JP3233646B2 - セメント系基材の仕上げ方法 - Google Patents

セメント系基材の仕上げ方法

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JP3233646B2
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resin
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昌一 川上
通潤 川上
康吉 笠井
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旭硝子コートアンドレジン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメント系基材の仕上げ
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート、石綿スレート、モルタ
ル、ALC板、けい酸カルシウム系材料、石膏、スラグ
系材料の如きセメント系材料は建築、建材用途に広く使
用されており、かかる材料に美粧性を付与したり、耐久
性を向上する目的で溶液型のアクリル樹脂系、アクリル
ウレタン樹脂系、フッ素樹脂系塗料が塗装されてきた。
しかし、かかる塗料を塗装して得られる塗膜は、一般
に、セメント系基材の外観を変化させる場合が殆どで、
例えば“コンクリートの打放し感”を実現することは困
難であった。仮りに、透明性の仕上げ材を使用しても、
濡れ肌色などのムラが発生することが通例であった。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】本発明は従来技術が有
していた前述の欠点を特定の下塗り材、中塗り材、上塗
り材を使用し、三層塗装することにより、解消しようと
するものである。
【0004】特に中塗り材、上塗り材としてアクリルウ
レタン塗料、フッ素樹脂塗料を使用すると耐久性も付与
できる。
【0005】また、下塗り材として、けい素を含有する
化合物を含む塗料を使用すると、実作業時にいて本発
明の効果が顕著となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セメント系基
材に下塗り材を塗装し、しかる後に中塗り材として屈折
率1.4〜1.7の顔料を含有した合成樹脂塗料を塗装
し、さらに上塗り材として顔料を含有する又はしない合
成樹脂塗料を塗装することを特徴とする仕上げ方法で
る。
【0007】本発明にいて、下塗り材としては透明性
を有し、セメント系基材との密着性が良好であるものが
好適に使用される。例えば、ビニル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレ
フィン樹脂、シリコーン・けい素化合物又は樹脂、ポリ
ブタジエン樹脂などを主成分とする下塗り材が挙げられ
る。特に、少量の塗布量にて密着性が実現しやすいエポ
キシ樹脂、シリコーン・けい素化合物又は樹脂を主成分
とする下塗り材が特に好ましい。
【0008】シリコーン・けい素化合物または樹脂とし
ては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリイソブトキシシラン、メチ
ルトリブトキシシラン、メチルトリス(sec−オクチ
ルオキシ)シラン、メチルトリフェノキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、メチルトリ(アクリロイルオキシエトキシ)シラ
ン、メチルトリ(グリシジルオキシ)シラン、オクチ
ルトリエトキシシラン、ラウリルトリエトキシシラン、
ステアリルトリメトキシシラン、ステアリルトリエトキ
シシランなど、あるいはこれらの縮合物が挙げられる。
【0009】また、これらを成分とする市販品、水防
止剤、アロンウォーターシャット(東亜合成)、エクセ
ラ(関西ペイント)、アクアシール(住友精化)、ディ
ックガード(東亜貿易)等も使用できる。
【0010】また、下塗り材の塗装は、セメント系基材
の外観を損なわない程度に塗装することが好ましい。ま
た、通常の下塗り材の目的である中塗り材との密着性の
確保、および基材保護などの機能を有する程度に塗装す
ることが好ましい。
【0011】具体的には、JIS−A−6910の透水
