JP2591078Y2 - 紡糸巻取機 - Google Patents

紡糸巻取機

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JP2591078Y2
JP2591078Y2 JP1993061180U JP6118093U JP2591078Y2 JP 2591078 Y2 JP2591078 Y2 JP 2591078Y2 JP 1993061180 U JP1993061180 U JP 1993061180U JP 6118093 U JP6118093 U JP 6118093U JP 2591078 Y2 JP2591078 Y2 JP 2591078Y2
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bobbin
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理 中川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紡糸機から紡出された
糸条を高速で巻取る紡糸巻取機に係わり、特にパッケー
ジを装着したボビンホルダの振動を抑制できるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】まず、図2及び図3に基づいて紡糸巻取
機の全体を説明する。図2は側面図、図3は正面図であ
る。紡糸巻取機101は、本体フレーム102に対して
水平軸103の回りで回転するタレット盤104と、該
タレット盤104から突設した2本のボビンホルダ10
5,106と、タレット盤104の背面に固定され上記
ボビンホルダ105,106を回転駆動する誘導モータ
107,108と、本体フレーム102内の支柱109
に案内されて垂直に上昇又は下降するスライドボックス
110と、このスライドボックス110に支持されたタ
ッチローラ111と、同じくスライドボックス110に
支持されたトラバース装置112とから主に構成されて
いる。
【0003】そして、タッチローラ111やトラバース
装置112を支持するスライドボックス110全体の重
量はスライドボックス110側に設けられた接圧シリン
ダ113によって支えられ、この重量と接圧シリンダ1
13による持ち上げ力との差がタッチローラ111のパ
ッケージPに対する接圧力となるようになっている。な
お、Bはボビン、Pは該ボビンに巻かれたパッケージ、
Yは紡糸機からの糸、102aは本体フレーム2から突
設しその先端に操作盤が設けられている固定アーム部で
ある。
【0004】このように、紡糸巻取機において、2本の
ボビンホルダ105,106がタレット盤104に突設
されているのは以下の理由による。上側のボビンホルダ
105は巻取位置aにあって、ボビンBに糸Yが巻取ら
れている。一方、下側のボビンホルダ106は待機位置
bにあって、図示のパッケージPが抜かれ、新たなボビ
ンBが装着される。そして、巻取位置aにあるボビンホ
ルダ5のパッケージが満巻きになると、タレット盤10
4を180°回転させ、新たに巻取位置aに位置するボ
ビンBへの巻取を開始する。このようにして、連続的に
供給される糸を2本のボビンホルダで交互に巻き取って
いくためである。すなわち、巻取位置aにあるボビンホ
ルダ105は高速回転しているが、待機位置bにあるボ
ビンホルダ106はほとんど停止している。
【0005】つぎに、ボビンBに巻き形成されるパッケ
ージPをタッチローラ111に転接する状態で保持する
ボビンホルダ105,106の構造例を図4により説明
する。図4(a)は断面図、図4(b)は模式図であ
る。ボビンホルダ105,106は、固定円筒2と、駆
動軸3A,3Bと、回転円筒4とを主要構成品としてい
る。回転円筒4はボビンBを保持する基礎部材となって
おり、回転円筒4内のリブ4Aで駆動軸3Aの先端に固
定されている。駆動軸3A,3Bはカップリング7Aで
接続され、駆動軸3Bと内蔵モータ8の出力軸8Aはカ
ップリング7Bで接続されている。そして、駆動軸3A
は軸受6A,6Bの2つの支点により固定円筒4内に回
転自在に支持され、駆動軸3Bは軸受6C,6Dの2つ
の支点により固定円筒4内に回転自在に支持されてい
る。また、軸受6A,6B,6C,6Dは弾性部材であ
るOリング5を介して固定円筒2に柔支持されている。
そして、この回転円筒4外方でボビンBが保持される。
このボビンBはタッチローラ111に転接しながら回転
し、タッチローラ111から所定の接圧力Fが付与され
る。
【0006】なお、ボビンBの保持構造は種々あるが、
その一例を以下に説明する。回転円筒4外周には、スペ
ーサリング9と弾性リング10が交互に遊嵌されてい
る。スペーサリング9はアルミ材の円筒であり、その外
周でボビンBの内径を支持するものである。弾性リング
10はその両端に金属板が接着された断面略方形のゴム
リングであり、スペーサリング9を介して、軸方向の圧
縮力を受けると内外径が膨張する。そして、この内外径
