JP3234129B2 - 入浴装置 - Google Patents

入浴装置

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JP3234129B2
JP3234129B2 JP13241995A JP13241995A JP3234129B2 JP 3234129 B2 JP3234129 B2 JP 3234129B2 JP 13241995 A JP13241995 A JP 13241995A JP 13241995 A JP13241995 A JP 13241995A JP 3234129 B2 JP3234129 B2 JP 3234129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に身体障害者や老人
を座位の姿勢で入浴させることができる、車椅子と扉開
閉式浴槽とを組み合わせた入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の浴槽は上方が開放された箱形状と
されており、入浴者は側壁をまたいで浴槽内に入ならけ
ればならないため、身体障害者等にとって入浴は困難で
ある。このため、身体障害者等にとっても容易に入浴で
きるよう、次に示すような、車椅子と扉開閉式浴槽とを
組み合わせた入浴装置が開発されている。
【0003】すなわち、入浴者を車椅子に載せ、側部の
扉が開かれた扉開閉式浴槽の開口から入浴者を載せた車
椅子を侵入させて、扉開閉式浴槽の内方所定位置に位置
させる。その後、扉を閉じて扉開閉式浴槽本体の開口を
水密状態に閉塞し、該浴槽本体の内部に湯を満たすこと
によって、車椅子上の入浴者を座位の姿勢で入浴状態に
させる入浴装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の扉開閉式の入浴装置にあっては、次の問題があった。
すなわち、浴槽の内部に湯が存しているときに、介助者
あるいは入浴者が誤って、浴槽本体の扉を開けると、内
部の湯が一機に排出してしまい、湯が無駄になる、ある
いは浴室に湯が溢れ出てしまい他の入浴者に迷惑がかか
る等の問題である。
【0005】そこで、このような問題に対処するため
に、本発明者らは、扉と扉開閉式浴槽本体との間に扉を
閉状態に保つロック機構を設け、扉開閉式浴槽本体には
内部に湯が存しているか否かを検出するセンサを設け、
ロック機構によって扉を閉状態にロックしたときに、セ
ンサによって扉開閉式浴槽本体内に湯が存していないこ
とを検出したときのみロック機構を解除する制御装置を
設けたものを案出した。
【0006】しかしながら、このように新たに案出した
入浴装置にあっては、入浴中に気分が悪くなる等入浴者
を緊急に浴槽本体から出したい場合に、浴槽内部に湯が
存している限りロック機構を解除することができず、こ
のため扉を開けることができないこととなり、入浴者を
浴槽本体の上方から引き上げるしかなく、介助者にとっ
て大変な労苦を強いられるという問題が残されているこ
とがわかった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、浴槽の内部に湯が存している場合でも、緊急的に扉
ロック機構を解除し得て、扉開閉式浴槽本体の扉を開け
ることが可能となる入浴装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの、請求項1記載の発明では、車椅子に載せた入浴者
を車椅子ごと移送させて、側部の扉を開かれた扉開閉式
浴槽の内方所定位置に位置させ、扉を閉じた後、前記扉
開閉式浴槽の内部に湯を満たすことによって、前記入浴
者を入浴状態にさせる入浴装置であって、前記扉と扉開
閉式浴槽本体との間には扉を閉状態に保つロック機構が
設けられ、扉開閉式浴槽本体には内部に湯が存している
か否かを検出するセンサが設けられ、前記ロック機構に
よって扉を閉状態にロックしたとき前記センサによって
扉開閉式浴槽本体内に湯が存していないことを検出した
ときのみ前記ロック機構を解除する制御装置が設けら
れ、かつ、前記ロック機構には緊急ロック解除手段が付
設され、前記ロック機構は駆動源として複動式の流体圧
