JP3934297B2 - 扉付き介護浴槽 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体障害者や養護老人等(以下入浴者という)の入浴に供される扉付き介護浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の特開平8−19583号公報には、扉開閉式浴槽本体と、扉と、係止具、ロック機構と、フック部と、被係止具、シリンダーと、駆動シリンダーとからなる「入浴装置」が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来装置は、扉の開閉及び密閉構造機構が非常に複雑であり、多数のシリンダー等複雑な駆動作動機構を擁し、単に高価であるのみならず操作が複雑で安全性の面でも問題が生じやすく、また調整や故障などメンテナンスの面でも不利であった。
【0004】
特に扉の開閉回動及びロック機構と湯水の密封機構のシリンダー機構が別個に分離した駆動系からなるなど、高度な技術が必要な構造のため実用性、汎用性、市場性の低い装置であった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決したものであり、簡易な構造で、操作性、安全性、メンテナンス性に優れるシンプル・コンパクトで経済的な扉付き介護浴槽を提供することである。
【0006】
特に、介護浴槽であることの主旨を尊重し、扉開閉操作など介護・介助動作は極力やさしい手動操作で行い、大きな水圧を受ける浴槽扉の密閉シール機構部のみに最小限の作動機構を採用したものであり、更に、本発明装置は車椅子入浴装置用の介護浴槽として、より好適に用いられるものである。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】
即ち本発明は、浴槽(1)の一側壁(6)に開閉自在な扉(3)付きの開口部(2)を設け、該開口部(2)より入浴者を進退させ、更に浴槽(1)に連結した転湯装置(15)により湯を出し入れして、入退浴を行う介護浴槽において、扉(3)と浴槽(1)とにわたって扉閉止機構(11)が設けられ、且つ、該扉閉止機構(11)には、扉(3)を締め込んで密閉させる作動器(10)が設けられてなり、扉(3)を、手動操作により一旦非水密の仮係止状態に閉止した後、作動器(10)を作動させて扉(3)を締付ける、少なくとも2行程の作動を経て、完全密閉状態にし、半閉仮係止状態から閉扉スイッチにより前記作動器(10)を駆動し前記扉(3)を締付けて完全密閉する閉扉操作と入湯スイッチにより前記転湯装置(15)を駆動し前記浴槽(1)に湯を移動する入湯操作の、2ステップからなる入浴時の操作を、入浴スイッチ操作による一回のスイッチ操作で閉扉と入湯を連動制御し1ステップで操作可能とし、及び/又は、前記浴槽(1)に湯が入っている入浴状態から、退湯スイッチにより前記転湯装置(15)を駆動し前記浴槽(1)を空にする退湯操作と緩扉スイッチにより前記作動器(10)を駆動して前記扉(3)の密閉締付けを弛緩し半閉仮係止状態とする緩扉操作の、2ステップからなる退浴時の操作を、退浴スイッチ操作による一回のスイッチ操作で退湯と緩扉を連動制御し1ステップで操作可能とすることを特徴とする扉付き介護浴槽である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の扉付き介護浴槽を使用して、入浴者を介護しながら入浴を行なう。浴槽1の一側壁6に開口部2を設け、開口部2に設けられた扉3を開閉し、入浴者を進退させ、更に浴槽1に連結した転湯装置15により湯を出し入れして、入退浴を行う。
【0009】
開口部2における他方側の側壁6端部と扉3との間に設けた扉閉止機構11は、扉3の水密閉止を行う。扉閉止機構11は、相互自動係止作用を有し、扉3を半開きの状態で一旦クリック係止し、扉3を非水密の仮係止状態に保持する。
【0010】
次いで、上記仮係止状態にある扉3を、扉閉止機構11が有する作動器10を操作し、浴槽1側へ引き込む。上記引込作用により、扉3と側壁6間の残隙間を締付けて、半開き状態にあった扉3と側壁6間を密着させ、浴槽1を給湯可能な完全密着閉止状態になす。
【0011】
開口部2における一方側の側壁6B端部に取着されたヒンジ構造は扉3を開閉回動を可能になす。
【0012】
開口部2における他方側の側壁6a端部と扉3との間に設けた扉閉止機構11は、扉3の密着閉止を行うことを可能にする。扉3は、開放位置より手動操作によるヒンジ4回りの閉回動によって、扉3と側壁6間の開口部2における他方側に隙間が残った扉半閉位置になる。
【0013】
扉閉止機構11を構成する掛鉤12と受鉤13との相互自動係止作用により、扉3は半開きの状態で一旦クリック係止する。すなわち扉3を半閉仮係止状態に保持した状態となす。
【0014】
次いで、半閉仮係止状態にある扉3を、扉閉止機構11の作動器10を操作し、掛鉤12と受鉤13との間の引込作用なさしめる。
【0015】
上記引込作用により、扉3と側壁6間の残隙間を閉鎖し締付けて、半開き状態にあった扉3と側壁6間を密着密閉させ、浴槽1を給湯可能な完全密着閉止状態とする。
【0016】
