JPH08337905A - 防火服の上衣 - Google Patents

防火服の上衣

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JPH08337905A
JPH08337905A JP7144920A JP14492095A JPH08337905A JP H08337905 A JPH08337905 A JP H08337905A JP 7144920 A JP7144920 A JP 7144920A JP 14492095 A JP14492095 A JP 14492095A JP H08337905 A JPH08337905 A JP H08337905A
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sleeve
cloth
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Torataro Kobayashi
虎太郎 小林
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KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左,右袖7,29の縫製が容易にでき、また
着用者の肘,肩部の曲げ動作が素早く、自由にできる、
消火服の上衣を提供する。 【構成】 外上衣1の本体部5内面に内上衣25の本体
部28を着脱可能に保持させ、外上衣1の左,右袖7に
内上衣25の左,右袖29を着脱可能に嵌めた消火服の
上衣において、外,内上衣1,25の左,右袖7,29
を、前袖部9,31と上後袖部10,32と下後袖部1
1,33との縫い付けによって構成し、下後袖部11,
33にタック11a,33aを形成して、左,右袖7,
29に肘の前曲げ余裕部12,34を設け、かつ本体部
5,28に形成した左,右袖ぐり5a,28aの周縁部
に、左,右袖7,29の基端部を、下部に左,右襠部
8,30を介在させて縫い付け、肩部からの腕の前,後
および上曲げ余裕部14,35を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、消防隊員などが一般
火災の消火活動時等に着用する防火服の上衣に関するも
のである。
【従来の技術】従来、防火服の上衣として、左,右前身
頃および後身頃を有する本体部に左,右袖を取り付けた
外上衣の本体部内面に、内上衣の左,右前身頃および後
身頃からなる本体部を着脱可能に保持させ、内上衣の本
体部に取り付けた左,右袖を、外上衣の左,右袖内に着
脱可能に嵌めたものが一般に用いられている。そして、
外上衣は、難燃性の布等の縫製品であり、内上衣は表布
と裏布との間に不織布などの芯材を介在させてキルティ
ングしたものが広く用いられている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の防火服
の上衣は、外上衣の剛性が比較的大きく、内上衣が厚い
ために、上衣を着用して消防隊員などが火災現場で活動
する際に、腕を素早く自由に動かしにくい。そこで、外
上衣と内上衣との左,右袖を長い前袖部と、肩側、肘
部、袖口側の後部との4部分にそれぞれ分け、これらを
筒状に縫い付けて、着用者の肘部に余裕を持たせること
などが試みられているが、左,右袖を構成する部分の数
が多くなり、これらの縫い付け作業が面倒になり、必要
とする布などの面積が大きくなるという問題点があっ
た。この発明は、主として左,右袖およびこれらの本体
部への取り付けの改良によって前述した問題点を解決
し、左,右袖の縫製が比較的容易で、布などの材料の面
積も比較的小さくてすみ、また着用者の肘および腕の肩
からの曲げ動作が素早く、自由にできる、防火服の上衣
