JP2531572Y2 - ドア付浴槽のドアロック装置 - Google Patents

ドア付浴槽のドアロック装置

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JP2531572Y2
JP2531572Y2 JP12833690U JP12833690U JP2531572Y2 JP 2531572 Y2 JP2531572 Y2 JP 2531572Y2 JP 12833690 U JP12833690 U JP 12833690U JP 12833690 U JP12833690 U JP 12833690U JP 2531572 Y2 JP2531572 Y2 JP 2531572Y2
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賢治 島村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、浴槽の側面に開設した出入口を開閉自在の
ドアで閉塞密封するようになったドア付浴槽において、
浴槽内に湯がある時に不測に或いは誤ってドアが開かれ
ることがないように規制するドアロック装置に関する。
〔従来の技術〕
ドアロック装置を備えるドア付浴槽は、例えば実公昭
53-11592号公報などによって広く知られるところである
が、従来のドアロック装置は、上記文献にもみられるよ
うに、浴槽の外側に設ける電磁石と、ドアがわに回動自
在に枢支されて前記電磁石に吸引されるようになった係
止爪付係止板と、係止爪付係止板を電磁石から離れる方
向に付勢するスプリングと、排水管内に装設される水圧
スイッチ等によって構成され、浴槽内に湯水が存在する
と水圧スイッチが水圧を感知して電磁石を付勢し係止爪
付係止板を吸引してドアをロックし、また、浴槽内の湯
が排出されて水圧スイッチによる水圧感知がなくなると
電磁石が消勢されて係止爪付係止板の吸着が解除されド
ア開放可能となるものであった。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述の如く、従来のドアロック装置は、電磁ロック構
造でランニングコストがかかるものであり、停電などの
非通電時にはロック機能を果たさない。
また、入浴装置は湯水を使用するものであるから、電
気制御系により装置が複雑化され故障が起き易くなるこ
ともあって、信頼性に欠ける問題点がある。
さらに故障時などのメンテナンスには電気制御系に関
わる専門技術を要すので通常の取扱者にとってはメンテ
ナス作業が容易ではないという問題点もあった。
本考案は、従来装置における上記の問題点に着目し、
その問題点を解消することを目的として実施したもの
で、安全性が高く、簡潔構造で故障率が極めて低く、ラ
ンニングコストも低く、メンテナンス作業が容易なドア
付浴槽のドアロック装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案におけるドアロ
ック装置は、浴槽1の側面に開設された出入口2を閉塞
するドア3を、出入口2の一方縦縁辺部2aにヒンジ装着
し、該ドア3を、出入口2の他方縦縁辺部2bとドア3と
に対応設置されて連結軸19とフック5により構成される
掛止機構47でもって閉塞状態に掛止するようになったド
ア付浴槽において、掛止状態の掛止機構47の連結軸19の
回動を規制する牽制具7を浴槽1内に湯水が在ると設定
位置へ浮動するフロート8に連係させ、設定位置へ浮動
するフロート8によって牽制具7が掛止機構47をロック
するように構成してあることを特徴とするドア付浴槽の
ドアロック装置である。
又、浴槽1の側面に開設された出入口2を閉塞するド
ア3を、出入口2の一方縦縁辺部2aにヒンジ装着し、該
ドア3を、出入口2の他方縦縁辺部2bとドア3とに対応
設置されて連結軸19とフック5により構成される掛止機
構47でもって閉塞状態に掛止するようになったドア付浴
槽において、掛止状態の掛止機構47のフック5の回動を
