JP7281914B2 - 人毛繊維処理剤 - Google Patents
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Description
(A):ホルムアルデヒド又はその水和物
(B):一般式(1)で表される化合物
(C):水
(i)加熱下で、上記の人毛繊維処理剤に両端が自由端である人毛繊維を浸漬するステップ
成分(A)は、ホルムアルデヒド又はその水和物である。ホルムアルデヒドの水和物としてはホルムアルデヒド一水和物(メタンジオール)が挙げられる。処理後の人毛繊維により高い形状持続性と耐久性を付与する観点から、これらのうちホルムアルデヒドが好ましい。
すなわち、本発明の人毛繊維処理剤中における成分(A)の含有量は、処理後の人毛繊維により高い形状持続性と強度を付与する観点及び処方適合性の観点から、好ましくは0.1~60質量%、より好ましくは1~50質量%、更に好ましくは2.5~40質量%、更により好ましくは5~35質量%、更により好ましくは5~30質量%である。
成分(B)は、一般式(1)で表される化合物である。
すなわち、本発明の人毛繊維処理剤中における成分(B)の含有量は、処理後の人毛繊維により高い形状持続性と強度を付与する観点及び毛髪表面の感触を向上させる観点から、好ましくは0.1~60質量%、より好ましくは1~50質量%、更に好ましくは2.5~40質量%、更により好ましくは5~35質量%、更により好ましくは5質量%以上30質量%以下である。
すなわち、成分(A)に対する成分(B)のモル比(B)/(A)は、人毛繊維内で形成する成分(A)と成分(B)との縮合物により、処理後の人毛繊維の形状持続性と強度をより一層優れたものとする観点及び良好な感触の観点から、好ましくは0.005以上5未満、より好ましくは0.01~4、更に好ましくは0.05~3、更により好ましくは0.1~2である。
本発明の人毛繊維処理剤は、水を媒体とする。本発明の人毛繊維処理剤中における成分(C)の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、更により好ましくは40質量%以上であり、また好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、更により好ましくは90質量%以下である。
すなわち、本発明の人毛繊維処理剤中における成分(C)の含有量は、好ましくは10~99質量%、より好ましくは20~97質量%、更に好ましくは30~95質量%、更により好ましくは40~90質量%である。
すなわち、本発明の人毛繊維処理剤中におけるグルタルアルデヒドの含有量は、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.05~20質量%、更に好ましくは0.1~15質量%、更により好ましくは0.5~10質量%、更により好ましくは1.0~5質量%である。
すなわち、本発明の人毛繊維処理剤のpHは、毛髪への浸透性を向上させる観点及び毛髪ダメージを抑制する観点から、好ましくは6.0~12.0、より好ましくは6.5~11.5、更に好ましくは7.0~11.0である。
本発明の人毛繊維処理剤を用いて、下記工程(i)を含む方法で人毛繊維を処理することにより、人毛繊維に形状持続性と高い耐久性を付与することができる。
(i)加熱下で、本発明の人毛繊維処理剤に両端が自由端である人毛繊維を浸漬するステップ
すなわち、上記浴比は、好ましくは2~500、より好ましくは3~250、更に好ましくは5~100、更により好ましくは10~100、更により好ましくは20~100である。
(ii)成分(D)及び(C)を含有する後架橋剤に人毛繊維を浸漬するステップ
(D):ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドの水和物、グリオキシル酸、グリオキシル酸の水和物、グリオキシル酸塩、グリオキサール、グリオキサールの水和物、グルタルアルデヒド、及びグルタルアルデヒドの水和物から選ばれる少なくとも1種のホルムアルデヒド誘導体
(C):水
すなわち、後架橋剤中における成分(D)の含有量は、好ましくは0.01~60質量%、より好ましくは0.1~40質量%、更に好ましくは1~20質量%である。
すなわち、後架橋剤のpHは、毛髪への浸透性を向上させる観点及び毛髪ダメージを抑制する観点から、好ましくは0~6.0、より好ましくは0.5~5.0、更に好ましくは1~4.5である。
すなわち、上記浴比は、好ましくは2~500、より好ましくは3~250、更に好ましくは5~100、更により好ましくは10~100、更により好ましくは20~100である。
(iii)成分(E)及び(C)を含有する表面仕上げ剤(I)に人毛繊維を浸漬するステップ
(E):一般式(2)で表されるレゾルシン誘導体
A1~A4は、同一でも異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基若しくはその塩、スルホン酸基若しくはその塩、炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基若しくはアルケニルオキシ基を示す。〕
(C):水
