JP3234039B2 - 給紙装置及び同装置を備える画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び同装置を備える画像形成装置

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JP3234039B2
JP3234039B2 JP08822793A JP8822793A JP3234039B2 JP 3234039 B2 JP3234039 B2 JP 3234039B2 JP 08822793 A JP08822793 A JP 08822793A JP 8822793 A JP8822793 A JP 8822793A JP 3234039 B2 JP3234039 B2 JP 3234039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ・複写機
・プリンタ・スキャナー等の給紙装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置に適されてい
る給紙装置は、図1のように構成されている。
【0003】給紙装置は、シート材Sを積載する原稿載
置台2と、複数枚のシート材Sを1枚ずつに分離する分
離手段(分離ローラ5dと摩擦片(分離部材)5cとか
ら構成される)と、シート材Sを分離部まで搬送する予
備搬送手段(予備搬送ローラ5bと、シート材Sを予備
搬送ローラに押しつけるための予備搬送押圧片5aから
構成される)とから構成されている。
【0004】この給紙装置の構成において、従来の駆動
系は図8、図9のように構成されている。
【0005】同図において、給紙装置の駆動系は、駆動
源601、ギア列602、伝達軸603、予備搬送ロー
ラ5bヘの駆動の伝達・非伝達の切り換えを行う3連ク
ラッチ(切り換え手段)605、伝達ベルト604、予
備搬送ローラ5b、分離ローラ5d、予備搬送ローラ5
bの位置を決める位置決め板ばね606、予備搬送ロー
ラ支軸607、軸受608、軸固定部材609、分離ロ
ーラプーリ610、位置決め板ばね606の固定用ビ
ス、支持フレーム612等から構成されている。
【0006】3連クラッチ605は、クラッチばね60
5aと、伝達コロ605bと、連結コロ605cと、分
離ローラ支軸605dと、分離ローラ5dのコア5d’
とから構成されている。ここで、伝達軸603と伝達コ
ロ605bとは固定されている。伝達軸603と連結コ
ロ605cは回転自在となっている。
【0007】連結コロ605cと分離ローラ支軸605
dは固定されている。また、分離ローラ5dのコア5
d’と分離ローラ支軸605dは回転自在になってい
る。分離ローラ5dのコア5d’は伝達コロ605cよ
り直径が大きくなっている。クラッチばね605aは、
伝達コロ605b、連結コロ605c、分離ローラ5d
のコア5d’に巻き付けられている。
【0008】この構成において、駆動力は駆動源601
からギア列602へ伝達され、さらに伝達軸603へ伝
違される。次に、予備搬送ローラ5bヘの駆動の伝達・
非伝達の切り換えを行う3連クラッチ(切り換え手段)
605へ伝達され、伝達ベルト604で予備搬送ローラ
5bへ伝達される。
【0009】このように、3連クラッチ605は分離ロ
ーラ5dと同軸上に配置され、その軸支持部608、6
12aは、3連クラッチ605と分離ローラ5dの両側
に配置されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では次のような欠点があった。 (1)3連クラッチと分離ローラとを同軸上に配置して
いるため、軸支持部の間隔が長くなり軸の強度が必要と
なり、軸の材質が金属等に限定され、コストが高い。 (2)分離ローラと3連クラッチは交換部品であり、部
品の交換時に分離ローラと3連クラッチが一体であるた
め、一体交換となりサービス部品代が高くなる、あるい
は分解後交換し組み立てることになりサービス性が悪
い。 (3)軸とコアと駆動ギアがそれぞれ別部材であったた
め、コストが高く、組立性が悪い。 (4)軸と軸支持部の間に軸受け部材が必要であったた
め、コストが高く、組立性が悪い。
【0011】そこで、本発明は、分離ローラ及び駆動切
換手段部の軸支持部の間隔を短縮し、低コストでサービ