扉閉止機構11の掛鉤12は、側壁6又は扉3側に軸支されており、受鉤13に対して、係止方向又は解除方向に旋回(=戻りスイング)できる。掛鉤12に相対する受鉤13は扉3又は側壁6側に取着され、固定している。
【0017】
扉3が閉止密閉する際、隙間の残った扉半閉位置で、扉3の閉回動による掛鉤12と受鉤13先端の相互干渉による掛鉤12の戻りスイングによって、自動的に引っ掛り、クリック係止が行われる。扉閉止機構11のクリック係止により、扉3を半閉仮係止状態に保持する。
【0018】
扉半閉仮係止状態にある受鉤13と掛鉤12の仮保持状態での係止解除手段として、手動操作式の係止解除機構57を設けており、該係止解除機構57は、スイング回動可能な軸支構造で取着されている掛鉤12を反引掛け側に退避させる。掛鉤12を受鉤13から外して仮係止を解除する。
【0019】
開口部2における一方側の側壁6と扉3側部の間に、少なくとも上下2ヵ所4a、4Bに設けられるヒンジ4と、他方側の側壁6と扉3側部との間に1ヶ所設けられ、受鉤13と掛鉤12とでなる扉閉止機構11とで、扉3を支持し開閉可能になす。該扉閉止機構11の位置を扉3側の下方から25〜40%の高さ位置に設ける。
【0020】
扉閉止機構11に設けられた検知器A28、検知器C30により、扉3が半閉仮係止状態になったことを検知する。検知器A28、検知器C30は作動器10を引込可動な作動状態に制御して、作動器10を駆動操作し扉完全密着閉止駆動制御を行う。
【0021】
扉閉止機構11に設けられた検知器B29、検知器C30により、扉3が完全密着閉止されたことを検知する。検知器B29、検知器C30は転湯装置15の給湯駆動を作動可能な状態に制御して、転湯装置を駆動操作し浴槽1の給湯制御を行う。
【0022】
本発明の介護浴槽に装備される安全機構は、扉3の完全密着閉止状態で、掛鉤12の係止解除用操作ハンドル20を操作しても、係止解除機構57が機能せず、密閉係止が解除出来ないようにする。
【0023】
完全密着閉止の扉3の開放操作で、作動器10が弛緩作動すると扉3が弛緩し半閉位置に戻る。扉3が半閉位置に戻っても、掛鉤12及び受鉤13間の仮係止は解除せず、扉3は一旦半閉仮係止状態となる。扉3は、係止解除機構57を操作して開放され、係止解除機構57を操作しない限り開放されない。
【0024】
半閉仮係止状態から閉扉スイッチにより作動器10を駆動し扉3を締付けて完全密着閉止し、更に入湯スイッチにより転湯装置15を駆動し湯を入れて入浴する2ステップの入浴駆動操作を、「入浴スイッチ操作」により閉扉と入湯が連動して1ステップで操作可能とする。
【0025】
浴槽1に湯が入っている入浴状態から、退湯スイッチにより転湯装置15を駆動し浴槽1を空にし、更に緩扉スイッチにより作動器10を駆動して扉3の密閉を解除し半閉仮係止状態とする2ステップの退浴駆動操作を、「退浴スイッチ操作」により退湯と緩扉を連動して1ステップで操作可能とする。
【0026】
本発明に搭載される安全制御機能に係る湯検知部56は、貯湯槽14に設けられ当該貯湯槽14内の湯がその温度や質において入浴に適する状態になく異常である場合に異常検知信号を発し、該異常検知信号により、扉閉止機構11の作動器10が非作動状態となり、扉3が完全密着閉鎖しない。
【0027】
【実施例】
図1、2、3に示す本発明の基礎なる構成は、入浴を行なうとき浴槽1内に入浴者の載る座席部8を装着し、開口部2に設けた扉3を開閉して湯を入れる浴槽1と、退浴するとき浴槽1の湯を転湯して貯める貯湯槽14と、それら両槽1・14を繋いで連通し湯の相互移動を行なう転湯装置15とからなる入浴装置である。
【0028】
入浴用の搬送車9は、台車部7と座席部8からなり、入浴者を載せる座席部8のみが入浴し、台車部7が入浴しない分離式入浴の車椅子である。
【0029】
また、開口部2の片方側の側壁6と扉3との間に設けられた扉閉止機構11は、扉3が密閉する前の多少半開きで非水密状態に保持された状態、すなわち扉3の半閉仮係止状態を示す。
【0030】
図1は本発明の基礎なる構成の主構成を示す装置の横断面図であり、図2は平面図、図3は扉3の内側から見た説明図である。
【0031】
浴槽1は、一側に開口部2を設け上面が開放した略筐型の容器で、開口部2には片開きの扉3を設けてある。浴槽1の内部には座席部8が入る入浴スペースが構成され、底壁5の下方外部には台車部7の収容スペースが設けられたもので、搬送車9の座席部8のみが入浴する分離式入浴タイプの介護浴槽である。
【0032】
又、浴槽1には、入浴用の湯を浴槽1及び貯湯槽14に供給可能な給湯部17、底部の水位を検知する水位検知器47、更に操作制御部を構成する操作パネル49や計装制御部51、サイドパネル50と湯を捨てる排水口54がある。
【0033】
その他図示しない湯面制御装置、気泡装置、濾過装置、薬液装置、保温装置、シャワー装置、安全装置など適宜装備されたものである。
【0034】
入浴者を載せ搬送車9は、詳細図示を省くが、キャスターで床面を走行し、入浴の際、浴槽1へ足側から前向きに進入し底壁5で上下に分離して、台車部7は浴槽1の下方にあって入槽せず、入浴者の載置した座席部8のみ浴槽1内に入浴する、いわゆる入浴機能分離型の構成である。
