JP3232960B2 - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP3232960B2
JP3232960B2 JP15363495A JP15363495A JP3232960B2 JP 3232960 B2 JP3232960 B2 JP 3232960B2 JP 15363495 A JP15363495 A JP 15363495A JP 15363495 A JP15363495 A JP 15363495A JP 3232960 B2 JP3232960 B2 JP 3232960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計時刻、アラーム時
刻等の数値設定手段を有した電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子時計においては、その操作者
が時刻を設定する方法として、設定スイッチによる入力
操作が1〜2秒間継続して認められた後、スイッチ入力
継続中は一定速度で単位時間の連続加減算(早送り)を
行うような、いわゆる一定速度早送り設定方法が広く用
いられている。さらに、この設定方法を改良するものと
して、スイッチ入力継続時間に応じて、単位時間の加算
(もしくは減算)を行う頻度を変化させる方法(可変速
度早送り法)も用いられている。この方法は、1単位の
時間の加算(もしくは減算)処理を行うための時刻制御
手段(例えばマイクロコンピュータ)の制御周期である
クロックを、例えば8Hz、16Hz、32Hz、64
Hzといった順序で可変していくものである。この方法
によれば、スイッチ入力継続時間が長くなるに従って単
位時間の加算(もしくは減算)変化量が大きくなって早
送り量が増大し、現在の設定時刻から大きく離れた時刻
に新たに設定する場合には、その時刻への到達時間を短
縮することができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の電子時計においては以下のような課題がある。
【0004】まず、一定速度早送り法では、早送り速度
が比較的遅く設定されていると、例えば8Hz毎に1単
位時間の割合で早送りすると、設定すべき時刻が現在の
時刻と大きく離れている場合は時刻の設定に手間取る。
一方、早送り速度を速くすると目的とする時刻を行き過
ぎてしまい設定しにくいという問題点があった。
【0005】また、1単位時間の加減算クロック可変型
に代表される可変速度早送り法では、速度が遅いうちは
マイクロコンピュータ等の時刻制御手段による単位時間
の加減算処理が定期的に行え、目的とする早送り速度で
時刻の設定を行うことができる。しかしながら、例えば
クロックが32Hz、64Hzなどになると加減算処理
を行うのに必要な時間が短くなって、32Hzや64H
zに対応する演算周期以内に処理しきれなくなってしま
う恐れがある。このため、確実な定期的な加減算、即
ち、一定速度での安定した加減算ができない場合がおこ
り、操作者の操作感に対して違和感を与える。つまり、
早送りの途中で一瞬停止し、操作感としてつっかかった
感じになってしまうという問題点があった。この操作感
上の問題は、感覚の問題にとどまらず、加減算速度の不
安定さはそのまま時刻設定のしにくさにつながってい
た。つまり、加減算速度が不安定にばらつくと、使用者
は、早送り中、目的時刻に対してどのくらいの感覚でス
イッチを離し早送りを中止すれば目的時刻に設定し易い
か予測することが困難になってしまうのである。
【0006】この場合安定した加減算処理を行うため
に、マイクロコンピュータの1命令実行時間(システム
クロック)を短くすること、つまりシステムクロックの
原振をより高い周波数にすることが考えられる。しかし
このことは消費電流の増加、マイクロコンピュータの動
作電圧下限値の上昇のため電池寿命の低下を招く。さら
に、通常の時計においては、時刻の計時のために32.
768kHzの原振は基本として必要であるため、この
32.768kHzとは異なる第2の発振子が必要とな
ることがある。このことは、コストアップ及び使用部品
の増加に伴う時計のサイズの大型化という問題があっ
た。
【0007】また、マイクロコンピュータの消費電流は
ハードウエア部分で定常的に消費される部分と、ソフト
ウェアが動作することによって消費される部分とがあ
る。そして、32Hzまたは64Hz毎といった高頻度
でソフトウエアによる加減算処理を行うということは消
費電流の増加、電池寿命の低下を招くという問題があっ
た。また、電子時計の制御において、32Hz、64H
z毎に処理すべき内容がこの加減算処理以外になかった
場合、この加減算処理のために本来スタンバイ若しくは
停止状態にあるべきマイクロコンピュータを起動させる
ことになる。このことも、無用な消費電流の増加や電池
寿命の低下を招くという問題を引き起こしていた。
【0008】本発明の電子時計及び時刻の設定方法は上
記のような課題を解決するものであって、その目的とす
るところは、安定した早送り速度で確実にしかもすばや
く時刻の設定を行うことができる電子時計を実現するこ
とである。さらに、良好な操作感を持って時刻の設定を
行うことができる電子時計を実現することである。しか
も、無用な消費電流の増加を招かず、マイクロコンピュ
ータ等の時刻制御手段のソフトウエアに過大な負担をか
けることのない電子時計を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子時計は、原
振を分周してクロック信号を生成する分周手段と、時刻
を設定するためのスイッチ入力を検出する入力制御手段
と、前記分周手段のクロック信号を用いて、前記入力制
御手段が同一スイッチの連続入力を検出している時間を
計数する入力時間計数手段と、前記入力時間計数手段の