ス性・組立性が良好な給紙装置を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、複数枚のシート材を積載する
シート材載置台と、該シート材載置台上のシート材を1
枚ずつ分離するための分離ローラ及び分離部材とからな
る分離給送手段と、前記シート材を前記分離給送手段へ
搬送するための予備搬送ローラ及び該予備搬送ローラに
シート材を押圧する押圧手段とからなる予備搬送手段
と、前記分離ローラ及び前記予備搬送手段への駆動源か
らの駆動の伝達・非伝達を切り換えるための駆動切換手
段と、を有する給紙装置において、前記駆動切換手段
が、入力ギア、連結コロ、該連結コロに固定された予備
搬送ギア軸と予備搬送ギア、分離ギアと分離ギア軸を同
軸上に配置し、各ギア軸及び連結コロにクラッチばねを
巻き付けた構成の3連クラッチであり、前記予備搬送ロ
ーラの支軸に設けたギアを前記予備搬送ギアに噛合さ
せ、前記分離ローラの支軸に設けたギアを前記分離ギア
に噛合させることにより、前記3連クラッチと前記分離
ローラと前記予備搬送ローラとを異なる平行な軸上に配
置し、前記分離ローラの前記支軸及びギアと、前記予備
搬送ローラの前記支軸及びギアと、前記3連クラッチの
前記予備搬送ギア及び予備搬送ギア軸と、前記分離ギア
及び分離ギア軸とを、それぞれ一体形成したことを特徴
する。
【0013】また、前記支軸の軸支持部を、摺動部材と
したことを特徴とする。
【0014】また、前記分離ローラの下流側に該分離ロ
ーラよりも速い周速で回転する給送ローラを配置し、前
記給送ローラによりシート材が搬送されて前記分離ロー
ラがシートに連れ回りしたときに、前記3連クラッチの
前記分離ギアが前記入力ギアからの回転よりも速く回転
することにより前記クラッチばねが緩んで前記予備搬送
ローラへの駆動伝達を遮断することを特徴とする。
【0015】
【作用】駆動源により駆動力が駆動切換手段に伝達され
ると、予備搬送ローラが回転してシート材載置台上のシ
ート材が給送される。上記駆動切換手段を介して分離ロ
ーラが回転し分離部材と協働して、予備搬送ローラによ
り給送されたシート材を1枚ずつ分離する。
【0016】3連クラッチと分離ローラと予備搬送ロー
ラとを異なる平行な軸上に配置したので、駆動切換手
段、予備搬送ローラ及び分離ローラの支軸を支持する軸
支持部の距離を短縮することができる。
【0017】分離ローラの支軸及びギアと、予備搬送ロ
ーラの支軸及びギアと、3連クラッチの予備搬送ギア及
び予備搬送ギア軸と、分離ギア及び分離ギア軸とを、そ
れぞれ一体形成したことにより、給紙装置の部品点数部
が低減されて装置が低コストになる。
【0018】上記支軸の軸支持部は摺動部材により構成
されており、これにより、軸受部材が不要となり装置が
低コストになる。
【0019】
【実施例】〈実施例1〉 まず図1、図2を参照して、本発明が適用可能な画像形
成装置としてのファクシミリ装置全体の概略を説明す
る。
【0020】図1、図2において、1は装置本体、2は
装置本体1の上面カバーに原稿(シート材)Sを複数枚
積載することができるように構成された原稿載置台、3
は原稿Sの画像情報を読取る画像読取部、4はレーザー
ビームプリンタからなる記録部、5は原稿搬送部、6は
原稿押圧部、7は密着型イメージセンサ、8は原稿排紙
トレイ、9はレーザースキャナ、10は画像形成部、1
1はカセット給紙部、12は記録紙排紙トレイ、13は
MP(マルチ記録紙)カセット、14は開閉蓋、16は
上原稿ガイド、17は重り用軸、18は原稿押え板、1
9は下原稿ガイド、20は画像読取部と記録部の仕切
部、21はファクシミリ装置の制御部、22(図2)は
ハンドセット、23は搬送ガイド、24は操作部、25
は表示部、26はファクシミリ装置の動作状態を示すタ
リーランプ、28はライトカバー、29はMPカセット
センサ、30はMP分離部である。
【0021】画像読取部3は、原構載置台2上に積載し
た原稿Sを予備搬送ローラ5bと圧接した予備搬送押圧
片5aとで搬送し、分離ローラ5dと摩擦片5cとで1
枚ずつ分離する。さらに、給紙ローラ5fと押圧ばね5
kにより押圧された給紙コロ5e等で密着型イメージセ
ンサ7に搬送し、原稿押圧部6で重り用軸17、原稿押
え板18により原稿Sを密着型イメージセンサ7に押圧
して密着させつつ原稿Sの画像情報が読取られる。そし
て、原稿Sは、排紙ローラ5hと押圧ばね5kにより押
圧された排紙コロ6gによって原稿排紙トレイ8に排出
