JP3235388B2 - ポジ型レジスト材料 - Google Patents
ポジ型レジスト材料Info
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Description
線等の高エネルギー線に対して高い感度を有し、アルカ
リ水溶液で現像することによりパターンを形成できる、
微細加工技術に適したポジ型レジスト材料に関する。
の高集積化と高速度化に伴い、近年開発された酸を触媒
として化学増幅(chemical amplific
ation)を行うレジスト材料〔例えば、リュー(L
iu)等、ジャーナル オブ バキューム サイエンス
アンドテクノロジー(J.Vac.Sci.Tech
nol.)、第B6巻、第379頁(1988)〕は、
従来の高感度レジスト材料と同等以上の感度を有し、し
かも解像性が高く、ドライエッチング耐性も高い、優れ
た特徴を有する。そのため、遠紫外線リソグラフィには
特に有望なレジスト材料である。しかし、ネガ型レジス
トとしてはシプリー(Shipley)社が、ノボラッ
ク樹脂とメラミン化合物と酸発生剤からなる3成分化学
増幅レジスト材料(商品名SAL601ER7)を既に
商品化しているが、化学増幅系のポジ型レジスト材料と
しては未だ商品化されたものはない。従って、LSIの
製造工程上、配線やゲート形成などはネガ型レジスト材
料で対応できるが、コンタクトホール形成は、ネガ型レ
ジスト材料を用いたのではカブリやすいために微細な加
工は難しいため、高性能なポジ型レジスト材料が強く要
望されていた。従来、イトー(Ito)等は、ポリヒド
ロキシスチレンのOH基をt−ブトキシカルボニル基
(t−BOC基)で保護したPBOCSTという樹脂
に、オニウム塩を加えてポジ型の化学増幅レジスト材料
を開発している。
分としてアンチモンを含むものであり〔参考文献:ポリ
マース イン エレクトロニクス、ACS シンポジウ
ムシリーズ(Polymers in Electro
nics,ACS symposium Serie
s)第242回(アメリカ化学会、ワシントン DC.
1984)、第11頁〕、基板への汚染防止の観点から
PBOCSTレジスト材料はプロセス上好ましいもので
はない。
テトラヒドロピラニル)を主成分とした高感度かつ高解
像性を有する遠紫外線化学増幅型ポジ型レジスト材料を
発表している(参考:第36回応用物理学会関連連合講
演会、1989年、1p−k−7)が、微細な高アスペ
クト比のパターンを高精度に形成することはパターンの
機械的強度から困難であった。
ヒドロキシスチレンをベース樹脂とした、遠紫外線、電
子線及びX線に感度を有する化学増幅系ポジ型レジスト
材料は、従来数多く発表されているが、いずれも単層レ
ジストであり、未だ基板段差の問題、基板からの光反射
による定在波の問題、高アスペクト比のパターン形成が
困難な問題があり、実用に供することが難しいのが現状
である。
パターン形成をするには2層レジスト法が優れている。
2層レジスト法でアルカリ現像するためには、ヒドロキ
シ基やカルボキシル基などの親水性基を有するシリコー
ン系ポリマーが必要になるが、このシリコーンに直接ヒ
ドロキシ基が付いたシラノールは酸により架橋反応を生
ずるため、化学増幅型ポジ型レジスト材料への適用は困
難であった。また、安定なアルカリ溶解性シリコーンポ
リマーとしてポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサ
ンがあり、そのヒドロキシ基の一部をt−BOCで保護
した材料は酸発生剤との組み合わせで化学増幅型のシリ
コーン系ポジ型レジスト材料になることが知られている
(特開平6−118651号公報或いはSPIE Vo
l.1925(1993)377)。
発生剤との相溶性が良くないため、微細なパターン形成
ができない問題があった。
2層レジスト材料として好適であり、高感度、高解像
性、プロセス適用性に優れた化学増幅型シリコーン系ポ
ジ型レジスト材料を提供することを目的とする。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、上記一般
式(1)で示されるシリコーンポリマーと、酸発生剤
と、必要に応じて溶解阻止剤とを主成分とするポジ型レ
ジスト材料において、酸発生剤として下記一般式(2) (R)pJM …(2) (式中、Rはt−ブトキシフェニル基を示し、Jはスル
ホニウムを示し、Mはトルエンスルフォネート基又はト
リフルオロメタンスルフォネート基を示す。pは3であ
る。)で示されるオニウム塩を用いることが、上記シリ
コーンポリマーを用いるレジスト材料として有効である
ことを知見した。
或いはトルエンスルフォネートのオニウム塩としては、
下記式(a)〜(f)で示される化合物が知られてい
る。
も以下のいずれかの欠点を有しているため、レジスト材
料としての性能が低下するという欠点があった。つま
