JP2003276944A - ボビンチャック装置 - Google Patents

ボビンチャック装置

Info

Publication number
JP2003276944A
JP2003276944A JP2002087588A JP2002087588A JP2003276944A JP 2003276944 A JP2003276944 A JP 2003276944A JP 2002087588 A JP2002087588 A JP 2002087588A JP 2002087588 A JP2002087588 A JP 2002087588A JP 2003276944 A JP2003276944 A JP 2003276944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
bobbin
sleeve
spindle
rotating cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002087588A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinzo Hashimoto
欣三 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2002087588A priority Critical patent/JP2003276944A/ja
Publication of JP2003276944A publication Critical patent/JP2003276944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結一斉式のボビンチャック装置において、
ボビンホルダの軸方向に装着される全てのボビンに対し
て十分な把持力を付与でき、全てのボビンを確実にセン
タリングすることができるボビンチャック装置を提供す
る。 【解決手段】 チャック部材30のそれぞれが、回転円
筒51にその軸方向に移動自在な状態で外挿されたスリ
ーブ3と、スリーブ3の軸方向への移動により回転円筒
51の径方向に拡大及び縮小されるチャックピース4と
を有し、各チャック部材30が作動状態の時には各チャ
ックピー4スが回転円筒51の径方向に拡大され、各チ
ャック部材30が非作動状態の時には各チャックピース
4が回転円筒51の径方向に縮小されるとともに各スリ
ーブ3が回転円筒51に対して押圧力が生じていない状
態になるように回転円筒51の径方向に自己拡張される
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡糸機から紡出さ
れた糸条を巻き取る糸条巻取機のボビンホルダに用いら
れ、ボビンホルダにボビンを装着するためのボビンチャ
ック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の糸条巻取機のボビンホルダにお
いては、回転円筒(スピンドル)からなるボビンホルダ
本体の外周に、糸条を巻き取るための筒状のボビンを着
脱自在に保持するボビンチャック装置が備えられてい
る。そして、このようなボビンチャック装置としては、
ボビンホルダが高速で回転してもボビンが周方向にずれ
ないようにする強力な保持力が求められるため、チャッ
クピース方式のものが用いられている。チャックピース
式のボビンチャック装置としては、特開平7−4125
1号公報等に記載された独立式のものと、特許第297
0274号公報や実開平6−67461号公報等に記載
された連結一斉式のものが知られている。
【0003】独立式のものは、スピンドルの表面のボビ
ン位置毎に設置されたチャック部材のそれぞれにバネが
備えられ、そのバネにより独立して各チャック部材のチ
ャックピースに把持力が与えられるようになっている。
一方、連結一斉式のものは、スピンドル表面のボビン位
置毎に設置されたチャック部材が連結されており、スピ
ンドルの最前方あるいは最後方に設けたバネにより全て
のチャック部材のチャックピースに一括して把持力が付
与されるようになっている。
【0004】独立式の場合、確実に全てのボビンに同じ
把持力を作用させることができるが、構造が複雑とな
り、コストやメンテナンス性等の点で問題があるととも
に、チャック部材自身が径方向に所定の厚みを備えるこ
とが必要なため、スピンドル径の制約が生じるという問
題がある。すなわち、通常、ボビンの寸法は決まってい
るため、チャック部材の厚みが増すと、その分だけスピ
ンドル径の減少が余儀なくされることになる。スピンド
ル径寸法が小さくなることは、断面2次モーメントの低
下を招き、危険速度(ボビンホルダの固有振動数)を低
下させる要因となる。このことは、生産性向上を図るた
めに、一度に多数のボビンを挿着可能とするボビンホル
ダの長尺化と、糸条を高速で巻き取るボビンホルダの高
速回転化とが指向されている現状にあっては望ましくな
く、生産性向上の大きな障害となってしまう。
【0005】一方、連結一斉式の場合は、構造がシンプ
ルであり、コスト・メンテナンス性に優れ、チャックピ
ースの薄肉化が可能であり、生産性向上の面からは、連
結一斉式の方が有利である。しかし、連結一斉式の場
合、軸方向に連結されたチャック部材に対して、把持力
を生じさせる力を一端側からのみ作用させるため、反対
の他端側に近づくほどチャック部材に作用する圧縮力が
弱まり、他端側のチャック部材において、ボビン把持力
が不十分となってしまい、ボビンがボビンホルダに対し
正確にセンタリングされないという問題がある。
【0006】図6は、前記公報等の連結一斉式のボビン
チャック装置の軸方向の要部断面を模式的に示したもの
である。このボビンチャック装置は、チャック部材10
0とスペーサリング103とを備えている。チャック部
材100は、チャックピース101とスリーブ102と
を有し、図示省略されているが、スピンドル105の軸
方向にボビン104位置毎に複数個配置されている。ス
ペーサリング103は、チャック部材100間に配置さ
れ、チャック部材100のスリーブ102と連結されて
いる。チャック部材100およびスペーサリング103
には、スピンドル105の軸方向一端側から固定側であ
る軸方向他端側に向かって圧縮力が加えられるようにな
っている。これにより、チャック部材100の2つのス
リーブ102が軸方向の圧縮力(矢印c方向)を受けて
間隔を狭めるように移動し、これに伴って、チャックピ
ース101が径方向(矢印d方向)に拡張してボビン1
04に押し付けられ、ボビン104を把持するようにな
っている。このボビンチャック装置においては、理想的
にはスピンドル105の軸方向一端側から加えられた圧
縮力が各チャック部材100及びスペーサリング103
を順次介して最終的にスピンドル105の軸方向他端側
に配置されたチャック部材100まで伝達され、全ての
チャック部材100が一斉に十分に拡径されて全てのボ
ビン104が十分な力で把持されるはずである。
【0007】しかしながら、このボビンチャック装置に
おいては、解放状態(アンクランプ状態)で、チャック
ピース101が縮径するようにチャックピース101に
収縮力を持たせている(自身の弾性復元力、Oリング1
01aにより)ため、スリーブ103がスピンドルの外
周に押し付けられた状態になっている。そして、チャッ
ク状態(クランプ状態)にするためにチャックピース1
01を拡径すると、その反作用としてスリーブ102に
