JPH0245253Y2 - - Google Patents

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JPH0245253Y2
JPH0245253Y2 JP17196187U JP17196187U JPH0245253Y2 JP H0245253 Y2 JPH0245253 Y2 JP H0245253Y2 JP 17196187 U JP17196187 U JP 17196187U JP 17196187 U JP17196187 U JP 17196187U JP H0245253 Y2 JPH0245253 Y2 JP H0245253Y2
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braking
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winding
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動ワインダーの巻取パツケージの
制動時間を、巻取糸量に応じて調節制御する巻取
パツケージの制動制御装置に関する。
[従来の技術] 糸の巻き返しを行う自動ワインダーにおいて
は、一定速度で回転する回転ドラムに接する巻取
パツケージが摩擦力により回転ドラムに連動して
回転し、それにより管糸から糸が引き出されてパ
ツケージ上に巻き取られる。そして、運転中、糸
切れなどが生じ巻取パツケージの回転を一時的に
停止する場合には、まず回転ドラムから巻取パツ
ケージを難し、その後、別途設備されたパツケー
ジ制動用のブレーキでパツケージの回転を停止さ
せるようにしている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで従来にあつては、巻取パツケージの制
動時間が、パツケージの大小、即ちパツケージに
巻き取られた糸量に対応するパツケージ全体のイ
ナーシヤの大小に関らず、一定であつた。そして
この制動時間は、停止までに時間がかかるイナー
シヤの大きなパツケージの場合を考慮して比較的
長い時間で設定されていた。しかしながら第5図
に示すように、巻取糸量が少ない小さなパツケー
ジの場合には、短い制動時間で停止させることが
できる。従つて一定の制動時間で制動すること
は、イナーシヤの小さいパツケージの場合時間的
にロス(図中、Aで示す)を生じており、その後
実行されるノツテイングを含めた糸継1サイクル
の時間が必要以上に長くかかつて(図中、Bで示
す)、結果的にワインデイング効率を劣化させて
いるという問題があつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、回転駆動されて糸層を形成する巻取
パツケージを制動させる制動手段と、巻取パツケ
ージに巻き取られた糸量を検出する検出手段と、
検出された糸量に応じて制動手段による制動時間
を設定して制動させる制動手段とを備えて構成さ
れる。
[作用] 本考案の作用について述べると、検出手段によ
り巻取パツケージに巻き取られた糸量を検出し、
その糸量の多少に基づいて制動手段による巻取パ
ツケージの制動時間を、多いときには長く、少な
いときには短く設定して制動させるようになつて
いる。
[実施例] 以下に、本考案の好適一実施例を添付図面に従
つて詳述する。
第1図に本考案を実施するワインデイングユニ
ツト1が示される。給糸ボビン2から解除される
糸Yはバルーンブレーカ3、可変テンシヨン装置
4、スラブキヤツチヤー5等を経て、綾振ドラム
6により回転するパツケージ7に巻取られる。
巻取中において、スラブキヤツチヤー5を通過
する糸の太さ変動が、電気信号8としてクリアラ
ーコントローラ9へ入力され、基準値との比較演
算により、許容範囲を越える場合に糸欠陥部が通
過したものと判断し、直ちにコントローラ9から
カツター駆動装置10に指令信号11が出力さ
れ、カツターが作動して強制的に糸切断が行なわ
れる。糸切断に伴いスラブキヤツチヤー5からの
糸走行信号12がオフとなり、糸切れが感知さ
れ、コントローラ9から綾振ドラム駆動モータ1
3の停止指令が出され、ドラム6の回転が停止す
る。この際、後述する制動手段30によつて巻取
パツケージ7の回転も別途停止される。続いて糸
継装置による糸継(ノツテイング)動作が開始さ
れるべく指令信号がコントローラ9から出力さ
れ、公知の糸継手段によつて糸継ぎが行われる。
第1図の14は綾振ドラム5の回転を検出する
パルス発生装置で、例えば、ドラム端面の一部に
固着したマグネツトと近接センサーからなり、ド
ラムの回転数から巻取られた糸長を計算する定長
機構に適用される。
さらに、第1図において、各ワインデイングユ
ニツトに設けられるドラム駆動モータ13は、各
