JPH10102303A - 雨合羽 - Google Patents

雨合羽

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JPH10102303A
JPH10102303A JP25451996A JP25451996A JPH10102303A JP H10102303 A JPH10102303 A JP H10102303A JP 25451996 A JP25451996 A JP 25451996A JP 25451996 A JP25451996 A JP 25451996A JP H10102303 A JPH10102303 A JP H10102303A
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placket
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上着の袖や、ズボンの裾部分及び前立て部の防
水性が向上でき、またズボンのずれ落ちが防止でき、さ
らに上着の袖口部分の内部空間及びズボンの裾部分の内
部空間に、ごみや雨水が浸入するのを防止できる雨合羽
を提供する。 【解決手段】両袖の表地の先端部にある袖口部分が、内
袖、外袖の二重袖構造となった防水性を有する上着と、
防水性を有するズボンとを備えた雨合羽において、各袖
が、外袖の元部に下端部が縫着される一方、上端部が内
袖の元部に縫着された見返し裏地と、内袖の元部に下端
部が縫着された内地とを有し、しかも、袖の表地と見返
し裏地の中途部とが袖表裏地縫糸により縫着されると共
に、袖表裏地縫糸による縫着部が、内側から防水性の袖
用目貼りテープにより目貼りされている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上着の袖や、ズボンの
裾部分及び前立て部の防水性が向上でき、またズボンの
ずれ落ちが防止でき、さらに上着の袖口部分の内部空間
及びズボンの裾部分の内部空間に、ごみや雨水が浸入す
るのを防止できる雨合羽に関する。
【0002】
【従来の技術】雨天時、道路工事の作業員などは、通
常、両手が使えて自由に動ける雨合羽を着用して作業し
ている。雨合羽は、それぞれ防水性を有する布を裁断・
縫着した上着とズボンとに分かれている。
【0003】上着は、互いに縫着された左右の前身ごろ
及び後身ごろの両肩口にそれぞれ左右の袖を縫着し、ま
た身ごろの上部に襟を縫着する一方、襟にホックなどで
着脱可能なフードを取付けたものである。
【0004】なお、従来の雨合羽の上着の袖の袖口部分
の構造を説明すると、図9に示すように、袖の袖口部分
100は袖の表地101を本体とし、その先端部が所定
幅だけ内折りされている。この内折り部101aの内部
空間102には、環状の袖口部103の外縁部103a
が挿入されており、この部分は開口部a付近において、
縫糸104により縫着されている。一方、袖口部103
の内縁部103bは内折りされており、この内折り部分
の内部空間にタックゴム105が収納されて、開口部が
縫糸106により縫着されている。
【0005】また、ズボンは股下を縫合し、筒体ある左
右のズボン本体部の股上部分どうしを縫着し、その胴回
りをズボン用ゴムバンドにより拡縮可能に絞ったもので
ある。
【0006】なお、従来の雨合羽のズボンの裾部分の構
造を説明すると、図10に示すように、ズボンの裾部分
200は表地201を本体とし、表地201の裾の端部
が内折りされ、この内折りされた先端部がズボンのナイ
ロンメッシュ製の内地202の下端部に縫糸203によ
り縫着される見返し部204となっている。この見返し
部204と表地201との間に、開口部bが開いた内部
空間205がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
雨合羽では、図9に示す袖口部分100の表地101の
内折り部101aが、内部空間102に袖口部103の
外縁部103aを挿入した状態で、縫糸104により縫
着しただけであるので、袖口から浸入してきた塵や雨
水、また表地201の縫糸104の縫い目から伝ってき
た雨水などが、この内折り部101aの内部空間102
