JP3235222B2 - 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ - Google Patents

熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ

Info

Publication number
JP3235222B2
JP3235222B2 JP29460292A JP29460292A JP3235222B2 JP 3235222 B2 JP3235222 B2 JP 3235222B2 JP 29460292 A JP29460292 A JP 29460292A JP 29460292 A JP29460292 A JP 29460292A JP 3235222 B2 JP3235222 B2 JP 3235222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
titanium oxide
bis
weight
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29460292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06145490A (ja
Inventor
輝久 熊沢
英雄 大滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP29460292A priority Critical patent/JP3235222B2/ja
Publication of JPH06145490A publication Critical patent/JPH06145490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235222B2 publication Critical patent/JP3235222B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂用マスタ
ーバッチに関し、詳しくは、ポリカーボネート−ポリシ
ロキサン共重合体に顔料酸化チタンを配合してなる熱可
塑性樹脂用マスターバッチに関する。本発明に係る熱可
塑性樹脂用マスターバッチは、熱可塑性樹脂、特に芳香
族ポリカーボネート樹脂に顔料酸化チタンを添加するに
際してポリカーボネート樹脂の熱劣化が抑制できるの
で、成形加工時の劣化が抑制され分子量低下を十分に抑
制できるとともに耐加水分解性を向上することができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂に顔料酸化チタンを
配合して着色を行ったり、光隠ぺい性を付与することは
広く行われている。しかし、酸化チタンの表面には化学
的活性点が存在し、これが原因となって成形加工時の加
熱溶融条件下で熱可塑性樹脂が分子量低下により物性低
下をおこすという問題点があった。この点を改良するた
め、酸化チタンをシランカップリング剤で処理すること
が一般に行われているが、従来のこのような処理ではマ
トリックス樹脂、特にポリカーボネート樹脂の熱時劣化
を十分防止することはできなかった。従って、熱可塑性
樹脂を熱時に劣化させない酸化チタンが望まれていた。
ポリカーボネート樹脂の酸化チタンによる熱劣化を抑制
する手段として、芳香族ポリカーボネート樹脂に連鎖停
止ポリオルガノ水素シロキサンを混合してポリカーボネ
ート樹脂自体を安定化し、これに酸化チタンを配合した
樹脂組成物が知られている(特公昭63−26140
号)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性
樹脂、特にポリカーボネート樹脂に従来のシランカップ
リング剤で処理した酸化チタンを配合した場合には熱劣
化による分子量低下を充分に抑制することができ難い。
また、従来のシランカップリング剤で処理した酸化チタ
ンは揮発性があり、成形加工時に金型を汚染するなどの
問題もあった。したがって、本発明は芳香族ポリカーボ
ネート樹脂の熱劣化を充分に抑制するとともに、成形加
工時などに金型を汚染するようなことのない揮発性のな
い表面処理された顔料酸化チタンを含有する樹脂組成物
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決する方法について鋭意検討した結果、本発明
に至った。すなわち本発明は、芳香族ポリカーボネート
樹脂に、(a)下記一般式(A)及び(B)で表される
構成単位を有し、かつ(B)で表される構成単位の割合
が 0.1〜30重量%であるポリカーボネート−ポリシロキ
サン共重合体に、(b)顔料酸化チタンを配合してな
り、全体における(b)が5〜70重量%である熱可塑
性樹脂用マスターバッチを、顔料純分0.0001〜2
0重量%添加した樹脂組成物に関する。
【0005】
【化3】 (式中、R1〜R8はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換基
を有してもよいアルキル基又はアリール基を示し、R9
R10 はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換基を有しても
よいアルキル基又はアリール基を示す。Xは下記で表さ
