JP3232983B2 - メタクリル酸メチル系重合体 - Google Patents
メタクリル酸メチル系重合体Info
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Description
ル系重合体に関するものである。なかでも、特定の分岐
構造を有したメタクリル酸メチル系重合体に関するもの
である。
明性に優れ、かつ耐候性にも優れることから、射出成形
して、自動車のランプカバーやメーターカバー、眼鏡レ
ンズ、導光体等の成形品や、さらに押し出し成形して看
板や銘板等の押出し板として広く使用されている。
して成形するには、成形時に高い流動性を有し、かつ出
来上がった成形品は、機械的強度、耐熱性、耐溶剤性な
どの諸性質に優れていることが望まれる。かかる要求に
応える試みとして、重合体の分子量を低くし、流動性を
高める方法が提案されている。また、重合体の分子量を
低下させずに流動性を高める方法として、アクリル酸エ
ステル等の共重合成分を付与する方法がある。また、重
合体の耐溶剤性の高いアクリル樹脂として、特公昭58-4
55号公報、特公昭58-15490号公報、特公昭62-34046号公
報等には、分子量分布のより広いアクリル樹脂が開示さ
れている。
開昭48-95491号公報には、メタクリル酸メチルと多官能
性単量体との重合により得られるゲル分率15%以上の不
溶融架橋重合体の粉末にメタクリル酸メチルを膨潤後、
重合させて得られたアクリル樹脂について開示されてい
る。
流動性を高めるために分子量を低くくしたものは、分子
量を小さくする程、耐溶剤性や機械的強度が低くなる。
また、アクリル酸エステルのごとき共重合成分の付与
は、該共重合成分が多い程、得られる樹脂のガラス転移
温度の低下、即ち耐熱性の低下を招くこととなり、前記
諸性質の改良という点においてはおのずと限界がある。
また、上記の提案の分子量分布の広い樹脂は、溶融流動
性が低い。特開昭48-95491号公報に開示のアクリル樹脂
は、架橋構造の重合体を含むことから、溶融流動性が低
く、溶融させて成形加工するための材料には適さない。
ある還元粘度が同じ値であっても、押出し特性や射出成
形特性を左右する高剪断下の溶融流動性が高く、耐熱
性、耐溶剤性及び機械的性質等の溶融流動性とは一見相
反する諸性質が共に優れ、しかも溶融張力も優れたメタ
クリル系樹脂を提供することにある。この、そして他の
目的及び効果は以下の記載より明かとなる。
メチル単位を主成分とする重合体において、該重合体の
量平均分子量が8万〜40万であり、Z平均分子量を用
いて求められる分岐点間分子量が3万〜100万である
ことを特徴とするメタクリル酸メチル系重合体に関する
ものである。以下、本発明を詳細に説明する。
リル酸メチルを主成分とする重合体とは、その構成単位
としてメタクリル酸メチル単位を該重合体中に50重量
%以上、好ましくは70重量%以上含有するものであ
り、メタクリル酸メチル単位を50重量%以上含有する
限りその一部がメタクリル酸メチルと共重合可能な単官
能の不飽和単量体単位で置き換えられたものであっても
よい。本明細書においてはメタクリル酸メチル単位と単
官能不飽和単位を併せて単に単官能性単位と表すことが
あり、単官能性単位を形成する単量体を単に単官能性単
量体と表すことがある。該共重合可能な単官能不飽和単
量体単位は該重合体中に1重量%以上含まれていること
が好ましく、更に好ましくは3重量%以上であり、3〜
20重量%の場合が特に好ましい。
が、後述する該重合体のZ平均分子量における分岐点間
分子量を3万〜100万とする量含有されるものであ
る。基本的にはこの多官能性の構成単位により、詳しく
はその端部より該重合体における分岐は形成されてい
る。多官能性の構成単位の量は多官能性構成単位を形成
する単量体によって決まり、該構成単位はほぼ供給され
た該単量体からなる。メタクリル酸メチルが50重量%
未満では、いわゆるポリメタクリル酸メチルの特性であ
る透明性、機械的強度が発現しにくい。
は、例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジル等のメ
タクリル酸エステル類:アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類:
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等
の二重結合を一個有する不飽和カルボン酸またはその酸
無水物:アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸モノグリセロー
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸モノグリセロール等
のヒドロキシル基含有の(メタ)アクリル酸エステル:
アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド類:アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル等の(メタ)アクリロニトリル類:アリルグリ