すなわち、表面仕上げ剤(I)のpHは、毛髪への浸透性を向上させる観点及び毛髪ダメージを抑制する観点から、好ましくは0~7.0、より好ましくは0.5~6.8、更に好ましくは1.0~6.5である。
すなわち、上記浴比は、好ましくは2~500、より好ましくは3~250、更に好ましくは5~100、更により好ましくは10~100、更により好ましくは20~100である。
本発明の人毛繊維処理方法は、前述の工程(i)~(iii)に加え、さらに、キューティクル除去、脱色、染毛、及び疎水性付与・低摩擦化のための表面仕上げから選ばれる1以上の各処理を追加して行ってもよい。
人毛繊維表面にあるキューティクルは鱗が折り重なるように方向性を持った構造をしているため、方向性の異なる人毛繊維同士が一つの繊維束の中に混在すると、互いに引っかかって絡まりやすくなり、作業性を著しく損ねてしまう。それゆえキューティクル除去は、毛髪の方向性を除去し取り扱いを容易にするために行われ、以下に示すキューティクル除去用組成物に人毛繊維を浸漬することによって行われる。
脱色は、アルカリ剤、酸化剤及び水を含有する脱色剤組成物に人毛繊維を浸漬することによって行われる。脱色剤組成物は通常2剤型であり、第1剤はアルカリ剤及び水を含有し、第2剤は酸化剤及び水を含有する。この2剤は、通常、別々に保管され、毛髪を浸漬する前に混合される。
染毛は、染毛剤組成物に人毛繊維を浸漬することによって行われる。染毛剤組成物は、染料を含有し、任意にアルカリ剤又は酸、酸化剤等を含有することができる。染料としては、直接染料、酸化染料及びこれらの組合せが挙げられる。
疎水性付与・低摩擦化のための表面仕上げは、前述の工程(i)の後の段階で、工程(ii)の後架橋剤による処理を行う場合には工程(ii)の後の段階で、工程(iii)の感触向上のための表面仕上げを行う場合には工程(iii)の後の段階で、以下に示す表面仕上げ剤(II)に毛髪を浸漬することによって行われる。
(F) 以下の化合物(a)~(d)の反応産物であるエポキシアミノシランコポリマー
(a) 少なくとも二つのオキシラニル基又はオキセタニル基を有するポリシロキサン
(b) 少なくとも二つのオキシラニル基又はオキセタニル基を有するポリエーテル
(c) アミノプロピルトリアルコキシシラン
(d) 以下の第一級及び第二級アミンからなる群より選択される化合物
・第一級アミン:メチルアミン、エチルアミン、プロピレンアミン、エタノールアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、ヘキシルアミン、ドデシルアミン、オレイルアミン、アニリン、アミノプロピルトリメチルシラン、アミノプロピルトリエチルシラン、アミノモルホリン、アミノプロピルジエチルアミン、ベンジルアミン、ナフチルアミン、3-アミノ-9-エチルカルバゾール、1-アミノヘプタフロロヘキサン、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-ペンタデカフルオロ-1-オクタンアミン
・第二級アミン:メチルエチルアミン、メチルオクタデシルアミン、ジエタノールアミン、ジベンジルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピロリジン、フタルイミド、ポリマーアミン
成分(F)のエポキシアミノシランコポリマーは、以下に示す化合物(a)~(d)の反応産物である。
化合物(a)は、少なくとも二つのオキシラニル基又はオキセタニル基を含有するポリシロキサンであり、例えば、次の一般式(5)で表されるものが挙げられる。
化合物(c)は、アミノプロピルトリアルコキシシランである。化合物(c)におけるアルコキシ基としては、炭素数1~6のものが挙げられ、炭素数2~4のもの、更には炭素数3のものが好ましく、なかでもイソプロポキシ基が好ましい。化合物(c)としては、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリプロポキシシラン、アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、アミノプロピルトリブトキシシラン、アミノプロピルトリtert-ブトキシシランが挙げられ、なかでもアミノプロピルトリイソプロポキシシランが好ましい。化合物(c)は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
化合物(d)は、以下の第一級及び第二級アミンからなる群より選択される化合物である。
・第一級アミン:メチルアミン、エチルアミン、プロピレンアミン、エタノールアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、ヘキシルアミン、ドデシルアミン、オレイルアミン、アニリン、アミノプロピルトリメチルシラン、アミノプロピルトリエチルシラン、アミノモルホリン、アミノエチルジメチルアミン、アミノエチルジエチルアミン、アミノエチルジブチルアミン、アミノプロピルジメチルアミン、アミノプロピルジエチルアミン、アミノプロピルジブチルアミン、ベンジルアミン、ナフチルアミン、3-アミノ-9-エチルカルバゾール、1-アミノヘプタフロロヘキサン、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-ペンタデカフルオロ-1-オクタンアミン