れ、ここにR11 、R12 はそれぞれ、水素、ハロゲン又は
置換基を有してもよいアルキル基又はアリール基を表す
か、R11 及びR12 が一緒に結合して、炭素環、又は複素
環を形成する基を表し、aは1以上の数を表す。)
【化4】
【0006】
【化4】
【0007】以下、本発明の構成について説明する。本
発明におけるポリカーボネート−ポリシロキサン共重合
体は、下記の一般式(1) で表される二価フェノールと、
一般式(2) で表されるポリシロキサンを、ホスゲン、炭
酸エステル、或いはクロロホーメートとを共重合させて
得られるものであり、一般式(B)で表される構成単位
の割合が 0.1〜30重量%であるポリカーボネート−ポリ
シロキサン共重合体である。
【0008】
【化5】
【0009】(一般式 (1)中、X 、R1〜R8は一般式
(A)と同様であり、n は1〜1000の整数を示す。一般
式 (2)中、R9、R10 は各々、水素、ハロゲン又は置換基
を有してもよいアルキル基又はアリール基を示し、Y は
ハロゲン、-R13OH、-R13COOH、-R13NH2 、-R13NHR14
-SH を示し、R13 は直鎖、分岐鎖もしくは環状アルキリ
デン基、アリール置換アルキリデン基、アリール基を表
し、R14 はアルキル、アルケニル、アリール、アラルキ
ル基を表し、m は0又は1を表す。)
【0010】本発明において、一般式(B)で表される
構成単位の割合が30重量%を越えると未反応のポリシロ
キサンが多量に残存し好ましくない。一般式(B)で表
される構成単位の割合は1.0重量%以上が好ましく、
1.0重量%以下ではポリシロキサン鎖を有しない分子
が多くなり過ぎて酸化チタンによる分子量低下が起こり
好ましくない。
【0011】本発明における上記共重合体の分子量は粘
度平均分子量で1,000 〜19,000が好ましい。粘度平均分
子量が19,000よりも大きい場合にはマスターバッチとし
て使用した場合添加樹脂への分散が困難となりブツが発
生する等好ましくない。一方分子量が 1,000よりも低い
場合は、所望の効果が得難い。
【0012】本発明のマスターバッチにおけるポリカー
ボネート−ポリシロキサン共重合体の原料に用いる一般
式(1) で表される二価フェノールとしては、ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)メタン、 ビス(4 −ヒドロキシ
フェニル)エーテル、 ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、 ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スル
ホキシド、 ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルファ
イド、 ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ケトン、 1,1
- ビス(4 −ヒドロキシフェニル)エタン、 2,2- ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ−ル
A;BPA )、 2,2- ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ブ
タン、 1,1- ビス(4 −ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ )、 2,2- ビス(4 −
ヒドロキシ−3,5-ジブロモフェニル)プロパン、 2,2-
ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジクロロフェニル)プロパ
ン、 2,2- ビス(4 −ヒドロキシ−3-ブロモフェニル)
プロパン、 2,2- ビス(4 −ヒドロキシ−3-クロロフェ
ニル)プロパン、 2,2- ビス(4 −ヒドロキシ−3-メチ
ルフェニル)プロパン、 2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−
3,5-ジメチルフェニル)プロパン、 1,1- ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)-1- フェニルエタン、 ビス(4 −
ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタンなどが例示され
る。これらの中でも特に、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサンが好ましい。
【0013】また前記一般式(2) のポリシロキサンを例
示すると、例えば、下記の式(3)〜(9)で示される
化合物が例示される。
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】(前記一般式 (3)〜(9) 中、R9、R10 は一
般式 (1)と同様に各々、水素、ハロゲン又は置換基を有
してもよいアルキル基又アリール基を示し、R14 は一般
式(2)のYと同様、アルキル、アルケニル、アリール、
アラルキル基を表し、n は1〜1000の整数を示し、b は
正の整数を表す。) それらの中でも、(3)式に属するα,ω- ビス[3-