ワインデイングユニツトに設けられるインバータ
15により回転速度が制御される。即ち、各ワイ
ンデイングユニツトには各ユニツトの巻取状況か
ら最も適した回転速度にモータを制御するための
制御装置16が設置され、制御装置16から出力
される制御信号17によつて、インバータ15を
介して、ドラムモータ13の回転速度が設定され
るのである。
なお、ワインダーの全ワインデイングユニツト
の制御は中央制御装置18から、信号線19を介
して、インバータ15に指令される。即ち、全ユ
ニツト共通の制御としては、例えば巻返される糸
種に応じた基本糸速の設定、あるいはリボンブレ
ーカ用のモータのオン・オフ信号等がある。
第3図は、パツケージ7を制動させる制動手段
30を示したもので、装置30は、紙管31を保
持するクレードルアームの一方のクレードルアー
ム32aに支持されている。即ち、装置30は口
径の大きい方の紙管端部31aを支持する側のク
レードルアーム32aに装着されている。装置3
0は空気圧により作動するもので、エアシリンダ
33、エアシリンダ33のピストン34の内周面
に固着された環状のブレーキシユー35、回転軸
36の端部に固定されブレーキシユー35が密着
可能な円錐面状摺動面を有する摺動部材37(図
面はエアシリンダ33が作動してブレーキシユー
35が摺動部材37に密着した状態を示す)、摺
動部材37を一端に固定した回転軸36、この回
転軸36の他端に固定した紙管端部支持部材38
よりなる。紙管端部支持部材38は、紙管端部3
1aに嵌合可能な傘状部材39、その外周に固定
されたゴムリング40及び傘状部材39の周部に
分散配置され板バネ41により周方向に付勢され
周方向に進退可能に支持されたピン42よりな
る。傘状部材39を支持する回転軸36は、円筒
状のベアリングハウス43に保持されており、ベ
アリングハウス43は、同じく円筒状のケース4
4内に、軸方向に活動可能な如く収容されてい
る。傘状部材39は、それが回転軸36やベアリ
ングハウス43と共に第3図で右方向限界位置ま
で移動したとき(図示した状態)紙管31に嵌合
し、ゴムリング40及びピン42が紙管31に密
着し、反対側の紙管端部31bの支持部材45
(ベアリング46によりクレードルアーム32b
に回転自在に支持されている)とで紙管31を挟
持しうるように配置されている。傘状部材39の
移動用操作レバー47はベアリングハウス43に
取り付けてあり、第3図の状態から手前に倒す
と、ケース44の斜行溝48に案内されて左方向
に移動し、回転軸36と共に傘状部材39を図の
左方向に移動させて、紙管31の取り外しを可能
にする。
このワインダーの運転中は、パツケージ紙管3
1の回転がゴムリング40及びピン42を介して
傘状部材39に伝達され、その回転は回転軸36
を介して摺動部材37にも伝達されている。この
回転を制動しないように、ワインダー運転中はエ
アシリンダ33を作動させず、ブレーキシユー3
5を摺動部材37から離しておく。
この状態で、糸切れその他の理由により回転ド
ラム6を停止させる場合、クレードルアーム32
を上昇させ、次いで制動手段30を作動させる。
制動手段30を作動させるには、シリンダ33
内に加圧空気を送り込む。ピストン34が前進
し、紙管31と一体になつて回転している摺動部
材37にブレーキシユー35を押し付けると、摺
動部材37の回転が制動され、間接的に紙管31
(従つて、巻取パツケージ7)の回転も制動され
る。
ワインダーを停止させた原因が解消し、運転を
再開する場合は、エアシリンダ33のエアを抜い
てピストン34を後退させ、ブレーキシユー35
による制動が働かない状態にし、更にクレードル
アーム32を(従つて巻取パツケージ7も)原位
置に復帰させる。
次に上記装置によるパツケージ7の制動制御に
ついて第2図に従つて説明する。
先ず、巻取パツケージ7に巻き取られた糸量、
即ちパツケージ7のイナーシヤを検出する検出手
段について述べる。この検出手段は、ドラム回転
センサ14と定長カウンタ51とから構成され、
パツケージ糸層、即ち巻取糸量と相関関係のある
定長カウント数Nを利用する。即ち、定長カウン
ト数Nによつてパツケージ糸層をとらえ、これに
よつて制動制御を行うのである。
次に定長カウント数Nとパツケージ糸層の関係
を説明する。第4図に示すように糸層をy(mm)、
コーンの角度をθ、巻取管大径側直径をD(mm)、
トラバース幅をl(mm)、糸の体積をV(mm3)とす
ると、 V=πl[y2cosθ+y(D−lsinθ)]…(イ) となる。
また、定長カウント数をN、定長1カウントの
糸長をL(m)、糸の番手をNm(m/gr)、巻密度
をS(gr/cm3)とすると、 NL=VSNm/1000 …(ロ) となり、式(イ)および式(ロ)より N=πSNml/1000L[y2cosθ+y(D−lsinθ)]…