規制する牽制具7を浴槽1内に湯水が在ると設定位置へ
浮動するフロート8にリンク機構44を介して連係させ、
設定位置へ浮動するフロート8によって牽制具7が掛止
機構47をロックするように構成してあることを特徴とす
るドア付浴槽のドアロック装置である。
又、側面に開設された出入口2を閉塞するドア3を有
する浴槽1において、浴槽1内に湯水が在ると設定位置
へ浮動するフロート8と、フロート8に連係して作動す
る梃子部材45と、梃子部材45と、梃子部材45に連係して
作動するロック爪46と、ロック爪46に鉤止されドア3の
開放側壁に取着された取付部13とからなり、浴槽1内に
湯が在る時にはロック爪46が取付部13に鉤止されドア3
が開扉しないよう構成されるドア付浴槽のドアロック装
置である。
〔作用〕
本考案装置が実施されたドア付浴槽を用いて入浴する
場合は、出入口2から入浴者が浴槽1内に入った後にド
ア3を閉じ、操作具4を操作して掛止機構47を掛止状態
にすればドア3が出入口2を閉塞密封する状態に維持さ
れ、その状態の浴槽1内に必要量の湯水を投入して入浴
する。
そして、入浴が終われば、まず浴槽1内の湯を排出し
て浴槽1を空にし、その後に操作具4で掛止機構47を解
脱操作してドア3を開いて出入口2から浴槽1外に退出
する。
上記の一連の入浴・退出が行われるに際し、浴槽1内
に湯水がある状態で不測に或いは誤ってドア3が開かれ
るようなことがあると、浴槽1内の湯水が出入口2から
流れ出て入浴者が放り出される危険性があり、また、流
れ出た湯水が周囲を水浸しにすることにもなるのである
が、本考案装置が実施されたドア付浴槽にあっては、浴
槽1内に湯水があると、その湯水によって設定位置に浮
上されるフロート8は、掛止機構47に関連設置されてい
る牽制具7が掛止機構47を解脱不能状態にする位置に拘
束する。
牽制具7は、掛止状態にある掛止機構47を必ず解脱不
能に規制するので、たとえ、誤操作などによってドア3
を開けようとしてもドア3が開くことはない。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照して説明する。
先ず、本考案が実施されるドア付浴槽ならびにそれを
用いた入浴装置の全体構成を、第9図によって説明す
る。
第9図に図示された入浴装置は、床上に据え置かれる
浴槽1とリザーブタンク9とで構成され、両者は、ポン
プを含む給排湯ライン(図示省略)で連通接続されて、
湯水源から浴槽1に新しい湯水を供給したり、浴槽1か
らリザーブタンク9へ、或いはリザーブタンク9から浴
槽1へ湯水を移動させることができるようになってい
る。
上記の湯水の移動は、運転パネル部10に配設されたス
イッチ群11で操作する制御回路装置(図示省略)によっ
て前記給排湯ラインを稼働させて行うように構成されて
いる。
尚、前記制御回路装置は、浴槽1内に上下複数段に設
けられるフロートスイッチと、リザーブタンク9内に上
下複数段に設けられるフロートスイッチとを包含して構
成され、これらが湯水位を感知して発する信号によって
給排湯ラインを所期の時期に稼働・停止するようになっ
ている。
前記浴槽1の周壁のうちの正面部分には、入浴者或い
は入浴者の乗った車椅子が出入りできる出入口2が開設
され、その出入口2にドア3が設けられると共に、出入
口2の下縁外方には、浴槽1への車椅子等の出入りを容
易にする為にスロープ台12が設けられている。
次に、第1図と第2図を参照して、浴槽1の出入口2
に装設されるドア3の構造を説明する。
ドア3は、浴槽1の出入口2の一方縦縁辺部2aにヒン
ジ装着され、浴槽1の出入口2の他方縦縁辺部2bに掛止
・解脱される。
詳しくは、一端の取付部13、13を浴槽1側の支持部1
4、14にヒンジ結合してヒンジ軸を中心にして開閉動す
るように取り付けられるドア枠15と、ドア枠15の内側に
並設されてドア枠15に対して接近離間する方向に動き得
るように取り付けられるシール体16とからドア3は構成
されている。
前記ドア枠15の外側は外装カバーで覆われるものとな