(O-ヒドロキシフェニル)プロピル] ポリジメチルシロ
キサンが特に好ましい。
【0017】前記一般式(2) で表されるポリシロキサン
は、例えばオレフィン性の不飽和炭素−炭素結合を有す
るフェノール類、好適にはビニルフェノール、アリルフ
ェノール、イソプロペニルフェノールを所定の重合度n
を有するポリシロキサン鎖の末端に、ハイドロシラネ−
ション反応させることにより容易に製造される。
【0018】本発明におけるポリカーボネート−ポリシ
ロキサン共重合体の製造にあたっては、末端停止剤或い
は分子量調節剤が通常使用される。末端停止剤としては
一価のフェノール性水酸基を有する化合物が挙げられ、
通常のフェノール、p- 第三ブチルフェノール、トリブ
ロモフェノールなどの他に、長鎖アルキルフェノール、
脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪族カルボン酸、ヒド
ロキシ安息香酸アルキルエステル、ヒドロキシフェニル
アルキル酸エステル、アルキルエーテルフェノールなど
が例示される。その使用量は用いる一般式(1) および
(2) の二価フェノール系化合物の合計100 モルに対し
て、100 〜0.5 モル、好ましくは50〜2 モルの範囲であ
り、二種以上の化合物を併用することも当然可能であ
る。
【0019】更に分岐化剤を上記の二価フェノール系化
合物に対して、0.01〜3 モル%、特に0.1 〜1.0 モル%
の範囲で併用して分岐化ポリカーボネートと出来、分岐
化剤としては、フロログリシン、 2,6- ジメチル−2,4,
6-トリ(4 −ヒドロキシフェニル)ヘプテン-3、 4,6-
ジメチル-2,4,6- トリ(4 −ヒドロキシフェニル)ヘプ
テン-2、 1,3,5- トリ(2 −ヒドロキシフェニル)ベン
ゾール、 1,1,1- トリ(4 −ヒドロキシフェニル)エタ
ン、 2,6- ビス(2 −ヒドロキシ-5- メチルベンジル)
-4- メチルフェノール、 α,α′,α″−トリ(4 −
ヒドロキシフェニル)-1,3,5- トリイソプロピルベンゼ
ンなどで例示されるポリヒドロキシ化合物、及び3,3-ビ
ス(4 −ヒドロキシアリ−ル)オキシインドール(=イ
サチンビスフェノール)、5-クロルイサチンビスフェノ
ール、 5,7- ジクロルイサチンビスフェノール、 5- ブ
ロムイサチンビスフェノールなどが例示される。
【0020】本発明で用いる顔料マスターバッチ中には
所望に応じて、最終的にポリカーボネート樹脂に添加す
る、公知の種々の添加剤類が配合可能である。これらと
しては補強剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、滑剤、離型剤、染料、顔料、その他の難燃剤や耐
衝撃性改良用のエラストマ−などが挙げられる。特にマ
スターバッチの粘度を下げるために低融点の滑剤、離型
剤の添加は好ましい。
【0021】本発明で用いる樹脂組成物としてのポリカ
ーボネート樹脂には所望に応じて、従来、ポリカーボネ
ート樹脂に公知の種々の添加剤類が配合可能であり、こ
れらとしては補強剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤、滑剤、離型剤、染料、顔料、その他の難燃
剤や耐衝撃性改良用のエラストマ−などが挙げられる。
【0022】本発明で用いる顔料酸化チタンとしては、
一般に市販されているものであり、アナターゼ型よりも
ルチル型チタンの方が耐候性、樹脂劣化が少ないため好
ましい。表面処理としては、プラスチックに広く使用さ
れているアルミナ処理、シリカ処理、亜鉛処理、チタニ
ア処理または複数の処理を経た無機表面処理をされたも
のが市販されているが、いずれの処理品も使用できる。
【0023】本発明のマスターバッチは各種の方法で混
合して得ることができる。例えば、マスターバッチのベ
ースとなる樹脂の、粉末またはペレットと顔料酸化チタ
ンをタンブラーまたはスーパーミキサー等で混合し、押
出機か、バッチ式、ロール式混練機により、加熱溶融法
で、ペレットまたは粗粒子かする方法が挙げられる。ま
たは合成を終わり、まだ溶液状態のマスターバッチ用樹
脂に、顔料酸化チタンを添加して後、溶媒を除き、マス
ターバッチを得る方法もある。酸化チタンが30重量%
以下でマスターバッチ用樹脂の粘度平均分子量が14、
000以上ならば押出機にて押出可能である。その他の
場合には、バンバリーミキサーまたは、ロールミキサー
等が好ましい。
【0024】マスターバッチは一般に添加する樹脂より
も低い粘度でなければ分散が難しくブツが発生して使用
に適さない。高粘度から低粘度までに広く使用可能なよ
うにするにはマスターバッチ用の樹脂の粘度平均分子量
は1,000 〜19,000の範囲が好ましい。
【0025】
【実施例】以下に、本発明につき実施例を挙げて説明す
る。
【0026】実施例1 8.8 %(w/v) の水酸化ナトリウム水溶液58リットルに、ビス
フェノールA(BPA )9.1kg と前期一般式(3) の二価フ
ェノール(R9、R10 がそれぞれメチル基、n=41、b=3 で
オルト結合)1.1kg (構造式(B)が10重量%になるよ
うに設定)及びハイドロサルファイト10gを加え溶解し
た。これにメチレンクロライド36リットルを加え、15℃に保
ちながら攪拌しつつ、p-t-ブチルフェノール(PTBP)1.