に溜まってしまい、掃除しようとしても、その開口部a
が縫糸104により縫着されているために、簡単には掃
除できないという問題点があった。
【0008】このことは、図10に示すズボンにおいて
も略同様であって、ズボンの裾部分200において、裾
口から浸入してきた塵206や雨水が、ナイロンメッシ
ュ製の内地202をすり抜けて開口部bを通過して、見
返し部204と表地201との間に形成された内部空間
205に浸入して、この下部内に溜まってしまうという
問題点があった。
【0009】また、従来の雨合羽では、上着の袖口部1
03がタックゴム105により比較的弱い力で絞られて
いるだけであるので、例えば豪雨のときなどでは、雨水
が袖口部103と手首との間から浸入し、袖の内部を濡
らしてしまうという問題点があった。
【0010】さらに、従来の雨合羽では、ズボンの腰回
りにおける固定方法として、ズボン用ゴムバンドによる
絞り込みを採用していたので、長期の使用によりズボン
用ゴムバンドが伸びた場合には、ズボンがずれ落ちる虞
れがあった。
【0011】さらにまた、従来の雨合羽では、ズボンの
裾が円筒形であったので、使用者の足首の太さに合わせ
ることができず、ズボンの裾部分のフィット感が悪く、
しかも豪雨時などにおいて、雨水が裾口から浸入して足
首付近を濡らしてしまうという問題点があった。
【0012】そして、従来の雨合羽では、ズボンの前立
て部の開閉可能な封止構造が、ファスナか、前立てホッ
クかの何れか一方にだけに頼っており、しかも両者の何
れにおいても、前立て部の前方から吹きつける雨水に対
しては、良好な防水性が期待できるものの、前立て部の
側方より前立て外部と前立て内部との隙間を通過して浸
入してきた雨水に対しては、ズボン内への雨水の浸入を
充分には防げないという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、袖
として外袖の元部に下端部が縫着される一方、上端部が
内袖の元部に縫着された見返し裏地と、内袖の元部に下
端部が縫着された内地とを有し、しかも袖の表地と見返
し裏地の中途部とが袖表裏地縫糸により縫着されると共
に、袖表裏地縫糸による縫着部が、内側から防水性の袖
用目貼りテープにより目貼りされるものを採用すること
により、表地の袖側部と見返し裏地との間の空間に、ご
みや雨水が溜まるのを防止できる。
【0014】
【実施の形態】本発明の請求項1に記載の雨合羽は、両
袖の表地の先端部にある袖口部分が、内袖、外袖の二重
袖構造となった防水性を有する上着と、防水性を有する
ズボンとを備えた雨合羽において、各袖が、外袖の元部
に下端部が縫着される一方、上端部が内袖の元部に縫着
された見返し裏地と、内袖の元部に下端部が縫着された
内地とを有し、しかも袖の表地と見返し裏地の中途部と
が袖表裏地縫糸により縫着されると共に、袖表裏地縫糸
による縫着部が、内側から防水性の袖用目貼りテープに
より目貼りされる構成を有している。
【0015】なお、内地としては、例えばナイロンなど
の合成繊維又は綿、麻などの天然繊維からなるメッシュ
や、通気性を有する布素材が使用できる。
【0016】この構成により、外袖及び内袖の袖口から
又は袖表裏地縫糸による表地の縫着部の縫い目を伝っ
て、表地の袖側部と見返し裏地との間の空間に、ごみや
雨水が浸入しようとしても、この縫着部が内側から防水
性の袖用目貼りテープにより目貼りされているので、そ
の浸入が阻止されるという作用を有する。
【0017】また、本発明の請求項2に記載の雨合羽
は、請求項1に係る雨合羽において、外袖が、外袖を拡
縮可能に絞り込む外タックゴムと、外袖の外周面に元部
が縫着され、かつ外袖の外周面との間に面ファスナが設
けられる袖口ベルトとを有し、また内袖に内袖を拡縮可
能に絞り込む内タックゴムを設け、さらに各内袖の中途
部が、袖表裏地縫糸により袖の表地及び見返し裏地と一
体的に縫着され、袖表裏地縫糸による縫着部が内側から
袖用目貼りテープにより目貼りされる構成を有してい
る。
【0018】ここでいう外、内タックゴムとしては、平
ゴム丸ゴムなど、どのような断面形状のゴムも採用でき
る。また、面ファスナは、雄雌の何れを袖口ベルト又は
外袖の外周面に取付けてもよい。
【0019】この構成により、外袖及び内袖が外タック
