JP2021085097A - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部から衣服内の空気が漏れ出ることを抑制すると共に、ランヤード緊張時の着用者の負担を抑えることができる衣服を提供する。【解決手段】着用者の背中を覆う背面部30に、この背面部30を貫通する開口部35が形成された衣服10において、背面部30の表側に設けられ、開口部35の上側から垂れ下がって開口部35を開閉可能に覆うフラップ40を備えている。そして、このフラップ40は、身幅方向の中間部41の縦寸法L1が、身幅方向の両側部42の縦寸法L2よりも長く設定された構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、着用者の背中を覆う背面部に開口部が形成された衣服に関するものである。
従来、安全帯を装着した状態で着用可能とするため、着用者の背中を覆う背面部に安全帯のランヤードを挿通可能な開口部が形成された衣服が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような衣服では、衣服内の空気が開口部から漏れ出ることを防ぐため、ヨーク部の下部を後身頃部の上部に重複させることで形成されたフラップで開口部を覆ったり、開口部に設けた上側開口片と下側開口片を重ね合わせることで開口部を閉塞したりしている。
特開2019−94587号 特開2018−178345号
ここで、フラップは、背面部に被さる面積が大きいほど捲れにくく、開口部の露出を抑えて、衣服内の空気が漏れ出ることを防止できる。しかしながら、縦寸法が身幅方向に一定なフラップにおいて背面部に対する重なり面積を大きくすると、ランヤードが緊張したときに衣服にかかる力が大きくなり、着用者の負担が大きくなる。そのため、縦寸法が身幅方向に一定なフラップでは、背面部に被さる面積を大きく取ることが難しい。また、上側開口片と下側開口片を重ね合わせて開口部を閉塞する場合であっても、上側開口片と下側開口片とが重なる面積を大きくすると、ランヤード緊張時に衣服にかかる力が大きくなるため、上側開口片と下側開口片との重なる面積の拡大は困難である。よって、開口部の露出を抑制することができず、衣服内の空気が漏れ出やすいという問題が生じる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、開口部から衣服内の空気が漏れ出ることを抑制すると共に、ランヤード緊張時の着用者の負担を抑えることができる衣服を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、着用者の背中を覆う背面部に、背面部を貫通する開口部が形成された衣服において、背面部の表側に設けられ、開口部の上側から垂れ下がって開口部を開閉可能に覆うフラップを備えている。そして、このフラップは、身幅方向の中間部の縦寸法が、身幅方向の両側部の縦寸法よりも長く設定されている構成とした。
これにより、本発明では、縦寸法が身幅方向に一定なフラップと比べ、身幅方向の中間部において、フラップが背面部に被さる面積を大きく取ることができ、フラップの捲り上がりを抑え、開口部を露出しにくくできる。一方、身幅方向の両側部では、フラップが背面部に被さる面積が大きくないため、ランヤードが緊張しても衣服にかかる力が大きくならずに、着用者の負担の増大を抑えることができる。これにより、開口部から衣服内の空気が漏れ出ることを抑制すると共に、ランヤード緊張時の着用者の負担を抑えることができる。
実施例1の衣服の前面部を示す平面図である。 実施例1の衣服の背面部を示す平面図である。 図2におけるA部の拡大図である。 実施例1の衣服の第1変形例を示す要部を拡大した背面図である。 実施例1の衣服の第2変形例を示す要部を拡大した背面図である。 実施例1の衣服の第3変形例を示す要部を拡大した背面図である。
以下、本発明の衣服を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
以下、実施例1における衣服10の構成を図1から図3に基づいて説明する。