シリンダを用いたものであり、前記緊急ロック解除手段
は、前記複動式の流体圧シリンダへ流体を供給する供給
側流路と流体圧シリンダから流体を回収する戻り側流路
の間に介装されてそれら両流路を短絡させる弁で構成さ
れることを特徴とする。
【0009】
【0010】請求項記載の発明では、前記緊急ロック
解除手段を構成する弁は、手動によって切り換えられる
構成とされていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の入浴装置では、内部に車椅子を入れた
状態で扉を閉じ、該扉の閉状態をロック機構により維持
する。そして、この状態で、扉開閉式浴槽内に湯を満た
す。湯が満たされるとその旨をセンサが検知する。この
ように、センサが浴槽内に湯が存していることを検知す
る間は、制御装置を介してロック機構により扉を閉状態
にロックし続ける。したがって、例え、介助者あるいは
入浴者等が誤って扉を開かせるスイッチをオンにして
も、浴槽内に湯が存している限りにおいては扉は開か
ず、扉開閉式浴槽内の湯が外部に流出するおそれはな
い。
【0012】一方、入浴中に気分が悪くなる場合等入浴
者を緊急に出浴させたい場合には、緊急ロック解除手段
によって扉を閉状態にロック状態に保持するロック機構
を解除することができ、したがって浴槽本体内に湯が存
する場合でも、緊急的に扉を開かせることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の入浴装置の側断面図、図2は同
入浴装置の平断面図である。
【0014】これらの図に示すように本発明にかかる入
浴装置は、入浴者を載せる車椅子1と、車椅子1に入浴
者を載せた状態のまま、内方所定位置に位置させて、内
部に湯を満たすことによって、入浴者を入浴状態にさせ
る扉開閉式浴槽2とからなる。
【0015】車椅子1は、キャスタ10a付きの台座1
0と、台座10に立設された支持ロッド11と、支持ロ
ッド11の上部によって支持される椅子部12からな
り、椅子部12の両側下部にはローラ12aが取り付け
られ、また椅子部12の前部には回動可能でかつ上方所
定角度位置にロックされるフットレスト13が設けられ
ている。
【0016】前記扉開閉式浴槽2は、前面(図1におい
て左側が前面となる)が開口された扉開閉式浴槽本体2
0と、扉21とからなる。扉21は扉開閉式浴槽本体2
0にヒンジ結合されるもので、扉開閉式浴槽本体20と
の間には、扉21を閉塞状態に保持するロック機構22
が設けられている(図3参照)。
【0017】ロック機構22は、一旦、扉21を閉状態
にロックすると、扉開閉式浴槽本体20に内部に湯が存
しているか否かを検出する、同浴槽本体20の下部に設
けたセンサ18からの信号に基づき図示せぬ制御装置を
介して、扉開閉式浴槽本体20の内部に湯が存している
限りにおいて扉21を閉状態にロックし続けるよう制御
するものである。
【0018】ロック機構22は、扉21の上下に所定間
隔をあけて設けられた2つの係止具22a,22aと、
それら2つの係止具22a,22aを連結するリンク機
構22bと、該リンク機構22bを操作する駆動シリン
ダ22cとから構成されている。
【0019】前記上下の係止具22aは、先端にフック
部22aaを有して板状に形成されたものであって、略
中央部分を、扉開閉式浴槽本体20の内部フレーム20
bにピン支持されることにより鉛直方向へ回動可能に設
けられ、図3中時計方向へ回動されるときに、フック部
22aaが扉21側に固定された被係止具22dに係止
して扉21を閉状態にロックする。
【0020】上下の係止具22aは、該係止具22aの
後端部を、リンク機構22bの構成部品であるリンクバ
ー22baによって連結されて、上下の係止具22a,
22aが同時に回動されるようになっている。さらに、
下側の係止具22aに一体的に形成されたレバー部22
eには前記駆動シリンダ22cのロッド部22caがピ
ン連結されている。駆動シリンダ22cは扉開閉式浴槽
本体20の内部フレーム20bから延びるブラケット2
0cによって支持されている。駆動シリンダ22cは、
駆動源として、図示例では油圧を用いているが、勿論こ
れに限られることなく他のエア等の流体を用いたもので
