JP2002363041A - 第1剤組成物、パーマネントウェーブ用剤及びその利用方法 - Google Patents

第1剤組成物、パーマネントウェーブ用剤及びその利用方法

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JP2002363041A
JP2002363041A JP2001164218A JP2001164218A JP2002363041A JP 2002363041 A JP2002363041 A JP 2002363041A JP 2001164218 A JP2001164218 A JP 2001164218A JP 2001164218 A JP2001164218 A JP 2001164218A JP 2002363041 A JP2002363041 A JP 2002363041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要なウェーブ効果を最低限維持すると共に
毛髪ダメージ及び皮膚刺激を極小に抑制した二浴式パー
マネントウェーブ用剤の第1剤組成物を提供し、特に染
毛処理又は脱色処理された毛髪に好ましく適用する。 【解決手段】 アルカリ剤と還元剤とを含有し、pHが
7.5〜8.5の範囲内で、0.1N酸標準溶液の消費
量で規定されるアルカリ度が0.5〜2.0mL/gの
範囲内にある第1剤組成物。この第1剤組成物を含む二
浴式パーマネントウェーブ用剤の染毛処理又は脱色処理
された毛髪への適用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二浴式パーマネン
トウェーブ用剤の第1剤組成物、この第1剤組成物を含
んで構成される二浴式パーマネントウェーブ用剤、及び
そのパーマネントウェーブ用剤の利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状の第1剤組成物及び第2剤組
成物からなる二浴式のパーマネントウェーブ用剤が知ら
れている。上記の第1剤組成物は、チオグリコール酸ア
ンモニウムやシステイン等の還元剤と、アンモニアやモ
ノエタノールアミン等のアルカリ剤とを主成分として含
み、上記の第2剤組成物は臭素酸ナトリウムや過酸化水
素等の酸化剤を主成分として含んでいる。
【0003】一般的に、第1剤組成物の還元剤としてチ
オグリコール酸やその塩を主剤とすると、毛髪のウェー
ブ形成力が高いと言うメリットがある反面、毛髪のダメ
ージが大きく、毛髪の感触も悪くなると言う問題があ
る。第1剤組成物の還元剤としてシステイン等を主剤と
すると、逆に、毛髪のダメージが小さいと言うメリット
がある反面、ウェーブ形成力が低いという問題がある。
【0004】そこで、第1剤組成物の還元剤としてチオ
グリコール酸等とシステイン等とを併用し、一定のウェ
ーブ形成力を保持しつつ毛髪ダメージを抑制すると言う
選択が良く行われる。そしてこの場合、通常は、十分な
ウェーブ形成力を確保するため、第1剤組成物のpHを
より高くアルカリ性領域側に設定し、及び/又は、第1
剤組成物のアルカリ度をより高くしている。例えば第1
剤組成物のpHを8.5〜9.5程度とし、及び/又
は、0.1N酸標準塩酸溶液の消費量で規定されるアル
カリ度を4.0〜7.0mL/g程度とするのが主流で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1に、ウェ
ーブ形成力の向上を高アルカリ性領域のpHの設定や高
アルカリ度に依存させると、第1剤組成物のアルカリに
起因する皮膚刺激を招き易くなるといった問題があっ
た。
【0006】第2に、染毛処理又は脱色処理された毛髪
に第1剤組成物を適用する場合に、次のような問題があ
った。則ち、近年は染毛剤や脱色剤等のカラーリング剤
による毛髪処理が盛んになり、より過激に脱色を行うケ
ースも増えている。これらの毛髪処理を受けたダメージ
毛にパーマネント処理を行う場合、上記第1剤組成物は
作用が強過ぎるため毛髪のダメージが過剰になると言う
問題があった。
【0007】この毛髪ダメージの問題に対しては、前
処理による薬剤の減力や毛髪ダメージの一時的保護、
システインパーマ剤の適用、第1剤の処理時間の短
縮、等の対策が提案されている。しかしこれらの対策で
は、ウェーブがダレたりすることで弾力が得られなかっ
たり、逆にウェーブが入り過ぎることでウェーブの均一
性に欠けたりした。そのため、ウェーブを計算したり、
そのウェーブを持続させることが難しかった。
【0008】更に、これらのダメージ毛にパーマをかけ
た後に染毛したりすると染料が入り過ぎることで色調が
大きく変化することがあり、染毛後の色調を予測するの
が難しかった。
【0009】そこで本発明は、上記の第1の問題及び第
2の問題を解消することを解決すべき課題とする。
【0010】
【着眼点】本願発明者は、特に染毛処理又は脱色処理さ
れた毛髪を対象とするパーマのかかり,持ち、ダメージ
等を研究する過程で、第1剤組成物の特定のpH領域及
びアルカリ度領域において上記の課題を解決できること
を見出した。更に、特定の高分子化合物やカチオン化加
水分解タンパク質を配合することにより、毛髪の均一な
ウェーブと弾力が得られことを知った。又、第1剤組成
物に適度な粘性を与えることにより、染毛処理又は脱色
処理された毛髪の過剰な薬剤吸収を防止し、毛髪ダメー
ジの低減とウェーブの均一性を向上できることを知っ
た。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】(第
1発明の構成)上記課題を解決するための本願第1発明
(請求項1に記載の発明)の構成は、二浴式パーマネン
トウェーブ用剤の第1剤組成物であって、少なくともア
ルカリ剤と還元剤とを含有し、pHが7.5〜8.5の
範囲内にあり、0.1N塩酸標準溶液の消費量で規定さ
れるアルカリ度が0.5〜2.0mL/gの範囲内にあ
る、第1剤組成物である。
【0012】ここで「0.1N塩酸標準溶液の消費量で
規定されるアルカリ度」とは、所定量の第1剤組成物を
0.1N(0.1mol/L)塩酸標準溶液で滴定して
メチルレッド試液の変色するときの上記標準溶液の消費
量から、次の式により求められる。
【0013】アルカリ度=0.1N塩酸標準溶液消費量
(mL)/第1剤組成物量(g) (第1発明の作用・効果)第1発明によれば、第1剤組
成物のpHが従来の主流である8.5〜9.5に比較し
て中性寄りであり、アルカリ度も従来の主流である4.