実施例1の衣服10は、図1及び図2に示すように、着用者が上半身に着る上着(ジャンパー)であり、綿や化繊等で織られた布や不織布等からなる生地によって形成されている。なお、衣服10を形成する生地は、伸縮性や通気性、難燃性等の任意の性質を有していてもよい。この衣服10は、着用者の胴体の前側(胸部及び腹部)を覆う前面部20と、着用者の背中を覆う背面部30と、着用者の腕を覆う一対の袖11、11と、襟12と、を有している。
なお、実施例1では、袖11は着用者の腕を全て覆う長袖であり、襟12は折返しのないスタンドカラーである。
前面部20は、図1に示すように、身幅方向の中央部から左右に分かれる右前身頃21及び左前身頃22と、右前身頃21と左前身頃22の間を開閉自在に係合するスライドファスナー23と、を備えている。また、右前身頃21及び左前身頃22には、それぞれ胸ポケット24及びフック掛け部26が設けられ、さらに左前身頃22にはメインポケット25が設けられている。
胸ポケット24は、着用者の胸部に対向する位置に設けられたポケットであり、右前身頃21及び左前身頃22に切込みを形成すると共に、袋状のポケット袋(不図示)の開口縁部を切込みの内側に縫い付けることで形成されている。胸ポケット24の開口は、スライドファスナー24aによって開閉自在にされている。
メインポケット25は、着用者の腹部に対向する位置に設けられたポケットである。このメインポケット25は、左前身頃22に切込みを形成すると共に、袋状のポケット袋(不図示)の開口縁部を切込みの内側に縫い付けることで形成されている。メインポケット25の開口は、スライドファスナー25aによって開閉自在にされている。
フック掛け部26は、衣服10の着用者が装着したフルハーネス型安全帯(不図示)のランヤードの先端に取り付けられたフックを着脱可能に引っ掛けるものである。フック掛け部26は、フックが掛けられるD環26aと、このD環26aを右前身頃21又は左前身頃22に取り付けるベルト部26bと、を有している。ここで、ベルト部26bは、D環26aに挿通された状態で中間部が折り曲げられると共に、端部が右前身頃21又は左前身頃22に縫い付け固定されている。また、この実施例1では、フック掛け部26は胸ポケット24の上側に設けられている。
背面部30は、図2に示すように、ヨーク部31と、後身頃32と、右マチ部33と、左マチ部34と、を備えている。
ヨーク部31は、着用者の背中の上部を覆う部分であり、上端縁31aが襟12に縫い合わされ、身幅方向の両側縁がそれぞれ右マチ部33と左マチ部34に縫い合わされている。ヨーク部31の下部は、後身頃32の上部の表側(外側)に重ねられ、後身頃32の上端縁32aを表側から覆っている。そして、この後身頃32に重ねられたヨーク部31の下部によって、後述するフラップ40が形成される。
後身頃32は、着用者の背中の中間部から下部を覆う部分であり、ヨーク部31の下側に配置され、衣服10の裾10aまで延在されている。そして、後身頃32は、身幅方向の両側縁がそれぞれ右マチ部33と左マチ部34に縫い合わされている。また、後身頃32の上端縁32aは、身幅方向の両側部のみがヨーク部31に縫い合わされ、身幅方向の中間部はヨーク部31に対して縫製されていない。これにより、ヨーク部31と後身頃32との間には、背面部30を貫通する開口部35が形成される。また、後身頃32の上端縁32aの内側には、図示しない見返し布が縫い付けられている。さらに、この上端縁32aは、身幅方向の中間部が裾10a側にへこんでいる。
ヨーク部31が後身頃32に縫製されないことで形成された開口部35は、開口縁が引っ張られていない状態のとき、開口が身幅方向に長いスリット形状を呈している。そして、この開口部35は、挿通されたフルハーネス型安全帯のランヤードが開口縁に引っ掛かったりすることで、開口形状が適宜変化する。なお、開口部35の最大開口面積は、衣服10の着用者が装着したフルハーネス型安全帯のランヤード及びランヤードの先端に取り付けたフックを通すことが可能な程度とする。
フラップ40は、背面部30の表側(外側)に設けられ、開口部35の上側から垂れ下がって開口部35を開閉可能に覆う布片であり、実施例1では、後身頃32の上部に重複したヨーク部31によって形成されている。このフラップ40は、垂れ下がった状態のときに開口部35を覆い、着用者等によって捲り上げられることで開口部35を露出する。ここで、図3に示すように、フラップ40の身幅方向の中心位置W1は、開口部35の身幅方向の中心位置W2に一致している。