あってもよい。
【0021】なお、23はリミットスイッチである。こ
のリミットスイッチ23によって扉21に設けられた操
作子23aを介して扉21が閉じられていることを検知
すると、該検知信号に基づき図示せぬ制御装置を介して
駆動シリンダ22cへ駆動用信号が発せられ、この結
果、駆動シリンダ22cを短縮操作して、ロック機構2
2をロック状態にさせる。
【0022】図4中、24は扉21を開けるためのシリ
ンダである。扉21は、図3にも示すようにヒンジ部を
斜めに傾斜して設けられる関係上、開ける際には扉21
の荷重が加わる。このため、開ける際の手間を軽減する
ためにシリンダ24の駆動力を利用し、リンク機構25
を介して扉21を開ける構造になっている。
【0023】図1に示すように、前記扉開閉式浴槽本体
20の底部26は車椅子1のキャスタ10aよりも上方
に位置する箇所であって、車椅子1の支持ロッド11に
対応する箇所に配設されている。図2に示すように、底
部26には切欠27が、扉21との合わせ面である扉開
閉式浴槽本体20の開口部20aから奥方へ延びて設け
られている。切欠27は、車椅子1が扉開閉式浴槽2の
内方所定位置に配置されるときに支持ロッド11の侵入
を許容するものであり、したがって、切欠27の幅寸法
は、支持ロッド11の直径よりも若干大きな値に設定さ
れている。
【0024】底部26には、車椅子1が扉開閉式浴槽本
体20の内方所定位置に配置されるときに、支持ロッド
11を左右両側から挟み込んで切欠27をシールする一
対の底部シール部材28,28が左右方向に移動自在に
設けられている。底部シール部材28,28はシリンダ
29を操作されることにより、左右方向へ押圧移動操作
される。シリンダ29は左右の底部シール部材28に対
してそれぞれ複数(図では2個ずつ)設けられている。
【0025】一方、前記扉21は、図1,図3および図
4に示すように、扉本体30と、該扉本体30に対しシ
リンダ31を介して接近離間可能に設けられたシール板
32とからなる。扉本体30は、前記したように扉開閉
式浴槽本体20に対し、一側をヒンジ結合されるととも
に、他側を前記ロック機構22によって扉開閉式浴槽本
体20へ係合される。また、シール板32には、扉開閉
式浴槽本体20の開口部20aの縁部に強く当接されて
その部分をシールするシール部材32aが設けられてい
る。
【0026】前記扉開閉式浴槽2には、該扉開閉式浴槽
2内の湯を蓄えるタンク35と、扉開閉式浴槽2とタン
ク35との間の湯の出し入れをする給排湯手段36が付
設されている。給排湯手段36は、図示しない制御手段
によって三方弁37,38が制御され、これにより、例
えば、扉開閉式浴槽本体20からタンク35へ湯を戻す
ときには、湯は図1および図2中破線で示すように、前
記扉開閉式浴槽本体20の給排湯口から所定の流路を通
ってタンク35へ至り、また、逆に、タンク35から扉
開閉式浴槽本体20へ供給されるときには、湯は同図中
実線で示すように、所定の流路を通って扉開閉式浴槽本
体20へ至るようになっている。
【0027】前記車椅子1と前記扉開閉式浴槽2との間
には、車椅子1が扉開閉式浴槽2の内方所定位置に配置
されるとき車椅子1の移動を規制する図示せぬロック機
構が設けられている。
【0028】図6は扉21の内蔵されたシール板32を
扉開閉式浴槽本体20側へ押しつける前記シリンダ3
1、扉開閉用浴槽本体30の底部をシールする前記底部
シール部材28を操作する前記シリンダ29、扉21を
閉状態にロックあるいは該ロックを解除する前記駆動シ
リンダ22c、および扉21を開けるための前記シリン
ダ24をそれぞれ操作する油圧系統を示す図である。図
において符号40は油圧ポンプ、41は前記シリンダ3
1およびシリンダ29を操作するための制御部であり、
該制御部41には多数の電磁弁41a,41b…が内蔵
される。また、42は前記シリンダ22cおよびシリン
ダ24を操作するための制御部であり、該制御部42に
は多数の電磁弁42a,42b…が内蔵される。
【0029】例えば、シール板32を扉開閉式浴槽本体
20の開口側へ押しつけるためシリンダ31を伸長操作
する場合について説明すると、制御部41の電磁弁41