【0035】
搬送車9は浴槽1へ装着した状態で扉3の開放、閉止が可能となるものである。入浴姿勢は、ヘッドレスト53のついたシート部が後傾したリクライニング姿勢が可能なものである。
【0036】
貯湯槽14は退浴時など、浴槽1の湯を移動して貯めるものであるが、入浴用の湯を新規に用意する際には給湯部17により湯の供給を行う。又、内部には湯温など湯の状態を検知する湯検知部56、その他図示しないが、湯オーハ゛ーフロー設備、保温装備、循環濾過殺菌装備、排水口、水位検知器、湯量管理装備など浴槽1の機能と関連して適宜装備される。
【0037】
入退浴時など湯移動の系統について説明する。浴槽1と貯湯槽14は転湯路16を介して湯の相互移動を行う転湯装置15で連繋されている。
【0038】
転湯装置15は、湯の移動時の、入浴者の待ち時間や介護能率の問題から、より短時間にスムースに湯の相互移動を行う必要があり、図示を省くが大容量の湯移動ポンプや切替バルブ、送湯量制御機構、濾過装備、排水構造などから適宜構成され、操作パネル49やサブパネル50部でスイッチ操作される。
【0039】
更に浴槽1や貯湯槽14に設けられた水位検知部47や扉水位検知部48、湯検知部56、図示以外の水位や湯の検知などにより、湯量管理や湯面制御、安全制御が可能なものである。
【0040】
退浴に際し扉3を開ける時には、事前に浴槽1内の湯を貯湯槽14へ転湯させて浴槽1を空にし、また入浴するときには扉3を完全密着閉止したのち、スイッチ操作により貯湯槽14の湯を浴槽1へ移動させることが出来る。
【0041】
扉3は、開口部2の左側壁6Bの上下2ヵ所設けられたヒンジ4を介して、開閉可能に浴槽1に取着される。扉3は上方襟部の中央部分が座席部8の背凭れに添うように後方に突起した襟出し形状でなり、浴槽1のスペースと湯量をスリム化するとともに、介助者の介護性の面でも特に入浴者への接近など好都合で好適なものである。
【0042】
入浴時、入浴者を載置した座席部8を浴槽1内に収容し、右側壁6a側の扉3開放端部を手動で開閉操作して扉閉止機構11により仮係止を行い、更に右側壁6aと扉3との間に取着した扉閉止機構11の作動器10により扉3を引込み締込んで、開口部2を完全密着閉止し、貯湯槽14の湯を転湯させて入浴可能な状態とするものである。
【0043】
浴槽1に設けられた片開きの扉3は、左側壁6B側が開閉回動の支軸となる上下2ヵ所のヒンジ4からなる構造で、右側壁6a側の扉3開放端部側を開閉させて開口部2を開放・密閉する扉閉止機構11が設けられたものである。
【0044】
扉閉止機構11は浴槽1の両側壁6と底壁5からなる開口部2の端面により形成されるU字形の開口端面とこれに相対した扉3の内側面との間の面間を圧接させることによって水密に密閉させ湯水をシールするものである。
【0045】
扉3の内面には開口部2の開口端面に相対してシールパッキン19が貼りつけられシール部を形成している。シールパッキン19はスポンジやゴム、中空断面の部材など弾性に富んだパッキン部材が扉面に貼りつけられたものである。
【0046】
また、扉3を回動可能に軸支するヒンジ4部は、扉3内側と浴槽1開口面との傾きやシール部の添い具合の調整、開閉バランスの調整など、特に扉3締付け時の、湯水シール性の全体のバランス調整を考慮し、また後述する扉3開閉側の扉閉止機構11を1ヵ所にシンプル化した装備とのバランスから、上下2ヵ所4a、4Bに設けられている。
【0047】
扉3の取付状態はヒンジ4でアジャスト可能で、図示詳細は省くが、それぞれが3次元的に側壁6Bと扉3との隙間や傾きなど適宜取付けの微調整が可能な構造になっている。更に、図示は省くが、扉3が全開した位置では、自重のアンバランスなど僅かの力で、不意に閉回動してしまうことなどを防止するため、全開位置で軽くロックする停止制動機構が設けられている。
【0048】
またヒンジ4部には、開閉の回動により、開放位置を検知する検知器E32が設けられており、扉3が開閉角度範囲の約10パーセント以上開くと扉3が開放位置にあるとして検知するものであり、後述する扉3の半閉仮係止位置での非開放を判別して、扉の密閉駆動などを制御可能とするものである。
【0049】
開口部2の右側壁6a側は、扉3を開閉する時の操作作動側で、外側に扉取手18を設け、扉3内側の端部と右側壁6aには扉3の密着閉止を行う扉閉止機構11が1ヵ所設けられている。
【0050】
扉閉止機構11の係止部は掛鉤12が引掛り係止する受鉤13の位置で、扉3のシール部の全高Hに対して好ましくは25〜40%の高さ位置に設けられる。扉3のこの部位は扉3が受ける水圧のバランスと更にシールパッキン19の均一締付けを可能にする締付け力のバランスが取れた好適な位置であり、扉3面に大きな偏荷重が掛かることも無く扉構造や扉閉止機構11にも無駄が無く操作も軽快で経済性にも優れるものである。
【0051】
扉閉止機構11は、扉3側に固定的に取着した受鉤13とそれに相対して右側壁6aに装備された戻りスイングする掛鉤12と該掛鉤12を戻りスイング可能に軸支する作動軸支B42が出入りして扉3を閉扉・緩扉させる作動器10からなる。
【0052】