っているが、実施例の図面は、前記外装カバーを取外し
た状態で示している。
ドア枠15は、縦骨部材17と横骨部材18を枠組みして形
成されており、上下の横骨部材18、18の左右端部にそれ
ぞれ上述の取付部13、13が設けられて、左右の取付部1
3、13のいずれかを択一に浴槽1側の支持部14、14にヒ
ンジ装着することによって左開きにも右開きにもできる
ようになっている。
又、ドア枠15の外面には横骨部材18、18に並行する上
下二本の連結軸19、19が軸受20、20によつて回動可能に
枢支され、それらの連結軸19、19が、上方の連結軸19に
固設される操作具4と、上下の連結軸19、19間を連結す
るロッド21、21とによって所定角度回動し得るように設
けられており、それぞれの連結軸19、19の一端部にはド
ア枠15を閉塞状態に掛止する掛止機構47の構成要素であ
るフック5、5が取り付けられている。
掛止機構47の詳細構造は、第7図に拡大して示されて
おり、その掛止機構47における前記フック5は、設定範
囲内にあっては前記連結軸19に対してフリーに回転し、
設定範囲を越えると連結軸19に固定されている作動体22
によって連結軸19とともに回転するように設けられてお
り、操作具4を上方向に回動すると、連結軸19とフック
5との間に介装されるトルクスプリング23によって回動
付勢されているフック5の先端爪部が、浴槽1側に設置
されている爪受体6に掛止し、逆に、操作具4を下方向
に回動すると、トルクスプリング23に抗しながらフック
5が逆方向に回動されてその先端爪部が爪受体6から抜
け出る方向に回動されるようになっている。
又、上下のフック5、5は、先端爪部とは反対側の端
部間同士が連結杆24で結合されて、共に同時に同様に動
くようになっている。
一方、ドア枠15の内側に配設されるシール体16は、縦
桟部材25と横桟部材26で枠組されるフレームに板体27を
取付けて形成され、前記板体27の内面側に、浴槽1の出
入口2の周縁壁外面に圧接することができるシール材28
が設けられている。
前記シール体16は、前記板体27から外方に向けて突設
される取付軸29、29をドア枠15の横骨部材18に設置され
た支持部30、30に進退動可能に貫挿して取付けられ、各
取付軸29の先端部に固定されたバネ係止体31と各支持部
30の外面との間に外嵌介装される圧縮バネ32で浴槽1側
に付勢されている。
又、上下の連結軸19、19には、シール体16を浴槽1の
出入口2の周縁壁外面の方に押圧するシール用カム49・
・が固設され、操作具4によって連結軸19、19が回転さ
れると、シール用カム49・・のカム面が、シール体16の
背面に突設された当板33・・を押して、シール体16全体
を前記周縁壁外面に向けて押しつけ、シール材28を押し
潰して浴槽1の出入口2を密封するように構成されてい
るのである(第8図参照)。
以上のように構成されたドア付浴槽においては、操作
具4が下限回動位置に回動されると、掛止機構47のフッ
ク5、5が連結軸19に連係して回動する作動体22によっ
て押し上げられて先端爪部が浴槽1がわの爪受体6から
外れてドア3は自由に開閉動し得る状態になる。
操作具4を下限回動位置から或る角度上方に回動させ
ると作動体22によるフック5の持ち上げが解かれてフッ
クの先端爪部が前記爪受体6に掛止してドア枠15が閉塞
状態に掛止される。
更に、操作具4を上方に回動させて上限回動位置にま
で移動させるとシール用カム49がシール体16を押圧移動
してシール材28を浴槽出入口2の周縁壁外面に向けて圧
し付けて浴槽1の出入口2を密封する。
後記する押しボタン式作動具37を押してから、前述の
密封状態から操作具4を前述とは逆方向に下方回動操作
すれば掛止機構47が解脱してドア3が自由に開閉動し得
る状態に戻る。
浴槽1内に湯水がある状態でドア3が開かれるような
ことがあると、浴槽1内の湯水が出入口2から流出する
事になるので、そのような事態になることを防止する為