(ハ) となる。一方、第2図中Cにおいて、制動時間t
とカウント数Nとの関係を、所望の増加関数t=
f(N)として与えておけば、関数fに従つて、
あるカウント数Nで指定したブレーキ時間tを与
えることができる。
以上から得られる指定ブレーキ時間tに従つて
制動を制御するシステムについて説明する。第2
図において50は自動ワインダの機台端部または
中央制御室に設置される本体制御箱中に設けられ
る小型ケンピユータで、コンピユータには、メジ
ヤリング機能、モニタリング機能さらには各ワイ
ンデイングユニツトの集中コンロトール機能を有
しており、図示の機能は制動制御システムであ
る。制御装置50はワインデイングユニツトから
送られてくる定長パルスをカウントする定長カウ
ンター51と、予め入力される巻条件からブレー
キ関数を求める計算器52、およびカウンター5
1から出力されるカウント数Nから指定ブレーキ
時間tを求めるN/t変換器53等から構成され
る。
一方、55は各ワインデイングユニツト1に設
置される可変タイマで、N/t変換器53から出
力される指定ブレーキ時間tに基いて可変的に制
動時間を与える。
第1図、第2図において、ユニツト側のスラブ
キヤツチヤー5から得られる糸走行信号12と、
ドラム回転センサー14から得られる回転パルス
56のアンドにより得られる定長パルス57がユ
ニツト1側から出力される。即ち、定長パルス5
7は糸が実際に走行している時のみ発せられるパ
ルス信号で、信号は本体制御箱中の定長カウンタ
ー51に入力される。カウンター51によつて、
カウントされるカウント数NはN/t変換器53
に入力され、前記したNとtのブレーキ関数fに
基いて、カウント数N(巻取糸量)に対応する指
定ブレーキ時間tがワインデイングユニツト1へ
出力される。
ここで、糸切断が行われると、パツケージ7の
制動手段30が作動される。その後ワインデイン
グユニツト1では、指定ブレーキ時間tに基づい
て可変タイマ55が起動され、指定ブレーキ時間
tを経過したか否かが判断されて、時間経過前は
ソレノイドバルブ58による加圧流体のシリンダ
33への流入が制御されてパツケージ7の制動が
続行される。その後タイムアツプしたならば、ノ
ツテイングソレノイド59が作動されてノツテイ
ング動作に移行する。
従つて、巻取糸量に対応するパツケージイナー
シヤに応じて必要十分な制動時間でパツケージを
制動させることができ、第5図に示すように、イ
ナーシヤの小さなパツケージに対する長い制動時
間の設定による時間ロス(図中、Bで示す)を排
除でき、ノツテイングを含む糸継1サイクルの時
間の短縮を可能としてワインデイング効率を向上
させることができる。
なお、上記マイクロコンピユータへの初期入力
項目は、前記の如く、コーンの角度をθ、巻取管
大径側直径をD(mm)、トラバース幅(lmm)、定
長1カウントの糸長(Lm)、糸の番手(Nmまた
はNe)、巻密度S(gr/cm3)、ブレーキ関数fの最
小制動時間、最大制動時間である。
尚、制動時間は、ブレーキ圧で調整しても良
い。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、次のような優れ
た効果を発揮する。
パツケージの巻取糸量の多少に従つて制動時間
を変化させ、糸量が少い場合には制動時間を短く
するようにしたので、ワインデイング効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図本考案の好適一実施例を示す概略構成
図、第2図はその制御ブロツク図、第3図は本考
案に採用される制動手段の一例を示す縦側断面
図、第4図はパツケージの巻取寸法を説明する
図、第5図は糸継1サイクルを示すダイヤグラム
である。 図中、7は巻取パツケージ、30は制動手段、
14,51は検出手段を構成するドラム回転セン
サ及び定長カウンタ、50は制御手段たる小型コ
ンピユータである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転駆動されて糸層を形成する巻取パツケージ
    を制動させる制動手段と、上記巻取パツケージに
    巻き取られた糸量を検出する検出手段と、検出さ
    れた糸量に応じて上記制動手段による制動時間を
    設定して制動させる制動手段とを備えたことを特
    徴とする巻取パツケージの制動制御装置。
JP17196187U 1987-11-12 1987-11-12 Expired JPH0245253Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0176857U JPH0176857U (ja) 1989-05-24
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