作動器10は、電動操作式で位置検知機能を内蔵したアクチュエーターで、作動先端部で掛鉤12を作動軸支B42で支持する。作動軸支B42の出入作動によって掛鉤12に係止された受鉤13を引込んで扉3を閉鎖し締付けて扉3の完全密着閉止を可能とするものである。又扉閉止機構11の安全装備として、図示は省くが、作動軸支B42部には電気制御されるブレーキ機構が付随されている。
【0053】
側壁6から突き出して作動器10に軸支された掛鉤12は、戻りスイングのバネA43とストッパーB34とが設けられており、扉3が開放位置から手動で閉じて来ると、扉が完全に密閉されていない開口面に隙間の残った非水密の状態で、受鉤13と掛鉤12の先端が干渉する。
【0054】
この干渉作用により、図示のように掛鉤12が一旦上方の開放位置に若干スイングして受鉤13を乗越え、バネA43で引き戻され戻りスイングして、掛鉤12と受鉤13がクリックして引掛り係止し、扉3が非水密の半閉位置で仮係止するものである。
【0055】
まず扉3の手動操作により、扉3が密閉しない隙間の残った非水密の状態で側壁6側の掛鉤12で保持された仮係止の状態、いわゆる扉半閉仮係止状態となる。半閉仮係止状態の扉3の残り隙間は、開放の位置より軽い手動操作で閉めて残る僅かの隙間である。基礎となる構成の1人入浴用の車椅子入浴装置では、掛鉤12が開口部2からの突出するの少なくするため、残り隙間は、少なくとも20mm以下で、好ましくは10mm以下にセッテングした。
【0056】
扉3が半閉仮係止状態において、ヒンジ4側の左側壁6B部の扉3閉止状態は、構造からも明らかな如く、シールパッキン19はヒンジ回動で圧縮されほぼ密着に近い状態である。作動器10で残り隙間を締付けて完全密着閉止した状態で、ヒンジ4側と扉閉止機構11側との密閉状態がバランスするようになっており、作動器10には停止位置を微調整可能なストッパー(図示省略)が設けられておりシールパッキン19の適正な締付け調整が出来る。
【0057】
作動器10の駆動スイッチは操作パネル49、サイドパネル50に適宜配備されており、また停電時の退浴用など保安のための電源装置55なども装備されている。
【0058】
扉3が半閉仮係止したことを掛鉤12の先端が受鉤13内方のスペースにセットされたことで検知器C30により検知し、作動器10を駆動可能な作動状態に制御するよう計装されており、掛鉤12が仮係止していない状態や検知器E32によって開放されている状態に検知されている場合、作動器10は非作動に制御される。
【0059】
浴槽1への入浴給湯は、座席部8を装着し扉3を完全密着閉鎖したのち、転湯装置15により行われるが、検知器29により扉3が完全密閉状態にセットされたことを検知して入湯スイッチが入るようになっており、扉3が密閉されていない状態では湯を入れないようにインターロック制御されている。すなわち扉3が開放状態や半閉仮係止状態では、転湯装置15は作動しないため、扉3閉め忘れによる誤操作などにより湯が浴槽1外に溢れるようなトラブルも無く、従って無駄なく且つ安全に使用出来る。
【0060】
退浴時、浴槽1の湯を転湯装置15により貯湯槽14に戻して空にしたのち、扉3を密閉させていた作動器10を作動させて扉3を弛緩させ半閉仮係止状態に戻す。
【0061】
浴槽1が空になったことを検知する水位検知部47又は扉3内面に湯水が無いことを検知する扉水位検知部48により、浴槽1に湯が残っていないことを検知して作動器10をさせることが出来るようインターロック制御されているため、湯が残っている状態で緩扉スイッチを操作して扉3が弛緩し大量の湯があふれ出るなどトラブルの心配も無く、従って湯を無駄にせず且つ安全に使用出来る。
【0062】
また、装置制御の故障や非常時などにより、万が一、湯が残った状態で作動器10が作動し扉3が弛緩して非水密の半閉仮係止位置に戻ってある程度の湯水の飛散はあっても、掛鉤12と受鉤13との引掛り仮係止は外れないようになっており、急激な大量湯水の飛散や扉3の急開放の事故などによる事故は防止できる安全構造になっている。
【0063】
受鉤13と掛鉤12の仮係止解除機構57の構造は、詳細構造図示は省くが別途手動の操作ハンドル20で解除できる構造になっており、扉3が半閉仮係止状態にあることを確認し介助者が操作するものである。
【0064】
尚、操作ハンドル20による掛鉤12の仮係止解除は、掛鉤12を引掛り方向の反対方向に回動させて鉤部をこじ開けて解除するものであるが、作動器10が扉3を締付けている完全密着閉止状態や大量の湯が残っている状態では、詳細説明は省くが、作動軸支B42にブレーキ機構が付属され、掛鉤12はロックされ係止解除機構は機能しないようになっておりより安全に使用出来る。
【0065】
基礎となる構成の使用に際しては、先ず浴槽1を清掃し空にして扉3を開け、入浴可能にした入浴者を座席部8に乗せ、搬送車9ごと開口部2へ導き座席部8を入浴位置に導入し装着する。即ち、座席部8を底壁5上に進入させ装着し、台車部7を底壁5下に収納する。
【0066】
次に、開放位置にある扉3を手動で閉めてくると、密閉前の多少半開きの扉半閉位置にて、浴槽1側の掛鉤12が扉3の受鉤13を待ちうけており、扉3閉回動によって自動的にクリックして引掛り係止し、一旦扉3が半閉仮係止の仮止め状態に保持される。そこで検知器C30が半閉仮係止状態になったことを検知し、且つ、湯検知部56で貯湯槽14の湯に異常が無いことを検知すると作動器10を駆動操作可能な状態に制御する。