に、本考案にあっては次に述べる構造のドアロック装置
が設けられている。
第5図および第6図に示しているように、上下2本の
連結軸の内の上方連結軸19にはカム34が嵌着固定され、
そのカム34の外縁の一部が切り欠かれて掛止部35が形設
されており、掛止部35には牽制具7が係り合うことがで
きるようになっている。
牽制具7は、ドア枠15に固設された支持部36に回動自
在に軸着され、前記掛止部35に嵌まり込む位置(第5図
の状態)と、掛止部35から脱する位置(第6図の状態)
との間を揺動し得るように設けられている。
押ボタン式作動具37は、ドア3の前面から内部に向け
て摺動自在及び自動元位置復起状態に取着されており、
牽制具7の長さ方向の中間部に押ボタン式作動具37の先
端が連結されて、該押しボタン式作動具37を人為的に押
し込み操作すると牽制具7を掛止部35から脱する位置に
動かすことができる。
一方、ドア枠15の外面側にはフロート支持筒38が取り
付けられ、そのフロート支持筒38の下端の開口部39が、
ドア閉塞状態において浴槽1内に連通するようになって
いる。そして、フロート支持筒38には上下動自由にフロ
ート8が内装されて、前記開口部39からフロート支持筒
38の内部に入り込んで来る湯水によって設定位置に浮上
されるようになっている(第3図および第4図参照)。
第2図と第3図に示されているように、フロート8の
上端部は、シーソー腕40に係わり合わされ、フロート8
が設定位置に浮上するとシーソー腕40を支点軸41を中心
にして回動状に揺動させるようになっており、前記シー
ソー腕40は、支点軸41でドア3に支持され、支点軸41と
フロート8との間の中間部には阻止板42が枢支状に連結
されている。
尚、支点軸41からフロート8側とは反対の方向に延出
する腕部は、フロート8によるシーソー腕40の揺動が軽
く行われるよう助勢するためのバランサの役目を果たし
ている。
前記阻止板42は、シーソー腕40の揺動に伴って上下方
向に動き得るようになっており、その所定個所には突起
43が固設されていて、前記フロート8が設定位置に浮上
されると、突起43が掛止部35に嵌まり込んでいる牽制具
7の側方に位置して掛止部35から牽制具7が抜け出るの
を阻止する(第5図参照)ようになっており、また、逆
にフロート8が下動すると突起43も牽制具7の動きを阻
止する位置から下方に退動する(第6図参照)ようにな
っているのである。
フロート8が適正に作動しない状態のもとで、いきな
り操作具4がドア3の開き方向に回動操作されるような
ことがあっても、ドア3は開かないように、押しボタン
式作動具37は二重安全装置としての機能を有している。
尚、第3図〜第6図に示した実施例では、前述したシ
ール用カム49・・とは別のカム34を連結軸19に嵌着し
て、それに牽制具7を係脱するように構成しているが、
該カム34に代えて前記シール用カム49・・の一つを共用
することによって部品点数を少なくして構成することが
できる。
さらに、ドアロック装置は、第3図〜第6図に示した
実施例の他にも種々に変形して実施することが可能であ
る。
その変形例として、第二実施例を第10図に示す。第二
実施例は、フロート支持筒38およびフロート8を浴槽1
側に設け、そのフロート8の上端に係わり合わせたリン
ク機構44の遊端部に進退動可能に牽制具7を連設し、フ
ロート8が設定位置に浮上すれば、牽制具7が、係止機
構47のフック5に重合する位置に進出し、爪受体6から
フック5を抜き外すように動かそうとしても、それを直
接に牽制具7が阻止するように構成しており、この第二
実施例にあっても前述の実施例と同様のロック機能があ
る。
次に第三実施例を、第11図に基づいて説明する。
浴槽1の側壁に、フロート8の浮動によって支軸50を
中心に回動状に作動する梃子部材45と、梃子部材45の動
きに従動して上下動するロック爪46からなるロック機構
48が設けられる。
さらにドア3の先端に、穴を開けた取付部13が突設さ
れて、ドアロツク装置が構成されている。