スピンドル外周への押し付け力が付加され、この押し付
け力(矢印e)により、スリーブ102とスピンドル1
05との間には、圧縮力(矢印c)に抗して作用する摩
擦力(矢印f)が発生してしまう。この結果、一端側
(作用端側)から作用させたチャック部材100を軸方
向に圧縮し拡径させる力は、反対の固定端側に近づくほ
ど弱まってしまう。そして、固定端側のチャックピース
101が十分に拡径する前に、作用端側のチャックピー
ス101が十分に拡径してボビン104に押し付けら
れ、チャックピース101とボビン104との間で大き
な摩擦力が生じてしまうため、固定端側のチャック部材
10へ圧縮力が伝達されなくなってしまい、固定端側で
は、ボビン104を確実に把持できず、ボビンホルダに
対するボビンのセンタリングが不十分になり、糸巻取り
中に大きな振動が発生するという問題が生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、連結一斉式のボビンチャッ
ク装置において、ボビンホルダの軸方向に装着される全
てのボビンに対して十分な把持力を付与でき、全てのボ
ビンを確実にセンタリングすることができるボビンチャ
ック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のボビンチャック装置は、糸条を巻
き取る筒状のボビンを複数個挿着したボビンホルダに設
けられ、前記複数個のボビンを着脱自在に保持するボビ
ンチャック装置であって、前記ボビンホルダの回転円筒
にその軸方向に沿って複数個挿着されたチャック部材
と、前記複数個のチャック部材に対し前記ボビンホルダ
の回転円筒の一端から軸方向力を付与して前記複数個の
チャック部材を前記回転円筒の一端から他端に向かって
前記回転円筒の軸方向に順次移動させ前記複数個のチャ
ック部材を作動状態及び非作動状態とするチャック部材
駆動手段とを備え、前記複数個のチャック部材のそれぞ
れが、前記回転円筒にその軸方向に移動自在な状態で外
挿されたスリーブと、このスリーブの軸方向への移動に
より前記回転円筒の径方向に拡大及び縮小されるチャッ
クピースとを有し、前記各チャック部材が作動状態の時
には前記各チャックピースが前記回転円筒の径方向に拡
大され、前記各チャック部材が非作動状態の時には前記
各チャックピースが前記回転円筒の径方向に縮小される
とともに前記各スリーブが前記回転円筒に対して押圧力
が生じていない状態になるように前記回転円筒の径方向
に自己拡張されることを特徴とする。
【0010】この構成によると、チャック部材が非作動
状態のとき、すなわち、アンクランプ状態のとき(ボビ
ン解放時)に、スリーブ内周面から回転円筒外周面に対
して押圧力が作用しない。これにより、全チャック部材
に対して回転円筒一端から一斉に軸方向力を付与してチ
ャック部材を作動状態とするクランプ動作時(ボビン把
持動作時)に、軸方向力に抗して作用する摩擦力が、ス
リーブ内周面と回転円筒外周面との間で発生することを
抑制できる。したがって、回転円筒他端側のチャック部
材に回転円筒一端から付与した軸方向力を十分に伝達で
き、全てのチャック部材を十分に拡張させることが可能
になる。すなわち、連結一斉式のボビンチャック装置に
おいて、ボビンホルダの軸方向に装着される全てのボビ
ンに対して十分な把持力を付与して全てのボビンをボビ
ンホルダに対して確実にセンタリングすることができ
る。
【0011】請求項2に記載のボビンチャック装置は、
糸条を巻き取る筒状のボビンを複数個挿着したボビンホ
ルダに設けられ、前記複数個のボビンを着脱自在に保持
するボビンチャック装置であって、前記ボビンホルダの
回転円筒にその軸方向に沿って複数個挿着されたチャッ
ク部材と、前記複数個のチャック部材に対し前記ボビン
ホルダの回転円筒の一端から軸方向力を付与して前記複
数個のチャック部材を前記回転円筒の一端から他端に向
かって前記回転円筒の軸方向に順次移動させ前記複数個
のチャック部材を作動状態及び非作動状態とするチャッ
ク部材駆動手段とを備え、前記複数個のチャック部材の
それぞれが、前記回転円筒にその軸方向に移動自在な状
態で外挿されたスリーブと、このスリーブの軸方向への
移動により前記回転円筒の径方向に拡大及び縮小される
チャックピースとを有し、前記各チャック部材が作動状
態の時には前記各チャックピースが前記回転円筒の径方
向に拡大され、前記各チャック部材が非作動状態の時に
は前記各チャックピースが前記回転円筒の径方向に縮小
されるとともに前記各スリーブがその内径を前記回転円
筒の外径よりも拡大させた状態になるように前記回転円
筒の径方向に自己拡張されることを特徴とする。
【0012】この構成によると、チャック部材が非作動
状態のとき、すなわち、アンクランプ状態のとき(ボビ
ン解放時)に、スリーブ内径が回転円筒外径よりも拡大
された状態にあるため、スリーブ内周面から回転円筒外
周面に対して押圧力が作用しない。これにより、全チャ
ック部材に対して回転円筒一端から一斉に軸方向力を付
与してチャック部材を作動状態とするクランプ動作時
(ボビン把持動作時)に、軸方向力に抗して作用する摩
擦力が、スリーブ内周面と回転円筒外周面との間で発生
することを抑制できる。したがって、回転円筒他端側の
チャック部材に回転円筒一端から付与した軸方向力を十
分に伝達でき、全てのチャック部材を十分に拡張させる
ことが可能になる。すなわち、連結一斉式のボビンチャ
ック装置において、ボビンホルダの軸方向に装着される
全てのボビンに対して十分な把持力を付与して全てのボ
ビンをボビンホルダに対して確実にセンタリングするこ
とができる。
【0013】請求項3に記載のボビンチャック装置は、
請求項1又は2において、前記チャック部材を非作動状
態から作動状態に切替えるときに、前記チャックピース
が前記回転円筒の径方向に拡大してから前記スリーブが
前記回転円筒に押圧されることを特徴とする。
【0014】この構成によると、ボビン把持動作時に、
まず、各チャックピースが径方向に拡大し、その後に、
各スリーブが径方向に縮小されてスリーブ内周面と回転
円筒外周面との間で押圧力が発生するため、軸方向力に
抗して作用する摩擦力が、スリーブ内周面と回転円筒外
周面との間で発生する前に各チャックピースを拡径する
ことができる。したがって、全てのチャック部材に対し
て、略一斉に十分なボビン把持力を発生させることがで
きる。
【0015】請求項4に記載のボビンチャック装置は、
請求項1〜3のいずれかにおいて、前記スリーブが円周
上の一箇所が切り欠かかれたC型の弾性を有するリング
部材であり、前記チャック部材が非作動状態の時に、縮
径された状態で前記回転円筒に外挿されていることを特
徴とする。
【0016】この構成によると、簡単な構造でスリーブ
に径方向の自己拡張力を持たせることができる。
【0017】請求項5に記載のボビンチャック装置は、
請求項1〜4のいずれかにおいて、前記チャック部材が
非作動状態の時に前記チャックピースが前記回転円筒の
径方向に自己収縮されることを特徴とする。
【0018】この構成によると、ボビン開放時に、チャ
ックがボビンと引っ掛かったままの状態となることを防
止でき、ボビンをボビンホルダから抜き易くすることが
できる。なお、スリーブの自己拡張力は、ボビンホルダ
の一端側から他端側に向かって小さくなるように設定さ
れていることが望ましい。このようにすることにより、
回転円筒の一端から付与した軸方向力を一層確実に他端