を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
左,右前身頃および後身頃を有する本体部に左,右袖を
取り付けた外上衣の本体部内面に、内上衣の左,右前身
頃および後身頃を有する本体部を着脱可能に保持させ、
内上衣の本体部に取り付けた左,右袖を、外上衣の左,
右袖内に着脱可能に嵌めた防火服の上衣において、外上
衣と内上衣との左,右袖を、長い前袖部に上,下後袖部
を縫い付けてそれぞれ構成し、下後袖部の前袖部に対す
る肘側縫い付け部の上下方向の適所にタックを形成して
左,右袖に肘の前曲げ余裕部を、外上衣と内上衣の左,
右袖にそれぞれ対応させて設けると共に、外上衣と内上
衣との本体部の上部にそれぞれ形成した左,右袖ぐりの
周縁部に、外上衣と内上衣との左,右袖の基端部の周方
向に沿う下部の半分以上に左,右襠部を介し後側に偏し
てそれぞれ縫い付け、左,右袖の基端部の周方向に沿う
残りの上部を直接縫い付けて、肩部からの腕の前後およ
び上曲げ余裕部を外上衣と内上衣とにそれぞれ対応させ
て設けたものである。請求項2の発明は、請求項1の防
火服の上衣において、外上衣の左,右袖の先端部に設け
た筒状の袖口布の内周面に、内上衣の左,右袖の袖口近
くの外周面に基端部を固着した防水布筒の先端部をそれ
ぞれ着脱可能に保持させ、内上衣の左,右袖の袖口部に
先端側に突出するジャージーなどの拡径可能な袖口筒を
それぞれ連結したものである。請求項3の発明は、請求
項1または2の防火服の上衣において、外上衣の後身頃
に、左,右前身頃の裾の下方に突出する垂れ布部を設け
ると共に、外上衣または内上衣の左,右肩部に肩当てを
それぞれ設けたものである。
【作用】請求項1に係る発明は、外上衣と内上衣との
左,右袖を、長い前袖部と上,下後袖部との3つの部分
でそれぞれ構成したので、従来の左,右袖を長い前袖部
と、肩側、肘部、袖口側の後部との4つの部分で構成し
たものに比べ、左,右袖の構成部分の数を外,内上衣と
も従来のものより少なくでき、各袖の縫製が容易で、こ
れらに必要な布などの材料の面積が小さくてすみ、かつ
下後袖部の前袖部に対する肘側縫い付け部の上下方向の
適所にタック(襞)(図4参照)に形成し、各袖に余裕
部を設けたことで、着用者が肘を前曲げする動作が素早
く自由にできる。また、外上衣と内上衣との本体部にそ
れぞれ形成した左,右袖ぐりの周縁部に、外上衣と内上
衣との左,右袖の基端部の周方向に沿う下部の半分以上
を左,右襠部を介し後側に偏らせてそれぞれ縫い付け、
かつ左,右袖の基端部の周方向に沿う残りの上部を直接
縫い付け、肩部に余裕部を設けたことで、着用者が肩部
から腕を前後および上に曲げる動作が素早く、自由にで
きる。請求項2の発明は、外上衣の左,右袖の先端部に
設けた筒状の袖口布の内周面に、内上衣の左,右袖の袖
口近くの外周面に基端部を固着した防水布筒の先端部を
それぞれ着脱可能に保持させ、内上衣の左,右袖の袖口
部に先端側に突出する拡径可能な袖口筒をそれぞれ連結
したので、着用者が左,右腕の先端部を前記袖口筒にこ
れらを拡径して嵌め、消火活動を行う際に、外上衣の
左,右袖に浸み込んだ水がこれらの袖口側に流下して
も、前記防水布筒の外周面に沿って筒状の袖口布の先端
部に流れて、これらの先端部外に流出し、外上衣の左,
右袖に浸み込んだ水が内上衣の左,右袖に浸み込みにく
い。また、手袋からの水の侵入も防ぐ。請求項3の発明
は、外上衣の後身頃に左,右前身頃の裾の下方に突出す
る垂れ布部を設けたので、着用者の腰部、または腰部と
尻部とを消火活動時に保護でき、とくに酸素ボンベなど
を背負って活動する場合に適する。また、外上衣と内上
衣との一方の左,右肩部にパッドなどの肩当てをそれぞ
れ設けたので、着用者が活動中に重量部を肩に担ぐ時な
どに、肩部を保護できて好ましい。
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図を参照し