性試験における24時間後の透水量が0.15〜2.0
0gとなるように塗装することが好ましい。さらには、
外観を考慮して、膜厚が10μm以下程度になることが
好ましい。
【0012】本発明にいて、中塗り材の合成樹脂塗料
としては、例えば、ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹
脂、シリコーン・けい素化合物又は樹脂、ポリブタジエ
ン樹脂、フッ素樹脂などを主成分とする塗料が使用でき
るが、耐久性を考慮すると、ポリウレタン樹脂またはフ
ッ素樹脂塗料が好ましい。
【0013】また、中塗り材中の顔料としては、屈折率
1.4〜1.7の顔料であることが重要である。
【0014】屈折率1.4〜1.7の顔料としては、ア
スベスチン、炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、
クレー、カオリン、陶土、けい酸アルミニウム、けい藻
土、ホワイトカーボン、シリカ白、含水微粉けい酸、ベ
ントナイト、滑石粉、含水けい酸マグネシウム、沈降性
炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、バライト
粉、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム
が挙げられる。耐久性を考慮すると、カオリン、陶土、
けい藻土、ホワイトカーボン、シリカ白、含水微粉けい
酸、沈降性硫酸バリウムが好ましい。
【0015】また、屈折率が上記範囲外の顔料を透明性
を損なわない程度に少量添加し外観を調節することも可
能であり、かかる顔料としては、酸化チタンなどの白顔
料、カーボン黒などの黒顔料、べんがらなどの赤顔料、
黄土等の黄顔料、他、必要に応じて緑顔料、青顔料等が
使用できる。
【0016】本発明の上塗りとしては、各種上塗り塗
料樹脂から成る塗料が使用できる。例えば、ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリオレ
フィン樹脂、シリコーン・けい素化合物又は樹脂、ポリ
ブタジエン樹脂、フッ素樹脂などを主成分とする塗料が
使用できるが、耐久性を考慮すると、ポリウレタン樹脂
またはフッ素樹脂塗料が好ましい。
【0017】一般には、ほぼ透明塗料として使用する
が、必要に応じて顔料を添加し、外観を調節することも
可能である。
【0018】かかる顔料としてはアスベスチン、炭酸カ
ルシウム、沈降性炭酸カルシウム、クレー、カオリン、
陶土、けい酸アルミニウム、けい藻土、ホワイトカーボ
ン、シリカ白、含水微粉けい酸、ベントナイト、滑
粉、含水けい酸マグネシウム、沈降性炭酸マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、バライト粉、硫酸バリウ
ム、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、酸化チタンな
どの白顔料、カーボン黒などの黒顔料、べんがらなどの
赤顔料、黄土等の黄顔料、緑顔料、青顔料等が使用でき
る。
【0019】また、本発明の仕上げ方法は現場施工され
ることが多いため、中塗り材および上塗り材の合成樹脂
塗料としては、高温焼付を必要せず、優れた仕上り
外観が得られる二液硬化型塗料が好ましい。かかる二液
硬化型塗料としては、ポリウレタン系塗料やフッ素樹脂
塗料などが知られている。特に耐候性に優れるフッ素樹
脂塗料が好ましい。
【0020】フッ素樹脂塗料としては、ビニルエーテ
ル、ビニルエステルなどのモノマーとフルオロオレフィ
ンとの共重合体であって、水酸基、カルボン酸基、加水
分解性シリル基、エポキシ基などの反応性基を有する含
フッ素ポリマーを主成分とするフッ素樹脂塗料が好まし
く採用される。上記含フッ素ポリマーとしては、クロロ
トリフルオロエチレンシクロヘキシルビニルエーテル
アルキルビニルエーテルヒドロキシアルキルビニル
エーテル共重合体、クロロトリフルオロエチレンアル
キルビニルエーテルアリルアルコール共重合体などが
ある。またこれらは、ルミフロン(旭硝子)、セフラル
コート(セントラル硝子)などの名前で市販されてい
る。
【0021】また、フッ素樹脂塗料は上記含フッ素ポリ
マーと硬化剤と組み合わせることにより調合可能であ
る。かかる硬化剤として塗料用硬化剤として知られたも