【0067】
更に、操作パネル49または操作容易なサイドパネル50に設けた閉扉スイッチ(図示省略)を押すと作動器10が駆動し、掛鉤12が受鉤13を引込み扉3を締付け、開口部2を完全密着閉止状態にすることが出来る。
【0068】
検知器C30が半閉仮係止状態を検知せず、あるいは検知器E32で扉3が開放状態のとき、作動器10の引込み駆動は非作動状態にインターロック制御され、誤操作による作動器の10の駆動を回避できより安全に使用出来る。
【0069】
次に、検知器B29で扉3が完全に密着閉止したことを検知し、且つ湯検知部56で貯湯槽14の湯に異常が無いことを検知すると、転湯装置15が駆動可能な状態に制御され、浴槽1への湯の移動が可能となる。 次いで、操作パネル49または操作容易なサイドパネル50に設けた入湯スイッチ(図示省略)を押して転湯部15駆動し、浴槽1に湯を供給し、入浴者を湯に浸け入浴を行なう。
【0070】
扉3が開放状態や半閉仮係止の状態で、密着閉止状態になっていず、検知器29が密閉検知しないと、転湯装置15の駆動は非作動状態にインターロック制御されるため、誤操作による湯の飛散トラブルなどが防止でき無駄なく且つ安全に使用出来る。
【0071】
また、図示は省くが異常時には、入浴異常メッセージ(図示省略)が操作パネル49に表示され、入浴での異常動作を回避でき、入浴トラブルを事前に防止するすることが出来る。
【0072】
湯温が高温で危険な場合や湯が過剰に汚れている場合など、湯が入浴に不適切のとき、湯検知部56の異常検知信号で、作動器10を作動禁止状態に駆動制御し、扉3を操作する時点で、異常を知り入浴を中止させることが出来るため、無駄が無く且つより安全に使用出来る。
【0073】
入浴を終え退浴するに当たっては、まず 操作パネル49またはサイドパネル50に設けられたの退湯スイッチ(図示略)を押し、転湯装置15を駆動させ、湯を貯湯槽14に移動し浴槽1を空にする。
【0074】
浴槽1が空になり水位検知部47または扉水位検知部48で浴槽1に湯が無いことを検知すると作動器10は駆動可能な状態に制御され、サイドパネル50の緩扉スイッチ(図示省略)を押すと、作動器10が駆動し掛鉤12を押だし扉3を弛緩させて密閉から扉半閉仮係止の状態に戻され、扉3が仮係止解除機構57により手動開放可能な状態となる。
【0075】
水位検知47、48により浴槽1に湯がある状態で作動器10は非作動状態にインターロックして安全制御されるため、操作ミスなどによる湯の飛散も無くより安全に使用出来る。
【0076】
又作動軸支B42に付設されているブレーキ装置(図示略)は、扉3が密閉されあるいは浴槽1に湯が残っている状態では、非開放状態にインターロック制御されるため、掛鉤12の係止解除は禁止されておりより安全に使用出来る。
【0077】
介護者は入浴者及び扉3の半閉仮閉止状態に異常が無いことを確認し、仮係止解除機構57の操作ハンドル20を手動操作し、受鉤13から掛鉤12を外し、扉3を開放して、介助者は入浴者の載る搬送車を退出させ、入浴は終了する。
【0078】
次に、図4、5、6に本発明の他の基礎なる構成である扉閉止機構11の側面説明図を示す。本構成は前記基礎となる構成の扉閉止機構11が異なる他の構成例であり、図4は扉3が仮係止する直前の扉開放状態、図5は掛鉤12が受鉤13に引掛り係止した扉半閉仮係止状態、図6は作動器10で扉3を引込締め込んだ完全密着閉止状態を示す。
【0079】
浴槽1の側壁6には、リニアに出し入れ可能な受鉤13が作動器10に直結して固定的に装備されたものである。また作動器10の先端部に設けた当接検知部25により受鉤13が突出した作動位置を検知するようにしており、側壁6に半閉仮係止位置を検知する検知器A28、作動器10を引込み扉3を閉め込んだ密閉位置を検知する検知器B29が配置されている。
【0080】
又、当接検知部25の作動に対応して、シールパッキン19の締込を調整し、扉3の締め止まり位置をセットするストッパーA33が併設取着されている。
【0081】
更に側壁6側には扉3内面が密着閉止状態に圧接されたことを検知する検知器D31と掛鉤12が引込まれ扉3が密着閉止する状態では、掛鉤12の引掛り係止を外せなくしメカロックするロック部26が設けられている。作動器10は扉閉止機構11の各作動位置検出の検知器28、29、30あるいは湯検知部56や水位検知部47、48のリレー制御により作動・駆動を行う制御装置51及び停電時の電源装置55に接続されている。
【0082】
扉3側には、掛鉤12が軸支B38でスイング可能に取着され、更に戻り用のバネA43とストッパーB34が設けられ、軸支B38には仮係止解除機構57を構成する操作ハンドル20が装備されている。また扉3には掛鉤12が受鉤13にクリックし引掛り係止した状態を検知する検知器C30が設けられている。
【0083】
