JP3235394B2 - 糸条巻取機 - Google Patents

糸条巻取機

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JP3235394B2 JP06954695A JP6954695A JP3235394B2 JP 3235394 B2 JP3235394 B2 JP 3235394B2 JP 06954695 A JP06954695 A JP 06954695A JP 6954695 A JP6954695 A JP 6954695A JP 3235394 B2 JP3235394 B2 JP 3235394B2
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守 岸田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸条巻取機に関し、さら
に詳しくはボビンホルダーの駆動軸を長尺化しても駆動
軸にアンバランスを発生しないようにした糸条巻取機に
関する。
【0002】
【従来の技術】糸条巻取機のボビンルホダーは、図4に
示すような機構が一般的である(特開昭53−6647
号公報,特公昭55−8424号公報参照)。すなわ
ち、図4に示すボビンホルダー1は、フレーム12にモ
ータ11で駆動される駆動軸8を支持し、この駆動軸8
に回転円筒2を連結し、その回転円筒2上に複数の弾性
リング3と円筒スペーサ4とを交互に挿入し、この弾性
リング3と円筒スペーサ4とを皿バネ6で付勢された蓋
部材5により軸方向に圧縮するように構成されている。
この圧縮により弾性リング3が径方向に膨張し、その上
に挿入されたボビン13を把持固定するようになってい
る。
【0003】また、蓋部材5はピストン部5aを介して
圧空シリンダ2s内を摺動自在になっており、この圧空
シリンダ2sに駆動軸8の軸芯に設けた軸穴8bを介し
て圧空が供給されるようになっている。圧空シリンダ2
sに圧空が供給されると、蓋部材5が皿バネ6の弾性力
に抗して図の左方向へ移動し、弾性リング3に対する圧
縮力が解除される。この圧縮力の解除により弾性リング
3は収縮し、ボビン13の把持が解除される。
【0004】しかし、上記のように、駆動軸8に軸穴8
bを設ける構造では、その軸心を一致するように加工し
ないと、駆動軸8の回転にアンバランスを生ずる。しか
し、軸穴8bを同心にすることは機械加工上非常に難し
いことであって、その駆動軸8が長尺になるほど難しく
なり、その偏心により駆動軸の回転特性や巻取特性をア
ンバランスにすることになる。このような駆動軸のアン
バランス防止対策としては、軸穴の加工精度を上げれば
よいことであるが、加工精度を上げるほど製作コストが
上昇することは避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、たと
え駆動軸を長くする場合であっても、上述した駆動軸の
アンバランス問題を発生しない糸条巻取機を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、駆動軸に連結した回転円筒に複数の弾性リングと
円筒スペーサとを嵌合し、該回転円筒の外端部に摺動自
在に装着した蓋部材により前記弾性リングと円筒スペー
サとを軸方向に付勢し、該付勢により前記弾性リングを
径方向に膨張させて該弾性リング上に挿入したボビンを
把持するようにし、かつ前記回転円筒に内設した圧空シ
リンダにより前記蓋部材を前記付勢方向と反対方向に作
動させて前記ボビンの把持を解除する糸条巻取機におい
て、前記蓋部材に該蓋部材の外側から前記圧空シリンダ
に連通する圧空供給路を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0007】また、他の本発明は、駆動軸に連結した回
転円筒に複数の弾性リングと円筒スペーサを嵌合し、該
回転円筒の外端部に摺動自在に装着した蓋部材により前
記弾性リングと円筒スペーサとを軸方向に付勢し、該付
勢により前記弾性リングを径方向に膨張させて該弾性リ
ング上に挿入したボビンを把持するようにした糸条巻取
機において、前記蓋部材の外側面に係合部を設け、該係
合部に牽引手段を連結可能にしたことを特徴とするもの
である。
【0008】このように本発明では、蓋部材に外側から
圧空シリンダに貫通する圧空供給通路を設けるか、或い
は蓋部材の外側部に牽引手段を引っ張るための係合部を
設けるようにしたことにより、駆動軸に軸穴を設けるこ
となくボビンの固定解除を行う蓋部材の駆動を行うこと
が可能になる。したがって、軸穴に基づく駆動軸のアン
バランスを防止することができる。
【0009】また、駆動軸に軸穴を設けないため駆動軸