て説明する。図1,図2および図3に示すように、外上
衣1は、左,右前身頃2、後身頃3および左,右肩布4
を縫い付けて本体部5を構成し、本体部5の上縁部に衿
6を縫い付けると共に、本体部5の上部左,右両側に袖
ぐり5aを形成し、これらの袖ぐり5aの周縁部には、
後述する左,右袖7の基端部を、周方向に沿う下部の半
分以上に左,右襠部8を介し連結し、残りの部分に直接
連結してある。左,右袖7は、長い前袖部9に上,下後
袖部10,11を縫い付けると共に、上,下後袖部1
0,11の対向端部を連結して筒状に構成し、下後袖部
11の肘側縫い付け部の長手方向中間部に図4にも示す
ようにタック(襞)11aを形成して肘の前曲げ余裕部
12を左,右袖7に設け、左,右袖7の先端部には筒状
の左,右袖口布13を連結してある。左,右襠部8は、
図5にも示すように、前,後端部を尖らせて中央より若
干前側に最大幅部を設け、これらの近くに丸味を形成し
た菱形に近い大型のものとし、前身頃2の上部に前端を
位置させ、肩布4の後端より若干上方に後端を位置させ
て、袖7の基端部の周方向に沿う下部の半分以上を襠部
8を介し袖ぐり5aの周縁部を形成する前身頃2、後身
頃3の上部および肩布4の後下部に後側に偏して縫い付
け、袖7の基端部の周方向に沿う残りの上部を袖ぐり5
aの周縁部を形成する前身頃2の上端部および肩布4の
前下部に直接縫い付けて、腕の肩からの前後および上曲
げ余裕部14を本体部5と左,右袖7との連結部にそれ
ぞれ形成してある。なお、左,右肩布4は、袖ぐり5a
側の前後方向寸法および後身頃3側の左,右方向寸法が
長いほぼ扇型に形成し、また左,右肩布4が衿6側から
袖ぐり5a側に下方に向かって緩やかに傾斜するよう
に、本体部5を構成してある。外上衣1内面には、左,
右前身頃2の正面対向縁部下端から左,右肩布4の衿6
側端までの間に左,右前身返し15を設け、後身頃3の
上縁部に後身返し16を設け、後身返し16の左,右端
部を左,右前見返し15の上端部に連結してある。ま
た、左,右前身頃2の対向縁部を、上下方向に延びる前
合せ用ファスナー17によって開閉可能とし、このファ
スナー17を覆う前当て布18を左前身頃2の対向縁近
くに縫い付け、前当て布18の突出部裏面と右前身頃2
の対向縁部とを前合せ用ベルベット式ファスナー19に
よって重ね合せ保持している。前記後身頃3には、左,
右前身頃2下縁よりも下方に突出する腰部保護用の垂れ
布部3aを設けてある。さらに、左,右前身頃2の下部
正面には、底と後身頃3側にだけ襞を設け、かつフラッ
プ20a付きのポケット20を設け、フラップ20aは
ポケット20の開口を開閉可能に覆い、図示省略したベ
ルベット式ファスナーなどによってポケット20に保持
するようにしてある。左,右前身頃2にはポケット20
上に近接してベルト通し用のループ部21を2つずつ設
け、後身頃3にもベルト通し用のループ部21を設け、
左前身頃2の胸部にはマイクフック22(図3参照)を
設けてある。前記衿6の対向端部の一方に、図3,図6
に示すように、幅が広い衿止め23の基端部を、衿6を
立てた状態での外面に縫い付け、衿止め23の両端部に
ベルベット式ファスナー片23a,23bを設け、衿6
を立てた状態では、衿止め23の先端部に設けたファス
ナー片23aを衿6の対向端部の他方に設けたファスナ
ー片23cに係合させて、衿6の対向端部を連結し、着
用者の衿6の正面部の開きを防ぐと共に、顔面下部およ
び喉を保護する。また、衿6を開いた状態では、衿止め
23の先端部のファスナー片23aと基端部のファスナ
ー片23bとを連結し、衿止め23を2つ折りし、開い
た衿6の内側に収納するようにしてある。なお、衿6に
は頭部を覆うフードを着脱可能に取り付け得るようにす
ることが好ましい。前記本体部5の左,右前身頃2、後
