JP2541360B2 - 繊維巻取り機 - Google Patents

繊維巻取り機

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JP2541360B2
JP2541360B2 JP3336290A JP33629091A JP2541360B2 JP 2541360 B2 JP2541360 B2 JP 2541360B2 JP 3336290 A JP3336290 A JP 3336290A JP 33629091 A JP33629091 A JP 33629091A JP 2541360 B2 JP2541360 B2 JP 2541360B2
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JP
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rotor
winding
transmission mechanism
chain
glass fiber
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栄三 出野
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の巻取りスピンド
ルと、この巻取りスピンドルを支持するロータとを備え
る繊維巻取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すガラス繊維巻取り機は、一対
の巻取りスピンドル100と、この巻取りスピンドル1
00を支持すると共に機台101に支持ブロック113
を介し回転可能に支持されるロータ102を備え、その
ロータ102の180°反転により巻取りスピンドル1
00は巻取り位置と交換位置とに位置変更可能とされて
いる。その交換位置において巻取りスピンドル100に
チューブが着脱され、巻取り位置においてチューブに繊
維が巻き取られる。
【0003】そのロータ102は、モータ等の駆動源に
例えばチェーン巻掛け伝動機構等を介し連結され、か
つ、位置決め機構103により周方向の位置決めが可能
とされている。すなわち、そのロータ102には周方向
に180°離れた位置に一対のストッパー104が取り
付けられ、機台101には流体圧シリンダ105が軸1
06中心に回転可能に取り付けられ、そのシリンダ10
5の伸縮ロッドにレバー106が軸107中心に相対回
転可能に取り付けられ、そのレバー106は機台101
に軸108中心に回転可能に取り付けられている。ま
た、機台101にはストッパー受け109が軸110中
心に回転可能に取り付けられると共に、バネ111によ
り機台101に固定されたブロック112に押し付けら
れている。図示のシリンダ105の伸長状態において、
レバー106に形成された突起106aによってストッ
パー受け109はブロック112に押し付けられると共
に、レバー106に取り付けられたローラ106bによ
ってストッパー104はストッパー受け109に押し付
けられ、ロータ102の位置決めがなされている。
【0004】上記状態からロータ102を180°反転
させるには、まずシリンダ105を縮小して、レバー1
06によるストッパー受け109とストッパー104の
押し付けを解除する。次に、駆動源の動力によりロータ
102を180°近く回転させて停止させる。次に、シ
リンダ105を伸長させてレバー106のローラ106
bによってストッパー104を押してロータ102を回
転させると共に、レバー106の突起106aによりス
トッパー受け109をブロック112に押し付ける。し
かる後にストッパー104がストッパー受け109に押
し付けられることでロータ102は180°反転して位
置決めされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ロータ102の反
転過程においては、ロータ102を180°近く回転さ
せてから停止させる必要がある。そのため従来は、ロー
タ102の駆動源としてブレーキ付モータ等を用い、そ
の駆動力をチェーン巻掛け伝動機構等を介してロータに
伝達していた。すなわち、伝動機構の駆動側にロータ1
02の制動装置が設けられ、その制動力を伝動機構を介
しロータ102に作用させることで、ロータ102を位
置決め装置103による位置決めを行なうのに適した位
置に停止させていた。
【0006】しかし、伝動機構の駆動側に制動装置を設
けると、重量の大きなロータの慣性力が制動時に伝動機
構に作用する。そのため、伝動機構が衝撃により破損し
たり、特にチェーン巻掛け伝動機構を用いる場合はチェ
ーンの伸縮によりロータが振動するバウンド現象を生
じ、繊維の巻取り状態やロータの停止位置制御に悪影響
を及ぼすという問題がある。
【0007】また、制動装置を設けずにロータ102を
自然停止させることも行なわれているが、ロータ102
の支持部における潤滑状態の変化等のため停止位置が定