されるようになっている。この間、原稿Sは上原稿ガイ
ド16と下原稿ガイド19によりガイドされる。
【0022】原稿載置台2には、原稿Sの搬送方向と直
角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なスライダ2
aが設けられていて、前記スライダ2aによって原稿載
置台2上に積載された原稿Sの両サイドを揃えることが
できるようになっている。また、原稿Sが長尺原稿の場
合は、延長原稿トレイ2bを開くことによって、原稿S
の後端部が原稿載置台2からはみ出して垂れ下がること
を防止することができる。
【0023】記録部4は、制御部21から出力されるの
画像信号に基づいて、レーザースキャナ9のレーザービ
ーム発振器9aから変調信号を射出し、この変調ビーム
をポリゴンミラー9bによって画像形成部10の感光体
ドラム10aに走査光を照射して、感光体ドラム10a
表面に画像情報を形成し、カセット給紙部11またはM
Pカセット部13から画像形成部10に給送された記録
紙S’に画像情報を転写して定着した後、記録紙積載ト
レイ12に排紙するようになっている。
【0024】感光体ドラム10aは、1次帯電器10b
と現像ローラ10cとクリーニングローラ10dと共
に、記録カートリッジ10e内に一体に組込まれてい
て、装置本体1に対して着脱自在に構成されている。感
光体ドラム10aの表面は、1次帯電器10bにより均
一に帯電され、その表面にポリゴンミラー9bから走査
光が折り返しミラー9cで反射して照射されると潜像が
形成され、この潜像が現像ローラ10cから供給される
トナーによって顕像化されるようになっている。
【0025】画像形成部10の感光体ドラム10a周辺
部には転写帯電器10fが配置されており、感光体ドラ
ム10aよりも下流側の記録紙搬送経路に熱定着器10
g、排紙ローラ10hが配置されている。
【0026】記録紙S’は、転写帯電器10fで感光体
ドラム10a表面に形成されたトナー像を転写された
後、搬送ガイド23に沿って搬送され、熱定着器10g
でトナー像を定着されて、排紙ローラ10hにより記録
紙排紙トレイ12に排出されるようになっている。
【0027】MPカセット部13は、装置本体1の中央
やや下側に配設されている。MPカセット13aに積載
された記録紙S’は、圧接部材13bによりMP中板1
3cが上方に回動させられることによってMP分離ロー
ラ30aに圧接され、MP分離パッド30bによって一
枚ずつ分離され(摩擦片分離方式)、MP分離ベース3
0cに沿つて搬送される。さらに記録紙S’は、搬送ロ
ーラ28aと、ライトカバー28に配置されたカバー側
Uターンガイド28bと、装置本体1側に配置された本
体側Uターンガイド28cによって反転される。
【0028】給送中の記録紙S’は、レジストセンサ2
8dにより先端位置を検知され、感光体ドラム10aに
形成されたトナー像の先端と記録紙S’の先端が一致す
るように給紙し、画像出力タイミングを合わされた後、
転写帯電器10fと感光体ドラム10aとの間に搬送さ
れる。感光体ドラム10aの画像は、MPカセット13
aに積載された記録紙S’の下面側に記録される。
【0029】記録紙S’は、記録紙サイズに合わせて移
動可能に装着されたMP規制板13dによって側端面及
び後端面が規制されて、斜行や不送りが発生しないよう
になっている。記録紙S’のサイズや有無は、MPカセ
ットセンサ29により検知される。記録紙積載可能枚数
は100枚であり、装置本体1に向かって左側面に引き
出されるように構成されている(サイドローデイング方
式)。また、積載可能な記録紙サイズはA4、レター
(LTR)、リーガル(LGL)の3種類である。
【0030】カセット給紙部11は、装置本体1の底部
下面にカセット給紙部11の天板11hが接するように
配設されており、天板11hの上面は装置本体1の底板
になっている。給紙カセット11aに積載された記録紙
S’は、中板11eが中板ばね11fによって上方に付
勢され、半円状の給紙ローラ11bと、一対の分離爪1
1dによって1枚ずつ分離し(爪分離方式)、この分離
された記録紙S’は、カセット搬送ローラ対11cによ
り搬送され、MP分離ベース30cと通紙ガイドの間を
通過して、搬送ローラ28aと、ライトカバー28に配
置されたカバー側Uターンガイド28bと、装置本体1
側に配置された本体側Uターンガイド28cによって反
転される。