ゴム及び内タックゴムにより二重に絞り込まれており、
しかも外袖においては、面ファスナ付きの袖口ベルトに
より外方からしっかりと使用者の手首に締着されるの
で、雨水が袖口から袖の内部に浸入するのが確実に防止
されるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項3に記載の雨合羽は、請求
項1又は2に係る雨合羽において、ズボンの胴回りに、
胴回りを拡縮可能に絞り込むズボン用ゴムバンドと、複
数本のベルト通しとが配設される構成を有している。
【0021】この構成により、ズボンの腰回りの固定手
段として、ズボン用ゴムバンドによる絞り込み以外に
も、ベルト通しを用いたベルト締着を採用できるので、
仮にズボン用ゴムバンドが長期の使用により伸びたり切
れたりしても、腰回りに配設されたベルト通しにベルト
を通すことにより、ズボンのずれ落ちが防止されるとい
う作用を有する。
【0022】本発明の請求項4に記載の雨合羽は、請求
項1〜3のうち何れか1項に係る雨合羽において、ズボ
ンが、ズボンの表地の両裾部分に一端部が縫着される見
返し裏地と、見返し裏地の他端部に先端部が縫着される
内地とを有し、しかもズボンの表地と見返し裏地の中途
部とが裾表裏地縫糸により縫着されると共に、裾表裏地
縫糸による縫着部が内側から防水性の裾用目貼りテープ
により目貼りされる構成を有している。
【0023】この構成により、裾口から又は裾表裏地縫
糸による表地の縫着部の縫い目を伝って、表地の裾側部
と見返し裏地との間の空間に、ごみや雨水が浸入しよう
としても、この縫着部が内側から防水性の裾用目貼りテ
ープにより目貼りされているので、その浸入が阻止され
るという作用を有する。
【0024】本発明の請求項5に記載の雨合羽は、請求
項1〜4のうち何れか1項に係る雨合羽において、ズボ
ンの表地の両裾回りに絞り込み用のホックを設けたの
で、使用者の足首の太さに合わせてズボンの裾を絞り込
めば、裾部分が足首にフィットするので、豪雨時などに
おいて、雨水が裾口から浸入して足首付近を濡らし難い
という作用を有する。
【0025】本発明の請求項6に記載の雨合羽は、請求
項1〜5のうち何れか1項に係る雨合羽において、ズボ
ンの前立て内部と前立て外部との間に、ファスナ及び複
数対の前立てホックが配設され、また前立て内部の外縁
部が全長に渡って外折りされている構成を有している。
【0026】この構成により、雨水の前立て部からの浸
入は、第1に前立てホックによる前立て内部と前立て外
部との簡単な封止により防止され、第2に前立て内部の
外折りされた外縁部により略完全に阻止され、さらに前
立て部における完璧に近い防水性の実現を図るという目
的で、第3に線状ファスナの封止により阻止されるとい
う作用を有する。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0028】なお、図において上着の袖の上下方向は、
袖口を下に向けた状態における方向を示し、またズボン
の上下方向は、裾を下に向けた状態における方向をい
う。
【0029】図1、2に示すAは、本発明に係る雨合羽
であり、両袖1の表地2の先端部にある袖口部分3が、
内袖4(図3、4参照)、外袖5の二重袖構造となった
防水性を有する上着Bと、防水性を有するズボンCとを
備えている。
【0030】本発明に係る上着Bは、図1に示すよう
に、互いに縫着されて各々上下部に分かれた左右の前身
ごろ6、7及び後身ごろ8の両肩口にそれぞれ左右の袖
1を縫着し、また前後身ごろ6〜8の上部に襟9を縫着
する一方、襟9にホック10を介して、図外のフードを
着脱可能にしたものである。
【0031】なお、図1において、11は前身ごろ6、
7の下部に縫着された左右のポケット、12はファス
ナ、13はホック、14は腰用の縛り紐、15は各袖1
及び前後身ごろ6〜8の裏面に縫合されたナイロンメッ
シュ製の内地である。
【0032】次に、各袖1の袖口部分3を詳細に説明す
る。
【0033】図3、4に示すように、各袖1の袖口部分
3は、表地2の先端部が若干幅内折りされ、この内折り
部分2aの内周面に、環状の外袖布16の内部に平ゴム
である外タックゴム17が収納された外袖5の元部と、