り、これらのオニウム塩は、まず、最初にエチルセロソ
ルブアセテート、乳酸エチル、エトキシ−2−プロパノ
ール等のレジスト材料の塗布に好適な溶媒に対して溶解
性が低いことが挙げられる。このため、レジスト材料中
に適量を混合することが困難である。また、溶媒に対す
る溶解性が高いものであっても、シリコーンポリマーと
の相溶性が悪いため、良好なレジスト膜を形成すること
が困難であること、及び光照射後の熱処理を行うまでの
間に、経時的な感度変化やパターン形状の変化が生じ易
いことである。特に相溶性が悪い酸発生剤の場合、レジ
スト膜中での分布を生じ、パターン表面においてオーバ
ーハングが観察されることがある。化学増幅レジスト材
料においては、レジスト膜表面において酸が失活する、
或いは表面に酸発生剤がなくなることにより、このよう
な現象を良く生じる。
ト系オニウム塩(c)、(e)は有効であるが、パター
ン断面形状が逆テーパーになる問題がある。トルエンス
ルフォネート系オニウム塩(f)は逆に順テーパー気味
であり、トリフルオロメタンフォスフェートとトルエン
スルフェートの2つのオニウム塩を混合して用いた場
合、パターン形状は基板に対し垂直なパターンが得られ
る。このように特性の異なった2つのオニウム塩を混合
しなければ、良好な特性が得られない(特開平6−11
8651号公報)。
果、シリコーンポリマーと酸発生剤を組み合わせた化学
増幅型シリコーン系ポジ型レジスト材料において、一般
式(2)で示されるオニウム塩を酸発生剤として用いた
ときに、従来のシリコーン系レジスト材料の欠点が解決
できることを見い出した。本発明のオニウム塩はシリコ
ーンポリマーとの相溶性が良いことだけでなく、露光後
の溶解性が優れることが特長で、パターンが基板に対し
垂直に形成できる。一般にオニウム塩は溶解阻害効果を
示すが、本発明のオニウム塩は露光後溶解促進効果を有
する。このため、露光前後の溶解速度差を大きくできる
ため、本発明のオニウム塩は混合系でなく単独で微細な
パターンが精度良く形成できるものである。
されるシリコーンポリマーと、照射される放射線の作用
により分解して酸を発生する酸発生剤との2成分、更に
必要により溶解阻止剤を含むアルカリ水溶液で現像可能
なポジ型レジスト材料であって、上記酸発生剤が上記一
般式(2)で示されるオニウム塩であることを特徴とす
るポジ型レジスト材料を提供する。
カルボニルメチル基、トリメチルシリル基又はテトラヒ
ドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数、x,mはx
+m=1であるが、xは0になることはない。)
と、本発明のポジ型レジスト材料に用いるポリマーは、
下記一般式(1)で示されるシリコーンポリマーであ
る。
t−ブトキシカルボニルメチル基、トリメチルシリル基
又はテトラヒドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数
を示す。また、x,mはx+m=1であるが、x>0の
正数であり、mは0又はm>0の正数である。しかしな
がら、式中のxが小さい場合、溶解阻害効果が小さいた
め、阻害剤を添加することが必要不可欠となる。xが大
きくなるとポリマーのアルカリ溶解性が低下するため、
阻害剤は不要となる。xは0.05〜0.5が好まし
い。0.05未満では溶解阻害効果が小さく、0.5よ
り大きいとシリコーン含有量低下に伴い、酸素プラズマ
エッチング耐性が低下する場合がある。しかも、0.5
より大きいとアルカリ水溶液への溶解性が極度に低下す
るため、一般に使用されている現像液では感度が極度に
低下する場合がある。
マーの重量平均分子量は、5,000〜50,000が
好ましい。5,000より小さい場合、所望のプラズマ
耐性が得られなかったり、アルカリ水溶液に対する溶解
阻止効果が低かったりする問題が生じ、50,000よ
り高い場合、汎用なレジスト溶媒に溶け難くなる問題が
生じる場合がある。
BOC化はペプチド合成では良く用いられる官能基の保
護方法であり、ピリジン溶液中で二炭酸ジt−ブチルと
反応させることにより簡単に行うことができる。また、
OH基をt−ブトキシカルボニルメチルオキシ基で保護
する場合はt−ブチルブロモ酢酸エステルとシリコーン
ポリマーを反応させることにより達成できる。
法は、トリエチルアミン、ピリジンのような塩基存在
下、トリメチルシリルクロライドとの反応によって、ほ
ぼ定量的に行うことができる。
る方法は、弱酸存在下、ジヒドロピランとの反応で容易
に行うことができる。
触媒酸で分解するとカルボキシ基を生成するため、t−
BOC基、トリメチルシリル基、又はテトラヒドロピラ
ニル基で保護したものより溶解性が良いため、解像性に
優れる。
配合量は、3成分系、2成分系の両者とも他成分と併せ
た全配合量に対し、55%(重量%、以下同様)以上、
特に80%以上が好ましい。配合量が55%未満では、