b,41cのソレノイドに通電し、それら電磁弁41
b,41cを切り換える。これにより、油圧ポンプ40
から吐出される圧油は、フィルタ43aが介装された流
路43、電磁弁41cおよび流量調整弁44aが介装さ
れた流路44、流路44の先端から枝分れした分岐流路
45を経て各シリンダ31のヘッド側の圧力室へ供給さ
れる。これにより、シリンダ31は伸長操作され、シー
ル板32を扉開閉式浴槽本体20の開口側へ押しつけ
る。
【0030】このようにシリンダ31が伸長操作すると
き、該シリンダ31のロッド側の圧力室から溢れ出る油
は、分岐流路46、それら分岐流路46を集合しかつフ
ィルタ47aが介装された流路47、電磁弁41bが介
装された流路48および該流路48に接続される流路4
9を経て油溜り40aに至る。一方、シリンダ31が短
縮操作されるときには、制御部41の電磁弁41a,4
1dのソレノイドに通電し、それら電磁弁41b,41
cを切り換える。他の、シリンダ29,22c,24を
操作するときも同様に、それらシリンダ29,22c,
24にそれぞれ対応する電磁弁を切換操作することによ
り行われる。
【0031】なお、シリンダ24は扉21を開かせると
きにのみ利用される。扉21は前記のように傾斜して配
置されており、閉じるときには大きな力が不要なこと、
並びに安全性を考慮して手動を採用しているからであ
る。
【0032】図6中50は緊急時にロック機構22によ
るロックを解除するため、および、シール板32による
シールを解除するために利用される緊急ロック解除用の
手動弁である。この手動弁50が切り換えられたときに
は、前記シリンダ31のヘッド側圧力室につながる流路
44とロッド側圧力室につながると流路47が連通され
て、シリンダ31によるシール板32の押圧力が解除さ
れる。また、前記シリンダ22cのヘッド側圧力室につ
ながる流路51とロッド側圧力室につながると流路52
も連通されて、シリンダ22cによるロック機構22の
ロック状態が解除される。
【0033】なお、図6中60は逆止弁であり、手動に
よって扉21を開けるときにシリンダ24のヘッド側圧
力室24aが負圧になるのを避けるため、並びに、扉2
1を閉じるときにシリンダ24のヘッド側圧力室24a
に存する圧油が電磁弁42fを経ることなく直接油溜り
40aに戻るのを回避するためのものである。
【0034】図7〜図9は緊急ロック解除用の前記手動
弁50の具体的構造を示す図である。図において61は
先端に設けられた把手61aを浴槽本体20のカバーの
開口を塞ぐキャップ20bによって覆われるロッドであ
り、該ロッド61の基端にはリンク62を介して偏心カ
ム63a,63aを支持する軸63に連結されている。
64はバルブ本体であり、このバルブ本体64には前記
偏心カム63aに係合する複数のプッシュロッド65が
互いに平行にかつ軸方向に沿って移動自在に組み付けら
れ、しかもスプリング65aによって偏心カム63a側
へ移動するように付勢されている。
【0035】図9に示すように、プッシュロッド65の
先端はスプリング66aによって閉方向へ付勢されるボ
ール状の弁体66に対向しており、該プッシュロッド6
5がスプリング65aに抗して押されると、弁体66を
スプリング66aに抗して押し下げて弁体66が介装さ
れた流路67を開状態にさせる。これにより、図6に示
すように前記流路44に接続される連通路68aと流路
47に接続される連通路68bが連通され、また、前記
流路51に接続される連通路68cと流路52に接続さ
れる連通路68dとが連通される。さらに、それら連通
路68a,68b,68c,68dは前記油溜まり40
aにつながる連通路69にも連通される。
【0036】次に、上記構成の入浴装置の作用について
説明する。上記した入浴装置により、入浴者を入浴させ
る場合には、まず、入浴者を車椅子1上に載せるととも
に、フットレスト13を斜め上に引き上げてロックし、
この状態で予め扉21をあけておいた扉開閉式浴槽2の
内部に挿入する。このとき、車椅子1の支持ロッド11
を扉開閉式浴槽2の底部26の切欠27に沿わせるた
め、車椅子1の扉開閉式浴槽2への侵入にはなんら支障
はない。
【0037】なお、このように、扉21をあけて車椅子