見返し裏地30の外折りされた外折り部分30aとが配
置されており、これらの表地2の内折り部分2a、外袖
布16の両端部、外タックゴム17の元部、及び、見返
し裏地30の外折り部分30aが縫糸18により一体的
に縫着されている。なお、外袖5は元部、中央部、先端
部の3か所でそれぞれ縫糸19により縫着されている。
【0034】また、外袖5の外周面、具体的には外袖布
16の外周面には、外袖5の外周面との間に面ファスナ
20が設けられる袖口ベルト21の元部が縫着されてい
る。
【0035】前記面ファスナ20は、袖口ベルト21の
先部の裏面に縫着された雄面ファスナ20aと、外袖布
16の外周面に縫着された雌面ファスナ20bとにより
構成されている。
【0036】一方、見返し裏地30の上端部には、内袖
4の元部と、袖1側の内地15の下端部とが2条の縫糸
22により縫着されている。内袖4の先端部は、袋状に
内折りされて縫糸23により縫着されており、この袋折
り部4aの内部に平ゴムである環状の内タックゴム24
が収納されている。
【0037】そして、袖1の表地2、見返し裏地30の
中途部及び内袖4の元部付近とが、袖表裏地縫糸25に
より一体的に縫着されており、しかも袖表裏地縫糸25
による縫着部が、内側から防水性の袖用目貼りテープ2
6により目貼りされる。袖用目貼りテープ26には、例
えば低融点のホットメルトテープなどが使用でき、縫着
部に袖用目貼りテープ26を仮接着した後、アイロンな
どにより袖用目貼りテープ26を加熱圧着する。次に、
図2、5、6を参照してズボンCを詳細に説明する。
【0038】図2及び図5に示すように、ズボンCは、
上下端が開口した筒体ある左右のズボン本体部27、2
7′の股上部分どうしを縫着し、左右のズボン本体部2
7、27′の表地28の裏面に、ナイロンメッシュ製の
内地29を縫合したものである。ズボンCの胴回り40
の外周面には、複数本のベルト通し31が所定間隔をあ
けて配設されており、胴回り40の内周面には、上下2
本の環状のズボン用ゴムバンド32、33が配設されて
いる。
【0039】具体的には、図5に示すように、表地28
の上端部が若干幅内折りされて、この内折り部28aに
上部を収納させて上側のズボン用ゴムバンド32が配置
されている。上側のズボン用ゴムバンド32の下方に
は、下側のズボン用ゴムバンド33が配置されており、
これらの上下側のズボン用ゴムバンド32、33が、内
側から腰裏スレーキ34により覆われている。
【0040】なお、腰裏スレーキ34の内折りされた上
端部、内折り部28a、上側のズボン用ゴムバンド32
の上端部、表地28の上縁部及びベルト通し31の上側
内折れ部31aの上端部が縫糸35により縫着され、ま
た、腰裏スレーキ34の中央部、表地28の上端部及び
上側内折れ部31aの外側へ折り返された2重折りの下
端部が縫糸36により縫着され、さらに、腰裏スレーキ
34の内折りされた下端部、内地29の上端部及び表地
28の上端部付近が縫糸37により縫着されている。
【0041】ベルト通し31の内折りされた下端部は、
2条の縫糸38により、内地29の上端部付近及び表地
28の上端部付近に縫着されており、ズボンCの股上部
にある前立て部39の両側付近には、一対の蒸れ防止用
の通気孔42が配設されている。
【0042】また、図2及び図5に示すように、左右の
ズボン本体部27、27′の裾部分41は、表地28の
下端部が内折りされ、さらにこの内折り部28bの先端
部が折り返されて折り返し部28b′となっている。そ
して、同折り返し部28b′に見返し裏地43の下端部
が重ねられ、これらの内折り部28bの上端部、折り返
し部28b′、見返し裏地43の下端部及び表地28の
裾部分41が縫糸44により一体的に縫着されている。
【0043】見返し裏地43の上端部は、縫糸45によ
り内地29の下端部に縫着されており、また見返し裏地
43の中途部と、表地28の裾部分41とが、裾表裏地
縫糸46により縫着されると共に、裾表裏地縫糸46に
よる縫着部が内側から袖用目貼りテープ26と同じ素材
からなる防水性の裾用目貼りテープ47により目貼りさ
れている。
【0044】また、図2に示すように、左右のズボン本
体部27、27′の裾回りの一側部には、所定間隔をあ
