JP3187520B2 - パーマネントウエーブ用剤第1剤 - Google Patents
パーマネントウエーブ用剤第1剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二液式アイロンパーマ用
剤第一剤に関し、更に詳しくは整髪用アイロン操作によ
り毛髪にウェーブを形成させる二液式アイロンパーマ
(アイパー)用のパーマネントウエーブ用剤第1剤に関
するものである。
剤第一剤に関し、更に詳しくは整髪用アイロン操作によ
り毛髪にウェーブを形成させる二液式アイロンパーマ
(アイパー)用のパーマネントウエーブ用剤第1剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】パーマネントウエーブ用剤は、チオグリ
コール酸やシステインなどのメルカプト化合物(還元
剤)を主剤とする水溶液に、アンモニア、モノエタノー
ルアミン、トリエタノールアミンなどの塩基性物質を加
えてpH6〜10に調整したものを第1剤とし、臭素酸
ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤の水溶液を第2剤
としてなるものである。
コール酸やシステインなどのメルカプト化合物(還元
剤)を主剤とする水溶液に、アンモニア、モノエタノー
ルアミン、トリエタノールアミンなどの塩基性物質を加
えてpH6〜10に調整したものを第1剤とし、臭素酸
ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤の水溶液を第2剤
としてなるものである。
【0003】そして、かかるパーマネントウエーブ用剤
によって毛髪にウェーブをかけるメカニズムは、第1剤
により毛髪中のケラチン蛋白質に含まれているシスチン
のジスルフィド結合を還元することによってメルカプト
基として切断し、ロッドなどに固定して毛髪をカール
し、第2剤によってメルカプト基を酸化して毛髪に新た
なジスルフィド結合を生成させ、ウェーブを固定化させ
ようとするものである。
によって毛髪にウェーブをかけるメカニズムは、第1剤
により毛髪中のケラチン蛋白質に含まれているシスチン
のジスルフィド結合を還元することによってメルカプト
基として切断し、ロッドなどに固定して毛髪をカール
し、第2剤によってメルカプト基を酸化して毛髪に新た
なジスルフィド結合を生成させ、ウェーブを固定化させ
ようとするものである。
【0004】これらのパーマネントウエーブ用剤は、一
般に、第1剤の処理方法や操作方法によって分類され、
それらは室温で処理するコールド式パーマ、40〜60
℃の熱をかけてより反応を促進させる加温式パーマ、第
1液処理後に水洗してから160〜180℃に加熱した
整髪用アイロンを用いてより強固なウェーブを形成する
アイロンパーマ(アイパー)等が挙げられる。
般に、第1剤の処理方法や操作方法によって分類され、
それらは室温で処理するコールド式パーマ、40〜60
℃の熱をかけてより反応を促進させる加温式パーマ、第
1液処理後に水洗してから160〜180℃に加熱した
整髪用アイロンを用いてより強固なウェーブを形成する
アイロンパーマ(アイパー)等が挙げられる。
【0005】しかしながら、このような従来の薬剤によ
るパーマネントウエーブでは、ウェーブ効果の程度に応
じて毛髪が損傷を受けることが確認されており、すなわ
ち、第1剤による還元で切断されたシスチンのジスルフ
ィド結合が、つづく第2剤による酸化で完全にもとどお
りにジスルフィド結合を形成してシスチンに再生すると
は限らず、第1剤による処理によってシスチンより生じ
たメルカプト基の一部は第2剤によって過剰酸化を受け
たり、あるいは毛髪中に残存しているチオグリコール酸
等の還元剤と反応してジスルフィド結合を生成する。主
としてこのような副反応が起こること、ケラチン蛋白質
の一部が溶出し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学
的変化を受けるなどの原因によって、毛髪に違和感やパ
サパサした感じを与えるばかりでなく、毛髪が多大な損
傷を受けることになる。
るパーマネントウエーブでは、ウェーブ効果の程度に応
じて毛髪が損傷を受けることが確認されており、すなわ
ち、第1剤による還元で切断されたシスチンのジスルフ