シジルエーテル等のアリルエーテル類:ビニルグリシジ
ルエーテル等のビニルエーテル類:アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有(メ
タ)アクリル酸エステル:スチレン、α−メチルスチレ
ン等のビニルベンゼン類等を挙げることができる。
量平均分子量(Mw)は8万〜40万である。好ましく
は、15万〜30万である。Mwが8万未満だと該重合
体の機械的強度や耐溶剤性が充分でない。また40万を
越える場合には溶融流動性が低くなり成形性が低く好ま
しくない。
そのZ平均分子量(Mz)を用いて求められる分岐点間
分子量(Mzb)が3万〜100万のものであり、好ま
しくは4万〜40万のものである。該Mzbが100万
を越えると、該重合体の高剪断速度での流動性が低く、
しかも耐溶剤性も低い。一方該Mzbが3万未満の場合
は、機械的強度が劣ると共に成形品の外観にも劣る。
ション・クロマトグラフィー(GPC)と示差屈折率計
により求められる値である。この求め方は、例えば19
84年版、高分子学会編の「高分子特性解析」(共立出
版)24頁〜55頁に記載されている。分岐点間分子量
とは、分岐構造を有する重合体において分岐点から次の
分岐点までの分子量の平均値を意味し、Z平均分子量を
用いて求められる。この分岐点間分子量(Mzb)は、
日本ゴム協会誌、第45巻、第2号、105〜118頁
「キャラクタリゼーション」の記載に基づき、下記[数
1]、[数2]式より算出される。
6)0.5 +4Bz/3π}-0.5
状メタクリル酸メチル重合体標準試料のGPC溶出時間
に対する極限粘度と絶対分子量との積の関係を示す普遍
較正曲線を用いて得られる測定対象の重合体の絶対分子
量に対する極限粘度の関係を示す較正曲線において、分
子量がMz値に対応する極限粘度である。〔η2 〕は、
直鎖状メタクリル酸メチル重合体標準試料の絶対分子量
に対する極限粘度の関係を示す較正曲線において、測定
対象の重合体と同じ分子量Mz値に対応する極限粘度で
ある。Bzは、Z平均分子量Mzにおける分岐点の数で
ある。
体の分子量分布としては、分子量30万以上のものの重
合体全体に対する重量比を重量%として表すと、分子量
30万以上のものが、その重合体の還元粘度が0.7dl
/g以下の時は、{14×該還元粘度値(%)−6.8}
〜{14×該還元粘度値(%)+11.2}、還元粘度
が0.7dl/g以上の時は、{40×該還元粘度値(%)
−25}〜{40×該還元粘度値(%)−7}であるこ
とが好ましい。ただし本明細書においては特に別途規定
しいないかぎり、分子量は直鎖状メタクリル酸メチル重
合体の分子量に較正した値を意味するものである。な
お、本発明で表す還元粘度とは、その測定する重合体の
クロロホルム中25 Cにおいて溶液濃度が1g/dlでの値で
ある。
合には、流動性と耐溶剤性及び機械的強度のバランスが
より優れる。また本発明のメタクリル酸メチル系重合体
の架橋度は、ゲル分率(全重合体重量に対するアセトン
不溶部分の重量%)で表して通常、3%以下、好ましく
は1%以下、更に好ましくはほぼ0%である。
前述の構成単位の単量体に、所定量の多官能性の構成単
位となる成分、必要により更に連鎖移動剤及び/または
重合開始剤を加えて重合することによって得られる。
常は、多官能性単量体をあげることができる。本明細書
においては、多官能性単量体とは、その分子中に2個以
上の二重結合を有し、かつメタクリル酸メチルと共重合
可能な物をいう。多官能性の構成単位となる成分の量
は、メタクリル酸メチル(および単官能性単量体)に対
し、通常は0.02〜0.3重量%である。
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート等のエチレングリコールまた
はそのオリゴマーの2個以上の水酸基をアクリル酸また
はメタクリル酸でエステル化したもの;ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート等の2価のアルコールの水酸基をアクリル酸ま
たはメタクリル酸でエステル化したもの;トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
またはこれら多価アルコール誘導体の2個以上の水酸基
をアクリル酸またはメタクリル酸でエステル化したも
の;ジビニルベンゼン等のアルケニル基を2個以上有す
るアリール化合物等が挙げられる。
の重合に用いられる周知のものを用いることができる。
連鎖移動剤には、連鎖移動官能基を1つ有する単官能の
連鎖移動剤および連鎖移動官能基を2つ以上有する多官
能連鎖移動剤とがある。単官能連鎖移動剤としては、ア
ルキルメルカプタン類、チオグリコール酸エステル類等
が挙げられ、多官能連鎖移動剤としては、エチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価
