JP3156728B2 - 導電性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

導電性熱可塑性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性ポリカーボネー
ト樹脂組成物に関し、詳しくはコポリカーボネート樹脂
に導電性金属酸化物超微粉末を配合してなり、導電性、
帯電防止性に優れ、任意に着色可能であり、優れた外観
を有する成形品を与える導電性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂に導電性粉末を混入してなる導電性
高分子は、導線、電極、電磁波遮蔽、帯電防止等の従来
の金属系導電材料を代替する用途は勿論、電池、触媒、
記録表示素子、センサなどの用途に使用され、または発
展が期待されている。しかしながら、ポリカーボネート
樹脂に導電性カーボンブラックを添加してなる樹脂組成
物は黒色であるため、黒色以外に着色することができず
利用範囲に制約があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は特定のポリカー
ボネート樹脂を用いることによりそれらの欠点を克服し
たものである。すなわち本発明は (a) 下記の一般式(1) 及び(2) で表される構成単位を各
々1種または2種以上有し、(1) の構成単位が 0.1〜50
重量%である熱可塑性コポリカーボネート樹脂
【0004】
【化2】
【0005】( 構成単位(1) のR1は 2〜6 のアルキレン
基又はアルキリデン基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキ
ル基、フェニル基、置換フェニル基、n は 1〜200 の整
数を示す。また、構成単位(2) の Aは炭素数 1〜10の直
鎖、分岐鎖あるいは環状のアルキリデン基、アリール置
換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、又は
-O-, -S-, -CO-, -SO2- を示し、R4、R5、R6及びR7は水
素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基、アルケニ
ル基を示す) に、 (b) 金属酸化物超微粉末を配合してなり、(b) の配合量
が(a) の100重量部に対し30〜300重量部である
導電性熱可塑性樹脂組成物である。
【0006】以下、本発明の構成について説明する。本
発明のコ−ポリカーボネート樹脂は、下記の一般式(3)
及び(4) で表される二価フェノール
【0007】
【化3】
【0008】(式中のn 、R1、R2、R3、R4、R5、R6
R7、A は一般式 (1)、(2) と同じ。)をホスゲン、炭酸
エステル、或いはクロロホーメートを共重合させて得ら
れ、前記一般式(1) 及び(2) を構成単位とするものであ
る。粘度平均分子量は通常、10,000〜50,000、好ましく
は20,000〜40,000である。一般式(1) の構成単位の割合
は 0.1〜50重量%、好ましくは 0.1〜30重量%である。
繰り返し数 nは 1〜200の範囲、好ましくは 5〜100 の
範囲である。また、一般式(1) 中のR1としては、エチレ
ン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、ペンチレ
ン、ヘキシレンなどが例示されるが、特に -CH2CH2CH
2-、-CHR8-CH2- (式中のR8はベンゼン環側の炭素原子に
結合したもので、水素またはメチル基を表す。) が好適
である。この一般式 (1)の構成単位は、前記一般式(3)
で表されるフェノール性水酸基を両末端に有する二価フ
ェノールを通常のビスフェノールと同様に用いることに
より導入されるものである。
【0009】本発明でポリカーボネート樹脂の原料とし
て用いられる一般式(3) で表される二価フェノールは、
一般式(1) の構成単位として説明したのと同じである。
この一般式(3) で表される化合物は、オレフィン性の不
飽和炭素−炭素結合を有するフェノール類、好適にはビ
ニルフェノール、アリルフェノール、イソプロペニルフ
ェノールを所定の重合度(n) を有するポリシロキサン鎖
の末端に、ハイドロシラネーション反応させることによ
り容易に製造されるものである。
【0010】また、本発明の (a)コ−ポリカーボネート
樹脂に用いる一般式(4) で表される二価フェノール系化
合物としては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1-ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2-ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、1,1-ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3,5-ジメチル
フェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−3,5-ジ
ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒドロキシ−
3,5-ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒドロ
キシ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4−ヒド
ロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、1,1-ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ジフェニルメタンが例示され、2,2-ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサンが熱安定性の面から好
ましい。
【0011】また、末端停止剤或いは分子量調節剤が通
常使用される。これらとしては一価のフェノール性水酸
基を有する化合物が挙げられ、通常のフェノール、p-第
三ブチルフェノール、トリブロモフェノールなどの他
に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族カルボン酸クロラ
イド、脂肪族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸アルキル
エステル、ヒドロキシフェニル・アルキル酸エステル、
アルキルエーテルフェノールなどが例示される。その使
用量は用いる全ての二価フェノール系化合物 100モルに
対して、 100〜0.5 モル、好ましくは50〜2 モルの範囲
であり、二種以上の化合物を併用することも当然に可能
である。更に分岐化剤を上記の二価フェノール系化合物
に対して、0.01〜3 モル%、特に 0.1〜1.0 モル%の範
囲で併用して分岐化ポリカーボネートとすることがで
き、分岐化剤としては、フロログリシン、2,6-ジメチル
−2,4,6-トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン-3、4,
6-ジメチル-2,4,6- トリ(4-ヒドロキシフェニル)ヘプ
テン-2、1,3,5-トリ(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾー
ル、1,1,1-トリ(4-ヒドロキシフェニル)エタン、2,6-
ビス(2-ヒドロキシ-5- メチルベンジル)-4-メチルフェ
ノール、α, α′, α″−トリ(4-ヒドロキシフェニ
ル)-1,3,5-トリイソプロピルベンゼンなどで例示される
ポリヒドロキシ化合物、及び3,3-ビス(4-ヒドロキシア
リール)オキシインドール(=イサチンビスフェノー
ル)、5-クロルイサチン、5,7-ジクロルイサチン、5-ブ
ロムイサチンなどが例示される。
【0012】導電性金属酸化物超微粉末は光学顕微鏡で
は見えないが電子顕微鏡で観察されるものであり、その
直径は 1μm 以下、好ましくは 0.5μm 以下のものであ
り、粉体抵抗値が 100Ωcm以下、特に70Ωcm以下のもの
が好ましい。導電性金属酸化物超微粉末としては、例え
ば酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、
酸化アンチモン等があげられる。導電性金属酸化物超微
粉末の添加量は熱可塑性ポリカーボネート樹脂 100重量
部に対して30〜100 重量部である。導電性金属酸化物超
微粉末の配合はそれ自体公知の方法で行うことができ、
例えばコポリカーボネート粉末と導電性金属酸化物超微
粉末を単純ブレンドすることができる。溶融混練はバッ
チ、連続のいずれでも可能である。 また導電性金属酸
化物超微粉末は有機シリケート、チタネートまたはポリ
有機シロキサンで処理することも可能で、その処理方法
は乾式、湿式のいずれの方法でも良く、湿式処理では通
常、粉末を処理剤の低沸点溶剤の溶液に浸漬した後、脱
溶剤する。また乾式の場合、通常、ヘンシェルミキサ
ー、スーパーミキサー、V型ブレンダー等の混合機中で
粉末と処理剤を混合するか、処理剤の有機溶液を噴霧す
ることで付着を行い、更に必要に応じて付着後 100〜25
0 ℃の温度で熱処理を行う。処理によってポリカーボネ
ートの溶融時の分子量低下を緩和することができる。
【0013】本発明の熱可塑性樹脂組成物には所望に応
じて、従来、ポリカーボネート樹脂に公知の種々の添加
剤類が配合可能であり、これらとしては補強材、充填
剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、離型
剤、染料、顔料、その他の難燃剤や耐衝撃性改良用のエ
ラストマーなどが挙げられる。例えば、安定剤としては
特に亜リン酸、又はホスファイトが好適である。又、離
型剤としては飽和脂肪酸のモノ−或いは多価アルコール
のエステルが挙げられ、ステアリルステアレート、ベヘ
ニルベヘネート、ペンタエリスリトールテトラステアレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサオクトエートなど
が好適なものとして例示される。ガラス粉、ガラスビー
ズ、合成雲母或いはフッ素化雲母、酸化亜鉛、炭素繊
維、特に繊維径が 2μm 以下のものも含むガラス繊維、
酸化亜鉛ウィスカー、ステンレス繊維、ケブラー繊維な
どの有機或いは無機の充填剤や補強剤など、また、エラ
ストマーとしてMBS、MABS、MAS、その他が例
示される。さらに通常のポリカーボネート、ポリエステ
ルカーボネート、ポリアリレートなどの樹脂類も当然に
目的に応じて適宜好適に用いることができる。
【0014】
【実施例】
製造例1 水酸化ナトリウム 3.8Kgを水45リットルに溶解し、20℃に保
ちながら、これにビスフェノールA (BPA) 7.2kg と両末
端が 2-(4-ヒドロキシフェニル) エチル基でシロキサン
鎖の平均繰り返し数n=40のポリジメチルシロキサン (信
越化学株式会社製X-22-165B) 1.3kg、及びハイドロサル
ファイト 8g を溶解した。これにメチレンクロライド(M
C) 32リットル を加えて撹拌しつつ、p-t-ブチルフェノール