また、フラップ40は、図3に示すように、身幅方向の中間部41の縦寸法L1が、身幅方向の両側部42の縦寸法L2よりも長く設定されている。なお、「縦寸法」とは、身丈方向の長さである。さらに、フラップ40の下端縁40aは、身幅方向の中心位置W1から両側部42に向けて次第に傾斜しており、中心位置W1が下方に向かって尖った楔形状に裁断されている。
また、フラップ40の裏側(内側)には、フラップ40の下端縁40aの近傍であって、開口部35の身幅方向の中心位置W2を挟んだ位置に、一対の係合部43が設けられている。また、後身頃32には、係合部43に対向する位置に、一対の被係合部44が設けられている。ここで、係合部43は、先端がかぎ状のフックが起毛した面ファスナーであり、被係合部44は、先端が環状のループが起毛した面ファスナーである。これにより、係合部43と被係合部44とは、着脱自在に係合する。なお、係合部43と被係合部44とは、面ファスナーに限らず、スナップボタンやマグネットボタン、ボタンとボタンホール等、互いに着脱自在に係合するものであれば、任意に選択することができる。
さらに、実施例1では、フラップ40は、身幅方向の両側縁40bのうちの一方が、後身頃32と右マチ部33との間に挟み込まれて縫い合わされている。また、フラップ40の身幅方向の両側縁40bのうちの他方は、後身頃32と左マチ部34との間に挟み込まれて縫い合わされている。これにより、フラップ40の両側縁40bは、それぞれ背面部30に縫い付けられることになる。
右マチ部33は、着用者の背中の右側部を覆う部分であり、上端縁33aが襟12に縫い合わされると共に、衣服10の裾10aまで延在されている。また、この右マチ部33の一方の側縁部には、ヨーク部31及び後身頃32が縫い合わされ、他方の側縁部には右前身頃21や一方の袖11が縫い合わされる。そして、右マチ部33の下部には、送風機(不図示)からの空気が流入する通気開口36が形成されている。
左マチ部34は、着用者の背中の左側部を覆う部分であり、上端縁34aが襟12に縫い合わされると共に、衣服10の裾10aまで延在されている。また、この左マチ部34の一方の側縁部には、ヨーク部31及び後身頃32が縫い合わされ、他方の側縁部には左前身頃22や他方の袖11が縫い合わされる。そして、左マチ部34の下部には、送風機(不図示)からの空気が流入する通気開口36が形成されている。
通気開口36は、右マチ部33又は左マチ部34の生地を貫通した穴であり、図示しない送風機が差し込まれる。送風機は、通気開口36の周縁部に固定されて通気開口36を閉鎖する。通気開口36の周縁部の内側(衣服10の内部側)には、補強プレート36aが取り付けられている。
また、右マチ部33及び左マチ部34の内側(衣服10の内部側)には、通気開口36を適宜閉鎖可能な閉鎖布37がそれぞれ設けられている。この閉鎖布37は、広げた状態で通気開口36を覆うことが可能であり、通気開口36を覆っていないときには、半分に折りたたまれた状態で右マチ部33或いは左マチ部34に固定される。
以下、実施例1の衣服10の作用を説明する。
実施例1の衣服10は、着用者がフルハーネス型安全帯(以下、単に「安全帯」という)を装着した状態で、安全帯の上から着用する。ここで、着用者の体に装着するベルト部に対してランヤードを着脱できるタイプの安全帯を装着してこの衣服10を着用するときには、着用者は、まず、ランヤードが連結していない状態の安全帯(つまり、安全帯のベルト部)を装着する。そして、着用者は袖11、11に腕を通して衣服10を着用する。
衣服10を着用したら、開口部35を覆うフラップ40を捲り上げ、開口部35にランヤードを差し入れてから、衣服10の内部でランヤードを安全帯のベルト部に連結する。これにより、ランヤードが衣服10の外側に引き出された状態となる。そして、フラップ40を下ろし、開口部35にフラップ40を被せる。なお、ランヤードの連結は、衣服10の着用者以外の人が行う。