0〜7.0mL/gに比較して低めに設定されているた
め、毛髪ダメージを低減でき、皮膚刺激を招くおそれも
小さい。しかも第1剤組成物のpHが過度に中性寄りで
なくアルカリ度も過度に低くないため、満足すべき一定
のウェーブ形成力を維持できる。
【0014】即ち、第1剤組成物の上記pH領域及びア
ルカリ度領域は、いずれも、必要なウェーブ形成力を最
低限維持すると共に毛髪ダメージ及び皮膚刺激を極小に
抑制すべく選択された領域であると言える。又、この第
1剤組成物が主たる対象とする染毛処理又は脱色処理さ
れた毛髪は、通常の健康毛と比較して薬剤の浸透性が高
くなっているため、上記pH,アルカリ度領域であって
も満足すべき一定のウェーブ形成力を示すことができ
る。又、パーマをかけた後に染毛したりする場合、必要
以上のアルカリが残留していると染毛剤の発色やブリー
チ作用が増大し、色調が変化することがあったが、本発
明ではアルカリ残留の程度が少なく、このような著しい
色調の変化が起こらない。
【0015】本願発明者の知る限り、二浴式パーマネン
トウェーブ用剤の第1剤組成物として、第1発明のよう
なアルカリ領域のpHに調整され、かつ第1発明のよう
なアルカリ度に調整されたものは、従来提供されていな
い。
【0016】そして第1剤組成物は、後述する第2発明
〜第8発明により、所望に応じて毛髪のウェーブ形成力
を更に高める余地を残す。
【0017】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係る還元剤が下記のA成分及びB成分で
ある、第1剤組成物である。 A成分:チオグリコール酸及びその塩類から選ばれる少
なくとも一種。 B成分:システイン及びその塩類から選ばれる少なくと
も一種。
【0018】(第2発明の作用・効果)第1剤組成物の
還元剤として、チオグリコール酸やその塩類の少なくと
も一種(A成分)と、システインやその塩類の少なくと
も一種(B成分)とを併用すると、毛髪ダメージの低減
効果と共に、毛髪内部にシステイン由来のシスチンを形
成させ、弾力性のあるウェーブを形成するという点で、
特に好ましい。
【0019】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第2発明に係るA成分とB成分とのモル濃度比A/
Bが、5/5〜9/1の範囲内にある、第1剤組成物で
ある。
【0020】(第3発明の作用・効果)第1剤組成物の
還元剤として上記のA成分及びB成分を併用する場合、
両者のモル濃度比A/Bを第3発明のように調製するこ
とが、特に好ましい。このモル濃度比がA成分の過剰側
に逸脱すると、毛髪へのダメージが増大し、感触を悪化
させると言う懸念があり、B成分の過剰側に逸脱すると
弾力のあるウェーブが得られにくくなると言う懸念があ
る。この場合、スタイル形成に必要なウェーブを得ると
いう点では、配合するA成分をチオグリコール酸に換算
して1%以上にすることがより好ましい。
【0021】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第2発明又は第3発明に係るA成分がチオグリコー
ル酸アンモニウム(ATG)及びチオグリコール酸モノ
エタノールアミン(MEATG)であり、これらのモル
濃度比ATG/MEATGが4/6〜6/4の範囲内に
ある、第1剤組成物である。
【0022】(第4発明の作用・効果)A成分、即ちチ
オグリコール酸及びその塩類から選ばれる少なくとも一
種の還元剤としては、皮膚に対する刺激性や感作性が低
く毛髪に対する安全性が高いと言う点から、第4発明の
ようにATG及びMEATGの組合わせが特に好まし
い。又、この両還元剤は、第1剤との反応臭(刺激臭と
メルカプタン臭)を少なくし、十分なウェーブを形成す
ると言う理由から、互いにほぼ均衡したモル濃度比であ
る4/6〜6/4の範囲で用いることが好ましい。
【0023】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る第1剤組成物
が更に高分子化合物及びカチオン化加水分解タンパク質
を含む、第1剤組成物である。
【0024】(第5発明の作用・効果)本願発明のよう
な第1剤組成物に対しては、第5発明のように更に高分
子化合物及びカチオン化加水分解タンパク質を配合する
ことにより、毛髪のウェーブ形成力を高める効果がとり
わけ顕著である。
【0025】より具体的には、高分子化合物によって例
えば増粘作用を期待でき、カチオン性の高分子化合物を
用いた場合には毛髪の感触(手触り)が向上し、アニオ
ン性の高分子化合物を用いた場合には毛髪ウェーブのセ
ット力が向上する。又、加水分解タンパク質の補給によ
って毛髪ダメージの回復が促進され、特にカチオン化加
水分解タンパク質は毛髪への吸着が良好なために毛髪ダ
メージの回復効果が大きい。これらの効果が総合された
結果として、毛髪ウェーブの均一性を更に高め、毛髪に
良好な弾力性を付与することができる。
【0026】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第5発明に係る高分子化合物が、塩化ジメチルジア
リルアンモニウム・アクリル酸共重合体と、アクリルア
ミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム
共重合体との少なくとも一方である、第1剤組成物であ