1ごと入浴者を扉開閉式浴槽2内に侵入させるとき、予
め、タンク35に湯を溜めておく。
【0038】車椅子1を扉開閉式浴槽2の内方所定位置
まで押し込むと、制御装置から発せられる駆動信号に基
づき、扉開閉式浴槽本体20の底部26の下部に設けた
各シリンダ29,…が同期しながら伸張操作され、一対
の底部シール部材28,28を互いに近接するように移
動させて、車椅子1の支持ロッド11を両側から挟み込
む。これにより、扉開閉式浴槽本体20の底部26の切
欠27をシールする。
【0039】その後、図示せぬ扉を閉じさせるスイッチ
をオンにすると、シリンダ24を手動により短縮操作さ
せることにより扉21を閉じる。扉21が閉じると、扉
21に固定された操作子23aがリミットスイッチ23
をオンに切り替える。これに基づき、図示せぬ制御装置
から駆動信号が発せられ、通常は伸長状態にある駆動シ
リンダ22cを短縮操作し、これに伴い、ロック機構2
2がロック状態にされる。つまり、扉21が閉状態にロ
ックされる。
【0040】その後、扉21内に組み込まれた各シリン
ダ31,…がそれぞれ同期しながら伸張操作されて、扉
21の内側のシール部を扉開閉式浴槽本体20の開口縁
部に押し付け、同扉開閉式浴槽本体20の開口部20a
をシールする。
【0041】この状態で、扉開閉式浴槽本体20の内部
に湯を満たす。すなわち、図示せぬ給湯スイッチをオン
にすると、制御装置からの信号に基づき給排湯手段36
の三方弁37,38が適宜位置に切り替わり、ポンプを
作動させることによって、タンク35内に貯留されてい
る湯を扉開閉式浴槽本体20内に供給する。これによ
り、入浴者を座位の姿勢で入浴状態にさせることができ
る。
【0042】上記のように扉開閉式浴槽本体20内に湯
が満たされているときには、センサ18がその旨を検知
しており、センサ18が湯が満たされていることを検知
している限りにおいては、インターロックが働いてロッ
ク機構22は保持されたままであるので、例え、介助者
あるいは入浴者等が誤って扉開のスイッチをオンにした
としても、扉21は開かず扉開閉式浴槽20内の湯が外
部に流出することはない。
【0043】入浴者を出浴させる場合には、入浴装置の
各部材を前記とは逆の動作をさせればよい。すなわち、
給排湯手段36によって扉開閉式浴槽本体20内の湯を
タンク35へ戻した後、図示せぬ扉を開かせるスイッチ
をオンにする。すると、まず、前記扉21内に組み込ま
れた各シリンダ31,…がそれぞれ同期しながら短縮操
作されて、扉21の内側のシール部32aを扉開閉式浴
槽本体20の開口縁部から離間させて、同扉開閉式浴槽
本体20の開口部20aのシールを解除させる。続い
て、制御装置から発せられる駆動信号に基づき、シリン
ダ22cが伸長操作され、ロック機構22が解除され、
その後、制御装置からの信号に基づき、シリンダ24が
伸長操作され、扉21を自動的に開かせる。続いて、制
御装置から発せられる駆動信号に基づき、扉開閉式浴槽
本体20の底部26の下部に設けた各シリンダ29,…
が同期しながら短縮操作され、一対の底部シール部材2
8,28を互いに離間するように移動させて、車椅子1
の支持ロッド11を両側から挟み込むシール状態を解除
する。次いで、車椅子1を手前に引き出して扉開閉式浴
槽本体20から抜け出させればよい。
【0044】上記入浴状態において、入浴者が気分が悪
くなる場合等入浴者を緊急に浴槽本体20から出浴させ
る場合には、キャップ20bを外して把手61aを握り
ロッド61を手前に引く。すると、リンク62を介して
偏心カム63aが回動し、各プッシュロッド65を押圧
する。これにより、プッシュロッド65の先端がスプリ
ング66aに抗して弁体66を押し下げて流路67を開
く。これにより、連通路68cと68dとが連通してシ
リンダ22cがフリーになり、手動で休止具22aを持
ち上げロック機構22が解除される。また、同時に、連
通路68aと68bも連通し、シリンダ31がフリーに
なって扉21のシールが解除される。その後、介助者が
手動によって扉21を開き、内部の入浴者を開かれた浴
槽本体20の開口部20aから入浴者を引き出すことが
できる。なお、上記実施例では、扉21を閉状態に保つ
