案は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本考案の衣服の構成を具備する限り、勿論、本考案の範疇に含まれるものである。
1 甚平(寝衣)
1A パジャマ(寝衣)
2 前身頃
3 後身頃
21 胴体覆い部
30L、30R 左右の脚覆い部
4L、4R 左右の袖部
5、5A 襟部
6 袖口部
7L、7R 左右のレッグ布
8 裾部
9 前立て部
11 テープ部材
a 折り山
512F、512B 一対の襟用帯部(一対の帯部)
612F、612B 一対の袖口用帯部 (一対の帯部)
812F、812B 一対の裾用帯部 (一対の帯部)
912F、912B 一対の前立て部帯部 (一対の帯部)
LA、RA 肩線(第1縫着部)
LB、RB 上脇線(第2縫着部)
RI 袖底(第3縫着部)
LE、RE アームホール(第4縫着部)
LG、RG 股下(第5縫着部)
H たて廻し(第6縫着部)

Claims (5)

  1. 着用者の胴体を覆う胴体覆い部、着用者の各腕を覆う袖部、及び着用者の各脚部を覆う脚覆い部を構成する衣本体を備えた寝衣であって、
    前記胴体覆い部の首回りに設けられる襟部と、前記袖部に設けられる袖口部と、前記脚覆い部に設けられる裾部と、を有し、
    前記襟部、前記袖口部、及び前記裾部は、それぞれ、二つ折りされて形成された折り山を有するテープ部材と、前記テープ部材を挟んで対向して設けられる一対の帯部と、を備え、
    前記折り山が前記一対の帯部から延出されるように、前記一対の帯部が前記テープ部材を挟んだ状態で縫着されていることを特徴とする寝衣。
  2. 前記襟部は、前記折り山が、前記一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、
    前記一対の帯部の幅方向の他端には、前記衣本体の端縁が挟んで縫着されていることを特徴とする請求項1に記載の寝衣。
  3. 前記袖口部及び前記裾部において、前記一対の帯部のうち一方は、前記衣本体に連続して設けられ、前記折り山が、前記一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、前記一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の寝衣。
  4. 前記胴体覆い部には前立て部が設けられ、
    前記前立て部において、前記一対の帯部のうち一方は、前記衣本体に連続して設けられ、前記折り山が、前記一対の帯部の幅方向の一端に設けられ、前記一対の帯部の幅方向の他端同士が縫着されていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の寝衣。
  5. 前記胴体覆い部は、前身頃、及び後身頃が肩線に沿って縫着された第1縫着部と、前記前身頃、及び前記後身頃が脇線に沿って縫着された第2縫着部と、を有し、
    前記袖部は、袖布が筒状となるように袖底で縫着された第3縫着部を有し、
    前記胴体覆い部、及び前記袖部は、アームホールに沿って縫着された第4縫着部によって縫着され、
    前記脚覆い部は、レッグ布が筒状となるように股下で縫着された第5縫着部と、左右の前記レッグ布が一体となるようにたて廻しに沿って縫着された第6縫着部と、を有し、
    前記第1縫着部、前記第2縫着部、前記第3縫着部、前記第4縫着部、前記第5縫着部、前記第6縫着部は、巻き伏せ本縫いで縫着されていることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の寝衣。
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