値が所定値に達したことを検出する入力時間検出手段
と、前記入力時間検出手段の出力に応じて、時刻設定を
行う時刻設定桁を選択する設定桁選択手段と、前記設定
桁選択手段の出力に応じて記憶されている値が加減算さ
れる設定値記憶手段と、前記設定値記憶手段の値に基づ
いて選択桁を表示する表示手段とを有し、 前記選択桁
以上の桁はそのまま数値表示し、選択桁未満の桁は点
滅、消灯或いは記号・符号・パターンを表示することを
特徴とする。
【0010】このことを実現するために、本発明におい
ては以下に述べる2つの態様を有している。
【0011】本発明の電子時計の第1の形態は、図1の
ブロック図によって示される。すなわち、図1におい
て、水晶発振子などの原振106を分周する分周手段1
01と、時刻設定のためのスイッチ107の操作による
スイッチ入力を検出する入力制御手段102と、分周手
段101の出力クロック信号を用いて入力制御手段10
2が同一スイッチの連続した継続入力を検出している時
間を計数する入力時間計数手段103と、この入力時間
計数手段103の値が所定値に達したことを検出する入
力時間検出手段104と、この入力時間検出手段104
の出力に応じて、分周手段101の出力クロック信号を
用いて形成された一定時間毎の時間単位設定値の設定加
減量を可変する設定加減量制御手段105とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0012】ここで、本発明は電子時計であるので、時
刻計時のために1Hzのクロック信号(1秒信号)が必
要である。また、原振としては所定の発振周波数を有し
ていて、分周手段101により1/2ずつ多段階に分周
していくのが望ましい。これは分周回路101の構成を
簡単にするためである。このため、分周手段101では
nHz(nは0以上の整数)のクロック信号を容易に
生成することが可能である。そして、上記の入力時間計
数手段103と設定加減量制御手段105は、共に分周
手段101の出力クロック信号を用いているので、2n
Hzのクロック信号を用いることが有効である。
【0013】そこで、入力時間検出手段103は分周手
段101の1Hz信号を計数することが望ましい。この
場合、スイッチの連続入力時間の検出のために1Hzの
クロック信号を用いるのは、操作者の操作感においても
っとも適した時間タイミングであることと、時間検出の
ためのソフトウエアの負担を適正化するためである。す
なわち、操作者が時刻設定のための設定スイッチを操作
するのはおおむね秒単位の時間だからである。そして、
この操作時間を考慮して、時間検出のためのソフトウエ
アも秒単位で動作すれば十分であるので、1Hzを超え
る頻度で時間検出の計算を行う必要があまりないからで
ある。
【0014】また、設定加減量制御手段105は分周手
段101の4Hz、8Hzまたは16Hz信号毎に動作
することが望ましい。この場合、設定加減量制御手段1
05の動作タイミングとして4Hz、8Hzまたは16
Hzのクロック信号を用いるのは、2Hz以下だと早送
りの感覚があまりなく操作者にとっていらいら感が出て
しまうこと、32Hz以上だと、加減算処理のためのソ
フトウエアの負担が増大し、1周期内に処理するのが困
難となる可能性が高くなるためである。
【0015】また、設定加減量制御手段105による設
定加減量は、初期的には±1単位とし、以降一定時間後
には±2n単位の割合(±2、±4、±8・・・)で変
化させることが望ましい。このようにすることで、時刻
の設定桁(例えば1分桁)が不連続に加減算される場合
(例えば±2、±4、±8)であっても、それ以上の上
位桁は時刻の設定桁とは異なり連続して加減するため、
視覚的には設定加減量が不連続であるという印象を与え
ない。従って、操作者にとっての操作感が良いという効
果がある。つまり、±1分、±2分、±4分という状態
で時刻を設定した場合、どの設定量状態であっても1分
桁の表示間隔は一定間隔(例えば1/4秒、1/8秒、
1/16秒毎)である。そして、±2分、±4分、±8
分などの場合、設定桁の表示が不連続であっても、それ
以上の上位桁、例えば10分桁は数値として1つづつ加
減し、しかも徐々に速く変化するようになるので視覚的
に違和感がないのである。さらに、加減算の変化量が2
倍で一定しているため、操作者にとって変化の割合を認
識し易くまた変化量の予想もしやすいので、この結果と
して正確にかつ容易に時刻を設定することができるから
である。
【0016】また、本発明の電子時計の第2の形態は、
図7のブロック図によって示される。すなわち、図にお
いて、水晶発振子などの原振706を分周する分周手段
701と、時刻設定のためのスイッチ707の操作によ
るスイッチ入力を検出する入力制御手段702と、分周
手段701の出力クロック信号を用いて入力制御手段7
02が同一スイッチの連続した継続入力を検出している
時間を計数する入力時間計数手段703と、この入力時
間計数手段703の値が所定値に達したことを検出する
入力時間検出手段704と、この入力時間検出手段70
4の出力に応じて、時刻設定を行う時刻設定桁を選択す
る設定桁選択手段705とを有することを特徴とするも
のである。
【0017】この形態は、第1の形態のような時刻設定
を行うための対象となる時刻設定桁における時間単位設
定値の加減量そのものを変化させるものではなく、時刻
設定を行うための対象となる時刻設定桁を変えるもので
ある。このことにより、実質的に設定加減量を変化させ
るものである。
【0018】ここで、図8に示すように、設定桁選択手
段705で選択された選択数値桁以外の桁は任意の数値
や記号・符号・パターンなどを表示する非選択桁表示制
御手段801を有することが望ましい。これにより、非
選択桁(例えば選択設定桁の下位桁)を数値変更しなく
ても使用上違和感を与えないという効果を有する。ま