【0031】ここからは、前述のMPカセット部13か
らの給紙と同じである。両カセット部11、13からの
紙パスは、搬送ローラ28aの直前で合流する。画像は
給紙カセット11aに積載された記録紙S’の下面側に
記録される。
【0032】カセット11aは、記録紙積載可能枚数は
500枚であり、装置本体1に対して前面に引き出され
るように構成されている(フロントローディング方
式)。カセット11aに積載可能な記録紙サイズは、A
4、レター、(LTR)の2種類である。
【0033】また、カセット給紙部11は、オプション
として装置本体1に分離、結合可能になっており、装置
全体の記録紙積載可能枚数は、100枚から600枚ま
で変更することが可能になっている。
【0034】装置本体1には、カートリッジカバー14
が開閉可能に設けられていて、カートリッジカバー14
を開くことによって記録カートリッジ10eを装置本体
1の外に引出して交換できるようになっている。上記カ
ートリッジカバー14には、インターロック機構が備わ
っており、カートリッジカバー14が開いているか、記
録カートリッジ10eが装置本体1にセットされていな
い場合は、記録部4が動作しないようになっている。
【0035】記録カートリッジ10eに設けられたドラ
ム感光防止シャッター10iは、記録カートリッジ10
eの装置本体1へのセットと連動するようになってお
り、カートリッジカバー14を開いて、記録カートリッ
ジ10eを装置本体1にセットした時にシャッター10
iが開き、記録カートリッジ10eを装置本体1から取
り出した時にシャッター10iが閉じることで、感光体
ドラム10aの不必要な感光を防止するようになってい
る。
【0036】仕切部20は、画像読取部3と記録部4を
分離するダクトとなっており、ここに図示しないファン
によって空気を流すことによって、記録部4から発生し
た熱により画像読取部3が悪影響を受けたり、記録紙
S’から蒸散した水蒸気が結露して記録紙S’上に滴下
することを防いでいる。
【0037】密着型イメージセンサ7は、光源としての
LEDアレイから原稿Sの画像情報面に光を照射し、画
像情報面を反射した反射光を、セルフォックレンズでセ
ンサ素子に結像して、画像情報を読取るものである。
【0038】次に、図3ないし図5により、画像読取部
の予備搬送ローラ5bと分離ローラ5dの駆動系を説明
する。
【0039】駆動源501の出力ギア501aの駆動力
は、2段ギア511a、511bを介して、2段ギア5
12a、512bに伝達される。ギア512bの回転力
は、給送ローラ5fと一体のギア515、アイドルギア
516、排紙ローラ5hにそれぞれ伝達されている。ま
た、上記2段ギア512aは、伝達軸503と一体のギ
ア513に伝達されており、この伝達軸503の他端に
固定されている伝達ギア503aは、支持フレーム55
0と一体の支持部材521、522に支持されたアイド
ルギア504に噛合している。
【0040】3連クラッチ(駆動切換手段)505の支
軸520、525は、支持部材521、支持部材523
により回転自在に支持されており、上記アイドルギア5
04は、3連クラッチ505の入力ギア505bに噛合
している。上記軸525と一体の予備搬送ギア505e
は、支軸530と一体のギア529に噛合しており、こ
のギア529は予備搬送ローラ5bが一体的に構成され
ていて、支持フレーム550固設された支持部材52
6、527に回転自在に支持されている。上記支軸53
0の切欠き部(図6)には、基部を支持フレーム550
側に固定されている位置決め板ばね506の自由端が圧
接している。
【0041】3連クラッチ505の一部をなす分離ギア
505dは、支軸533と一体のギア535に噛合して
おり、上記支軸533は分離ローラ5dと一体構成され
ていて、支持フレーム550に固着された支持部材53
1、532により回転自在に支持されている。
【0042】駆動源501からの駆動は、ギア列502
へ伝達され、さらに伝達軸503へ伝達される。伝達軸
503に伝達された駆動はアイドラギア504を介し
て、予備搬送ローラ5bへの駆動の伝達・非伝達の切り
換えを行う3連クラッチ505ヘ伝達される。
【0043】伝達軸503とアイドラギア504と3連
クラッチ505は、上述したように図3、図4のように
配置されている。アイドラギア504が伝達軸503か
らの駆動伝達時に受ける力F1と、3連クラッチ505
側の負荷によって受ける力F2の両方ともが、下方向に
受けるようになっている。
【0044】このため、アイドラギア504の軸を上方
向に固定する必要がなく、アイドラギア504は落とし
こむだけで組み上がるよう構成されている。また、伝達
軸503とアイドラギア504は、軸とギアを一体で形
成し、かつ、材質に摺動材を使用して、軸受けを使用せ
ずに軸部を直接支持部材で支持している。これにより、
部品点数が低減されている。
【0045】次に、3連クラッチ505を図3、図5に
より説明する。
【0046】3連クラッチ505は、クラッチばね50
5aと、入力ギア505bと、連結コロ505cと、分
離ギア505dと、予備搬送ギア505eとから構成さ
れている。
【0047】入力ギア505bと連結コロ505cは回
転自在となっており、連結コロ505cと予備搬送ギア
505eは固定されている。また、分離ギア505dと
予備搬送ギア505eは回転自在になっている。クラッ
チばね505aは、入力ギア505b、連結コロ505
c、分離ギア505dに巻き付けられている。
【0048】アイドラギア504からの駆動は、3連ク
ラッチ505の入力ギア505bに伝達される。入力ギ
ア505bに伝達された駆動は、分離ギア505dと予
備搬送ギア505eにより分離ローラ5dと予備搬送ロ
ーラ5bにそれぞれ伝達される。分離ギア505dのク
ラッチばね505aの巻き付け部の直径は、入力ギア5
05bと連結コロ505cのクラッチばね505aの巻
き付け部の直径よりも、大きくなっている。
【0049】ここで、3連クラッチ505の動作を説明
する。
【0050】分離ギア505dが、入力ギア505bよ
り低速で回転している場合は、クラッチばね505aは
締まり、連結コロ505cと分離ギア505dに駆動が
伝達される。分離ギア505dが、入力ギア505bよ
り高速で回転している場合は、クラッチばね505aが
緩む。
【0051】この際、前述のように連結コロ505cの
巻き付け部直径が分離ギア505dの巻き付け部直径よ
り小さいので、連結コロ505cにクラッチばね505
aが巻き付かず駆動は切れる。これにより、分離ローラ
5dと予備搬送ローラ5bへの駆動の伝達・非伝達の切
り換えが行なわれる。
【0052】また、3連クラッチ505と分離ローラ5
dと予備搬送ローラ5bとは、図3図6のように、違う
軸上に配置されている。これにより、その軸支持部の間
隔は従来より短くなり、軸の強度が従来より小さくて済
む。そこで、金属軸からモールド軸へ変え、材料代を安
くしている。また、軸の材料にモールドを使用している
ため、入力ギア505b・分離ギア505d・予備搬送
ギア505eは、軸とギアとコロを、分離ローラ5d・
予備搬送ローラ5bは、軸とギアとローラコアを一体で
形成して、1部品として部品点数を減らしている。ま
た、材質に摺動材を使用し軸受けを使用せずに軸部を直
接支持部材で支持し、さらに部品点数を減らしている。
【0053】3連クラッチ505と、分離ローラ5d
と、予備搬送ローラ5bとが、違う軸上に配置されてい
ることにより、3連クラッチ505と、分離ローラ5d
と、予備搬送ローラ5bとを、独立に交換することが可
能となっている。
【0054】3連クラッチ505と、分離ローラ5d
と、予備搬送ローラ5bは、図3、図5のように、軸支
持フレーム550のくぼみ部を、結合操作の間少し弾性
変形させ相手部品の突起部に入れ結合させる方法(以
下、バッチン止めと呼ぶ)で軸固定支持されるようにな
っている。これにより、装置の組立性を良くし、かつ、
他の軸固定部材(例えば軸受)が不要となっている。
【0055】予備搬送ローラ5bは、図3、図6のよう
に二方に面取りのある形状をしており、その回転角度に
より、予備搬送ローラ5bが下原稿ガイド19より飛び
出さなくなっている。予備搬送ローラ5bの支軸530
(コア)の一部にも、図6に示すように二方に面取りが
してあって、位置決め板ばね506により押圧されてい
て、予備搬送ローラ5bに駆動が伝わらない場合に予備
搬送ローラ5bが下原稿ガイド19より飛び出さない位
置で固定されるようになっている。
【0056】従来の予備搬送ローラ5bにおいては、図
10のように予備搬送ローラ5bのコアは四角い断面形
状で位置を決めていた。このため、予備搬送ローラ5b
が下原稿ガイド19より飛び出した位置で固定される事
があった(図10(b))。これにより、予備搬送ロー