レジスト材料の塗布性が悪かったり、レジスト膜の強度
が悪かったりする場合がある。
た通り、下記一般式(2)で示されるものである。
ホニウムを示し、Mはトルエンスルフォネート基又はト
リフルオロメタンスルフォネート基を示す。pは3であ
る。)
には下記の通りである。なお、t−アルコキシ基で置換
されたRの数は多いほど溶解性が優れる傾向にある。
sはp−トルエンスルフォネートを示す。)
%、特に1〜10%が好適である。0.5%未満でもポ
ジ型のレジスト特性を示すが、感度が低い。酸発生剤の
含量が増加すると、レジスト感度は高感度化する傾向を
示し、コントラスト(γ)は向上し、15%より多くて
もポジ型のレジスト特性を示すが、含量の増加による更
なる高感度化が期待できないこと、オニウム塩は高価な
試薬であること、レジスト内の低分子成分の増加はレジ
スト膜の機械的強度を低下させること、また酸素プラズ
マ耐性も低下すること等により、オニウム塩の含量は1
5%以下が好適である。
示されるシリコーンポリマーと一般式(2)で示される
オニウム塩からなる2成分系レジスト材料として使用で
きるばかりでなく、必要に応じて溶解阻止剤を添加した
3成分系レジスト材料としても使用できる。
成分系レジスト材料と同様のものを使用することがで
き、例えば下記式で示されるビスフェノールAのOH基
をt−BOC化した材料や、フロログルシンやテトラヒ
ドロキシベンゾフェノン等をt−BOC化したものなど
を用いることができる。
特に10〜30%とすることが好ましい。40%より多
くては、レジスト膜の酸素プラズマ耐性が著しく低下す
るため、2層レジストとして使用できなくなる。
ポリマー、酸発生剤、更に必要に応じて溶解阻止剤を有
機溶媒に溶解することによって調製できるが、有機溶媒
としては、これらの成分が充分に溶解され、かつレジス
ト膜が均一に広がるものが好ましく、具体的には酢酸ブ
チル、キシレン、アセトン、セロソルブアセテート、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、乳酸エチ
ル、乳酸メチル、乳酸プロピル、乳酸ブチルなどを挙げ
ることができる。これらの有機溶媒は、その1種を単独
で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。なおこの有機溶媒の配合量は、上記成分の総量の数
倍量とすることが好適である。
面活性剤などを配合することは差し支えない。
成は、例えば以下のようにして行うことができる。ま
ず、基板上に本発明のレジスト溶液をスピン塗布し、プ
リベークを行い高エネルギー線を照射する。この際、酸
発生剤が分解して酸を生成する。PEB(Post E
xposure Bake)を行うことにより、酸を触
媒として酸不安定基が分解し、溶解阻止効果が消失す
る。次いでアルカリ水溶液で現像し、水でリンスするこ
とによりポジ型パターンを形成することができる。
ーをベース樹脂としたことにより、酸素プラズマエッチ
ング耐性に優れているので2層レジストとしても有用で
ある。
機ポリマー層を形成後、本発明のレジスト溶液をその上
にスピン塗布する。上層の本発明のレジスト層は上記と
同様の方法でパターン形成を行った後、エッチングを行
うことにより下層レジストが選択的にエッチングされる
ため、上層のレジストパターンを下層に形成することが
できる。
型レジストを使用することができ、基板上に塗布した
後、200℃で1時間ハードベークすることにより、シ
リコーン系レジストとのインターミキシングを防ぐこと
ができる。
ルギー線に感応し、感度、解像性に優れているため、電
子線や遠紫外線による微細加工に有用である。特にKr
Fエキシマレーザーの露光波長での吸収が小さいため、
微細でしかも基板に対して垂直なパターンを容易に形成
することができるという特徴を有する。また、酸素プラ
ズマエッチング耐性に優れているため、下層レジストの
上に本発明のレジスト膜を塗布した2層レジストは、微
細なパターンを高アスペクト比で形成し得るという特徴
も有する。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
キルシルセスキオキサンの合成 (a)o−ヒドロキシフェニルプロピルシルセスキオキ
サン 反応器に600mlの水を仕込み、30℃で撹拌しなが
らo−メトキシフェニルプロピルトリクロロシラン28
3.5g(1mol)及びトルエン300mlの混合液
を2時間で滴下し、加水分解した。分液操作により水層
を除去したのち、有機層をエバポレーターにより溶媒留
去した。その濃縮液を減圧下200℃で2時間加熱し、
重合した。重合物にアセトニトリル200gを加えて溶
解し、その溶液中に60℃以下でトリメチルシリルアイ
オダイド240gを滴下し、60℃で10時間反応させ
た。反応終了後、水200gを加えて加水分解したの
ち、デカントによりポリマー層を得た。そのポリマー層