る。
【0027】(第6発明の作用・効果)第1剤組成物に
配合する高分子化合物としては、毛髪に対するコンディ
ショニング作用を有すると共にウェーブの弾力を付与す
ると言う理由から、塩化ジメチルジアリルアンモニウム
・アクリル酸共重合体が特に好ましく、及び/又は、毛
髪へのビルドアップ性が少なく毛髪のゴワつきを抑える
と言う理由から、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジ
メチルジアリルアンモニウム共重合体が特に好ましい。
【0028】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第6発明のいずれかに係る第1剤組成物
が、更に高級アルコールと界面活性剤との少なくとも一
方を含み、25°Cにおける粘度が25〜1000mP
a・sである、第1剤組成物である。
【0029】(第7発明の作用・効果)本願発明のよう
な第1剤組成物に対しては、第7発明のように更に高級
アルコール及び/又は界面活性剤を配合し、適度な粘性
を与えることにより、とりわけ顕著なウェーブ効果の向
上を期待できる。即ち、毛髪のダメージの低減とウェー
ブの均一性とを向上させることができる。しかも、適用
対象が例えば染毛処理又は脱色処理された毛髪であって
も、過剰な薬剤吸収を防止することができると共に、薬
剤を毛髪上で保持して均一に作用させることが可能とな
る。
【0030】25°Cにおける粘度が25mPa・s未
満であれば、上記の効果を殆ど期待できず、1000m
Pa・sを超えると、パーマネントウェーブ処理上の扱
いが困難になる。より好ましくは、この粘度は50〜7
50mPa・sである。
【0031】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第7発明に係る界面活性剤が、非イオン性界面活性
剤とアニオン性界面活性剤との少なくとも一方である、
第1剤組成物である。
【0032】(第8発明の作用・効果)第1剤組成物に
配合する界面活性剤としては、皮膚刺激が少ないと言う
理由から非イオン性界面活性剤が特に好ましく、及び/
又は、毛髪に対する薬剤の浸透を促進し、ウェーブ形成
力を向上させると言う理由からアニオン性界面活性剤が
特に好ましい。
【0033】なお、カチオン性界面活性剤又は両性界面
活性剤を多く配合すると、第1剤処理後の毛髪軟化状態
を確認する際、擬似的に軟化したような状態となり、ウ
ェーブを計算し難い。第8発明によってこのような不具
合を回避できる。
【0034】(第9発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第9発明(請求項9に記載の発明)の構成は、
第1発明〜第8発明のいずれかに係る第1剤組成物と、
少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる、二浴式
パーマネントウェーブ用剤である。
【0035】(第9発明の作用・効果)第9発明の二浴
式パーマネントウェーブ用剤は、その第1剤組成物とし
て第1発明〜第8発明のいずれかに係る第1剤組成物を
用いるので、上記第1発明〜第8発明の作用・効果を確
保することができる。これらの作用・効果は、パーマネ
ントウェーブ用剤の適用対象が染毛処理又は脱色処理さ
れた毛髪である場合に、特に顕著に発揮される。
【0036】(第10発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第10発明(請求項10に記載の発明)の構
成は、第9発明に係る二浴式パーマネントウェーブ用剤
を染毛処理又は脱色処理された毛髪に適用する、パーマ
ネントウェーブ用剤の利用方法である。
【0037】(第10発明の作用・効果)染毛処理又は
脱色処理された毛髪は、もともと一般毛(健康毛)に比
較して損傷のあるダメージ毛もしくは過剰なダメージ毛
であり、しかも第1剤組成物のアルカリの度合を高くし
なくても十分なウェーブ形成力を確保できる。
【0038】従って、かかる毛髪に対するパーマネント
ウェーブ処理において、第9発明の二浴式パーマネント
ウェーブ用剤を用いることにより、毛髪のダメージを許
容できる程度にまで低減させることができ、しかも毛髪
のウェーブ形成力を十分に確保することができる。更
に、前記した従来の〜の対策のように、面倒で毛髪
ウェーブの計算の難かしい処理を不要化できる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第10発明の実
施の形態について説明する。以下において単に「本発
明」と言うときは、第1発明〜第10発明を一括して指
している。
【0040】〔第1剤組成物〕本発明に係る第1剤組成
物は少なくともアルカリ剤と還元剤とを含有し、二浴式
パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成物として使用さ
れるものである。第1剤組成物の使用形態は限定されな
い。例えば、液状,乳液状,クリーム状,泡状等の、毛
髪に対して適用可能な公知の各種の使用形態において任
意に使用することができる。
【0041】この第1剤組成物の大きな特徴は、pHが
7.5〜8.5の範囲内にあり、しかも、0.1Nの酸
(塩酸)標準溶液の消費量で規定されるアルカリ度が
0.5〜2.0mL/gの範囲内、より好ましくは1.