た、非選択桁は点滅/消灯表示するように制御するよう
にしてもよい。
【0019】そして、非選択桁表示制御手段801は、
設定桁選択手段705により動作する加減算手段及び表
示制御手段の動作速度よりも速い速度で動作することが
望ましい。これにより、どの様な時刻設定を行っている
のかが一目で解るという効果や違和感のないスムーズな
操作感で操作が行えるという効果を有する。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明について詳細
に説明する。なお、本発明における時刻とは、時分秒に
限らず年月日、曜日などの”時”に関する広義の情報も
含まれる。まず、本発明が適用される電子時計の全体構
成について説明する。
【0021】図2は本発明の電子時計の一実施例を示す
ハードウェア構成図である。図において、電子時計は、
マイクロコンピュータ1及びLCDパネル10、スイッ
チ群11、アラーム鳴鐘手段13とから構成されてい
る。
【0022】マイクロコンピュータ1は、電子時計全体
の制御を司るものである。そして、水晶発振子を原振と
する発振回路2を内蔵し、分周回路3にて分周された発
振回路2の出力をマイクロコンピュータ1のシステムク
ロックφとして利用している。原振の発振周波数は3
2.768kHzで、これを1/2ずつ分周していくこ
とによって最終的には1Hzの信号を得ている。そし
て、この分周回路3によって分周された複数の周波数の
信号を制御用のクロック信号として利用している。ま
た、この分周回路3の出力クロック信号は、割り込み制
御回路4に入力され、割り込みタイミング信号としても
用いられる。この割り込み制御回路4は、図示しないマ
イクロコンピュータ内部信号及び外部信号による割り込
みを制御するものであり、入力制御回路12、制御回路
5に接続されている。制御回路5はマイクロコンピュー
タ1の停止、起動をはじめ、様々な動作を制御する中枢
部分である。そして、本発明の特徴をなすところの時刻
の設定に関する制御を行うのもこの制御回路5である。
【0023】上述した制御回路5、電子時計の動作を制
御するためのプログラムが格納されたROM6、電子時
計の動作中に必要な各種のデータを記憶するRAM7、
時計に関する表示を制御する表示制御回路9、スイッチ
群11の状態を監視しスイッチ入力を制御する入力制御
回路12、アラーム鳴鐘手段14の鳴鐘を制御するアラ
ーム制御回路13は内部バス15を介して相互に接続さ
れている。
【0024】さらに分周回路3も内部バス15に接続さ
れていることにより、分周回路3の状態をプログラムに
よって読み出すことが可能である。また、割り込み制御
回路4も内部バス15に接続されていることによってプ
ログラムによって割り込み条件の設定、割り込み要因の
読みだしが可能である。そして、RAM7内の一部には
時刻の設定値を格納しておく設定値記憶メモリ8が設け
られている。ただし、この設定値記憶メモリ8はRAM
7内に設けなければならないわけではなく、独立したメ
モリやレジスタであってもよく、あるいは不揮発性のR
AMに設けてもよい。
【0025】本実施例で用いられているアラーム鳴鐘手
段14は圧電ブザーである。しかし、アラーム鳴鐘手段
としてはこれに限られるわけではない。例えば、音響ス
ピーカー・ベル・音叉・バイブレーターなど、所定の振
動周波数で振動を行って操作者に報知するものであれば
特に制限されることはない。
【0026】また、スイッチ群11は図示しない電子時
計の本体に設置され操作者が操作を行うプッシュ式のス
イッチである。そして、設定時刻の加算機能を有する加
算スイッチと、設定時刻の減算機能を有する減算スイッ
チの2つで構成されている。もちろん電子時計において
はこれ以外にも様々なスイッチを設けることが可能であ
って、電子時計の持っている機能に応じて適宜設置する
ことができる。なお、本実施例においては、スイッチと
してプッシュ式のものを用いているがもちろんこれに限
られるわけではない。例えば、スライド式スイッチやタ
ッチ式スイッチなどでも適用することができる。また、
スイッチ群11は電子時計の本体以外に設けてもよい。
例えば、リモートコントロール式のスイッチや、電子時
計に接続されたコンピュータなどの電子機器のキーボー
ドやペン、マウスといった入力機器であってもよい。
【0027】さて次に、本発明の電子時計の実施例の動
作についてフローチャートを用いて説明する。
【0028】図3は本発明の電子時計の第1の実施例を
示すブロック図である。図において、加算および減算の
ための2つのスイッチ211の入力状態を検出する入力
制御手段102は入力時間計数手段103に接続されて
いる。そして、入力時間計数手段103は、分周手段1
01の出力クロック信号をもとに、同一スイッチの連続
入力を検出している時間を計数する。さらに入力時間計
数手段103は入力時間検出手段104に接続され、入
力時間検出手段104は入力時間計数手段103の値が
所定値に達したことを検出する。入力時間検出手段10
4は設定加減量制御手段105に接続され、分周手段1
01の出力クロック信号に基づいた一定時間毎の時間単
位設定値の設定加減量を入力時間検出手段104に応じ
て変化させる。加算手段302及び減算手段303は設
定加減量制御手段105に接続され、設定加減量制御手
段105の出力に応じて設定値記憶手段208(図2に
示す設定値記憶メモリ8に相当する)に記憶されている
値を加減算する。加算スイッチが操作されているときは
加算され、減算スイッチが操作されているときは減算さ
れる。設定値記憶手段208の内容は表示制御手段30
5を介しLCDパネル306に表示される。
【0029】以上のブロック図(図3)に示す動作を図
4のフローチャート及び図5のタイミングチャートを用
いて具体的に説明する。なお、以下に説明するのは加算
時の動作についてである。減算時の動作は加算時の動作