6Kg を加え、ついでホスゲン5.5kg を60分を要して導入
した。ホスゲン導入後、激しく攪拌して、反応液を乳化
させ、乳化後10mlのトリエチルアミンを加え、約1時
間攪拌し重合させた。重合液を水相と有機相に分離し、
有機相をリン酸で中和し、洗液のpHを中性になるまで
水洗を繰り返した後、イソプロパノール47リットルを加え、
重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過後、水洗しパレット
に取り出して120℃にて24時間気流乾燥して白色粉
末状ポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体粉末を
得た。一般のポリカーボネート樹脂と同等の粘度平均分
子量を測定したところ6,000 であった。
【0027】得られた粉末に、顔料酸化チタン(堺化学
製;SR−1)が30重量%となるよう添加し、スーパ
ーミキサーにて混合後バンバリーミキサーに投入、20
分混練した。出来上がった水飴状のマスターバッチを室
温冷却後粉砕しマスターバッチ粉末を得た。
【0028】得られた酸化チタンの30重量%のマスタ
ーバッチを酸化チタン純分1.0重量%となるようポリ
カーボネート樹脂(三菱ガス化学製ユーピロンS−20
00)とタンブラーにて10分間混合後単軸押出機(大
阪精機製;VSE50)にて押出しペレット化した。
【0029】得られたペレットを120℃の熱風乾燥機
で6時間乾燥後、300℃の設定温度で、20分間の滞
留成形試験を実施し、ペレットと滞留成形片の粘度平均
分子量を測定した。成形は名機製作所製M−140−S
Jにてアイゾット試験片を成形して行った。ペレットと
滞留成形品の粘度平均分子量を表−1に示した。
【0030】実施例2 BPA の代わりにビスフェノールZ(BPZ )を10.72kg 用
いた以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチ用樹
脂を得、実施例1と同様にしペレットを得た。結果を表
−1に併記する。
【0031】実施例3 前記一般式(3) の二価フェノール(R9、R10 がそれぞれ
メチル基、n=41、b=3でオルト結合)からの構造式
(B)の濃度が1重量%になるようにした以外は、実施
例1と同様に実施した。結果を表−1に併記する。
【0032】実施例4 前記一般式(3)の二価フェノール(R9、R10 がそれぞれメ
チル基、n=41、b=3 でオルト結合)からの構造式(B)の
濃度が30重量%になるようにした以外は、実施例1と同
様にした。結果を表−1に併記する。
【0033】実施例5 前記一般式(3) の二価フェノールとしてR9、R10 がそれ
ぞれメチル基、n=41、b=2 でパラ結合のものを用いた以
外は、実施例1と同様にした。結果を表−1に併記す
る。
【0034】実施例6 前記一般式(3) の二価フェノールとしてR9、R10 がそれ
ぞれメチル基、n=101、b=3 でオルト結合のものを用い
た以外は、実施例1と同様にした。結果を表−1に併記
する。
【0035】実施例7 前記一般式(3) の二価フェノールとしてR9がメチル基、
R10 がフェニル基でn=41、b=3 でオルト結合のものを用
いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表−1に併
記する。
【0036】実施例8 二価フェノールとして前記一般式(4) の二価フェノール
であって、R9、R10 がそれぞれメチル基、n=41のものを
用いた以外は、実施例1と同様にした。結果を表−1に
併記する。
【0037】比較例1 ポリカーボネートオリゴマー(三菱ガス化学製;ユーピ
ロンAL)をマスターバッチ用の樹脂として使用した他
は、実施例1と同様とした。結果を表−1に併記する。
【0038】比較例2 酸化チタンSR−1を直接ポリカーボネート樹脂にマス
ターバッチ化しないで顔料純分1.0 重量%となるように
添加した。結果を表−1に併記する。
【0039】
【本発明の効果】本発明に係る熱可塑性樹脂用マスター
バッチは、特に芳香族ポリカーボネート樹脂に顔料酸化
チタンを添加するにあたりポリカーボネート樹脂の熱劣
化を抑制し、分子量低下が十分に抑制できるとともに耐
加水分解性を向上させることができる。 (以下 余白)
【0040】
【表1】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂に、(a)
    下記一般式(A)及び(B)で表される構成単位を有
    し、かつ(B)で表される構成単位の割合が 0.1〜30重
    量%であるポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体
    に、(b)顔料酸化チタンを配合してなり、全体におけ
    る(b)が5〜70重量%である熱可塑性樹脂用マスタ
    ーバッチを、顔料純分0.0001〜20重量%添加し
    た樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1〜R8はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換基
    を有してもよいアルキル基又はアリール基を示し、R9
    R10 はそれぞれ、水素、ハロゲン又は置換基を有しても
    よいアルキル基又はアリール基を示す。Xは 【化2】 であり、ここにR11 、R12 はそれぞれ、水素、ハロゲン
    又は置換基を有してもよいアルキル基又はアリール基を
    表すか、R11 及びR12 が一緒に結合して、炭素環、又は
    複素環を形成する基を表し、aは1以上の数を表
    す。)