を真空乾燥することにより、ポリo−ヒドロキシフェニ
ルプロピルシルセスキオキサン192gが得られた。 (b)p−ヒドロキシフェニルエチルシルセスキオキサ
ン (a)のo−メトキシフェニルプロピルトリクロロシラ
ンの代わりにp−メトキシフェニルエチルトリクロロシ
ランを使用した他は合成例(a)と同様に行ったとこ
ろ、ポリp−ヒドロキシフェニルエチルシルセスキオキ
サンが186g得られた。 (c)p−ヒドロキシベンジルシルセスキオキサン (a)のo−メトキシフェニルプロピルトリクロロシラ
ンの代わりにp−メトキシベンジルトリクロロシランを
使用した他は合成例(a)と同様に行ったところ、ポリ
p−ヒドロキシベンジルシルセスキオキサンが165g
得られた。
キルシルセスキオキサンのt−ブトキシカルボニル(t
−BOC)化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例1
(c))25gをピリジン250gに溶解させ、45℃
で撹拌しながら二炭酸ジ−t−ブチルを6.85g
(0.031mol、OH基に対して約20mol%に
相当)を添加した。添加と同時にガスが発生したが、N
2気流中で1.5時間反応させた。反応液のピリジンを
ストリップした後、メタノール100mlに溶解し、水
5リットルに滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を
5回繰り返した後、濾過し、40℃以下で真空乾燥した
ところ、t−ブトキシカルボニル化されたポリヒドロキ
シベンジルシルセスキオキサンが25g得られた(合成
例2(c))。1H−NMRにおいて、6〜7ppmの
フェニル基のピークと1〜2ppmのt−ブチル基並び
にメチレンのピークより、t−BOC化率を求めたとこ
ろ、19.6%であった。
で得られたポリマーのt−BOC化を行った。合成例2
(a):t−BOC化率、19.5%:合成例2
(b):t−BOC化率、19.8%。
キルシルセスキオキサンのt−ブトキシカルボニルメチ
ル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例1
(c))25gをピリジン250gに溶解させ、45℃
で撹拌しながらt−ブチルブロモ酢酸エステル8.89
g(0.045mol)を添加し、N2気流中で5時間
反応させた。反応液のピリジンをストリップした後、メ
タノール100mlに溶解し、水5リットルに滴下し、
白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰り返した後、濾
過し、40℃以下で真空乾燥したところ、t−ブトキシ
カルボニルメチルオキシ化されたポリヒドロキシベンジ
ルシルセスキオキサンが25g得られた。1H−NMR
において、6〜7ppmのフェニル基のピークと1〜2
ppmのt−ブチル基並びにメチレンのピークより、t
−ブトキシカルボニルメチルオキシ基の導入率を求めた
結果、20.6%であった。
キルシルセスキオキサンのトリメチルシリル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例1
(c))25gをアセトン40mlに溶解させ、トリメ
チルアミン5.2gを添加した。45℃で撹拌しながら
トリメチルシリルクロライド0.95gを添加した後、
2時間還流して熟成した。反応液のアセトンをストリッ
プした後、メタノール100mlに溶解し、水5リット
ルに滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰り
返した後、濾過し、40℃以下で真空乾燥したところ、
トリメチルシリル化されたポリヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンが25g得られた。1H−NMRにおい
て、6〜7ppmのフェニル基のピークと0ppm付近
のトリメチルシリル基のメチル基のピークより、トリメ
チルシリル基の導入率を求めた結果、19.0%であっ
た。
キルシルセスキオキサンのテトラヒドロピラニル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例1
(c))25gをアセトン40mlに溶解させ、ピリジ
ニウムトシレート7.5gを添加し、ジヒドロピラン1
2.9gを室温で撹拌しながら1時間かけて添加した。
室温で10時間熟成を行った後、反応液のアセトンをス
トリップした後、メタノール100mlに溶解し、水5
リットルに滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5
回繰り返した後、濾過し、40℃以下で真空乾燥したと
ころ、テトラヒドロピラニル化したポリヒドロキシベン
ジルシルセスキオキサンが20g得られた。1H−NM
Rにおいて、6〜7ppmのフェニル基のピークと5.