・第二級アミン:メチルエチルアミン、メチルオクタデシルアミン、ジエタノールアミン、ジベンジルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピロリジン、フタルイミド、ポリマーアミン
表面仕上げ剤(II)の25℃におけるpHは、酸性領域又は塩基性領域において成分(F)のトリアルコキシシラン部の反応速度を高める観点から、以下の範囲が好ましい。表面仕上げ剤(II)を酸性領域とする場合は、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上であって、好ましくは5以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.5以下である。また、表面仕上げ剤(II)を塩基性領域とする場合は、好ましくは7以上、より好ましくは7.5以上、更に好ましくは8.0以上であって、好ましくは11以下、より好ましくは10.5以下、更に好ましくは10以下である。表面仕上げ剤(II)のpHを上記範囲に調整するために、表面仕上げ剤(II)には、適宜pH調整剤を含有することができる。pH調整剤としては、アルカリ剤として、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン又はその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン又はその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物等を使用することができる。また、酸剤として、塩酸、リン酸等の無機酸、塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩、乳酸、リンゴ酸等の有機酸等を使用することができる。
また、本発明の人毛繊維処理方法によって人毛繊維を処理することにより、人毛の自然な見た目を保持したまま、形状持続性、耐久性に優れるヘアエクステンション用人毛繊維を製造することができ、また、当該繊維を用いてヘアエクステンションを製造することができる。
両端が自由端である人毛繊維を処理するための人毛繊維処理剤であって、その組成中に以下の成分(A)~(C)を含有しpHが7.0~11である人毛繊維処理剤。
(A) ホルムアルデヒド 1.5~15質量%
(B) メラミン 4.2~42質量%
(C) 水 残量
両端が自由端である人毛繊維を処理するための人毛繊維処理剤キットであって、処理剤1と、pHが1.0~4.5である後架橋剤とを含み、該後架橋剤が成分(D)及び(C)を含有するものである、人毛繊維処理剤キット。
(D) グリオキシル酸又はホルムアルデヒド1~20質量%
(C) 水 残量
処理剤キット1において、更に成分(E)及び(C)を含有しpHが1.0~6.5である表面仕上げ剤を含む、人毛繊維処理剤キット。
(E) レゾルシン 20~60質量%
(C) 水 残量
下記工程(i)を含む人毛繊維処理方法。
(i) 両端が自由端である人毛繊維を人毛繊維処理剤に、90~99℃の加熱下で、1~3時間、(人毛繊維処理剤質量)/(人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記人毛繊維処理剤は、その組成中に成分(A)~(C)を含有し、そのpHは7.0~11.0である。
(A) ホルムアルデヒド 1.5~15質量%
(B) メラミン 4.2~42質量%
(C) 水 残量
処理方法1の工程(i)の後、更に下記工程(ii)を行う人毛繊維処理方法。
(ii) 工程(i)で処理された人毛繊維を後架橋剤に、90~90℃の温度下で、1~3時間、(後架橋剤質量)/(工程(i)で処理された人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記後架橋剤は、成分(D)及び(C)を含有し、そのpHは1.0~4.5である。
(D) グリオキシル酸又はホルムアルデヒド 1~20質量%
(C) 水 残量
処理方法1'の工程(ii)の後、更に下記工程(iii)を行う人毛繊維処理方法。
(iii) 工程(ii)で処理された人毛繊維を表面仕上げ剤(I)に、20~90℃の温度下で、24~168時間、(表面仕上げ剤(I)の質量)/(工程(ii)で処理された人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記表面仕上げ剤(I)は、成分(E)及び(C)を含有し、そのpHは1.0~6.5である。
(E) レゾルシン20~60質量%
(C) 水 残量
両端が自由端である人毛繊維を処理するための人毛繊維処理剤であって、その組成中に以下の成分(A)~(C)を含有する人毛繊維処理剤。
(A):ホルムアルデヒド又はその水和物
(B):一般式(1)で表される化合物
(C):水
成分(A)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2.5質量%以上、更により好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、更により好ましくは35質量%以下、更により好ましくは30質量%以下である、<1>に記載の人毛繊維処理剤。
成分(B)が、好ましくはメラミン及びトリメチロールメラミンから選ばれる少なくとも1種、より好ましくはメラミンである、<1>又は<2>に記載の人毛繊維処理剤。
