JPS6148806B2

JPS6148806B2 -

Info

Publication number: JPS6148806B2
Application number: JP56089223A
Authority: JP
Inventors: Shuhei Deguchi; Atsuko Shinkai; Toshiaki Aichi; Yoshio Fujita
Original assignee: Hoyu Co Ltd
Current assignee: Hoyu Co Ltd
Priority date: 1981-06-10
Filing date: 1981-06-10
Publication date: 1986-10-25
Also published as: JPS57206606A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はパーマネントウエーブ用液剤に関する
ものである。更に詳しくは、施術中における施用
液の流れによる不快感がなく、施術者の手荒れを
解消すると共にソフトで弾力性のあるウエーブと
カールが得られるパーマネントウエーブ用液剤に
係わるものである。一般に、コールドパーマネントウエービングは
例えば、チオグリコール酸又はその塩類やＬ―シ
ステイン又はその塩類のようなメルカプト化合物
を主成分とする第１液の毛髪ケラチンに対する還
元作用と、臭素酸塩、過硼酸塩、過酸化水素等の
酸化剤を主成分とする第２液の被還元ケラチン中
システイン残基に対する酸化作用の組合せによつ
て行われる。上記組合せにおいて、通常第１液には還元成分
の毛髪に対するぬれ、浸透作用を促進させるため
の助剤として界面活性剤が配合される。同様に第
２液にも酸化成分の毛髪に対するぬれ、浸透作用
を促進させる目的で同様に界面活性剤が配合され
る。パーマネントウエーブ液は一般に皮膚障害を
招き易いことが知られており、特に第１液の主成
分であるメルカプト化合物はそれ自身でも毛切
れ、抜毛、表皮のかぶれ、剥皮等を起し易い。従
つてこれに更に界面活性剤やアルカリ助剤が配合
されると皮膚に対する障害作用は一層増幅されて
頭皮の炎症、ふけの発生を増加させ、又施術者の
手の荒れや、皮膚かぶれを引き起すのである。本発明者は上述のような従来のパーマネントウ
エーブ液に見られる欠点の解消をめざし種々検討
の結果、界面活性剤の代りに増粘作用を有する助
剤として知られるキサンタンガムを特定量配合す
ることにより、従来のパーマネントウエーブ剤に
みられるような欠点が解消されてしかもソフトで
弾性のあるウエーブとカールが得られることを見
出した。即ち本発明はパーマネントウエーブ用の
メルカプト化合物を主剤とする第１液及び酸化剤
を主剤とする第２液のうちいずれか一方、又は両
液にキサンタンガムを0.05〜6.0％（重量％、以
下同じ）配合してなるパーマネントウエーブ用液
剤を要旨とするものである。本発明を更に説明すると、本発明において界面
活性剤の代りに配合されるキサンタンガムは増粘
特性を有するが界面活性剤にみられるような毛髪
や皮膚に対する浸透性はなく増粘剤として専ら、
化粧品や医薬品等の分野で広く用いられている公
知の助剤である。又、その配合量は第１液、第２
液いずれか一方又は両液合計で0.05〜6.0％好ま
しくは0.1〜3.0％の範囲である。この範囲よりも
配合量が少いと液剤の流れによる施用者に与える
不快感の問題は解決されず、主剤に起因する皮膚
障害は緩和されない。又、逆にこの範囲よりも配
合量が多いと液剤の粘着性が増加し却つて施術が
やりにくくなる。尚キサンタンガムは、キサントモナス菌による
炭化水素の発酵によつて得られる高分子の多糖類
で、精製した後乾燥し粉砕したもので、主として
Ｄ―グルコース、Ｄ―マンノース及びＤ―グルコ
ン酸のナトリウム、カリウム、及びカルシウム塩
からなる多糖類である。本発明における第１液の還元作用をなす主剤の
メルカプト化合物としてはチオグリコール酸、又
はそのアンモニウム塩、モノエタノールアミン
塩、Ｌ―システイン、Ｌ―システインの塩酸塩等
があげられ、コールド方式或いは加温方式のパー
マネントウエーブ施術形式に応じて1.0〜7.0％の
範囲で調製される。尚、第１液にはアンモニア、
苛性アルカリ、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミンのようなPH調節剤のほか、チオ乳酸の
ような補助剤、尿素、ロダンアンモンのような効
果増加剤、キレート剤、香料、グリセリン、ビタ
ミンB₆、パントテン酸、ニコチン酸アミドのよ
うな養毛剤が添加されていてもよく、これらはい
ずれも厚生省告示第280号（昭和43年６月10日）
のパーマネントウエーブ用剤基準に相当するもの
が好ましい。次に第２液の主剤をなす酸化剤の具体例として
は臭素酸塩、過硼酸塩、過酸化水素等があげられ
その配合濃度は３〜15％の範囲で調製されるがそ
の際前記第１液の場合と同様の各種助剤を添加し
てもよいことは勿論である。本発明は以上述べたように還元性のメルカプト
化合物を主成分とする第１液と酸化剤を主成分と
する第２液とから２液型のパーマネントウエーブ
用液剤であつて、第１液及び第２液の各単独に、
又は両液に従来ぬれ、浸透促進剤として配合され
ていた界面活性剤の代りに増粘剤として知られる
キサンタンガムを特定量配合してなることを特徴
とするものであり、これにより、従来品にみられ
た施術中における液の流下によつて施用者に与え
ていた不快感が改善されると共に施術者の手の荒
れ、皮膚のかぶれ等が改善されるといつた効果を
奏するものである。次に本発明を実施例によつて
説明する。実施例１次の処方で調製したチオグリコール酸アンモン
を主剤とする第１液、及び臭素酸ナトリウムを主
剤とする第２液よりなるパーマネントウエーブ液
を用いウエーブ効果の測定を行い第１表のような
結果を得た。 (1) パーマネントウエーブ用第１液＜本発明処方．PH9.20＞チオグリコール酸アンモン 6.0部強アンモニア水 2.0〃キサンタンガム 0.15〃精製水 91.85〃＜対照処方1.PH9.20＞チオグリコール酸アンモン 6.0部強アンモニア水 2.0〃セタノール 0.2〃ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.7〃ラウリル硫酸ナトリウム 0.05〃精製水 91.05〃＜対照処方2.PH9.20＞チオグリコール酸アンモン 6.0部強アンモニア水 2.0〃オレイルアルコール 0.1部〃モノオレイン酸ポリエチレングリコール 0.2〃ポリオキシエチレンラノリン 0.1〃塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2〃精製水 91.4〃 (2) パーマネントウエーブ用第２液＜本発明処方．PH6.5＞臭素酸ナトリウム 6.0部キサンタンガム 0.2〃精製水 93.8〃＜対照処方A.PH6.5＞臭素酸ナトリウム 6.0部ヤシ油 0.2〃ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.4〃モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン
0.6〃塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3〃精製水 92.5〃＜対照処方B.PH6.5＞臭素酸ナトリウム 6.0部セタノール 0.3〃オレイルアルコール 0.1〃モノラウリン酸ポリエチレングリコール 0.05〃ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.3〃ラウリル硫酸ナトリウム 0.05〃精製水 93.2〃 (3) ウエーブ効果の測定 (イ) 試料の調製６ケ月間パーマをかけず、のびきつている
長さ約15cmの女性の毛髪20本を１束として、
ラウリル硫酸ナトリウム１％水溶液で洗滌
し、室温にて自然乾燥し供試々料とした。 (ロ) 測定法供試々料をプラスチツク製の測定用くしに
ジグザグ巻きにして固定しキルビーの方法
（プロシーデイングス．オブ．ザ．サイエン
テイフイツク．セクシヨン第26巻12頁．1956
年）に従つて前記処方の第１液を充分塗布
し、37℃にて10分間放置し、水洗いしたの
ち、前記処方の第２液を充分塗布し、常温に
て15分間放置したのち水洗後、測定用くしか
ら供試々料をはずし、ウエーブ効果を測定し
た。