5ppmのテトラヒドロピラニル基のα位の水素のピー
クより、テトラヒドロピラニル基の導入率を求めた結
果、18.9%であった。
mでスピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分
間プリベークした。膜厚は0.4μmであった。KrF
エキシマレーザー或いは加速電圧30kVの電子線で描
画したのち、85℃で2分間PEBを行った。2.4%
のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)
の水溶液で1分間現像を行い、水で30秒間リンスし
た。
D0感度は3μC/cm2であった。電子線に代えて、遠
紫外線であるKrFエキシマレーザー光(波長248n
m)で評価した場合のEth感度は4.0mJ/cm2
であった。ここで用いたベース樹脂は、現像液に対して
35nm/sの溶解速度を示した。本レジスト材料は未
露光部は約1.5nm/sの溶解速度を有し、露光部は
PEB後、40nm/sの溶解速度を有した。
5μmラインアンドスペースパターンやホールパターン
が解像し、基板に対し垂直な側壁を持つパターンが形成
できた。また、電子線描画では0.1μmが解像した。
ように調製した。実施例1と同様な条件でシリコンウェ
ハ基板に塗布し、KrFエキシマレーザー露光を行っ
た。感度並びにラインアンドスペースの解像線幅を表1
に示す。
ン基板に2,000rpmでスピン塗布し、ホットプレ
ート上にて85℃で1分間プリベークした。膜厚は0.
4μmであった。KrFエキシマレーザー露光を行っ
た。その結果、感度20mJ/cm2、ラインアンドス
ペースの解像線幅は0.22μmであった。
阻止剤を表2のように調製した。実施例10と同様な条
件で、シリコンウェハ基板上に塗布し、KrFエキシマ
レーザー露光を行った。感度並びにラインアンドスペー
スの解像線幅を表2に示す。
ンウェハに下層レジストとしてOFPR800(東京応
化社製)を2μmの厚さに塗布し、200℃で1時間加
熱し、硬化させた。この下層レジストの上に実施例1の
レジスト材料を実施例1と同様の方法で約0.4μm厚
さで塗布し、プリベークした。実施例1と同様に電子線
或いはKrFエキシマレーザーで露光及び現像し、パタ
ーンを下層レジスト上に形成した。
置で酸素ガスをエッチャントガスとしてエッチングを行
った。下層レジストのエッチング速度が150nm/m
inであるのに対し、実施例1の組成のレジストは3n
m/min以下であった。15分間エッチングすること
により、レジストに覆われていない部分の下層レジスト
は完全に消失し、2μm以上の厚さの2層レジストパタ
ーンが形成できた。このエッチング条件を以下に示す。 ガス流量:50SCCM,ガス圧:1.3Pa rfパワー:50W,dcバイアス:450V
て実施例2〜9のレジスト材料を2層レジストとしてエ
ッチングしたところ、同様なパターンを形成することが
できた。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Qはt−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシ
カルボニルメチル基、トリメチルシリル基又はテトラヒ
ドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数、x,mはx
+m=1であるが、xは0になることはない。)で示さ
れるシリコーンポリマーと、照射される放射線の作用に
より分解して酸を発生する酸発生剤との2成分を含むア
ルカリ水溶液で現像可能なポジ型レジスト材料であっ
て、上記酸発生剤が下記一般式(2) (R)pJM …(2) (式中、Rはt−ブトキシフェニル基を示し、Jはスル
ホニウムを示し、Mはトルエンスルフォネート基又はト
リフルオロメタンスルフォネート基を示す。pは3であ
る。)で示されるオニウム塩であることを特徴とするポ
ジ型レジスト材料。 - 【請求項2】 更に溶解阻止剤を添加した請求項1記載
の材料。
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