成分(B)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2.5質量%以上、更により好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、更により好ましくは35質量%以下、更により好ましくは30質量%以下である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理剤。
成分(A)に対する成分(B)のモル比(B)/(A)が、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.01以上、更に好ましくは0.05以上、更により好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは5未満、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下、更により好ましくは2以下である、<1>~<4>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理剤。
成分(C)の含有量が、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、更により好ましくは40質量%以上であり、また好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、更により好ましくは90質量%以下である、<1>~<5>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理剤。
好ましくは、更にグルタルアルデヒドを含有する、<1>~<6>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理剤。
グルタルアルデヒドの含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更により好ましくは0.5質量%以上、更により好ましくは1.0質量%以上であり、また好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更により好ましくは10質量%以下、更により好ましくは5質量%以下である、<7>に記載の人毛繊維処理剤。
25℃におけるpHが、好ましくは6.0以上、より好ましくは6.5以上、更に好ましくは7.0以上であり、また、好ましくは12.0以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは11.0以下である、<1>~<8>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理剤。
下記工程(i)を含む人毛繊維処理方法。
(i)加熱下で、<1>~<9>のいずれかに記載の人毛繊維処理剤に両端が自由端である人毛繊維を浸漬するステップ
人毛繊維処理剤に人毛繊維を浸漬する際の浴比(人毛繊維処理剤質量)/(人毛繊維質量)が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、更により好ましくは10以上、更により好ましくは20以上であり、また好ましくは500以下、より好ましくは250以下、更に好ましくは100以下である、<10>に記載の人毛繊維処理方法。
人毛繊維を浸漬する人毛繊維処理剤の温度が、好ましくは50℃以上、より好ましくは60℃以上、更に好ましくは80℃以上であり、また、好ましくは100℃未満、より好ましくは99℃以下である、<10>又は<11>に記載の人毛繊維処理方法。
人毛繊維の人毛繊維処理剤への浸漬時間が、好ましくは15分以上、より好ましくは30分以上、更に好ましくは1時間以上であり、また、好ましくは48時間以下、より好ましくは24時間以下、更に好ましくは12時間以下である、<10>~<12>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
好ましくは、工程(i)の後、更に下記工程(ii)を行う、<10>~<13>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
(ii)成分(D)及び(C)を含有する後架橋剤に人毛繊維を浸漬するステップ
(D):ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドの水和物、グリオキシル酸、グリオキシル酸の水和物、グリオキシル酸塩、グリオキサール、グリオキサールの水和物、グルタルアルデヒド、及びグルタルアルデヒドの水和物から選ばれる少なくとも1種のホルムアルデヒド誘導体
(C):水
後架橋剤中における成分(D)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%、更に好ましくは20質量%以下である、<14>に記載の人毛繊維処理方法。
後架橋剤の25℃におけるpHが、好ましくは6.0以下、より好ましくは5.0以下、更に好ましくは4.5以下であり、また、好ましくは0以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1以上である、<14>又は<15>に記載の人毛繊維処理方法。