と同様であるので省略する。
【0030】今、分周手段101はクロックの立ち下が
りカウントで動作し、図2に示す割り込み制御回路20
4は分周手段101の1Hz、または16Hzのクロッ
ク信号の立ち下がりに同期して割り込み発生するよう設
定されているものとする。また、時刻設定を行う設定値
は時分設定型のアラーム時刻であり、加算スイッチが入
力された立ち上がりによって1分加算、1〜2秒連続入
力が検出された後連続入力継続中4秒間は8Hz毎1分
加算、その後4秒間は16Hz毎1分加算、その後4秒
間は16Hz毎2分加算、その後は16Hz毎4分加
算、するものとする。
【0031】16Hzまたは1Hzの内部クロックの信
号立ち下がりに同期して割り込みが発生し、アラーム設
定可能状態である場合、図2に示すROM6に格納され
た図4に示したフローチャートに従ったプログラムが動
作する。すなわち、アラーム設定可能状態においては1
6Hz毎にこのプログラムが動作する。初期状態として
先ずアラーム時刻が1:59に設定されており、加算ス
イッチが入力されていないものとする。
【0032】まず、加算スイッチが入力されているかど
うかが検出され(ステップ401)、初期状態では入力
されていないため本プログラムの動作を終了する。一
方、図5(a)のタイミングチャートに示すように加算
スイッチが入力された後にこのプログラムが動作した場
合は(タイミングa)、加算スイッチの入力検出後(ス
テップ401)、入力が立ち上がりエッジがどうかを検
出する(ステップ402)。そしてこの場合は、立ち上
がりエッジであるので1分を加算して(ステップ40
3)アラーム時刻を2:00とし、入力時間カウントの
ためのK値を0にリセットし(ステップ404)、表示
を行い(ステップ416)プログラムを終了する。
【0033】次の16Hz割り込みによるプログラム動
作時(図5タイミングb)には、同様に加算スイッチの
入力検出後(ステップ401)、入力が立ち上がりエッ
ジがどうかが検出される(ステップ402)。しかし今
回は、立ち上がりエッジ入力ではないので、16Hz割
り込みと同時に1Hz割り込みがかかっているかどうか
を判断する(ステップ405)。この場合は、図5タイ
ミングbでは1Hz割り込みはかかっていない状態であ
るので次にK値が2未満かどうか判断する(ステップ4
07)。タイミングbではK値は0であるのでプログラ
ムを終了する。
【0034】次の16Hz割り込みによるプログラム動
作時(図5タイミングc)には、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジがどう
か検出し(ステップ402)、1Hz割り込みの検出を
行う(ステップ405)。今回は、1Hz割り込みがか
かっている状態であるのでK値を1加算しK値を1とし
(ステップ406)K値が2未満かどうか判断する(ス
テップ407)。タイミングcではK値は1であるので
何もせずにプログラムを終了する。
【0035】以降15回タイミングb同様の動作を繰り
返す。そして、タイミングdのとき、加算スイッチの入
力検出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジが
どうか検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出
(ステップ405)がされ、1Hz割り込みがかかって
いる状態であるのでK値を1加算し、K値を2とする
(ステップ406)。次に、K値が2未満かどうか判断
する(ステップ407)と、タイミングdではK値は2
であるので次にK値が2以上6未満かどうか判断し(ス
テップ408)、今K値は2なのでステップ409に進
む。ステップ409では分周手段101の内容が読み出
され、8Hz信号がL(Low level)であるかどうか判
断される。今8Hz信号はLなので1分加算してアラー
ム時刻を2:01とし(ステップ410)、表示を行い
(ステップ416)プログラムを終了する。
【0036】次のタイミングeでは、加算スイッチの入
力検出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジが
どうか検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出
(ステップ405)がされ、1Hz割り込みがかかって
いない状態であるので次にK値が2未満かどうか判断す
る(ステップ407)。タイミングeではK値は2であ
るので次にK値が2以上6未満かどうか判断し(ステッ
プ408)、今K値は2なのでステップ409に進む。
ただし今回は、8Hz信号はH(High level)なのでそ
のままプログラムを終了する。
【0037】タイミングfでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジがどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)され、1Hz割り込みがかかっていない状
態であるので次にK値が2未満かどうか判断する(ステ
ップ407)。タイミングeではK値は2であるので次
にK値が2以上6未満かどうか判断し(ステップ40
8)、今K値は2なのでステップ409に進み、今回は
タイミングdと同様に8Hz信号はLなので1分加算し
てアラーム時刻を2:02とし(ステップ410)、表
示を行い(ステップ416)プログラムを終了する。
【0038】以降K値が2以上6未満の期間は16Hz
信号、1Hz信号の割り込みの状態によってタイミング
d,e,fの動作を繰り返し行う。故にアラーム時刻は
K値が2以上6未満の4秒間は8Hz毎に1分加算、つ
まり1秒間に8分の割合で加算され、都度時刻表示が更
新される。そして、初期設定時刻値1:59に対して、
スイッチ入力の立ち上がり時に1分加算された分と合わ