身頃3、左,右袖7の外面には、適宜の部位に反射シー
ト24を縫い付けてある。なお、袖7には、下後袖部1
1のタック11aに接する位置に反射シート24を配置
し、タック11aを目立たないようにすることが外観上
好ましい。そして、外上衣1を構成する左,右前身頃
2、後身頃3、左,右肩布4、衿6と、左,右袖7の前
袖部9、上,下袖部10,11、左,右袖口布13と、
左,右襠部8、左,右前見返し15、後見返し16、前
当て布18、ポケット20、これらのフラップ20a、
ベルト返し用のループ部21、衿止め23などの部材
は、アラミド繊維など難燃性の織布で構成してある。外
上衣1の内側に重ねる内上衣25は、図1〜図3および
図7に示すように、左,右前身頃26と後身頃27とを
縫い付けて本体部28を構成し、本体部28の上部左,
右両側に袖ぐり28aを形成し、これらの袖ぐり28a
の周縁部には、左,右袖29の基端部を周方向の大部分
に左,右襠部30を介し連結してある。左,右袖29
は、長い前袖部31に、上,下後袖部32,33を縫い
付けると共に、上,下後袖部32,33の対向縁部を連
結して筒状に構成し、下後袖部33の肘側縫い付け部の
長手方向中間部にタック(襞)33aを形成して、肘の
前曲げ余裕部34を左,右袖29に設けてある。左,右
襠部30は、前身頃26の上端部に前端を位置させ、後
身頃27の上端近くに後端を位置させ、袖29の基端部
の周方向に沿う半分以上を襠部30を介し後側に偏して
袖ぐり28aの前身頃26、後身頃27の上部に縫い付
け、袖29の基端部の周方向に沿う残った部分を袖ぐり
28a部を形成する前身頃26および後身頃27の上端
部に直接縫い付けて、腕の肩からの前後および上曲げ余
裕部35を本体部28と左,右袖29との連結部にそれ
ぞれ形成してある。内上衣25の本体部28と外上衣1
の本体部5とを内,外に重ねると共に、内上衣25の
左,右袖29を外上衣1の左,右袖7内にそれぞれ嵌
め、内上衣25を外上衣1に対し着脱可能にしてある。
すなわち、内上衣25の左,右前身頃26の下端部より
対向側縁部および後身頃27の上縁部と、外上衣1の
左,右前見返し15の下端部より上の対向側側部および
後見返し16の下縁部とを、一連の装着用ファスナー3
6によって内上衣25の本体部28を外上衣1の本体部
5に着脱可能に装着してある。また、図8に示すよう
に、内上衣25の左,右袖29外周面の裾口近くに左,
右防水布筒37の基端部をそれぞれ連結し、左,右袖2
9の防水布筒37から突出した袖口端部に先端側に突出
するジャージーなどの弾性があり拡径可能な左,右袖口
筒38を内,外2重に折り返して連結し、左,右防水布
筒37の先端部と、外上衣1の左,右袖7の先端部に設
けた筒状の袖口布13とを、これらの周方向全体にわた
って、袖口用ベルベット式ファスナー39によって着脱
可能に連結してある。左,右防水布筒37と筒状の袖口
布13との連結は、防水布筒37の先端部を外周側に折
り返した部分の外周面に前記ベルベット式ファスナー3
9の雌,雄部材の一方39aを固着し、筒状の袖口布1
3の先端側を円周基部側に折り返し、折り返し端から円
周先端側に折り返しさらに円周基端側に折り返して、2
重外筒13a内に2重内筒13bを形成し、2重内筒1
3bの内周面に前記ファスナー39の雌,雄部材の他方
39bを固着し、雌,雄部材の一方39aと他方39b
とを連結し、これらの連結部および前記袖口筒38が筒
状の袖口布13の2重外筒13aの先端より、外上衣1
の袖7の基端側よりに収容してある。そして、内上衣2
5を構成する左,右前身頃26、後身頃27と、左,右
袖29の前袖部31、上,下後袖部32,33と、左,
右襠部30とは、表,裏布25b,25c間に不織布、
網状体などの芯材25dを介在させてキルティングした
ものとし、図示省略したが、左,右前身頃26と後身頃