後架橋剤の温度が、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上、更に好ましくは80℃以上であり、また、好ましくは100℃未満、より好ましくは99℃以下である、<14>~<16>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
後架橋剤に人毛繊維を浸漬する際の浴比(後架橋剤の質量/工程(i)で処理された人毛繊維の質量)が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、更により好ましくは10以上、更により好ましくは20以上であり、また、好ましくは500以下、より好ましくは250以下、更に好ましくは100以下である、<14>~<17>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
後架橋剤への人毛繊維の浸漬時間が、好ましくは1分以上、より好ましくは3分以上、更に好ましくは5分以上であり、また、好ましくは5時間以下、より好ましくは3時間以下、更に好ましくは1時間以下である、<14>~<18>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
好ましくは、工程(i)又は(ii)の後、更に下記工程(iii)を行う、<14>~<19>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
(iii)成分(E)及び(C)を含有する表面仕上げ剤(I)に人毛繊維を浸漬するステップ
(E):一般式(2)で表されるレゾルシン誘導体
A1~A4は、同一でも異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基若しくはその塩、スルホン酸基若しくはその塩、炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数1~6の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基若しくはアルケニルオキシ基を示す。〕
(C):水
成分(E)が、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン及びピロガロールから選ばれる1種以上である、<20>に記載の人毛繊維処理方法。
表面仕上げ剤(I)中における成分(E)の含有量が、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更により好ましくは10質量%以上、更により好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは98質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、更により好ましくは93質量%以下、更により好ましくは80質量%以下である、<20>又は<21>に記載の人毛繊維処理方法。
表面仕上げ剤(I)の25℃におけるpHが、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.8以下、更に好ましくは6.5以下であり、また、好ましくは0以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1.0以上である、<20>~<22>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
表面仕上げ剤(I)の温度が、好ましくは0℃以上、より好ましくは20℃以上、更に好ましくは40℃以上であり、また、好ましくは80℃以下、より好ましくは60℃以下である、<20>~<23>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
表面仕上げ剤(I)に人毛繊維を浸漬する際の浴比(表面仕上げ剤の質量/工程(ii)で処理された人毛繊維の質量)が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、更により好ましくは10以上、更により好ましくは20以上であり、また好ましくは500以下、より好ましくは250以下、更に好ましくは100以下である、<20>~<24>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
表面仕上げ剤(I)への人毛繊維の浸漬時間が、好ましくは1時間以上、より好ましくは3時間以上、更に好ましくは6時間以上、更により好ましくは24時間以上であり、また、好ましくは1か月以下、より好ましくは2週間以下、更に好ましくは10日以下、更により好ましくは168時間以下である、<20>~<25>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法。
<10>~<26>のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法によって、かつら用人毛繊維を処理する工程を含む、かつらの製造方法。
両端が自由端である人毛繊維を処理するための人毛繊維処理剤であって、その組成中に以下の成分(A)~(C)を含有しpHが7.0~11である人毛繊維処理剤。