せて33分加算され、2:32に到達する。
【0039】尚、図4のフローチャートのステップ40
9の8Hzの判定を上記の方法では分周手段の8Hz信
号の読みだしによって行ったが、別の方法でもよい。こ
のプログラムは16Hz毎動作するので、例えば、16
Hz信号の2進カウントを行い、0のときは1分加算
(ステップ410)処理を行い、1のときは加算処理を
行わずそのままプログラムを終了するようにしても良
い。
【0040】図5(b)は、上記の動作を繰り返すこと
によってK値が6となるとき及びK値が6以上10未満
の期間の動作時のタイミングチャートである。タイミン
グgでは、加算スイッチの入力検出(ステップ40
1)、入力が立ち上がりエッジがどうか検出(ステップ
402)、1Hz割り込み検出(ステップ405)がさ
れ、1Hz割り込みがかかっている状態であるのでK値
を1加算し、K値を6とする(ステップ406)。そし
て、K値が2未満かどうか判断の後(ステップ40
7)、K値が2以上6未満かどうか判断し(ステップ4
08)、今K値は6なのでステップ411に進む。ステ
ップ411ではK値が6以上10未満かどうか判断し、
今K値は6なので1分加算してアラーム時刻を2:33
とし(ステップ412)、表示を行い(ステップ41
6)プログラムを終了する。
【0041】タイミングhでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジがどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)がされ、1Hz割り込みがかかっていない
状態であるのでK値が2未満かどうか判断(ステップ4
07)、K値が2以上6未満かどうか判断(ステップ4
08)後、今K値は6なのでステップ411に進む。ス
テップ411ではK値が6以上10未満かどうか判断
し、今K値は6なので1分加算してアラーム時刻を2:
34とし(ステップ412)、表示を行い(ステップ4
16)プログラムを終了する。
【0042】以降K値が6以上10未満の期間は16H
z、または1Hz割り込みの状態によってタイミング
g、hの動作を行う。故にアラーム時刻はK値が6以上
10未満の4秒間は16Hz毎に1分加算つまり1秒間
に16分の割合で加算され、都度表示時刻の更新がさ
れ、アラーム時刻は3:36に到達する。
【0043】図5(c)は、上記の動作を繰り返すこと
によってK値が10となるとき及びK値が10以上14
未満の期間の動作時のタイミングチャートである。
【0044】タイミングiでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジかどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)がされ、1Hz割り込みがかかっている状
態であるのでK値を1加算して10とし(ステップ40
6)、K値が2未満かどうか判断(ステップ407)、
2以上6未満かどうか判断(ステップ408)、6以上
10未満かどうか判断(ステップ411)の後、今K値
は10なのでステップ413に進む。ステップ413で
はK値が10以上14未満かどうか判断し、今K値は1
0なので2分加算してアラーム時刻を3:38とし(ス
テップ414)、表示を行い(ステップ416)プログ
ラムを終了する。
【0045】タイミングjでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジかどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)がされ、1Hz割り込みがかかっていない
状態であるのでK値が2未満かどうか判断(ステップ4
07)、2以上6未満かどうか判断(ステップ40
8)、6以上10未満かどうか判断(ステップ41
1)、10以上14未満かどうか判断し(ステップ41
3)、今K値は10なので2分加算してアラーム時刻を
3:40とし(ステップ414)、表示を行い(ステッ
プ416)プログラムを終了する。
【0046】以降K値が10以上14未満の期間は16
Hz、または1Hz割り込みの状態によってタイミング
i,jの動作を行う。故にアラーム時刻はK値が10以
上14未満の4秒間は16Hz毎に2分加算つまり1秒
間に32分の割合で加算され、表示更新され、5:44
に到達する。この場合は加算効果としては32Hz毎に
1分の割合で加算されたものと実質的に同等であるが、
本実施例の場合は加算処理も、表示処理も16Hz毎し
か行われない。
【0047】図5(d)は、上記の動作を繰り返すこと
によってK値が14となるとき及びK値が14以上の時
の動作時のタイミングチャートである。
【0048】タイミングkでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジかどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)がされ、1Hz割り込みがかかっている状
態であるのでK値を1加算して14とし(ステップ40
6)、K値が2未満かどうか判断(ステップ407)、
2以上6未満かどうか判断(ステップ408)、6以上
10未満かどうか判断(ステップ411)の後、今K値
は14なので4分加算してアラーム時刻を5:48とし
(ステップ414)、表示を行い(ステップ416)プ
ログラムを終了する。
【0049】タイミングlでは、加算スイッチの入力検
出(ステップ401)、入力が立ち上がりエッジかどう
か検出(ステップ402)、1Hz割り込み検出(ステ
ップ405)がされ、1Hz割り込みがかかっていない
状態であるのでK値が2未満かどうか判断(ステップ4
07)、2以上6未満かどうか判断(ステップ40
8)、6以上10未満かどうか判断(ステップ41
1)、10以上14未満かどうか判断し(ステップ41