の膨張変形によって、弾性リング10が回転円筒4外周
とボビンB内周に密着して一体化させ、ボビンBを回転
円筒4に同芯状に保持して回転駆動力を伝達する。ま
た、回転円筒4先端にキャップ11が移動可能に挿入さ
れており、弾性リング10はこのキャップ11により圧
縮又は解放される。さらに、このキャップのピストン1
1Aと回転円筒先端のシリンダ4Bは、アクチュエータ
を構成している。通常は、ピストン11Aとシリンダ4
Bの間にスプリング12が介装されており、キャップ1
1がスペーサリング9を介して弾性リング10を圧縮
し、ボビンBを保持する(図4(a)の断面図の上半分
参照)。そして、駆動軸3の中心を嵌通する空気孔15
からピストン11Aの右室に圧縮空気が導入されると、
シリンダ4Bは左方に移動し、弾性リング10を解放
し、ボビンBも解放される(図4(a)の断面図の下半
分参照)。
【0007】上述した従来の糸条巻取機におけるボビン
ホルダ1の構造を模式的に示すと図4(b)のようにな
る。回転円筒4は駆動軸3の先端のA点でシーソー状に
支持されていることになる。さらに、回転円筒4のA点
で固定された駆動軸3Aは固定軸2に対してB点及びC
点の2点においる軸受6A,6B及び弾性部材としての
Oリング5,5を介して柔支持されている。また、軸受
6A,6BはパッケージP等の荷重センタの両側に配置
されるが、必ずしも均等な振り分けで配置されているわ
けではなかった。なお、駆動軸3Bは主として連結部材
としての役割を果たしており、回転円筒4を直接支持す
るものではない。このように、回転円筒4をシーソー状
で柔支持する理由は以下の通りである。すなわち、ボビ
ンBに巻形成されるパッケージPの重みによって、回転
円筒4、駆動軸3A,3B、固定円筒2の負荷は大きく
なり、固定円筒2は撓む。すると、タッチローラ111
とボビンB間の接圧力Fが変化するので、回転円筒4外
周がタッチローラ111に沿うことができるようにシー
ソー状の柔支持とし、接圧力Fを均一に保つようにして
いる。
【0008】以上の構造に起因して、糸条巻取機におけ
るボビンホルダにおいては、ボビンホルダ1の主要素で
ある回転円筒4、駆動軸3A,3B、固定円筒2のそれ
ぞれの軸に支配された固有振動数を有することになる。
パッケージの形成に関してその他の支配モードも機械寿
命的には考慮する必要があり、決して無視出来るわけで
はないが、実際上は回転円筒4に支配されたモードが問
題であり、巻取中の高速回転時においては、これらのモ
ードから離れた周波数(低次モードと高次モード間の周
波数を含む)での巻取となるように配慮されている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述したボビンホルダ
105,106に装着されるボビンBはその内外径が1
12mm/126mmのものが一般的である。しかし、
安価なボビンBとするため、また出来るだけ巻ける糸量
を多くするために、内外径が94mm/110mmのよ
うな小径のボビンBを使用したいという要請が生じるよ
うになった。小径のボビンBが装着できるボビンホルダ
にしようとすると、長さは同じで、直径や肉厚が小さく
なった固定円筒2や回転円筒4にしなければならない。
すると、いままで生じなかった振動が生じるようにな
り、巻きが乱れて巻取不能になったり、更には機械破損
の原因にもなるという問題点を有していた。
【0010】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ボビンホルダの振動を抑制してその小径化が可
能な紡糸巻取機を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する紡糸
巻取機は、固定円筒内の2つ以上の支点で軸支された駆
動軸の先端に、前記固定円筒挿入状態の回転円筒を固
着し、該回転円筒外方でボビンを保持するボビンホルダ
を備えた紡糸巻取機において、先端側の前記支点は、回
転円筒の荷重センタの振り分け位置にある2個の軸受
と、これらの軸受に共通なスリーブと、このスリーブ外
周の弾性部材で構成されるものである。
【0012】
【作用】荷重センタ振り分けの2個の軸受によって、回
転円筒の荷重が固定円筒に均等に伝わり、この2個の軸
受に共通なスリーブとスリーブ外周の弾性部材で柔支持
も確保される。そのため、この2個の軸受の柔支点に対
する他方の柔支点を出来るだけ離すことで振れが抑制さ
れる。すなわち、荷重を受ける支点と振れを止める支点
とを分離し、荷重を受ける支点の2個の軸受があたかも
1個の軸受ように働く構成とすることで、実質的な3点
支持を可能にしたものである。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本考案の紡糸巻取機におけるボビンホル
ダの断面図である。図1(a)は断面図、図1(b)は
模式図である。なお、図1においては、図4と同様の作
動をする部分に同じ符号を付してその説明を省力する。
【0014】図1(a)において、図4(a)のものと
