JP2964109B2 - ポジ型レジスト材料 - Google Patents

ポジ型レジスト材料

Info

Publication number
JP2964109B2
JP2964109B2 JP4060986A JP6098692A JP2964109B2 JP 2964109 B2 JP2964109 B2 JP 2964109B2 JP 4060986 A JP4060986 A JP 4060986A JP 6098692 A JP6098692 A JP 6098692A JP 2964109 B2 JP2964109 B2 JP 2964109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
group
tboc
polymer
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4060986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05232705A (ja
Inventor
啓順 田中
義夫 河合
維人 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP4060986A priority Critical patent/JP2964109B2/ja
Publication of JPH05232705A publication Critical patent/JPH05232705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2964109B2 publication Critical patent/JP2964109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠紫外線、電子線やX
線等の高エネルギー線に対して高い感度を有し、アルカ
リ水溶液で現像することによりパタンを形成できる、微
細加工技術に適したポジ型レジスト材料に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化と高速度化に伴い、パ
タンルールの微細化が求められているが、現在汎用技術
として用いられている光露光では、光源の波長に由来す
る本質的な解像度の限界に近付きつつある。g線(43
6nm)若しくはi線(365nm)を光源とする光露光で
は、おおよそ0.5μmのパタンルールが限界とされて
おり、これを用いて製作したLSIの集積度は、16M
ビットDRAM相当までとなる。しかし、LSIの試作
は既にこの段階にまできており、更なる微細化技術の開
発が急務となっている。このような背景により、次世代
の微細加工技術として遠紫外線リソグラフィが有望視さ
れている。遠紫外線リソグラフィは、0.3〜0.4μ
mの加工も可能であり、光吸収の小さいレジストを用い
た場合、基板に対して垂直に近い側壁を有するパタンの
形成が可能である。また、一括にパタンを転写すること
ができるために、電子線リソグラフィよりもスループッ
トの点で有利である。近年、遠紫外線の光源として高輝
度なKrFエキシマレーザを利用する段になり、量産技
術として用いられるには、光吸収が小さく、そして高感
度なレジスト材料が要望されている。近年開発された、
酸を触媒として化学増幅( chemical amplification )
を行うレジスト材料〔例えば、リュー( Liu )ら、ジャ
ーナル オブ バキュームサイエンス アンド テクノ
ロジー(J.Vac. Sci. Technol. )、第B6巻、第37
9頁(1988)〕は、従来の高感度レジストと同等以
上の感度を有し、しかも解像性が高く、ドライエッチン
グ耐性も高い、優れた特徴を有する。そのため、遠紫外
線リソグラフィには特に有望なレジスト材料である。ネ
ガ型レジストとしてはシプリー( Shipley )社が、ノボ
ラック樹脂とメラミン化合物と酸発生剤からなる3成分
化学増幅レジスト(商品名SAL601ER7)を既に
商品化している。しかし、化学増幅系のポジ型レジスト
はいまだ商品化されたものはない。LSIの製造工程
上、配線やゲート形成などはネガ型レジストで対応でき
るが、コンタクトホール形成は、ネガ型レジストを用い
たのではカブリやすいために微細な加工はむずかしく、
ポジ型レジストがはるかに適している。そのため、高性
能なポジ型レジストが強く要望されている。従来、イト
ー(Ito)らは、ポリヒドロキシスチレンのOH基をt−
ブトキシカルボニル基(tBoc基)で保護したPBO
CSTという樹脂に、オニウム塩を加えてポジ型の化学
増幅レジストを開発している。しかし、用いているオニ
ウム塩は金属成分としてアンチモンを含む〔参考文献:
ポリマース イン エレクトロニクス、ACS シンポ
ジウム シリーズ( Polymers in Electronics, ACS
Symposium Series ) 第242回(アメリカ化学会、ワ
シントン DC.1984)、第11頁〕。基板への汚
染を避けるために、一般的には、レジスト材料中の金属
成分は嫌われる。そのためにPBOCSTレジストはプ
ロセス上好ましいものではない。上野らはポリ(p−ス
チレンオキシテトラヒドロピラニル)を主成分とし、酸
発生剤を加えた遠紫外線ポジ型レジストを発表している
(参考;第36回応用物理学会関連連合講演会、198
9年、1p−k−7)。しかし、本発明者らの検討によ
れば、この材料系は遠紫外線、電子線やX線に対しては
ポジネガ反転しやすかった。以上のような、OH基を保