けて裾回りを小さく絞り込むホック70を構成する雄ホ
ック70aと雌ホック70bとが配設されている。
【0045】図2の下部に示すように、雄雌ホック70
a、70bを係止することにより、使用者の足首の太さ
に合わせて、ズボンCの裾部分41を絞り込める。
【0046】なお、左右のズボン本体部27、27′に
は、図6に示すようにそれぞれの裾部分41の裾回りの
対向部分に、裾丈を調整する下段の雄ホック48、中段
の雌ホック49及び上段の雌ホック50を一対ずつ配設
してもよい。使用者の足の長さに合わせて裾丈を調整す
る場合には、表地28の下端部を所定長さ分だけ内側へ
折り返して、下段の雄ホック48を、中段の雌ホック4
9又は上段の雌ホック50に内側から係止する。
【0047】次に、図7及び図8を参照して、ズボンC
の股上部にある前立て部39を詳細に説明する。
【0048】図7、図8に示すように、ズボン本体部2
7の前立て内部51とズボン本体部27′の前立て外部
52との間に、ファスナ53及び上下方向に所定間隔を
あけた3対の前立てホック54、55、56が配設さ
れ、また前立て内部51の外縁部57が全長に渡って所
定幅だけ外折りされている。
【0049】外縁部57は、表地28の前立て内部51
の端部を延長して、袋状に折り返すことにより形成され
ており、外縁部57を形成した表地28は、さらに前立
て内部51の裏側へ内折りされて、見返し部58となっ
ている。
【0050】外縁部57の元部は、見返し部58を含め
て縫糸59により一体的に縫着されており、またファス
ナ53の一部を構成する一方のファスナ部53aが縫糸
60により見返し部58の中途部に縫着されている。
【0051】なお、見返し部58は大径の雄ホック56
aを内方から覆っており、見返し部58の先端部は、若
干折り返されて縫糸61により縫着されている。さら
に、前立て内部51の表地28の裏面には、内地29が
縫合されている。
【0052】前立て外部52は、内面に内地29が縫合
された表地28の一部が延長されて形成されており、表
地28の短幅に内折りされた先端部に、縫糸62を介し
て見返し裏地63の内折りされた元部が縫着されてい
る。大径の雌ホック56bは、見返し裏地63の元部か
ら露呈しており、見返し裏地63の先端部は、折り返さ
れて縫糸64により縫着されている。また、見返し裏地
63の先端部付近の裏面には、ファスナ53の別の一部
を構成する他方のファスナ部53bが、縫糸65により
縫着されている。
【0053】図7において、54a、55aは、前立て
内部51に配設された小径な雄ホックであり、54b、
55bは、前立て外部52に配設された小径な雌ホック
である。
【0054】本実施例は上記のように構成されているも
のであり、次のような作用効果が生起される。
【0055】すなわち、図1に示すように、使用者は、
必要により図外のフードを頭に被って、雨合羽Aの上着
Bを左右の袖1に両手を通して着用する。両手をそれぞ
れの袖1に差し通すと、各手首付近の周囲に、内タック
ゴム24により拡縮可能に絞り込まれた内袖4の袖口が
密接される一方、各手首が、外タックゴム17により拡
縮可能に絞り込まれた外袖5に密接される。その後、さ
らに外袖5は、面ファスナ20を介して、袖口ベルト2
1により堅固に締着されるので、雨水が袖口部分3から
袖1の内部に浸入するのを確実に防止できる。
【0056】また、図3、図4に示すように、両袖1の
袖口部分3では、表地2、見返し裏地30及び内袖4が
袖表裏地縫糸25により縫着されており、しかもこの縫
着部が、内袖4の内側から防水性の袖用目貼りテープ2
6により目貼りされている。
【0057】これにより、袖1内からの雨水や塵は、袖
用目貼りテープ26により目貼りされた縫着部で堰き止
められ、奥の表地2と見返し裏地30との内部空間80
には浸入できない。しかも、このように袖表裏地縫糸2
5の縫着部が目貼りされているので、表地2側から袖表
裏地縫糸25の縫い目を伝って、雨水が内部空間80に
浸入するのも防止できる。
【0058】その後、図2に示すように、使用者は胴回
り40から左右のズボン本体部27、27′の内部に両
足を差し込み、ファスナ53を閉めると共に、各前立て
ホック54〜56を係止して前立て部39を封止する。