(PTBP) 158g を加え、ついでホスゲン 3.5kgを60分かけ
て吹き込んだ。ホスゲン吹き込み後、激しく撹拌して反
応液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え
約 1時間撹拌し重合させた。重合液を水相と有機相に分
離し、有機相をリン酸で中和した後、イソプロパノール
35リットル を加え、重合物を沈澱させ、沈澱物をろ過後、
乾燥することにより白色粉末状のポリカーボネート樹脂
PC-Aを得た。
【0015】実施例1 ポリカーボネート樹脂PC-A(Q=5.5×10-2cm3/sec)及び酸
化チタン ( 0.2μm 、三菱マテリアル (株) 製; 導電粉
W-1 、以下「TiO2」という) を表1の実施例 1-1及び 1
-2に示した比率(wt%) で各々配合し、タンブラーで混合
し、35mmφベント付き二軸押出機で 270〜280 ℃で押出
しペレットとした。得られたペレットを120 ℃熱風循環
式乾燥機で 5時間乾燥した後、圧縮成形して 200μm 厚
の成形品を得た。得られた成形品の抵抗値を測定した。
結果を表1に示す。
【0016】比較例1 BPA のみからなるポリカーボネート樹脂 (三菱瓦斯化学
(株) 製; ユーピロンS-2000、粘度平均分子量24,000、
以下「PC」という) 及びTiO2を表1の比較例 1-1及び 1
-2に各々示した比率で配合する以外は実施例1と同様に
した。結果を表1に併記する。
【0017】表1 実施例1 比較例1 1-1 1-2 1-1 1-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 TiO2 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) *1 4.8 ×1014 6.9 ×107 7.5 ×1014 1.4 ×107 表面外観 (目視) *2 ○ △ × ×*1 JIS K6911 に準拠した方法による (以下の抵抗値も
同じ) 。*2 結果は次のように表示した( 以下も同じ) 。優○ ;
良△ ; 不良×
【0018】製造例2 TiO2をγ- アミノプロピルトリエトキシシラン (信越化
学工業 (株) 製; KBE903 、以下「アミノシラン」とい
う) の塩化メチレン溶液 (濃度2%に調製) に浸漬した
後、溶剤を除去、乾燥し、アミノシラン処理したTiO2
(以下「TiO2-S」という) を得た。
【0019】実施例2 PC-A及びTiO2-Sを表2の実施例2-1 及び2-2 に示した比
率で配合する以外は実施例1と同様にした。結果を表2
に示す。
【0020】比較例2 PC及びTiO2-Sを表2の比較例2-1 及び2-2 に示した比率
で配合する以外は実施例2と同様にした。結果を表2に
示す。
【0021】表2 実施例2 比較例2 2-1 2-2 2-1 2-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 TiO2-S 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) 1.3 ×1014 5.7 ×107 9.8 ×1014 5.8 ×107 表面外観 (目視) ○ △ × ×
【0022】実施例3 PC-A及び酸化インジウム (0.02μm 、三菱マテリアル
(株); 導電粉ITO 、以下「ITO 」という) を表3の実
施例3-1 及び3-2 に示した比率で配合する以外は実施例
1と同様にした。結果を表3に示す。
【0023】比較例3 PC及びITO を表3の比較例3-1 及び3-2 に示した比率で
配合する以外は実施例3と同様にした。結果を表3に示
す。
【0024】表3 実施例3 比較例3 3-1 3-2 3-1 3-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 ITO 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) 9.6 ×1015 1.0 ×1011 3.4 ×1015 1.8 ×1011 表面外観 (目視) ○ △ × ×
【0025】製造例3 TiO2の代わりに ITOを用いた以外は、製造例2と同様に
して、アミノシラン処理したITO ( 以下「ITO-S 」とい
う) を得た。
【0026】実施例4 PC-A及びITO-S を表4の実施例4-1 及び4-2 に示した比
率で配合する以外は実施例1と同様にした。結果を表4
に示す。
【0027】比較例4 PC及びITO-S を表4の比較例4-1 及び4-2 に示した比率
で配合する以外は実施例4と同様にした。結果を表4に
示す。
【0028】表4 実施例4 比較例4 4-1 4-2 4-1 4-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 ITO-S 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) 8.3 ×1014 7.2 ×1011 1.8 ×1016 4.6 ×1012 表面外観 (目視) ○ △ × ×
【0029】実施例5 PC-A及び酸化亜鉛 ( 0.2μm 、三井金属 (株) 製; 酸化
亜鉛系導電粉末、以下「ZnO 」という) を表5の実施例
5-1 及び5-2 に示した比率で配合する以外は実施例1と
同様にした。結果を表5に示す。
【0030】比較例5 PC及びZnO を表5の比較例5-1 及び5-2 に示した比率で
配合する以外は実施例5と同様にした。結果を表5に示
す。