護基で保護した樹脂と酸発生剤からなる2成分系ポジ型
レジストでは、現像液に溶解するようになるためには、
多くの保護基を分解する必要がある。その際に、膜厚変
化や膜内の応力あるいは気泡の発生等を引起こす可能性
が高い。化学増幅ポジ型レジストとしては、機能をより
分化させた3成分系、すなわち、アルカリ可溶性樹脂、
溶解阻害剤、酸発生剤からなる材料系の方が、酸が分解
すべき溶解阻害剤の量が小量でよいため、上述のような
膜厚変化や気泡発生等をより少なくすることが可能であ
り、精密な微細加工にはより有用と推定される。3成分
ポジ型レジストとしては、ヘキスト社がノボラック樹脂
に溶解阻害剤としてアセタール化合物を添加し、更に酸
発生剤を添加したレジスト材料−RAY/PF−をX線
リソグラフィ用に開発している。RAY/PFは室温で
化学増幅を行うために、レジトス感度はX線露光後の放
置時間に著しく依存する。実用に供するに当っては、露
光と現像の工程間の時間を定常的に厳密制御することに
は困難が伴うため、パタンの寸法制御性がむずかしい材
料と推定される。また、KrFエキシマレーザの露光波
長(248nm)での光吸収が大きいという問題点があっ
た。一般に化学増幅を行うためには、露光後熱処理( p
ost exposure baking ;PEB)を必要とするものが多
い。レジストプロセス工程は室温放置で化学増幅を行う
材料系よりも1工程増えるものの、露光と現像の間の時
間制御が緩くて良くなるため、レジスト特性の制御がよ
り容易であるという特徴がある。また、化学増幅過程で
加水分解を行う系では、加水分解反応に水を必要とする
ので、レジスト材料中に水分を含んでいることが必要と
なる。一般に、レジスト材料の塗布溶媒には酢酸エトキ
シエチルのような、水と混合しない有機溶媒を用いるこ
とが多く、レジストの樹脂自身も水と相溶しにくい材料
が多い。このような材料系に水を所定量混合させること
は容易ではなく、また、混合させることができるにして
も、制御すべき成分が増えることになるので、系がより
複雑になり好ましいものではない。一方、tBoc基の
分解反応は、tBoc基と触媒である酸の2成分で反応
が進み、第3成分としての水が必要としないため、反応
が単純であり、化学増幅に利用するには好都合である。
tBoc化した化合物の多くが、ノボラック樹脂の溶解
性を阻害する効果を有し、tBoc基が溶解阻害能を発
現させるのに有用であることは知られている。シュレゲ
ル( Schlegel ) らはノボラック樹脂と、ビスフェノー
ルAをtBoc化した溶解阻害剤と、ピロガロールメタ
ンスルホン酸エステルからなる3成分ポジ型レジストを
発表している(1990年春季 第37回応用物理学会
関連連合講演会 28p−ZE−4)。シュウォーム(
Schwalm ) らは、溶解阻害剤と酸発生剤を組合せた材料
として、ビス(p−t−ブトキシカルボニルオキシフェ
ニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネートを開
発している〔ポリマー フォア マイクロエレクトロニ
クス( Polymer for Microelectronics )(東京、198
9)、セッションA38〕。これをノボラック樹脂と混
合して遠紫外線用ポジ型レジストとしている。しかし、
この材料系は金属を含む点及びノボラック樹脂の光吸収
が大きいので実用上好ましいものではない。また、従来
の化学増幅系ポジ型レジストは、遠紫外線、電子線やX
線でパタン形成を行うと、パタンがオーバーハング状に
なりやすい欠点を有していた。これは、レジスト表面の
溶解性が低下するためと推定される〔参考;K.G.チ
オン(K.G.Chiong )ら、ジャーナル オブ バキュ
ーム サイエンス アンド テクノロジー、第B7巻、
(6)、第1771頁(1989)〕。オーバーハング
形状は、パタン寸法制御をむずかしくし、ドライエッチ
ングを用いた基板加工に際しても、寸法制御性を損ね
る。また、パタン下部が細まるのでパタンの倒壊を招き
やすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
ノボラック樹脂やポリヒドロキシスチレンをベース樹脂
とした、遠紫外線、電子線及びX線に感度を有する化学
増幅系ポジ型レジストは、従来数多く発表されている
が、いずれのものも問題点を含んでおり、いまだ実用に
供することがむずかしいのが現状である。本発明の目的
は、従来技術を上回る、高感度、高解像性、プロセス適
用性に優れた高エネルギー線露光用ポジ型レジスト材料
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明はポジ型レジスト材料に関する発明であって、リビ
ング重合で得られるポリヒドロキシスチレンの水酸基の
一部がt−ブトキシカルポニルオキシ(以下、tBoc
−O−と略記する)基で置換された樹脂(A)、溶解阻
害剤(B)、及びオニウム塩(C)の3成分を含む、ア
ルカリ水溶液で現像可能な高エネルギー線感応ポジ型レ
ジストにおいて、該溶解阻害剤1分子中に1個以上のt
Boc−O−基を含み、該オニウム塩が下記式(化
1):
【0005】
【化1】(R)n AM
【0006】(式中Rは同じでも異なってもよく芳香族
基あるいは置換芳香族基を示し、Aはスルホニウムある
いはヨードニウムを示す。Mはヘキサフルオロホスフェ
ート基あるいはトリフルオロメタンスルホネート基を示
し、nは2又は3を示す)で表されるオニウム塩であ
り、重量分率が、0.07≦B≦0.40、0.005
≦C≦0.15、0.55≦A、A+B+C=1、であ
ることを特徴とする。
【0007】トリフルオロメタンスルホネートあるいは
ヘキサフルオロホスフェートのオニウム塩としては、上
記式(化1)で表される化合物のほかに、下記式(化
2)、(化3)、(化4)、(化5)、(化6)で表さ
れる化合物:
【0008】
【化2】(C6 5 2 +-3 SCF3
【0009】
【化3】(C6 5 3 +-3 SCF3
【0010】
【化4】 (C6 5 SC6 4 )(C6 5 2 +-3 SCF3
【0011】
【化5】(C6 5 2 +-PF6
【0012】
【化6】 (t−C4 9 −C6 5 2 +-3 SCF3
【0013】が知られている。しかし、(化2)はエチ
ルセロソルブアセテート、乳酸エチル、1−メトキシ−
2−プロパノール等のレジストの塗布に好適な溶媒に対
して溶解性が低いため、レジスト中に適量を混合するこ
とができない。(化3)の溶解性は比較的良いが、これ
を用いて3成分レジストを作製すると、溶解阻害剤の種
類によらず、1〜4μC/cm2 の露光量で膜減りするも
のの、露光部が完全に溶解する前にネガ反転してしま
い、ポジ型にはならなかった。このようなネガ反転に関
しては、シュレゲルらも発表しており(参考文献;前
述)、トリフルオロメタンスルホネート系のオニウム塩
はtBoc系溶解阻害剤を含む3成分ポジ型レジストに
は適用できないことが、これまでの常識であった。(化
4)は室温でオイル状であるために精製がむずかしく、
これを酸発生剤として用いるレジスト材料はロット間で
特性が変化しやすい。(化5)は反応性が低く、実用感
度を得ることができない。(化6)は電子線やX線に対
しては有効であったが、KrFリソグラフィにおいては
レジスト底面での溶解性が低くパタン分離しにくい問題
があった。
【0014】従来、化学増幅レジスト用酸発生剤で最も
実用性のあるオニウム塩は、芳香族スルホニウム塩であ
るとされている(参考;笈川ら、第37回応用物理学会
関連連合講演会、1990年、28p−PD−2)。し
かし、上述したように、トリフルオロメタンスルホン酸
のスルホニウム塩は、tBoc化合物を溶解阻害剤とす
る3成分系ポジ型レジストの酸発生剤としては実用に供
さない。本発明者らは、有機のオニウム塩で、レジスト
塗布溶媒への溶解性が高く、ポリヒドロキシスチレン系
樹脂とtBoc溶解阻害剤と酸発生剤の3成分からなる
ポジ型レジスト材料に用いた場合に良好なポジ型特性を
示す酸発生剤を鋭意検討した。その結果、ジフェニル
(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフルオロメ
タンスルホネート、フェニル(p−メトキシフェニル)
ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェ
ニル(p−チオフェノキシフェニル)スルホニウムヘキ
サフルオロホスフェート、ジフェニル(p−メトキシフ
ェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスフェート、フ
ェニル(p−メトキシフェニル)ヨードニウムヘキサフ
ルオロホスフェートが良好な特性を示すことを見出し
た。
【0015】上記オニウム塩は結晶性で再結晶により精
製することができ、酢酸エトキシエチルに代表されるレ
ジスト塗布溶媒への溶解性がよい。また、これらとポリ
ヒドロキシスチレン系樹脂とtBoc溶解阻害剤を含む
3成分レジストに対し、KrFエキシマレーザあるいは
30kVの加速電圧で電子線描画を行うと、多くのtBo
c溶解阻害剤に対して、良好な酸発生剤として機能し、
0 感度が10〜50mJ/cm2 、あるいは3〜20μC
/cm2 程度になり、少なくとも72μC/cm2まではポ
ジネガ反転しなかった。本発明のレジストにおけるオニ
ウム塩の含量は0.5〜15wt%が好適である。0.5
%未満でもポジ型のレジスト特性を示すが感度が低い。
酸発生剤の含量が増加すると、レジスト感度は高感度化
する傾向を示し、コントラスト(γ)は向上した。15
%より多くてもポジ型のレジスト特性を示すが、含量の
増加による更なる高感度化が期待できないこと、オニウ
ム塩は高価な試薬であること、レジスト内の低分子成分
の増加はレジスト膜の機械的強度を低下させること、等
によりオニウム塩(化1)の含量は15%以下が好適で
ある。
【0016】オニウム塩(化1)を用いた、本発明によ
るところのレジスト材料は、溶解阻害剤として、1分子
中に1個以上のtBoc−O−基を含むことを必須とす
る。溶解阻害剤の含量は、7〜40wt%がよい。7%未
満では溶解阻害効果が小さく、40%より多くては、レ
ジストの機械的強度や耐熱性が低下する。
【0017】従来、発表されているポジ型レジスト溶解
阻害剤としてのtBoc化合物は、ビスフェノールAの
OH基をtBoc化した材料がほとんど唯一であった。
しかし、本発明者らは、鋭意検討した結果、フロログル
シンやテトラヒドロキシベンゾフェノン等をtBoc化
したものでも溶解阻害剤として有用であることを見出し
た。
【0018】ベース樹脂としてノボラック樹脂を用いた
場合、KrFレーザ光での吸収が大きい問題があり、吸
収の小さいポリヒドロキシスチレンを使用することとし
たが、溶解阻害剤を添加したときの溶解阻害効果が小さ
い。これはポリヒドロキシスチレンの溶解性が高いため
であり、溶解性を制御するため、水酸基の一部をtBo
c−O−基で置換したところ1桁以上の溶解阻害効果が
得られた。tBocの置換率は10から50モル%が好