浴槽1内の湯水が在る時は、フロート8の上方浮動に
よりロック機構48が作動し、下降動するロック爪46がド
ア3の取付部13に掛って、ドア3の開扉が不可能状態と
なる。
浴槽1内の湯水が無い時は、フロート8が下降し、ロ
ック爪46が上昇しドア3の取付部13から外れ、ドア3の
開扉が可能状態となる。
〔考案の効果〕
本考案の、第一に述べた実施例のドアロック装置は、
ドア付浴槽において、掛止状態の掛止機構を解脱不能に
規制する牽制具を、掛止機構に関連させて設置し、この
牽制具を浴槽内に湯水があると設定位置へ浮動するフロ
ートに連係させ、設定位置へ浮動するフロートによっ
て、牽制具が掛止機構を解脱不能にする位置即ち牽制具
が連結軸の回動を阻止する位置に拘束されるように構成
している。
この構成によれば、浴槽内に湯水が在る時、その湯水
によって設定位置へ浮上されるフロートが、掛止機構に
関連設置されている牽制具を自動的に所定位置に動かし
て、掛止状態にある掛止機構を必ず解不能に規制する。
牽制具は、連結軸の回動を阻止しているものであるか
ら、フックのみならず連結軸に止着されたシール用カム
の回動も阻止する事となり、使用者が不用意に操作具を
引き下げてドアを開けようとした場合、連結軸が回動し
ないからシール用カムも回動せず、シール材の押し付け
状態に変動は生じず、水漏れをしないという効果があ
る。
又、フロートは連結軸に取着されたカムの回動を阻止
する牽制具の動きを拘束するが、フロートは牽制具に連
結されておらず、フロートに係る部材が直接に牽制具を
動かすものでもない。牽制具は、使用者がドアを開ける
際手動で押しボタン式作動具で動かすものである。
空湯浴槽のドアを開ける時には、押しボタン式作動具
を押してから操作具を引き下げなければドアは開かな
い。従って、ドアの開扉作業にあっては、フロートによ
る安全確保に加え、押しボタン式作動具による安全確保
ができる事となり、上記構成はドアの開扉に関する二重
安全装置となっている。
押しボタン式作動具を押すという動作は使用者へのう
っかりミスを防止できる極めて効果的な動作である。
万一、フロートが浮動しなかった場合でも、押しボタ
ン式作動具は単独でドアの開扉に関する安全装置として
機能するので、安全が確保できる。
又、本考案の第二の実施例のドアロック装置は、ドア
付浴槽において、掛止状態の掛止機構を解脱不能に規制
する牽制具を、掛止機構の操作具に関連させて設置し、
この牽制具7を浴槽1内に湯水があると設定位置へ浮動
するフロートに連係させ、設定位置へ浮動するフロート
によって牽制具が掛止機構を解脱不能にする位置即ち牽
制具がフックの回動を阻止する位置に拘束されるように
構成している。
この構成によれば、浴槽内の湯水が在る時、その湯水
によって設定位置へ浮上されるフロートが、掛止機構に
関連設置されている牽制具を自動的に所定位置に動かし
て、掛止状態にある掛止機構のフックを必ず解脱不能に
規制する。
又、本考案の第三の実施例のドアロック装置は、浴槽
の側壁に設けたロック機構でドアの開扉を阻止する構成
としている。
この構成によれば、浴槽内に湯水が在る時、その湯水
によって設定位置へ浮上されるフロートが、掛止機構に
関連設置されている牽制具を自動的に所定位置に動かし
て、ロック機構が作動してドアの開扉を不可能状態にす
る。
上記第一〜三の実施例では、浴槽内に湯水が在る状態
で、不測に或いは誤ってドアを開けようとしても、ドア
が開くことはなく、入浴患者が浴槽内の湯水と共に不意
に出入口から押し出されるといった危険性が無い。
又、浴槽内の湯水が出入口から流れ出、不用意に浴室
の床を水浸しにするという喜ばしくない事態の発生を確
実に防止できる。
又、本考案のドアロック装置は、掛止機構を解脱不能
に規制する牽制具を浴槽内の湯水によって浮動するフロ
ートで、ロック機能位置に自動的に移動させて維持する
というメカニカルロック構造なので、従来の電磁ロック
構造のものとは違って、停電時等にロック機能しないと
いった危惧が全く無く信頼性が高い。