0〜2.0mL/gの範囲内にあることである。
【0042】上記の還元剤の種類は限定されないが、好
ましくは、チオグリコール酸やその塩類から選ばれる少
なくとも一種の還元剤(A成分)と、システインやその
塩類から選ばれる少なくとも一種の還元剤(B成分)と
が組合わせて用いられる。そして、A成分とB成分との
モル濃度比A/Bは特段に限定されないが、好ましくは
A/Bが、5/5〜9/1の範囲内とされる。
【0043】上記のチオグリコール酸やその塩類の種類
は任意に選択できるが、特に、チオグリコール酸アンモ
ニウム(ATG)とチオグリコール酸モノエタノールア
ミン(MEATG)との組合わせが好ましく、ATG/
MEATGのモル濃度比が4/6〜6/4の範囲内にあ
ることが、とりわけ好ましい。
【0044】本発明に係る第1剤組成物には、更に好ま
しくは、高分子化合物及びカチオン化加水分解タンパク
質を配合することができる。高分子化合物としては、塩
化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体
と、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリ
ルアンモニウム共重合体との少なくとも一方が特に好ま
しい。
【0045】本発明に係る第1剤組成物には、更に好ま
しくは、高級アルコールと界面活性剤との少なくとも一
方をを配合することができる。そして、25°Cにおけ
る粘度が25〜1000mPa・s、とりわけ50〜7
50mPa・sに調製されていることが、特に好まし
い。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤とアニ
オン性界面活性剤との少なくとも一方を好ましく用いる
ことができる。
【0046】〔アルカリ剤〕前記したアルカリ剤の種類
は限定されない。例えば、アンモニア、アルカノールア
ミン類(モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,
トリエタノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ
−2−メチル−プロパノール,2−アミノ−2−メチル
−プロパンジオール,イソプロパノールアミン,ジイソ
プロパノールアミン,炭酸グアニジン,塩酸グアニジ
ン,硫酸グアニジン等)、塩基性アミノ酸(アルギニ
ン,リジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム,水
酸化カリウム,水酸化リチウム等)及びそれらの塩等が
挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で配合しても良
いし、二種以上を組み合わせて配合しても良い。又、二
種以上のアルカリ剤を適当に組合わせて配合することに
より、第1剤組成物に緩衝作用を付与しても良い。
【0047】〔還元剤〕還元剤の種類は限定されない
が、前記したように、好ましくはA成分とB成分とが組
合わせて用いられる。
【0048】A成分としては、前記のようにATGとM
EATGとの組合わせが好ましいが、その他にも、チオ
グリコール酸、ATGやMEATG以外のチオグリコー
ル酸塩(例えばチオグリコール酸ナトリウム)、チオグ
リコール酸のエステル(例えばグリセリンチオグリコレ
ート)等を例示できる。
【0049】上記ATGとしては、予めチオグリコール
酸アンモニウムと言う化合物の形態で配合する場合と、
チオグリコール酸及びアンモニアをそれぞれ第1剤組成
物に配合して相互に反応させ、チオグリコール酸・アン
モニア中和物として使用する場合とがある。上記MEA
TGとしては、予めチオグリコール酸モノエタノールア
ミンと言う化合物の形態で配合する場合と、チオグリコ
ール酸及びモノエタノールアミンをそれぞれ第1剤組成
物に配合して相互に反応させ、チオグリコール酸・モノ
エタノールアミン中和物として使用する場合とがある。
【0050】B成分としては、システインやその塩酸
塩、N−アセチル−L−システイン等のシステイン塩等
を例示できる。
【0051】A成分やB成分以外の還元剤も使用可能で
あり、例えば、チオグリセロール,チオ乳酸,チオリン
ゴ酸,システアミン等のメルカプト化合物、亜硫酸、亜
硫酸アンモニウム,亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩、亜
硫酸水素アンモニウム,亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫
酸水素塩、チオ硫酸、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸
塩等が挙げられる。これらの還元剤は単独で配合しても
良いし、二種以上を組合わせて配合しても良い。
【0052】〔高分子化合物〕前記した高分子化合物と
しては、既述の塩化ジメチルジアリルアンモニウム・ア
クリル酸共重合体(商品名;マーコート280,マーコ
ート295;カルゴン社製)やアクリルアミド・アクリ
ル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(商
品名;マーコートプラス3330,マーコートプラス3
331;カルゴン社製)を含め、次のカチオン化高分子
化合物,アニオン性高分子化合物,非イオン性高分子化
合物又は両性高分子化合物を任意に選択できる。
【0053】カチオン化高分子化合物としては、カチオ
ン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グ
アーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩・アクリ
ルアミド共重合物及び4級化ポリビニルピロリドン誘導
体等が挙げられる。
【0054】アニオン性高分子化合物としては、アクリ
ル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、
アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重
合体カリウム塩液、アクリル酸アルキルエステル・メタ
クリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド
・メタクリル酸共重合体液、アクリル酸・メタクリル酸
アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン
液、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ヒドロキシ
プロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル
酸オクチルアミド共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共
重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニ
ル共重合体、メチルビニルエーテル・マレイン酸モノブ
チルエステル共重合体等が挙げられる。
【0055】非イオン性高分子化合物としては、天然
系,半合成系および合成系のものが挙げられる。