ましい。50モル%より以上になるとアルカリ水溶液へ
の溶解性は低下するため、一般に使用されている現像液
では感度が極度に低下する、また10モル%未満では溶
解阻害効果が小さい。
【0019】ポリヒドロキシスチレンの重量平均分子量
は形成されたレジストパタンの耐熱性の観点から一万以
上であることが好ましいが、ラジカル重合で得られるも
のは分子量分布が大きいため、アルカリ水溶液に溶解し
にくい分子量の大きいものを含み、これはパタン形成後
の裾ひきの原因となる。このため、分子量は大きく、分
子量分布はできる限り小さい方が、高精度のパタン形成
に有利である。本発明ではリビング重合により得られる
ポリヒドロキシスチレン(分子量1.4万、分子量分布
1.1)を使用したところ、0.2μmライン&スペー
スのパタンが裾ひきなく精度良く形成できた。しかも、
耐熱性については、150℃で10分間ベークしてもパ
タン変性は認められなかった。ラジカル重合で得られた
分子量1.2万のものは、分子量分布が3.0であり、
0.5μmライン&スペースのパタンでもパタン裾ひき
がみられた。
【0020】この様な狭分子量分布のポリマーを得る方
法は一般にラジカル重合法等で重合した広い分子量分布
を持ったポリマーを分別処理によって重合度ごとに分別
することで狭分子量化する方法と、リビング重合法によ
り分子量規制して重合する方法が挙げられるが、前者の
分別法では工程の煩雑化、得率の低下を来してしまうた
め、リビング重合法が好適に用いられる。
【0021】しかし本発明のパラヒドロキシスチレンポ
リマーでは、パラヒドロキシスチレンポリマーをそのま
まリビング重合させようとすると、モノマーの水酸基と
重合開始剤とが反応してしまうので重合は進行しない。
このために水酸基を保護する保護基をつけたモノマーを
リビング重合し、重合後に保護基を脱離して目的のパラ
ヒドロキシスチレンポリマーを得る手法が用いられる。
これらの保護基としては第三級ブチル基、ジメチルフェ
ニルカルビニルジメチルシリル基、tBoc基、テトラ
ヒドロピラニル基、第三級ブチルジメチルシリル基など
が挙げられる。
【0022】これを具体的に述べると、本発明のレジス
ト材のベース樹脂である狭分散のポリヒドロキシスチレ
ンは、例えば構造式(化7)又は構造式(化8):
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】で示されるモノマーをリビング重合させた
後、構造式(化7)ではジメチルフェニルカルビニルジ
メチルシリル基を脱離、構造式(化8)ではt−ブチル
基を脱離して得られる。上記のモノマーのリビング重合
には重合開始剤を用いるが、重合開始剤としては有機金
属化合物が用いられる。例えばn−ブチルリチウム、s
ec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ナトリウ
ムナフタレン、アントラセンナトリウム、α−メチルス
チレンテトラマージナトリウム、クミルカリウム、クミ
ルセシウム等の有機アルカリ金属等が挙げられる。
【0026】上記モノマーのリビング重合は、一般に、
有機溶媒中で行われる。この場合に用いられる有機溶媒
としては芳香族炭化水素、環状エーテル、脂肪族炭化水
素溶媒であり、これらの具体例としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テト
ラヒドロピラン、ジメトキシエタン、n−ヘキサン、シ
クロヘキサン等が挙げられる。これらの有機溶媒はその
1種を単独で使用しても2種以上を組合せても良い。
【0027】重合に際するモノマーの濃度は1〜50重
量%、特に1〜30重量%が好適であり、反応は高真空
下又はアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下でかくは
んして行う。反応温度は−100℃から使用した有機溶
媒の沸点温度まで自由に選択することができるが、特に
テトラヒドロフラン溶媒では−78℃〜0℃、ベンゼン
溶媒では室温が好ましい。
【0028】重合は通常、約10分〜7時間の重合反応
を行うことによりビニル基のみが選択的に反応して重合
し構造式(化7)では下記構造式(化9)、構造式(化
8)では下記構造式(化10)で表されるポリマーが得
られる。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】その後、例えば、メタノール、水、メチル
ブロマイド等の停止剤を反応系に添加して反応を停止さ
せる。更に、得られた反応混合溶液を適当な溶剤、例え
ばメタノールを用いて沈殿させ、洗浄、乾燥することに
より精製、単離することができる。こうして得られた高
分子化合物は分子量分布の点で単分散(1.00<Mw
/Mn≦1.50)である。
【0032】なお、ポリマーの収率は、反応に供したモ
ノマーに基づいてほぼ100%であり、このポリマーの
分子量は使用したモノマーの重量と重合開始剤のモル数
(分子数)から容易に計算できる。また、数平均分子量
(Mn)は膜浸透圧計を用いて測定から求めることがで
き、分子量分布の評価はゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)で行って、得られたポリマーが目
的とするポリマーであるか否かを評価することができ
る。
【0033】更に前記の構造式(化9)のジメチルフェ
ニルカルビニルジメチルシリル基、あるいは構造式(化
10)のt−ブチル基を脱離し下記構造式(化11):
【0034】
【化11】
【0035】で表されるフェノール残基構造単位を有す