ィド結合が、つづく第2剤による酸化で完全にもとどお
りにジスルフィド結合を形成してシスチンに再生すると
は限らず、第1剤による処理によってシスチンより生じ
たメルカプト基の一部は第2剤によって過剰酸化を受け
たり、あるいは毛髪中に残存しているチオグリコール酸
等の還元剤と反応してジスルフィド結合を生成する。主
としてこのような副反応が起こること、ケラチン蛋白質
の一部が溶出し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学
的変化を受けるなどの原因によって、毛髪に違和感やパ
サパサした感じを与えるばかりでなく、毛髪が多大な損
傷を受けることになる。
【0006】特に、第1剤処理後に整髪用アイロンによ
る熱を利用してウェーブを固定するアイロンパーマにお
いては、毛髪ケラチン蛋白質が熱変性を受け、その損傷
も大きく、アイロンのかけすぎにより、髪が切れる状況
までも発生する。また、アイロン操作による固定後、第
2剤で酸化する過程において、せっかくウェーブをかけ
た毛髪が第2剤塗布中に伸びる現象(カールダウン)が
発生し、アイロンでの固定時とイメージの異なった仕上
がりとなることが多かった。
る熱を利用してウェーブを固定するアイロンパーマにお
いては、毛髪ケラチン蛋白質が熱変性を受け、その損傷
も大きく、アイロンのかけすぎにより、髪が切れる状況
までも発生する。また、アイロン操作による固定後、第
2剤で酸化する過程において、せっかくウェーブをかけ
た毛髪が第2剤塗布中に伸びる現象(カールダウン)が
発生し、アイロンでの固定時とイメージの異なった仕上
がりとなることが多かった。
【0007】従ってアイロンパーマいおいては、熱によ
る切れ毛を防止する意味で出来るだけ低温で、或いは短
いアイロンとの接触時間でウェーブを形成し、かつ毛髪
の傷みが少なく、また、カールダウンが少ないアイロン
パーマ用のパーマネントウエーブ用剤第1剤が強く望ま
れている。しかしながら、このようなアイロン用のパー
マネントウエーブ用剤第1剤は、未だ市場には見当たら
ないのが現状である。
る切れ毛を防止する意味で出来るだけ低温で、或いは短
いアイロンとの接触時間でウェーブを形成し、かつ毛髪
の傷みが少なく、また、カールダウンが少ないアイロン
パーマ用のパーマネントウエーブ用剤第1剤が強く望ま
れている。しかしながら、このようなアイロン用のパー
マネントウエーブ用剤第1剤は、未だ市場には見当たら
ないのが現状である。
【0008】カルボキシメチルセルロースをパーマネン
トウェーブ剤に配合することは、公知であり、特開昭6
1−286312号公報には、エーテル化度が2.0以
上のカルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩又は
アンモニウム塩を増粘展着剤として配合したパーマネン
トウエーブ剤が開示されている。しかしながら、本公報
に使用されているカルボキシメチルセルロースは、エー
テル化度が2.0以上という工業的に生産されていない
特殊なものであり、また、アイロンパーマに応用した場
合、アイロンパーマでは、アイロンで固定する操作の前
に第1剤塗布後に水洗という工程がとられ、この水洗時
にカルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化
度が高いと簡単に水で流されてしまい、整髪用アイロン
の熱による毛髪ケラチン蛋白質の変性を防止できない。
また更に、第2剤塗布時でのカールダウンの発生を防止
することが出来ない。
トウェーブ剤に配合することは、公知であり、特開昭6
1−286312号公報には、エーテル化度が2.0以
上のカルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩又は
アンモニウム塩を増粘展着剤として配合したパーマネン
トウエーブ剤が開示されている。しかしながら、本公報
に使用されているカルボキシメチルセルロースは、エー
テル化度が2.0以上という工業的に生産されていない
特殊なものであり、また、アイロンパーマに応用した場
合、アイロンパーマでは、アイロンで固定する操作の前
に第1剤塗布後に水洗という工程がとられ、この水洗時
にカルボキシメチルセルロースナトリウムのエーテル化
度が高いと簡単に水で流されてしまい、整髪用アイロン