3)、今K値は14なので4分加算してアラーム時刻を
5:52とし(ステップ414)、表示を行い(ステッ
プ416)プログラムを終了する。
【0050】以降K値が14以上の期間は16Hz、ま
たは1Hz割り込みの状態によってタイミングk、lの
動作を行う。故にアラーム時刻はK値が14以上の場合
は16Hz毎に4分加算つまり1秒間に64分の割合で
加算され、都度表示時刻の更新される。この場合は加算
効果としては64Hz毎に1分の割合で加算されたもの
と実質的に同等であるが、本実施例においては加算処理
も、表示処理も上記と同様16Hz毎にしか行われな
い。
【0051】尚、K値が14に達した後はタイミング
k、lの動作の繰り返しであるので、図6に示すように
K値を加算しなくても良い。また、本第1の実施例にお
いては設定加算量として4分加算までの場合について記
載したが、もちろんこれ以上の割合で加算するようにし
てもよい。一例としては8分、10分、16分、20
分、30分、60分などである。さらに、加算値の変化
のしかたについても様々なパターンを用いることができ
る。例えば、最初は1分加算で、以降2分、5分、10
分という具合である。
【0052】ただし、その中では1、2、4、8という
ように2n倍で変化していくのがもっとも好ましい。こ
れは、操作者にとって感覚的にもっとも違和感のない変
化の割合だからである。つまり、加算値の変化量は常に
2倍で一定であるので、操作者にとって加算値がどのよ
うに変化していくかが容易に類推でき安心して時刻の設
定を行うことができるからである。さらに、設定される
時刻桁(本実施例では分桁)が不連続に変化していって
も、設定される時刻桁の上位の桁(本実施例では10分
桁や時桁など)は、連続して変化していくので操作者に
とって操作感がよい(違和感がない)のである。
【0053】また、本例においてはスイッチ入力時間を
カウントするためのK値が比較的小さい場合は、早送り
速度があまり速くはない。これは、予め設定されている
アラーム時刻に対して比較的近い時刻に設定する場合も
想定しているためである。すなわち、比較的近い時刻に
設定する場合は、スイッチを操作してからすぐに細かい
時刻設定作業にはいることになる。最初から高速度で早
送りを行うとすぐに設定しようとする時刻を通り過ぎて
しまうことになりかねない。
【0054】一方、本例の場合は加減量が変化していく
ので、予め設定されているアラーム時刻に対して比較的
遠い時刻に設定する場合であっても有効である。つま
り、本例は比較的近い時刻から比較的遠い時刻までのあ
やゆる時刻に対してもすばやくしかも正確に設定するこ
とができるものである。
【0055】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。本実施例は、第1の実施例のように時刻単位の設定
値の加減算量そのものを変化させていくものではなく
て、加減算する時刻の桁を変化させていくものである。
このことにより、実質的に早送りの加減算量を変化させ
るものである。
【0056】図9は本発明の電子時計の第2の実施例の
詳しい構成を示すブロック図である。図において、スイ
ッチ211の入力状態を検出する入力制御手段702は
入力時間計数手段703に接続されている。そして、入
力時間計数手段703は、分周手段701に接続されそ
の出力クロック信号をもとに、同一スイッチの連続入力
を検出している時間を計数する。さらに、入力時間計数
手段703は入力時間検出手段704に接続され、入力
時間検出手段704は入力時間計数手段703の値が一
定値に達したことを検出する。ここまでは、上述した第
1の実施例と同様である。
【0057】入力時間検出手段704は設定桁選択手段
705に接続され、設定桁選択手段705は、時刻を設
定する選択設定桁を入力時間検出手段704の値に応じ
て変化させる。加算手段902及び減算手段903は設
定桁選択手段705に接続され、設定桁選択手段705
の出力に応じて設定値記憶手段208に記憶されている
値を加減算する。設定値記憶手段208の内容のうち、
選択桁以上の桁の値は表示制御手段905を介しLCD
906パネルに表示される。また、選択桁未満の桁は非
選択桁表示制御手段801を介しLCD906パネルに
表示される。
【0058】以上のブロック図(図9)に示す動作を図
10及び図11のフローチャートを用いて具体的に説明
する。なお、以下に説明するのは加算時の動作について
である。減算時の動作は加算時の動作と同様であるので
省略する。
【0059】今、分周手段701は立ち下がりカウント
で動作し、図2に示す割り込み制御回路204は分周手
段701の1Hz、または8Hzのクロック信号の立ち
下がりに同期して割り込み発生するよう設定されている
ものとする。また、時刻設定を行う設定値は時分設定型
のアラーム時刻であり、加算スイッチが入力された立ち
上がりによって1分加算、1〜2秒連続入力が検出され
た後連続入力継続中4秒間は1分桁を8Hz毎1加算、
その後4秒間は10分桁を8Hz毎1加算、その後4秒
間は1時桁を8Hz毎1加算、その後は10時間桁を8
Hz毎1加算するものとする。もちろん時分設定型以外
であってもよく、時分秒設定型・年月日設定型・月日時
分設定型などでもよい。
【0060】8Hzまたは1Hzの内部クロックの立ち
下がりに同期して割り込みが発生し、アラーム設定可能
状態である場合、図2に示すROM6に格納された図1
0に示したフローチャートに従ったプログラムが動作す
る。すなわち、アラーム設定可能状態においては8Hz
毎にこのプログラムが動作する。
【0061】先ず、加算スイッチが入力されているかど
うかが検出され(ステップ1001)、加算スイッチが
入力されていなければそのままプログラムを終了する。
加算スイッチが入力された後にこのプログラムが動作し