アルコール水酸基をチオグリコール酸または3−メルカ
プトプロピオン酸でエステル化したもの等が挙げられ
る。
成する単量体として働く場合があり、この場合多官能性
単量体の一部または全部をこの多官能連鎖移動剤で置き
換えることができる。
たり、通常は5×10-4モル〜5×10-3モルであり、
共重合可能な多官能単量体の量は該単官能単量体1モル
当たり、通常はその官能基数が1×10-5〜{該連鎖移
動剤(モル)−2.5×10 -4}当量となる範囲であ
る。
子量は、一般に主として用いる該多官能単量体の濃度、
連鎖移動剤の濃度及びラジカル開始剤の濃度に支配され
る。重量平均分子量の調整は、該多官能単量体濃度が高
い程重量平均分子量は大きくなり、逆に連鎖移動剤濃度
が高い程小さくなることを考慮して、該多官能単量体の
上記濃度範囲内及び連鎖移動剤の濃度の範囲内で適宜変
更することで行う。
量体濃度によって調整出来る。該多官能単量体濃度が高
い程、分岐点間分子量は小さくなる。また、連鎖移動剤
ついては、多官能連鎖移動剤を用いた場合の方が同量の
単官能連鎖移動剤を使用した場合に比べ分岐点間分子量
は小さくなる傾向にある。分子量30万以上の割合は、
多官能単量体の濃度が高い程多くなる。
用いられる周知のものを使用することができる。該重合
開始剤には1分子中に1対のラジアルを発生させる単官
能重合開始剤及び2対以上のラジカルを発生させる多官
能重合開始剤とがある。塊状重合法のように重合率45
〜60重量%で重合を終了する場合には、3官能以上の
多官能重合開始剤を使用すると多官能単量体のみによる
分岐に比べ、多官能単量体による未反応ビニル基の量を
低減することができる。
−ブチルパーオキシ)トリアジン、4官能重合開始剤と
しては、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオ
キシシクロヘキシル)プロパンを挙げることができる。
周知の適量でよく、単量体または単量体混合物100重
量部に対して通常、0.001〜1重量部程度、好まし
くは0.01〜0.7重量部である。多官能重合開始剤
は多官能性構造単位を形成する単量体として働く場合が
あり、この場合多官能性単量体の一部または全部をこの
多官能重合開始剤で置き換えることができる。なお、重
合開始剤の量が多い程、重量平均分子量が小さくなるの
は、一般的なメタクリル酸メチル系重合体の場合と同様
である。
る重合方法としては、工業的にアクリル樹脂を製造する
周知の重合方法、例えば懸濁重合法、塊状重合法、乳化
重合法等が適用出来る。懸濁重合法における反応条件と
しては例えば、反応温度は通常、60〜90℃程度、反
応時間は反応温度にもよるが例えば反応温度70〜85
℃程度であれば1〜1.5時間程度でピークとなる。ピ
ーク後さらに100〜110℃程度に昇温し10〜30
分程度この範囲の温度を維持して反応を完結させる。ま
た反応は、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性気体雰
囲気下に行うことがゲル分率を低くするうえで好まし
い。
必要に応じて離型剤、紫外線吸収剤、着色剤、酸化防止
剤、熱安定剤、可塑剤等の一般的なアクリル樹脂に添加
出来る各種剤を適宜添加出来る。更に本発明の効果を損
ねない範囲内において、より高い耐衝撃性及び/または
耐熱性のために本発明以外のアクリル系樹脂を混合して
もよい。
げ強度や引張り強度及び耐溶剤性、耐熱性等が優れ、か
つ高せん断での溶融流動性が優れているので、重合体を
各種成形体に適用する場合における成形体に要求される
剛性、耐候性、耐溶剤性、透明性等の諸特性を維持しつ
つ、その成形、例えば射出成形する際、大型成形品や末
端部で肉厚となっている成形品等に加工する際等の成形
を容易に行いうる材料として広範囲に適用することがで
きる。また本発明の重合体は溶融時の伸長粘度が高く、
押出し成形する際のメルトダウンが起こりにいので、例
えば異形押出し成形にも適しており、また押し出しして
できた板の加熱成形における厚みの偏りが少ない材料と
しても適している。更にブロー成形や発泡材料にも適し
ている。
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。なお、実施例中の評価は次のような方法を用いて
行った。 (1)MFR:JIS K7210に準拠し、230
℃、3.80kg荷重、10分で測定した(g/10
分)。 (2)スパイラル流動長:射出成形機(東芝機械(株)
IS130F2-3AV )をシリンダー温度280℃、射出圧82
0kgf/cm2 、射出速度155cm3/秒の条件で、40℃
の厚さ2mm幅10mmの楕円型スパイラルフロー金型中に
射出し、金型内の樹脂の到達距離を測定した(cm)。 (3)耐溶剤性:射出成形機(名機製作所製M140-SJ )
とフィルムゲート付き平板用金型を用い150×150
×3mmの平板を成形した。該平板を射出の流れに平行な