の熱による毛髪ケラチン蛋白質の変性を防止できない。
また更に、第2剤塗布時でのカールダウンの発生を防止
することが出来ない。
【0009】また、特開昭57−206606号公報に
は、水溶性高分子化合物としてキサンタンガムを配合
し、手荒れを解消しソフトで弾力性のあるウェーブを形
成するパーマネントウエーブ用剤第1剤が開示されてい
る。しかしながら、本公報のパーマネントウエーブ用剤
第1剤についても、アイロンパーマに応用した場合、熱
による毛髪ケラチン蛋白質の変性の防止やカールダウン
の発生を防止することが出来ない。
は、水溶性高分子化合物としてキサンタンガムを配合
し、手荒れを解消しソフトで弾力性のあるウェーブを形
成するパーマネントウエーブ用剤第1剤が開示されてい
る。しかしながら、本公報のパーマネントウエーブ用剤
第1剤についても、アイロンパーマに応用した場合、熱
による毛髪ケラチン蛋白質の変性の防止やカールダウン
の発生を防止することが出来ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アイロンに
よる熱から毛髪を保護し、従来のものよりも低温或いは
短時間のアイロンとの接触でウェーブを形成し、特に、
第2剤塗布中にカールダウンが発生しない二液式アイロ
ンパーマ用剤第1剤を提供することを目的とするもので
ある。
よる熱から毛髪を保護し、従来のものよりも低温或いは
短時間のアイロンとの接触でウェーブを形成し、特に、
第2剤塗布中にカールダウンが発生しない二液式アイロ
ンパーマ用剤第1剤を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明者は上記目的を達成
するために、鋭意研究した結果、チオグリコール酸等の
メルカプト化合物に、エーテル化度が0.4以上2.0
未満のカルボキシメチルセルロースナトリウムを特定量
配合することにより上記目的が達成されることを見出
し、本発明を完成した。
するために、鋭意研究した結果、チオグリコール酸等の
メルカプト化合物に、エーテル化度が0.4以上2.0
未満のカルボキシメチルセルロースナトリウムを特定量
配合することにより上記目的が達成されることを見出
し、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、メルカプト化合物
と、エーテル化度が0.4以上2.0未満のカルボキシ
メチルセルロースナトリウムを1.0〜10重量%を配
合してなることを特徴とする二液式アイロンパーマ用剤
第1剤を提供するものである。
と、エーテル化度が0.4以上2.0未満のカルボキシ
メチルセルロースナトリウムを1.0〜10重量%を配
合してなることを特徴とする二液式アイロンパーマ用剤
第1剤を提供するものである。
【0013】以下、本発明の構成について詳述する。
【0014】本発明に配合されるカルボキシメチルセル
ロースナトリウムは、セルロースの多価カルボキシメチ
ルエーテルのナトリウム塩であり、アルカリセルロース
にモノクロロ酢酸又はナトリウム塩を添加するアルカリ
法やセルロースとモノクロロ酢酸ナトリウムに水酸化ナ
トリウム液を添加する早川法等によって製造されるもの
である。そのエーテル化度の範囲は0.4以上、2.0
未満である。エーテル化度が0.4以下では、パーマネ
ントウエーブ用剤第1剤に溶解することが不可能であ
り、エーテル化度が2.0を超えると、アイロン操作前
の水洗時に簡単に流れ落ちてしまい、毛髪の保護が不十
分であり、また第2剤塗布中にカールダウンの発生を防
止する効果が発揮されない。
ロースナトリウムは、セルロースの多価カルボキシメチ
ルエーテルのナトリウム塩であり、アルカリセルロース
にモノクロロ酢酸又はナトリウム塩を添加するアルカリ
法やセルロースとモノクロロ酢酸ナトリウムに水酸化ナ
トリウム液を添加する早川法等によって製造されるもの
である。そのエーテル化度の範囲は0.4以上、2.0
未満である。エーテル化度が0.4以下では、パーマネ
ントウエーブ用剤第1剤に溶解することが不可能であ
り、エーテル化度が2.0を超えると、アイロン操作前
の水洗時に簡単に流れ落ちてしまい、毛髪の保護が不十
分であり、また第2剤塗布中にカールダウンの発生を防
止する効果が発揮されない。
【0015】本発明のカルボキシメチルセルロースナト
リウムの粘度は、25℃における1%水溶液の粘度が1