【表】以上の結果から本発明品は界面活性剤を配合し
た従来品に較べてウエーブ効果において何等遜色
がないことが明らかである。実施例２実施例１に示す本発明処方のパーマネントウエ
ーブ第１液及び第２液について下記指間滴下法に
より手荒れテストを行い、目視観察により評価
し、第２表のような結果を得た。なお比較のため
対照処方の第１液及び第２液について行つた結果
を併記する。指間滴下法によるテスト男女各３名計６名を１群とし、計３群を作る。
予め被検者の左右いずれかの指間部３ケ所（第
２、３指間、第３、４指間、第４、５指間）を精
査し、何等皮膚に異常がないことを確認した後、
指間部に定流量ポンプにより0.7ml／分の割で、
10分間第１液を滴下し、５分間放置し、約40℃の
温湯で15秒間軽く洗う。次に続いて同じ指間部に
定流量ポンプにより07ml／分の割で10分間第２液
を滴下し、５分間放置し、約40℃の温湯で15秒間
洗い、タオルドライする操作を１日２回（午前及
び午後１回）中に２日間の休みをおいて前後各３
日間ずつ、計６日間にわたつて行い、テストを行
わない手と比較し手の荒れの程度を観察する。

【表】上記結果から明らかなとおり、本発明の第１
液、及び第２液を使用した場合施術者の手荒れが
顕著に防止されることが認められる。比較例２キサンタンガム以外の増粘剤（CMC.トラガン
トゴムを用いたパーマネントウエーブ用第１剤に
ついての指間滴下法による手荒れテストを行なつ
た。なお、テスト方法および、判定は実施例２と
同一の方法で行なつた。＜比較処方１，PH9.25＞チオグリコール酸アンモン 6.0部強アンモニア水 2.0 CMCナトリウム 0.15 精製水 91.85 ＜比較処方２，PH9.20＞チオグリコール酸アンモン 6.0部強アンモニア水 2.0 トラガントゴム 0.15 精製水 91.85

【表】

Claims

【特許請求の範囲】

１メルカプト化合物を主剤とするパーマネント
ウエーブ用第１液及び酸化剤を主剤とする第２液
のうち、いずれか一方、又は両液にキサンタンガ
ムを0.05〜6.0重量％配合してなることを特徴と
するパーマネントウエーブ用液剤。