まらず、位置決め装置103によるロータ102の位置
決めを行なうことができない場合があった。
【0008】本発明は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできる繊維巻取り機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、回転軸により回転可能で且つ周方向の位置決めが
可能に支持されるロータと、該ロータ上に配置され各々
の位置で回転可能に支持される複数の巻取りスピンドル
と、前記ロータの回転軸に駆動源からの駆動力を伝達す
るチェーン巻掛け伝動機構と、該チェーン巻掛け伝動機
構により前記ロータを回転させて前記複数の巻取りスピ
ンドルを巻取り位置と交換位置とに位置変更する際に該
ロータの位置決めを行う位置決め機構とを備えた繊維巻
取り機において、前記ロータまたはロータの回転軸に制
動機構を設け、前記チェーン巻掛け伝動機構の駆動停止
時にロータの慣性力が該チェーン巻掛け伝動機構にはた
らくことを防止するようにした点にある。
【0010】
【作用】本発明の構成によれば、ロータに駆動源から駆
動力を伝達するチェーン巻掛け伝動機構の従動側にロー
タの制動装置が設けられているため、ロータの慣性力が
制動時にチェーン巻掛け伝動機構に伝達されるのを防止
できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0012】図1〜図3に示すガラス繊維巻取り機1
は、機台2に支持ブロック4を介し回転可能に支持され
るロータ3と、このロータ3に回転可能に支持される一
対の巻取りスピンドル5、6を備えている。その巻取り
スピンドル5、6を回転駆動させるため、ロータ3には
駆動モータ19が取り付けられている。
【0013】各巻取りスピンドル5、6にはガラス繊維
巻取り用チューブ7が嵌合される。そのロータ3が18
0°反転することによって各巻取りスピンドル5、6
は、図2において右方の巻取り位置と左方の交換位置と
の間で位置変更される。その巻取り位置において巻取り
スピンドル5が回転駆動されることで、上方のガラス溶
融槽(図示省略)から紡出されるガラス繊維10がチュ
ーブ7に巻き取られる。その交換位置において、ガラス
繊維10を巻き取ったチューブ7が巻取りスピンドル6
から抜き取られると共に、新しいチューブ7が巻取りス
ピンドル6に嵌合される。
【0014】また、機台2にはトラバース装置15が設
けられている。このトラバース装置15は機台2に軸1
6中心に揺動可能に取り付けられるハウジング17と、
このハウジング17から突出するトラバーサ18とを有
する。そのトラバーサ18はガラス繊維10に係合する
と共にチューブ7の軸方向に往復移動してガラス繊維1
0にトラバース運動をさせる。そのハウジング17は、
チューブ7へのガラス繊維10の巻取り量の増大に伴っ
て揺動し、トラバーサ18とガラス繊維10との距離を
適正に保つ。
【0015】図1に示すように、ロータ3にはロータシ
ャフト25が取り付けられ、このロータシャフト25は
ピローブロック26により支持されている。このピロー
ブロック26は、ロータ駆動用ギヤボックス27の上に
取り付けられている。そのギヤボックス27にはロータ
駆動用モータ28の減速ギヤ機構が内蔵され、この減速
ギヤ機構の出力軸に駆動側スプロケット29が取り付け
られている。この駆動側スプロケット29と前記ロータ
シャフト25の外周に取り付けられた従動側スプロケッ
ト30とにチェーン31が巻掛けられている。これによ
り、駆動モータ28の回転がチェーン巻掛け伝動機構2
9、30、31を介してロータ3に伝達され、ロータ3
の回転駆動がなされる。
【0016】そのチェーン巻掛け伝動機構29、30、
31の従動側にロータ3の制動装置35が設けられてい
る。この制動装置35は、ロータシャフト25に一体化
されたブレーキディスク36にブレーキシュをアクチュ
エータによって押し付けるものにより構成されている。
【0017】また、ロータ3には周方向に180°離れ
た位置に一対のドッグ40が取り付けられ、このドッグ
40の検知用センサ41が機台2に取り付けられてい
る。そのセンサ41はセンサインタフェース41aを介
し制御装置42に接続されている。その制御装置42は
マイクロコンピュータにより構成され、前記ロータ駆動
モータ28の駆動回路28aと、制御装置35のアクチ
ュエータの駆動回路35aと、スピンドル駆動モータ1
9の駆動回路19aに接続されている。なお、スピンド
ル駆動モータ19はスリップリングボックス19bを介
し駆動回路19aに接続される。
【0018】また、ロータ3を巻取り位置と交換位置と
に位置決めするため、前述の図4に示したのと同様の位
置決め機構103が設けられ、この位置決め機構103
の流体圧シリンダ105の作動用電磁弁の駆動回路10
3aが前記制御装置42に接続されている。
【0019】上記ガラス繊維巻取り機1は、制御装置4
2の記憶装置に記憶された制御プログラムに従い以下の