側のチャック部材へ伝達することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態に係る連結一斉式のボビンチャック装置1
を説明する。図1は、ボビンチャック装置1の軸方向の
要部断面を示すものであり、ボビンホルダ本体である回
転円筒51(以下、「スピンドル51」ともいう)に対
して、糸条を巻き取る筒状のボビン52を着脱自在に保
持可能に装着されている状態を示している。また、図5
は、糸条巻取機Wのボビンホルダ50部分の断面図を示
している。
【0020】図1及び図5に示すボビンチャック装置1
は、チャック部材30と、チャック部材駆動手段と、ス
ペーサリング2とを備えている。チャック部材30は、
スリーブ3とチャックピース4とを有し、図5に示すよ
うに、スピンドル51の軸方向にボビン52位置毎に複
数個配置されている。また、スペーサリング2は、チャ
ック部材30間に配置され、チャック部材30のスリー
ブ3と連結されている。また、チャック部材駆動手段
は、ボビンホルダ50におけるスピンドル51の一端に
設けられている。このチャック部材駆動手段が、複数個
のチャック部材30に対しスピンドル51の一端から軸
方向力を付与して複数個のチャック部材30をスピンド
ル51の一端から他端に向かって軸方向に順次移動さ
せ、これら複数個のチャック部材30を作動状態及び非
作動状態とするものである。なお、図1(a)は、チャ
ック部材30が非作動状態のとき、すなわち、アンクラ
ンプ状態のとき(ボビン52を解放している状態)を、
図1(c)は、チャック部材30が作動状態のとき、す
なわち、クランプ状態のとき(ボビン52を把持してい
る状態)を、図1(b)は、それらの途中の状態を示し
ている。
【0021】まず、ボビンチャック装置1が用いられる
ボビンホルダ50、及び連結一斉式のボビンチャック装
置1の全体構造について説明する。図5において、ボビ
ンホルダ50部分の断面図が示される糸条巻取機Wは、
例えば、溶融紡出される合成フィラメント糸を巻き取る
テークアップワインダとして使用されるものである。
【0022】この糸条巻取機Wのボビンホルダ50は、
フレーム53から突設された中空円筒状の支持円筒部材
54と、この支持円筒部材54内に軸受55a、55b
を介して回転自在に支持された駆動軸56と、この駆動
軸56に連結される駆動手段であるモータ57と、駆動
軸56の先端に取り付けられた連結部58と、糸条を巻
き取る筒状のボビン52を着脱自在に支持するスピンド
ル51と、スピンドル51の外周及び一端に装着される
ボビンチャック装置1とを備えている。
【0023】スピンドル51は、連結部58を支点とし
て、回転駆動される構造であり、連結部58の中央部に
は、貫通孔56aを有する駆動軸56の先端が挿入さ
れ、駆動軸56とスピンドル51とは、ナット60で固
定されている。駆動軸56は、その基端が、フレーム5
3に設けられたモータハウジング61に挿通され、軸受
55a〜55cを介して支持円筒部材54に回転自在に
支持されている。なお、駆動軸56の基端には、モータ
57の回転子57aが固定され、モータ57の固定子5
7bは、モータハウジング61に固定されている。この
スピンドル51の外周には、ボビンチャック装置1を介
して例えば4個の円筒状のボビン52が直列に挿通さ
れ、これら各ボビン52の外周に糸条Yが巻き取られて
糸パッケージPが形成される。
【0024】また、スピンドル51には、前述のように
その軸方向に沿って複数個のチャック部材30とスペー
サリング2とが挿着されるとともに、その一端には、ボ
ビンチャック装置1のチャック部材駆動手段が設けられ
ている。このチャック部材駆動手段は、スピンドル51
の一端に摺動自在に嵌入されるキャップ部材59と、キ
ャップ部材59をスピンドル51に沿って互いに逆方向
(矢印a方向とb方向)に付勢可能なバネ64及び空圧
室65とから構成される。
【0025】キャップ部材59は、スピンドル51に内
挿されるピストン部59aと、スピンドル51の一端側
の外周部分に対して外挿される外周円筒部59bとを備
えている。ピストン部59aはスピンドル51の内周面
でOリング62により気密に保持された状態で摺動可能
になっている。そして、ピストン部59aとスピンドル
51の先端突部51aとの間にはバネ座63を介してバ
ネ64が挿入されている。これにより、ピストン部59
aが矢印a方向に付勢され、外周円筒部59bもピスト
ン部59aとともに矢印a方向に付勢される。
【0026】また、ピストン部59a、スピンドル51
の内周及び連結部58で囲まれる空間は、空圧室65を
構成している。この空圧室65は、駆動軸56の貫通孔
56aと連通しており、この貫通孔56aを通じて空圧
室65内に圧縮空気を導入でき、または抜くことができ
るようになっている。空圧室65内に圧縮空気が導入さ
れることで、ピストン部59aは、バネ64の弾性力に
抗して矢印b方向へ付勢され、外周円筒部59bもとも
に矢印b方向に付勢される。そして、空圧室65から圧
縮空気が抜かれることで、バネ64の弾性回復力によ
り、キャップ部材59(ピストン部59a及び外周円筒
部59b)が矢印a方向に付勢されることになる。
【0027】キャップ部材59の外周円筒部59bは、
スピンドル51における最も一端側(以下、「スピンド
ル51の先端部」ともいう)に位置するスペーサリング
としても機能するものであり、スピンドル51の先端部
に位置するチャック部材30のスリーブ3と連結されて
いる。このため、チャック部材駆動手段におけるキャッ
プ部材59がスピンドル51の軸方向(矢印a方向又は
b方向)に移動することにより生じる軸方向力が、スピ
ンドル51先端部に位置するチャック部材30のスリー
ブ3へと直接伝えられる。
【0028】また、このスピンドル51先端部に位置す
るスリーブ3は、矢印a方向側(他端側)で隣接するス
ペーサリング2とも連結されており、さらにこの隣接す
るスペーサリング2が、さらに矢印a方向側で隣接する
チャック部材30のスリーブ3とも連結されている。こ
うして、全てのチャック部材30と全てのスペーサリン
グ2とが、スピンドル51の軸方向に交互に連結されて
いる。このため、チャック部材駆動手段のキャップ部材
59からスピンドル51先端部に位置するスリーブ3に
伝えられた軸方向力が各チャック部材30及び各スペー
サリング2に順次伝えられることになり、スピンドル5
1の一端から他端に向かって全てのチャック部材30を
スピンドル51軸方向に順次移動させることができる。
したがって、スピンドル51の一端から作用させた軸方
向力をスペーサリング2を介して複数のチャック部材3
0に付与し、これらを一斉に動作させることができる。
【0029】なお、チャック部材駆動手段により矢印a
方向の軸方向力が付与されると、隣り合うスペーサリン
グ2同士が、互いにスピンドル51の軸方向に接近する
方向に移動し、この移動とともに、各チャック部材30
のチャックピース4が、後述するように、各スペーサリ
ング2及び各スリーブ3を介してスピンドル51の径方
向に拡大される。これにより、各チャック部材30が作
動状態となり、ボビン52が把持(クランプ)される。
また、各チャック部材30に対して、チャック部材駆動
手段により矢印b方向の軸方向力が付与されると、隣り
合うスペーサリング2同士が、互いにスピンドル51の
軸方向に離れる方向に移動し、この移動とともに、各チ
ャックピース4が、後述するように、径方向に縮小され
る。そして、各チャック部材30は非作動状態となり、
各ボビン52を解放(アンクランプ)する。