JP29460292A 1992-11-02 1992-11-02 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ Expired - Fee Related JP3235222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29460292A JP3235222B2 (ja) 1992-11-02 1992-11-02 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29460292A JP3235222B2 (ja) 1992-11-02 1992-11-02 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06145490A JPH06145490A (ja) 1994-05-24
JP3235222B2 true JP3235222B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=17809888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29460292A Expired - Fee Related JP3235222B2 (ja) 1992-11-02 1992-11-02 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235222B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6686041B2 (en) 2000-04-28 2004-02-03 Teijin Chemicals Ltd Coloring master pellet for optical molded article and colored optical disk substrate
JP4934944B2 (ja) * 2003-11-04 2012-05-23 日亜化学工業株式会社 半導体発光装置の製造方法
EP2113522B1 (de) * 2008-04-30 2013-01-16 Deutsche Amphibolin-Werke von Robert Murjahn Stiftung & Co KG Verfahren zur Herstellung eines Farb- Masterbatches, Farb-Masterbatch sowie damit eingefärbter Polymerwerkstoff
EP3013904B1 (en) 2013-06-26 2018-08-29 SABIC Global Technologies B.V. Dark polycarbonate composition
JP6376850B2 (ja) * 2014-06-06 2018-08-22 株式会社ファンケル 表面処理剤
JP5795110B1 (ja) * 2014-08-28 2015-10-14 株式会社ファンケル 表面処理粉体
GB201415528D0 (en) 2014-09-02 2014-10-15 Colormatrix Holdings Inc Polymeric Materials

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06145490A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6660787B2 (en) Transparent, fire-resistant polycarbonate compositions
KR20050107443A (ko) 투명 및 고내열성 폴리카보네이트-폴리실록세인 공중합체,폴리카보네이트와의 투명 블렌드 및 이들의 제조방법
JP3235222B2 (ja) 熱可塑性樹脂用顔料マスターバッチ
JP2890648B2 (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2002533516A (ja) 光学的用途に適した曇り値の低い熱可塑性組成物
EP0834525B1 (en) Ortho esters as bisphenol A scavenger in polycarbonate product
JPH02242851A (ja) 低光沢芳香族カーボネートポリマーブレンド
JP3435532B2 (ja) ポリカーボネート及びポリエステルの熱安定性且つ耐ガンマ線性ブレンド
EP0500131B1 (en) Polycarbonate resin solution for film formation by casting
JPH07188538A (ja) 組成物
JPH04359960A (ja) 芳香族ポリカーボネートとポリ(アリールオキシシロキサン)との耐衝撃性で難燃性の透明なブレンド
JPH048761A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
TW201934606A (zh) 共聚碳酸酯及其製備方法
TWI610966B (zh) 新穎聚有機矽氧烷、及使用其製得之共聚碳酸酯
JP3156728B2 (ja) 導電性熱可塑性樹脂組成物
JP3148757B2 (ja) キャスト製膜用ポリカーボネート樹脂溶液
JP2850932B2 (ja) 熱可塑性樹脂着色用マスターバッチ
US7649032B2 (en) Highly ductile polycarbonate composition having a metallic-flake appearance
EP0500129B1 (en) Polycarbonate resin solution for film formation by casting
JP3293664B2 (ja) 二級アミン末端ポリカーボネート樹脂またはそのオリゴマーおよびその製法
JPH0749489B2 (ja) ポリカ−ボネ−ト樹脂成形品の製法
JP3324614B2 (ja) コーポリカーボネート樹脂及びその製造法
JP3148758B2 (ja) キャスト製膜用ポリカーボネート樹脂溶液
JP3151841B2 (ja) キャスト製膜用ポリカーボネート樹脂溶液
JP3128003B2 (ja) キャスト製膜用ポリカーボネート樹脂溶液

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees