JP3233876B2 - パーマネントウェーブ用第1剤 - Google Patents

パーマネントウェーブ用第1剤

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JP3233876B2 JP20239197A JP20239197A JP3233876B2 JP 3233876 B2 JP3233876 B2 JP 3233876B2 JP 20239197 A JP20239197 A JP 20239197A JP 20239197 A JP20239197 A JP 20239197A JP 3233876 B2 JP3233876 B2 JP 3233876B2
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聡 小川
洋 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーマネントウェーブ
用第1剤に関し、さらに詳しくは、パーマネントウェー
ブ処理時の施術者の手指の炎症やパーマネントウェーブ
処理を施術されている人の頭皮の炎症を低減したパーマ
ネントウェーブ用第1剤に関する。
【0002】
【従来の技術】パーマネントウェーブ用剤による毛髪の
パーマネントウェーブ処理は、チオグリコール酸または
その塩、システインまたはその塩などからなる還元剤
と、アンモニア、モノエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンなどのアルカリ剤を含有し、さらに必要に応じ
て、湿潤剤、界面活性剤、安定化剤などを適宜含有する
パーマネントウェーブ用第1剤を毛髪に塗布し、該毛髪
をロッドなどに巻き付け、その状態で毛髪の構成タンパ
ク(蛋白)であるケラチン中のシスチンのジスルフィド
結合を上記還元剤で還元開裂し、ついで臭素酸ナトリウ
ム、過酸化水素などの酸化剤を主成分とするパーマネン
トウェーブ用第2剤により、新たな位置でジスルフィド
結合を再形成させ、ウェーブを固定化させることによっ
て行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにパーマネ
ントウェーブ用第1剤はアルカリを含有しているため、
パーマネントウェーブ処理時に施術者の手指やパーマネ
ントウェーブ処理を施術されている人の頭皮がアルカリ
によって炎症を起こすという問題がある。それを避ける
ためには、アルカリを用いないようにすることも考え得
られるが、アルカリを適量使用しないと、還元剤による
還元作用が充分に進行せず、そのためウェーブ形成が非
常に困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな従来技術における問題点を解決するため鋭意研究を
重ねた結果、ゲンチアナエキスをパーマネントウェーブ
用第1剤に含有させるときは、アルカリによる炎症の発
生を抑制することができ、パーマネントウェーブ処理時
の施術者の手指の炎症やパーマネントウェーブ処理を施
術されている人の頭皮の炎症を低減できることを見出
し、本発明を完成するにいたった。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いるゲンチアナ
エキスはゲンチアナ〔Gentiana Iutea
Linne(Gentianaceae)〕の根および
根茎から水で抽出して得られるもので、通常、エタノー
ルを含んだ水性液の状態で製品化され、その一例は化粧
品原料基準外成分規格1993に規定されている。
【0006】本発明は、このゲンチアナエキスがパーマ
ネントウェーブ用第1剤中で他の薬剤による影響を受け
ることなく、アルカリによる皮膚の炎症を抑制する作用
を発揮することを見出し、パーマネントウェーブ処理時
における施術者の手指の炎症やパーマネントウェーブ処
理を施術されている人の頭皮の炎症を低減することがで
きることを見出したのである。
【0007】このゲンチアナエキスのパーマネントウェ
ーブ用第1剤中の含有量としては、固形分で0.004
〜0.5重量%、特に0.04〜0.1重量%が好まし
い。ゲンチアナエキスの含有量が上記範囲より少ない場
合は、アルカリによる炎症を抑制する効果が低下し、ゲ
ンチアナエキスの含有量が上記範囲より多い場合は、含
有量の増加に伴う効果の増加が少なくなり、コスト高に
なる上に製品を茶色に着色させるおそれがる。
【0008】本発明のパーマネントウェーブ用第1剤
は、上記ゲンチアナエキスを含有させる以外は、従来と
同様の方法によって調製することができる。たとえば、
チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウムなど
のチオグリコール酸塩、システイン、システイン塩酸塩
などのシステイン酸塩が還元剤として用いられ、炭酸水
素アンモニウム、アンモニア水、トリエタノールアミ
ン、モノエタノールアミンなどのアルカリ剤を用いて還
元剤の作用が適正に発揮されるようにpHが調整され
る。
【0009】また、本発明のパーマネントウェーブ用第
1剤には、上記ゲンチアナエキスの効果を阻害しない範
囲で、他の成分を適宜添加することができる。そのよう
な成分としては、たとえば、アニオン性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤などの各種界面活性剤、カラギーナン、キサンタ
ンガム、各種アルキロールアミドなどの増粘剤、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセ
リンなどの湿潤剤、パラフィン、脂肪酸エステル、動植
物油などの油脂類、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、オレイルアルコールなどの高級アルコール、コ
ラーゲン、ケラチン、絹、大豆タンパク、小麦タンパク
などの動植物由来のタンパク質の加水分解物やその誘導
体、キレート剤、香料などが挙げられる。
【0010】本発明においては、ゲンチアナエキスをパ
ーマネントウェーブ用第1剤に含有させるが、このゲン
チアナエキスはパーマネントウェーブ用第2剤に含有さ
せることもでき、本発明のパーマネントウェーブ用第1
剤を使用する際に、第2剤にもゲンチアナエキスを含有
させておくと、パーマネントウェーブ処理の施術者の手
指の炎症やパーマネントウェーブ処理を施術されている
人の頭皮の炎症をより一層低減させることができる。
【0011】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、濃度を示す%は重量%である。
【0012】実施例1および比較例1 表1に示す組成で実施例1および比較例1のパーマネン
トウェーブ用第1剤を調製し、第2剤としては7%臭素
酸ナトリウム水溶液を調製した。なお、表1中に示す各
成分の配合量は重量基準によるものである。また、配合
成分で純分でないものについては、その濃度を成分名の
末尾にカッコ(括弧)書きで示すが、ゲンチアナエキス
については固形分で示す。
【0013】
【表1】
【0014】上記のように調製した実施例1および比較
例1のパーマネントウェーブ用第1剤の皮膚に対する刺
激性を調べた。その試験方法および試験結果は次の通り
である。
【0015】試験方法:日本種白色家兎の雄性約2.5
kgの背部を電気バリカンおよび電気シェーバーにより
刈り毛および剃り毛した後、その2cm×2cmの皮膚
面に試料のパーマネントウェーブ用第1剤をそれぞれ5
0mgずつ別々に塗布し、24時間放置後、ぬるま湯に
浸した布でパーマネントウェーブ用第1剤を除去した。
除去後、24時間経過後の皮膚の状態を肉眼で観察し、
次の評価基準により評価した。
【0016】皮膚の状態の評価基準: 紅斑と痂皮形成 紅斑なし………………………………………………………………………0 非常に軽度な紅斑(かろうじて識別できる)……………………………1 はっきりした紅斑……………………………………………………………2 中等度ないし高度紅斑………………………………………………………3 高度紅斑(beet redness)からわずかな痂皮の形成 (深部損傷)まで……………………………………………………………4
【0017】 浮腫形成 浮腫なし………………………………………………………………………0 非常に軽度の浮腫(かろうじて識別できる)……………………………1 軽度浮腫(はっきりした膨隆による明瞭な縁が識別できる)…………2 中等度浮腫(約1mmの膨隆)……………………………………………3 高度浮腫(1mm以上の膨隆と暴露範囲をこえた広がり)……………4
【0018】上記評価は5人のパネルにより行い、結果
はその平均値で第2表に示す。上記評価基準より明らか
なように、評点が低いほど、パーマネントウェーブ用第
1剤の皮膚に対する刺激性が低いことを示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2に示す結果から明らかなように、実施
例1のパーマネントウェーブ用第1剤は、比較例1のパ
ーマネントウェーブ用第1剤より、評点が低く、ゲンチ
アナエキスの添加により皮膚に対する刺激性が低減され
ることが明らかにされていたこれは実施例1のパーマネ
ントウェーブ用第1剤に含有させたゲンチアナエキスが
アルカリにより皮膚の炎症を抑制する作用を有すること
によるものと考えられる。
【0021】上記のように、パーマネントウェーブ用第
1剤の皮膚への刺激性を調べるにあたって、兎(ウサ
ギ)の皮膚に対して試験を行ったのは、人体を試験対象
にすることができないことによるものであるが、上記兎
に対する試験結果から、実施例1のパーマネントウェー
ブ用第1剤がパーマネントウェーブ処理時における施術
者の手指の炎症やパーマネントウェーブ処理を施術され
ている人の頭皮の炎症を低減することが推測できる。
【0022】つぎに、上記実施例1および比較例1のパ
ーマネントウェーブ用第1剤のそれぞれに対し、6%臭
素酸カリウム水溶液からなるパーマネントウェーブ用第
2剤を組み合わせて用い、通常の方法でパーマネントウ
ェーブ処理を行ったことのない女性の毛髪にに対してパ
ーマネントウェーブ処理を実施したところ、ウェーブ効
率、ウェーブ保持率とも、両者の間に大きな差がなく、
ゲンチアナエキスを含有させたことによる性能低下は認
められなかった。
【0023】すなわち、パーマネントウェーブを行った
ことのない女性の毛髪(長さ約17cm)を0.5g秤
量し、その一端を束ねて毛束とし、それらの毛束を5%
ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、室温にて自然
乾燥し、試料毛束とする。
【0024】つぎに、上記毛束に実施例および比較例の
パーマネントウェーブ用第1剤をそれぞれ1ミリリット
ルずつ塗布した後、直径10mmのプラスチック製ロッ
ドに巻き付け、36℃にて15分間放置し、洗浄した
後、上記第2剤を1ミリリットルずつ塗布し、常温にて
15分間放置した後、水洗し、ロッドから毛束をはず
す。
【0025】上記パーマネントウェーブ処理後の毛束の
一端をパネルに固定して垂らし、ウェーブの平均波長L
を求め、その平均波長Lとロッドの直径(10mm)と
から下記の式により、ウェーブ効率を求める。
【0026】
【0027】つぎに、上記パーマネントウェーブ処理後
の毛束の一端に重さ9.5gの錘りを付け、40℃、相
対湿度80%の雰囲気中に10日間放置した後、毛束か
らおもりをはずし、上記と同様にウェーブ効率を調べ、
この10日後のウェーブ効率と前記パーマネントウェー
ブ処理直後のウェーブ効率とから、下記の式によりウェ
ーブ保持率を調べる。
【0028】
【0029】上記のようにして求めたウェーブ効率およ
びウェーブ保持率を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】表3に示すように、実施例1と比較例1と
の間にウェーブ効率、ウェーブ保持率とも大きな差がな
く、ゲンチアナエキスを含有させたことによるパーマネ
ントウェーブ用第1剤としての性能低下は認められなか
った。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、パー
マネントウェーブ処理時の施術者の手指の炎症やパーマ
ネントウェーブ処理を施術されている人の頭皮の炎症を
低減できるパーマネントウェーブ用第1剤を提供するこ
とができた。
フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会 社ミルボン内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤およびアルカリ剤を含有するパー
    マネントウェーブ用第1剤において、ゲンチアナエキス
    を含有することを特徴とするパーマネントウェーブ用第
    1剤。
  2. 【請求項2】 ゲンチアナエキスの含有量が固形分で
    0.004〜0.5重量%である請求項1記載のパーマ
    ネントウェーブ用第1剤。
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