【0030】以上説明したように、ボビンホルダ50に
対して、本実施形態に係るボビンチャック装置1が設け
られる。以下、このボビンチャック装置1についてさら
に詳しく説明する。
【0031】図1には、先述のように、スピンドル51
の軸方向に移動自在な状態で外挿されたスリーブ3とス
リーブ3の外周側に設けられるチャックピース4とを有
するチャック部材30と、同じくスピンドル51に外挿
されたスペーサリング2とを備えるボビンチャック装置
1の要部断面図が示されている。スペーサリング2と、
チャック部材30とは、スピンドル51の軸方向に交互
に配設されている。そして、図2にはスリーブ3の正面
図(図2(a))及び側方から見た断面図(図2
(b))を、図3にはチャックピース4の正面図(図3
(b))及び側方から見た断面図(図3(a))を、図
4にはスペーサリング2の側方から見た断面図をそれぞ
れ示す。なお、図2(b)は図2(a)のX−X線矢視
断面を、図3(a)は図3(b)のY−Y線矢視断面を
それぞれ示している。また、図2〜4には、それぞれ一
点鎖線で囲んだA〜D部分の拡大断面図もあわせて示し
ている。
【0032】図1及び図2において、スリーブ3は、ス
ピンドル51の外周面51bに対して装着される内周面
5を有し、円周上の1箇所がスリット6で切り欠かれた
C型の弾性を有するリング部材である。そして、スリー
ブ3の外周側には、凹部7と、傾斜面8と、チャック嵌
合部9と、係止突部10とが、スピンドル51の軸方向
に順に設けられている。
【0033】凹部7は、凸部7aで区画されてなり、ス
ペーサリング2の凸部19と嵌合されて、スペーサリン
グ2とスリーブ3とが連結される(図1参照)。なお、
凸部7aには、スペーサリング2と嵌合し易くするため
のテーパ面7bが設けられている。また、傾斜面8は、
スリーブ3の外周に円錐面状に形成され、後述するチャ
ック4の傾斜面16と互いに摺接するように係合可能に
設けられる。そして、チャック嵌合部9は、平坦な外周
部分であり、この部分に沿ってチャックピース4が嵌め
込まれる。最後に、係止突部10は、外周側に縁状に突
出して形成され、後述するスペーサリング2に形成され
た係止部21と、スペーサリング2同士が軸方向で互い
に離れる方向に移動する際に、係止し合うように設けら
れている。
【0034】このスリーブ3は、ポリアセタール等のよ
うに弾性復元力に富むと共に成形容易な熱可塑性樹脂で
一体成形されている。そして、このように弾性を有する
C型のリング部材として形成されていることで、スピン
ドル51の径方向の可撓性を備えて拡縮自在となる。こ
れにより、チャックピース4が外周側に挿着された際
に、スリーブ3自身にその径が拡大する方向の弾性復元
力が作用しているようにすることができる。すなわち、
チャック部材30が非作動状態のとき(図1(a)に示
すボビン52を解放しているとき)には、後述するよう
にチャックピース4がスピンドル51の径方向に縮小さ
れるが、このとき、スリーブ3がスピンドル51の径方
向に自己拡張されるようにすることができる。したがっ
て、スリーブ3がスピンドル51に対して押圧力を生じ
ていない状態になるようにすることができる。また、ス
リーブ3の自己拡張力を適宜設定することで、チャック
部材30が非作動状態のときに、スリーブ3がその内径
をスピンドル51の外径よりも拡大させた状態になるよ
うにスピンドル51の径方向に自己拡張されるようにす
ることもできる。すなわち、図1(a)に示すように、
スリーブ内周面5とスピンドル外周面51bとの間に隙
間11が生じるようにすることができる。なお、図1
(a)では、隙間11の存在を明瞭に示すために、実際
に実施する場合の寸法関係よりも隙間11の大きさを相
対的に誇張して示している。このように、隙間11を生
じさせることで、スリーブ内周面5からスピンドル外周
面51bに対する押圧力が確実に作用しないようにする
ことができる。
【0035】この構成により、全チャック部材30に対
してスピンドル51の一端側から一斉に軸方向力を付与
してチャック部材30を作動状態とするクランプ動作時
(ボビン把持動作時)に、軸方向力に抗して作用する摩
擦力が、スリーブ内周面5とスピンドル外周面51bと
の間で発生することを抑制できる。したがって、スピン
ドル51の他端側のチャック部材30にスピンドル51
の一端側から付与した軸方向力を十分に伝達でき、全て
のチャック部材30を十分に拡張させることが可能にな
る。すなわち、連結一斉式のボビンチャック装置1にお
いて、ボビンホルダ50の軸方向に装着される全てのボ
ビン52に対して十分な把持力を付与して全てのボビン
52をボビンホルダ50に対して確実にセンタリングす
ることができることになる。
【0036】上記した作用効果は、隙間11が僅かでも
形成されていれば、奏することができるだけでなく、仮
に隙間11が無くても、スリーブ内周面5からスピンド
ル外周面51bに対する押圧力が作用していなければ、
奏することができる。
【0037】なお、具体的に、スリーブ3に自己拡張性
を与えるためには、まず、スリーブ3自身の内径をスピ
ンドル51の外径より若干大きくなるようにつくり、収
縮可能なようにリング状の1箇所を切り取ってC型に
し、収縮させてスペーサリング2に装着するのが簡便で
ある。
【0038】また、スリーブ3は、拡縮径自在に形成さ
れているため、傾斜面8の部分が押されると、スリット
6の開口が狭くなって内周面5が縮径(スピンドル51
の径方向内側に移動)する。そして、傾斜面8の部分が
押されなくなると、弾性回復によってスリット6の開口
が元通りになり、スピンドル51に遊嵌された状態に戻
る。
【0039】つぎに、図1、図3において、チャックピ
ース4は、円周上の1箇所のスリット14で切り欠かか
れたC型のリング部材として形成され、スリーブ3に外
嵌めされている。また、チャックピース4の外周側に
は、ボビン52の内周面52aと対向するクランプ面と
して外周面13が形成されており、内周側には、スリー
ブ3のチャック嵌合部9と接する内周面15が形成され
ている。そして、軸方向の両端部分には、それぞれ端部
側から見て内周側に下り傾斜する2つの傾斜面16、1
7が形成されている。傾斜面16(以下、「左側傾斜面
16」ともいう)はスリーブ3の傾斜面8に対して、傾
斜面17(以下、「右側傾斜面17」ともいう)はスペ
ーサリング2の傾斜面24に対して、それぞれ摺接する
ように係合可能に形成される。
【0040】このチャックピース4は、スリーブ3と同
様に、ポリアセタール等のように弾性復元力に富むと共
に成形容易な熱可塑性樹脂で一体成形されている。そし
て、C型のリング部材として形成されていることで、ス
ピンドル51の径方向の可撓性を備えて拡縮自在とな
る。これにより、スリーブ3に外嵌めされた際に、チャ
ックピース4自身にその径が縮小する方向の弾性復元力
が作用しているようにすることができる。すなわち、チ
ャック部材30が非作動状態のときにスピンドル51の
径方向に自己収縮されるようにすることができる。この
ため、スピンドル51の径方向に自己拡張されるスリー
ブ3を、スピンドル51の径方向の力が釣り合う状態で
保持することができる。そして、ボビン開放時に、チャ
ックピース4がボビン52と引っ掛かったままの状態と
なってしまうことを防止でき、ボビン52をボビンホル
ダ50から抜き易くすることができる。
【0041】なお、スリーブ3およびチャックピース4
の径寸法を適宜設定することで、ボビンチャック装置1
として組み込んだ際に、スリーブ内周面5とスピンドル
外周面51bとの間の隙間11が所望の大きさとなるよ
うに調整することができる。さらに、スリーブ3に生じ
る自己拡張力及びチャック4に生じる自己収縮力の大き
さも調整することできる。
【0042】また、チャックピース4にて、傾斜面1
6、17が押されると、スリット14の開口が広くなっ
て外周面13が拡径(スピンドル51の径方向外側に移
動)する。そして、傾斜面16、17が押されなくなる
と、弾性回復でスリット14の開口が元通りとなる。し
たがって、左側傾斜面16はスリーブ3の傾斜面8と作
用し、右側傾斜面17はスペーサリング2の傾斜面24
と作用することで、チャック4がスピンドル51の径方
向に拡大または縮小してボビン52を把持(クランプ)
または解放(アンクランプ)することができるようにな
る。すなわち、隣り合うスペーサリング2同士が、互い
にスピンドル51の軸方向に接近する方向に移動する際
に、スペーサリング2に嵌合連結されたスリーブ3もス
ピンドル51の軸方向に移動し、チャックピース4の左
右傾斜面16、17と、スリーブ3の傾斜面8及びスペ
ーサリング2の傾斜面24とが、押し合うように作用
し、チャックピース4がスピンドル51の径方向に拡大
され作動状態となる。また、隣り合うスペーサリング2
同士が、互いにスピンドル51の軸方向に離反する方向
に移動する際には、スリーブ3もスペーサリング2とと
もに移動して、チャックピース4の左右傾斜面16、1
7と、スリーブ3の傾斜面8及びスペーサリング2の傾
斜面24とが、押し合わなくなり、チャックピース4が
スピンドル51の径方向に縮小された非作動状態とな
る。
【0043】最後に、スペーサリング2について説明す
る。図1、図4及び図5において、スペーサリング2
は、チャック部材30が各ボビン52をスピンドル51
軸方向の両端付近の2箇所にてそれぞれ支持し安定して
センタリングすることができるように、ボビン52に対
応して決められる所定長さを有するリングであって、例
えばアルミニウム製である。このスペーサリング2は、
平滑な外周面26を有する円筒状に形成されており、ス
ピンドル51の外周に挿着される。そして、内周側に
は、軸両端部分のそれぞれに、スリーブ3の一端側と連
結される嵌合部27と、スリーブ3の他端側と係止され
る係止部21とが設けられている。なお、内周側には、
スピンドル外周面51b側に対向するように支持部25
が適宜突設される。
【0044】嵌合部27には、スリーブ3の凹部7に嵌
まり込むように形成される凸部19と、この凸部19と
の間でスリーブ3の凸部7aを挟み込む段部20とが設
けられている。この嵌合部27とスリーブ3の一端側が
嵌合して連結されることで、スペーサリング2とスリー
ブ3との間で、スピンドル51の軸方向への動きが直接
伝達されることになる。
【0045】また、嵌合部27が設けられる側と反対側
のスリーブ3の端部には、スリーブ3の係止突部10と
係止し合う係止部21と、係止突部10がスピンドル5
1の軸方向に移動することを可能にするための空間部分
を成す凹部22と、係止突部10がスピンドル51の軸
方向に移動可能な範囲を規制し得る段部23とが設けら
れている。この係止部21には、チャックピース4の右
側傾斜面17と摺接しながら係合可能な円錐面状の傾斜
面24が形成されている。なお、スリーブ3は、2つの
スペーサリング2の間で、一旦収縮させるようにして内
径側から嵌め合わせることで配設される。即ち、スリー
ブ3は、一端側を1つのスペーサリング2の嵌合部27
と連結され、他端側を他のスペーサリング2の係止部2
1と係止される。
【0046】以上説明したように、ボビンチャック装置
1が構成される。つぎに、図1及び図5を参照しなが
ら、このボビンチャック装置1の作動を説明する。ま
ず、ボビンホルダ50にボビン52を挿着していない状
態からボビン52を挿着する操作を説明する。通常、ボ
ビンチャック装置1は、チャック部材30が作動状態に
あるクランプ状態(図1(c)に示す状態)にされてい
る。すなわち、ボビンホルダ50先端側の空圧室65か
ら圧縮空気が抜かれており、キャップ部材59がバネ6
4の弾性力により矢印a方向に付勢され、隣り合う各ス
ペーサリング2同士が全てスピンドル51の軸方向に接
近する方向に移動しており、各チャック部材30のチャ
ックピース4及びスリーブ3がそれぞれ拡径及び縮径さ
せられている。
【0047】この状態から、空圧室65に圧縮空気を導
入する。これにより、キャップ部材59が矢印b方向に
動き、この動きが交互に連結されている各チャック部材
30及び各スペーサリング2に伝えられ、隣り合う各ス
ペーサリング2同士が全てスピンドル51の軸方向に離
反するように移動し、これに伴い各チャック部材30の
チャックピース4及びスリーブ3がそれぞれ縮径及び拡
径させられて、ボビンチャック装置1は、チャック部材
30が非作動状態にあるアンクランプ状態(図1(a)
に示す状態)になる。この状態で、ボビン52が、ボビ
ンホルダ50のスピンドル51に外挿される。ボビンチ
ャック装置1は、解放状態(アンクランプ状態)のまま
となっており、前述したようにスリーブ3はスピンドル
51の径方向に自己拡張されているため、スリーブ3の
内周面5とスピンドル51の外周面51bとの間には隙
間11が形成され、スリーブ3からスピンドル51に対
して押圧力が生じていない状態となっている。
【0048】この状態から、空圧室65の圧縮空気を抜
くことで、バネ64の弾性回復力によりキャップ部材5
9を矢印a方向に付勢する(図5参照)。これにより図
1(a)において、矢印aで示すように、隣り合う各ス
ペーサリング2同士がスピンドル51の軸方向に接近し
合う方向の力が発生する。すなわち、キャップ部材59
から矢印a方向の軸方向力が付与されると、まず、外周
円筒部59bから、これに直接連結されたスリーブ3に
軸方向力が伝えられ、このスリーブ3も、スピンドル5
1の軸方向に移動する。そして、スリーブ3の傾斜面8
とチャックピース4の左側傾斜面16とが互いに押し合
うように作用し、左側傾斜面16がスピンドル51の径
方向外側に押されることになる。また、同様に、スペー
サリング2の傾斜面24とチャックピース4の右側傾斜
面17とが互いに押し合うように作用し、右側傾斜面1
7もスピンドル51の径方向外側に押されることにな
る。
【0049】このように、傾斜面16、17を介して押
し合う作用とチャックピース4に設けられたスリット1
4の存在とにより、図1(b)に示すように、スペーサ
リング2同士が、スピンドル51の軸方向で互いの距離
が狭くなる方向に相対移動を行いながら、チャックピー
ス4がスピンドル51の径方向に拡大され、チャックピ
ース4の外周面13が、ボビン52の内周面52aに押
し付けられる。また、チャックピース4の右側傾斜面1
7とスペーサリング2の傾斜面24とが押し合うこと
で、スリーブ3と他端側(外周円筒部59b側と反対
側)で隣接するスペーサリング2もスピンドル51の軸
方向に(一端側から他端側に向けて)移動することにな
る。そして、各スリーブ3、各スペーサリング2がスピ
ンドル51の軸方向に、順次移動していくことになる。
すなわち、チャック駆動部材により生じるスピンドル5
1の一端側からの軸方向力により、複数のスリーブ3
が、スピンドル51の一端側から他端側へ順次スライド
移動していくことになる。
【0050】また、このとき、チャックピース4は、ス
リーブ3及びスペーサリング2と傾斜面(16、17、