動作を行なう。まず、巻取り位置のスピンドル駆動モー
タ19は始動してから一定回転数だけ回転すると停止す
る。これにより巻取りスピンドル5のチューブ7にガラ
ス繊維10が一定量だけ巻取られる。次に、位置決め機
構103によるロータ3の位置決めが解除され、ロータ
駆動用モータ28が回転駆動され、この駆動力がチェー
ン巻掛け伝動機構29を介して伝達されることでロータ
3が反転を開始する。そして、ロータ3が180°近く
反転するとセンサ41によりドッグ40が検知され、こ
の検知信号によってロータ駆動用モータ28が停止する
と共に、制動装置35が一定時間だけ起動され、ロータ
3に制動力が作用する。この制動力はチェーン巻掛け伝
動機構29、30、31の従動側においてロータ3に作
用するため、ロータ3の慣性力がチェーン巻掛け伝動機
構29、30、31に伝達するのが防止される。これに
より、ロータ3にバウンド現象が発生することはなく、
また、伝動機構の破損が防止される。次に、位置決め機
構103により前述のようにロータ3の位置決めがなさ
れてロータ3の180°反転が完了する。これにより各
巻取りスピンドル5、6は巻取り位置と交換位置とに位
置決めされ、巻取り位置のスピンドル6の回転によりチ
ューブ7にガラス繊維10の巻取りが開始される。ま
た、交換位置においてガラス繊維10を巻き取ったチュ
ーブ7が取り外され、新たなチューブ7が巻取りスピン
ドル5に装着される。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではガラス繊維巻取り
機に本発明を適用したが、ガラス繊維以外の繊維の巻取
り機にも本発明を適用することができる。またブレーキ
装置としてディスクブレーキ装置を示したが、例えばロ
ータシャフトの外周にブレーキシュを直接押し付けて制
動力を発生させるものでもよい。また、位置決め機構も
ロータの周方向位置を定めることができるものであれば
上記構成に限定されない。
【0021】
【発明の効果】本発明による繊維巻取り機によれば、ロ
ータに制動力を作用させて停止させる場合に、ロータに
駆動力を伝達するチェーン巻掛け伝動機構に大きな衝撃
が作用することはなく、その伝動機構の破損を防止でき
る。さらに、ロータを180°反転させる際に、そのチ
ェーン巻掛け伝動機構のチェーンの伸縮によりロータが
振動するバウンド現象が発生することはなく、繊維の巻
取り状態に悪影響を及ぼすことなく、位置決め機構によ
りロータを停止位置に位置決めして一対の巻取りスピン
ドルを巻取り位置と交換位置とに位置決めできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス繊維巻取り機の構成説明図
【図2】ガラス繊維巻取り機の正面図
【図3】ガラス繊維巻取り機の側面図
【図4】ガラス繊維巻取り機の位置決め機構の構成説明
【符号の説明】
2 機台 3 ロータ 5、6 巻取りスピンドル 29、30、31 チェーン巻掛け伝動機構 35 制動装置 103 位置決め機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸により回転可能で且つ周方向の位置
    決めが可能に支持されるロータと、該ロータ上に配置さ
    れ各々の位置で回転可能に支持される複数の巻取りスピ
    ンドルと、前記ロータの回転軸に駆動源からの駆動力を
    伝達するチェーン巻掛け伝動機構と、該チェーン巻掛け
    伝動機構により前記ロータを回転させて前記複数の巻取
    りスピンドルを巻取り位置と交換位置とに位置変更する
    際に該ロータの位置決めを行う位置決め機構とを備えた
    繊維巻取り機において、前記ロータまたはロータの回転
    軸に制動機構を設け、前記チェーン巻掛け伝動機構の駆
    動停止時にロータの慣性力が該チェーン巻掛け伝動機構
    にはたらくことを防止するようにしたことを特徴とする
    繊維巻取り機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19538095C2 (de) * 1995-10-13 1999-07-29 Sahm Georg Fa Diskontinuierlich arbeitende Spulmaschine zum Aufwickeln von Spulgut
CN105858340A (zh) * 2016-05-06 2016-08-17 张广山 一种hdmi排线机转轴制动器

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JPS4517106Y1 (ja) * 1967-07-14 1970-07-14
JPS58186384A (ja) * 1982-04-23 1983-10-31 Hitachi Ltd 回生制動制御装置

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