27との上部の両側に跨がる左,右肩部には、不織布パ
ッドなどの肩当てを表,裏布間に芯材と共に介在させて
ある。なお、内上衣25の周縁部の少なくともファスナ
ー36装着部以外の部分には布製の縁保護テープ40を
横断面コ字状に縫い付けてある。また、この実施例に係
る防火服の上衣は、外上衣1の本体部5と内上衣25の
本体部28とを、これらの左,右前身頃、後身頃、左,
右襠部がそれぞれ対応するように配置し、外上衣1の
左,右袖部7と内上衣25の左,右袖部29とを、これ
らの前袖部、上,下後袖部が対応するように配置してあ
る。なお、外上衣1の本体部5および左,右袖7と、内
上衣25の本体部28と袖29とは、ほぼ相似で、外上
衣1よりも内上衣2を若干小さくしてある。以上のよう
に構成した実施例の防火服の上衣は、外上衣1の本体部
5の内面に内上衣25の本体部28を着脱可能に保持さ
せ、この本体部28に装着した左,右袖29を外上衣1
の左,右袖7に嵌めて、これらに設けた筒状の袖口布1
3と、内上衣25の左,右袖29の先端部に設けた袖口
筒38とを、全周にわたって袖口用ベルベット式ファス
ナー39によって着脱可能に保持し、外上衣1の前合せ
用のファスナー17およびベルベット式ファスナー19
を開放した状態にしておき、火災の発生時などの出動時
に、使用者が上衣を着用して前合せ用のファスナー17
およびベルベット式ファスナー19を閉じ、この状態で
消火活動などを行う。活動を終わった後には、上衣を脱
ぎ、装着用ファスナー36を開き、袖口用ベルベット式
ファスナー39の係合を解いて、外上衣1から内上衣2
5を外し、これらが濡れている場合には乾燥させ、汚れ
ている場合には洗った後に乾燥させ、その後外上衣1に
内上衣25を取り付けておく。そして、この実施例によ
る防火服の上衣は、外,内上衣1,25の左,右袖7,
29が、長い前袖部9,31と上後袖部10,32と下
後部11,33との各3部分で構成したので、前述した
従来の上衣の左,右袖を各4部分で構成したものに比
べ、左,右袖7,29の構成部分の数が少なく、これら
の縫製が容易であり、また必要な布や芯材などの材料の
面積が小さくてすみ、下後袖部11,33の前袖部9,
31に対する肘側すなわち本体部5,28側縫い付け部
の上下方向中間部などの適所にタック(襞)11a,3
3aを形成し、各袖7,29に余裕部12,34を設け
たことで、着用者が肘を前曲げする動作が素早く自由に
できる。また、外,内上衣1,25の本体部5,28の
上部にそれぞれ形成した左,右袖ぐり5a,28aの周
縁部に、外,内上衣1,25の左,右袖7,29の基端
部の周方向に沿う下部の半分以上を左,右襠部8,30
を介し後側に偏らせてそれぞれ縫い付け、かつ左,右袖
7,29の基端部の周方向に沿う残りの上部を直接縫い
付けて、肩部に余裕部14,35を設けたことで、着用
者が肩部から腕を前後および上に曲げる動作が素早く自
由にできる。なお、左,右襠部8,30は、左,右袖ぐ
り5a,28aの周方向に長く、幅方向が周方向より短
く、前下部に若干偏らせた最大幅部に円弧部がある菱形
に近い形状の大型のものにすることが好ましい。さら
に、外上衣1の左,右袖7の先端部に設けた筒状の袖口
布13の内周面に、内上衣25の左,右袖29の袖口近
くの外周面に基端部を固着した防水布筒37の先端部を
袖口用ベルベット式ファスナー39によって着脱可能に
保持させ、内上衣25の左,右袖29の袖口部に先端側
に突出するジャージーを内,外2重に折り返した拡径可
能な袖口筒38をそれぞれ連結したので、着用者が左,
右腕の先端部を左,右袖口筒38にこれらを拡径して嵌
め、消火活動を行う際に、外上衣25の左,右袖7に浸
み込んだ水が、これらの袖口側に流下しても、防水布筒
37の外周面に沿って筒状の袖口布13の先端部に流
れ、これらの先端部外に流出し、外上衣1の左,右袖7
に浸み込んだ水が内上衣25の左,右袖29に浸み込み