るポリヒドロキシスチレンを得ることができる。
【0036】エーテル結合の切断反応は、ジオキサン、
アセトン、アセトニトリル、ベンゼン等の混合溶媒中で
塩酸、臭化水素酸等の酸を滴下することによって容易に
行うことができる。これらの反応中、高分子の主鎖が切
断されたり、分子間に架橋反応が起こるということがな
いので、容易に分子量分布の狭い単分散のポリヒドロキ
シスチレンを得ることができる。
【0037】なお、OH基のtBoc化はペプチド合成
では良く用いられる官能基の保護方法であり、ピリジン
溶液中で二炭酸ジt−ブチルと反応させることにより簡
単に行うことができる。
【0038】本発明のレジストを用いたパタン形成は以
下のようにして行うことができる。本レジストの溶液を
基板にスピン塗布し、プリベークを行う。高エネルギー
線を照射する。この際、酸発生剤が分解して酸を生成す
る。PEBを行うことにより、酸を触媒としてtBoc
基が分解し、溶解阻害効果が消失する。アルカリ水溶液
で現像し、水でリンスすることによりポジ型パタンを得
る。
【0039】以下に本発明で使用する原料の合成例を示
すが、これらに限定されない。
【0040】 合成例1 狭分散のポリヒドロキシスチレンの合成 反応器にp−ビニルフェノールに対して等モルのジメチ
ルフェニルカルビニルジメチルクロロシランを入れイミ
ダゾールの存在下、ジメチルホルムアミド溶媒中、室温
下で6時間反応させた。生成物を減圧蒸留してp−ビニ
ルフェノキシジメチルフェニルカルビニルジメチルシラ
ンを70%の収率で得た。このp−ビニルフェノキシジ
メチルフェニルカルビニルジメチルシランは130℃/
0.1mmHgの沸点を有していた。上記モノマーから水分
等の不純物を取除くためにCaH2 、ベンゾフェノンナ
トリウム等の精製剤を用いて精製し蒸留を行った。重合
は1リットルのフラスコに、溶媒としてテトラヒドロフ
ラン550ml、重合開始剤としてn−ブチルリチウム
8.5×10-4mol を仕込んだ後、この混合溶液に−7
8℃で50mlのテトラヒドロフランで希釈したp−ビニ
ルフェノキシジメチルフェニルカルビニルジメチルシラ
ンを30g添加し、1時間重合させたところ、溶液は赤
色を呈した。重合終了は反応溶液にメタノールを添加し
て行った。次に反応混合物をメタノール中に注ぎ、得ら
れた重合体を沈殿させた後、分離し、乾燥して24.5
gの白色重合体を得た。得られた重合体の 1H−NMR
を測定したところ下記表1に示す結果を得た。
【0041】
【表1】 表 1 1H−NMR 0.0ppm :基準(S、6H、O−Si−CH3 ) 1〜2ppm : (ブロード、6H、Si−C−CH3 ) 1〜2ppm : (ブロード、3H、CH2 、−CH) 6〜7ppm : (ブロード、5H、Si−C−C6 5 ) 6〜7ppm : (ブロード、4H、C6 5
【0042】1H−NMRからエーテルに結合している
ジメチルフェニルカルビニルジメチルシリル基に活性末
端が反応せずに残存すると共に、スチレン部のビニル基
のみが反応していることが確認された。
【0043】次に得られたポリ(p−ビニルフェノキシ
ジメチルフェニルカルビニルジメチルシラン)20gを
アセトン250mlに溶解し、60℃で少量の濃塩酸を加
え6時間かくはん後、水に注ぎポリマーを沈殿させ洗
浄、乾燥して8gのポリマーを得た。得られたポリマー
の数平均分子量は1.4×10-4g/mol であった。G
PC溶出曲線は図1に示すように非常に単分散性の高い
重合体であることが確認され、分子量分布は1.10で
あった。なお、図1は時間(分、横軸)と強度(縦軸)
との関係を示す図である。更に、 1H−NMRからジメ
チルフェニルカルビニルジメチルシリル基に由来するピ
ークが観測されないことから、得られたポリマーが分子
量分布の狭いポリヒドロキシスチレンであることが確認
された。
【0044】 合成例2 狭分散のポリヒドロキシスチレンの合成 原料のp−t−ブトキシスチレンモノマーを合成例1と
同様の方法で脱水、精製処理した。重合は2リットルの
フラスコに、溶媒としてテトラヒドロフラン1500m
l、開始剤n−ブチルリチウム4×10-3mol を仕込ん
だ。この混合溶液に−78℃で50mlのテトラヒドロフ
ランで希釈したp−t−ブトキシスチレンを80g添加
し、2時間重合させたところ、この溶液は赤色を呈し
た。所望の重合に達したことを確認した後、反応溶液に
メタノールを添加して重合反応を終了させた。次に反応
混合物をメタノール中に注ぎ、得られた重合体を沈殿さ
せた後、分離し、乾燥して80gの白色重合体を得た。
1H−NMRの結果から、エーテルに結合しているt−
ブチル基に活性末端が反応せずに残存すると共に、スチ
レン部分のビニル基のみが反応していることが確認され
た。
【0045】次に得られたポリ(p−t−ブトキシスチ
レン)12gをアセトン250mlに溶解し、60℃で少
量の濃塩酸を加え6時間かくはん後、水に注いでポリマ
ーを沈殿させ、洗浄、乾燥して8gのポリマーを得た。
得られたポリマーの数平均分子量は1.4×10-4g/
mol であった。GPC溶出曲線は図2に示すとおりであ
り、非常に単分散性の高い重合体であることが確認さ
れ、分子量分布は1.08であった。なお、図2は時間
(分、横軸)と強度(縦軸)との関係を示す図である。
また、 1H−NMRからtert−ブチル基に由来するピー
クが観測されないことから、得られたポリマーが分子量
分布の狭いポリヒドロキシスチレンであることが確認さ
れた。
【0046】 合成例3 ポリヒドロキシスチレンのtBoc化 合成例1のリビング重合で得られたポリヒドロキシスチ