ロック機構22の駆動源として油圧を利用したものを用
いているが、これに限られることなく、エアーを駆動源
として利用したものを用いてもよい。この場合、緊急ロ
ック解除手段としてはエアー配管を短絡する構成とな
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、例え、介
助者あるいは入浴者等が誤って扉開のスイッチを入れた
としても、浴槽内に湯が存している限りにおいては、扉
は開かず扉開閉式浴槽内の湯が外部に流出することはな
く、したがって、浴槽本体内の湯が不用意に排出されて
しまって、湯が無駄になる、あるいは浴室に湯が溢れ他
の入浴者に迷惑がかかる等の不具合の発生を未然に防止
できる。また、入浴中に気分が悪くなる場合等入浴者を
緊急に浴槽本体から出したい場合には、緊急ロック解除
手段によってロック機構を解除することができ、上記の
ように浴槽本体内に湯が存する場合でも、扉を開くこと
ができ、介助者による緊急時の出浴作業は容易に行え
る。
【0046】また、緊急ロック解除手段を機械的な弁に
よって構成しているので、電気等を用いる場合に比べ故
障等が少なく、特に、浴室は湿気が多いこともあって好
適である。
【0047】請求項記載の発明によれば、緊急ロック
解除手段を構成する弁は、手動によって切り換えられる
ものであるから、信頼性が高く、高い安全性が確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す入浴装置の側断面図で
ある。
【図2】同入浴装置の平断面図である。
【図3】同入浴装置の扉のロック機構を説明する側断面
図である。
【図4】同入浴装置における扉を開くためのシリンダの
配置を示す側断面図である。
【図5】同入浴装置における扉の上部構造を示す平断面
図である。
【図6】同入浴装置の各シリンダを操作するための油圧
系統図である。
【図7】緊急ロック解除用の手動弁の平面図である。
【図8】図7のX矢視図である。
【図9】図7のY部分の詳細断面図である。
【符号の説明】
1 車椅子 2 扉開閉式浴槽 10 台座 11 支持ロッド 12 椅子部 20 扉開閉式浴槽本体 21 扉 22 ロック機構 22a 係止具 22b リンク機構 22ba リンクバー 22c 駆動シリンダ 22d 被係止具 24 シリンダ 26 底部 27 切欠 28 底部シール部材 29 シリンダ 30 扉本体 31 シリンダ 35 タンク 36 給湯供給手段 50 緊急ロック解除用の手動弁 61 ロッド 62 リンク 63a 偏心カム 66 弁体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子に載せた入浴者を車椅子ごと移送
    させて、側部の扉を開かれた扉開閉式浴槽の内方所定位
    置に位置させ、扉を閉じた後、前記扉開閉式浴槽の内部
    に湯を満たすことによって、前記入浴者を入浴状態にさ
    せる入浴装置であって、 前記扉と扉開閉式浴槽本体との間には扉を閉状態に保つ
    ロック機構が設けられ、扉開閉式浴槽本体には内部に湯
    が存しているか否かを検出するセンサが設けられ、前記
    ロック機構によって扉を閉状態にロックしたとき前記セ
    ンサによって扉開閉式浴槽本体内に湯が存していないこ
    とを検出したときのみ前記ロック機構を解除する制御装
    置が設けられ、かつ、前記ロック機構には緊急ロック解
    除手段が付設され 前記ロック機構は駆動源として複動式の流体圧シリンダ
    を用いたものであり、 前記緊急ロック解除手段は、前記複動式の流体圧シリン
    ダへ流体を供給する供給側流路と流体圧シリンダから流
    体を回収する戻り側流路の間に介装されてそれら両流路
    を短絡させる弁で構成される ことを特徴とする入浴装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の入浴装置において、 前記緊急ロック解除手段を構成する弁は、手動によって
    切り換えられる構成とされていることを特徴とする入浴
    装置。
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