0〜10,000cpsのものが好ましく、より好まし
くは50〜5,000cpsである。また、その配合量
は、アイロンパーマ用剤第1剤全量を100重量%とし
て、1.0〜10重量%未満である。この範囲よりも配
合量が少ないと十分な効果が発揮されず、又、逆にこの
範囲よりも配合量が多いとメルカプト化合物が毛髪内へ
の浸透が悪くなり、ウエーブ形成に支障が生じる。
リウムの粘度は、25℃における1%水溶液の粘度が1
0〜10,000cpsのものが好ましく、より好まし
くは50〜5,000cpsである。また、その配合量
は、アイロンパーマ用剤第1剤全量を100重量%とし
て、1.0〜10重量%未満である。この範囲よりも配
合量が少ないと十分な効果が発揮されず、又、逆にこの
範囲よりも配合量が多いとメルカプト化合物が毛髪内へ
の浸透が悪くなり、ウエーブ形成に支障が生じる。
【0016】本発明の主成分であるメルカプト化合物と
しては、チオグリコール酸又はそのアンモニウム塩、モ
ノエタノールアミン塩、アルカリ金属塩、システイン、
アセチルシステインの塩酸塩、硫酸塩、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウムのアルカリ金属塩などが挙げ
られ、これらのメルカプト化合物を1種類もしくは2種
類以上組み合わせて使用してもよい。メルカプト化合物
のアイロンパーマ用剤第1剤中への配合量は、形成する
ウエーブの状態や効果に応じて、アイロンパーマ用剤第
1剤全量を100重量%として、1.0〜10.0重量
%の範囲で配合される。
しては、チオグリコール酸又はそのアンモニウム塩、モ
ノエタノールアミン塩、アルカリ金属塩、システイン、
アセチルシステインの塩酸塩、硫酸塩、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウムのアルカリ金属塩などが挙げ
られ、これらのメルカプト化合物を1種類もしくは2種
類以上組み合わせて使用してもよい。メルカプト化合物
のアイロンパーマ用剤第1剤中への配合量は、形成する
ウエーブの状態や効果に応じて、アイロンパーマ用剤第
1剤全量を100重量%として、1.0〜10.0重量
%の範囲で配合される。
【0017】また、本発明のアイロンパーマ用剤第1剤
には、通常パーマネントウェーブ用剤第1剤に配合され
ているアンモニア、モノエタノールアミン等の有機アル
カリ、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナト
リウム等の無機アルカリのようなpH調整剤、ジチオグ
リコール酸、ジチオグリコール酸アンモニウムのような
反応調整剤、チオ乳酸、チオグリセロールのような補助
剤、尿素のような効果増強剤、EDTAのような金属イ
オン封鎖剤、グリセリンやプロピレングリコールのよう
な浸透剤、香料、ビタミン類、パントテン酸、ニコチン
酸アミドのような育毛剤、植物抽出液やコラーゲン加水
分解物のようなポリペプタイド、アニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、紫外
線吸収剤、防腐剤、保湿剤、水、アルコール、増粘剤、
色剤等を本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。
には、通常パーマネントウェーブ用剤第1剤に配合され
ているアンモニア、モノエタノールアミン等の有機アル
カリ、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナト
リウム等の無機アルカリのようなpH調整剤、ジチオグ
リコール酸、ジチオグリコール酸アンモニウムのような
反応調整剤、チオ乳酸、チオグリセロールのような補助
剤、尿素のような効果増強剤、EDTAのような金属イ
オン封鎖剤、グリセリンやプロピレングリコールのよう
な浸透剤、香料、ビタミン類、パントテン酸、ニコチン
酸アミドのような育毛剤、植物抽出液やコラーゲン加水
分解物のようなポリペプタイド、アニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、紫外
線吸収剤、防腐剤、保湿剤、水、アルコール、増粘剤、
色剤等を本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、各例の説明に先立ち、使用した試験方法に