【0059】前立て部39に正面から吹き付けた雨水の
ズボンC内への浸入は、前立て内部51に重なる前立て
外部52により略完全に防止されるものの、前立て部3
9の側方から吹き込んできた雨水は、前立て内部51と
前立て外部52との隙間から前立て部39内に浸入しよ
うとするが、前立て内、外部51、52において、まず
その雨水は前立てホック54〜56による封止により概
略防止され、まずこの封止状態の前立て内、外部51、
52間で折り返されている外縁部57により略完全に堰
き止められ、さらにファスナ53により封止されている
ので、完全に前立て部39から雨水が浸入するのを防止
できる。
【0060】使用者がズボンCを履くと、上下のズボン
用ゴムバンド32、33により胴回り40が拡縮可能に
絞り込まれて使用者の腰にフィットする。なお、長期の
使用によりズボン用ゴムバンド32、33が伸びたり切
れたりした場合には、腰回り40に配設された各ベルト
通し31に一連に図外のベルトを通すことにより、ズボ
ンCのずれ落ちを防止できる。
【0061】また、図2の下部に示すように、左右のズ
ボン本体部27、27′の裾回り41aは、裾回り41
aを小さく絞り込むホック70により使用者の足首の太
さに合わせて絞り込まれるので、裾部分41が使用者の
足首にフィットして、豪雨時などにおいて、雨水が裾口
から左右のズボン本体部27、27′の内部に浸入する
のを防止できる。
【0062】そして、図5に示すように、表地2の裾部
分41と見返し裏地43とが裾表裏地縫糸46により縫
着されており、しかもこの縫着部が裾用目貼りテープ4
7により内側から目貼りされているので、左右のズボン
本体部27、27′の内部から又は裾表裏地縫糸46に
よる表地28の縫着部の縫い目を伝って、表地28の裾
側部と見返し裏地43との間の内部空間81に、ごみや
雨水が浸入しようとするのを防止できる。
【0063】なお、前立て部39の両側には、一対の通
気孔42が配設されているので、前立て部39内におけ
る蒸れを防止できる。
【0064】また、使用者の足の長さに合わせて左右の
ズボン本体部27、27′の裾丈を調整する場合には、
表地28の下端部を所定長さ分だけ内折りして、下段の
雄ホック48を、中段の雌ホック49又は上段の雌ホッ
ク50に内側から係止して調整する。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0066】すなわち、本発明の請求項1の雨合羽で
は、袖として、外袖の元部に一端部が縫着される一方、
他端部が内袖の元部に縫着された見返し裏地と、内袖の
元部に先端部が縫着された内地とを有し、しかも袖の表
地と見返し裏地の中途部とが袖表裏地縫糸により縫着さ
れると共に、この縫着部が内側から防水性の袖用目貼り
テープにより目貼りされるものを採用することにより、
表地の袖側部と見返し裏地との間の空間に、ごみや雨水
が溜まるのを防止できる。
【0067】特に、請求項2に記載の雨合羽は、請求項
1に記載の効果の他に、外袖及び内袖が外タックゴム及
び内タックゴムにより二重に絞り込まれ、しかも外袖に
おいては、面ファスナ付きの袖口ベルトにより外方から
しっかりと使用者の手首に締着されるようにしたので、
雨水が袖口から袖の内部に浸入するのが確実に防止でき
る。
【0068】また、請求項3に記載の雨合羽は、請求項
1又は2に記載の効果に加えて、ズボンの腰回りの固定
手段として、ズボン用ゴムバンドによる絞り込み以外に
も、ベルト通しを用いたベルト締着を採用でき、これに
より仮にズボン用ゴムバンドが長期の使用により伸びた
り切れたりしても、腰回りに配設されたベルト通しにベ
ルトを通すことにより、ズボンのずれ落ちを防止でき
る。
【0069】さらに、請求項4に記載の雨合羽は、請求
項1〜3に記載の効果に加えて、裾口から又は袖表裏地
縫糸による表地の縫着部の縫い目を伝って、表地の裾側
部と見返し裏地との間の空間に、ごみや雨水が浸入しよ
うとするのを、縫着部に内側から貼られた防水性の裾用
目貼りテープにより阻止できる。
【0070】そして、請求項5に記載の雨合羽は、請求
項1〜4に記載の効果に加えて、ズボンの表地の両裾回
りに絞り込み用のホックを設けたことにより、使用者の
足首の太さに合わせてズボンの裾を絞り込めるので、裾
部分が使用者の足首にフィットして、豪雨時などにおい
て、雨水が裾口からズボンの内部に浸入するのを防止で
きる。
【0071】また、請求項6に記載の雨合羽は、請求項
1〜5に記載の効果に加えて、前立て部からの雨水の浸
入防止対策として、第1に前立てホックによる封止と、
第2に前立て内部の外折りされた外縁部と、第3にファ
スナの封止という3段構えを採用したことにより、略完
全に前立て部から雨水が浸入するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雨合羽の上着の正面図。
【図2】本発明に係る雨合羽のズボンの正面図。
【図3】上着の袖口部分の一部切欠き拡大斜視図。
【図4】上着の袖口部分の拡大断面図。
【図5】ズボンのズボン本体の一部を省略した拡大断面
図。
【図6】本発明の他の形態における丈調整可能なズボン
の裾部分の説明図。
【図7】ズボンの前立て部の要部拡大斜視図。
【図8】ズボンの前立て部の拡大断面図。
【図9】従来手段に係る雨合羽の上着の袖口部分の拡大
断面図。
【図10】従来手段に係る雨合羽のスボンの裾部分の拡
大断面図。
【符号の説明】
1 袖 2 表地 3 袖口部分 4 内袖 5 外袖 A 雨合羽 B 上着 C ズボン 30 見返し裏地 29 内地 25 袖表裏地縫糸 26 袖用目貼りテープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両袖の表地の先端部にある袖口部分が、
    内袖、外袖の二重袖構造となった防水性を有する上着
    と、防水性を有するズボンとを備えた雨合羽において、 前記各袖が、 前記外袖の元部に下端部が縫着される一方、上端部が前
    記内袖の元部に縫着された見返し裏地と、 前記内袖の元部に下端部が縫着された内地とを有し、 しかも、前記袖の表地と前記見返し裏地の中途部とが袖
    表裏地縫糸により縫着されると共に、該袖表裏地縫糸に
    よる縫着部が、内側から防水性の袖用目貼りテープによ
    り目貼りされることを特徴とする雨合羽。
  2. 【請求項2】 前記外袖が、該外袖を拡縮可能に絞り込
    む外タックゴムと、前記外袖の外周面に元部が縫着さ
    れ、かつ前記外袖の外周面との間に面ファスナが設けら
    れる袖口ベルトとを有し、 また、前記内袖に、該内袖を拡縮可能に絞り込む内タッ
    クゴムを設け、 さらに、前記各内袖の中途部が、前記袖表裏地縫糸によ
    り前記袖の表地及び前記見返し裏地と一体的に縫着さ
    れ、該袖表裏地縫糸による縫着部が内側から前記袖用目
    貼りテープにより目貼りされていることを特徴とする請
    求項1に記載の雨合羽。
  3. 【請求項3】 前記ズボンの胴回りに、該胴回りを拡縮
    可能に絞り込むズボン用ゴムバンドと、複数本のベルト
    通しとが配設されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の雨合羽。
  4. 【請求項4】 前記ズボンが、 該ズボンの表地の両裾部分に下端部が縫着される見返し
    裏地と、該見返し裏地の上端部に下端部が縫着される内
    地とを有し、 しかも、前記ズボンの表地と前記見返し裏地の中途部と
    が裾表裏地縫糸により縫着されると共に、該裾表裏地縫
    糸による縫着部が内側から防水性の裾用目貼りテープに
    より目貼りされていることを特徴とする請求項1〜3の
    うち何れか1項に記載の雨合羽。
  5. 【請求項5】 前記ズボンの表地の両裾回りに、絞り込
    み用のホックを設けたことを特徴とする請求項1〜4の
    うち何れか1項に記載の雨合羽。
  6. 【請求項6】 前記ズボンの前立て内部と前立て外部と
    の間に、ファスナ及び複数対の前立てホックが配設さ
    れ、また前記前立て内部の外縁部が全長に渡って外折り
    されていることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか
    1項に記載の雨合羽。
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