【0056】天然系非イオン性高分子化合物としては、
セルロース、グアーガム、寒天、デンプン、加水分解デ
ンプン及びデキストリン等が挙げられる。
【0057】半合成系非イオン性高分子化合物として
は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチル
デキストランおよびカルボキシメチルキチン等が挙げら
れる。
【0058】合成系非イオン性高分子化合物としては、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸アミド、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ヘキシレングリコールエーテル、ポリオキシプロピレン
ブチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリオキシプ
ロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、フェニ
ルメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキ
サン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリオキシエチレン
モノステアレート及びポリオキシエチレンジステアレー
ト等が挙げられる。
【0059】両性高分子化合物としては、N−メタクリ
ロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メ
チルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合
体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチ
ルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、
アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミド
プロピルトリメチルアンモニウム共重合体等が挙げられ
る。
【0060】〔カチオン化加水分解タンパク質〕前記し
た「カチオン化加水分解タンパク質」とは、タンパク質
の加水分解物や、そのカチオン変性物を言う。例えば、
コラーゲン,ケラチン,エラスチン,フィブロイン,コ
ンキオリン,大豆蛋白,カゼイン,ゼラチン等の蛋白質
を酸,アルカリ,酵素等により加水分解した加水分解
物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポ
リペプタイド等が挙げられる。
【0061】〔高級アルコール〕前記した高級アルコー
ルとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトス
テアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステア
リルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデ
カノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0062】〔界面活性剤〕界面活性剤の種類は限定さ
れないが、前記のように、好ましくは非イオン性界面活
性剤とアニオン性界面活性剤との少なくとも一方を用い
る。その他にも、発明の効果を阻害しない範囲におい
て、カチオン性界面活性剤や両性界面活性剤を用いるこ
ともできる。
【0063】カチオン性界面活性剤としては、例えば第
4級アンモニウム塩が挙げられる。その具体例として
は、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリ
ルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアン
モニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセ
チルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチル
アンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、
塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ス
テアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラ
ノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウ
ム等が挙げられる。
【0064】アニオン性界面活性剤としては、硫酸エス
テル塩,リン酸エステル塩,スルホン酸塩及びカルボン
酸塩が例示される。
【0065】硫酸エステル塩であるアニオン性界面活性
剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム,ラウリル硫酸ト
リエタノールアミン,ラウリル硫酸アンモニウム,セチ
ル硫酸ナトリウム,ステアリル硫酸ナトリウム等のアル
キル硫酸エステル塩を例示することができる。ポリオキ
シエチレン(以下、POEと略す。)ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム,POEラウリルエーテル硫酸トリエタ
ノールアミン,POEラウリルエーテル硫酸アンモニウ
ム,POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム,POEア
ルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン,POEアル
キルエーテル硫酸ジエタノールアミン,POEアルキル
エーテル硫酸アンモニウム等のアルキル及びアルキルア
リルエーテル硫酸エステル塩も例示することができる。
硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等の高級脂
肪酸エステル塩の硫酸エステル塩も例示することができ
る。高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩も
例示することができる。硫酸化油硫酸化ヒマシ油等も例
示することができる。
【0066】リン酸エステル塩であるアニオン性界面活
性剤としては、POEラウリルエーテルリン酸,POE
オレイルエーテルリン酸,POEセチルエーテルリン
酸,POEステアリルエーテルリン酸,POEアルキル
エーテルリン酸,POEアルキルフェニルエーテルリン
酸及びその塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン
塩)等を例示することができる。
【0067】スルホン酸塩であるアニオン性界面活性剤
としては、α−オレフィンスルホン酸塩を例示すること
ができる。高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩も例示す
ることができる。ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウ
ム,ラウロイルメチルタウリンナトリウム等の高級脂肪
酸アミドのスルホン酸塩も例示することができる。ドデ
シルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアル
キルベンゼンスルホン酸塩も例示することができる。ス
ルホコハク酸ナトリウム,スルホコハク酸ラウリル二ナ
トリウム,POEスルホコハク酸二ナトリウム,POE
スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム,スルホコハク酸
POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウ
ム,ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナ
トリウム等のスルホコハク酸塩も例示することができ
る。
【0068】カルボン酸塩であるアニオン性界面活性剤
としては、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物であるラウロ
イルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン
塩,N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム,N
−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム,N−
ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−ア
シルグルタミン酸塩等を例示することができる。脂肪酸
石鹸であるオレイン酸,ステアリン酸,ラウリン酸,パ
ルミチン酸等のナトリウム塩,カリウム塩,トリエタノ
ールアミン塩あるいはアンモニウム塩を例示することが
できる。
【0069】非イオン界面活性剤としては、POEセチ
ルエーテル,POEステアリルエーテル,POEベヘニ
ルエーテル,POEオレイルエーテル,POEラウリル
エーテル,POEオクチルドデシルエーテル,POEヘ
キシルデシルエーテル,POEイソステアリルエーテル
等の、POEアルキルエーテルを例示することができ
る。
【0070】その他にも、非イオン界面活性剤として
は、POEノニルフェニルエーテル,POEオクチルフ
ェニルエーテル等のPOEアルキルアリルエーテルも例
示することができる。モノオレイン酸POEソルビタ
ン,モノステアリン酸POEソルビタン,モノパルミチ
ン酸POEソルビタン,モノラウリン酸POEソルビタ
ン,トリオレイン酸POEソルビタン等のPOEソルビ
タン脂肪酸エステルも例示することができる。モノステ
アリン酸POEグリセリン,モノミリスチン酸POEグ
リセリン等のPOEグリセリルモノ脂肪酸エステルも例
示することができる。テトラオレイン酸POEソルビッ
ト,ヘキサステアリン酸POEソルビット,モノラウリ
ン酸POEソルビット,POEソルビットミツロウ等の
POEソルビトール脂肪酸エステルも例示することがで
きる。
【0071】更に、非イオン界面活性剤としては、PO
E硬化ヒマシ油,POEヒマシ油等のヒマシ油又は硬化
ヒマシ油誘導体も例示することができる。モノオレイン
酸ポリエチレングリコール,モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール,モノラウリン酸ポリエチレングリコー
ル等のPOE脂肪酸エステルも例示することができる。
親油型モノオレイン酸グリセリン,親油型モノステアリ
ン酸グリセリン,自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ン等の高級脂肪酸グリセリンエステルも例示することが
できる。モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸
ソルビタン,トリオレイン酸ソルビタン,モノステアリ
ン酸ソルビタン,モノパルミチン酸ソルビタン,モノラ
ウリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルも例
示することができる。
【0072】更に、非イオン界面活性剤としては、PO
Eラノリン,POEラノリンアルコール,POEソルビ
トールラノリン等のラノリン誘導体も例示することがで
きる。ラウリン酸ジエタノールアミド,ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド等のアルキロールアミドも例示するこ
とができる。POEステアリン酸アミド等のPOE脂肪
酸アミドや、ショ糖脂肪酸エステルや、ジメチルラウリ
ルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシドも例示す
ることができる。
【0073】両性界面活性剤としては、グリシン型両性
界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、ア
ミノ酢酸型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面
活性剤等が挙げられる。
【0074】両性界面活性剤の具体例として、2−アル
キル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸
ベタイン、ウンデシルカルボキシメトキシエチルカルボ
キシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウン
デシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナト
リウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カル
ボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ
る。
【0075】更に、両性界面活性剤の具体例として、塩
酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒ
ドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム
液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン)クロル酢酸錯体等が挙げられる。
【0076】更に、両性界面活性剤の具体例として、ヤ
シ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油ア
ルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキ
シエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、
ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−
カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロ
キシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチ
ル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウ
ムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪
酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボ
キシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリ
ニウムベタインナトリウム等が挙げられる。
【0077】更に、両性界面活性剤の具体例として、ラ
ウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−
カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミ
ダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラ
ウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸
アミドプロピルベタイン液、ラウリルスルホベタイン、
ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
【0078】〔その他の配合成分〕本発明に係る二浴式
パーマネントウェーブ用剤の第1剤組成物には、上記以
外にも、例えばエデト酸ナトリウムのようなキレート剤
等の安定剤、頭髪の化学処理による損傷の低減を目的と
した油成分やアミノ酸,植物抽出液,多価アルコール類
等の湿潤剤等の他、養毛剤、着色剤等を任意に配合する
ことができる。
【0079】〔二浴式パーマネントウェーブ用剤〕本発
明に係る二浴式パーマネントウェーブ用剤は、上記いず
れかの組成を有する第1剤組成物と、少なくとも酸化剤
を含有する第2剤組成物とからなる。
【0080】第2剤組成物の組成は、酸化剤を含有する
限りにおいて限定されないが、その他に界面活性剤,油
成分,湿潤剤,養毛剤,着色剤等を任意に配合すること
ができる。第2剤組成物に配合する酸化剤の種類は限定
されないが、例えば、臭素酸カリウム,臭素酸ナトリウ
ム,過ホウ素酸ナトリウム,過酸化水素水等を好ましく
選択することができる。
【0081】第1剤組成物と第2剤組成物とは、通常は
別の容器に封入され、かつセット物として販売及び流通
に供される。但し、この両者が別個に販売及び流通に供
される場合でも、結果的に二浴式パーマネントウェーブ
用剤としてセット使用される限りにおいて、本発明のパ
ーマネントウェーブ用剤を構成する。
【0082】〔パーマネントウェーブ用剤の利用方法〕
本発明に係るパーマネントウェーブ用剤は、特に好まし
くは染毛処理又は脱色処理された毛髪に適用されるが、
通常の一般毛(健康毛)に適用することも勿論可能であ
り、その用途もしくは利用方法は限定されない。
【0083】又、その使用条件としては、パーマネント
ウェーブ用剤を毛髪に塗布した後、常温もしくは加温放
置しても構わない。あるいは、縮毛矯正(ストレートパ
ーマ)剤として使用することも可能である。その際は、
第1剤放置後、水洗し、温度100〜200°Cの遅髪
用アイロンを使用する用法が好ましい。
【0084】
【実施例】(第1実施例:毛髪ウェーブの評価)末尾の
表1〜表3に示す実施例1〜実施例18、比較例1〜比
較例6に係る「第1剤組成」の欄に示すように、各組成
のパーマネントウェーブ第1剤を調製した。表1〜表3
中、「pH」〜「粘度(mPa・s)」欄は上記各例に
係るパーマネントウェーブ第1剤についての記載であ
る。各例の「アルカリ度」は、0.1N塩酸標準溶液の
消費量で規定されるアルカリ度を示し、「粘度(mPa
・s)」は25°Cにおける粘度を示す。各例に係る組
成欄の数値は重量%単位の表記であり、「A/Bモル濃
度」とは第2発明において前記したA成分とB成分との
モル濃度比であり、「ATG/MEATG」とはATG
とMEATGとのモル濃度比である。
【0085】次に、ブリーチ処理(28%アンモニア
水;2.5%、35%過酸化水素;3%)を3回行った
毛髪からなる毛髪束(毛髪0.4g、長さ20cm)を
所定数準備し、これらの毛髪束をそれぞれプラスチック
ロッド(直径1.5cm)に均一に巻付けた。これらの
各毛髪束に対して、上記実施例1〜実施例18、比較例
1〜比較例6に係るパーマネントウェーブ第1剤を1m
L均一に塗布した。次いで毛髪束をロッドごとビニル製
の袋に収容し、袋を閉鎖して37°Cの恒温槽で15分
間処理した。
【0086】次に袋からロッドを取り出して毛髪束を1
分間水洗し、表1〜表3の「第2剤組成」の欄に示す組
成(各実施例、比較例において同一組成)のパーマネン
トウェーブ第2剤を各毛髪束に対して0.5mL均一に
塗布し、室温で5分間放置した。上記と同様の第2剤塗
布及び室温放置操作を更に1回繰り返した後に水洗し、
毛髪束をロッドからていねいに取り外すことにより、毛
髪束にコイル状のウェーブを得た。
【0087】ウェーブの強さ ウェーブを得た上記各例に係る毛髪束を、ウェットのま
まガラス板上に静置し、そのウェーブの径を測定した。
「ウェーブの径」とは、毛髪束をガラス板上に静置し、
形成したウェーブ輪の外径を言う。その測定結果を、表
1〜表3に「ウェーブの強さ」としてcm単位で示し
た。この値が小さい程、強いウェーブであると評価する
ことができる。
【0088】ウェーブの弾力性 ウェーブを得た上記各例に係る毛髪束から毛髪を取り出
し、その毛髪の一端を空中で保持して毛髪を吊るし、上
端からそれぞれ一定位置にあるウェーブの一山分の上下
長さを測定した。その測定結果を表1〜表3に「ウェー
ブの弾力性」としてcm単位で示す。この値が小さい
程、弾力性が高いウェーブであると評価することができ
る。
【0089】ウェーブの均一性 又、上記のように吊るした各例に係る毛髪において、上
端に近い所定位置のウェーブ半径(上記したウェーブの
径の半分の値)と、下端に近い所定位置のウェーブ半径
とを測定し、値の大きい半径を1とした時の値の小さい
半径の相対値を算出した。その算出結果を、表1〜表3
に「ウェーブの均一性」として示す。この値が1に近い
程、均一性の高いウェーブであると評価することができ
る。
【0090】ウェーブの持続性 ウェーブを得た上記各例に係る毛髪束から毛髪を取り出
し、その毛髪の特定位置のウェーブの長さ(X)を測定
した。そして、当該ウェーブを含む毛髪部分を50°C
の水中に浸漬させて1時間放置すると言う虐待試験を行
った。
【0091】その後、毛髪を水中から取り出して上記特
定ウェーブの長さ(Y)を再度測定し、両測定値の比
(X/Y)を算出した。その算出結果を、表1〜表3に
「ウェーブの持続性」として示す。この値が1に近い
程、ウェーブの持続性が高いと評価することができる。
【0092】(第2実施例:皮膚刺激の評価)表1〜表
3に示す各例のパーマネントウェーブ第1剤を、それぞ
れ0.5mLずつ2.5cm角のリント布に均一に浸
し、健常人である被検者10名の前額部に15分間貼付
した。
【0093】そしてその間、刺激の度合いを被験者に対
する問診により評価した。その評価は、「全く、又はほ
とんど刺激を感じない」を◎、「僅かに刺激を感じる」
を○、「やや刺激を感じる」を△、「はっきりと刺激を