ラ5bが下原稿ガイド19より飛び出したままシートが
給紙され、ローラが摩耗したり、あるいは、予備搬送押
圧片5aと圧接した予備搬送ローラ5bにより、シート
に押圧が加わりシート同士の摩擦力が常に加わり重送・
連送等の分離不良を起こすことがあった。
【0057】これに対し、本実施例においては、予備搬
送ローラ5bのコアの位置決め形状を、四角い断面形状
から、二方に面取りした形状にしたことにより、上記の
問題点が防止されている。
【0058】次に、画像読取部3の駆動系の動作の詳細
を述べる。
【0059】原稿読取開始されると、駆動源501か
ら、予備搬送ローラ5bと分離ローラ5dに駆動が伝達
され、原稿Sを1枚ずつ給送ローラ5fへ、分離搬送す
る。この際、予備搬送ローラ5bの周速は、分離ローラ
5dの周速より低速となっている。これは、予備搬送ロ
ーラ5bの周速が分離ローラ5dの周速より、高速であ
ると、原稿が予備搬送ローラ5bと分離ローラ5dの間
でゆがみ、原稿ジャム等の搬送不良となることを防ぐた
めである。
【0060】給送ローラ5fの周速は、分離ローラ5d
の周速より高速となっている。原稿Sが給送ローラ5f
で搬送されると、分離ローラ5dは原稿Sに引きずられ
原稿Sと等速で回転する。この際、分離ローラ5dは、
駆動系より伝達される速度より高速で回転することとな
り、分離ローラ5dから3連クラッチ505の分離ギア
505dへ、入力ギア505bよりも高速の回転が伝達
される。
【0061】そこで、クラッチばね505aが緩み、連
結コロ505cと分離ギア505dの駆動は切れる。こ
れにより、予備搬送ローラ5bへの駆動が切れる。駆動
が切れた予備搬送ローラ5bは、原稿Sに引きずられ位
置決めばね506によりローラが飛び出ない位置で固定
される。
【0062】給送ローラ5fにより搬送された原稿Sの
後端が、分離ローラ5dから抜けると、分離ローラ5d
は停止し、3連クラッチ505の分離ギア505dが停
止する。ここで、駆動源501からは、入力ギアに駆動
が伝達されており、分離ギア505dは、入力ギア50
5bよりも低速で回転することになる。そこで、クラッ
チばね505aは締まり、連結コロ505cと分離ギア
505dに駆動が伝達される。これにより、予備搬送ロ
ーラ5bと分離ローラ5dに駆動が伝達され、次の原稿
Sの分離搬送が開始される。
【0063】〈実施例2〉 本発明の実施例2を図7に示す。
【0064】駆動源701の駆動は、2段ギア711、
2段ギア712を介してギア713に伝達され、2段ギ
ア712に伝達されるもうひとつのギアと一体の伝達軸
703を介して伝達ギア703aに伝達されている。7
04はアイドルギア、705bはアイドルギア704に
噛合している入力ギアであり、3連クラッチ705の一
部を構成している。705eは予備搬送ギア、706は
予備搬送ローラ5bの位置決め板ばねを示している。
【0065】本実施例2においても前記実施例1と同様
に、軸支持フレーム550と一体の支持部材を摺動材と
している。
【0066】また、駆動源701及びギア列702を含
む駆動系は、シート材Sの通紙方向に対して左側に配置
している。
【0067】これにより、密着型イメージセンサ7の駆
動基板720と、制御基板730とを、最短距離で結ぶ
事ができ、ノイズ等の電気的障害を最小に押さえる事が
でき、ケーブルの束線処理も単純になる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、3連クラッチと分
離ローラと予備搬送ローラとを異なる平行な軸上に配置
することにより、 (1)軸支持部の間隔を短くでき、軸の強度が不要とな
り、軸の材質をモールド等の金属軸と違うものとでき、
大幅にコストが安くできる。 (2)分離ローラと3連クラッチと予備搬送ローラとが
独立になり、部品の交換時に部品代が安くなる、あるい
は、部品交換性が飛躍的に向上する。 (3)分離ローラの支軸及びギアと、予備搬送ローラの
支軸及びギアと、3連クラッチの予備搬送ギア及び予備
搬送ギア軸と、分離ギア及び分離ギア軸とを、それぞれ
一体形成したので、部品点数が減り、部品代が安くな
り、かつ、組立性が向上する。
【0069】以上により、低コストで、サービス性・組
立性が良好な給紙装置を実現することができる。
【0070】更に、軸あるいは軸支持部を摺動材とする
ことにより、転がり軸受け部材が不要となり、部品点数