他の基礎となる構成の作動を説明する。図4の扉開放状態は、受鉤13が側壁6より扉3側に突出し、検知器A28で位置検知されている。扉3を開放状態から手動で閉めて行くと掛鉤12の先端が密閉手前の半閉位置にて受鉤13に緩衝し、戻りスイングをしてクリックし引掛り係止し、図5の扉半閉仮係止状態となる。
【0084】
ここで扉3の検知器C30は受鉤13の挿入を検知し、検知器A28の検知により扉3が半閉仮係止状態になったことを検知し、且つ、湯検知部56で貯湯槽14の湯に異常が無いことを検知して、作動器10を引込み可能な状態に駆動制御する。
【0085】
図示を省略するが扉3のシールパッキン19部には挟みこみ検知センサーを装備しており、半閉仮係止状態で開口部2と扉3の間に異物や指が挟まれていると作動器10は非作動状態にインターロック制御される。次いで異物を除去し、作動OKで閉扉スイッチ(図示省略)を操作すると受鉤13が引き込まれ扉3が締付けられ図6の完全密着閉止状態となる。
【0086】
完全密着閉止状態は、検知器C30と検知器B29、検知器D31により検知され、湯に異常が無ければ、湯の移動・入浴操作が可能な状態に制御される。また、完全密着閉止状態ではロック部26が掛鉤12の外れをロックしており、不意の係止外れや扉3解除の操作ハンドル20の誤操作などによるトラブルを防止する安全機構となっている。
【0087】
次いで湯を入れて入浴する。入浴が終了し退浴する場合は、浴槽1の湯が空になり水位検知47、48が機能した後、図6の完全密閉から図5の半閉仮係止そして図4の扉開放と逐次解除され、搬送車9を退出して入浴を終了する。
【0088】
次に、図7に本発明のさらに他の基礎となる構成の側面視説明図を示す。本構成は、前記基礎となる構成における扉閉止機構11の機能性、操作性を更に改良した他の構成例を示すもので、浴槽1の側壁6側に掛鉤12及びその作動機構関係を装備し、扉3側には受鉤13及び仮係止解除機構57関係を配備したものである。
【0089】
図示詳細は省くが、扉3は前記基礎となる構成同様、一方の側壁6部の上下2ヶ所にヒンジ4(4a、4B)が開閉可能に取着され、他方の側壁6との間には、扉3の閉止密閉を行う扉閉止機構11が設けられたものである。
【0090】
受鉤13と掛鉤12及び掛鉤12を作動させる作動器10と作動ロッド27などからなる扉閉止機構11は、受鉤13と掛鉤12の係止部を、扉3の下方に、約3分の1の高さ位置に1ヶ所設けたものである。
【0091】
又、扉3には、開口部2の側端面に相対して、シールパッキン19が取着されているが、本構成の高さ位置は扉3が受ける水圧をバランス良く受け、更に湯水シールに必要なシールパッキンの締付けが均一適正になされ、バランス調整が適正になされた位置である。
【0092】
扉閉止機構11である掛鉤12の作動機構について説明する。扉引込み締込み用の作動器10の基部は、側壁6部の浴槽フレーム52に設けられた固定軸支A37に、回動可能に軸支固定されており、作動器10の伸縮駆動する先端部には、作動軸支A41が設けられ、作動ロッド27の下方に、揺動可能に連結される。
【0093】
作動器10と掛鉤12の作動を連繋する作動ロッド27は、中間部を側壁6の浴槽フレーム部52に設けられた固定軸支B38により軸支固定されており、上方下方が各々左右に揺動し、下方は作動軸支A41で作動器10の伸縮端部に取着され、上方は作動軸支B42により掛鉤12基部に揺動可能に連結されている。
【0094】
固定軸支B38を中心に左右に揺動する作動ロッド27には、作動範囲を規制するストッパーA33(33a、33B)が調整可能に設けられており、掛鉤12の押引可動範囲に合せてセットされる。又作動ロッド27の戻り位置には検知器A28がセットされ、掛鉤12が扉3側に突出した位置にあるのを検知する。
【0095】
掛鉤12の基部は、揺動する作動軸支B42に軸支され、側壁6の浴槽フレーム52との間に設けられたバネA43及びストッパーB34により、掛鉤12の側壁6より扉3側に突出した係止部分である先端位置の調整とクリックして係止する時の戻りスイングを可能にしている。これによって掛鉤12を受鉤13に引掛り係止させ、更に作動器10の伸縮駆動によって掛鉤12を押引作動させることが出来る。
【0096】
又掛鉤12の後方には、扉3を密閉中には掛鉤12が外れないようにするロック部26が浴槽フレーム部52に調整可能に設けられており、扉3を引き込み締付けた密閉位置では、掛鉤12の尾部58が後退してロック部26上に乗掛かり、掛鉤12が解除スイングしないようにメカロックされる。従って、浴槽1に湯があるなど密閉係止状態では掛鉤12の係止が外れない安全構造となっている。
【0097】
次に、扉3側に設けられた受鉤13と仮係止解除機構57について説明する。扉3の側壁6の掛鉤12に相対する位置に受鉤13が固定的に取着され、扉3の閉回動によって扉半閉係止位置で掛鉤12先端と相互干渉してクリックし引掛り係止可能となっている。
【0098】
又扉3には、受鉤13に引掛り係止して半閉仮係止状態にある掛鉤12を手動操作機構で解除する仮係止解除機構57が設けられている。係止解除機構57は、掛鉤12の先端を解除レバー23の先端で押し上げるようにこじ開けて、受鉤13から掛鉤12を外し離脱させるものである。
【0099】