又、ドアロック装置にフロートスイッチや電磁石等の
電気的部材を使用しないので、当該装置に係る漏電によ
る事故は無く、錆びによる接触不良の故障は発生しない
ので、この点においても従来装置より安全性と信頼性が
向上できた。
又、電気を使用しないからランニングコストもかから
なくて経済的でもある。
本考案装置は、湿度が高く、水気の多い浴室で使用す
るが、電気を用いないメカニックロック機構を装備して
いるから、雰囲気に強く、安全且つ確実にロック装置が
作動し、耐久性が極めて高い。
さらに、従来のものに比べると構造簡潔で故障率が低
いから益々信頼性が高まり、万一故障することがあって
も、通常の取扱者によって容易にメンテナンス作業でき
るので、取扱い面でも有利である。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本考案の実施例を示しており、第1図はド
アの外装カバーを取外した状態でのドア付浴槽の正面
図、第2図は第1図の要部を拡大して示した部分図、第
3図は第2図のA−A線で切断し矢印方向にみた断面
図、第4図は第3図に図示された部分の下方に連なる部
分を示す断面図、第5図は押しボタン式作動具の側面
図、第6図は押しボタン式作動具の作動状態を示す説明
図、第7図は掛止機構部分を示す側面図、第8図は第1
図のB−B断面図、第9図はドア付浴槽の全体斜視図、
第10図は第2実施例を示す要部概略図、第11図は第3実
施例を示す要部概略図である。 1……浴槽、2……出入口、2a……出入口の一方縦縁辺
部、2b……出入口の他方縦縁辺部、3……ドア、4……
操作具、5……フック、7……牽制具、8……フロー
ト、13……取付部、19……連結軸、45……梃子部材、46
……ロツク爪、47……掛止機構

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽1の側面に開設された出入口2を閉塞
    するドア3を、出入口2の一方縦縁辺部2aにヒンジ装着
    し、該ドア3を、出入口2の他方縦縁辺部2bとドア3と
    に対応設置されて連結軸19とフック5により構成される
    掛止機構47でもって閉塞状態に掛止するようになったド
    ア付浴槽において、掛止状態の掛止機構47の連結軸19の
    回動を規制する牽制具7を浴槽1内に湯水が在ると設定
    位置へ浮動するフロート8に連係させ、設定位置へ浮動
    するフロート8によって牽制具7が掛止機構47をロック
    するように構成してあることを特徴とするドア付浴槽の
    ドアロック装置。
  2. 【請求項2】浴槽1の側面に開設された出入口2を閉塞
    するドア3を、出入口2の一方縦縁辺部2aにヒンジ装着
    し、該ドア3を、出入口2の他方縦縁辺部2bとドア3と
    に対応設置されて連結軸19とフック5により構成される
    掛止機構47でもって閉塞状態に掛止するようになったド
    ア付浴槽において、掛止状態の掛止機構47のフック5の
    回動を規制する牽制具7を浴槽1内に湯水が在ると設定
    位置へ浮動するフロート8にリンク機構44を介して連係
    させ、設定位置へ浮動するフロート8によって牽制具7
    が掛止機構47をロックするように構成してあることを特
    徴とするドア付浴槽のドアロック装置。
  3. 【請求項3】側面に開設された出入口2を閉塞するドア
    3を有する浴槽1において、浴槽1内に湯水が在ると設
    定位置へ浮動するフロート8と、フロート8に連係して
    作動する梃子部材45と、梃子部材45に連係して作動する
    ロック爪46と、ロック爪46に鉤止されドア3の開放側壁
    に取着された取付部13とからなり、浴槽1内に湯が在る
    時にはロック爪46が取付部13に鉤止されドア3が開扉し
    ないよう構成されるドア付浴槽のドアロック装置。
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