ついて述べる。なお、以下の処方や表中に示す成分の含
有量はそれぞれ重量%である。
説明するが、各例の説明に先立ち、使用した試験方法に
ついて述べる。なお、以下の処方や表中に示す成分の含
有量はそれぞれ重量%である。
【0019】(1)ウェーブ効果、カールダウン防止効
果 長さ8cm,重さ1gの毛髪からなる毛束を本発明のア
イロンパーマ用剤第1剤20mlに30℃で15分間浸
漬した後、5分間流水中で水洗した。次に、180℃に
加温した整髪用アイロンを用いて、毛束の3ヵ所につい
て2cm間隔で5秒間アイロン操作を行い、このとき、
以下の式に従ってウエーブ効果を測定した。
果 長さ8cm,重さ1gの毛髪からなる毛束を本発明のア
イロンパーマ用剤第1剤20mlに30℃で15分間浸
漬した後、5分間流水中で水洗した。次に、180℃に
加温した整髪用アイロンを用いて、毛束の3ヵ所につい
て2cm間隔で5秒間アイロン操作を行い、このとき、
以下の式に従ってウエーブ効果を測定した。
【0020】 ウェーブ形成効果(%)=100×(a−b)/a a:アイロン操作前の毛束の長さ b:アイロン操作後における毛束の両末端間の距離
【0021】次に、ウェーブを形成した毛髪をアイロン
パーマ第2剤50ml中に30℃で浸漬し、20分後の
毛束の両末端間の距離を測定し、カールダウン率を下記
の式に従って計算した。
パーマ第2剤50ml中に30℃で浸漬し、20分後の
毛束の両末端間の距離を測定し、カールダウン率を下記
の式に従って計算した。
【0022】 カールダウン率(%)=100×(c−b)/(a−b) a:アイロン操作前の毛束の長さ b:アイロン操作後における毛束の両末端間の距離 c:第2剤浸漬後における毛束の両末端間の距離
【0023】(2)毛髪損傷防止効果 毛髪損傷防止効果の測定は、(1)の評価方法で作成し
た第2剤処理後の毛束を流水で10分間水洗し、室温に
て24時間風乾し、次に、毛束中から毛髪を取り出し、
引張強度試験を行なった。引張強度試験の測定は、エル
・ビー・ケミカル社製ヘアーテスターを用いて毛髪の破
断強度を各50本測定し、その平均値を求めた。測定条
件は、温度20℃および湿度50%であった。
た第2剤処理後の毛束を流水で10分間水洗し、室温に
て24時間風乾し、次に、毛束中から毛髪を取り出し、
引張強度試験を行なった。引張強度試験の測定は、エル
・ビー・ケミカル社製ヘアーテスターを用いて毛髪の破
断強度を各50本測定し、その平均値を求めた。測定条
件は、温度20℃および湿度50%であった。
【0024】(3)アイロン操作温度の低下能効果 長さ8cm,重さ1gの毛髪からなる毛束を本発明のア
イロンパーマ用剤第1剤20mlに30℃で15分間浸
漬した後、5分間流水中で水洗した。次に、整髪用アイ
ロンを50℃〜200℃まで10℃づつ段階的に変化さ
せながら、毛束3ヵ所に2cm間隔で5秒間アイロン操
作を行い、このとき、ウエーブ形成効果が50%となる
整髪用アイロンの温度を求めた。
イロンパーマ用剤第1剤20mlに30℃で15分間浸
漬した後、5分間流水中で水洗した。次に、整髪用アイ
ロンを50℃〜200℃まで10℃づつ段階的に変化さ
せながら、毛束3ヵ所に2cm間隔で5秒間アイロン操
作を行い、このとき、ウエーブ形成効果が50%となる
整髪用アイロンの温度を求めた。
【0025】実施例1〜2、比較例1〜2 表1に組成を示すアイロンパーマ用剤第1剤について、
上記の方法に従い、ウェーブ効果、カールダウン防止効
果、毛髪損傷防止、アイロン操作温度の低下能等の効果
の評価を行った。その結果を同表に記載する。
上記の方法に従い、ウェーブ効果、カールダウン防止効
果、毛髪損傷防止、アイロン操作温度の低下能等の効果
の評価を行った。その結果を同表に記載する。
【0026】尚、アイロンパーマ用剤第2剤は下記の処
方のものを使用した。 (第2剤) 成分 重量% 臭素酸ナトリウム 6.0 pH調整剤 適 量 防腐剤 適 量 精製水 100%に調整
方のものを使用した。 (第2剤) 成分 重量% 臭素酸ナトリウム 6.0 pH調整剤 適 量 防腐剤 適 量 精製水 100%に調整
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、本発明のカルボ