8、24)を介して作用し合うことで、自己収縮力に抗
して拡径されている。しかし、スリーブ3は、他端側で
隣接するスペーサリング2の凹部22内で係止凸部10
がスピンドル51の軸方向に移動可能な状態となるよう
にして連結されている。このため、スリーブ3が、他端
側で隣接するスペーサリング2に対して、スピンドル5
1の軸方向に相対移動することが許容される。そして、
図1(b)に示すように、スリーブ3自身の自己拡張力
によってスピンドル51との間にまだ隙間11を確保し
た状態にある。このため、スリーブ内周面5とスピンド
ル外周面51bとの間に押圧力がまだ発生せず、スリー
ブ3とスピンドル51との間で、摩擦力も生じない。
【0051】したがって、スピンドル51の他端側のチ
ャック部材30にスピンドル51の一端側から付与した
軸方向力を十分に伝達でき、結局、この軸方向力は、ス
ピンドル51の軸方向に配設された全てのチャック部材
30に対して一様に伝達される。こうして、全てのチャ
ック部材30にて、チャックピース外周面13とボビン
内周面52aとの間では押圧力が発生しており、スリー
ブ内周面5とスピンドル外周面51bとの間では押圧力
が発生していない状態が、一旦実現される。なお、図1
(b)の状態においては、隙間11の存在を誇張して図
示しているが、仮に隙間11が生じて無くとも、少なく
ともスリーブ内周面5とスピンドル外周面51bとの間
に押圧力が発生していなければよい。
【0052】一旦、図1(b)の状態になると、スペー
サリング2を介した軸方向力は更に継続して作用してい
るため、今度は、チャックピース外周面13とボビン内
周面52aとの間に生じる押圧力に対する反作用が生じ
ることになる。この反作用は、チャックピース4とスリ
ーブ3及びスペーサリング2との間で傾斜面を介して押
し合う作用により、スリーブ3を自己拡張力に抗して縮
径させる方向に作用することになる。このため、図1
(c)に示すように、スリーブ3が縮径されて隙間11
が無くなり、スリーブ内周面5とスピンドル外周面51
bとの間で押圧力が生じることになる。これにより、ボ
ビン52が、チャック4、スリーブ3及びスペーサリン
グ2を介して、スピンドル51に対して把持されるクラ
ンプ状態が実現される。
【0053】このように、ボビンチャック装置1は、チ
ャック部材30を非作動状態から作動状態に切替えるク
ランプ動作時(ボビン把持動作時)に、チャックピース
4がスピンドル51の径方向に拡大してからスリーブ3
がスピンドル51を押圧することになる。すなわち、ま
ず、チャックピース4が径方向に拡大し、チャックピー
ス4の外周面13が、ボビン52の内周面52aに押し
付けられ、その後に、スリーブ3が径方向に縮小されて
スリーブ内周面5とスピンドル外周面51bとの間で押
圧力が発生する。このため、スペーサリング2によって
作用する軸方向力に抗して作用する摩擦力が、スリーブ
内周面5とスピンドル外周面51bとの間で発生する前
に各チャックピース4を拡径することができ、全てのチ
ャック部材30に対して、略一斉に十分なボビン把持力
を発生させることができる。
【0054】最後に、ボビンホルダ50にボビン52を
把持して糸パッケージPを形成した後は、糸パッケージ
Pごとボビン52を解放して抜き出すことが必要とな
る。このとき、空圧室65に再び圧縮空気を導入するこ
とで、バネ力に抗してキャップ部材59を矢印b方向に
付勢する(図5参照)。これにより、スペーサリングと
しても機能するキャップ部材59の外周円筒部59bに
連結され、スピンドル51の先端部に位置したスリーブ
3が、矢印b方向に引っ張られ、このスリーブ3に外嵌
めされたチャックピース4を傾斜面(8、16、17、
24)を介して拡径させていた力が解除されていく。そ
して、まずスリーブ内周面5とスピンドル外周面51b
との間の押圧力が作用しなくなり(図1(b)参照)、
次いで、チャックピース4が、自己収縮力により縮径を
始める。
【0055】このとき、外周円筒部59bに直接連結さ
れているスリーブ3の他端側(外周円筒部59b側と反
対側)で隣接するスペーサリング2と、このスリーブ3
との間で傾斜面(17、24)を介して作用していた力
も解除されていく。そして、このスペーサリング2とさ
らに他端側で連結されたスリーブ3とチャックピース4
との間で傾斜面を介して作用していた力も解除されてい
く。こうして、順次、他端側に向かって、スリーブ3と
スペーサリング2との間で傾斜面(8、16、17、2
4)を介して作用していた力が、解除されていくことに
なる。このように、スペーサリング2間に作用していた
軸方向の拘束力が弱まるとともに、全てのチャックピー
ス4において、同様に自己収縮力による縮径が開始す
る。
【0056】そして、このとき、外周円筒部59bが矢
印b方向に移動するとともに、これに連結されたスリー
ブ3も矢印b方向に移動する(図5参照)。このスリー
ブ3が、矢印b方向に移動すると、最終的には、このス
リーブ3と他端側で隣接するスペーサリング2の係止部
21とこのスリーブ3の係止突部10とが係止すること
になる。このため、矢印b方向に作用するスピンドル5
1軸方向の引っ張り力が、外周円筒部59bに直接連結
されたスリーブ3から、これと他端側で隣接するスペー
サリング2へと確実に伝えられる。こうして、スリーブ
3とスペーサリング2との間で、スペインドル51軸方
向に、順次、矢印b方向の引っ張り力が確実に伝えられ
ていくことになる。これにより、各スリーブ3及び各ス
ペーサリング2が、ボビンボルダ50の他端側から一端
側に向かって順次スライド移動していくことになる。
【0057】こうして、最終的には、各スペーサリング
2の係止部21と各スリーブ3の係止突部10とが係止
することで、矢印b方向に作用するスピンドル51軸方
向の引っ張り力が、全てのスペーサリング2に確実に伝
達され、全てのスリーブ3及びスペーサリング2がスピ
ンドル51軸方向にスライド移動し、全てのチャックピ
ース4の強制的な拡径状態が解消されて、このチャック
ピース4自身の弾性復元力により、図1(a)に示すよ
うに縮径して元の状態に戻る。こうして、ボビン52が
解放され、ボビンホルダ50から抜き出される。
【0058】以上説明したように、このボビンチャック
装置1によると、ボビンホルダの一端側からの軸方向力
で複数のスリーブが一端側から他端側へ順次スライド移
動し、全てのチャックピースが十分に拡径した後に、こ
れらが略一斉にボビンを把持することが可能になる。す
なわち、連結一斉式のボビンチャック装置において、ボ
ビンホルダの軸方向に装着される全てのボビンに対して
十分な把持力を付与して全てのボビンをボビンホルダに
対して確実にセンタリングすることができる。したがっ
て、チャックピースの薄肉化によってスピンドルの高速
回転化と長尺化が可能になり、生産性向上に寄与し得、
さらに構造がシンプルでコスト及びメンテナンス性に優
れる連結一斉式のボビンチャック装置の問題点を解消す
ることができる。
【0059】なお、実施の形態は、上記に限定されるも
のではなく、例えば、次のように変形して実施されるも
のであってもよい。
【0060】(1)本実施形態においては、チャックピ
ースは、スリーブおよびスペーサリングのいずれとも作
用して径方向に拡縮するものであるが、必ずしもこの通
りでなくてもよい。例えば、スリーブとのみ直接作用す
るものであっても、本発明の効果を奏し得る。
【0061】(2)本実施形態においては、スリーブお
よびチャックピースは、C型のリング部材として構成さ