にくい。なお、外上衣1の左,右袖7に設けた筒状の袖
口布13は、図8に示すように、内周基端側に折り返し
て2重外筒13aを形成し、これから内周先端側に折り
返して2重内筒13bを形成し、これの内周面と、内上
衣25の左,右袖29に設けた袖口筒38とを、袖口用
ベルベット式ファスナー39によって着脱可能に連結す
ると、外上衣1の左,右袖7に設けた筒状の袖口布13
が多重になって破損しにくい上に、袖口布13が袖7の
長手方向に余裕ができ、内上衣25の左,右袖29に設
けた袖口筒38に着用者の手に嵌めた手袋の末端部が重
なった場合にも、手首部の動作がしやすい。さらにま
た、外上衣1の後身頃3に、左,右前身頃2の裾の下方
に突出する垂れ布部3aを設けたので、着用者の腰部、
または腰部と尻部とを消火活動時に保護でき、とくに酸
素ボンベなどを背負って活動する場合に適する。そし
て、内上衣25の左,右肩部にパッドなどの肩当て(図
示省略)をそれぞれ設けたので、着用者が活動中に重量
物を肩に担ぐ場合などに、肩部を保護できて好ましい。
この発明において、前記肩当ては、内上衣の左,右肩部
に限られることなく、外上衣の前記肩布などの左,右肩
部にそれぞれ設けてもよい。また、前記実施例では、外
上衣の左,右前身頃と後身頃との上部を左,右肩布を介
して連結したが、この発明では、内上衣の左,右前身頃
と後身頃との上部をこれらと同材料の左,右肩布を介し
て連結したり、外上衣の左,右前身頃と後身頃との肩部
を直接縫い付けたりするなど、外,内上衣の本体部の構
成は、適宜変更できる。さらに、外上衣の後身頃に突出
させた垂れ布部は、上方に折り返してベルベット式ファ
スナーなどによって後身頃の下部に着脱可能に保持し
て、左,右前身頃の裾と後身頃の下縁とが水平できるよ
うにしてもよい。そして、内上衣を構成する左,右前身
頃、後身頃、左,右袖の各部は、表,裏布間の芯材を網
状体にすると、内上衣を軽量にできて好ましい。
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、外上衣と内上衣との左,右袖を、長い前袖部と
上,下後袖部との3つの部部でそれぞれ構成したので、
従来の左,右袖を長い前袖部と、肩側、肘部、袖口側の
後部との4つの部分で構成したものに比べ、左,右袖の
構成部分の数を外,内上衣とも従来のものより少なくで
き、各袖の縫製が容易で、これらに必要な布などの材料
の面積が小さくてすみ、かつ下後袖部の前袖部に対する
肘側縫い付け部の上下方向の適所にタック(襞)(図4
参照)に形成し、各袖に余裕部を設けたことで、着用者
が肘を前曲げする動作が素早く自由にできる。また、外
上衣と内上衣との本体部にそれぞれ形成した左,右袖ぐ
りの周縁部に、外上衣と内上衣との左,右袖の基端部の
周方向に沿う下部の半分以上を左,右襠部を介し後側に
偏らせてそれぞれ縫い付け、かつ左,右袖の基端部の周
方向に沿う残りの上部を直接縫い付け、肩部に余裕部を
設けたことで、着用者が肩部から腕を前後および上に曲
げる動作が素早く、自由にできる。請求項2の発明は、
外上衣の左,右袖の先端部に設けた筒状の袖口布の内周
面に、内上衣の左,右袖の袖口近くの外周面に基端部を
固着した防水布筒の先端部をそれぞれ着脱可能に保持さ
せ、内上衣の左,右袖の袖口部に先端側に突出する拡径
可能な袖口筒をそれぞれ連結したので、着用者が左,右
腕の先端部を前記袖口筒にこれらを拡径して嵌め、消火
活動を行う際に、外上衣の左,右袖に浸み込んだ水がこ
れらの袖口側に流下しても、前記防水布筒の外周面に沿
って筒状の袖口布の先端部に流れて、これらの先端部外
に流出し、外上衣の左,右袖に浸み込んだ水が内上衣の
左,右袖に浸み込みにくい。請求項3の発明は、外上衣
の後身頃に左,右前身頃の裾の下方に突出する垂れ布部
を設けたので、着用者の腰部、または腰部と尻部とを消