【0031】表5 実施例5 比較例5 5-1 5-2 5-1 5-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 ZnO 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) 6.9 ×1015 7.8 ×109 7.5 ×1015 1.8 ×109 表面外観 (目視) ○ △ × ×
【0032】製造例4 TiO2の代わりにZnO を用いた以外は、製造例2と同様に
して、アミノシラン処理したZnO ( 以下「ZnO-S 」とい
う) を得た。
【0033】実施例6 PC-A及びZnO-S を表6の実施例6-1 及び6-2 に示した比
率で配合する以外は実施例1と同様にした。結果を表6
に示す。
【0034】比較例6 PC及びZnO-S を表6の比較例6-1 及び6-2 に示した比率
で配合する以外は実施例6と同様にした。結果を表6に
示す。
【0035】表6 実施例6 比較例6 6-1 6-2 6-1 6-2 組成成分 PC-A 70 50 (wt%) PC 70 50 ZnO-S 30 50 30 50 抵抗値 (Ωcm) 7.2 ×1015 3.3 ×1010 5.7 ×1015 4.6 ×1010 表面外観 (目視) ○ △ × ×
【0036】
【発明の効果】本発明によれば特定のポリカーボネート
樹脂に導電性金属酸化物超微粉末を配合することによ
り、優れた導電性、帯電防止性能を有し、任意に着色可
能であり、かつ優れた外観と機械的性質を有する成形品
を与える導電性樹脂組成物が得られる。本発明の導電性
樹脂組成物は、射出成形材料、フィルム、シート用材料
として好適である。
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭45−20510(JP,B1) 本山 時彦編「便覧ゴム・プラスチッ ク配合薬品」ラバーダイジェスト社(昭 和41年6月15日)第46頁及び第47頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 下記の一般式(1) 及び(2) で表され
    る構成単位を各々1種または2種以上有し、(1) の構成
    単位が 0.1〜50重量%である熱可塑性コポリカーボネー
    ト樹脂 【化1】 (構成単位(1) のR1は 2〜6 のアルキレン基又はアルキ
    リデン基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基、フェニ
    ル基、置換フェニル基、n は 1〜200 の整数を示す。ま
    た、構成単位(2) のA は炭素数 1〜10の直鎖、分岐鎖あ
    るいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデ
    ン基、アリーレンジアルキリデン基、又は-O-, -S-, -C
    O-, -SO2- を示し、R4、R5、R6及びR7は水素、ハロゲン
    又は炭素数1〜4のアルキル基、アルケニル基を示す)
    に、 (b) 金属酸化物超微粉末を配合してなり、(b) の配合量
    が(a) の100重量部に対し30〜300重量部である
    導電性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (b) の金属酸化物超微粉末が、酸化チタ
    ン、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチ
    モンの1種または2種以上である請求項 1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 (b) の金属酸化物超微粉末が有機シリケ
    ート、チタネート、ポリ有機シロキサンの1種または2
    種以上で処理したものである請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (a) 下記の一般式(1) 及び(2) で表され
    る構成単位を各々1種または2種以上有し、(1) の構成
    単位が 0.1〜50重量%である熱可塑性コポリカーボネー
    ト樹脂 【化2】 (構成単位(1) のR 1 は 2〜6 のアルキレン基又はアルキ
    リデン基、R 2 、R 3 は炭素数1〜3のアルキル基、フェニ
    ル基、置換フェニル基、n は 1〜200 の整数を示す。ま
    た、構成単位(2) のA は炭素数 1〜10の直鎖、分岐鎖あ
    るいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデ
    ン基、アリーレンジアルキリデン基、又は-O-, -S-, -C
    O-, -SO2- を示し、R 4 、R 5 、R 6 及びR 7 は水素、ハロゲン
    又は炭素数1〜4のアルキル基、アルケニル基を示す)
    に、 (b) 金属酸化物超微粉末を(a) の100重量に対し30
    〜300重量部添加してなることを特徴とする熱可塑性
    コポリカーボネート樹脂に導電性を付与する方法。
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JP5579909B2 (ja) 2012-09-14 2014-08-27 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 レーザーダイレクトストラクチャリング用樹脂組成物、樹脂成形品、およびメッキ層付樹脂成形品の製造方法
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