の危険速度を上げることができ、それによって糸条巻取
速度を向上することができるため生産性の高い糸条巻取
機を得ることができる。また、軸穴の精密加工が不要で
あるので加工コストも低減することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例を参照して具
体的に説明する。図1は、本発明の糸条巻取機を示す概
略断面図である。駆動軸8はフレーム12に軸受10を
介して片持支持され、かつモータ11により回転駆動さ
れるようになっている。この駆動軸8に回転円筒2が連
結され、その上に複数個の弾性リング3と円筒スペーサ
4とが交互に挿入されてボビンホルダ1を構成してい
る。
【0011】回転円筒2の内部には圧空シリンダ2aが
設けられ、この圧空シリンダ2aにピストン部5aを介
して蓋部材5が摺動自在に設けられている。この蓋部材
5は外周縁部5bを複数個の弾性リング3と円筒スペー
サ4との端部に当接させ、かつ皿バネ6の弾性力により
軸方向に付勢している。この付勢圧縮により弾性リング
3が径方向に膨張し、回転円筒2の外周面とボビン13
の内周面とに密着する状態となり、ボビン13を回転円
筒2に対して同心状に把持するようになっている。
【0012】また、蓋部材5には、その外側から圧空シ
リンダ2aに連通する圧空供給通路5cが設けられ、こ
の圧空供給通路5cを介して圧空が圧空シリンダ2aに
供給されると、蓋部材5が皿バネ6の弾性力に打ち勝っ
て図の左方向へ移動するので、弾性リング3に対する圧
縮力を解除する。この圧縮力解除によって弾性リング3
は径方向に収縮し、ボビン13の固定が解除される。
【0013】一方、ボビンホルダー1の端部には、ボビ
ンドッファ20が配置されている。このボビンドッファ
20は、手動または自走機能を備えた台車17により前
後左右に移動可能であり、その台車17上にフレーム1
6を固定し、このフレーム16にボビン受けアーム14
を支持するように構成されている。このボビン受けアー
ム14には、その軸心に圧空供給管15が軸方向に移動
可能に取り付けられ、その先端部15aをボビンホルダ
ー1側の蓋部材5の圧空供給通路5cに接続可能になっ
ている。
【0014】したがって、圧空供給管15の先端部15
aと圧空供給通路5cとを接続した状態にし、図示しな
い圧空源から圧空を圧空シリンダ2aに供給すると、圧
空は皿バネ6の弾性力に打ち勝って蓋部材5を図の左方
向に移動させ、弾性リング3によるボビン13の把持固
定を解除する。また、上記蓋部材5の移動と共にフレー
ム16も図の左方向に一体になって移動するので、これ
をセンサ19とセンサ21とが検知することにより、全
ての弾性リング3の圧縮力が解除されたことを検知し、
その信号をコントローラ22からフレーム12上のプッ
シャ18に出力する。この駆動信号により、プッシャ1
8はプッシャアーム18aを図の左方向に移動させて、
ボビン13をボビン受けアーム14上に押し出し、ボビ
ンホルダー1から抜き取るようにする。
【0015】ここで皿バネ6の弾性力と、その弾性力に
打ち勝つ圧空力と、ドッファ20が蓋部材5を押す力と
の関係を式で表すと 圧空力 > ドッファの押しつけ力 > 皿バネの弾性
力 の関係になる。逆に、ボビン13をボビンホルダー1に
把持させるときは、ドッファ20を蓋部材5から離せ
ば、皿バネ6の弾性力が弾性リング3に加わるため、弾
性リング3が膨張してボビン13を把持固定するように
することができる。
【0016】上述したように、本発明の糸巻取機では、
圧空シリンダ2aに圧空を供給する圧空供給路5cを蓋
部材5の内外に貫通するように設け、駆動軸8の軸心に
は設けていないため、ボビン装着数の増加等のため駆動
軸8を長尺化した場合であっても、軸穴の偏心に基づく
アンバランスを発生することはない。また、これによっ
て駆動軸の危険速度を上げることができ、高速巻取によ
る生産性の拡大を図ることができる。
【0017】図2,図3に示す糸条巻取機は、本発明の
他の実施例を示す。この実施例は、蓋部材5の軸方向駆
動を圧空シリンダ2aを利用しないで行うようにしたも
のである。回転円筒2内に設けたシリンダ2a' は単に
蓋部材5のピストン部5aを案内する手段としてだけ設
けられ、蓋部材5の外側部に環状の係合部5dを設ける
ようにしている。他方、ドッファ20のボビン受けアー
ム14側に係合チャック14aが設けられ、この係合チ
ャック14aが蓋部材5側の係合部5dに係脱するよう
になっている。
【0018】すなわち、係合チャック14aはボビン受
けアーム14の端部に径方向に移動自在に設けられてい
る。この係合チャック14aを半径方向内側に引っ込め
た状態にして、ドッファ20をボビンホルダー1の外端
部に接近させ、次いで係合チャック14aを半径方向外
側に移動させて蓋部材5側の係合部5dに引っかける。
次いで、ドッファ20を左方向に移動させると、蓋部材
5が引っ張られて図の左方向に移動するので、弾性リン
グ3の圧縮力が解除され、ボビン13の把持固定が解除
される。
【0019】この実施例の場合も、上記実施例同様に駆
動軸8に軸穴を設けていないので、軸穴の偏心に基づく
アンバランスを発生することはない。また、これによっ
て駆動軸8の危険速度を上げることができるため、高速
巻取による生産性の拡大を図ることができる。なお、上
記実施例では、いずれもボビボンホルダーをモータによ
り直接駆動するスピンドルトライブ型糸条巻取機の場合
について説明したが、本発明はボビンホルダーにモータ
を設けず、ボビンをタッチローラにより摩擦駆動するフ
リクションドライブ型糸条巻取機にも適応可能である。
【0020】また、本発明は、1台の糸条巻取機に巻取
位置と待機位置とに2本のボビンホルダーを設け、この
2本を交互に交替させながら巻取りを行うターレット式
自動糸条巻取機にも適応可能である。
【0021】
【発明の効果】上述したように本発明の糸条巻取機は、
駆動軸に軸穴を設けることなくボビンホルダー端部の蓋
部材を駆動するので、駆動軸を長尺化しても軸穴の偏心
によるアンバランスを生ずることはない。また、これに
よって駆動軸の危険速度を上げることができるので、巻
取速度の高い生産性の高い糸条巻取機にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる糸条巻取機の概略断面
図である。
【図2】本発明の他の実施例からなる糸条巻取機の要部
を示す概略断面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】従来の糸条巻取機の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ボビンホルダ 2 回転円筒 2s 圧空シリンダ 3 弾性リング 4 円筒スペーサ 5 蓋部材 5a ピストン部 5c 圧空供給通路 5d 係合部 6 皿バネ 8 駆動軸 13 ボビン 14 ボビン受けアーム 14a 係合チャック 20 ドッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−120163(JP,A) 特開 平3−293264(JP,A) 特開 平7−69534(JP,A) 特開 平6−115811(JP,A) 特開 昭63−225074(JP,A) 特開 昭53−6647(JP,A) 実開 平2−145264(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 54/54 B65H 19/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に連結した回転円筒に複数の弾性
    リングと円筒スペーサとを嵌合し、該回転円筒の外端部
    に摺動自在に装着した蓋部材により前記弾性リングと円
    筒スペーサとを軸方向に付勢し、該付勢により前記弾性
    リングを径方向に膨張させて該弾性リング上に挿入した
    ボビンを把持するようにし、かつ前記回転円筒に内設し
    た圧空シリンダにより前記蓋部材を前記付勢方向と反対
    方向に作動させて前記ボビンの把持を解除する糸条巻取
    機において、前記蓋部材に該蓋部材の外側から前記圧空
    シリンダに連通する圧空供給路を設けた糸条巻取機。
  2. 【請求項2】 前記回転円筒の外端部近傍にボビンドッ
    ファを移動自在に配置し、該ボビンドッファのボビン受
    入れアームに前記蓋部材の圧空供給路入口に接続自在な
    圧空供給路を設けた請求項1に記載の糸条巻取機。
  3. 【請求項3】 駆動軸に連結した回転円筒に複数の弾性
    リングと円筒スペーサを嵌合し、該回転円筒の外端部に
    摺動自在に装着した蓋部材により前記弾性リングと円筒
    スペーサとを軸方向に付勢し、該付勢により前記弾性リ
    ングを径方向に膨張させて該弾性リング上に挿入したボ
    ビンを把持するようにした糸条巻取機において、前記蓋
    部材の外側面に係合部を設け、該係合部に牽引手段を連
    結可能にした糸条巻取機。
  4. 【請求項4】 前記回転円筒の外端部近傍に移動自在な
    ボビンドッファを配置し、該ボビンドッファに設けたボ
    ビン受入れアームの端部に前記蓋部材の係合部に連結自
    在な係合手段を設けた請求項3に記載の糸条巻取機。
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