湯水の無い半閉仮係止状態では扉の締付け力がほとんど無いため、掛鉤12は軽い力で解除操作出来るものであるが、締付け密閉時や大きな水圧が掛かっている状態では、受鉤13と掛鉤12との係止部に大きな力が掛かっており、鉤型の引掛り形状であるため、通常の手動操作などでは外れ無いものである。また、無謀な操作などによる万一の事故を防止するため、別途説明の如くロック部26や圧縮バネ46による安全機構も付帯装備されたものである。
【0100】
解除レバー23と検知レバー部24の付いた解除ロッド22は、扉3の固定軸支C39に回動自在に軸支取着され、検知レバー部24部には解除レバー23の位置を検知する検知器C30と検知器E32が設けられる。
【0101】
解除ロッド22には解除レバー23の作動範囲を調整するストッパーC35(35a、35B)と回動操作戻し用のバネB44が設けられており、掛鉤12が受鉤13に係止した状態では検知器C30が作動する位置に有り、掛鉤12が外れる扉3開放の位置ではバネB44の戻し作用で検知器E32が機能する。
【0102】
掛鉤12をこじ開けて引掛り係止を外す解除レバー部23は解除ロッド22と一体的に回動する。解除ロッド22を回動操作する操作ロッド21の付いたその操作ハンドル20は、固定軸支D40により扉3に回動自在に固定取着されている。
【0103】
操作ハンドル20を手動操作し、操作ロッド21を開扉方向に左旋回させ、操作ロッド21の先端部で、解除ロッド22の上端側に係わらせて、解除ロッド22を解除方向に右回動させることによって、解除レバー部23を上方向に作動させて、受鉤13から掛鉤12の係止を外して、半閉仮係止を解除し扉3を開放可能にさせる。
【0104】
操作ロッド21の付いた操作ハンドル20には作動範囲を決め戻り作動をさせるストッパーD36(36a、36B)とバネC45が取着され、回動操作範囲と戻り位置の調整をしている。操作ロッド21の先端には解除ロッド22との作動緩衝をスムースにするためガイドローラー(構造図示省略)が取着される。
【0105】
又、解除ロッド22の上方の中間部は圧縮バネ部46を介在させて連結構成されており、解除ロッド22の先端に掛かる力が大きくなり一定のトルク限度を超えると圧縮バネ部46は中間部で曲がり、操作ハンドル20を操作し操作ロッド21が左回動しても、解除ロッド22は先端部のみ右方向に曲り基部側が回動せず、引掛り係止は解除されない状態となる。
【0106】
すなわち、半閉仮係止の状態では圧縮バネ部46の限界トルク以内の小さな操作力で解除できるため、操作ハンドル20の手動操作で容易に解除レバー23を作動させて係止解除できるが、扉3が締付け密閉されている状態や浴槽1に大量の湯が残っている場合には、大きな解除力が必要であるため、操作ハンドル20を操作して操作ロッド21を作用させても、解除ロッド22は圧縮バネ部46で曲り解除レバー23は回動されないようになっており、無理な操作などによる事故を防止する。
【0107】
すなわち、解除ロッド22の圧縮バネ46は、ロック部26のメカロック機構とともに浴槽1内に湯が残っている場合の扉3異常開放禁止の安全装備である。尚、ロック部26か圧縮バネ22のどちらかのみを選択して安全機構として搭載しても良い。
【0108】
又、扉3の受鉤13部には、扉3が締付け密着閉止状態となったことを被検知する当接検知部25が突設されており、側壁6側に引込まれると側壁6側に設けられた検知器29に作用し、密閉状態の検知が可能となっている。
【0109】
さらに他の基礎となる構成の使用は、前記基礎となる構成同様行われ、手動で扉3を半閉仮係止にした後、貯湯槽14に湯に異常が無ければ、操作パネル49又はサイドパネル50の閉扉スイッチ(図示省略)を操作して作動器10を駆動し、作動軸支A41の押駆動により作動ロッド27が左回動し、掛鉤12で半閉仮係止状態にある受鉤13を引込み、扉3を締付け開口部2を完全密着閉止状態にする。
【0110】
検知器A28は解放され、検知器B29は当接検知部25の進入により扉密閉を検知し、転湯装置15を湯移動駆動可能な状態に制御する。
【0111】
続いて、入湯スイッチ(図示省略)を操作して転湯装置15を駆動し湯を移動し入浴が行われる。転湯装置15の駆動中は、作動器10は非作動にインターロック制御されている。
【0112】
また、扉3が閉められ浴槽1に湯が入っている密閉状態では、少なくともロック部26及び圧縮バネ部46が機能しており、開扉スイッチ(図示略)を押したり操作ハンドル20を無理に操作しても、解除レバー23に大きな力は掛からずまたロック部26が掛鉤12のストッパーとなっており、作動器10が弛緩作動したり掛鉤12の引掛り係止が解除されたりせず、突然扉3が開放されたり湯水が散乱する心配が無く安全に使用出来る。
【0113】
入浴を終えたら前記基礎となる構成同様に退湯スイッチ(図示省略)を操作し、湯を貯湯槽14側に移動し浴槽1を空にする。浴槽1の湯検知部47及び扉水位検知部48により浴槽1が空になったことを検知したら、作動器10が弛緩駆動可能な状態に制御される。
【0114】
そこで緩扉スイッチ(図示省略)を操作し、作動器10を引き掛鉤12を緩め扉3の締付けを弛緩させて、完全密着閉止状態から半閉仮係止状態に戻す。掛鉤12の尾部58が退避しロック26から外れ、検知器B29が解放されており、操作ハンドル20を操作すると、仮係止解除機構57の軽易な手動操作で容易に引掛り係止は解放され、扉3は開放されて入浴者は退出退浴する。