のは使用可能である。具体的には、アミノプラスト、尿
素樹脂などのメラミン系硬化剤、アミノ系硬化剤、多価
イソシアナート系硬化剤、ブロック多価イソシアナート
系硬化剤などが例示される。また、高温焼付けを必要と
せず、現場施工が可能である多価イソシアナート系硬化
剤が好ましく採用される。特に無黄変タイプの多価イソ
シアナート系硬化剤が好ましい。
【0022】塗り材に紫外線吸収剤が添加されている
塗膜の耐久性が向上する。かかる紫外線吸収剤として
は、ヒンダーアミン系、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系等の紫外線吸収剤が使用可能である。
【0023】
【作用】メント系基材の仕上げ塗装方法において、基
材の外観を生かすためには、透明性の仕上げ材を薄く均
一に塗装することが必要である。セメント系基材は、一
般に表面が不均一であり薄く均一に塗装することは困難
であり、透明性の仕上げ材を塗装すると不均一によるム
ラ、例えば、濡れ色が発生する。
【0024】本発明は、言い換えると透明性の仕上げ材
料を薄く均一に塗装することが困難である一般のセメン
ト系基材に、透明性の仕上げ材を選択し、目的である基
材の外観を生かす方法を提供するものである。
【0025】本発明の目的に対して、下塗り材は、それ
自身透明であり、少量の塗布量にて、プライマーとして
機能し、セメント系基材と中塗り材との密着性を確保す
る。更に、劣化要因である紫外線、水、酸・アルカリ・
溶剤等の薬品類、腐食性ガス等に対して基材を保護する
機能を有することが好ましい。
【0026】中塗り材は、一般に表面が不均一であるセ
メント系基材にかかる下塗り材を少量塗布した場合に発
生しやすい吸い込みムラを修正する役割を果たすと考え
られる。即ち、中塗り材中の樹脂成分がセメント系基材
へ吸い込まれても顔料が残存し、次の上塗り材に対して
の吸い込み状態が一定の表面が実現できる。なお、この
時、使用する顔料の屈折率が不適当であると、上塗り材
を塗装した時に透明性を回復できず、本発明の目的であ
るセメント系基材の外観を生かす仕上りにはならない。
【0027】上塗り材は、上述の透明性を回復する役割
を有する他に、中塗り材と共に、劣化要因である紫外
線、水、酸・アルカリ・溶剤等の薬品類、腐食性ガス等
に対して基材を保護する一般的な中塗り材・上塗り材の
機能を有することは当然である。
【0028】
【実施例】例1(実施例) メチルトリメトキシシラン30.0gをイソプロパノー
ル70.0gに溶解し、乾燥養生した舗装用コンクリー
ト普通平板上にスプレーにて下塗りとして塗装した。
次いでルミフロンLF−200(旭硝子製、塗料用フッ
素樹脂)30.0gに29.0gの沈降性硫酸バリウム
を分散材、消泡材と共にボールミルにて混合・分散し、
硬化剤コロネートEH(日本ポリウレタン製、無黄変タ
イプイソシアネート系硬化剤)3.40gを加えスプレ
ー粘度まで希釈し、中塗りとして塗装した。
【0029】更に、ルミフロンLF−200(旭硝子
製、塗料用フッ素樹脂)57.0gに消泡剤を加え混合
し、硬化剤コロネートEH6.40gを加えスプレー粘
度まで希釈し、上塗りとして塗装し試験体を作成し
た。試験体の外観を表1に示した。
【0030】例2〜8(実施例)、例9〜10(比較例) 下塗り、中塗り、上塗りとして各種塗料を調
、例1と同様にして作成した試験体の外観につき表1
に比較した。ここで、外観良好とは基材舗装用コンクリ
ート普通平板の質感が保持される場合を示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の仕上げ方法によれば、セメント
系基材の質感を損なうことなく保護層を形成することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系基材に下塗り材を塗装し、しか
    る後に中塗り材として屈折率1.4〜1.7の顔料を含
    有した合成樹脂塗料を塗装し、さらに上塗り材として顔
    料を含有する又はしない合成樹脂塗料を塗装することを
    特徴とする仕上げ方法。
  2. 【請求項2】合成樹脂塗料が二液硬化型塗料である請求
    項1記載の仕上げ方法。
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