キシメチルセルロースナトリウムを配合した場合、ウェ
ーブ形成効果も高く、カールダウン率も低く、毛髪の損
傷も少なく、また、従来のパーマネントウエーブ第1剤
に比較して低い温度で同等のウェーブを形成することが
出来る。
キシメチルセルロースナトリウムを配合した場合、ウェ
ーブ形成効果も高く、カールダウン率も低く、毛髪の損
傷も少なく、また、従来のパーマネントウエーブ第1剤
に比較して低い温度で同等のウェーブを形成することが
出来る。
【0029】実施例3〜6 表2に組成を示すアイロンパーマ用剤第1剤について、
上記の方法に従い、ウェーブ効果、カールダウン防止効
果、毛髪損傷防止、アイロン操作温度の低下能等の効果
の評価を行った。その結果を同表に記載する。
上記の方法に従い、ウェーブ効果、カールダウン防止効
果、毛髪損傷防止、アイロン操作温度の低下能等の効果
の評価を行った。その結果を同表に記載する。
【0030】尚、アイロンパーマ用剤第2剤は下記の処
方のものを使用した。 (第2剤) 成分 重量% 過酸化水素水 2.5 リン酸 0.01 精製水 100%に調整
方のものを使用した。 (第2剤) 成分 重量% 過酸化水素水 2.5 リン酸 0.01 精製水 100%に調整
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、本発明のカルボ
キシメチルセルロースナトリウムを配合した場合、ウェ
ーブ形成効果も高く、カールダウン率も低く、毛髪の損
傷も少なく、また、従来のパーマネントウエーブ第1剤
に比較して低い温度で同等のウェーブを形成することが
出来る。
キシメチルセルロースナトリウムを配合した場合、ウェ
ーブ形成効果も高く、カールダウン率も低く、毛髪の損
傷も少なく、また、従来のパーマネントウエーブ第1剤
に比較して低い温度で同等のウェーブを形成することが
出来る。
【0033】20名のパーマネントウエーブ施術専門員
に、表3に組成を示すアイロンパーマ用剤第1剤につい
て、実際に人の頭髪上でアイロンパーマ施術を実施し、
アイロンパーマ処理後に、髪の傷み、アイロン操作時
間、カールダウンの発生を評価した。判定基準は、髪の
傷みは「良い」「ふつう」「悪い」の3段階で評価、
し、アイロン操作時間は「短い」「ふつう」「長い」の
3段階で評価し、カールダウンの発生は「少ない」「普
通」「多い」の3段階で評価し、これらの評価結果につ
いて、それぞれ「良い」、「短い」および「少ない」と
答えた人の人数を同表に示した。尚、アイロンパーマ用
剤第2剤は実施例1と同じものを使用した。
に、表3に組成を示すアイロンパーマ用剤第1剤につい
て、実際に人の頭髪上でアイロンパーマ施術を実施し、
アイロンパーマ処理後に、髪の傷み、アイロン操作時
間、カールダウンの発生を評価した。判定基準は、髪の
傷みは「良い」「ふつう」「悪い」の3段階で評価、
し、アイロン操作時間は「短い」「ふつう」「長い」の
3段階で評価し、カールダウンの発生は「少ない」「普
通」「多い」の3段階で評価し、これらの評価結果につ
いて、それぞれ「良い」、「短い」および「少ない」と
答えた人の人数を同表に示した。尚、アイロンパーマ用
剤第2剤は実施例1と同じものを使用した。
【0034】
【表3】
【0035】表3から明らかなように、本発明のカルボ
キシメチルセルロースナトリウムを配合したアイロンパ
ーマ用剤第1剤は、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムを配合していない比較例のパーマネントウエーブ第
1剤と比較して、髪の傷みが少なく、アイロン操作時間
も短くてもウェーブを形成することが可能であり、更に
カールダウンの発生が少なかった。
キシメチルセルロースナトリウムを配合したアイロンパ
ーマ用剤第1剤は、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムを配合していない比較例のパーマネントウエーブ第
1剤と比較して、髪の傷みが少なく、アイロン操作時間
も短くてもウェーブを形成することが可能であり、更に
カールダウンの発生が少なかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の二液式アイロンパーマ用剤第1
剤は、整髪用アイロンによるウェーブの固定を行った場
合、毛髪の保護効果により毛髪の損傷を防止することが