火活動時に保護でき、とくに酸素ボンベなどを背負って
活動する場合に適する。また、外上衣と内上衣との一方
の左,右肩部にパッドなどの肩当てをそれぞれ設けたの
で、着用者が活動中に重量部を肩に担ぐ時などに、肩部
を保護できて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る防火服の上衣を示し
た一部切り欠き正面説明図。
【図2】図1に示した防火服の上衣の一部切り欠き背面
図。
【図3】図1に示した防火服の上衣の要部の説明図。
【図4】図1に示した防火服の上衣の袖部に形成したタ
ックの説明図。
【図5】図1に示した防火服の外上衣の本体部と袖部と
の間に介在させる襠部の説明図。
【図6】図1に示した外上衣の衿止めの説明図。
【図7】図1に示した内上衣の一部切り欠き正面説明
図。
【図8】図1に示した上衣の袖部の部分縦断面図。
【符号の説明】
1 外上衣 2 前身頃 3 後身頃 3a 垂れ布部 4 肩布 5 本体部 5a 袖ぐり 6 衿 7 袖 8 襠部 9 前袖部 10 上後袖部 11 下後袖部 11a タック 12 余裕部 13 袖口布 14 余裕部 15 前見返し 16 後見返し 17 前合せ用ファスナー 18 前当て布 19 前合せ用ベルベット式ファスナー 21 ループ部 23 衿止め 24 反射シート 25 内上衣 26 前身頃 27 後身頃 28 本体部 28a 袖ぐり 28b 表布 28c 裏布 28d 芯材 29 袖 30 襠部 31 前袖部 32 上後袖部 33 下後袖部 33a タック 34 余裕部 35 余裕部 36 装着用ファスナー 37 防水布筒 38 袖口筒 39 袖口用ベルベット式ファスナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左,右前身頃および後身頃を有する本体
    部に左,右袖を取り付けた外上衣の本体部内面に、内上
    衣の左,右前身頃および後身頃を有する本体部を着脱可
    能に保持させ、内上衣の本体部に取り付けた左,右袖
    を、外上衣の左,右袖内に着脱可能に嵌めた防火服の上
    衣において、 外上衣と内上衣との左,右袖を、長い前袖部に上,下後
    袖部を縫い付けてそれぞれ構成し、下後袖部の前袖部に
    対する肘側縫い付け部の上下方向の適所にタックを形成
    して左,右袖に肘の前曲げ余裕部を、外上衣と内上衣の
    左,右袖にそれぞれ対応させて設けると共に、外上衣と
    内上衣との本体部の上部にそれぞれ形成した左,右袖ぐ
    りの周縁部に、外上衣と内上衣との左,右袖の基端部の
    周方向に沿う下部の半分以上に左,右襠部を介し後側に
    偏してそれぞれ縫い付け、左,右袖の基端部の周方向に
    沿う残りの上部を直接縫い付けて、肩部からの腕の前後
    および上曲げ余裕部を外上衣と内上衣とにそれぞれ対応
    させて設けたことを特徴とする防火服の上衣。
  2. 【請求項2】 外上衣の左,右袖の先端部に設けた筒状
    の袖口布の内周面に、内上衣の左,右袖の袖口近くの外
    周面に基端部を固着した防水布筒の先端部をそれぞれ着
    脱可能に保持させ、内上衣の左,右袖の袖口部に先端側
    に突出するジャージーなどの拡径可能な袖口筒をそれぞ
    れ連結したことを特徴とする請求項1に記載の防火服の
    上衣。
  3. 【請求項3】 外上衣の後身頃に、左,右前身頃の裾の
    下方に突出する垂れ布部を設けると共に、外上衣または
    内上衣の左,右肩部に肩当てをそれぞれ設けたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の防火服の上衣。
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