また、ベルト部に対してランヤードを着脱できないタイプの安全帯を装着してこの衣服10を着用するときには、着用者は、まず、安全帯を装着する。続いて、ランヤードを衣服10の内側から開口部35に挿通し、衣服10の外側に引き出す。そして、開口部35に通されたランヤードが抜けないように注意しながら衣服10を着用する。このときにも、フラップ40を下ろし、開口部35にフラップ40を被せる。なお、ランヤードを着脱できないタイプの安全帯を装着する場合は、着用者が一人で安全帯や衣服10の着用をすることが可能である。
一方、衣服10には、着用前に、予め一対の通気開口36に二つの送風機をそれぞれ取り付けておく。すなわち、着用者は、開口部35にランヤードが挿通されいるか否かに拘らず、予め送風機が取り付けられた衣服10を着用する。そして、衣服10を着用した後、着用者はスライドファスナー23を引き上げて前面部20を閉じ、この状態で送風機を駆動する。これにより、衣服10の内部に空気が送り込まれる。衣服10の内部に送り込まれた空気は、着用者の身体に沿って流れた後、着用者の首や手首の回り等から外部に流れ出る。このとき、開口部35がフラップ40で覆われることで、開口部35からの衣服10内の空気の漏れが抑制される。
これに対し、開口部35から引き出されているランヤードが引っ張られたりすることでフラップ40に引っ掛かると、フラップ40が捲り上がることがある。フラップ40が捲り上がると開口部35が露出し、この開口部35から衣服10内の空気が漏れ出てしまう。
実施例1の衣服10では、開口部35を覆うフラップ40は、幅方向の中間部41の縦寸法L1が、幅方向の両側部42の縦寸法L2よりも長く設定されている。つまり、フラップ40は、身幅方向の中心位置W1の縦寸法L1が最も長く、この中心位置W1から下端縁40aが両側部42に向けて次第に傾斜した楔形状となっている。
そのため、例えば、下端縁が開口部35と平行になっていて、縦寸法が身幅方向に一定なフラップと比較して、フラップ40の中間部41では、後身頃32に被さるフラップ40の面積を増大させることができる。これにより、開口部35からフラップ40の下端縁40aまでの距離を長くとり、フラップ40が全開状態に捲られにくくできる。そして、開口部35が露出することを防止し、衣服10内の空気の漏れを抑えることができる。また、フラップ40の両側部42では、縦寸法L2が長く設定されていない。このため、転落等によってランヤードが緊張した場合に、フラップ40の両側部42では衣服にかかる力を逃がしやすい。これにより、ランヤードが緊張したときの着用者の負担の増大を抑えることができる。この結果、開口部35から衣服10内の空気が漏れ出ることを抑制すると共に、ランヤード緊張時の着用者の負担を抑えることができる。
また、このフラップ40の裏面には係合部43が設けられ、後身頃32には係合部43が着脱可能に係合される被係合部44が設けられている。そのため、係合部43と被係合部44とを係合することで、フラップ40の開きが制限され、フラップ40の捲り上がりを抑制することができる。これにより、開口部35の露出をさらに抑制し、空気の漏れをさらに抑えることができる。また、係合部43は被係合部44から簡単に外すことができ、係合部43を外したときには、フラップ40が捲り上げやすくなる。この結果、ランヤードの緊張時や、ランヤードを開口部35に挿通するときなどの必要時には、フラップ40を大きく捲り上げることができ、着用者への負担増大や作業性の悪化を抑制することができる。
しかも、係合部43及び被係合部44は、フラップ40の下端縁40aの近傍であって、開口部35の身幅方向の中心位置W1を挟んだ位置に一対設けられている。そのため、係合部43及び被係合部44によってフラップ40の開きが抑えられる位置と、開口部35から引き出されたランヤードとが干渉しづらく、ランヤードの動きが制約されにくい。また、ランヤードが動いたときに係合部43や被係合部44に接触し、これらが不用意に外れることを抑制できる。
さらに、実施例1では、フラップ40の身幅方向の両側縁40bが、それぞれ後身頃32と右マチ部33又は左マチ部34との間に挟み込まれて縫い合わされている。これにより、フラップ40の両側縁40bが背面部30に対して固定され、フラップ40が必要以上に捲れることを抑制できる。この結果、空気の漏れをさらに抑えることができる。
