JP7299051B2 - 被膜形成方法 - Google Patents
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Description
1.基材上に設けられた既存被膜面に対し、第1被覆材及び第2被覆材を塗付して新設被膜を形成する被膜形成方法であって、
上記既存被膜面は、凹凸模様及び/または多色模様を有するものであり、
上記第1被覆材及び第2被覆材は、それぞれ、
炭素数3以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)を、樹脂構成成分中に20重量%以上含む樹脂成分を含有し、
上記炭素数3以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)として、炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)を含むものであり、
上記(A)成分中に占める上記(a1)成分の重量比をrとすると、
第1被覆材における樹脂成分のr(r 1 )は、第2被覆材における樹脂成分のr(r 2 )よりも大であり、
可視光透過性を有し、紫外線透過率が30%以下である被膜を形成するものであり、
上記第1被覆材の樹脂成分は、樹脂構成成分中に、さらにエポキシ基含有モノマーを含むものである
ことを特徴とする被膜形成方法。
2.上記新設被膜の膜厚が30μm以上であることを特徴とする1.に記載の被膜形成方法。
[式] r={樹脂構成成分中の(a1)成分の重量}/{樹脂構成成分中の(A)成分の重量}
(1)紫外線吸収性基を有する樹脂成分を含有する被覆材を使用する。
(2)紫外線吸収剤を含有する被覆材を使用する。
(3)紫外線遮蔽性粉体を含む被覆材を使用する。
等が挙げられる。これらの手段は、単独で採用してもよいし、組み合わせて採用してもよい。
[式1] r1={第1被覆材における樹脂構成成分中の(a1)成分の重量}/{第1被覆材における樹脂構成成分中の(A)成分の重量}
[式2] r2={第2被覆材における樹脂構成成分中の(a1)成分の重量}/{第2被覆材における樹脂構成成分中の(A)成分の重量}
既存被膜面として、屋外曝露により劣化した窯業系サイディングボート{表面にタイル目地調の凸部と凹部(目地)、凸部にはさらに不定形の凹凸模様を有し、最表層塗膜として無機質クリヤー被膜を有するもの}を用意した。この既存被膜面の全面に対し、第1被覆材として被覆材11を乾燥膜厚(表1では「膜厚」と表記。以下同様。)が38μmとなるようにスプレー塗装し、3時間乾燥後、第2被覆材として被覆材22を乾燥膜厚が38μmとなるようにスプレー塗装し、7日間乾燥養生することにより、試験体を作製した。なお、塗装ないし養生の工程は、すべて標準状態(気温23℃、相対湿度50%)下で行った。
上記方法で得られた試験体について、JIS K5600-5-6に準じた碁盤目テープ法にて密着性を評価した。評価基準は、「A:欠損部面積が10%未満」、「B:欠損部面積が10%以上30%未満」、「C:欠損部面積が30%以上50%未満」、「D:欠損部面積が50%以上」とした。試験結果を表1に示す。
上記方法で得られた試験体について、促進耐候性試験機としてアイスーパーUVテスター(岩崎電気株式会社製)を用い、光照射6時間・結露2時間(計8時間)を1サイクルとして60サイクルまで促進試験を行った。この際、20サイクル終了時点、40サイクル終了時点、及び60サイクル終了時点での試験体表面の外観変化(ひび割れの状態)を観察するとともに、促進前後の色差を測定した。外観変化については、「A:変化なし」、「D:ひび割れが進行」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)にて評価した。また、色差については、「A:色差1未満」、「B:色差1以上3未満」、「C:色差3以上10未満」、「D:色差10以上」として評価した。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材12、第2被覆材として被覆材22を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材13、第2被覆材として被覆材22を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材13、第2被覆材として被覆材21を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材13、第2被覆材として被覆材23を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材14、第2被覆材として被覆材24を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材及び第2被覆材の乾燥膜厚がそれぞれ12μmとなるように塗装した以外は、実施例4と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材及び第2被覆材として、それぞれ被覆材15を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材及び第2被覆材として、それぞれ被覆材16を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
第1被覆材として被覆材17、第2被覆材として被覆材22を使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製し、同様の試験を行った。試験結果を表1に示す。
実施例1~7の試験体について6か月間屋外曝露を行い、試験体表面の汚れ等による外観変化を観察し、汚れの程度が軽微であったものを「A」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)で評価した。試験結果を表1に示す。
Claims (2)
- 基材上に設けられた既存被膜面に対し、第1被覆材及び第2被覆材を塗付して新設被膜を形成する被膜形成方法であって、
上記既存被膜面は、凹凸模様及び/または多色模様を有するものであり、
上記第1被覆材及び第2被覆材は、それぞれ、
炭素数3以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)を、樹脂構成成分中に20重量%以上含む樹脂成分を含有し、
上記炭素数3以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)として、炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)を含むものであり、
上記(A)成分中に占める上記(a1)成分の重量比をrとすると、
第1被覆材における樹脂成分のr(r 1 )は、第2被覆材における樹脂成分のr(r 2 )よりも大であり、
可視光透過性を有し、紫外線透過率が30%以下である被膜を形成するものであり、
上記第1被覆材の樹脂成分は、樹脂構成成分中に、さらにエポキシ基含有モノマーを含むものである
ことを特徴とする被膜形成方法。 - 上記新設被膜の膜厚が30μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の被膜形成方法。
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JP2010227889A (ja) | 2009-03-28 | 2010-10-14 | Sk Kaken Co Ltd | 模様面形成方法 |
JP2011106100A (ja) | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Bekku Kk | 被膜積層体 |
JP2011231589A (ja) | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Hamacast Co Ltd | 吹き付け深堀壁及びその製造方法 |
JP2016204981A (ja) | 2015-04-22 | 2016-12-08 | 株式会社ハマキャスト | 外壁補修方法 |
JP2019205999A (ja) | 2018-05-24 | 2019-12-05 | ベック株式会社 | 被膜形成方法 |
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- 2019-04-02 JP JP2019070516A patent/JP7299051B2/ja active Active
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