感じる」を×とした。被験者10名の各評価のうち、最
も人数の多かった評価を代表的な評価結果とした。評価
結果を表1〜表3の「皮膚刺激」の項に示す。
【0094】(第3実施例:毛髪の感触)一定の条件の
相違を除き、第1実施例と同様にしてコイル状のウェー
ブを形成した各例に係る毛髪束を得た。条件の相違点と
は、毛髪の感触を評価し易くする目的から、毛髪束が
2.0gで長さが20cmとした点である。
【0095】これらの毛髪束を自然乾燥させた後、専門
パネラー5名により、手触りにて毛髪の感触を評価し
た。その評価は、「極めて滑らかな感触である」を◎、
「滑らかな感触である」を○、「ややごわつく」を△、
「かなりごわつく」を×とした。パネラー全員の評価が
一致しない場合には、最多数の評価を採用した。評価結
果を表1〜表3の「毛髪の感触」の項に示す。
【0096】(第4実施例:パーマ後の染毛時の色調変
)第1実施例と同じブリーチ処理を1回行った毛髪束
に対して、プラスチックロッドに巻付けることなく、第
3実施例と同じ条件でパーマネントウェーブ第1剤及び
第2剤による処理を行った。そして毛髪束を自然乾燥さ
せた後、同日中にブラウン系のヘアカラーで染毛しヘア
カラーの発色及び色調の変化を確認した。
【0097】対照例として、第1実施例と同じブリーチ
処理を1回行った毛髪束であって、上記パーマネントウ
ェーブ第1剤及び第2剤による処理を行わないものにつ
いても、上記同様の染毛を行い、この対照毛との対比に
よって評価した。
【0098】その評価は、対照毛との比較において「発
色が早く、色調の差異が少ない」を◎、「発色が同程度
で、色調の差異が少ない」を○、「発色が同程度で、色
調がやや異なる」を△、「発色が遅く、色調が著しく異
なる」を×とした。評価結果を表1〜表3の「染毛時の
色調変化」の項に示す。
【0099】(第5実施例:染毛処理された毛髪への適
)過去にヘアカラーを2回施術した複数のモデルに対
して、末尾の表4に示す組成のパーマネントウェーブ第
1剤及び第2剤を用いて施術した。詳細なデータは省略
するが、上記施術の結果、いずれのモデルにおいてもウ
ェーブの弾力,均一性及び感触に問題を認めなかった。
その直後、ナチュラルブラウン系のヘアカラーで染毛し
ても発色について問題はなかった。更に1ケ月後、これ
らのモデルに対してウェーブ及びヘアカラーのチェック
をした際にはウェーブが十分に残っており、ヘアカラー
の褪色についても問題がなかった。
【0100】上記とは別途に、過去にヘアカラーを2回
施術した複数のモデルに対して、末尾の表5に示す組成
のパーマネントウェーブ第1剤及び第2剤を用いて施術
した。このモデル群についても、ウェーブの弾力,均一
性及び感触に問題を認めなかった。その直後、オリーブ
ブラウン系のヘアカラーで染毛しても発色について問題
はなかった。更に1ケ月後、これらのモデルに対してウ
ェーブ及びヘアカラーのチェックをした際にはウェーブ
が十分に残っており、ヘアカラーの褪色についても問題
がなかった。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【表4】
【0105】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB082 AB312 AC061 AC072 AC182 AC302 AC432 AC581 AC582 AC771 AC772 AC792 AC812 AD131 AD132 AD411 AD442 BB01 BB04 BB43 CC34 DD06 EE25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二浴式パーマネントウェーブ用剤の第1
    剤組成物であって、少なくともアルカリ剤と還元剤とを
    含有し、pHが7.5〜8.5の範囲内にあり、0.1
    N塩酸標準溶液の消費量で規定されるアルカリ度が0.
    5〜2.0mL/gの範囲内にあることを特徴とする第
    1剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記還元剤が下記のA成分及びB成分で
    あることを特徴とする請求項1に記載の第1剤組成物。 A成分:チオグリコール酸及びその塩類から選ばれる少
    なくとも一種。 B成分:システイン及びその塩類から選ばれる少なくと
    も一種。
  3. 【請求項3】 前記A成分とB成分とのモル濃度比A/
    Bが、5/5〜9/1の範囲内にあることを特徴とする
    請求項2に記載の第1剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記A成分がチオグリコール酸アンモニ
    ウム(ATG)及びチオグリコール酸モノエタノールア
    ミン(MEATG)であり、これらのモル濃度比ATG
    /MEATGが4/6〜6/4の範囲内にあることを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載の第1剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記第1剤組成物が更に高分子化合物及
    びカチオン化加水分解タンパク質を含むことを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の第1剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記高分子化合物が、塩化ジメチルジア
    リルアンモニウム・アクリル酸共重合体と、アクリルア
    ミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム
    共重合体との少なくとも一方であることを特徴とする請
    求項5に記載の第1剤組成物。
  7. 【請求項7】 前記第1剤組成物が更に高級アルコール
    と界面活性剤との少なくとも一方を含み、25°Cにお
    ける粘度が25〜1000mPa・sであることを特徴
    とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の第1剤組
    成物。
  8. 【請求項8】 前記界面活性剤が、非イオン性界面活性
    剤とアニオン性界面活性剤との少なくとも一方であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の第1剤組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    第1剤組成物と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤組
    成物とからなることを特徴とするパーマネントウェーブ
    用剤。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のパーマネントウェー
    ブ用剤を、染毛処理又は脱色処理された毛髪に適用する
    ことを特徴とするパーマネントウェーブ用剤の利用方
    法。
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