【0115】
次に図示は省くが、前記さらに他の基礎となる構成の操作性を改善した第実施例について説明する。第実施例は入浴の際、扉3を半閉仮係止した後、「閉扉スイッチ」(図示略)を押し作動器10を駆動し扉3を完全密閉した後、次に「入湯スイッチ」(図示略)を押し転湯装置15を駆動し浴槽1に湯を入れて入浴する2ステップの駆動スイッチ操作である。
【0116】
実施例は、この2ステップの操作を「入浴スイッチ」(図示略)のみにより連動させ制御する方法であり、作動器10により扉3を締付けた後検知器B29で密閉を検知して、その検知信号により転湯装置15を自動的に駆動するリレー制御方法である。
【0117】
また、前記さらに他の基礎となる構成は退浴の際、入浴状態から「退湯スイッチ」(図示略)を押し転湯装置15を駆動し浴槽1の湯を空にした後、「緩扉スイッチ」(図示略)を押し作動器10を駆動し扉3の締付けを緩め扉3を半閉仮係止状態に戻し退浴する2ステップの駆動スイッチ操作である。
【0118】
実施例の退浴は、この2ステップの操作を「退浴スイッチ」(図示略)のみにより連動させる制御方法であり、転湯装置15により浴槽1を空にした後、水位検知器47または扉水位検知器48で浴槽1が空になったことを検知し、その信号により作動器10を自動的に駆動するリレー制御方法である。
【0119】
「入浴スイッチ」及び/又は「退浴スイッチ」によるリレー制御により入退浴操作が簡単になり操作性介護性が向上し、操作パネル49やサイドパネル50の表示も簡単になり設備がコンパクト化できる。
【0120】
次に本発明の他の基礎となる構成を図8に示す。本発明の前記基礎となる構成の扉閉止機構11に類似作用の他の例であり、前記基礎となる構成における駆動式の作動器10を、手動で開閉する手動式の作動器10の構造とした簡易な構成のものであって、作動器10の駆動制御は装備されないものである。図8中、26は電動のアクチュエーターであり浴槽1に湯の有る時に掛鉤12をロックする鉤装備であり、59aはグリップ、59Bはリンクである。
【0121】
【発明の効果】
本発明は、「入浴スイッチ操作」により閉扉と入湯の駆動が連動して1つのスイッチで操作可能とし、「退浴スイッチ操作」により退湯と緩扉を連動して1つのスイッチで操作可能としたものであるから、入退浴に係る駆動操作が簡易であり、熟練を要さずに行なえ且つ操作パネルなど装備がシンプルになり、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる構成の一部断面図を含む右側面図である。
【図2】本発明の基礎となる構成の平面図である。
【図3】本発明の基礎となる構成に係る扉の背面図である。
【図4】本発明の他の基礎となる構成の部分側面図である。
【図5】本発明の他の基礎となる構成の部分側面図である。
【図6】本発明の他の基礎となる構成の部分側面図である。
【図7】本発明のさらに他の基礎となる構成の部分側面透視図である。
【図8】本発明の他の基礎となる構成の部分側面透視図である。
【符合の説明】
1 浴槽
2 開口部
3 扉
4 ヒンジ
4a上ヒンジ部
4B下ヒンジ部
6 側壁
6a他方の側壁
6B一方の側壁
10 作動器
11 扉閉止機構
12 掛鉤
13 受鉤
14 貯湯槽
15 転湯装置
20 操作ハンドル
28 検知器A
29 検知器B
30 検知器C
56 湯検知部
57 仮係止解除機構

Claims (1)

  1. 浴槽(1)の一側壁(6)に開閉自在な扉(3)付きの開口部(2)を設け、該開口部(2)より入浴者を進退させ、更に前記浴槽(1)に連結した転湯装置(15)により湯を出し入れして、入退浴を行う介護浴槽において、前記扉(3)と前記浴槽(1)とにわたって扉閉止機構(11)が設けられ、且つ、該扉閉止機構(11)には、前記扉(3)を締め込んで密閉させる作動器(10)が設けられてなり、前記扉(3)を、手動操作により一旦非水密の仮係止状態に閉止した後、前記作動器(10)を作動させて前記扉(3)を締付ける、少なくとも2行程の作動を経て、完全密閉状態にし、半閉仮係止状態から閉扉スイッチにより前記作動器(10)を駆動し前記扉(3)を締付けて完全密閉する閉扉操作と入湯スイッチにより前記転湯装置(15)を駆動し前記浴槽(1)に湯を移動する入湯操作の、2ステップからなる入浴時の操作を、入浴スイッチ操作による一回のスイッチ操作で閉扉と入湯を連動制御し1ステップで操作可能とし、及び/又は、前記浴槽(1)に湯が入っている入浴状態から、退湯スイッチにより前記転湯装置(15)を駆動し前記浴槽(1)を空にする退湯操作と緩扉スイッチにより前記作動器(10)を駆動して前記扉(3)の密閉締付けを弛緩し半閉仮係止状態とする緩扉操作の、2ステップからなる退浴時の操作を、退浴スイッチ操作による一回のスイッチ操作で退湯と緩扉を連動制御し1ステップで操作可能とすることを特徴とする扉付き介護浴槽。
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