た場合は、加算スイッチの入力検出後(ステップ100
1)、スイッチ入力が立ち上がりエッジがどうかを検出
する(ステップ1002)。もし、立ち上がりエッジで
あれば1分桁を選択し(ステップ1003)、1分を加
算して(ステップ1004)、入力時間カウントのため
のK値を0にリセットし(ステップ1005)、表示を
行い(ステップ1020)プログラムを終了する。
【0062】加算スイッチの入力がエッジ入力ではなか
った場合は、8Hz割り込みと同時に1Hz割り込みが
かかっているかどうかを判断し(ステップ1006)、
1Hz割り込みがあればK値を1加算し(ステップ10
07)、1Hz割り込みが無ければそのままとする。次
にK値が2未満かどうか判断し(ステップ1008)、
K値が2未満であれば何もせずにプログラムを終了す
る。K値が2以上であれば次にK値が2以上6未満かど
うか判断し(ステップ1009)、2以上6未満であれ
ば1分桁を設定桁として選択し(ステップ1010)、
1分を加算して(ステップ1011)、表示を行う(ス
テップ1020)。
【0063】K値が2以上6未満でなければ次にK値が
6以上10未満かどうか判断し(ステップ1012)、
6以上10未満であれば10分桁を設定桁として選択し
(ステップ1013)、10分を加算して(ステップ1
014)、表示を行う(ステップ1020)。
【0064】K値が6以上10未満でなければ次にK値
が10以上14未満かどうか判断し(ステップ101
5)、10以上14未満であれば1時桁を設定桁として
選択し(ステップ1016)、1時を加算して(ステッ
プ1017)、表示を行う(ステップ1020)。
【0065】K値が14未満でなければ10時桁を設定
桁として選択し(ステップ1018)、10時を加算し
て(ステップ1019)、表示を行う(ステップ102
0)。ただし、アラーム時刻の設定においては、K値が
14以上になることはめったになく、このルーチンはほ
とんど使われることはない。
【0066】以上のようなフローチャートによるアラー
ム時刻の変化の様子について簡単に説明する。前提条件
として、アラーム時刻の初期時刻は1:59とし、新た
なアラーム時刻を設定するために加算スイッチを操作し
続けるものとする。この場合のアラーム時刻の変化の様
子を下記の表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】この表からわかるように、本実施例は、予
め設定されている初期時刻に対して比較的近い時刻に設
定する場合と、大きく離れた時刻を設定する場合の両方
に非常に有効である。特に、選択桁がスイッチの連続操
作時間に応じて順に移動していくので、1つのスイッチ
で時分だけでなく月日なども同時に設定したい場合など
は便利である。
【0069】なお、図10に示すフローチャートにおい
て、ステップ1020ではアラーム時刻のうち、選択桁
以上の桁、即ち、数値変更の可能性のある桁はそのまま
数値を表示し、選択桁未満の桁は点滅、消灯或いは任意
の数値や記号・符号・パターンを表示することが望まし
い。これは、選択桁未満の時刻桁は数値変更の可能性が
ないためである。すなわち、本実施例の場合は一度選択
された時刻桁は、スイッチを継続して操作している限り
は、二度と選択されないからである。このため、操作者
の操作性を考慮して、選択桁未満の時刻桁の表示は選択
桁以上の時刻桁の表示とは異ならせるようにすることが
好ましいのである。
【0070】また、以上で説明したステップ1020で
は表示をすべて同時に行うようにしたが、選択桁以上の
桁と選択桁未満の桁とを異なった頻度で表示してもよ
い。
【0071】図11は表示を選択桁以上の桁、選択桁未
満の桁とに分け、異なった頻度(周波数)で表示する様
にしたものである。この場合、図10のフローチャート
に示すプログラムは1Hzと32Hz毎の割り込みによ
り動作するものとする。すなわち、上述した説明のプロ
グラム実行頻度の4倍の頻度でプログラムを実行するこ
とになる。図11において、図10のフローチャートに
おけるステップ1002の処理の後、まず選択桁未満の
表示を行う(ステップ1101)。そして次に、8Hz
信号を読みだし、8Hz信号がL(Low level)であれ
ば加算処理をすべくステップ1006に戻り、H(High
level)であればそのままプログラムを終了する。
【0072】この方法によれば、選択桁未満の時刻桁は
32Hz毎に変化して表示されるようになるが、選択桁
以上の時刻桁は8Hz毎に変化して表示されるようにな
る。このため、選択桁未満の時刻桁と選択桁以上の時刻
桁とでは見え方が異なるので、操作者にとって選択桁を
容易に識別することができる。さらに、選択桁未満の時
刻桁の表示の変化頻度が32Hzと高いので、操作者に
とってはどのような表示がされているのかがわからず、
気に留める必要がない。この結果、選択桁以上の桁の時
刻設定操作に集中することができる。
【0073】さて、本例においては選択桁未満の時刻桁
の表示を選択桁とは異なるようにしたが、選択桁以外の
時刻桁を選択桁未満の時刻桁と同じように表示制御する
ようにしてもよい。これにより、選択桁に対する時刻設
定操作を集中して行うことができる。ただし、選択桁の
桁上がりが生じるので、少なくとも選択桁とその選択桁
の1つ上位の時刻桁については、選択桁未満の時刻桁の
表示とは異なるようにするのが望ましい。
【0074】また、本例においては選択桁が切り替わる
際に、アラーム鳴鐘手段を用いて選択桁が変わったとい
うことを操作者に報知するように構成してもよい。本例
の場合は4秒おきに鳴鐘することになり、操作者にとっ
てより一層操作感が向上するものである。
【0075】本実施例においては、16Hzや8Hzの
クロック信号ごとに割り込み処理を行うようにしたがも
ちろんこれに限られるわけではない。操作者にとって早
送りしているという感覚と、正確にしかもすばやく時刻