方向に150×25×3mmの板を切り出した。 この切出し板を、80℃、6時間減圧下でアニールし
た。この板の短側面にセロハンテープを貼って試料片と
した。片持ち梁法を適用し、試料片の一端を固定し、そ
こから6cm離れた所を支点とし、試料片の他端に荷重を
加え、該支点上の試料片表面にイソプロピルアルコール
を塗布し、塗布後クレイズが発生する時間が100秒と
なる荷重を応力で表した(kgf/cm2 )。 (4)曲げ強度:ASTM-D790 に準拠して測定した(kgf/
cm2 )。 (5)引張り強度:ASTM-D638 に準拠して測定した(kg
f/cm2 )。 (6)熱変形温度(HDT):ASTM-D648 に準拠して測
定した(℃)。 (7)還元粘度( ηsp/c) :JIS Z8803 に準拠し、還元
粘度は1g/dlの濃度での値であり、クロロホルム溶液、
25℃で測定し求めた(dl/g)。 (8)重量平均分子量(Mw)及びZ平均分子量(M
z):示差屈折率計及び粘度計付きゲルパーミェーショ
ンクロマトグラフィー(ウオーターズ社製GPC150-CV)を
用い、標準メタクリル酸メチル重合体の溶出時間に対す
る絶対分子量の関係を示す較正曲線から求めた。 (9)分岐点間分子量(Mzb):上記較正曲線および
標準メタクリル酸メチル重合体の溶出時間に対する極限
粘度の関係を示す較正曲線とから絶対分子量に対する極
限粘度の関係を示す較正曲線を求め、この較正曲線を用
いて分子量Mz値に対応する極限粘度〔η2 〕を求め
た。次に標準メタクリル酸メチル重合体の溶出時間に対
する絶対分子量と極限粘度との積の関係を示す普遍較正
曲線を用いて測定対象の重合体の絶対分子量に対する極
限粘度の関係を示す較正曲線を求め、この較正曲線を用
いて分子量Mz値に対応する極限粘度〔η1 〕を求め
た。〔η1 〕および〔η2 〕を用いて前述の [数1] か
らBzを求め、次いで前述の [数2] からMzbを算出
した。
略称は、以下の通り。 ・EGDMA:エチレングリコールジメタクリレート ・HDA:1、6−ヘキサンジオールジアクリレート ・PETA:ペンタエリスリトールテトラアクリレート
酸メチル96重量部、アクリル酸メチル4重量部、EG
DMA0.03重量部、ラウロイルパーオキサイド0.
3重量部、n−ドデシルメルカプタン0.14重量部、
イオン交換水200重量部、ポリメタクリル酸ナトリウ
ム1重量部を入れて混合し、窒素雰囲気下で、加熱昇温
して、80℃で重合を開始し、90分経過後さらに10
0℃で60分重合させた。重合後、洗浄、脱水、乾燥を
行い、ビーズ状重合体を得た。得られた重合体を評価し
た。結果を表1に示す。
官能単量体の種類と添加量を表1及び表2で示す通りに
変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重
合体も同様に評価した。結果を表1及び表2に示した。
Claims (4)
- 【請求項1】 重合体中に、メタクリル酸メチル単位を
50重量%以上、メタクリル酸メチルと共重合可能な単
官能不飽和単量体単位を1重量%以上、およびメタクリ
ル酸メチルと単官能不飽和単量体とからなる単官能性単
量体と共重合可能な多官能性単量体単位を単官能性(単
量体)単位に対して0.02〜0.3重量%形成するこ
とのできる単量体を重合してなる、分岐構造を有するメ
タクリル酸メチル系重合体であって、該重合体の重量平
均分子量が8万〜40万であり、該重合体のZ平均分子
量を用いて求められる分岐点間分子量が3万〜100万
であることを特徴とするメタクリル酸メチル系重合体。 - 【請求項2】 該重合体中の分岐が多官能性単量体単位
により形成されている請求項1に記載の重合体。 - 【請求項3】 重合体中に、メタクリル酸メチル単位を
50重量%以上、メタクリル酸メチルと共重合可能な単
官能不飽和単量体単位を1重量%以上、ならびにメタク
リル酸メチルと単官能不飽和単量体とからなる単官能性
単量体と共重合可能な多官能性単量体、連鎖移動官能基
を2つ以上有する多官能連鎖移動剤および3官能以上の
多官能重合開始剤から選ばれる少なくとも1種により形
成される多官能性構成単位を単官能性(単量体)単位に
対して0.02〜0.3重量%形成することのできる単
量体を重合してなる、分岐構造を有するメタクリル酸メ
チル系重合体であって、該重合体の重量平均分子量が8
万〜40万であり、該重合体のZ平均分子量を用いて求
められる分岐点間分子量が3万〜100万であり、該重
合体中の分岐が多官能性構成単位により形成されている
ことを特徴とするメタクリル酸メチル系重合体。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のメ
タクリル酸メチル系重合体よりなる発泡材料。
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JP6-265224 | 1994-10-28 | ||
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