相違する部分は、駆動軸20Aと固定円筒2の支持構造
である。以下この点について説明する。
【0015】駆動軸20Aは図4(a)のものに比較し
て長くなっており、その分駆動軸20Bが短くなってい
る。そして、駆動軸20Aの固定円筒2に対する2つの
支点B,Cのうち支点Bは、荷重センタに対して振り分
け配置の2個の軸受21,22と、これら軸受21,2
2に共通のアウタスリーブ23と、アウタスリーブ22
と固定円筒2との間の多数のOリング34(弾性部材)
とからなっている。そして、他方の支点Cの構成は図4
(a)と同様であるが、荷重センタからの距離は図4
(a)のものより離れた位置に設けられている。
【0016】このボビンホルダ105,106の支持構
造を模式的に示すと図1(b)のようになる。すなわ
ち、回転円筒4は駆動軸3Aに対してB点とC点の二点
で支持されていることに変わりはないが、B点は荷重セ
ンタにあって、ボビンに巻き形成されるパッケージの重
量や回転円筒4の重量がA点を通じてリジッドに駆動軸
20Aに伝えられ、B点の荷重センタでバランス良く支
えられる。一個の軸受でB点を構成すると不安定になる
ので、荷重センタ振り分け位置の2個の軸受21,22
を共通のアウタスリーブ23で保持し、一体の軸受に相
当する構造にした。そして、柔支持を確保するため、ア
ウタスリーブ23の外周に図示されない多数の溝を列設
し、この溝の中にOリング24を嵌めて固定円筒2に嵌
入し、Oリング24の変形で撓み得るようにした。
【0017】すなわち、B点だけでも、回転円筒4は水
平姿勢を保って保持される。しかし、B点だけでは振れ
の抑制にならないので、C点の振れ止めが機能する。C
点も駆動軸20Aに嵌められた軸受6BをOリング5を
介して回転円筒2に柔支持したものであり、振れを抑制
しながらの調芯機能も有している。すなわち、B点で回
転円筒4等の荷重はバランス良く支持し、C点で回転円
筒4の振れを止めるようになっている。このC点の位置
はB点に近いと無意味になり、B点から離れた位置が好
ましいが、全体のバランスを考慮して適切な位置に決定
される。
【0018】なお、以上の実施例はボビンBを装着する
ボビンホルダ105,106を内蔵モータ8で直接駆動
する、いわゆるスピンドルドライブ型の紡糸巻取機につ
いて説明したが、ボビンホルダ105,106に装着さ
れたボビンBに転接するタッチローラ111を駆動する
ことによりボビンBを間接的に駆動するいわゆるフリク
ションドライブ型の紡糸巻取機にも適用される。また、
紡糸巻取機1台に対してボビンホルダ1を2本突設した
タレット式の他、紡糸巻取機1台に対しボビンホルダ1
を1本固定的に突設した紡糸巻取機にも本考案が適用さ
れる。
【0019】
【考案の効果】本考案の紡糸巻取機は、ボビンホルダの
振れを抑制できる構造を採用しているので、ボビンホル
ダの径を小さくしても、巻き乱れや機械振動を少なくす
ることができる。その結果、従来よりも径が小さいのボ
ビンの採用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の紡糸巻取機におけるボビンホルダの断
面図である。
【図2】紡糸巻取機の側面図である。
【図3】紡糸巻取機の正面図である。
【図4】従来の紡糸巻取機におけるボビンホルダの断面
図である。
【符号の説明】
105,106 ボビンホルダ 2 固定円筒 4 回転円筒 20A,20B 駆動軸 21,22 軸受 23 アウタスリーブ 24 Oリング(弾性部材) B,C 支点

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定円筒内の2つ以上の支点で軸支され
    た駆動軸の先端に、前記固定円筒挿入状態の回転円筒
    を固着し、該回転円筒外方でボビンを保持するボビンホ
    ルダを備えた紡糸巻取機において、先端側の前記支点
    は、回転円筒の荷重センタの振り分け位置にある2個の
    軸受と、これらの軸受に共通なスリーブと、このスリー
    ブ外周の弾性部材で構成されることを特徴とする紡糸巻
    取機。
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CN107428490B (zh) * 2015-03-20 2019-12-10 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕锭子
CN107466286B (zh) * 2015-03-25 2021-05-11 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕锭子
WO2016150766A1 (de) * 2015-03-26 2016-09-29 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Spulspindel

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