(A) ホルムアルデヒド 1.5~15質量%
(B) メラミン 4.2~42質量%
(C) 水 残量
両端が自由端である人毛繊維を処理するための人毛繊維処理剤キットであって、<28>に記載の人毛繊維処理剤と、成分(D)及び(C)を含有しpHが1.0~4.5である後架橋剤とを含む、人毛繊維処理剤キット。
(D) グリオキシル酸又はホルムアルデヒド1~20質量%
(C) 水 残量
好ましくは、更に、成分(E)及び(C)を含有しpHが1.0~6.5である表面仕上げ剤(I)を含む、<29>に記載の人毛繊維処理剤キット。
(E) レゾルシン 20~60質量%
(C) 水 残量
下記工程(i)を含む人毛繊維処理方法。
(i) 両端が自由端である人毛繊維を人毛繊維処理剤に、90~99℃の加熱下で、1~3時間、(人毛繊維処理剤質量)/(人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記人毛繊維処理剤は、その組成中に成分(A)~(C)を含有し、そのpHは7.0~11.0である。
(A) ホルムアルデヒド 1.5~15質量%
(B) メラミン 4.2~42質量%
(C) 水 残量
好ましくは、工程(i)の後、更に下記工程(ii)を行う、<31>に記載の人毛繊維処理方法。
(ii) 工程(i)で処理された人毛繊維を後架橋剤に、90~90℃の温度下で、1~3時間、(後架橋剤質量)/(工程(i)で処理された人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記後架橋剤は、成分(D)及び(C)を含有し、そのpHは1.0~4.5である。
(D) グリオキシル酸又はホルムアルデヒド 1~20質量%
(C) 水 残量
好ましくは、工程(ii)の後、更に下記工程(iii)を行う、<32>に記載の人毛繊維処理方法。
(iii) 工程(ii)で処理された人毛繊維を表面仕上げ剤(I)に、20~90℃の温度下で、24~168時間、(表面仕上げ剤(I)の質量)/(工程(ii)で処理された人毛繊維質量)=20~100の浴比で浸漬するステップ
前記表面仕上げ剤(I)は、成分(E)及び(C)を含有し、そのpHは1.0~6.5である。
(E) レゾルシン20~60質量%
(C) 水 残量
表1に示す処理剤を調製し、以下の処理を行い、それぞれの形状持続性、表面感触のよさ、耐久性を評価した。この結果を表1に併せて示す。なお、各組成物のpHは、調製した組成物を室温(25℃)において、そのままpHメーター(HORIBA社製、F-52)で測定した。
1.コーカシアン毛(未処理毛 / ほぼ直毛だがごくわずかなうねりがある)0.5gの長さ25cmの毛束を、人毛繊維処理剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブン(ステンレス窓付強制対流乾燥器;アズワン社製、SOFW-450)にて1時間加熱した。
2.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
3.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
成分 (質量%)
ラウレス硫酸ナトリウム 15.5
ラウラミドDEA 1.5
安息香酸ナトリウム 0.5
EDTA-2Na 0.3
リン酸 pH7に調整する量
イオン交換水 バランス
合計 100.0
1.<人毛繊維処理剤による処理>を施した毛束(直毛)を30℃の水道水で30秒間濡らした後、濡れた毛束を直径14mmのプラスチック製ロッドに巻き付け、クリップで固定した。
2.ロッドの全体をラップで覆って密封し、90℃設定のオーブンにて1時間加熱した。
3.毛束をオーブンから取り出し、室温に戻した。
4.毛束をロッドから外し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立てた。
5.水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、30℃の水道水中に無限浴比で60秒浸漬した後、毛束の根本を持って静かに水中から引き上げ、軽く振動を与えて水を切った。
6.毛束を実験室中に2時間吊して静置し、乾燥させ、クシを通した後、毛束を吊して真横から写真を撮った。写真をもとに、毛束の最もカールの強い部分の曲率半径(r)と曲率(1/r)を求めた。
未処理毛の曲率を1/r0、上記の手順6で測定した曲率を1/rとして、次式に従って求められる曲率増加率(I)(%)を形状持続性と定義した(ロッドに巻いて加熱して付与したカール形状が、洗髪後も強いカールとして持続していればいるほど、Iが大きくなる。Iが大きいほど一度付与した形状の持ちがよい、すなわち形状持続性が高い)。
I=[(1/r)/(1/r0)]×100 [%]
感触の評価は<形状持続性>の評価直後の毛束を用い、手で触れた際の感触の滑らかさについて、専門パネラー5名が下記基準によって評価し、5名の平均値を四捨五入した数値を評価結果とした。
(評価基準)
5:未処理毛に比べてきわめて滑らかな手触りである
4:未処理毛に比べて滑らかな手触りである
3:未処理毛に比べてわずかに滑らかな手触りである
2:未処理毛に比べてごくわずかに滑らかな手触りである