が減り、部品代が安くなり、かつ、組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置が適用可能の画像形成装置と
してファクシミリの全体図
【図2】同じくファクシミリの斜視図
【図3】同じく給紙装置の要部及び駆動系の斜視図
【図4】同じく駆動系のギア部の正面図
【図5】同じく給紙駆動系の平面図
【図6】同じく予備搬送ローラ部の側面図
【図7】本発明の実施例2に係る給紙駆動系の斜視図
【図8】従来の給紙装置に係る給紙駆動系の平面図
【図9】同じく(a) は図9における左側面図、(b) は右
側面図
【図10】同じく予備搬送ローラ部の側面図
【符号の説明】
S 原稿(シート材) S’ 記録シート 1 画像形成装置本体 2 原稿載置台(シート材載置台) 3 画像読取部 5 原稿搬送部 5a 位置決め用の板ばね(押圧手段) 5b 予備搬送ローラ 5c 摩擦片 5d 分離ローラ 5f 給送ローラ 5h 排紙ローラ 7 イメージセンサ(画像読取部) 501 駆動源 502 ギア列 503 伝達軸 503a 伝達ギア 504 アイドルギア 505 3連クラッチ(駆動切換手段) 505a クラッチばね 505b 入力ギア 505c 連結コロ 505d 分離ギア 505e 予備搬送ギア 506 位置決め板ばね(押圧手段) 520 支軸 521,522,523 支持部材 525 支軸 526,527 支持部材 529 ギア 530 支軸 531,532 支持部材 533 支軸 535 ギア 550 支持フレーム 701 駆動源 702 ギア列 703 伝達軸 704 アイドルギア 705 3連クラッチ(駆動切換手段) 705b 入力ギア 705d 分離ギア 705e 予備搬送ギア 706 位置決め用の板ばね(押圧手段) 720 駆動基板 730 制御基板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシート材を積載するシート材載
    置台と、該シート材載置台上のシート材を1枚ずつ分離
    するための分離ローラ及び分離部材とからなる分離給送
    手段と、 前記シート材を前記分離給送手段へ搬送するための予備
    搬送ローラ及び該予備搬送ローラにシート材を押圧する
    押圧手段とからなる予備搬送手段と、 前記分離ローラ及び前記予備搬送手段への駆動源からの
    駆動の伝達・非伝達を切り換えるための駆動切換手段
    と、 を有する給紙装置において、 前記駆動切換手段が、入力ギア、連結コロ、該連結コロ
    に固定された予備搬送ギア軸と予備搬送ギア、分離ギア
    と分離ギア軸を同軸上に配置し、各ギア軸及び連結コロ
    にクラッチばねを巻き付けた構成の3連クラッチであ
    り、 前記予備搬送ローラの支軸に設けたギアを前記予備搬送
    ギアに噛合させ、前記分離ローラの支軸に設けたギアを
    前記分離ギアに噛合させることにより、前記3連クラッ
    チと前記分離ローラと前記予備搬送ローラとを異なる平
    行な軸上に配置し、 前記分離ローラの前記支軸及びギアと、前記予備搬送ロ
    ーラの前記支軸及びギアと、前記3連クラッチの前記予
    備搬送ギア及び予備搬送ギア軸と、前記分離ギア及び分
    離ギア軸とを、それぞれ一体形成したことを特徴する給
    紙装置。
  2. 【請求項2】 前記支軸の軸支持部を、摺動部材とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記分離ローラの下流側に該分離ローラ
    よりも速い周速で回転する給送ローラを配置し、前記
    送ローラによりシート材が搬送されて前記分離ローラが
    シートに連れ回りしたときに前記3連クラッチの前記
    分離ギアが前記入力ギアからの回転よりも速く回転する
    ことにより前記クラッチばねが緩んで前記予備搬送ロー
    ラへの駆動伝達を遮断することを特徴とする請求項1に
    記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の
    給紙装置と、該給紙装置から送り出されたシート材に画
    像を形成する画像形成手段とを、とを有することを特徴
    とする画像形成装置。
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