レン5gをピリジン40mlに溶解させ、45℃でかくは
んしながら二炭酸ジ−t−ブチルを1g(約20 mol
%)添加する。添加と同時にガスが発生するが、N2
流中で1時間反応させる。濃塩酸20gを含む水1リッ
トルに反応液を滴下し、白色の沈殿を得る。ろ過したの
ち、アセトン50mlに沈殿を溶解させ、水1リットルに
滴下した。沈殿をろ過したのち、40℃以下で真空乾燥
した。 1H−NMRにおける8ppmのOH基のピークを
用いてtBocの導入率を求めた結果、19.6%であ
った。
【0047】
【実施例】本発明を以下の実施例で説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されない。なお、実施例1〜23
では合成例3で得られたポリヒドロキシスチレンのtB
oc化率が20モル%の樹脂をベース樹脂として用い、
実施例24〜33ではtBoc化率が40モル%の樹脂
をベース樹脂として用いた。また、実施例34〜35で
は合成例2のポリマーをtBoc化した樹脂をベース樹
脂として用いた。
【0048】実施例1 ベース樹脂 81重量部 2,2−ビス〔p−(tBoc−O−)フェニル〕プロパン 14重量部 ジフェニル(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフ ルオロメタンスルホネート 5重量部 酢酸エトキシエチル 400重量部 からなるレジスト溶液をシリコン基板に2000rpm で
スピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分間プ
リべークした。膜厚は0.7μmであった。加速電圧3
0kVの電子線で描画したのち、85℃で3分間PEBを
行った。2.4%のテトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)の水溶液で1分間現像を行い、水で3
0秒間リンスした。ポジ型の特性を示し、D0 感度は6
μC/cm2 であった。電子線に代えて、遠紫外線である
KrFエキシマレーザ光(波長248nm)で評価した場
合のD0 感度は15mJ/cm2 であった。PEBを85℃
で5分間行った場合は、電子線感度は4.5μC/cm2
であった。ここで用いたベース樹脂は、現像液に対して
35nm/sの溶解速度を示した。本レジストは未露光部
は約1.5nm/sの溶解速度を有し、露光部はPEB
後、23nm/sの溶解速度を有した。KrFエキシマレ
ーザ露光では、0.25μmライン&スペースパタンや
ホールパタンが解像し、垂直な側壁を持つパタンを形成
することができた。また、電子線描画では0.2μmが
解像した。
【0049】実施例2〜4 実施例1における溶解阻害剤2,2−ビス〔p−(tB
oc−O−)フェニル〕プロパンに代えて、1,3,5
−トリス(tBoc−O−)ベンゼン(実施例2)、分
子量2500のポリ〔p−(tBoc−O−)スチレ
ン〕(実施例3)、分子量2000のノボラック樹脂の
OH基をtBoc化して得られる高分子溶解阻害剤(実
施例4)を用いたレジスト溶液を作製し、実施例1と同
様に評価した。実施例2の結果、電子線感度は6.6μ
C/cm2 、KrF感度は200mJ/cm2 であった。本レ
ジストは未露光時において現像液に対して約1nm/sの
溶解速度を示したので、溶解阻害剤によって溶解速度は
35分の1に低下することがわかった。KrF露光や電
子線描画によって実施例1と同程度の解像性を有してい
ることを確認し、KrF露光では垂直な側壁をもつパタ
ンを形成することができた。実施例3と4は2.4%T
MAH水溶液では溶解性が低く、電子線感度はそれぞれ
25μC、31μC/cm2 、そしてKrFエキシマレー
ザに対する感度は50、60mJ/cm2 であった。実施例
3、4より、高分子溶解阻害剤が低分子溶解阻害剤より
もはるかに高い溶解阻害能を有していることがわかっ
た。
【0050】実施例5〜9 実施例1におけるオニウム塩ジフェニル(p−メトキシ
フェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネー
トに代えて、表2のオニウム塩を使用し、実施例1と同
様の方法でKrFレジスト特性を評価した。ホスフェー
ト系よりもトリフルオロメタンスルホネート系の方が高
感度であった。解像性については、いずれも0.25μ
m幅のパタンをKrFエキシマレーザで分離解像でき
た。
【0051】
【表2】
【0052】PF6 :ヘキサフルオロホスフェート O3 SCF3 :トリフルオロメタンスルホネート
【0053】実施例10〜17 ベース樹脂 81重量部、溶解阻害剤 14重量部、オ
ニウム塩〔ジフェニル(p−メトキシフェニル)スルホ
ニウムトリフルオロメタンスルホネート〕 5重量部、
酢酸エトキシエチル 400重量部からなるレジスト溶
液について、溶解阻害剤を変えてKrFエキシマレーザ
感度を評価した結果を表3及び表4に示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】実施例18〜23 ベース樹脂、2,2−ビス〔p−(tBoc−O−)フ
ェニル〕プロパン、オニウム塩(実施例1と同じ)を含
むレジスト溶液を用い、各成分の分率を変えて、KrF
エキシマレーザによるレジスト特性を検討した。表5に
結果を示す。基本的には、85℃で2分間PEBし、現
像は2.4%TMAH水溶液を用いて1分間行った。い
ずれも、0.25μm幅のパタンが解像できた。
【0057】