れるものを説明しているが、スピンドルの径方向に拡縮
自在に構成されるものであれば、他の形状等で構成され
るものであっても本発明の効果を奏し得る。例えば、ス
リーブ及びチャックピースがそれぞれスピンドルの径方
向に複数個に分割されていてもよい。また、チャックピ
ースの外周側にゴムバンド等の緊縮部材を設けているも
のであっても、スリーブが十分な自己拡張性を備えてい
れば、本発明を適用し得る。例えば、本発明は、図6の
形態に応用してもよい。
【0062】(3)スペーサリングとスリーブとは、必
ずしも別々に構成されるものでなくてもよく、これらが
一体となって構成されているようなものであっても本発
明の効果を奏し得る。
【0063】(4)スリーブ内周面とスピンドル外周面
との間に形成される隙間に関して、スピンドル軸方向に
異なる大きさの隙間が形成されるものであってもよい。
例えば、ボビンホルダの一端側(即ち、スペーサリング
に軸方向力を発生させるキャップ部材が設けられる側)
ほど隙間を大きく形成し、反対の他端側(固定端側)ほ
ど隙間を小さく形成するものであってもよい。これによ
り、スリーブの自己拡張力が、ボビンホルダの一端側か
ら他端側に向かって小さくなるように設定することがで
きる。このように設定することで、スリーブ内周面とス
ピンドル外周面との間で軸方向力に抗して作用する摩擦
力が発生し易い一端側ほど効果的に、その摩擦力発生を
抑制できる。
【0064】(5)本実施形態においては、各スリーブ
は1つの部材で構成されたものを説明したが、必ずしも
この通りでなくてもよい。例えば、作用端側と固定端側
とに分割された2つのC型リング部材から構成されもの
であってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、チャック部材が非作動状態のとき、すなわち、
アンクランプ状態のとき(ボビン解放時)に、スリーブ
内周面から回転円筒外周面に対して押圧力が作用しな
い。これにより、全チャック部材に対して回転円筒一端
から一斉に軸方向力を付与してチャック部材を作動状態
とするクランプ動作時(ボビン把持動作時)に、軸方向
力に抗して作用する摩擦力が、スリーブ内周面と回転円
筒外周面との間で発生することを抑制できる。したがっ
て、回転円筒他端側のチャック部材に回転円筒一端から
付与した軸方向力を十分に伝達でき、全てのチャック部
材を十分に拡張させることが可能になる。すなわち、連
結一斉式のボビンチャック装置において、ボビンホルダ
の軸方向に装着される全てのボビンに対して十分な把持
力を付与して全てのボビンをボビンホルダに対して確実
にセンタリングすることができる。
【0066】請求項2の発明によると、チャック部材が
非作動状態のとき、すなわち、アンクランプ状態のとき
(ボビン解放時)に、スリーブ内径が回転円筒外径より
も拡大された状態にあるため、スリーブ内周面から回転
円筒外周面に対して押圧力が作用しない。これにより、
全チャック部材に対して回転円筒一端から一斉に軸方向
力を付与してチャック部材を作動状態とするクランプ動
作時(ボビン把持動作時)に、軸方向力に抗して作用す
る摩擦力が、スリーブ内周面と回転円筒外周面との間で
発生することを抑制できる。したがって、回転円筒他端
側のチャック部材に回転円筒一端から付与した軸方向力
を十分に伝達でき、全てのチャック部材を十分に拡張さ
せることが可能になる。すなわち、連結一斉式のボビン
チャック装置において、ボビンホルダの軸方向に装着さ
れる全てのボビンに対して十分な把持力を付与して全て
のボビンをボビンホルダに対して確実にセンタリングす
ることができる。
【0067】請求項3の発明によると、ボビン把持動作
時に、まず、各チャックピースが径方向に拡大し、その
後に、各スリーブが径方向に縮小されてスリーブ内周面
と回転円筒外周面との間で押圧力が発生するため、軸方
向力に抗して作用する摩擦力が、スリーブ内周面と回転
円筒外周面との間で発生する前に各チャックピースを拡
径することができる。したがって、全てのチャック部材
に対して、略一斉に十分なボビン把持力を発生させるこ
とができる。
【0068】請求項4の発明によると、簡単な構造でス
リーブに径方向の自己拡張力を持たせることができる。
【0069】請求項5の発明によると、ボビン開放時
に、チャックがボビンと引っ掛かったままの状態となる
ことを防止でき、ボビンをボビンホルダから抜き易くす
ることができる。なお、スリーブの自己拡張力は、ボビ
ンホルダの一端側から他端側に向かって小さくなるよう
に設定されていることが望ましい。このようにすること
により、回転円筒の一端から付与した軸方向力を一層確
実に他端側のチャック部材へ伝達することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るボビンチャック装置の要部を
示す側面図であり、図1(a)はボビンを開放している
状態を、図1(c)は把持している状態を、図1(b)
はそれらの途中の状態を示している。
【図2】本実施形態に係るボビンチャック装置のスリー
ブの正面図(図2(a))及び側方から見た断面図(図
2(b))を示す。
【図3】本実施形態に係るボビンチャック装置のチャッ
クピースの正面図(図3(b))及び側方から見た断面
図(図3(a))を示す。
【図4】本実施形態に係るボビンチャック装置のスペー
サリングの側方から見た断面図を示す。
【図5】本実施形態に係るボビンチャック装置が用いら
れるボビンホルダを備える糸条巻取機のボビンホルダ部
分の断面図である。
【図6】従来の技術におけるボビンチャック装置を説明
する図である。
【符号の説明】
1 ボビンチャック装置 2 スペーサリング 3 スリーブ 4 チャックピース 30 チャック部材 50 ボビンホルダ 51 スピンドル 52 ボビン 59 キャップ部材 59a ピストン部 59b 外周円筒部 64 バネ 65 空圧室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条を巻き取る筒状のボビンを複数個挿
    着したボビンホルダに設けられ、前記複数個のボビンを
    着脱自在に保持するボビンチャック装置であって、 前記ボビンホルダの回転円筒にその軸方向に沿って複数
    個挿着されたチャック部材と、前記複数個のチャック部
    材に対し前記ボビンホルダの回転円筒の一端から軸方向
    力を付与して前記複数個のチャック部材を前記回転円筒
    の一端から他端に向かって前記回転円筒の軸方向に順次
    移動させ前記複数個のチャック部材を作動状態及び非作
    動状態とするチャック部材駆動手段とを備え、 前記複数個のチャック部材のそれぞれが、前記回転円筒
    にその軸方向に移動自在な状態で外挿されたスリーブ
    と、このスリーブの軸方向への移動により前記回転円筒
    の径方向に拡大及び縮小されるチャックピースとを有
    し、前記各チャック部材が作動状態の時には前記各チャ
    ックピースが前記回転円筒の径方向に拡大され、前記各
    チャック部材が非作動状態の時には前記各チャックピー
    スが前記回転円筒の径方向に縮小されるとともに前記各
    スリーブが前記回転円筒に対して押圧力が生じていない
    状態になるように前記回転円筒の径方向に自己拡張され
    ることを特徴とするボビンチャック装置。
  2. 【請求項2】 糸条を巻き取る筒状のボビンを複数個挿
    着したボビンホルダに設けられ、前記複数個のボビンを