でき、また、低いアイロン温度或いはアイロンとの短い
接触時間でウェーブを形成することを可能とし、特に、
第2剤塗布中にウェーブ毛が伸びてしまうカールダウン
の発生を防止する利点を有している。
剤は、整髪用アイロンによるウェーブの固定を行った場
合、毛髪の保護効果により毛髪の損傷を防止することが
でき、また、低いアイロン温度或いはアイロンとの短い
接触時間でウェーブを形成することを可能とし、特に、
第2剤塗布中にウェーブ毛が伸びてしまうカールダウン
の発生を防止する利点を有している。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−85247(JP,A) 特開 昭61−286312(JP,A) 特開 昭56−139412(JP,A) 特開 平5−85922(JP,A) 特公 昭34−2050(JP,B1) 特許庁、「周知・慣用技術集(化粧料 及び類似品)」、昭和59年8月21日、 p.150−151 化粧品原料基準注解編集委員会編、 「化粧品原料基準注解(第1版)」、薬 事日報社、昭和53年12月1日改訂6版発 行、p.57−61 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/09
Claims (1)
- 【請求項1】 メルカプト化合物と、エーテル化度が
0.4以上2.0未満のカルボキシメチルセルロースナ
トリウムを1.0〜10重量%を配合してなることを特
徴とする二液式アイロンパーマ用剤第1剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09866892A JP3187520B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | パーマネントウエーブ用剤第1剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09866892A JP3187520B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | パーマネントウエーブ用剤第1剤 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271037A JPH05271037A (ja) | 1993-10-19 |
JP3187520B2 true JP3187520B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=14225898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09866892A Expired - Lifetime JP3187520B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | パーマネントウエーブ用剤第1剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3187520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001197936A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-24 | Fuairudo Kk | ヘア−スタイリングの改良された方法 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP09866892A patent/JP3187520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
化粧品原料基準注解編集委員会編、「化粧品原料基準注解(第1版)」、薬事日報社、昭和53年12月1日改訂6版発行、p.57−61 |
特許庁、「周知・慣用技術集(化粧料及び類似品)」、昭和59年8月21日、p.150−151 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05271037A (ja) | 1993-10-19 |
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