【表5】
【0058】オニウム塩;ジフェニル(p−メトキシフ
ェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート
【0059】実施例24〜33 tBoc化率40モル%のポリヒドロキシスチレンをベ
ース樹脂として用い、2,2−ビス〔p−(tBoc−
O−)フェニル〕プロパン、オニウム塩(実施例1に同
じ)を含むレジスト溶液を調整し、実施例18〜23と
同様に各成分の分率を変えて、KrFエキシマレーザに
よるレジスト特性を検討した。表6に結果を示す。基本
的には、85℃で2分間PEBし、現像は2.4%TM
AH水溶液を用いて1分間行った。
【0060】
【表6】
【0061】ベース樹脂のtBoc化率が40モル%に
なったため、溶解阻害効果が大きくなり、アルカリ水溶
液に対する溶解性が低下した。このため、感度は表5と
比較して低くなっていることが分かる。しかし、解像性
はいずれも0.25μmライン&スペースの解像が可能
であり、パタン上部での形状がtBoc化率が20モル
%のベース樹脂を用いた場合より矩形に近い。電子線で
評価した結果では、0.2μm以下のパタンが解像でき
た。ここで用いたベース樹脂は、現像液に対して15nm
/sの溶解速度を示した。
【0062】実施例34及び35 ベース樹脂 81重量部 2,2−ビス〔p−(tBoc−O−)フェニル〕プロパン 14重量部 ジフェニル(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフ ルオロメタンスルホネート 5重量部 酢酸エトキシエチル 400重量部 からなるレジスト溶液をシリコン基板に2000rpm で
スピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分間プ
リベークした。ベース樹脂のtBoc化率は20%(実
施例34)と40%(実施例35)であった。実施例1
と同様の方法でレジスト特性を評価した結果、電子線感
度は実施例34及び35共に8μC/cm2 であった。K
rFエキシマレーザ光での感度は共に20mJ/cm2 と2
5mJ/cm2 であった。この結果から、合成例1で得られ
るポリマーを用いた場合よりも合成例2のポリマーの方
が低感度であることが分かった。KrFエキシマレーザ
露光では、実施例34及び35共に0.3μmライン&
スペースパタンやホールパタンが解像し、垂直な側壁を
持つパタンが形成できた。また、電子線描画では0.2
μmが解像した。解像性については合成例1のポリマー
と合成例2のポリマーでの違いが認められなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明により得られるポジ型レジスト
は、高エネルギー線に感応し、感度、解像性、プラズマ
エッチング耐性に優れている。しかも、レジストパタン
の耐熱性が優れている。また、パタンがオーバーハング
状になりにくく、寸法制御性に優れている。金属元素を
含まない材料系であること、化学増幅過程でPEBを必
要とするためにレジスト特性の露光後経時依存性が小さ
いこと、化学増幅過程で水を必要としないため系がより
単純であること、等の特徴を有する。これらより、特に
電子線や遠紫外線による微細加工に有用である。特にK
rFエキシマレーザの露光波長での吸収が小さいため、
微細でしかも基板に対し垂直なパタンを容易に形成でき
る特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】狭分散ポリヒドロキシスチレンのGPC溶出曲
線を示す図である。
【図2】他の狭分散のポリヒドロキシスチレンのGPC
溶出曲線を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−27829(JP,A) 特開 平2−177031(JP,A) 特開 平2−181150(JP,A) 特開 平2−181151(JP,A) 特開 平4−158363(JP,A) 特開 平4−350658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/00 - 7/42 H01L 21/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リビング重合で得られるポリヒドロキシ
    スチレンの水酸基の一部がt−ブトキシカルボニルオキ
    シ基で置換された樹脂(A)、溶解阻害剤(B)、及び
    オニウム塩(C)の3成分を含む、アルカリ水溶液で現
    像可能な高エネルギー線感応ポジ型レジストにおいて、
    該溶解阻害剤(B)が1分子中に1個以上のt−ブトキ
    シカルボニルオキシ基を含み、該オニウム塩(C)が下
    記式(化1): 【化1】(R)AM (式中Rは同じでも異なってもよく芳香族あるいは置換
    芳香族基を示し、Aはスルホニウムあるいはヨードニウ
    ムを示す。Mはヘキサフルオロフェート基あるいはトリ
    フルオロメタンスルホネート基を示し、nは、2又は3
    を示す)で表されるオニウム塩であり、重量分率が、
    0.07≦B≦0.40、0.005≦C≦0.15、
    0.55≦A、A+B+C=1、であることを特徴とす
    るレジスト材料。