    着脱自在に保持するボビンチャック装置であって、 前記ボビンホルダの回転円筒にその軸方向に沿って複数
    個挿着されたチャック部材と、前記複数個のチャック部
    材に対し前記ボビンホルダの回転円筒の一端から軸方向
    力を付与して前記複数個のチャック部材を前記回転円筒
    の一端から他端に向かって前記回転円筒の軸方向に順次
    移動させ前記複数個のチャック部材を作動状態及び非作
    動状態とするチャック部材駆動手段とを備え、 前記複数個のチャック部材のそれぞれが、前記回転円筒
    にその軸方向に移動自在な状態で外挿されたスリーブ
    と、このスリーブの軸方向への移動により前記回転円筒
    の径方向に拡大及び縮小されるチャックピースとを有
    し、前記各チャック部材が作動状態の時には前記各チャ
    ックピースが前記回転円筒の径方向に拡大され、前記各
    チャック部材が非作動状態の時には前記各チャックピー
    スが前記回転円筒の径方向に縮小されるとともに前記各
    スリーブがその内径を前記回転円筒の外径よりも拡大さ
    せた状態になるように前記回転円筒の径方向に自己拡張
    されることを特徴とするボビンチャック装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック部材を非作動状態から作動
    状態に切替えるときに、前記チャックピースが前記回転
    円筒の径方向に拡大してから前記スリーブが前記回転円
    筒に押圧されることを特徴とする請求項1または2に記
    載のボビンチャック装置。
  4. 【請求項4】 前記スリーブが円周上の一箇所が切り欠
    かかれたC型の弾性を有するリング部材であり、前記チ
    ャック部材が非作動状態の時に、縮径された状態で前記
    回転円筒に外挿されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のボビンチャック装置。
  5. 【請求項5】 前記チャック部材が非作動状態の時に前
    記チャックピースが前記回転円筒の径方向に自己収縮さ
    れることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    ボビンチャック装置。
JP2002087588A 2002-03-27 2002-03-27 ボビンチャック装置 Pending JP2003276944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087588A JP2003276944A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 ボビンチャック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087588A JP2003276944A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 ボビンチャック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003276944A true JP2003276944A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29233727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002087588A Pending JP2003276944A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 ボビンチャック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003276944A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009109554A1 (de) 2008-03-07 2009-09-11 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Spulenhalter
KR101880205B1 (ko) * 2017-05-16 2018-07-20 일진에이테크 주식회사 지관 척킹 장치
CN114162664A (zh) * 2021-11-25 2022-03-11 庾宝华 云母架插片绕线装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009109554A1 (de) 2008-03-07 2009-09-11 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Spulenhalter
US8523100B2 (en) 2008-03-07 2013-09-03 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Bobbin holder
KR101880205B1 (ko) * 2017-05-16 2018-07-20 일진에이테크 주식회사 지관 척킹 장치
CN108861832A (zh) * 2017-05-16 2018-11-23 津A科技股份有限公司 线轴夹紧装置
CN114162664A (zh) * 2021-11-25 2022-03-11 庾宝华 云母架插片绕线装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI382889B (zh) A device for clamping a workpiece with a hollow shaft
JP2003276944A (ja) ボビンチャック装置
US3767129A (en) Mandrel
EP0636565B1 (en) Bobbin holder
JP2003252529A (ja) ボビンチャック装置
JP4264224B2 (ja) ボビンホルダー
JP3998473B2 (ja) ボビンホルダー
JP4887992B2 (ja) 巻取軸のチャック及び巻取方法
JP3613735B2 (ja) 工具ホルダのクランプ装置
JPH09248727A (ja) 工具ホルダー
JPS62255038A (ja) 主軸工具クランプ装置
JP2923703B2 (ja) タレット型巻取機のボビンホルダ
JP2970274B2 (ja) 紡糸巻取機のボビンチャック装置
JP2603914B2 (ja) 紙管類のチャック装置
JP2567267B2 (ja) ボビンの緊着装置
JPH09123006A (ja) チャック機構
JP4119536B2 (ja) 工作機の主軸の内面に対して工具本体の差込部材の外面を高速回転状態において一体化させる方法
JPH01146602A (ja) 工具着脱装置
JP2020111463A (ja) 巻管へのシート状製品の巻取り装置
JPH09155607A (ja) 改良型工具保持装置
JPH07196242A (ja) 繊維巻取パッケージの抜取り装置
JPS6347034A (ja) 工作機械の主軸における切削工具クランプ装置
JP4749445B2 (ja) バンドリール
JPH0764460B2 (ja) ワインダー装置における巻取り芯管クランプ装置
JPH0632450U (ja) 紡糸巻取機のボビンホルダ