以上、本発明の衣服10を実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、フラップ40の下端縁40aが、中心位置W1が下方に向かって尖った楔形状に裁断された例を示した。しかしながら、フラップ40の形状はこれに限らない。フラップ40の身幅方向の中間部41が両側部42よりも身丈方向に長ければよいので、例えば、図4Aに示すような逆台形のフラップ51であってもよい。また、下端縁52aを円弧状に裁断した図4Bに示す半円形のフラップ52であってもよい。さらに、図4Cに示すような五角形のフラップ53等であってもよい。
実施例1では、係合部43及び被係合部44をそれぞれ一対設ける例を示したが、これに限らない。係合部43及び被係合部44を一組だけ設けてもよいし、三組以上設けてもよい。また、係合部43及び被係合部44を設けなくてもよい。さらに、係合部43及び被係合部44を設ける位置は、任意に設定可能である。
また、実施例1では、衣服10の背面部30に、送風機を取り付ける一対の通気開口36を形成した例を示した。しかしながら、必ずしも通気開口36は形成しなくてもよい。通気開口36を形成せず、送風機を取り付けない衣服であっても、安全帯のランヤードを挿通する開口部35が背面部30に形成された衣服であれば、本発明を適用することができる。
また、実施例1では、フラップ40を後身頃32に重複したヨーク部31の下部によって形成し、ヨーク部31とフラップ40とが一枚の生地によって形成されている例を示したが、これに限らない。例えば、フラップ40をヨーク部31とは別布で形成し、ヨーク部31に縫い付けてもよい。
また、実施例1では、フラップ40の両側縁40bを後身頃32と右マチ部33又は左マチ部34との間に挟み込んで縫い合わせることで、背面部30に縫い付ける例を示したが、これに限らない。フラップ40の両側縁40bが捲れないように背面部30に縫い付けられていればよいため、例えば、両側縁40bを背面部30に縫い付けてもよい。
また、実施例1では、開口部35が、ヨーク部31と後身頃32とを縫製しないことで形成された例を示したが、これに限らない。開口部35は、衣服10の背面部30に形成された安全帯のランヤードを挿通可能な貫通孔であればよいため、例えば、背面部30を一枚の布で形成し、この背面部30に切り込みを形成して開口部35としてもよい。なお、開口部35の形状についても、身幅方向に延びるスリット形状に限らず、任意に設定することができる。
そして、実施例1では、衣服10が一対の長袖状の袖11、11を備える例を示したが、これに限らない。例えば、袖11、11が半袖や七分袖、五分袖等の衣服であってもよいし、袖11、11を備えない、いわゆるベストタイプの衣服であってもよい。
10 衣服
20 前面部
21 右前身頃
22 左前身頃
30 背面部
31 ヨーク部
32 後身頃
35 開口部
40 フラップ
40a 下端縁
41 中間部
42 側部
L1 フラップの身幅方向の中間部の縦寸法
L2 フラップの身幅方向の両側部の縦寸法

Claims (4)

  1. 着用者の背中を覆う背面部に、前記背面部を貫通する開口部が形成された衣服において、
    前記背面部の表側に設けられ、前記開口部の上側から垂れ下がって前記開口部を開閉可能に覆うフラップを備え、
    前記フラップは、身幅方向の中間部の縦寸法が、身幅方向の両側部の縦寸法よりも長く設定されている
    ことを特徴とする衣服。
  2. 請求項1に記載された衣服において、
    前記フラップには、係合部が設けられ、
    前記背面部には、前記係合部が着脱可能に係合される被係合部が設けられている
    ことを特徴とする衣服。
  3. 請求項2に記載された衣服において、
    前記係合部及び前記被係合部は、前記開口部を挟んだ位置であって、前記フラップの下端縁の近傍に一対設けられている
    ことを特徴とする衣服。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載された衣服において、
    前記フラップは、身幅方向の両側縁が前記背面部に縫い付けられている
    ことを特徴とする衣服。
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