の設定を行うことができるタイミングであれば特に制限
はない。中でも4Hzから16Hz程度の信号を用いる
ことが好ましい。割り込み周波数が低すぎると早送りの
スピードが遅くなるため時刻の設定に時間がかかるよう
になる。また、割り込み周波数が高すぎると数値の変化
が速すぎて操作者が正確に時刻を設定しにくくなってい
く可能性が高くなる。もっとも、加減算処理のためのソ
フトウエア処理時間は考慮する必要がある。割り込み周
波数が高すぎると、ソフトウエアの負担が重くなって割
り込みの1周期内に処理できず安定した速度で早送りで
きなくなる恐れがあるので注意が必要である。
【0076】また、本実施例においては、加減算の2つ
のスイッチを用いて時刻の加減算早送りを行うように構
成したが、加減算のうちのいずれか1つのスイッチのみ
を用いて早送りを行うようにしてもよい。すなわち、加
算(または減算)のみで時刻の設定を行うわけである。
ただし、この場合は設定しようとする時刻を行き過ぎな
いように操作者が注意する必要がある。もっとも本発明
の場合は操作者にとって違和感がないため、従来の時刻
の設定方法に比べると時刻設定の際の操作ミスは非常に
少ない。
【0077】また、本実施例においては、アラーム時刻
の設定方法について述べてきたが、特にこれに限られる
わけではない。アラーム時刻以外には、基本時計の時刻
(現在の時刻や世界各地の時刻など)や予約時刻(電子
時計と連動した動作を行う電子機器の作動/停止時刻、
例えば、タイマー時刻、予約録音/録画時刻)などであ
ってもよい。
【0078】本発明の時刻設定方法は、早送りにより時
刻を設定するものであればいかなる電子時計であっても
適用することができる。特に、本発明の電子時計は消費
電力が少なく、かつ非常にシンプルな構成なので、電池
によって駆動されかつ小型の電子回路を必要とされる腕
時計や懐中時計などの携帯型の電子時計には、もっとも
好ましく活用することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下のような効果を有する。
【0080】本発明によれば、安定した早送り速度で確
実にしかもすばやく時刻の設定を行うことができる。さ
らに、良好な操作感を持って時刻の設定を行うことがで
きる。しかも、無用な消費電流の増加を招かずマイクロ
コンピュータ等の時刻制御手段のソフトウエアに過大な
負担をかけることのない電子時計を実現することができ
る。
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子時計の第1の形態の構成を表す
ブロック図である。
【図2】 本発明の電子時計の実施例を示すハードウエ
ア構成図である。
【図3】 本発明の電子時計の第1の形態のより詳しい
構成を表すブロック図である。
【図4】 本発明の電子時計の第1の形態の実施例を示
すフローチャートである。
【図5】 本発明の電子時計の第1の形態の実施例を示
すタイミングチャートである。
【図6】 長時間スイッチを操作した場合の処理を示す
図4の補足フローチャートである。
【図7】 本発明の電子時計の第2の形態の構成を表す
ブロック図である。
【図8】 非選択桁表示制御手段を加えた本発明の電子
時計の第2の形態の構成を表すブロック図である。
【図9】 本発明の電子時計の第2の形態のより詳しい
構成を表すブロック図である。
【図10】 本発明の電子時計の第2の形態の実施例を
示すフローチャートである。
【図11】 非選択桁表示制御手段による表示制御の一
例を示す図10の補足のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・マイクロコンピュータ 2・・・発振回路 3・・・分周回路 4・・・割り込み制御回路 5・・・制御回路 6・・・ROM 7・・・RAM 8・・・設定値記憶メモリ 9・・・表示制御回路 10、306、906・・・LCDパネル 11・・・スイッチ群 12・・・入力制御回路 13・・・アラーム制御回路 14・・・アラーム鳴鐘手段 15・・・内部バス 101、701・・・分周手段 102、702・・・入力制御手段 103、703・・・入力時間計数手段 104、704・・・入力時間検出手段 105・・・設定加減量制御手段 106、706・・・原振 107、211、707・・・スイッチ 208・・・設定値記憶手段 302、902・・・加算手段 303、903・・・減算手段 305、905・・・表示制御手段 705・・・設定桁選択手段 701・・・リセット時間計数手段 801・・・非選択桁表示制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04G 5/02 G04G 1/00 305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原振を分周してクロック信号を生成する分
    周手段と、 時刻を設定するためのスイッチ入力を検出する入力制御
    手段と、 前記分周手段のクロック信号を用いて、前記入力制御手
    段が同一スイッチの連続入力を検出している時間を計数
    する入力時間計数手段と、 前記入力時間計数手段の値が所定値に達したことを検出
    する入力時間検出手段と、 前記入力時間検出手段の出力に応じて、時刻設定を行う
    時刻設定桁を選択する設定桁選択手段と、 前記設定桁選択手段の出力に応じて記憶されている値が
    加減算される設定値記憶手段と、 前記設定値記憶手段の値に基づいて選択桁を表示する表
    示手段とを有し、 前記選択桁以上の桁はそのまま数値表示し、選択桁未満
    の桁は点滅、消灯或いは記号・符号・パターンを表示す
    ことを特徴とする電子時計。
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