JP4060986A 1992-02-18 1992-02-18 ポジ型レジスト材料 Expired - Lifetime JP2964109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060986A JP2964109B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 ポジ型レジスト材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060986A JP2964109B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 ポジ型レジスト材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05232705A JPH05232705A (ja) 1993-09-10
JP2964109B2 true JP2964109B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=13158271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4060986A Expired - Lifetime JP2964109B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 ポジ型レジスト材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2964109B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2654892B2 (ja) * 1992-07-27 1997-09-17 日本電信電話株式会社 ポジ型レジスト材料
US6004720A (en) 1993-12-28 1999-12-21 Fujitsu Limited Radiation sensitive material and method for forming pattern
EP0972761B1 (en) * 1998-07-16 2001-12-12 Korea Kumho Petrochemical Co. Ltd. Sulfonium salt and its manufacturing method
US11852972B2 (en) 2020-10-30 2023-12-26 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Photoresist compositions and pattern formation methods

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05232705A (ja) 1993-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2657740B2 (ja) ポジ型レジスト材料
US6656659B1 (en) Resist composition suitable for short wavelength exposure and resist pattern forming method
JP2929526B2 (ja) N−ビニルラクタム誘導体とその重合体、及びその重合体を含有するフォトレジスト
JP3239772B2 (ja) 化学増幅ポジ型レジスト材料
JP2007507580A (ja) 過フッ素化多官能性アニオンを有する光酸発生剤
JP2964107B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JP2719748B2 (ja) 新規なオニウム塩及びそれを用いたポジ型レジスト材料
JP2937248B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JP2654892B2 (ja) ポジ型レジスト材料
US5773191A (en) Radiation-sensitive composition
JP2964109B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JP3433564B2 (ja) 高分子化合物及び化学増幅型ポジ型レジスト組成物
JPH07319163A (ja) ポジ型レジスト材料
US6359078B1 (en) Polymers having silicon-containing acetal or ketal functional groups
KR100286621B1 (ko) 삼차부틸 4,4-비스(4'-히드록시페닐) 펜타노에이트유도체 및 이를 함유하는 포지티브형 레지스트재료
JP3235388B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JPH06123970A (ja) ポジ型レジスト材料
JPH06130669A (ja) ポジ型レジスト材料
JPH06175365A (ja) ポジ型レジスト材料
JP3215562B2 (ja) 溶解阻害剤、その合成方法並びにそれを含有するレジスト材料
JP2828572B2 (ja) ジフェノール酸第三級ブチルエステル誘導体及びそれを含有するポジ型レジスト材料
JPH06123971A (ja) ポジ型レジスト材料
JP3236102B2 (ja) ポジ型レジスト材料
JPH04212159A (ja) ポジ型レジスト材料
JPH06123972A (ja) ポジ型レジスト材料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 13