1:未処理毛の手触りと変わらない
耐久性の評価は<形状持続性>の評価直後の毛束を用いて行い、人毛繊維の耐久性の指標としては引張弾性率(ヤング率)を用いた。評価は、以下の手順で行った。
1.毛束の根本から、人毛繊維5本を切り取った。それぞれの人毛繊維の根本と毛先の中間付近から3cmの人毛繊維片を採取し、合計で10個の3cmの毛髪片を得た。人毛繊維片を20℃60%RHの部屋に置き、24時間調湿した。
2.人毛繊維片をDIA-STRON limited社製「MTT690 繊維自動引張り試験機」にセットして自動測定を開始し、人毛繊維が濡れた状態での引張弾性率(ヤング率)を求めた。表に示す引張弾性率(ヤング率)は、N=5の測定結果の平均によって求めた。数値が高いほど、強度に優れ、耐久性にも優れることを示す。
表2に示す処理剤を調製し、以下の処理を行い、実施例1~5と同様の方法及び基準に従って、形状持続性、表面感触のよさ、耐久性を評価した。この結果を表2に併せて示す。なお、各組成物のpHは、調製した組成物を室温(25℃)において、そのままpHメーター(HORIBA社製、F-52)で測定した。
1.コーカシアン直毛(未処理毛)0.5gの長さ25cmの毛束を、人毛繊維処理剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて表2に記載の時間加熱した。
2.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
3.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
4.引き続き3.の毛束を、後架橋剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて1時間加熱した。
5.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
6.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
表3に示す処理剤を調製し、以下の処理を行い、実施例1~5と同様の方法及び基準に従って、形状持続性、表面感触のよさ、耐久性を評価した。この結果を表3に併せて示す。なお、各組成物のpHは、調製した組成物を室温(25℃)において、そのままpHメーター(HORIBA社製、F-52)で測定した。
1.コーカシアン直毛(未処理毛)0.5gの長さ25cmの毛束を、人毛繊維処理剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて2時間加熱した。
2.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
3.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
4.引き続き3.の毛束を、後架橋剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて1時間加熱した。
5.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
6.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
表4に示す処理剤を調製し、以下の処理を行い、実施例1~5と同様の方法及び基準に従って、形状持続性、表面感触のよさ、耐久性を評価した。この結果を表4に併せて示す。なお、各組成物のpHは、調製した組成物を室温(25℃)において、そのままpHメーター(HORIBA社製、F-52)で測定した。
1.コーカシアン直毛(未処理毛)0.5gの長さ25cmの毛束を、人毛繊維処理剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて2時間加熱した。
2.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
3.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
4.引き続き3.の毛束を、後架橋剤40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して90℃設定のオーブンにて1時間加熱した。
5.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
6.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
7.引き続き3.の毛束を、表面仕上げ剤(I)40gが入った容器に浸漬し、容器の口をラップで覆って密閉して40℃設定のオーブンにて72時間加熱した。
8.毛束の入った容器をオーブンから取り出し、室温に戻した。
9.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、評価用シャンプーで60秒泡立て、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かした。この時点で、毛束は直毛のままであった。
実施例1~12のいずれかの処理の前又は後に、以下の工程を追加して行うことにより、人毛繊維の表面からキューティクルを除去することができる。
1.人毛繊維0.5gの長さ25cmの毛束を、キューティクル除去用組成物40gが入った容器に浸漬し、2時間静置する。
2.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かす。
(質量%)
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム 5.00
水 残量
pH:5.0
(質量%)
次亜塩素酸ソーダ 5.00
水 残量
pH:5.0
実施例1~12のいずれかの処理の前又は後に、以下の工程を追加して行うことにより、人毛繊維を脱色することができる。
1.人毛繊維0.5gの長さ25cmの毛束を、脱色剤組成物1が40g入った容器に浸漬し、2時間静置する。
2.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かす。
(質量%)
強アンモニア水(28質量%) 2.70
重炭酸アンモニウム 4.70
ステアルトリモニウムクロリド(花王社製、コータミン 86W) 8.00
1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(60質量%)
(ディクエスト2010cs) 0.05
過酸化水素水(35質量%) 10.90
水 残量
pH:9.5
実施例1~12のいずれかの処理の前又は後に、以下の工程を追加して行うことにより、人毛繊維を染色することができる。
1.人毛繊維0.5gの長さ25cmの毛束を、染毛剤組成物1~4(染毛剤組成物1及び4は第1剤と第2剤を1:1で混合して使用)が40g入った容器に浸漬し、2時間静置する。
2.毛束を容器から取り出し、水道水の30℃流水にて30秒すすぎ、タオルで軽く水気を切った後、毛束を温風ドライヤー(テスコム社製、Nobby ホワイトNB3000)で乾かす。
(第1剤) (質量%)
セテアリルアルコール 10.8
オレス-5 5.0
オレイン酸 2.5
コカミドMEA 4.6
ラウリル硫酸ナトリウム 1.7
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.6
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
アンモニア水(28質量%) 6.5
トルエン-2,5-ジアミン硫酸塩 1.3
レゾルシン 0.5
メタアミノフェノール 0.2
2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩 0.02
精製水 残量
過酸化水素水(35質量%) 17.1
セテアリルアルコール 1.7
ラウリル硫酸ナトリウム 0.2
リン酸 0.3
サリチル酸 0.01
精製水 残量
(質量%)
アシッドレッド33 0.5
塩酸 pH調整量
精製水 残量
pH4.0
(質量%)
アモジメチコン 1.50
ヒドロキシエチルセルロース 1.40
香料 0.30
アシッドレッド52 0.55
ベーシックレッド51 0.28
HCレッド3 0.01
水 残量
(第1剤) (質量%)
塩化アンモニウム 0.25
モノエタノールアミン 0.80
フレグランス/香料 0.30
p-トルエンジアミン 0.55
レゾルシノール 0.28
m-フェニレンジアミン 0.01
水 残量
pH:6.8
過酸化水素 6.00
水 残量
pH:3.4
実施例1~12のいずれかの処理後の人毛繊維に、表5及び6に示す表面仕上げ剤(II)を表中の浴比に従い塗布した後、洗い流さずに、ドライヤーを用いて完全に乾燥させることにより、人毛繊維に疎水性を付与すると共に低摩擦化することができ、しかも処理後の長期にわたってこれらの効果を持続することができる。
表中のpHは、室温(25℃)において、組成物を希釈等することなくそのまま、堀場製作所社製のpHメーター F-52を用いて測定した値である。
Claims (8)
- 成分(A)の含有量が0.1質量%以上60質量%以下である、請求項1に記載の人毛繊維処理剤。
- 成分(B)の含有量が0.1質量%以上60質量%以下である、請求項1又は2に記載の人毛繊維処理剤。
- 下記工程(i)を含む人毛繊維処理方法。
(i)加熱下で、請求項1~3のいずれかに記載の人毛繊維処理剤に両端が自由端である人毛繊維を浸漬するステップ - 人毛繊維処理剤に人毛繊維を浸漬する際の浴比が、(人毛繊維処理剤質量)/(人毛繊維質量)=2以上である請求項4に記載の人毛繊維処理方法。
- 工程(i)の後、更に下記工程(ii)を行う、請求項4又は5に記載の人毛繊維処理方法。
(ii)成分(D)及び(C)を含有する後架橋剤に人毛繊維を浸漬するステップ
(D):ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドの水和物、グリオキシル酸、グリオキシル酸の水和物、グリオキシル酸塩、グリオキサール、グリオキサールの水和物、グルタルアルデヒド、及びグルタルアルデヒドの水和物から選ばれる少なくとも1種のホルムアルデヒド誘導体
(C):水 - 請求項4~7のいずれか1項に記載の人毛繊維処理方法によって、かつら用人毛繊維を処理する工程を含む、かつらの製造方法。
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